JP2001055685A - パルプ製品 - Google Patents

パルプ製品

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JP2001055685A
JP2001055685A JP11347761A JP34776199A JP2001055685A JP 2001055685 A JP2001055685 A JP 2001055685A JP 11347761 A JP11347761 A JP 11347761A JP 34776199 A JP34776199 A JP 34776199A JP 2001055685 A JP2001055685 A JP 2001055685A
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JP
Japan
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pulp
product
mulberry
reed
shape
Prior art date
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JP11347761A
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English (en)
Inventor
Chuzo Sugita
忠三 杉田
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SHINSEIWA KK
Original Assignee
SHINSEIWA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木材資源に代る天然材料を利用でき、しかも
低コストで製造できるようなパルプ製品を提供する。 【解決手段】 パルプ原料として葦または桑の繊維を用
い、この葦パルプまたは桑パルプを所定の製品形状に成
形したパルプ製品であり、例えば従来のペーパトレイと
同様の形状のトレイ10をはじめとして、袋、コップ、
箱、筒、紙葉、ロール、板、水切りネットなど、使用目
的に応じた製品形状に成形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、従来の木材パル
プに代る材料として葦パルプまたは桑パルプを用いたパ
ルプ製品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より各種の紙製品は、原木から得た
パルプを抄紙し、所定の形状に成形することによって紙
製品として使用されていた。木材パルプは、伐採された
原木を機械的または化学的処理によって注出したセルロ
ース繊維の集合体であり、これに填料などの添加物を加
えかつ抄紙機などによって所望の紙製品形状に成形する
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】紙の原料に木材パルプ
を用いる場合、伐採された木材資源の造林・再生に長期
間を要するだけでなく、森林等の自然環境の悪化をまね
く原因となる。このため木材パルプの使用を抑制するこ
とが望まれている。一方、石油等の化学的資源を原料と
する化学パルプ等を用いる合成紙も実用化されている。
化学パルプは木材の使用に伴う前記の問題を生じない反
面、焼却すると大気中に有害成分を出したり、地中に埋
めても長期間分解しないなどの問題があり、しかもコス
トが高いなど多くの問題をかかえている。
【0004】従って本発明の目的は、木材パルプや化学
パルプを用いることなく、栽培の容易な葦あるいは桑を
原料に用いて従来の紙製品に代替可能なパルプ製品を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を果たすための
本発明のパルプ製品は、パルプ原料として葦(reed)あ
るいは桑(mulberry)の繊維の集合体を用い、この葦パル
プあるいは桑パルプを抄紙あるいは型成形するなどして
所定の製品形状に成形したものである。その製品形状
は、例えばトレイ、袋、水きりネット、コップ、箱、
筒、紙葉、ロール、板状、ブロック状など、従来の紙製
品の形態をとることができる。但しこれら以外の形態で
あってもかまわない。
【0006】本発明のパルプ製品は、従来の紙製品と同
様のパルプ製造プロセスと抄紙等の成形プロセス等を経
て製造することが可能である。葦は中国大陸をはじめと
して世界各地の水辺に広く自生するイネ科の多年草であ
り、成長の過程で格別な手入れを行なわずとも1年間で
早期に成育し、その栽培は容易で手間がかからず低コス
トで生産することができる。
【0007】この明細書で言う桑パルプは、クワ科の落
葉高木クワ類から得られるパルプの総称である。桑は日
本や中国をはじめとして世界各地で比較的容易に栽培す
ることができる。桑パルプは、養蚕に用いる葉を収穫し
たのち、残った枝や幹部分から得ることができる。桑パ
ルプを用いれば、葦パルプを用いた場合に比べて白くつ
やのある紙質の高級感のあるパルプ製品が得られるた
め、用途や目的に応じて葦パルプあるいは桑パルプを選
択して用いることができる。場合によっては、葦パルプ
と桑パルプを適宜の比率で混合して用いてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1の実施形態の
パルプ製品について、図1を参照して説明する。この実
施形態は、本発明のパルプ製品をトレー10に適用した
例である。このトレー10は、底板10aと側板10b
などを有し、例えば店舗等において食品等の被包装物を
透明フィルムでパックする用途などに使用される。ま
た、いわゆる使い捨ての紙皿と同様の形状(円形や小判
形等の浅い皿)に成形されてもよい。
【0009】この実施形態のトレー10は、パルプ原料
として葦の繊維の集合体を用いたもので、紙パルプと同
様のパルプ製造プロセス(繊維組織の離解、漂白工程や
填料添加工程等)と成形プロセス(抄紙、熱プレス工程
など)を経て、所望の形状に成形されている。例えば、
葦の繊維を所定長さに切断したのち、高温蒸気などによ
って蒸解処理し、漂白・洗浄し、さらに填料あるいは必
要に応じて防水剤などの添加剤を加え、トレイ成形用の
型に供給し、熱プレスを行なうことによって、所定のト
レイ形状に成形される。
【0010】図2(A)は、本発明のパルプ製品を手提
げ袋11に適用した例である。この袋11は袋本体11
aと下げひも11bとを有し、少くとも袋本体11aは
葦パルプによって構成されている。袋本体11aは、外
観を良くするために抄紙後にカレンダー処理などを行な
うことによって表面につやを出すようにしてもよい。下
げひも11bも葦パルプによって構成することもでき
る。
【0011】図2(B)は、本発明のパルプ製品を水切
り袋(フィルタ状の水切りネット,ゴミ袋)12に適用
した例である。この水切り袋12は、台所の流しなどに
おいて調理の際に出るごみ等を入れるために、上端12
a側が開口し、底12bが閉じた形状となっている。こ
の水切り袋12も葦パルプからなり、水を容易に通すこ
とができるように、葦パルプによって目のあらいメッシ
ュ状の組織を構成している。
【0012】図2(C)は、本発明のパルプ製品をいわ
ゆる紙コップ13に適用した例である。このコップ13
も葦パルプからなり、従来の紙コップと同様の形状に成
形されている。この発明の葦パルプ製品は、図2(D)
に示すようなロール14の形態をとってもよいし、図示
しないが紙葉の形態、あるいは板状であってもよい。こ
れらの実施形態をはじめとして、要するに使用目的に応
じて、従来の紙製品と同様の形状に葦パルプを成形する
ことにより、紙製品の代替品として用いることができ
る。
【0013】なお前記各実施形態では、パルプ原料とし
て葦の繊維を用いた場合について説明したが、この発明
は、桑パルプを原料として前述の各種形態のパルプ製品
を製造してもよい。桑パルプを用いる場合も、紙パルプ
と同様のパルプ製造プロセスと成形プロセスを経て、所
望の形状に成形することができる。例えば、養蚕用に桑
の葉を収穫したのち、残った枝や幹、樹皮の繊維を所定
長さに切断し、高温蒸気などによって蒸解処理し、漂白
・洗浄し、さらに填料あるいは必要に応じて防水剤など
の添加剤を加え、熱プレスを行なうことなどによって、
所定の製品形状(例えばトレーや袋、台所用水切りネッ
ト、コップ、その他の形状)に成形される。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、木材パルプを使用しな
いため森林資源の保護になり、葦は成育が速くかつ栽培
に手間がかからないため低コストで提供することがで
き、世界各地で栽培することができる。また、葦を栽培
することでその周辺水域の水質の浄化にも役立ち、環境
問題に良好な結果をもたらすことにもなる。
【0015】葦や桑パルプは天然材料であるから廃棄処
分のために焼却しても有毒ガスが発生することもなく、
地中に埋めれば短期間で分解して土壌成分に戻るなど、
いわゆる環境エコロジーの要求にも適合し、今後の地球
環境にとって望ましいパルプ製品を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すパルプ製品
(トレイ)の斜視図。
【図2】 本発明の他のいくつかの実施形態を示すパル
プ製品の斜視図。
【符号の説明】
10…トレー 11…袋 12…水切り袋 13…コップ 14…ロール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルプ原料として葦の繊維を用い、この葦
    パルプを所定の製品形状に成形してなることを特徴とす
    るパルプ製品。
  2. 【請求項2】パルプ原料として桑の繊維を用い、この桑
    パルプを所定の製品形状に成形してなることを特徴とす
    るパルプ製品。
  3. 【請求項3】前記製品形状が、トレイ、袋、コップ、
    箱、筒、紙葉、ロール、板、台所用水切り袋のうちいず
    れかの形態をとることを特徴とする請求項1または2記
    載のパルプ製品。
JP11347761A 1999-06-10 1999-12-07 パルプ製品 Pending JP2001055685A (ja)

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JP11-163821 1999-06-10
JP16382199 1999-06-10
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