JP3084652B2 - 抄造成形方法並びに装置 - Google Patents

抄造成形方法並びに装置

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JP3084652B2
JP3084652B2 JP07353199A JP35319995A JP3084652B2 JP 3084652 B2 JP3084652 B2 JP 3084652B2 JP 07353199 A JP07353199 A JP 07353199A JP 35319995 A JP35319995 A JP 35319995A JP 3084652 B2 JP3084652 B2 JP 3084652B2
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久 山中
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21JFIBREBOARD; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM CELLULOSIC FIBROUS SUSPENSIONS OR FROM PAPIER-MACHE
    • D21J3/00Manufacture of articles by pressing wet fibre pulp, or papier-mâché, between moulds
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F13/00Making discontinuous sheets of paper, pulpboard or cardboard, or of wet web, for fibreboard production

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば弁当の使い
捨て容器等、比較的嵩高性を有する立体形状の抄造製品
の製造に適する抄造成形技術に関するものであって、特
に抄造製品の効率の良い製造と、成形キャリヤネットの
連続的な使用を可能にした抄造成形方法並びに装置に係
るものである。
【0002】
【発明の背景】従来の抄造成形装置は、抄造装置及び脱
水乾燥パートの各々に個別にキャリヤネットが設けられ
ていて、このキャリヤネットは各装置に固定されたまま
で中間抄造品のみが移動するという構成が一般的であっ
た。またこれにより成形される抄造製品のほとんどは平
面的なシート状のものに限られていた。しかしこのよう
な従来タイプの抄造成形装置にあっては、同一のキャリ
ヤネットを繰り返し使用するため、どうしても目詰まり
が生じやすく、目詰まりのその都度、新しいキャリヤネ
ットと交換したり、目詰まりしたキャリヤネットを取り
外して洗浄し、再び取り付けるという作業が必要とされ
ていた。特に成形する抄造製品が嵩高性を有する容器様
のものであるときには、屈曲部等において目詰まりが生
じやすく、また用途によっては成形する抄造製品にある
程度の機械的強度や湿潤強度(耐水性)が要求されるた
め、使用される原料液の選定にあたってもこれらの要求
に対応し得る組成の原料液が選定されることとなる。し
かしこのような組成の原料液は一般に目詰まりが生じや
すい性質を有し、この点でも上記キャリヤネットの交換
等の煩わしい作業を必然的に生じさせていた。
【0003】更に抄造した中間抄造品を脱水乾燥するに
あたり、抄造直後の中間抄造品を急激に加熱し、脱水を
図った場合には成形された抄造製品に皺や歪みが生じて
しまい、商品価値を損なわせる結果を招いていた。特に
成形する抄造製品が複雑な形状を有するときは、一度に
所定形状に成形しようとすると無理が生じてしまい、成
形された抄造製品に皺や歪みが顕著に現れてしまう。ま
たこれは抄造工程の要処理時間と、脱水乾燥工程の要処
理時間とのアンバランスにも関係している。
【0004】この他、抄造工程においては一定量の原料
液を抄造カップから流出した後において、抄造カップの
流出口をそのまま開放状態にしておくと、下方に位置す
るキャリヤネット上に保持された中間抄造品上に抄造カ
ップ内の残留液が滴下してしまい、抄造製品の外観を損
ねるため商品価値を低める結果を招いていた。
【0005】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景を
充分に認識し、その認識の上に立って案出されたもので
あって、成形キャリヤネット毎、中間抄造品を搬送する
とともに、成形キャリヤネットの搬送経路上において成
形キャリヤネットの洗浄等を併せて行うことによって成
形キャリヤネットの連続使用を可能にし、更に脱水乾燥
工程を複数の工程に分割することによって抄造工程の要
処理時間と脱水乾燥工程の要処理時間とのアンバランス
を解消すると同時に急激な脱水乾燥及び成形を防止する
ようにした新規な抄造成形方法並びに装置の開発を試み
たものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
抄造成形方法は、パルプを含有して成る原料液を一定
量、抄造カップに供給した後、その下方に位置する立体
形状の成形キャリヤネット上に至らせ、これによりこの
成形キャリヤネット下方に原料液中の液体成分を流下さ
せるとともに、成形キャリヤネット上に原料液中の固形
成分を残留させて中間抄造品を得る抄造工程と、この抄
造工程により抄造された中間抄造品を更に脱水乾燥する
ことで所定形状の抄造製品を得る脱水乾燥工程とを具え
て成るとともに、更に前記抄造工程で使用した成形キャ
リヤネットは中間抄造品を保持した状態で脱水乾燥工程
へ移行するようにし、その後この成形キャリヤネットを
洗浄工程において一定インターバル毎に洗浄を行うよう
にしたことを特徴として成るものである。そしてこのよ
うな発明特定事項を手段とすることにより、成形キャリ
ヤネットの連続した搬送が可能となり、抄造工程に次々
と新しい成形キャリヤネットを臨ませることが可能とな
るため、製造効率の向上が達成され、これにより上記課
題の解決が図られる。また、成形キャリヤネットの搬送
を中断することなく、成形キャリヤネットの洗浄が行わ
れるため成形キャリヤネットの目詰まりを防止すると同
時に成形キャリヤネットの連続使用が可能となり、これ
により上記課題の解決が図られる。
【0007】また請求項記載の抄造成形方法は、パル
プを含有して成る原料液を一定量、抄造カップに供給し
た後、その下方に位置する立体形状の成形キャリヤネッ
ト上に至らせ、これによりこの成形キャリヤネット下方
に原料液中の液体成分を流下させるとともに、成形キャ
リヤネット上に原料液中の固形成分を残留させて中間抄
造品を得る抄造工程と、この抄造工程により抄造された
中間抄造品を更に脱水乾燥することで所定形状の抄造製
品を得る脱水乾燥工程とを具えて成るとともに、更に前
記抄造工程で使用した成形キャリヤネットは中間抄造品
を保持した状態で脱水乾燥工程へ移行するようにし、
の後この成形キャリヤネットを網焼工程において一定イ
ンターバル毎に燃焼処理するようにしたことを特徴とし
て成るものである。そしてこのような発明特定事項を手
段とすることにより、成形キャリヤネットの連続した搬
送が可能となり、抄造工程に次々と新しい成形キャリヤ
ネットを臨ませることが可能となるため、製造効率の向
上が達成され、これにより上記課題の解決が図られる。
また、成形キャリヤネットの屈曲部等に強固に残留する
原料の残滓に対しても有効な除去が図られ、上記課題の
解決が図られる。
【0008】また請求項記載の抄造成形装置は、パル
プを含有して成る原料液を用い、中間抄造品を抄造する
抄造装置と、この抄造装置により抄造された中間抄造品
を更に脱水乾燥することで所定形状の抄造製品に成形す
る脱水乾燥パートとを具えて成るとともに、更に前記抄
造装置によって抄造した中間抄造品を成形キャリヤネッ
トに保持させた状態で脱水乾燥パートへ移行させるとと
もに中間抄造品が取り除かれた後の成形キャリヤネット
を平面視ループ状の搬送軌跡を移動して抄造工程の始端
側に至るように構成したパレット搬送装置が設けられ、
更に使用された成形キャリヤネットを洗浄する洗浄装置
と、使用された成形キャリヤネットを燃焼処理する網焼
装置とのいずれか一方または双方を具えて成ることを特
徴として成るものである。そしてこのような発明特定事
項を手段とすることにより、成形キャリヤネットの連続
した搬送が可能となり、抄造装置に次々と新しい成形キ
ャリヤネットを臨ませることが可能となるため、製造効
率の向上が達成され、これにより上記課題の解決が図ら
れる。また成形キャリヤネットの搬送を中断することな
く、成形キャリヤネットの洗浄あるいは網焼きが行われ
るため、成形キャリヤネットの目詰まりが防止されると
同時に成形キャリヤネットの連続使用が可能となり、こ
れにより上記課題の解決が図られる。
【0009】更にまた請求項記載の抄造成形装置は、
前記請求項記載の要件に加え、前記抄造成形装置に
は、抄造装置と脱水乾燥パートと取出装置とから成る抄
造成形ユニットが二組、そして洗浄装置と網焼装置とが
各一基ずつ配置されており、更に前記パレット搬送装置
には、これらの諸装置に対して成形キャリヤネットを循
環させるようにループ状に搬送経路が形成されているこ
とを特徴として成るものである。そしてこのような発明
特定事項を手段とすることにより、一枚の成形キャリヤ
ネットが搬送経路を一巡する間に抄造製品を二個成形
し、取り出すことが可能となり、また抄造製品を2n
(nは自然数)回、成形するに際し、成形キャリヤネッ
トを一回洗浄ないし網焼きを行うことが可能となる。従
って抄造製品の効率の良い製造が達成されるほか、成形
キャリヤネットに対する原料残留物の付着の状態によっ
て適宜洗浄ないし網焼きの回数を選択できるようにな
り、これらにより上記課題の解決が図られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の抄造成形方法並びに
装置について図面に基づいて具体的に説明する。なお以
下の説明にあたっては、最初に本発明の抄造成形方法を
実施する本発明の抄造成形装置について具体的に説明
、次いでその作動状態と併せて本発明の抄造成形方法
について説明し、最後に部分的構成を異にする他の実施
の形態に言及する。本発明の抄造成形装置1は、一例と
して矩形筐体状に組み立てられた機枠2に対し図1、2
に示すようにパルプを含有して成る原料液A0 を用い、
中間抄造品A1 を抄造する抄造装置3と、この抄造装置
3により抄造された中間抄造品A1を更に脱水乾燥する
ことで所定形状の抄造製品Aに成形する脱水乾燥パート
4と、前記抄造装置3によって抄造した中間抄造品A1
を成形キャリヤネットNに保持させた状態で脱水乾燥パ
ート4へ移行させるパレット搬送装置8とを具えること
によって基本的に構成される。
【0011】また図1、2に示す実施の形態にあって
は、前記脱水乾燥パート4は常温脱水装置5と加熱脱水
装置6と、プレス成形装置7とによって構成されている
ほか、前記抄造装置3及び脱水乾燥パート4のほかに取
出装置9、洗浄装置10及び網焼装置11が設けられて
いる。そしてこれら諸装置のうち抄造装置3と、脱水乾
燥パート4と、取出装置9とから成る基本構成の組、す
なわち抄造成形ユニットについては二組設けられてお
り、前記パレット搬送装置8にはこれらの諸装置に対し
て成形キャリヤネットNを循環させるようにループ状に
搬送経路が形成されている。またこのようにループ状に
搬送経路を形成することによって一枚の成形キャリヤネ
ットNが一巡する間に二個の抄造製品Aを成形できると
ともに、使用した成形キャリヤネットNは網焼き、洗浄
され、再使用できる状態になるよう構成されている。
【0012】更に図示は省略するが、前記諸装置のほ
か、これら諸装置の起動、停止等の操作を行う操作盤や
エア、水等の供給、排出用の配管や電気配線、更には前
記諸装置の制御を司る制御装置12等が設けられ、これ
らを具えることによって本発明の抄造成形装置1は構成
されている。更にまたこのような抄造成形装置1を稼働
し、抄造製品Aを成形するにあたっては、本発明の抄造
成形装置1に原料液A0を供給する原料供給装置が別途
必要になる。この原料供給装置は、例えば攪拌装置を具
えた調合タンク及び供給タンク、そして前記調合タンク
から供給タンクへ原料を補給する原料補給ポンプ及び供
給タンクから本発明の抄造成形装置1に原料を供給する
原料供給ポンプを具えることによって基本的に構成され
る。なおこの原料供給装置については、本明細書ではこ
れ以上言及しないが、その詳細については、本出願人が
すでに出願に及んでいる特開平4−327291号「抄
造方法並びに装置」なる特許出願の記載を参照された
い。
【0013】以下本発明の抄造成形装置1を構成する上
記諸装置について具体的に説明する。まず抄造装置3に
ついて図2、3、4に示す実施の形態を例にとって説明
する。抄造装置3は図3に示すように支持フレーム3a
に対し上部に抄造カップ31を主体とする抄造ヘッド3
0を昇降自在に具え、下部にヘッド受け32を機枠2に
対して固定状態に設けるとともに、抄造ヘッド30に対
しては更に抄造ヘッド30の昇降駆動を司る昇降装置3
3が設けられるほか、ヘッド受け32の下方には成形キ
ャリヤネットNを通過した原料液A0 の液体成分aの排
液管路34が形成され、図示しないサクションポンプ等
に連結されることによって構成されている。
【0014】このうち抄造ヘッド30は、下面を開放し
た一例として角箱状の抄造カップ31に対し、その内部
に抄造カップ31の下面の流出口31aを閉塞、そして
開放する可動蓋300を上下方向に可動する一例として
エアシリンダにより構成される可動シフタ301を抄造
カップ31の上部に設け、更に抄造カップ31内への原
料液A0 の供給管路302が抄造カップ31に接続され
ることにより構成されている。また昇降装置33は支持
フレーム3aの上面に固定状態に設けられる一例として
エアシリンダにより構成される昇降シフタ330と、こ
の昇降シフタ330の摺動ロッド端面に設けられる分配
アーム331と、この分配アーム331の両端部から下
方に向けて設けられ、その下端部を抄造カップ31の側
面に対して固定して成るガイドロッド332と、支持フ
レーム3aの上部側面に対して設けられ、前記ガイドロ
ッド332に嵌合し、これを案内するガイドホルダ33
3とを具えることにより構成されている。
【0015】更にヘッド受け32は、機枠2に対し例え
ば溝形鋼等の形鋼を向かい合わせに並設することにより
構成される基台320に対して設けられ、前記抄造ヘッ
ド30における抄造カップ31の流出口31aとほぼ同
形状の受入開口部を有する浅底容器状の部材である。ま
たこのようなヘッド受け32の各側面の中央には、一例
として一個ずつ係止フィンガ321が設けられており、
成形キャリヤネットNを支持するパレットPに対して係
合し、下方からパレットPを支持する構成になってい
る。更にヘッド受け32の受入開口部を閉塞するように
ネット受部322が設けられるものであって、図4に示
す実施の形態にあっては成形キャリヤネットNの支持基
面BSの一部を支承し、前記ヘッド受け32の上面に固
定される支持基面支承部323と、成形キャリヤネット
Nの凹陥面MSを支承する凹陥面支承部324と、この
凹陥面支承部324を下方より保持するとともに、適宜
のスペーサ326を介して前記支持基面支承部323に
接続される接続プレート325とによってネット受部3
22が構成されている。
【0016】これにより支持基面支承部323と凹陥面
支承部324との間には環状の通液スリット327が形
成されるほか、凹陥面支承部324にも複数の通液孔3
28が設けられていて、成形キャリヤネットNを通過し
た原料液A0 の液体成分aはこれら通液スリット327
及び通液孔328を通って下方の排液管路34に流下す
る構成になっている。因みに通液スリット327が設け
られている部位においては、成形キャリヤネットN上に
堆積する原料液A0 の固形成分bの層の厚さが厚くな
り、例えば図13に示すような容器状の抄造製品Aを成
形する場合にあっては、特に強度を持たせたい周縁のフ
ランジ部fの形成に好適である。
【0017】ここでパレットPについて説明しておく。
パレットPは図1、8、11に示すように一例として矩
形平板状の部材であり、成形する抄造製品Aの数に応じ
たネット取付穴20が形成されるとともに、このネット
取付穴20に対しては成形しようとする抄造製品Aの形
状に対応した形状の成形キャリヤネットNが装着され、
ネット押さえリング21によってパレットPに対して固
定される構成となっている。またパレットPの側縁部中
央には、長穴状の係止穴22が前記ヘッド受け32にお
ける係止フィンガ321に対応する位置に設けられてお
り、パレットPの側面から打ち込まれる係止ピン23が
上記係止穴22を二つに分断するようにその中央に臨ん
でいる。更にパレットPの前面側及び背面側の側縁部の
下面には、上記係止穴22を挟んでその左右に係合凹部
を形成して成る係合片24がそれぞれ二個ずつ計四個設
けられており、後述するパレット搬送装置8の一部であ
る係合ピン80に係合する構成になっている。
【0018】次に脱水乾燥パート4について図2、5、
6に示す実施の形態を例にとって説明する。なお脱水乾
燥パート4は上述のように常温脱水装置5と、加熱脱水
装置6と、プレス成形装置7とにより一例として構成さ
れるわけであるが、これらの諸装置はその基本的構成を
共通させている。そこで以下の説明にあたっては、常温
脱水装置5を例にとって説明し、加熱脱水装置6及びプ
レス成形装置7については常温脱水装置5との相違する
構成のみについて言及することとする。また共通する構
成部材については、同一の名称を使用することとし、先
頭の数字をそれぞれの装置を表す5、6、7を使用する
ことにより識別し、下二桁若しくは下一桁目の数字また
はアルファベットによる符号を共通する構成部材間で一
致するように設定した。
【0019】常温脱水装置5は、支持フレーム5aに対
して一例としてエアシリンダにより構成される加圧シフ
タ50と、この加圧シフタ50における摺動ロッド下端
において設けられるプレスヘッド51と、その下方にお
いて機枠2に対して固定状態に設けられるヘッド受け5
2とを具えることによって基本的に構成されている。こ
のうちプレスヘッド51は、前記加圧シフタ50におけ
る摺動ロッドに対して直接固定されるとともに、支持フ
レーム5aに対して設けられるガイドレールRに摺動自
在に係合するリニアガイド510を具えて成るスライド
ベース511と、このスライドベース511に対して一
定の間隙を隔てて設けられる断熱プレート512及び上
型ヒータ板513に対して固定される上型514と、脱
水を促すとともに後述する排水管路525への液体成分
aの流入を補助するエア管路515とにより構成されて
いる。
【0020】なお図5中、符号516に示すものは、プ
レスヘッド51の下端を設定するストッパであり、符号
517に示すものは上型ヒータ板513内に設けられる
ヒータである。また上型514には複数のエア供給孔5
14aが形成されており、上記エア管路515から供給
される常圧ないし圧縮されたエアは、上型ヒータ板51
3の中央付近に形成された連絡口513aを通って、上
記エア供給孔514aに至る構成になっている。更に上
型514は成形しようとする抄造製品Aの内面形状より
幾分か小さめに形成されているものであって、これによ
り中間抄造品A1 を急激に抄造製品Aの形状(寸法)に
成形するのではなく、無理のない段階的な成形を行うに
あたっての第一段階の成形にとどめている。
【0021】次にこのようなプレスヘッド51の下方に
設けられるヘッド受け52について説明する。ヘッド受
け52は機枠2に対し、例えば溝形鋼等の形鋼を向かい
合わせて並設することにより基台520を形成し、この
基台520に対して適宜の間隙を隔ててその上方に断熱
プレート522及び下型ヒータ板523を設けるととも
に、この下型ヒータ板523に対しては、その側縁部中
央にそれぞれ一個ずつ係止フィンガ521を設けること
によって構成されている。なおこの係止フィンガ521
については前述の抄造装置3における係止フィンガ32
1と同一目的に使用されることから、その形状、配置は
前記係止フィンガ321と同様の構成となっている。
【0022】またこのようにして構成されるヘッド受け
52には図5に示すように脱水(厳密には完全な水では
なく不純物を多く含む液体であるから脱液ということに
なるが、「脱水」の語の方が慣用化されていることから
本明細書では「脱水」の語を用いる)により生じた液体
成分aの排水管路525が設けられているものであっ
て、下型524に形成される複数の脱水孔524aを通
って流下した液体成分aは、上記エア管路515から供
給されるエアと、上記排水管路525に接続されるサク
ションポンプ等による吸引作用とによって下型ヒータ板
523の中央付近に形成された連絡口523aを通って
上述の排水管路525に至る構成となっている。なお図
5、6中、符号527に示すものは下型ヒータ板523
内に設けられるヒータである。更に下型524は成形し
ようとする抄造製品Aの外面形状より幾らか大きめに形
成されているものであるが、これは上述の上型514と
同様の理由に基づくものである。
【0023】次に加熱脱水装置6及びプレス成形装置7
について説明する。これらの装置は上述の常温脱水装置
5と、その大部分の構成を共通するものであって、常温
脱水装置5にあってはヒータ517、527を通常は加
熱する必要がないのに対して、加熱脱水装置6にあって
は、140〜150℃程度の温度にヒータ617、62
7を加熱し、更にプレス成形装置7にあっては、200
℃程度の温度にヒータ717、727を加熱する点と、
上型、下型の寸法精度が常温脱水装置5よりも加熱脱水
装置6の方が、そして加熱脱水装置6よりもプレス成形
装置7の方が高くなり、より抄造製品Aの寸法精度に近
付くように設定されている点において相違するのみであ
る。もっとも常温脱水装置5にあっては、通常はヒータ
517、527を加熱する必要がないのであるから、上
述の構成のうち断熱プレート512、522、上型ヒー
タ板513及び下型ヒータ板523、ヒータ517、5
27は、必ずしも必要とはされず、これらを省略した構
成とすることももちろん可能である。
【0024】次に取出装置9について図1、2に示す実
施の形態を例にとって説明する。取出装置9は、適宜の
支持フレーム9aに対し、完成した抄造製品Aを吸着
し、保持する吸着ヘッド90と、この吸着ヘッド90を
昇降自在に保持する昇降装置91と前記吸着ヘッド90
をパレット搬送装置8上の製品取出位置からパレット搬
送装置8外のストックエリアS上に移載するトラバーサ
装置92とを具えることにより基本的に構成される。こ
のうち吸着ヘッド90は例えば図示しないサクションポ
ンプに接続される吸着パッド93をパレットPに対して
設置される成形キャリヤネットN上に配して成るもので
ある。また昇降装置91は、例えばエアシリンダにより
構成される昇降シフタ94をトラバーサ装置92の一部
であるスライダ95に対して固定するとともに、昇降シ
フタ94の摺動ロッドの先端に前記吸着ヘッド90を接
続して成るものである。更にトラバーサ装置92は前記
スライダ95とガイドレール96と図示しない適宜の駆
動手段とにより構成されるものであって、駆動手段とし
てはボールネジ機構、ラックピニオン機構、ロッドレス
シリンダ等を利用したエアシリンダ等の機構が採用でき
る。
【0025】更にまた図1に示す実施の形態にあって
は、更に洗浄装置10及び網焼装置11が設けられてい
るものであって、以下これらについて説明する。洗浄装
置10は使用された成形キャリヤネットNに付着する原
料液A0 中の固形成分bの残留物を除去する働きをする
ものであって、成形キャリヤネットNに対して高圧の洗
浄水Wを吹き付ける洗浄ノズル100と、この洗浄ノズ
ル100に洗浄水Wを供給する供給管101と、洗浄時
の洗浄水Wの外部への飛散、はね返りを防止する飛散防
止カバー102と、この飛散カバー102の作用位置及
び退去位置を切り替える図示しない位置切替機構とを具
えることによって基本的に構成されている。一方、網焼
装置11は搬送されてくるパレットPの下方において、
それぞれ成形キャリヤネットNの設置部位に対応した位
置に設けられる網焼バーナ110と、この網焼バーナ1
10に対し燃焼に必要なガスGを供給する供給管111
と、図示しない点火装置とを具えることによって基本的
に構成されている。
【0026】次にこれらの諸装置に対して成形キャリヤ
ネットNが設置されたパレットPを供給、そして搬出す
るパレット搬送装置8について説明する。パレット搬送
装置8は機枠2に対して前記係合ピン80を有するパレ
ット保持機構81と、このパレット保持機構81ごと、
パレットPを所定の搬送ピッチだけ搬送するパレット搬
送機構82とを具えることによって基本的に構成され
る。そして本出願にあっては、このような構成のものを
パレット左右搬送部83として別途、定義するものであ
って、図1に示す実施の形態にあっては、このようなパ
レット左右搬送部83を二基並設し、その左右両端部に
パレット前後搬送部84をそれぞれ設けることによって
パレット搬送装置8を構成している。以下パレット搬送
装置8を構成するこれら諸部材について更に具体的に説
明する。
【0027】パレット保持機構81は、後述するパレッ
ト搬送機構82におけるガイドレール820に対して所
定の間隔を隔てて設けられる複数基の昇降ユニット81
1と、この昇降ユニット811と、この昇降ユニット8
11の可動端に対して設けられる保持ブラケット812
と、この保持ブラケット812に対して一例として二個
ずつ内側に突出するように設けられる前記係合ピン80
とを具えることによって構成されている。なお昇降ユニ
ット811は、一例としてエアシリンダによって構成さ
れる昇降シフタ813と、その左右に設けられる二本の
ガイドロッド814と、前記昇降シフタ813の筐体内
に一体に組み込まれる図示しないロッドホルダとによっ
て構成されている。因みに昇降ユニット811の設置間
隔は、パレット左右搬送部83の側傍において等間隔に
設けられる前記抄造装置3、常温脱水装置5、加熱脱水
装置6、プレス成形装置7及び取出装置9の間隔と一致
するように設定されている。
【0028】またパレット搬送機構82は機枠2に対し
て固定状態に設けられ、前記係合スライダ810と係合
するガイドレール820と、前記係合スライダ810の
駆動手段であるスライダ駆動機構821とによって基本
的に構成される。このうちスライダ駆動機構821は駆
動源である駆動モータMと、駆動モータMの出力軸に対
して設けられる駆動プーリ822と、伝達ベルト823
を介して駆動プーリ822と接続される従動プーリ82
4と、この従動プーリ824をその入力軸に取り付ける
とともに、所定の回転数に減速して出力する減速機82
5と、この減速機825の前面及び背面から更に延長し
て設けられる出力軸826の前後両端部に設けられるピ
ニオンギヤ827と、前記係合スライダ810に対して
固定されるとともに、このピニオンギヤ827と噛み合
うラック828とを具えることによって構成されてい
る。従ってパレット搬送機構82を駆動すると、パレッ
トPを挟んで対向して設けられる一対のパレット保持機
構81が同時に同じ距離だけ移動するように構成されて
いる。
【0029】更にパレット前後搬送部84は、前記パレ
ット左右搬送部83における機枠2を更に一ピッチ分、
左右に延長するとともに、延長した機枠2の部位には、
前後に並設される機枠2に挟まれるようにこれら機枠2
の中間に図12に示すように補助機枠2Aを設け、これ
らの延長した機枠2の部位及び補助機枠2Aに対して以
下述べる諸部材を設けることによって構成される。まず
これらに対しては一例としてLアングルによって構成さ
れる支持ブラケット850が二本、一定の間隔を隔てて
並設される。そしてこれらの支持ブラケット850に対
しては、それぞれ複数個の支承ローラ851が遊転自在
に設けられるものであって、これら二本の支持ブラケッ
ト850と複数個の支承ローラ851とによって移動コ
ンベヤ85が構成されている。
【0030】またこの移動コンベヤ85上の受入側に移
載されたパレットPをその取出側に移動する移動手段8
6が設けられる。この移動手段86は一例としてロッド
レスエアシリンダにより構成される摺動シフタ860
と、この摺動シフタ860における摺動子に取り付けら
れる側面L字状の引掛片861とによって構成されてい
る。更に移動コンベヤ85における取出側端部には、前
記引掛片861と同様、側面L字状に形成されるストッ
パ87が設けられるほか、移動コンベヤ85の取出側に
達したパレットPの位置決め手段88が設けられる。位
置決め手段88は前記抄造装置3等のヘッド受けにおけ
る係止フィンガと同様の形状を有する可動係止フィンガ
880と、この可動係止フィンガ880を上下動させる
昇降シフタ881とを具えることによって基本的に構成
されている。またこのようにして成る位置決め手段88
は、パレットPにおける左右の側縁部に設けられる係止
ピン23に対し係合するように設けられるため、図11
に示すように同様の構成のものが二基対向して設けられ
ている。
【0031】この他、図1、8、11に示す実施の形態
にあっては、パレット搬送装置8における機枠2には、
各ヘッド受け32、52、62、72等によって支持さ
れたパレットPの作業時に生ずる浮き上がりを防止する
ための浮き上がり防止機構40が設けられている。この
浮き上がり防止機構40は、前記パレット前後搬送部8
4における移動コンベヤ85のパレットPの受入側下方
の機枠2に対して設けられる二基の摺動シフタ41と、
この摺動シフタ41の摺動ロッドに接続され、パレット
左右搬送部83のほぼ全長にわたって延長形成される中
継案内杆42と、この中継案内杆42の摺動を案内する
複数個のガイドローラ43と、中継案内杆42上に設け
られるラック44と、このラック44に係合する複数個
のピニオンギヤ45と、このピニオンギヤ45に対して
固定状態に取り付けられる浮き上がり防止片46とによ
って構成されている。従って摺動シフタ41が所定のス
トローク、往復動することにより、浮き上がり防止片4
6が所定の角度(例えば90°)回動するように構成さ
れており、これにより、各ヘッド受け32、52、6
2、72等によって支持されたパレットPの側縁部の一
部を係止し、パレットPの浮き上がりを防止したり、当
該係止を解除し、パレットPの移動を可能にするように
なっている。
【0032】次にこのようにして成る抄造成形装置1を
使用しての本発明の抄造成形方法について説明する。本
発明の抄造成形方法は、例えば容器様の立体形状を有す
る抄造製品Aを成形するのに適した成形手法であり、図
13に示すような弁当箱様の抄造製品Aのほか、カッ
プ、サラダボール、どんぶり、グラタンやカレー用の
皿、だしパックや海苔等の収納容器の蓋、洗剤用の計量
スプーン、ゼリー、プリン等の菓子容器等種々の抄造製
品Aの成形に適用できる。因みに本発明の抄造成形方法
により成形できる抄造製品Aの高さは最大90mm程度
である。以下このような抄造製品Aを成形できる本発明
の抄造成形方法を前記本発明の抄造成形装置1の作動状
態と併せ具体的に説明する。
【0033】(1)原料液の調整と抄造カップへの供給 本発明において使用する原料液A0 は、少なくともパイ
プを含有して成り、更に成形する抄造製品Aの用途に応
じて適宜防水、防油、防塩用の薬剤や合成パルプである
SWP(ポリエチ・ポリプロ繊維)等を希釈水中に添加
し、抄紙濃度0.4%(4g/リットル)程度に調整す
る。そして原料液の調整は、原料供給装置における調合
タンク内において行われ、調合タンク内で攪拌混合され
た原料液A0 は供給タンクに移送され、その後、本発明
の抄造成形装置1における抄造装置3の抄造カップ31
内に供給管路302を経て所定量供給される構成となっ
ている。
【0034】(2)中間抄造品の抄造 次に抄造装置3によって中間抄造品A1 を抄造するわけ
であるが、この場合には、ヘッド受け32上に成形キャ
リヤネットNの保持されたパレットPを支持させた状態
(すなわちヘッド受け32における係止フィンガ321
によってパレットPにおける係止ピン23が係止された
状態)とし、昇降シフタ330の摺動ロッドを収縮して
抄造ヘッド30を下降させ、パレットP上に密着させた
状態としておく。そして可動シフタ301の摺動ロッド
を伸張させて可動蓋300を上方に移動させ、抄造カッ
プ31の流出口31aを開放させることにより、抄造カ
ップ31内に供給された原料液A0 を下方の成形キャリ
ヤネットN上に至らせ、原料液A0 の液体成分aを更に
下方の排液管路34に流下させるとともに、原料液A0
の固形成分bを成形キャリヤネットN上に残留させる。
なおこの際の原料液A0 の流下制御等の詳細について
は、本明細書では、特に言及しないが、本出願人がすで
に出願に及んでいる特開平4−327291号等の記載
を参照されたい。
【0035】そして10数秒程度の抄造要処理時間の経
過後、昇降シフタ330における摺動ロッドが伸張し、
抄造ヘッド30を上昇させる。なおこれに先立って可動
シフタ301の摺動ロッドを収縮し、可動蓋300を抄
造カップ31の流出口31aの内周縁に当接させて閉塞
状態としておく。因みにこのような動作は抄造ヘッド3
0を上昇させる際に抄造カップ31内に残留する原料液
0 が中間抄造品A1上に滴下することのないように行
うものである。そして流出口31aの閉塞された抄造カ
ップ31に対しては、次の抄造に備えて所定量の原料液
0 が上述の要領で充填される。
【0036】(3)中間抄造品の搬送 このようにして抄造ヘッド30が上方に退去した後、中
間抄造品A1 を保持する成形キャリヤネットNを伴った
パレットPは次工程である常温脱水工程に移行する。こ
の場合にはパレット保持機構81における昇降シフタ8
13が作動し、その可動端の保持ブラケット812を上
昇させて保持ブラケット812に設けられる係合ピン8
0をパレットPの周縁下面に設けられる係合片24に係
合させる。なおこの際、パレットPに浮き上がり防止片
46が作用している場合には、これに先立って摺動シフ
タ41を作動させて浮き上がり防止片46の係止を解除
させておく。そして更に係合ピン80を上昇させること
によりパレットPをヘッド受け32から幾分持ち上げた
状態とする。その後、駆動モータMを作動させてピニオ
ンギヤ827を回転させ、これに噛み合うラック828
を介して上記パレットPを保持した状態の昇降ユニット
811を所定の搬送ピッチだけ移動させる。
【0037】(4)常温脱水 このようにして常温脱水装置5におけるヘッド受け52
上にパレットPが至ったところで、昇降ユニット811
における摺動ロッドを収縮させ、パレットPの係止ピン
23に対し、ヘッド受け52における係止フィンガ52
1を係止させて、パレットPをヘッド受け52に支持さ
せる。その後、浮き上がり防止機構40における摺動シ
フタ41を作動させて浮き上がり防止片46によりパレ
ットPの周縁部を保持した状態とする。次に加圧シフタ
50における摺動ロッドを下方に向けて伸張させ、プレ
スヘッド51をヘッド受け52上に支持されたパレット
Pに密着させる。これによりヘッド受け52における下
型524とプレスヘッド51における上型514との間
に位置する成形キャリヤネットNに保持されている中間
抄造品A1 が押圧され、余剰の液体成分aの脱水が行わ
れる。因みに本工程では含有水分量が70%程度になる
まで脱水が行われる。
【0038】なお脱水された液体成分aは、ヘッド受け
52側の排水管路525を経て外部に排出される。そし
て加圧シフタ50における摺動ロッドを収縮状態とし、
プレスヘッド51を上方に退去させ、後は上述と同様に
浮き上がり防止片46による係止を解除した後、本工程
により常温脱水された中間抄造品A1 を保持したままパ
レットPを次工程まで搬送する。
【0039】(5)加熱脱水、プレス成形 そして上述の常温脱水工程と同じ要領で脱水、成形し、
加熱脱水工程では、含有水分量を45〜50%とし、プ
レス成形工程で含有水分量をほぼ0%にする。また中間
抄造品A1 の寸法精度は工程を経るに従って高まってゆ
き、中間抄造品A1 の表面粗さも徐々に小さくなってプ
レス成形後の抄造製品Aに至っては所望の寸法精度とな
り、表面粗さも極めて小さくなり、きめの細かい良好な
表面状態が得られる。因みに加熱脱水工程では、140
〜150℃程度で加熱脱水し、プレス成形工程では、2
00℃程度の温度でプレス成形を行うように段階的に加
熱温度を高めていることにより中間抄造品A1 ないし抄
造製品Aには皺、歪み等は生じない。
【0040】(6)製品取り出し このようにして成形された抄造製品Aは、成形キャリヤ
ネットNによって保持された状態でパレットPと共に次
工程である製品取出工程まで移送される。そして取出装
置9における昇降シフタ94の摺動ロッドを伸張させ、
下端の吸着パッド93に抄造製品Aを吸着させた後、摺
動ロッドを再び収縮させ、その後、トラバーサ装置にお
けるスライダ95をパレット搬送装置8の外方に移動さ
せ、ストックエリアS上に至ったところで再び昇降シフ
タ94の摺動ロッドを伸張させ、吸着パッド93による
吸着を解除してストックエリアSに完成した抄造製品A
を集積する。その後、昇降シフタ94の摺動ロッドを収
縮して、更にスライダ95をパレット搬送装置8上方の
待機位置に至らせ、次の抄造製品Aの取り出しに具え
る。
【0041】(7)使用済みのパレットの移動 製品取出工程に存置する抄造製品Aの取り出された使用
済みのパレットPは、上述のパレット保持機構81及び
パレット搬送機構82の作動に伴い、パレット前後搬送
部84のパレットPの受取側の部位まで搬送される。そ
してパレット保持機構81における昇降シフタ813の
摺動ロッドが収縮し、パレット前後搬送部84における
支承ローラ851上にパレットPを載置する。次に移動
手段86における摺動シフタ860が作動して、引掛片
861によってパレットPの前面側の端面を保持した状
態で、パレット前後搬送部84のパレットPの取出側の
部位までパレットPを移動させる。なおこのときパレッ
トPの後面側の端面はストッパ87に当接し、それ以上
移動しないように構成されている。
【0042】そして摺動シフタ860が再び作動して、
引掛片861を先の待機位置に戻すとともに、位置決め
手段88における昇降シフタ881の摺動ロッドが伸張
し、その先端に設けられる可動係止フィンガ880がパ
レットPの左右両側縁に設けられる係止ピン23に係合
するまで上昇され、パレットPの位置決めを図る。そし
て前記パレット左右搬送部83の奥部側に並設される他
のパレット左右搬送部83におけるパレット保持機構8
1及びパレット搬送機構82の作動を受けて、当該使用
済みのパレットPは網焼工程に移行される。
【0043】(8)網焼き 本工程では、使用済みの成形キャリヤネットNに対し、
原料液A0 の残留物が強固に付着している場合に、当該
残留物を燃焼し、消失する作業が行われる。従って使用
済みの成形キャリヤネットNに対し当該残留物が付着し
ていない場合や、後述する洗浄工程によって簡単に除去
できる場合には、上記作業を行う必要がないので、本工
程を省略することも可能である。因みに本実施の形態に
あっては、1時間に一回、あるいは30分に一回の割合
で網焼作業を行うように設定した。
【0044】上記残留物の付着する成形キャリヤネット
Nを保持するパレットPが網焼装置11の作業部位に至
ると、成形キャリヤネットNの下方に位置する網焼バー
ナ110から燃焼炎が出て、成形キャリヤネットNご
と、上記残留物を所定時間燃焼し、上記残留物を消失さ
せる。そして網焼バーナ110へのガスGの供給を停止
し、消炎した後、奥部側に位置するパレット左右搬送部
83におけるパレット保持機構81及びパレット搬送機
構82を作動させて、当該パレットPを洗浄工程に移行
する。
【0045】(9)洗浄 洗浄装置10における作業部位にパレットPが搬送され
ると、上方から飛散防止カバー102が降りてきて成形
キャリヤネットNを覆うようにパレットP上面の空間を
閉塞する。その後、供給管101に洗浄水Wが供給さ
れ、その先端の飛散防止カバー102内に臨んでいる洗
浄ノズル100から高圧の洗浄水Wを噴射する。これに
より成形キャリヤネットNに付着する原料液A0 の残留
物を洗い出し除去する。そして洗浄ノズル100への洗
浄水Wの供給を停止し、飛散防止カバー102を上方に
退去させた後、奥部側に位置するパレット左右搬送部8
3におけるパレット保持機構81及びパレット搬送機構
82を作動させて、当該洗浄後のパレットPを前記抄造
成形ユニットとは別異のもう一組の抄造成形ユニットに
おける抄造装置3における作業部位に移行する。
【0046】(10)二回目の抄造製品の成形 以下、上述の(1)〜(5)までの作業を繰り返し、成
形された抄造製品Aを保持した状態のパレットPを前記
パレット前後搬送部84とは別異の対向して設けられる
他のパレット前後搬送部84のパレットPの受取側に移
送し、上述の(7)の動作によって、当該パレットPを
当該パレット前後搬送部84のパレットPの取出側に移
動する。そして先に述べた抄造成形ユニットにおける抄
造装置3の前段に位置する前記取出装置9とは別異の他
の取出装置9の作業部位に当該抄造製品A及びパレット
Pが移送され、上述の(6)の動作によって抄造製品A
はパレット搬送装置8の外方に位置する他のストックエ
リアSに搬送される。一方、抄造製品Aが取り出された
パレットPは先に述べた抄造成形ユニットにおける抄造
装置3の作業部位に送られ、当該抄造装置3におけるヘ
ッド受け32に支持された状態になって、図1に示す抄
造成形装置1によって実現される本発明の抄造成形方法
の一の実施の形態が終了する。
【0047】
【他の実施の形態】本発明の抄造成形方法並びに装置
は、上記実施の形態のほか、部分的構成を異にする以下
述べるような他の実施の形態をとることも可能である。
まず抄造成形方法及び抄造成形装置1の全体構成に着目
すれば、上記実施の形態のように一枚の成形キャリヤネ
ットNを一巡する間に二個の抄造製品Aを成形できるよ
うに構成するのに代えて、一組の抄造成形ユニットと一
基のパレット左右搬送部83のみを使用した直線的なレ
イアウトにし、更に使用済みのパレットPの循環経路を
配するというシンプルな構成とすることも可能である。
また上記図1に示す実施の形態にあっては、洗浄装置1
0及び網焼装置11を一基ずつ設ける構成としたが、例
えばパレット前後搬送部84の空きスペースを利用する
ことにより、更に一基ずつ洗浄装置10及び網焼装置1
1を配置する構成とすることも可能である。
【0048】更に洗浄効果を高めるために成形キャリヤ
ネットNの下面側(原料液A0 の固形成分bが堆積する
側と反対側)から洗浄水Wを作用させたい場合には、例
えば洗浄装置10の前段と後段に適宜の反転装置を設
け、これにより必要に応じてパレットPを反転させる構
成とすることも可能である。更にまたパレットPの循環
方向は、図1に示すように平面方向にループ状に設定す
るほか、二基のパレット左右搬送部83を搬送方向を異
にして上下に配し、これらの搬入側、搬出側の端部に適
宜のパレット昇降装置を設置することにより、垂直方向
にループ状に設定することも可能である。
【0049】また本発明の抄造成形装置1を構成する諸
装置の駆動機構としては、上述のエアシリンダに代えて
油圧シリンダ、電動モータを駆動源とするボールネジ機
構やラックピニオン機構、更には小さなストロークがあ
れば充分な部位に対してはカム機構やクランク機構ある
いは電磁ソレノイド等、大きなストロークが必要な部位
にはチェーンやワイヤを無端状あるいは巻き取るように
配する機構が採用できる。
【0050】
【発明の効果】本発明の抄造成形方法並びに装置は、以
上述べたような構成ないしは発明特定事項を具えること
により成るものであって、このような構成等を有するこ
とによって以下述べるような種々の効果が発揮される。
すなわち成形キャリヤネットNに中間抄造品A1 を保持
した状態で脱水乾燥工程に移行させることによって成形
キャリヤネットNの連続した搬送が可能となり、また脱
水乾燥工程を複数工程に分割することにより無理のない
確実な抄造製品Aの成形が可能となり、抄造工程の要処
理時間と脱水乾燥工程の要処理時間とのアンバランスも
解消される。更に洗浄工程ないしは網焼工程を設けた
、成形キャリヤネットNの連続的な繰り返し使用が可
能となって抄造製品Aの成形の効率化に寄与するほか、
成形の困難な容器様の立体形状の抄造製品Aの成形も円
滑に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抄造成形装置の一の実施の形態を示す
平面図である。
【図2】同上正面図である。
【図3】抄造装置を示す縦断側面図である。
【図4】同上抄造時の原料液の流れの様子を示す縦断正
面図である。
【図5】脱水乾燥パートを構成する諸装置として常温脱
水装置を代表して示す縦断側面図である。
【図6】同上脱水乾燥時の液体成分の流れの様子を示す
縦断正面図である。
【図7】パレット搬送装置におけるパレット左右搬送部
の右端側を拡大して示す正面図である。
【図8】同上平面図並びに成形キャリヤネットを拡大し
て示す縦断正面図、並びに係合片と係合ピンとの係合の
様子を示す説明図、並びに係止ピンと係止フィンガとの
係止の様子を示す説明図である。
【図9】パレット搬送装置におけるパレット左右搬送部
の左端側を拡大して示す正面図である。
【図10】同上パレット搬送機構におけるスライダ駆動
機構を示す縦断側面図である。
【図11】パレット搬送装置におけるパレット前後搬送
部を示す平面図である。
【図12】同上縦断側面図である。
【図13】本発明によって成形される抄造製品の一の実
施の形態を示す平面図並びに側面図である。
【符号の説明】 1 抄造成形装置 2 機枠 2A 補助機枠 3 抄造装置 3a 支持フレーム 4 脱水乾燥パート 5 常温脱水装置 5a 支持フレーム 6 加熱脱水装置 6a 支持フレーム 7 プレス成形装置 7a 支持フレーム 8 パレット搬送装置 9 取出装置 9a 支持フレーム 10 洗浄装置 11 網焼装置 12 制御装置 20 ネット取付穴 21 ネット押さえリング 22 係止穴 23 係止ピン 24 係合片 30 抄造ヘッド 300 可動蓋 301 可動シフタ 302 供給管路 31 抄造カップ 31a 流出口 32 ヘッド受け 320 基台 321 係止フィンガ 322 ネット受部 323 支持基面支承部 324 凹陥面支承部 325 接続プレート 326 スペーサ 327 通液スリット 328 通液孔 33 昇降装置 330 昇降シフタ 331 分配アーム 332 ガイドロッド 333 ガイドホルダ 34 排液管路 40 浮き上がり防止機構 41 摺動シフタ 42 中継案内杆 43 ガイドローラ 44 ラック 45 ピニオンギヤ 46 浮き上がり防止片 50 加圧シフタ 51 プレスヘッド 510 リニアガイド 511 スライドベース 512 断熱プレート 513 上型ヒータ板 513a 連絡口 514 上型 514a エア供給孔 515 エア管路 516 ストッパ 517 ヒータ 52 ヘッド受け 520 基台 521 係止フィンガ 522 断熱プレート 523 下型ヒータ板 523a 連絡口 524 下型 524a 脱水孔 525 排水管路 527 ヒータ 60 加圧シフタ 61 プレスヘッド 610 リニアガイド 611 スライドベース 612 断熱プレート 613 上型ヒータ板 613a 連絡口 614 上型 614a エア供給孔 615 エア管路 616 ストッパ 617 ヒータ 62 ヘッド受け 620 基台 621 係止フィンガ 622 断熱プレート 623 下型ヒータ板 623a 連絡口 624 下型 624a 脱水孔 625 排水管路 627 ヒータ 70 加圧シフタ 71 プレスヘッド 710 リニアガイド 711 スライドベース 712 断熱プレート 713 上型ヒータ板 713a 連絡口 714 上型 714a エア供給孔 715 エア管路 716 ストッパ 717 ヒータ 72 ヘッド受け 720 基台 721 係止フィンガ 722 断熱プレート 723 下型ヒータ板 723a 連絡口 724 下型 724a 脱水孔 725 排水管路 727 ヒータ 80 係合ピン 81 パレット保持機構 810 係合スライダ 811 昇降ユニット 812 保持ブラケット 813 昇降シフタ 814 ガイドロッド 82 パレット搬送機構 820 ガイドレール 821 スライダ駆動機構 822 駆動プーリ 823 伝達ベルト 824 従動プーリ 825 減速機 826 出力軸 827 ピニオンギヤ 828 ラック 83 パレット左右搬送部 84 パレット前後搬送部 85 移動コンベヤ 850 支持ブラケット 851 支承ローラ 86 移動手段 860 摺動シフタ 861 引掛片 87 ストッパ 88 位置決め手段 880 可動係止フィンガ 881 昇降シフタ 90 吸着ヘッド 91 昇降装置 92 トラバーサ装置 93 吸着パッド 94 昇降シフタ 95 スライダ 96 ガイドレール 100 洗浄ノズル 101 供給管 102 飛散防止カバー 110 網焼バーナ 111 供給管 A 抄造製品 A1 中間抄造品 A0 原料液 a 液体成分 b 固形成分 BS 支持基面 f フランジ部 G ガス M 駆動モータ MS 凹陥面 N 成形キャリヤネット P パレット R ガイドレール S ストックエリア W 洗浄水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21J 3/00 - 7/00 B21F 13/00 - 13/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルプを含有して成る原料液を一定量、
    抄造カップに供給した後、その下方に位置する立体形状
    の成形キャリヤネット上に至らせ、これによりこの成形
    キャリヤネット下方に原料液中の液体成分を流下させる
    とともに、成形キャリヤネット上に原料液中の固形成分
    を残留させて中間抄造品を得る抄造工程と、この抄造工
    程により抄造された中間抄造品を更に脱水乾燥すること
    で所定形状の抄造製品を得る脱水乾燥工程とを具えて成
    るとともに、更に前記抄造工程で使用した成形キャリヤ
    ネットは中間抄造品を保持した状態で脱水乾燥工程へ移
    行するようにし、その後この成形キャリヤネットを洗浄
    工程において一定インターバル毎に洗浄を行うようにし
    たことを特徴とする抄造成形方法。
  2. 【請求項2】 パルプを含有して成る原料液を一定量、
    抄造カップに供給した後、その下方に位置する立体形状
    の成形キャリヤネット上に至らせ、これによりこの成形
    キャリヤネット下方に原料液中の液体成分を流下させる
    とともに、成形キャリヤネット上に原料液中の固形成分
    を残留させて中間抄造品を得る抄造工程と、この抄造工
    程により抄造された中間抄造品を更に脱水乾燥すること
    で所定形状の抄造製品を得る脱水乾燥工程とを具えて成
    るとともに、更に前記抄造工程で使用した成形キャリヤ
    ネットは中間抄造品を保持した状態で脱水乾燥工程へ移
    行するようにし、その後この成形キャリヤネットを網焼
    工程において一定インターバル毎に燃焼処理するように
    したことを特徴とする抄造成形方法。
  3. 【請求項3】 パルプを含有して成る原料液を用い、中
    間抄造品を抄造する抄造装置と、この抄造装置により抄
    造された中間抄造品を更に脱水乾燥することで所定形状
    の抄造製品に成形する脱水乾燥パートとを具えて成ると
    ともに、更に前記抄造装置によって抄造した中間抄造品
    を成形キャリヤネットに保持させた状態で脱水乾燥パー
    トへ移行させるとともに中間抄造品が取り除かれた後の
    成形キャリヤネットを平面視ループ状の搬送軌跡を移動
    して抄造工程の始端側に至るように構成したパレット搬
    送装置が設けられ、更に使用された成形キャリヤネット
    を洗浄する洗浄装置と、使用された成形キャリヤネット
    を燃焼処理する網焼装置 とのいずれか一方または双方を
    具えて成ることを特徴とする抄造成形装置。
  4. 【請求項4】 前記抄造成形装置には、抄造装置と脱水
    乾燥パートと取出装置とから成る抄造成形ユニットが二
    組、そして洗浄装置と網焼装置とが各一基ずつ配置され
    ており、更に前記パレット搬送装置には、これらの諸装
    置に対して成形キャリヤネットを循環させるようにルー
    プ状に搬送経路が形成されていることを特徴とする請求
    記載の抄造成形装置。
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