JP3069565B1 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

Info

Publication number
JP3069565B1
JP3069565B1 JP11341141A JP34114199A JP3069565B1 JP 3069565 B1 JP3069565 B1 JP 3069565B1 JP 11341141 A JP11341141 A JP 11341141A JP 34114199 A JP34114199 A JP 34114199A JP 3069565 B1 JP3069565 B1 JP 3069565B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching
switching means
power supply
switching element
inductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11341141A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000232781A (ja
Inventor
裕樹 明石
敏一 永木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP11341141A priority Critical patent/JP3069565B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3069565B1 publication Critical patent/JP3069565B1/ja
Publication of JP2000232781A publication Critical patent/JP2000232781A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

Abstract

【要約】 【課題】 広い負荷範囲にわたり、スイッチングに伴う
不要な共振電流及び共振電圧の発生をなくし、高効率で
低ノイズのスイッチング電源装置を実現する。 【解決手段】 相互に結合された2個のインダクタ41
a、41bがトランスの1次巻線の両端に接続され、各
インダクタ41a、41bの他端には2組のスイッチン
グ手段21、22、及び23、24がそれぞれ接続さ
れ、2個のダイオード51、52のそれぞれの一端がト
ランスの1次巻線の両端にそれぞれ接続され、前記ダイ
オード51、52の他端がともに電源に接続されてお
り、直列接続体を構成する2個のスイッチング手段2
1、22、及び、23、24は、微少な休止期間を有し
て交互にオンオフ動作し、2組の直列接続体の接続点の
電圧位相差が180°であり、各スイッチング手段に含
まれるスイッチング素子21a、22a、23a、24
aのオン・オフ比が制御されて出力電圧は調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は産業用や民生用の電
子機器に直流安定化電圧を供給するスイッチング電源装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スイッチング電源装置は電子機器
の低価格化・小型化・高性能化・省エネルギー化に伴
い、より小型で出力の安定性が高く高効率なものが強く
求められている。以下、前記要望に対応する従来のスイ
ッチング電源装置の一例としてフルブリッジコンバータ
について、図6を参照しつつ説明する。図6は従来のフ
ルブリッジコンバータの構成を示す回路図である。図6
において、入力直流電源111が入力端子112a、1
12b間に接続されている。第1のスイッチング素子1
21aと第2のスイッチング素子122aは、入力端子
112a、112b間に直列に接続され、制御回路17
1の出力する制御信号により50%以下のデューティ比
にて交互にオンされる。第3のスイッチング素子123
aと第4のスイッチング素子124aとは、入力端子1
12a、112b間に直列に接続されている。第3のス
イッチング素子123aは、第2のスイッチング素子1
22aと同じタイミングでオンオフを繰り返すよう制御
される。第4のスイッチング素子124aは、第1のス
イッチング素子121aと同じタイミングでオンオフを
繰り返すよう制御される。
【0003】第1のスイッチング素子121aと、第2
のスイッチング素子122aと、第3のスイッチング素
子123aと、第4のスイッチング素子124aには、
並列に寄生キャパシタが存在している。図6において、
それぞれの寄生キャパシタをキャパシタ121c、12
2c、123c、124cとして示している。トランス
131は、1次巻線131aと第1の2次巻線131b
と第2の2次巻線131cを有している。1次巻線13
1aと第1の2次巻線131bと第2の2次巻線131
cとの巻数比はn:1:1となっている。トランス13
1の1次巻線131aの第1の端子は、第1のスイッチ
ング素子121aと第2のスイッチング素子122aの
接続点に接続されている。トランス131の1次巻線1
31aの第2の端子は第3のスイッチング素子123a
と第4のスイッチング素子124aの接続点に接続され
ている。
【0004】以下、従来のフルブリッジコンバータの動
作について、図7を参照しつつ説明する。図7は、従来
例におけるフルブリッジコンバータの動作波形図であ
る。図7において、G1、G2、G3及びG4は、第1
から第4のスイッチング素子121a、122a、12
3a及び124aの制御信号をそれぞれ示している。図
7において、V122は第2のスイッチング素子122
aに印加される電圧を示しており、V124は第4のス
イッチング素子124aに印加される電圧を示してお
り、V131aは、トランス131の1次巻線131a
に印加される電圧を示している。図7において、I13
1aはトランス131の1次巻線131aに流れる電流
を示しており、I121は第1のスイッチング素子12
1aとキャパシタ121cの並列回路に流れる電流を示
しており、I122の波形は第2のスイッチング素子1
22aとキャパシタ122cの並列回路に流れる電流を
示している。動作状態の時間的変化を示すため、図7中
に時刻T0からT4を記している。
【0005】時刻T0において、制御回路171の制御
信号G1、G4により、第1のスイッチング素子121
aと第4のスイッチング素子124aが同時にオンにな
ると、トランス131の1次巻線131aの電圧V13
1aは入力電圧[Vin]となる。トランス131の第
1の2次巻線131bの電圧V131b及び第2の2次
巻線131cの電圧V131cは、それぞれ電圧[Vi
n/n]となる。このため、ダイオード161がオン、
ダイオード162がオフとなり、第3のインダクタ16
3の電圧V163は電圧[Vin/n−Vout]とな
る。また、第1のスイッチング素子121aにはトラン
ス131の1次巻線131aの励磁電流と第3のインダ
クタ163に流れる電流の1次側換算電流との和の電流
が流れる。上記1次側換算電流は、第3のインダクタ1
63に流れる電流を1次巻線131aを通して流れる電
流に変換したものである。しかし、時刻T0において、
第1のスイッチング素子121aは電圧[Vin/2]
が印加されているオフ(不導通状態)からオン(導通状
態)に移行する瞬間に、キャパシタ121cの放電とキ
ャパシタ122cの充電が瞬時に起こる。このため、図
7のI121に示すようなスパイク電流が流れる。以
下、オフ(不導通状態)からオン(導通状態)に移行す
ることをターンオンと記す。また、オンからオフに移行
することをターンオフと記す。
【0006】時刻T1において、第1のスイッチング素
子121aと第4のスイッチング素子124aが同時に
ターンオフすると、第3のインダクタ163の励磁エネ
ルギーが連続となるように、トランス131の2次電流
は、第1の2次巻線131bと第2の2次巻線131c
とに分割して流れる。この時、ダイオード161とダイ
オード162はともにオンであり、第1の2次巻線13
1bと第2の2次巻線131cの各電圧V131b、V
131cはゼロになる。またこの時、第3のインダクタ
163の電圧V163は電圧[−Vout]となる。ま
た、第1のスイッチング素子121a及び第4のスイッ
チング素子124aのターンオフの瞬間には、トランス
の漏れインダクタンスや配線に寄生するインダクタンス
に蓄えられたエネルギーにより、図7のV131aに示
されるような不要な共振電圧が発生する。
【0007】時刻T2において、第2のスイッチング素
子122aと第3のスイッチング素子123aが同時に
ターンオンすると、トランス131の1次巻線131a
の電圧V131aは電圧[−Vin]となる。この結
果、トランス131の第1の2次巻線131b及び第2
の2次巻線131cの各電圧V131b、V131cは
電圧[−Vin/n]となる。この結果、ダイオード1
61がオフとなり、ダイオード162がオンとなって、
第3のインダクタ163の電圧V163は電圧[Vin
/n−Vout]となる。この時、第2のスイッチング
素子122aと第3のスイッチング素子123aにはト
ランス131の1次巻線131aの励磁電流と第3のイ
ンダクタ163に流れる電流の1次側換算電流との和の
電流が流れる。上記1次側換算電流は、第3のインダク
タ163に流れる電流を1次巻線131aを通して流れ
る電流に変換したものである。また、時刻T2におい
て、第2のスイッチング素子122aと第3のスイッチ
ング素子123aが同時にターンオンする瞬間には、時
刻T0と同様に、スパイクノイズが発生する。
【0008】時刻T3において、第2のスイッチング素
子122aと第3のスイッチング素子123aが同時に
ターンオフすると、第3のインダクタ163の励磁エネ
ルギーが連続となるように、トランス131の2次電流
は第1の2次巻線131bと第2の2次巻線131cに
分割して流れる。この結果、ダイオード161とダイオ
ード162がともにオンとなり、第1の2次巻線131
bと第2の2次巻線131cの各電圧V131b、V1
31cはともにゼロになる。この時、第3のインダクタ
163の電圧V163は電圧[−Vout]となる。ま
た、時刻T3において、第2のスイッチング素子122
aと第3のスイッチング素子123aが同時にターンオ
フする瞬間には、時刻T1と同様に、不要な共振電圧が
発生する。
【0009】時刻T4において、第1のスイッチング素
子121aと第4のスイッチング素子124aが同時に
ターンオンすると、トランス131の1次巻線131a
の電圧V131aは入力電圧[Vin]となる。これ
は、時刻T0と同一の動作であり、時刻T0からT4ま
での動作が繰り返して行われる。ここで、第1から第4
のスイッチング素子121a、122a、123a、1
24aにおいて、各オン期間が等しくT1−T0=T3
−T2=Tonとなり、各オフ期間が等しくT2−T1
=T4−T3=Toffとなるように、それぞれのスイ
ッチング素子のオンオフ比を設定する。このように設定
すると、安定動作状態において、第3のインダクタ16
3の磁束は、第1のスイッチング素子121aのターン
オンしてから、再び、第1のスイッチング素子121a
がターンオンする一周期で初期状態に戻ることから、下
記式(1)の関係を有する。
【0010】 (Vin/n−Vout)×Ton−Vout×Toff=0 -----(1)
【0011】したがって、出力電圧[Vout]は入力
電圧[Vin]に対して下記式(2)の関係を持つ。
【0012】 Vout=δ×Vin/n ------(2)
【0013】但し、式(2)におけるδは下記式(3)
で示される。
【0014】 δ=Ton/(Ton+Toff) ------(3)
【0015】即ち、出力電圧[Vout]は、第1から
第4のスイッチング素子121a、122a、123
a、124aにおける各オンオフ比を調整することによ
り安定化することができる。この従来のフルブリッジコ
ンバータでは、第1から第4のスイッチング素子121
a、122a、123a、124aにおいては、バラン
ス良く電流が流れるので、ストレスの分散化により、小
型でもより大電力の電源装置に応用が容易であるという
特徴があった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
フルブリッジコンバータでは、第1から第4のスイッチ
ング素子121a、122a、123a、124aにお
けるターンオン時に寄生キャパシタの充放電が瞬時に起
こるため、サージ電流が発生した。このサージ電流によ
り、従来のフルブリッジコンバータにおいて電力損失及
びノイズを生じるという問題点があった。また、第1か
ら第4のスイッチング素子121a、122a、123
a、124aにおけるターンオフ時において、トランス
の漏れインダクタンスや配線に寄生するインダクタンス
により、不要な共振電圧が発生した。この不要な電圧共
振によっても従来のフルブリッジコンバータは電力損失
及びノイズが生じるという問題点があった。本発明は、
広い負荷範囲にわたって寄生キャパシタや漏れインダク
タンスによる不要なサージ電流や共振電圧を低減し、高
効率化及び低ノイズ化を実現したスイッチング電源装置
を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のスイッチング電源装置は、デッドタイム期
間を有して交互にオンオフする第1のスイッチング手段
と第2のスイッチング手段とを有し、入力直流電源に接
続された第1の直列回路と、デッドタイム期間を有して
交互にオンオフする第3のスイッチング手段と第4のス
イッチング手段とを有し、前記入力直流電源に接続され
た第2の直列回路と、少なくとも1次巻線と2次巻線と
を有するトランスと、前記トランスの1次巻線の第1の
端子と、前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイ
ッチング手段の接続点との間に接続した第1のインダク
タと、前記トランスの1次巻線の第2の端子と、前記第
3のスイッチング手段と前記第4のスイッチング手段の
接続点との間に接続し、かつ前記第1のインダクタと磁
気的に結合した第2のインダクタと、前記トランスの1
次巻線の第1の端子と前記入力直流電源の負極または正
極との間に接続した第1のダイオードと、前記トランス
の1次巻線の第2の端子と第1のダイオードと同じ負極
または正極との間に接続した第2のダイオードと、前記
トランスの2次巻線に誘起する電圧を整流平滑する整流
平滑手段と、前記第1のスイッチング手段を構成するF
ET、IGBTなどの制御可能なスイッチング素子のデ
ューティ比、または、前記第3のスイッチング手段を構
成するFET、IGBTなどの制御可能なスイッチング
素子のデューティ比、または、その両方の比を制御する
オンオフ制御手段とを有する。
【0018】このスイッチング電源装置によれば、各ス
イッチング手段の有する寄生キャパシタをインダクタに
蓄えられたエネルギーによって充放電でき、各スイッチ
ング手段を電圧が実質的にゼロの状態でターンオンさせ
ることができる。従って、サージ状の短絡電流の発生を
防止、又は低減することができ、効率の改善及びノイズ
の発生を抑制できる。また、軽負荷へ対応する必要があ
る場合には、インダクタのインダクタンス値を大きくし
て、インダクタに蓄えられるエネルギーを増やすことに
よって、各スイッチング手段の寄生キャパシタを十分充
放電できる。このため、前記のように短絡電流の発生を
防止、又は低減して、効率の改善及びノイズの発生を抑
制できる。
【0019】また、本発明においては、2つのインダク
タを磁気的に相互に結合することにより、インダクタを
補ったことによるトランスの寄生キャパシタとの不要な
共振も生じることがない。その結果、広い負荷範囲にわ
たって高効率化及び低ノイズ化が可能となる。前記のよ
うに構成されたスイッチング電源装置において、前記第
1のスイッチング手段、前記第2のスイッチング手段、
前記第3のスイッチング手段、及び前記第4のスイッチ
ング手段のそれぞれが、並列ダイオードを含む制御可能
なスイッチング素子、または、制御可能なスイッチング
素子とダイオードの並列接続体により構成されているの
が望ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスイッチング
電源装置の好適な実施の形態について、添付の図面を参
照しつつ説明する。
【0021】《実施の形態1》本発明に係る実施の形態
1のスイッチング電源装置について、図1から図3を参
照しながら説明する。図1は本発明に係る実施の形態1
のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。図
1において、第1のスイッチング手段21は、第1のス
イッチング素子21aとダイオード21bとキャパシタ
21cを並列に接続して構成されている。キャパシタ2
1cは、第1のスイッチング素子21aとダイオード2
1bとに寄生的に存在するキャパシタである。第2のス
イッチング手段22は、第2のスイッチング素子22a
とダイオード22bとキャパシタ22cを並列に接続し
て構成されている。キャパシタ22cは、第2のスイッ
チング素子22aとダイオード22bとに寄生的に存在
するキャパシタである。第1のスイッチング素子21a
と第2のスイッチング素子22aは、デッドタイム期間
を有して、交互に相補的にオンオフするよう制御回路7
1からの制御信号により制御されている。上記デッドタ
イム期間の許容範囲は、それぞれのスイッチング電源装
置の設計方法や動作状態によって異なる。また、第1の
スイッチング手段21と第2のスイッチング手段22
は、直列接続され、入力端子12a、12b間に接続さ
れている。また、入力直流電源11は入力端子12a、
12b間に接続されている。
【0022】同様に、第3のスイッチング手段23は、
第3のスイッチング素子23aとダイオード23bとキ
ャパシタ23cを並列に接続して構成されている。キャ
パシタ23cは、第3のスイッチング素子23aとダイ
オード23bとに寄生的に存在するキャパシタである。
第4のスイッチング手段24は、第4のスイッチング素
子24aとダイオード24bとキャパシタ24cを並列
に接続して構成されている。キャパシタ24cは、第4
のスイッチング素子24aとダイオード24bとに寄生
的に存在するキャパシタである。第3のスイッチング素
子23aと第4のスイッチング素子24aは、デッドタ
イム期間を有して、交互に相補的にオンオフするよう制
御回路71からの制御信号により制御されている。上記
デッドタイム期間の許容範囲は、それぞれのスイッチン
グ電源装置の設計方法や動作状態によって異なる。ま
た、第3のスイッチング手段23と第4のスイッチング
手段24は、直列接続され、入力端子12a、12b間
に接続されている。各スイッチング手段におけるスイッ
チング素子は、例えばFETやIGBTなどの制御可能
なスイッチング素子により構成される。
【0023】第3のスイッチング素子23aのオンのタ
イミングとオフのタイミングは、それぞれ、第1のスイ
ッチング素子21aのオンのタイミングとオフのタイミ
ングと半周期分ずらして制御される。トランス31は、
1次巻線31aと第1の2次巻線31bと第2の2次巻
線31cとを有し、1次巻線31aと第1の2次巻線3
1bと第2の2次巻線31cの巻数比はn:1:1とな
っている。1次巻線31aの第1の端子は、第1のイン
ダクタ41aを介して、第1のスイッチング手段21と
第2のスイッチング手段22との接続点に接続されてい
る。また、1次巻線31aの第2の端子は、第2のイン
ダクタ41bを介して、第3のスイッチング手段23と
第4のスイッチング手段24との接続点に接続されてい
る。第1のインダクタ41aと第2のインダクタ41b
は磁気的に結合されている。また、第1のインダクタ4
1aと第2のインダクタ41bにおいて、それぞれの巻
数は同じであり、それぞれのインダクタンス値はトラン
ス31の1次巻線31aのインダクタンス値に比べ十分
小さい値である。
【0024】ダイオード51のカソードは、トランス3
1の1次巻線31aの第1の端子に接続され、ダイオー
ド51のアノードは入力端子12bに接続されている。
ダイオード52のカソードは、トランス31の1次巻線
31aの第2の端子に接続され、ダイオード52のアノ
ードは入力端子12bに接続されている。ダイオード6
1のアノードは、トランス31の第1の2次巻線31b
の第1の端子に接続されている。ダイオード62のアノ
ードは、トランス31の第2の2次巻線31cの第2の
端子に接続されている。トランス31の第1の2次巻線
31bの第2の端子は、第2の2次巻線31cの第1の
端子と接続されている。ダイオード61及びダイオード
62のそれぞれのカソードは、相互に接続されている。
第3のインダクタ63と平滑コンデンサ64は直列接続
され、ダイオード61とダイオード62のそれぞれのカ
ソードの相互接続点と、第1の2次巻線31bの第2の
端子と第2の2次巻線31cの第1の端子の接続点との
間に接続されている。
【0025】ダイオード61、62と、第3のインダク
タ63と、平滑コンデンサ64とにより、トランス31
の第1の2次巻線31b及び第2の2次巻線31cに発
生する電圧を整流平滑して直流出力電圧を得ることがで
きる。出力端子65a、65b間には負荷66が接続さ
れている。制御回路71は、出力端子65a、65b間
の電圧を検出し、直流出力電圧が一定になるように第1
から第4のスイッチング素子21a、22a、23a、
24aのそれぞれのオンオフを制御する制御信号を発生
する。
【0026】次に、実施の形態1のスイッチング電源装
置の動作について図2を参照しながら説明する。図2は
実施の形態1のスイッチング電源装置における各部の動
作波形図である。図2に示した波形図において、各動作
状態の時間的変化を示すため、時刻T0からT8を図中
に記している。図2に示すG1、G2、G3及びG4は
第1から第4のスイッチング素子21a、22a、23
a及び24aのそれぞれの制御信号を示している。図2
において、V22は第2のスイッチング手段22に印加
される電圧波形を示しており、V24は第4のスイッチ
ング手段24に印加される電圧波形を示しており、V3
1aはトランス31の1次巻線31aに印加される電圧
波形を示している。また、図2において、I31aはト
ランス31の1次巻線31aに流れる電流波形を示して
おり、I21は第1のスイッチング手段21に流れる電
流波形を示しており、I22は第2のスイッチング手段
22に流れる電流波形を示している。I51はダイオー
ド51を流れる電流を示し、I52はダイオード52を
流れる電流を示し、V41bは第2のインダクタ41b
に印加される電圧波形を示している。
【0027】時刻T0において、第1のスイッチング手
段21の印加電圧がゼロに達すると、ダイオード21b
はターンオンする。ダイオード21bがオンとなってい
る間に、制御回路71の制御信号G1により第1のスイ
ッチング素子21aはターンオンする。このとき、第1
のスイッチング手段21を流れる電流が、ダイオード2
1bに流れても、第1のスイッチング素子21aに流れ
ても、動作に有意な差はない。既にオンとなっている第
4のスイッチング素子24aを通して、第1のインダク
タ41a及び第2のインダクタ41bの各電圧V41
a、V41bは、入力電圧[Vin]からゼロまで減少
し、トランス31の1次巻線31aの電圧V31aは入
力電圧[Vin]となる。トランス31の1次巻線31
aの電圧V31aが入力電圧[Vin]になると、トラ
ンス31の第1の2次巻線31b及び第2の2次巻線3
1cのそれぞれの電圧V31b、V31cは電圧[Vi
n/n]となる。このとき、ダイオード61はオン、ダ
イオード62はターンオフする。第3のインダクタ63
の電圧V63は電圧[Vin/n−Vout]となり、
第3のインダクタ63を流れる電流は直線的に増加す
る。トランス31の1次巻線31aの電流I31aは、
トランス31の励磁電流と第3のインダクタ63を流れ
る電流の1次側換算電流の和となるため直線的に増加す
る。上記1次側換算電流は、第3のインダクタ63に流
れる電流を1次巻線31aを通して流れる電流に変換し
たものである。このとき、制御回路71は第2のスイッ
チング素子22aをオフ、第3のスイッチング素子23
aをオフ、第4のスイッチング素子24aをオンに制御
している。このため、ダイオード21b及びダイオード
24bはそれぞれ第1のスイッチング素子21a及び第
4のスイッチング素子24aにより短絡されている。ま
た、ダイオード22bとダイオード23bは逆バイアス
されオフとなっている。
【0028】時刻T1において、第4のスイッチング素
子24aがオン状態の時に、制御回路71の制御信号G
1により、第1のスイッチング素子21aはターンオフ
する。この時、トランス31の1次巻線31aを流れて
いる電流は、第3のインダクタ63を流れる電流の影響
で急激な変化はしない。したがって、キャパシタ21
c、22cが充放電して、第2のスイッチング手段22
に印加される電圧V22は徐々に減少する。制御回路7
1は、第1のスイッチング素子21aをオフしてから第
2のスイッチング手段22の印加電圧がゼロになったこ
とを検知するまでの期間は、第2のスイッチング素子2
2aをオンさせないように設定してある。
【0029】時刻T2において、第2のスイッチング手
段22の印加電圧がゼロに達すると、ダイオード22b
はターンオンする。ダイオード22bがオンとなってい
る間に、制御回路71は制御信号G2により第2のスイ
ッチング素子22aはターンオンする。このとき、第2
のスイッチング手段22を流れる電流がダイオード22
bに流れても、第2のスイッチング素子22aに流れて
も動作に有意な差はない。また、オンにあるダイオード
22b又は第2のスイッチング素子22aと、既にオン
となっている第4のスイッチング素子24aを通して、
トランス31の1次巻線31aと第1のインダクタ41
aと第2のインダクタ41bとの直列回路は短絡されて
いる。このため、トランス31の1次巻線31a、第1
のインダクタ41a及び第2のインダクタ41bは、そ
れぞれ両端間が短絡された状態になる。したがって、第
1のインダクタ41a及び第2のインダクタ41bに蓄
えられたエネルギーの和は保持される。このとき、トラ
ンス31の第1の2次巻線31bと第2の2次巻線31
cに誘起される電圧はゼロとなる。これをより詳細に説
明すると、各ダイオードのオン電圧の影響により、トラ
ンス31の第1の2次巻線31bに誘起される電圧V3
1bはわずかに正、トランス31の第2の2次巻線31
cに誘起される電圧V31cはわずかに負になる。そし
て、トランス31の2次巻線の電流は第1の2次巻線3
1bに流れる。第3のインダクタ63に印加される電圧
V63は、電圧[−Vout]となり、流れる電流は直
線的に減少する。
【0030】図3の(a)は、時刻T1から第4のスイ
ッチング素子24aがオフする時刻T3までの期間にお
ける、第2のインダクタ41bを流れる電流の変化等を
説明する回路図である。図3の(b)は、図3の(a)
に示す回路において、時刻T1からT3までの期間にお
ける第2のインダクタ41b及びダイオード52を流れ
る電流等の詳細を示す波形図である。結合された第1の
インダクタ41a及び第2のインダクタ41bを流れる
電流をそれぞれI41a、I41bとし、第1のインダ
クタ41a及び第2のインダクタ41bのインダクタン
ス値をともにL41とすると、結合された第1のインダ
クタ41a及び第2のインダクタ41bにおいて蓄えら
れるエネルギーの和E41は下記式(4)により示され
る。
【0031】 E41=L41×(I41a+I41b)/2 ------(4)
【0032】第1のスイッチング素子21aがターンオ
フする時刻T1から、第2のスイッチング手段22の印
加電圧がゼロに達してダイオード22bがターンオンす
る時刻T2までの期間は、第1のインダクタ41a及び
第2のインダクタ41bには同じ電流が流れる。また、
この期間において、第2のスイッチング手段22と第1
のスイッチング手段21のそれぞれに含まれるキャパシ
タ22cとキャパシタ21cは充放電する。キャパシタ
22cの充電電圧がゼロになると、ダイオード22bが
ターンオンする。ダイオード22bのターンオン時に第
1のインダクタ41a及び第2のインダクタ41bに蓄
えられたエネルギーの和E411は、ダイオード22b
のターンオン直前に第1のインダクタ41a及び第2の
インダクタ41bに流れていた電流をIPとすると、下
記式(5)のように示される。ダイオード22bのオン
の間、前記のように第1のインダクタ41a及び第2の
インダクタ41bは、それぞれの両端間が短絡された状
態になる。このため、第1のインダクタ41a及び第2
のインダクタ41bに蓄えられたエネルギーの和E41
1が保持される。
【0033】 E411=L41×(IP×2)/2 ------(5)
【0034】ダイオード22bがオンすると、トランス
31の1次巻線31aを流れる電流I31aは、第3の
インダクタ63を流れる電流の1次側換算電流となる。
このため、電流I31aは直線的に減少する。第1のイ
ンダクタ41aを流れる電流I41aはトランス31の
1次巻線31aを流れる電流I31aに制限される。第
2のインダクタ41bを流れる電流I41bには、ダイ
オード22bのターンオン直前に第1のインダクタ41
aと第2のインダクタ41bに流れていた電流IPの和
を一定に保つように下記式(6)の電流が流れる。
【0035】 I41b=IP×2−I31a ------(6)
【0036】このように電流が流れることにより、第1
のインダクタ41aを流れる電流I41aと第2のイン
ダクタ41bを流れる電流I41bは、下記式(7)の
関係が成り立つ。
【0037】 I41a+I41b=IP×2 ------(7)
【0038】このため、第1のインダクタ41aに流れ
る電流I41aと第2のインダクタ41bに流れる電流
I41bとの和は一定になる。この結果、エネルギーE
411は一定に保持される。従って、図3の(b)に示
すように、第2のインダクタ41bを流れる電流I41
b及びダイオード52を流れる電流I52は前述した電
流成分を有する電流波形となる。図3の(b)に示す電
流波形図(I41b)において、細い縦線で示す領域
は、トランス31の1次巻線31aを流れる電流成分I
31aを示している。また、図3の(b)において、細
い斜線で示す領域がダイオード52を流れる電流I52
である。すなわち、この電流I52は、第2のインダク
タ41bに流れる電流I41bから電流I31aを除い
た電流成分であり、次式(8)により表せる。
【0039】
【0040】図2に示した時刻T3において、第4のス
イッチング素子24aがターンオフすると、第1のイン
ダクタ41a及び第2のインダクタ41bのそれぞれに
保持されていたエネルギーにより、キャパシタ23cと
キャパシタ24cは充放電する。従って、第3のスイッ
チング手段23に印加される電圧は徐々に減少する。制
御回路71は、第4のスイッチング素子24aをオフし
てから第3のスイッチング手段23の印加電圧がゼロに
なったことを検知するまでの期間に第3のスイッチング
素子23aをオンさせないように設定してある。時刻T
4において、第3のスイッチング手段23の印加電圧が
ゼロに達すると、ダイオード23bがターンオンする。
ダイオード23bがオンとなっている間に、制御回路7
1は制御信号G3により第3のスイッチング素子23a
をオンする。このとき、第3のスイッチング手段23を
流れる電流が、ダイオード23bを流れても第3のスイ
ッチング素子23aを流れても動作に有意な差はない。
【0041】第3のスイッチング素子23aがターンオ
ンすると、既にオンとなっている第2のスイッチング素
子22aを通して、第1のインダクタ41a及び第2の
インダクタ41bの印加電圧はゼロまで減少し、トラン
ス31の1次巻線31aに印加される電圧V31aが電
圧[−Vin]になる。トランス31の1次巻線31a
の電圧V31aに電圧[−Vin]が印加され、第1の
2次巻線31bの電圧V31b及び第2の2次巻線31
cの電圧VV31cはともに電圧[−Vin/n]にな
る。この結果、ダイオード61はオフ、ダイオード62
はオンになる。従って、第3のインダクタ63の電圧V
63は、電圧[Vin/n−Vout]になり、第3の
インダクタ63を流れる電流は直線的に増加する。
【0042】トランス31の1次巻線31aの電流I3
1aは、トランス31の励磁電流と、第3のインダクタ
63を流れる電流の1次側換算電流の和となるため、直
線的に絶対値が増加する。このため、第3のインダクタ
63には励磁エネルギーが蓄えられる。このとき、制御
回路71は、第1のスイッチング素子21aをオフ、第
2のスイッチング素子22aをオン、第4のスイッチン
グ素子24aをターンオフするよう制御している。した
がって、ダイオード22b及びダイオード23bは、そ
れぞれが第2のスイッチング素子22a及び第3のスイ
ッチング素子23aによって短絡され、ダイオード21
bとダイオード24bは逆バイアスされオフになってい
る。
【0043】時刻T5において、第2のスイッチング素
子22aがオン状態の時に、制御回路71の制御信号G
3により、第3のスイッチング素子23aはターンオフ
する。このとき、トランス31の1次巻線31aを流れ
ていた電流I31aは、第3のインダクタ63を流れる
電流の影響により急激に変化することはない。したがっ
て、キャパシタ23c、24cは充放電して、第4のス
イッチング手段24に印加される電圧V24は徐々に減
少する。制御回路71は、第3のスイッチング素子23
aをオフしてから第4のスイッチング手段24の印加電
圧がゼロになったことを検知するまでの期間に、第4の
スイッチング素子24aをオンさせないよう設定されて
いる。
【0044】時刻T6において、第4のスイッチング手
段24の印加電圧がゼロに達すると、ダイオード24b
はターンオンする。ダイオード24bがオンとなってい
る間に、制御回路71は、制御信号G4により、第4の
スイッチング素子24aをオンする。このとき、第4の
スイッチング手段24を流れる電流がダイオード24b
を流れても、第4のスイッチング素子24aを流れても
動作に有意な差はない。
【0045】また、オンにあるダイオード24bまたは
第4のスイッチング素子24aと、既にオンとなってい
る第2のスイッチング素子22aを通して、トランス3
1の1次巻線31aと第1のインダクタ41aと第2の
インダクタ41bとの直列回路は短絡される。このた
め、トランス31の1次巻線31a、第1のインダクタ
41a及び第2のインダクタ41bのそれぞれの両端間
は短絡された状態になる。したがって、第1のインダク
タ41a及び第2のインダクタ41bに蓄えられたエネ
ルギーの和は保持される。時刻T5から第2のスイッチ
ング素子22aがオフする時刻T7までの動作は、前述
の時刻T1からT3間と同様である。
【0046】トランス31の第1の2次巻線31bと第
2の2次巻線31cに誘起される電圧V31b、V31
cはゼロとなり、第3のインダクタ63に印加される電
圧V63は電圧[−Vout]となる。トランス31の
第2の2次巻線31cには、第3のインダクタ63の励
磁エネルギーを連続に保つように電流が流れる。時刻T
7において、第2のスイッチング素子22aがターンオ
フすると、第1のインダクタ41a及び第2のインダク
タ41bに保持されていたエネルギーにより、キャパシ
タ21cとキャパシタ22cは充放電する。この結果、
第1のスイッチング手段21に印加される電圧は徐々に
減少する。制御回路71には、第2のスイッチング素子
22aをオフしてから第1のスイッチング手段21の印
加電圧がゼロになったことを検知するまでの期間に、第
1のスイッチング素子21aをオンさせないように設定
してある。
【0047】時刻T8において、第1のスイッチング手
段21の印加電圧がゼロに達すると、ダイオード21b
はターンオンする。時刻T8からの回路動作は時刻T0
からの回路動作と同一である。上記のように、実施の形
態1のスイッチング電源装置においては、前記オンオフ
動作を繰り返して実行する。
【0048】実施の形態1において、時刻T1から第2
のスイッチング素子22aがオンするまでの期間、時刻
T3から第3のスイッチング素子23aがオンするまで
の期間、時刻T5から第4のスイッチング素子24aが
オンするまでの期間、時刻T7から第1のスイッチング
素子21aがオンするまでの期間は短いので無視する。
また、第1のスイッチング素子21aのオン期間と第3
のスイッチング素子23aのオン期間を等しくTonと
する。第1のスイッチング素子21aがターンオフして
から第3のスイッチング素子23aがターンオンするま
でのオフ期間と、第3のスイッチング素子23aがター
ンオフしてから第1のスイッチング素子21aがターン
オンするまでのオフ期間を等しくToffとする。実施
の形態1において、図2から明らかなように、第1のス
イッチング素子21aと第3のスイッチング素子23a
におけるデューティ比は50%以下に設定されている。
【0049】安定動作状態において、第3のインダクタ
63の磁束は、第1のスイッチング素子21aのターン
オン時を初期状態とすると、第1のスイッチング素子2
1aがターンオンしてから、再び、第1のスイッチング
素子121aがターンオンする一周期で初期状態に戻る
ことから、下記式(9)の関係が成り立つ。
【0050】 (Vin/n−Vout)×Ton−Vout×Toff=0 ------(9)
【0051】従って、出力電圧[Vout]は入力電圧
[Vin]に対して下記式(10)の関係を持つ。
【0052】 Vout=δ×Vin/n ------(10)
【0053】但し、式(10)におけるδは下記式(1
1)で示される。
【0054】 δ=Ton/(Ton+Toff) ------(11)
【0055】従って、実施の形態1のスイッチング電源
装置は、第1のスイッチング素子21a及び第3のスイ
ッチング素子23aのオンオフ比により出力電圧[Vo
ut]を制御できる。このため、実施の形態1のスイッ
チング電源装置は従来のフルブリッジコンバータと同じ
変換式となる。実施の形態1のスイッチング電源装置に
おいては、前述のように、時刻T1から第2のスイッチ
ング素子22aがオンするまでの期間、時刻T3から第
3のスイッチング素子23aがオンするまでの期間、時
刻T5から第4のスイッチング素子24aがオンするま
での期間、時刻T7から第1のスイッチング素子21a
がオンするまでの期間、及び第1から第4のスイッチン
グ素子21a、22a、23a、24aがターンオン直
後に逆方向に流れる電流を無視している。また、その他
無視した点を考慮に入れると、出力電圧は前記式(1
0)で示した値より低くなる。しかし、その出力電圧の
低下分をδを大きく設定することにより、容易に補償す
ることが可能である。このため、上記のように構成した
実施の形態1のスイッチング電源装置により所定の出力
電圧を得ることができる。
【0056】実施の形態1のスイッチング電源装置は、
第1から第4のスイッチング素子21a、22a、23
a、24aのターンオン直前に、それぞれのスイッチン
グ素子に寄生的に存在するキャパシタ21c、22c、
23c、24cを第1のインダクタ41a及び第2のイ
ンダクタ41bに蓄えられたエネルギーを用いて放電し
てからターンオンするよう構成されている。このため、
実施の形態1のスイッチング電源装置は、サージ状の短
絡電流を大幅に低減でき、効率の改善、ノイズの発生を
抑制することが可能である。また、実施の形態1のスイ
ッチング電源装置においては、軽負荷へ対応する必要が
ある場合に、第1のインダクタ41a及び第2のインダ
クタ41bのインダクタンス値を大きくすることによ
り、それぞれのインダクタに蓄えられるエネルギーを増
やして、各スイッチング手段の寄生キャパシタが十分充
放電できるよう構成されている。これにより、実施の形
態1のスイッチング電源装置は、軽負荷時においても効
率の改善、ノイズの発生を抑えることが可能である。
【0057】従来技術の場合、トランスの漏れインダク
タンスや配線に寄生するインダクタンスによって、第1
から第4のスイッチング素子121a、122a、12
3a、124a(図6参照)のターンオフ時に不要な共
振電圧が発生するという問題があった。しかし、実施の
形態1のスイッチング電源装置においては、それぞれの
スイッチング素子のターンオフに対応して、ダイオード
22b、21b、24b、23bがオンすることにより
共振電圧がクランプされる。その直後、並列接続された
第2のスイッチング素子22a、第1のスイッチング素
子21a、第4のスイッチング素子24a、及び第3の
スイッチング素子23aがオンすることにより電圧クラ
ンプが持続される。このため、実施の形態1のスイッチ
ング電源装置において、不要な共振電圧が発生すること
はない。
【0058】次に、フルブリッジコンバータについて考
察する。特開平11−89232号公報には、トランス
の1次巻線に直列にインダクタを追加する構成のスイッ
チング電源装置が開示されている。このような構成のス
イッチング電源装置は、トランスの1次巻線と追加され
たインダクタの接続点にトランスの寄生キャパシタとの
不要な共振電圧が発生し、共振電流が流れて、ノイズ発
生の原因になると考えられる。これに対し、実施の形態
1のスイッチング電源装置の場合、第1のインダクタ4
1a及び第2のインダクタ41bによって蓄えられたエ
ネルギーによる電流は、第1のインダクタ41a及び第
2のインダクタ41bが磁気的に結合しているため、第
2のスイッチング手段22とダイオード52、または、
第4のスイッチング手段24とダイオード51で分流さ
れ、トランスの両端の電圧は実質的にゼロに固定され
る。このため、トランス31に寄生キャパシタが存在し
ても、第1のインダクタ41a及び第2のインダクタ4
1bとの不要な共振は発生しない。
【0059】実施の形態1のスイッチング電源装置にお
いて、第1のスイッチング素子21aがターンオフして
から第2のスイッチング素子22aがターンオンするま
での期間、第2のスイッチング素子22aがターンオフ
してから第1のスイッチング素子21aがターンオンす
るまでの期間、第3スイッチング素子23aがターンオ
フしてから第4のスイッチング素子24aがターンオン
するまでの期間、第4のスイッチング素子24aがター
ンオフしてから第3のスイッチング素子23aがターン
オンするまでの期間は、第1から第4のスイッチング手
段に印加される電圧を検知する方法を用いて設定した。
本発明はこのような設定方法に限定されるものではな
く、例えば第1から第4のスイッチング素子に並列接続
されたダイオードを流れる電流を検知して設定する方法
を用いたり、又は予め一定の時間を設定しておくことに
より期間設定できることは言うまでもない。
【0060】また、実施の形態1においては、第1から
第4のスイッチング素子21a、22a、23a、24
aに寄生的に存在する並列接続されたキャパシタ21
c、22c、23c、24cに加えて、電圧の変化をさ
らに緩やかにすることによってノイズ成分をさらに減ら
すために、外付けでコンデンサを追加することも可能で
ある。このような構成にしても基本動作において実施の
形態1と有意な差はない。さらに、キャパシタ21c、
22c、23c、24cは、並列されたスイッチング素
子及びダイオードの寄生キャパシタであるとしたが、回
路パターンに含まれる浮遊キャパシタをも包含して考え
ることができることは当然である。以上のように、実施
の形態1によれば、広い負荷範囲にわたって、高効率に
すること及び低ノイズにすることが可能なスイッチング
電源装置を提供することができる。
【0061】《実施の形態2》次に、本発明に係る実施
の形態2のスイッチング電源装置について図4及び図5
を参照しつつ説明する。図4は本発明の実施の形態2の
スイッチング電源装置の構成を示す回路図である。図5
は実施の形態2のスイッチング電源装置における動作を
説明するための波形図である。実施の形態2のスイッチ
ング電源装置において、前述の実施の形態1と同一機能
及び構成を有する部分には同一符号を付しその説明は省
略する。
【0062】実施の形態2のスイッチング電源装置は、
図4に示すように、前述の図1に示した実施の形態1の
スイッチング電源装置に比べると、ダイオード51、5
2を削除し、その代わりにダイオード53、54が挿入
されている。図4に示すように、実施の形態2における
ダイオード53のアノードは、トランス31の1次巻線
31aの第1の端子に接続され、ダイオード53のカソ
ードは入力端子12aに接続されている。ダイオード5
4のアノードは、トランス31の1次巻線31aの第2
の端子に接続され、ダイオード54のカソードは入力端
子12aに接続されている。
【0063】図5に示した実施の形態2のスイッチング
電源装置における動作波形図において、前述の実施の形
態1のスイッチング電源装置における図2の動作波形図
と同一の回路構成部分における波形についてはその説明
は省略する。図5において、I53はダイオード53を
流れる電流波形を示しており、I54はダイオード54
を流れる電流波形を示している。
【0064】図4に示した実施の形態2のスイッチング
電源装置において、制御回路71の出力である制御信号
G1と第1のスイッチング手段21のオン・オフ動作
は、前述の実施の形態1のスイッチング電源装置におけ
る制御回路71の出力である制御信号G2と第2のスイ
ッチング手段22のオン・オフ動作と同等である。ま
た、制御回路71の出力である制御信号G2と第2のス
イッチング手段22のオン・オフ動作は、前述の実施の
形態1のスイッチング電源装置における制御回路71の
出力である制御信号G1と第1のスイッチング手段21
のオン・オフ動作と同等である。また、制御回路71の
出力である制御信号G3と第3のスイッチング手段23
のオン・オフ動作は、前述の実施の形態1のスイッチン
グ電源装置における制御回路71の出力である制御信号
G4と第4のスイッチング手段24のオン・オフ動作と
同等である。さらに、制御回路71の出力である制御信
号G4と第4のスイッチング手段24の動作は、前述の
実施の形態1のスイッチング電源装置における制御回路
71の出力である制御信号G3と第3のスイッチング手
段23のオン・オフ動作と同等である。
【0065】また、実施の形態2におけるダイオード5
3及びダイオード54の各動作は、実施の形態1のスイ
ッチング電源装置におけるダイオード51及びダイオー
ド52の各動作と同等である。実施の形態2のトランス
31、ダイオード61、62の動作は、実施の形態1の
スイッチング電源装置におけるトランス31、ダイオー
ド61、62の動作と電圧・電流の位相が180°反転
したものになる。実施の形態2のスイッチング電源装置
におけるその他の回路部分の動作は、前述の実施の形態
1と同等である。
【0066】以下、実施の形態2における出力電圧につ
いて検討する。実施の形態2のスイッチング電源装置に
おいて、時刻T1から第1のスイッチング素子21aが
オンするまでの期間、時刻T3から第4のスイッチング
素子24aがオンするまでの期間、時刻T5から第3の
スイッチング素子23aがオンするまでの期間、及び時
刻T7から第2のスイッチング素子22aがオンするま
での期間は、それぞれ短いので無視する。また、第2の
スイッチング素子22aのオン期間と第4のスイッチン
グ素子24aのオン期間を等しくTonとする。第2の
スイッチング素子22aがターンオフしてから第4のス
イッチング素子24aがターンオンするまでのオフ期間
と、第4のスイッチング素子24aがターンオフしてか
ら第2のスイッチング素子22aがターンオンするまで
のオフ期間を等しくToffとする。実施の形態2にお
いて、図5に示されているように、第2のスイッチング
素子22a及び第4のスイッチング素子24aのデュー
ティ比は50%以下に設定されている。また、実施の形
態2における出力電圧と入力電圧との関係は、前述の実
施の形態1で示した出力電圧[Vout]と入力電圧
[Vin]とを示す式(10)と同様の関係を有する。
【0067】次に、実施の形態2におけるダイオード5
3、54は、実施の形態1で示したダイオード51、5
2と異なり、トランス31の両端から入力直流電源の正
極に繋がれた入力端子12aに接続されている理由を簡
単に説明する。実施の形態1においては、図3に示した
ように、入力端子12bに接続された第2のスイッチン
グ手段22と第4のスイッチング手段24が同時にオン
する期間が存在する。その期間において、第2のスイッ
チング手段22、インダクタ41a、トランス31の1
次巻線31a、前記インダクタ41aと結合されたイン
ダクタ41b、第4のスイッチング手段24がループを
作る。このループを流れる電流は、トランス31の1次
巻線31aを流れる電流によって制限される。結合され
たインダクタ41a、41bの持っているエネルギーを
保持しようとして、インダクタ41a、41bに流れる
電流の内、トランス31の1次巻線31aに流れる電流
を超える部分は、インダクタ41a、又はインダクタ4
1bの両端間を短絡して流す。このため、実施の形態1
においては、インダクタ41a、41bの端子と入力端
子12bとの間にダイオード51、52をそれぞれ接続
して、所望の動作を行うよう構成した。
【0068】一方、実施の形態2においては、入力端子
12aに接続された第1のスイッチング手段21と第3
のスイッチング手段23が同時にオンする期間が存在す
る。その期間において、第1のスイッチング手段21、
インダクタ41a、トランス31の1次巻線31a、前
記インダクタ41aと結合されたインダクタ41b、第
3のスイッチング手段23がループを作る。このループ
を流れる電流は、トランス31の1次巻線31aを流れ
る電流によって制限される。結合されたインダクタ41
a、41bが持っているエネルギーを保持しようとし
て、インダクタ41a、41bに流れる電流の内、トラ
ンス31の1次巻線31aに流れる電流を超える部分
は、インダクタ41a、又はインダクタ41bの両端間
を短絡して流れる。このため、インダクタ41a、41
bの端子と、入力端子12aとの間に短絡手段が必要で
あり、その短絡手段として実施の形態2においてはダイ
オード53、54を挿入してある。
【0069】実施の形態2のスイッチング電源装置は、
実施の形態1のスイッチング電源装置と同様に、第1か
ら第4のスイッチング素子21a、22a、23a、2
4aのターンオン直前に、それぞれのスイッチング素子
に寄生的に存在するキャパシタ21c、22c、23
c、24cを第1のインダクタ41a及び第2のインダ
クタ41bに蓄えられたエネルギーを用いて放電してか
らターンオンする。このため、サージ状の短絡電流を大
幅に低減でき、効率の改善、ノイズの発生を抑えること
が可能である。また、実施の形態2のスイッチング電源
装置において、軽負荷へ対応する必要がある場合、第1
のインダクタ41a及び第2のインダクタ41bのイン
ダクタンス値を大きく設定することによりインダクタに
蓄えられるエネルギーを増やして、各スイッチング手段
の寄生キャパシタは十分充放電できる。これにより、実
施の形態2のスイッチング電源装置は、軽負荷時におい
ても効率の改善、ノイズの発生を抑えることが可能であ
る。また、実施の形態2のスイッチング電源装置におい
ては、トランスの漏れインダクタンスや配線に寄生する
インダクタンスによる不要な共振電圧の発生が防止され
ている。
【0070】次に、フルブリッジコンバータについて考
察する。特開平11−89232号公報には、トランス
の1次巻線に直列にインダクタを追加する構成のスイッ
チング電源装置が開示されている。このような構成のス
イッチング電源装置は、トランスの1次巻線と追加され
たインダクタの接続点にトランスの寄生キャパシタとの
不要な共振電圧が発生し、共振電流が流れて、ノイズ発
生の原因になると考えられる。これに対し、実施の形態
2のスイッチング電源装置の場合、第1のインダクタ4
1a及び第2のインダクタ41bによって蓄えられたエ
ネルギーによる電流は、第1のインダクタ41a及び第
2のインダクタ41bが磁気的に結合しているため、第
1のスイッチング手段21とダイオード54、または、
第3のスイッチング手段23とダイオード53で分流さ
れる。そして、トランスの両端の電圧は実質的にゼロに
固定される。このため、トランス31に寄生キャパシタ
が存在しても、第1のインダクタ41a及び第2のイン
ダクタ41bとの不要な共振は発生しない。
【0071】実施の形態2のスイッチング電源装置にお
いて、第1のスイッチング素子21aがターンオフして
から第2のスイッチング素子22aがターンオンするま
での期間、第2のスイッチング素子22aがターンオフ
してから第1のスイッチング素子21aがターンオンす
るまでの期間、第3スイッチング素子23aがターンオ
フしてから第4のスイッチング素子24aがターンオン
するまでの期間、第4のスイッチング素子24aがター
ンオフしてから第3のスイッチング素子23aがターン
オンするまでの期間は、実施の形態1と同様に第1から
第4のスイッチング手段に印加される電圧を検知する方
法を用いて設定した。本発明はこのような設定方法に限
定されるものではなく、例えば第1から第4のスイッチ
ング素子に並列接続されたダイオードを流れる電流を検
知して設定する方法を用いたり、又は予め一定の時間を
設定しておくことにより期間設定を行うことができる。
【0072】また、実施の形態2においては、第1から
第4のスイッチング素子21a、22a、23a、24
aに寄生的に存在する並列接続されたキャパシタ21
c、22c、23c、24cに加えて、電圧の変化をさ
らに緩やかにすることによってノイズ成分をさらに減ら
すために、外付けでコンデンサを追加することも可能で
ある。このような構成にしても基本動作において実施の
形態1と有意な差はない。さらに、キャパシタ21c、
22c、23c、24cは、並列されたスイッチング素
子及びダイオードの寄生キャパシタであるとしたが、回
路パターンに含まれる浮遊キャパシタをも包含して考え
ることができることは当然である。以上のように、実施
の形態2によれば、広い負荷範囲にわたって、高効率に
すること及び低ノイズにすることが可能なスイッチング
電源装置を提供することができる。
【0073】
【発明の効果】以上、具体的な実施の形態について詳細
に説明したところから明らかなように、本発明は次の効
果を有する。本発明に係るスイッチング電源装置は、第
1から第4のスイッチング手段のターンオン直前に、そ
れぞれのスイッチング手段に寄生して存在するキャパシ
タを結合された第1のインダクタと第2のインダクタに
蓄えられたエネルギーを用いて充放電してからターンオ
ンするよう構成されている。このため、本発明によれ
ば、サージ状の短絡電流の発生を防止し又は短絡電流を
低減して、効率の改善、ノイズの発生を抑えることが可
能なスイッチング電源装置を得ることができる。
【0074】また、本発明のスイッチング電源装置にお
いては、第1のインダクタ及び第2のインダクタの各イ
ンダクタンス値を大きく設定することにより、広い負荷
範囲にわたって効率の改善、ノイズの発生を抑えること
が可能である。また、本発明のスイッチング電源装置に
おいては、第1から第4のスイッチング素子のターンオ
フ時にそれぞれの第2、第1、第4、第3のスイッチン
グ素子に並列接続されたダイオードがオン状態となるこ
とにより共振電圧がクランプされる。その直後に、本発
明のスイッチング電源装置は、並列接続された第2、第
1、第4、第3のスイッチング素子がオン状態となるこ
とにより、電圧クランプが維持され、不要な共振電圧が
発生することはない。
【0075】また、本発明のスイッチング電源装置にお
いて、第1のインダクタと第2のインダクタによって蓄
えられたエネルギーによる電流は、第1のインダクタと
第2のインダクタが磁気的に結合しているため、第2の
スイッチング素子と第2のダイオード及び第4のスイッ
チング素子と第1のダイオードに流れる。これにより、
本発明によれば、第1のインダクタ及び第2のインダク
タとトランスの寄生キャパシタとの不要な共振が発生せ
ず、広い負荷範囲にわたって高効率化及び低ノイズ化が
可能なスイッチング電源装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態1のスイッチング電源
装置の構成を示す回路図である。
【図2】本発明に係る実施の形態1のスイッチング電源
装置における各部の動作を示す波形図である。
【図3】(a)本発明に係る実施の形態1のスイッチン
グ電源装置における第1のインダクタ及び第2のインダ
クタの動作を示す説明図である。 (b)本発明に係る実施の形態1のスイッチング電源装
置における第2のダイオード及び第4のスイッチング手
段を流れる電流波形図である。
【図4】本発明に係る実施の形態2のスイッチング電源
装置の構成を示す回路図である。
【図5】本発明に係る実施の形態2のスイッチング電源
装置における各部の動作を示す波形図である。
【図6】従来のフルブリッジコンバータの構成を示す回
路図である。
【図7】従来のフルブリッジコンバータにおける各部の
動作を示す波形図である。
【符号の説明】
11 入力直流電源 12a、12b 入力端子 21 第1のスイッチング手段 21a 第1のスイッチング素子 21b ダイオード 21c キャパシタ 22 第2のスイッチング手段 22a 第2のスイッチング素子 22b ダイオード 22c キャパシタ 23 第3のスイッチング手段 23a 第3のスイッチング素子 23b ダイオード 23c キャパシタ 24 第4のスイッチング手段 24a 第4のスイッチング素子 24b ダイオード 24c キャパシタ 31 トランス 31a 1次巻線 31b 第1の2次巻線 31c 第2の2次巻線 41a 第1のインダクタ 41b 第2のインダクタ 51 ダイオード 52 ダイオード 53 ダイオード 54 ダイオード 61 ダイオード 62 ダイオード 63 第3のインダクタ 64 平滑コンデンサ 65a、65b 出力端子 66 負荷 71 制御回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−89232(JP,A) 特開 平10−4680(JP,A) 特開 平9−247935(JP,A) 特開 昭63−92265(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28 H02M 3/335

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デッドタイム期間を有して交互にオンオ
    フする第1のスイッチング手段と第2のスイッチング手
    段とを有し、入力直流電源に接続された第1の直列回
    路、 デッドタイム期間を有して、交互にオンオフする第3の
    スイッチング手段と第4のスイッチング手段とを有し、
    前記入力直流電源に接続された第2の直列回路、 少なくとも1次巻線と2次巻線とを有するトランス、 前記トランスの1次巻線の第1の端子と、前記第1のス
    イッチング手段と前記第2のスイッチング手段の接続点
    との間に接続した第1のインダクタ、 前記トランスの1次巻線の第2の端子と、前記第3のス
    イッチング手段と前記第4のスイッチング手段の接続点
    との間に接続され、かつ前記第1のインダクタと磁気的
    に結合している第2のインダクタ、 前記トランスの1次巻線の第1の端子と前記入力直流電
    源の負極との間に接続した第1のダイオード、 前記トランスの1次巻線の第2の端子と前記入力直流電
    源の負極との間に接続した第2のダイオード、 前記トランスの2次巻線に誘起する電圧を整流平滑する
    整流平滑手段、及び前記第1のスイッチング手段に含ま
    れる制御可能なスイッチング素子のデューティ比、また
    は、前記第3のスイッチング手段に含まれる制御可能な
    スイッチング素子のデューティ比、または、その両方の
    比を制御するオンオフ制御手段、 を具備することを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のスイッチング手段及び第3の
    スイッチング手段に含まれる制御可能な各スイッチング
    素子は、デューティ比が50%以下であることを特徴と
    する請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 デッドタイム期間を有して交互にオンオ
    フする第1のスイッチング手段と第2のスイッチング手
    段とを有し、入力直流電源に接続された第1の直列回
    路、 デッドタイム期間を有して、交互にオンオフする第3の
    スイッチング手段と第4のスイッチング手段とを有し、
    前記入力直流電源に接続された第2の直列回路、 少なくとも1次巻線と2次巻線とを有するトランス、 前記トランスの1次巻線の第1の端子と、前記第1のス
    イッチング手段と前記第2のスイッチング手段の接続点
    との間に接続した第1のインダクタ、 前記トランスの1次巻線の第2の端子と、前記第3のス
    イッチング手段と前記第4のスイッチング手段の接続点
    との間に接続され、かつ前記第1のインダクタと磁気的
    に結合している第2のインダクタ、 前記トランスの1次巻線の第1の端子と前記入力直流電
    源の正極との間に接続した第1のダイオード、 前記トランスの1次巻線の第2の端子と前記入力直流電
    源の正極との間に接続した第2のダイオード、 前記トランスの2次巻線に誘起する電圧を整流平滑する
    整流平滑手段、及び前記第2のスイッチング手段に含ま
    れる制御可能なスイッチング素子のデューティ比、また
    は、前記第4のスイッチング手段に含まれる制御可能な
    スイッチング素子のデューティ比、または、その両方の
    比を制御するオンオフ制御手段、を具備することを特徴
    とするスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のスイッチング手段及び第4の
    スイッチング手段に含まれる制御可能な各スイッチング
    素子は、デューティ比が50%以下であることを特徴と
    する請求項3記載のスイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のスイッチング手段をオンオフ
    するパルスと前記第3のスイッチング手段のオンオフす
    るパルスの位相を180°ずらして制御することを特徴
    とする請求項1又は請求項3記載のスイッチング電源装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1のスイッチング手段、前記第2
    のスイッチング手段、前記第3のスイッチング手段及び
    前記第4のスイッチング手段のそれぞれを、制御可能な
    スイッチング素子とダイオードの並列接続体とにより構
    成したことを特徴とする請求項1又は請求項3記載のス
    イッチング電源装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のスイッチング手段、前記第2
    のスイッチング手段、前記第3のスイッチング手段及び
    第4のスイッチング手段のそれぞれを、並列なダイオー
    ドを内蔵した制御可能なスイッチング素子であるFET
    のみで構成したことを特徴とする請求項1又は請求項3
    記載のスイッチング電源装置。
  8. 【請求項8】 前記第1のスイッチング手段、前記第2
    のスイッチング手段、前記第3のスイッチング手段及び
    前記第4のスイッチング手段のそれぞれを、制御可能な
    スイッチング素子とダイオードの並列接続体とにより構
    成し、 前記第1のスイッチング手段、前記第2のスイッチング
    手段、前記第3のスイッチング手段及び第4のスイッチ
    ング手段のそれぞれが、印加電圧を検知し、その検知さ
    れた印加電圧が実質的にゼロの状態において前記スイッ
    チング素子をオンさせる制御手段を有することを特徴と
    する請求項1又は請求項3記載のスイッチング電源装
    置。
  9. 【請求項9】 前記第1のスイッチング手段、前記第2
    のスイッチング手段、前記第3のスイッチング手段及び
    第4のスイッチング手段のそれぞれを、並列なダイオー
    ドを内蔵した制御可能なスイッチング素子であるFET
    のみで構成し、 前記第1のスイッチング手段、前記第2のスイッチング
    手段、前記第3のスイッチング手段及び第4のスイッチ
    ング手段のそれぞれが、印加電圧を検知し、その検知さ
    れた印加電圧が実質的にゼロの状態において前記スイッ
    チング素子をオンさせる制御手段を有することを特徴と
    する請求項1又は請求項3記載のスイッチング電源装
    置。
  10. 【請求項10】 前記第1のスイッチング手段、前記第
    2のスイッチング手段、前記第3のスイッチング手段及
    び前記第4のスイッチング手段のそれぞれを、制御可能
    なスイッチング素子とダイオードの並列接続体とにより
    構成し、 前記第1のスイッチング手段、前記第2のスイッチング
    手段、前記第3のスイッチング手段及び第4のスイッチ
    ング手段のそれぞれが、それぞれに含まれる前記ダイオ
    ードに電流が流れたことを検知して前記スイッチング素
    子をオンさせる制御手段を有することを特徴とする請求
    項1又は3記載のスイッチング電源装置。
  11. 【請求項11】 前記第1のスイッチング手段、前記第
    2のスイッチング手段、前記第3のスイッチング手段及
    び第4のスイッチング手段のそれぞれを、並列なダイオ
    ードを内蔵した制御可能なスイッチング素子であるFE
    Tのみで構成し、 前記第1のスイッチング手段、前記第2のスイッチング
    手段、前記第3のスイッチング手段及び第4のスイッチ
    ング手段のそれぞれが、それぞれに含まれる前記ダイオ
    ードに電流が流れたことを検知して前記スイッチング素
    子をオンさせる制御手段を有することを特徴とする請求
    項1又は3記載のスイッチング電源装置。
  12. 【請求項12】 前記第1のスイッチング手段、前記第
    2のスイッチング手段、前記第3のスイッチング手段及
    び第4スイッチング手段のそれぞれに含まれる制御可能
    なそれぞれのスイッチング素子を、第1のスイッチング
    素子、第2のスイッチング素子、第3のスイッチング素
    子、第4のスイッチング素子とし、 前記第1のスイッチング素子がオンからオフに移行して
    から前記第2のスイッチング素子がオフからオンに移行
    するまでの期間、及び前記第2のスイッチング素子がオ
    ンからオフに移行してから第1のスイッチング素子がオ
    フからオンに移行するまでの期間、及び前記第3のスイ
    ッチング素子がオンからオフに移行してから前記第4の
    スイッチング素子がオフからオンに移行するまでの期
    間、及び前記第4のスイッチング素子がオンからオフに
    移行してから第3のスイッチング素子がオフからオンに
    移行するまでの期間を一定時間に固定する制御手段を有
    することを特徴とする請求項1又は請求項3記載のスイ
    ッチング電源装置。
JP11341141A 1998-12-08 1999-11-30 スイッチング電源装置 Expired - Lifetime JP3069565B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11341141A JP3069565B1 (ja) 1998-12-08 1999-11-30 スイッチング電源装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-348954 1998-12-08
JP34895498 1998-12-08
JP11341141A JP3069565B1 (ja) 1998-12-08 1999-11-30 スイッチング電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3069565B1 true JP3069565B1 (ja) 2000-07-24
JP2000232781A JP2000232781A (ja) 2000-08-22

Family

ID=26576889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11341141A Expired - Lifetime JP3069565B1 (ja) 1998-12-08 1999-11-30 スイッチング電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3069565B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11164234B2 (en) 2018-03-19 2021-11-02 Ricoh Company, Ltd. Image searching apparatus, printed material, and image searching method

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5881386B2 (ja) 2011-11-24 2016-03-09 株式会社東芝 電力変換装置
WO2019181082A1 (ja) 2018-03-20 2019-09-26 アルプスアルパイン株式会社 直流電圧変換回路および電源装置
CN113273071B (zh) 2019-02-22 2024-03-08 阿尔卑斯阿尔派株式会社 直流电压变换电路以及开关电源装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11164234B2 (en) 2018-03-19 2021-11-02 Ricoh Company, Ltd. Image searching apparatus, printed material, and image searching method

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000232781A (ja) 2000-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6198260B1 (en) Zero voltage switching active reset power converters
US6452814B1 (en) Zero voltage switching cells for power converters
US7746670B2 (en) Dual-transformer type of DC-to-DC converter
US6757184B2 (en) Step-down buck converter with full bridge circuit
US6788556B2 (en) Switching power source device
US7486055B2 (en) DC-DC converter having a diode module with a first series circuit and a second series with a flywheel diode
US7405955B2 (en) Switching power supply unit and voltage converting method
JP3318240B2 (ja) スイッチング電源装置
US11469674B2 (en) Resonant DC-DC converter
US6185111B1 (en) Switching power supply apparatus
US11527959B2 (en) Control method of power conversion device
US11664728B2 (en) Power conversion device
US6744647B2 (en) Parallel connected converters apparatus and methods using switching cycle with energy holding state
JP3221185B2 (ja) スイッチング電源装置
EP1009094B1 (en) Switching power supply
JP2001190072A (ja) スイッチング電源
JP2513381B2 (ja) 電源回路
JP3069565B1 (ja) スイッチング電源装置
US10348205B1 (en) Coupled-inductor cascaded buck converter with fast transient response
US20230020726A1 (en) Power conversion circuit
JP3159261B2 (ja) スナバ回路並びにそれを用いたスイッチング電源装置
JP2001309646A (ja) スイッチング電源装置
US7157887B2 (en) Direct amplitude modulation for switch mode power supplies
CN114696602A (zh) 功率变换电路
JP2009065741A (ja) Dc−dcコンバータ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3069565

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130519

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130519

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term