JP2005002528A - パルプセルローズ重合成形方法 - Google Patents

パルプセルローズ重合成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】吸水剤等の添加剤およびプラスチックフィルム等の合成品を使用することなく、天然パルプのみを原料として製造した成形体であって、漏水防止が可能であり、かつ、剛性、吸湿性の制御が可能である無公害型のパルプモールド成形体の製造のためのパルプセルローズ重合成形方法を提供する。
【解決手段】漉形成型の形状に対応する形状のパルプモールド成形中間体を漉形成型上に保持したまま、互いに係合し合う形状の加圧コア型により温度;150℃以下において圧力;0.2MPa以下でプレスし、得られた前記パルプモールド成形中間体を前記漉形成型の形状と同一形状の重合硬化型に移載し、温度;150℃〜220℃に加熱し、0.2Mpa〜0.5Mpaの加圧下でプレスする重合硬化工程とからなるパルプセルローズ重合成形方法。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パルプセルローズ重合成形方法に関するものであり、さらに詳しくは、特に葦パルプを用いたパルプスラリー原料から食品等の保存用および販売用の容器として用いられるトレー等の形状を有するパルプモールド成形体であって、耐漏水性に優れ、吸湿性が少なく、かつ剛性の高い無公害型パルプモールド成形体を製造するためのパルプセルローズ重合成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食料品、生鮮野菜等の販売、保存等には、ポリウレタン等の合成樹脂系の食器をはじめ各種の成形容器が用いられている。
しかしながら、これらの合成系容器は、含有される成分により環境保全への対応の必要性から、使用が制限される状況にあり、天然材料へ置き換えざるを得ないことから、パルプセルローズを利用した抄造成形容器が注目されてきている。
【0003】
パルプ原料液を用いて立体形状に成形したパルプモールド成形体を製造するためのパルプセルローズ重合成形方法としては、従来、パルプスラリーを所定の容器形状に成形した抄造型上で吸引濾過し、抄き取った後、脱水して所定形状の含水抄造成形体を抄造型から外して乾燥炉中で乾燥する方法が採用されている。さらに、乾燥中で生じる成形体の形状の歪みの修正、寸法安定性の確保、および表面の平滑化等のために乾燥後のパルプモールド成形中間体を、互いに係合しあう雄型および雌型金型で形成される形状修整型プレスで加熱加圧する工程が設けられている。
【0004】
しかしながら、前記の如き各工程を経て製造されたパルプモールド成形体を食品容器等として使用する場合、液漏れが生じ、液状物の容器としては使用することができないことからパルプモールド成形体の漏水に対しては、▲1▼成形体原料に漏水防止剤を混入して成形する方法、▲2▼成形品表面に耐水剤を塗布する方法、▲3▼成形体にポリエチレン等の被膜をラフィネートする方法等の対策がとられてきた。
【0005】
例えば、特許文献1(特公昭58−28400号公報)によれば、パルプスラリーにロジンサイズ剤および定着剤として硫酸バンドを添加して耐水性に優れた紙コップ状容器、特に、深しぼり部を有する紙容器の製造法が開示されている。また、特許文献2(特開平7−186308号公報)にはパルプにステアリン酸カルシウム、パルミチン酸カルシウムおよびステアリン酸セルロース等の脂肪酸塩等の防水剤を混合して防水度を改善した無公害食器製品が開示されている。同様に特許文献3(特開平11−348957号公報)には葦パルプまたはその他の天然パルプを原料とし、これにロジン等の防水剤および防油剤を加えて熱圧成形を行なう食品盛りつけ用紙製容器の製造方法が記載されている。このように、パルプ液を原料として製造される紙製容器については防水剤、塗布剤等の配合が欠かせないものとなっている。
【0006】
しかしながら、かかる防水剤、塗布剤、プラスチック等は、抄造容器の廃棄に伴なう環境上の問題を生じさせるおそれがあり、近年の環境保全に対応するためにはかかる添加物を使用しないパルプセルローズ重合成形方法の開発が切望されてきた。
【0007】
【特許文献1】特公昭58−28400号公報
【特許文献2】特開平7−186308号公報
【特許文献3】特開平11−348957号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、前記防水剤等の添加剤およびプラスチックフィルム等の合成品を使用することなく、パルプのみを原料として製造したパルプモールド成形体であって、漏水防止が可能であり、かつ剛性・吸湿性の制御が可能である無公害型のパルプモールド成形体の製造のためのパルプセルローズ重合成形方法を提供することにある。
【0009】
また、本発明の課題の第二は、パルプスラリーからパルプスラリー成形体の自動化製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者は、パルプモールド成形体の製造に関する前記の如き技術開発の状況に鑑み、前記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、パルプスラリーを従来の抄造工程、脱水・乾燥工程およびプレス仕上げ工程からなる製造方法とは別異の抄造工程、圧搾・乾燥工程、形状熱固定工程および重合硬化工程を含むパルプセルローズ重合成形方法を提供することにより、特に、重合硬化工程を設けることによりパルプの主成分のセルロース成分が重合硬化することから、パルプモールド成形体の表面が角質化し、該成形体の漏水を防止できることを見い出し、これらの知見に基いて本発明の完成に到達した。
【0011】
かくして、本発明によれば、
1)パルプスラリーを多数の吸引孔部を有する漉形成型に供給し、該漉形成型から脱水し、該漉形成型の形状に対応する形状のパルプモールド成形中間体を該漉形成型上に形成させる抄造工程と、
2)前記抄造工程にて得られたパルプモールド成形中間体を、前記漉形成型上に保持したまま、前記漉形成型の形状と互いに係合し合う形状の加圧コア型によりプレスし、残余の水分をしぼり取る圧搾・乾燥工程と、
3)前記圧搾・乾燥工程にて得られた前記パルプモールド成形中間体を前記漉形成型の形状と同一形状の重合硬化型に移載し、該パルプモールド成形中間体を、前記加圧コア型で温度;150℃以下において圧力;0.2MPa以下でプレスし、前記パルプモールド成形中間体の形状を固定する形状熱固定工程と、
4)前記形状熱固定工程にて得られたパルプモールド成形中間体を前記重合硬化型上で温度;150℃〜220℃に加熱し、前記加圧コア型により0.2Mpa〜0.5Mpaの加圧下でプレスする重合硬化工程
とからなる各工程を含むことを特徴とするパルプセルローズ重合成形方法
が提供される。
【0012】
本発明は、前記各工程からなるパルプセルローズ重合成形方法を提供するものであるが、さらに好ましい実施の態様として次の1)〜5)に掲げるものを包含する。
1)前記パルプスラリーが、葦パルプ(A)1重量部に対し、木パルプ(B)0.5重量部以下の混合体である前記パルプセルローズ重合成形方法。
2)前記圧搾・乾燥工程において得られるパルプモールド成形体中の水分含有量が45%以下である前記パルプセルローズ重合成形方法。
3)前記圧搾・乾燥工程の条件が、加圧コア型に設けられた加熱手段により制御された温度を含む条件である前記パルプセルローズ重合成形方法。
4)前記形状熱固定工程の条件が、前記圧力コア型および重合硬化型の温度が、いずれも100℃〜120℃であり、該加圧コアの押圧が0.08MPa〜0.15MPaに制御された条件である前記パルプセルローズ重合成形方法。
5)前記重合硬化工程における前記加圧コア型および重合硬化型の温度が、いずれも150℃〜180℃であり、該加圧コア型の押圧が0.2MPa〜0.3MPaを含む条件である前記パルプセルローズ重合成形方法。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明に係るパルプセルローズ重合成形方法におけるパルプモールド成形体の製造工程を示すフローチャートを図1に示す。
【0014】
図1によれば、パルプスラリー吸引工程(A)により得られた抄造中間成形体を吸引脱水工程(B)、しぼり・乾燥工程(C)後、加熱プレスによる形状熱固定工程(D)に供し、形態を安定化させる。形状熱固定工程に引きつづき、さらに、高温下でプレスする重合硬化工程(E)および仕上げ工程(F)を経ることによるパルプモールド成形体の製造工程が示されている。
【0015】
本発明に係るパルプモールド成形体の形態は、特に限定されるものではなく、雌雄二つの係合可能な漉形成型または重合硬化型と加圧コア型に用いられるそれぞれの金型を任意に設計することにより種々の形態のものを製造することができるが、効率よく容易に製造できるパルプモールド成形体として具体例を挙げると、図2および図3に示す形態の食品容器を例示することができる。
従って、便宜上、以後の本発明に係るパルプセルローズ重合成形方法の各工程における説明および図面は、該食品容器について行うが、勿論、これに限定されるものではない。
【0016】
(1)抄造工程
本発明に係るパルプセルローズ重合成形方法における抄造工程は、パルプスラリーを多数の吸引用孔部を設けた漉形成型を通過させて、該パルプスラリー中の繊維を漉き、漉形成型上に該漉形成型の形状に沿ったパルプモールド成形中間体を形成させる工程である。漉形成型は、通常、上方向に開放状態の雌型の形態のもの、または下方向に開放状態の雄型の形態のいずれのものが用いられるが、所望のパルプモールド成形体の目的と製造プロセスおよび成形装置により任意に選択することができる。特に、上方向に開放状態の雌型の漉形成型が操作および装置設計上から簡便である。
【0017】
図4は、漉形成型12を漉形成型支持体15上に設置した抄造工程10の装置の概略図である。漉形成体12の上部にはパルプスラリー100を供給するための充填バケット11が設けられる。漉形成型12には凹部14が設けられ、また、底面および側面に吸引孔部121が穿孔されており、漉形成型12の凹部14に供給されるパルプスラリーから水分が吸引孔部121を介して下方に除去される。
【0018】
図5は、漉形成型12の凹部14にパルプスラリー100が供給され、パルプスラリー中の水が孔部121より吸引脱水により排水され、漉形成型12上にパルプスラリー中の繊維が集積され、パルプモールド成形中間体Sが形成された状態が示されている。
【0019】
漉形成型の材質は、特に限定されるものではないが、後続の工程、すなわち、加温、加圧下の条件下において行なわれる形状熱固定工程および重合硬化工程において用いられる重合硬化型には、さらに加温、加圧された条件下での重合硬化工程が行なわれるために、銅合金等の金属材料を用いたものが好ましい。
【0020】
パルプスラリーからパルプモールド成形中間体を形成させる抄造工程についてさらに具体的に説明すると、パルプスラリー100を漉形成型12の凹部14へ供給し、充填バケット11内で抜気し、漉形成型上に形成される漉の厚みを側面および底面共に均一化する。漉厚みを均一化することにより漉形成型上に形成されるパルプモールド成形中間体Sの厚さを均一にし、繊維の集積密度も一定のものとすることができる。抜気は、パルプスラリー中に空気または不活性ガスを通過させることにより行なうものであり、かかる抜気によりパルプスラリー中のスラリーが均一状態を形成した時点で、漉形成型の下方に設けた排水機構(図示せず)を開放し、漉形成型12の凹部14内のパルプスラリーから水分を瞬間的に排水する。かかる瞬間排水により、漉形成型12上に側面5および底面3共に均一の厚さの成形体を得ることができる。
漉形成型12の孔部121から排水が完了した後、さらに吸引しぼりが行なわれる。
【0021】
抄造工程で用いられる抄造原料のパルプスラリーは、葦パルプのスラリーまたは葦パルプと木パルプの各スラリーの混合体が好適である。葦パルプは、イネ科の多年草の葦を加工して得られるものである。葦は、中国の河、湖畔に天然に大量に繁殖しているものであるが、葦パルプを得るには、例えば、先ず、葦を洗浄し汚れを取り除き、適当な大きさに切断した後、200℃程度の高圧スチームで2〜3時間煮る。その後、粉砕すると共に水に分散させることにより葦から抽出されるセルロース繊維からなる葦パルプを含有する原液スラリーを調製することができる。原液スラリーとしては、セルロース繊維を2〜6%含有するものが好ましい。このようにして得られた葦パルプ原液スラリーを濾過等により不純物を除去すれば、本発明に係るパルプセルローズ重合成形方法において用いられるパルプスラリーとして好適である。
【0022】
また、葦パルプと木パルプの混合割合を変えることにより、トレー等のパルプモールド成形体の剛性、吸湿性およびその他の物性値を制御することができる。例えば、葦パルプ(A)と木パルプ(B)の混合割合を(A):(B)=1:0〜1:0.5好ましくは1:0.1〜1:0.3の範囲に設定すると、特に、剛性の優れた成形体を得ることができる。木パルプとしては広葉樹パルプが好適である。
【0023】
一般に、パルプは、従来採用されている方法を利用して製造されたものであればよく、製造方法として、例えば、クラフトパルプ法、機械的パルプ法等を挙げることができる。
【0024】
前記クラフトパルプ法は、広葉樹チップ、水酸化ナトリウム、硫化ナトリウムおよび水を蒸解釜に装入し、150℃〜200℃で1時間〜2時間加熱することによりパルプを得ている。化学パルプの蒸解では細胞間質のリグニンが溶出して木繊維が離解するが、クラフト法では水酸化ナトリウム+硫化ナトリウムを蒸解薬品として用いられている。
クラフトパルプ法はほとんどの種類の木材、林料植物等を原料にすることができる。
【0025】
本発明に係るパルプセルローズ重合成形工程において用いられる広葉樹等の木パルプはかかる製造方法により得られたものでよい。
前記抄造工程において、前記の如き吸引排水により雌型漉形成型12の凹部14の内面に形成されるパルプモールド成形中間体Sは含水のものであり、吸引しぼり後の通常水分量が30%〜45%に制御されたものが好ましい。
【0026】
(2)圧搾・乾燥工程
圧搾・乾燥工程は、前置工程である抄造工程にて得られた含水パルプモールド成形中間体中の水分を搾取するための処理であり、図6で例示される。
圧搾・乾燥工程においては、図6に示すように、前記抄造工程において使用した充填バケット11を除き、漉形成型12と互いに係合しあう加圧コア型21を凹部14に挿入し漉形成型12上に形成されたパルプモールド成形中間体Sを押圧し、水分のしぼり除去を行なう。また、必要に応じ、漉形成型に併設された加熱手段により加熱する方法も採用することができる。かかる圧搾・乾燥工程により水分量を45%以下に低減させたパルプモールド成形体中間体S’を得ることができる。
さらには、圧搾・乾燥方法としては、含水パルプモールド成形中間体Sを前記漉形成型12から取り外し、温度、湿度を制御した乾燥室内において保持する方法を採用してもよい。
【0027】
(3)形状熱固定工程
形状熱固定工程は、前記圧搾・乾燥工程にて得られたパルプモールド成形中間体S’ を前記漉形成型12から熱硬化型に移動させ、温度;150℃以下、好ましくは100℃から150℃未満、さらに100℃〜120℃において、前記加圧型コア21を前記パルプモールド成形中間体S’を圧力;0.2MPa以下、好ましくは0.08MPa〜0.2MPa未満、さらに好ましくは0.08MPa〜0.15MPa、特に0.09MPa〜0.1MPaの条件で押圧することからなる加熱プレス処理に供するものであり、パルプモールド成形中間体の形状を固定させることにある。
すなわち、抄造後、脱水、圧搾・乾燥工程における乾燥・加熱によりパルプモールド成形中間体に与えられた変形を矯正するものである。
具体的には、図7に示すように、重合硬化型23に移動されたパルプモールド成形中間体S’に対し、加圧コア型21で上部から押圧し、該成形中間体S’の形状が固定されるに必要な時間そのまま保持される。保持時間としては、パルプスラリーの組成および水分量等により変動するが、0.2分〜0.3分程度に制御すれば十分である。
【0028】
(4)重合硬化工程
重合硬化工程は、前記形状熱固定工程により得られたパルプモールド成形中間体S’’を、さらに苛酷条件下における加熱圧縮処理に供するものである。重合硬化条件は、温度;150℃〜220℃、好ましくは150℃〜180℃および圧力;0.2MPa〜0.5MPa、好ましくは0.2MPa〜0.3MPaでパルプの主成分をなすパルプモールド成形中間体の表面のセルロース成分が重合し、角質化することにより、剛性が増加し、耐漏水性に優れ、吸湿性の小さいモールド成形体S’’’を得ることができる。また、パルプモールド成形体の用途の使用条件に合わせてセルロース成分の角質化を制御することにより安定した品質のモールド成形体を得ることができる。
【0029】
重合硬化条件として温度が150℃に達しないと耐漏水性が十分でなく、一方220℃を超えても、さらに効果が得られないばかりか焼成のおそれが生じる。また、圧力についても0.2MPaに満たないとセルローズ角質化の効果が得られないおそれがある。
【0030】
重合硬化工程について、さらに具体的に説明すると、図8に示すように、前記形状熱固定工程の完了後、形状熱固定工程にて得られたパルプモールド成形中間体S’’を重合硬化工程に供し、重合硬化条件に変更する。重合硬化条件は形状熱固定条件に比較してさらに苛酷なものであり、温度を150℃〜220℃に設定し、加圧コア型の押圧を上昇させ、0.2MPa〜0.5MPaとし、セルロース成分の角質化等の効果が得られるまで加圧コア型の押圧状態を保持する。通常、押圧時間は、0.2分〜0.5分間で十分である。
【0031】
(5)仕上げ工程
前記各工程を経て仕上げられた成形体に対し、空気吹き出し、吸盤にて成形体を吸着させて取り出し、搬送後、トリミング、殺菌等の後処理が行なわれる。図10により示すようにパルプモールド成形体は、下降させた吸盤(32)に吸着され、製品取出口を経て製品払出装置へ搬送される。
【0032】
本発明に係るパルプセルローズ重合成形方法において、前記抄造工程、圧搾・乾燥工程、形状熱固定工程および重合硬化工程を自動化操作により行なうことも可能である。
【0033】
自動化操作は、図10(a)〜(d)に示すように、横方向に移動可能な漉形成型と重合硬化型の二基連結の型と上下に移動可能な圧力コア型を用いることにより行なうことができる。
図10(a)〜(d)によれば、搬送装置13上に平行移動可能なように取り付けられた漉形成型12と重合硬化型23の連結した型が各工程に応じて平行移動することが示されている。
同図に示すように圧力コア型の位置が固定であり加圧位置である。加圧処理が必要な工程の場合には、漉形成型12と重合硬化型23のいずれかが加圧位置に移動する。
【0034】
図10(a)は、抄造工程を示す。抄造工程は、非加圧状態であるから漉形成型12は左側に位置するが、圧搾・乾燥工程では加圧位置に漉形成型12が移動し、圧力コア型21で押圧されることが示されている。
図10(c)は、金型移動を示すものであり、パルプモールド成形中間体S’’を漉形成型から圧力コア型21で吸引し持ち上げ、熱硬化型12を加圧位置に移動させることを示している。また、図10(d)によれば、金型移動後、形状熱固定工程および重合硬化工程が同位置で条件の変更により行なわれることが示されている。
このように漉形成型12と熱硬化型23の平行移動と加圧コア型21の降下運動を所定の連動させることにより、前記三工程の自動化を達成することができる。
【0035】
【実施例】
以下、本発明について、実施例および比較例により、さらに具体的に説明する。もっとも本発明は実施例等により何ら限定されるものではない。
なお、実施例等において調製したパルプモールド成形品の品質、性能は、次の試験方法により評価した。
【0036】
耐漏水性;
成形容器試作品20個〜30個にそれぞれ水を満たし、室温で保存し、1時間経過時に水残存量を測定し、耐漏水性を水残存量に変化が表われる時間(hr)で表示した。
【0037】
耐吸湿性;
成形容器試作品を湿度95%、温度70℃の恒温恒湿標に存置し、10分毎に重量を測定し、重量変化が生じなくなった時点まで継続した、原重量に対する重量変化分の比率を吸水率%とした。
【0038】
実施例1
繊維分を5%含有する葦パルプスラリーと繊維分5%含有する木パルプスラリーを重量比50:50の割合で混合し、混合物を30l漉金型の充填バケットに供給し、抜気して漉の厚みを均一化した後、漉形成金型の下部に穿孔している孔部から瞬間的に排水し、さらに吸引し吸気しぼりを行なった。
次に、雌型の漉形成金型の形状と係合し合う雄型の圧力コア金型を上部より漉形成金型の凹部に挿入し、成形物を圧搾し、残余の水分をしぼり出した。
圧搾後の成形物を漉金型から加圧コア金型にて吸引し持ち上げ、重合硬化金型に移し、金型の温度を120℃に設定し、0.1MPaの圧力で圧力コア金型を用いてプレスし、成形物の形状を固定した。
次いで、金型の温度を180℃に上昇させ、0.2MPaの圧力で加圧コア金型により20秒間プレスし、セルロース繊維を硬化させた。硬化処理後、成形物を前記の試験方法により評価したところ次の結果を得た。
【0039】
比重 :0.71g/cm
耐漏水性(耐水保持時間):180時間以上
耐吸湿性(吸湿率) :10%以下
比較例による評価結果と比較したところ、耐漏水性、耐吸湿性についても著しく顕著な効果を得た。
【0040】
比較例1
繊維分を5%含有する葦パルプスラリーと繊維分5%含有する木パルプスラリーを重量比50:50の割合で混合し、混合物を30l漉金型の充填バケットに供給し、抜気して漉の厚みを均一化した後、漉形成金型の下部に穿孔している孔部から瞬間的に排水し、さらに吸引し吸気しぼりを行なった。
次に、雌型の漉形成金型の形状と係合し合う雄型の加圧コア金型を上部より漉形成金型の凹部に挿入し、成形物を圧搾し、残余の水分をしぼり出した。
圧搾後の成形物を漉金型から加圧コア金型にて吸引し持ち上げ、重合硬化金型に移し、金型の温度を120℃に設定し、0.1MPaの圧力で加圧コア金型を用いてプレスし、成形物の形状を固定し仕上げた。
【0041】
比重 :0.66g/cm
耐漏水性(耐水保持時間):直ちに液漏れ
耐吸湿性(吸湿率) :27%
【0042】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した構成をとることから、添加剤等の配合なしに漏水を防止することができ、かつ剛性、吸湿性の制御が可能であり、さらに無公害型のパルプモールド成形体の製造が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパルプセルローズ重合成形方法の工程を示す概略図である。
【図2】本発明の実施により得られるパルプモールド成形体の形態の一例を示す斜視図である。
【図3】図2のパルプモールド成形体の断面図である。
【図4】本発明に係るパルプセルローズ重合成形工程における抄造工程の一例を示す概略図である。
【図5】本発明に係るパルプセルローズ重合成形工程における抄造工程の一例を示す説明図である。
【図6】本発明に係るパルプセルローズ重合成形工程における圧搾・乾燥工程の一例を示すである。
【図7】本発明に係るパルプセルローズ重合成形工程における形状熱固定工程の一例を示す概略図である。
【図8】本発明に係るパルプセルローズ重合成形工程における重合硬化工程の一例を示す概略図である。
【図9】本発明に係るパルプセルローズ重合成形工程における仕上げ工程の一例を示す模式図である。
【図10】本発明に係るパルプセルローズ重合成形工程における各工程の自動化操作の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
A 抄造工程
B 脱水工程
C 圧搾・乾燥工程
D 形状熱固定工程
E 重合硬化工程
F 成形品仕上げ工程
1 成形容器
2 内面
3 外面
4 フランジ部
5 側部
11 充填バケット
12 漉形成型
121 吸引孔部
14 凹部
15 漉形成型支持体
21 加圧コア型
22 吸引装置
23 重合硬化型
25 重合硬化型支持体
S 含水成形品
S’ 乾燥成形品
S’’ 形状熱固定成形品
S’’’ 重合硬化成形品

Claims (11)

  1. 1)パルプスラリーを多数の吸引孔部を有する漉形成型に供給し、該漉形成型から脱水し、該漉形成型の形状に対応する形状のパルプモールド成形中間体を該漉形成型上に形成させる抄造工程と、
    2)前記抄造工程にて得られたパルプモールド成形中間体を、前記漉形成型上に保持したまま、前記漉形成型の形状と互いに係合し合う形状の加圧コア型によりプレスし、残余の水分をしぼり取る圧搾・乾燥工程と、
    3)前記圧搾・乾燥工程にて得られた前記パルプモールド成形中間体を前記漉形成型の形状と同一形状の重合硬化型に移載し、該パルプモールド成形中間体を、前記加圧コア型で温度;150℃以下において圧力;0.2MPa以下でプレスし、前記パルプモールド成形中間体の形状を固定する形状熱固定工程と、
    4)前記形状熱固定工程にて得られたパルプモールド成形中間体を前記重合硬化型上で温度;150℃〜220℃に加熱し、前記加圧コア型により0.2Mpa〜0.5Mpaの加圧下でプレスする重合硬化工程
    とからなる各工程を含むことを特徴とするパルプセルローズ重合成形方法。
  2. 前記パルプスラリーが、葦パルプと木パルプの各スラリーの混合体である請求項1に記載のパルプセルローズ重合成形方法。
  3. 前記形状熱固定工程の条件が、温度100℃〜150℃および圧力0.05MPa〜0.2MPaを含む条件である請求項1に記載のパルプセルローズ重合成形方法。
  4. 前記重合硬化工程の硬化条件が、温度150℃〜180℃および圧力0.2MPa〜0.3MPaを含む条件である請求項1に記載のパルプセルローズ重合成形方法。
  5. 前記パルプモールド成形体が、食品容器である請求項1に記載のパルプセルローズ重合成形方法。
  6. 前記重合硬化工程の加熱プレスに要する時間が、前記パルプスラリーの主成分であるセルロース繊維の硬化が生じるまでの時間である請求項1記載のパルプセルローズ重合成形方法。
  7. 前記漉形成型および前記重合硬化型が雌型である請求項1に記載のパルプセルローズ重合成形方法。
  8. 前記加圧コア型が雄型である請求項1に記載のパルプセルローズ重合成形方法。
  9. 前記圧搾・乾燥工程により得られるパルプモールド成形中間体の水分量が10%以下である請求項1に記載のパルプセルローズ重合成形方法。
  10. 前記重合硬化後のパルプモールド成形体の比重が0.68g/cm以上である請求項1に記載のパルプセルローズ重合成形方法。
  11. 前記重合硬化後のパルプモールド成形体の吸湿率が10%以下である請求項1に記載のパルプセルローズ重合成形方法。
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