JPH05252836A - 育苗・苗木容器及びその製造方法 - Google Patents
育苗・苗木容器及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH05252836A JPH05252836A JP4085058A JP8505892A JPH05252836A JP H05252836 A JPH05252836 A JP H05252836A JP 4085058 A JP4085058 A JP 4085058A JP 8505892 A JP8505892 A JP 8505892A JP H05252836 A JPH05252836 A JP H05252836A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulp
- seedlings
- wood
- wood fiber
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 苗木を輸送、販売するのに便利で、しかもそ
のまま移植するに適した育苗・苗木容器を提供すること
を目的とする。 【構成】 本発明に関わる育苗・苗木容器は、おがく
ず、もみ殻、または木砕繊維から選ばれた木質繊維含有
物、肥料成分及びパルプの混合物を成型したものである
ことを特徴とする。また育苗・苗木容器の製造方法は、
おがくず、もみ殻、または木砕繊維から選ばれた木質繊
維含有物に肥料成分を含浸させたものとパルプスラリー
を混合し、上部が開口した容器状に脱水成型し乾燥する
ことを特徴とする。
のまま移植するに適した育苗・苗木容器を提供すること
を目的とする。 【構成】 本発明に関わる育苗・苗木容器は、おがく
ず、もみ殻、または木砕繊維から選ばれた木質繊維含有
物、肥料成分及びパルプの混合物を成型したものである
ことを特徴とする。また育苗・苗木容器の製造方法は、
おがくず、もみ殻、または木砕繊維から選ばれた木質繊
維含有物に肥料成分を含浸させたものとパルプスラリー
を混合し、上部が開口した容器状に脱水成型し乾燥する
ことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、苗木を輸送、販売、移
植する際に用いる育苗・苗木容器及びその製造方法に関
するものである。
植する際に用いる育苗・苗木容器及びその製造方法に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】苗木を輸送、販売、移植する際に用いる
育苗・苗木容器としては、プラスチックフィルムを植木
鉢状に成形した容器などが用いられているが、プラスチ
ックフィルムは土中で容易に分解しないため、苗木を容
器ごと移植しても根を張ることができない。そこで移植
に際しては苗木を容器から抜き出して植え替えねばなら
ず、その際付着していた土壌が失われ易く、新たな土壌
環境に速やかに適応しなければならないという問題があ
る。また根づく前に集中豪雨に見舞われると根が洗われ
て倒れ易くなる。そのほか不要になったプラスチック容
器のごみ処理という問題もある。
育苗・苗木容器としては、プラスチックフィルムを植木
鉢状に成形した容器などが用いられているが、プラスチ
ックフィルムは土中で容易に分解しないため、苗木を容
器ごと移植しても根を張ることができない。そこで移植
に際しては苗木を容器から抜き出して植え替えねばなら
ず、その際付着していた土壌が失われ易く、新たな土壌
環境に速やかに適応しなければならないという問題があ
る。また根づく前に集中豪雨に見舞われると根が洗われ
て倒れ易くなる。そのほか不要になったプラスチック容
器のごみ処理という問題もある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解決した新規な育苗・苗木容器及びその製造
方法を提供することを目的とする。
な問題点を解決した新規な育苗・苗木容器及びその製造
方法を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明に関わる育苗・苗
木容器は、おがくず、もみ殻、または木砕繊維から選ば
れた木質繊維含有物、肥料成分及びパルプの混合物を成
型したものであることを特徴とする。また育苗・苗木容
器の製造方法は、おがくず、もみ殻、または木砕繊維か
ら選ばれた木質繊維含有物に肥料成分を含浸させたもの
とパルプスラリーを混合し、上部が開口した容器状に脱
水成型し乾燥することを特徴とする。
木容器は、おがくず、もみ殻、または木砕繊維から選ば
れた木質繊維含有物、肥料成分及びパルプの混合物を成
型したものであることを特徴とする。また育苗・苗木容
器の製造方法は、おがくず、もみ殻、または木砕繊維か
ら選ばれた木質繊維含有物に肥料成分を含浸させたもの
とパルプスラリーを混合し、上部が開口した容器状に脱
水成型し乾燥することを特徴とする。
【０００５】おがくずは、かつては製材工業の副製品で
あったが、最近は間伐材や製材屑の有効利用を図るた
め、おがくずそのものを主目的として製造され、茸の人
工栽培の培地とか、畜舎の敷き藁代りなどに利用されて
おり、遊休資源の活用として注目されている。木砕繊維
は、間伐材や製材屑などをチップ状とし、加圧後急激に
減圧して爆砕し繊維状としたもので、繊維ボードの製造
に用いられている。もみ殻は、言うまでもなく籾から脱
穀した後の殻であるが、現状では有効利用されることな
く焼却処理されている。従ってこれらを有効利用するこ
とは資源の多角的利用の点で好ましい。
あったが、最近は間伐材や製材屑の有効利用を図るた
め、おがくずそのものを主目的として製造され、茸の人
工栽培の培地とか、畜舎の敷き藁代りなどに利用されて
おり、遊休資源の活用として注目されている。木砕繊維
は、間伐材や製材屑などをチップ状とし、加圧後急激に
減圧して爆砕し繊維状としたもので、繊維ボードの製造
に用いられている。もみ殻は、言うまでもなく籾から脱
穀した後の殻であるが、現状では有効利用されることな
く焼却処理されている。従ってこれらを有効利用するこ
とは資源の多角的利用の点で好ましい。
【０００６】本発明の育苗・苗木容器を製造するに当っ
ては、おがくず、もみ殻、又は木砕繊維から選ばれた木
質繊維含有物にまずＮ（窒素）、Ｐ（リン酸）、Ｋ（カ
リ）などの肥料成分を混合し含浸させる。次いでこれと
パルプスラリーを均一に混合し、透水性の型に充填し、
減圧脱水し、脱水された成型物を乾燥するという、いわ
ゆるパルプモールドとして知られている方法を応用する
ことができる。必要に応じて更にカッティングなどの加
工を行っても良い。またプレス加工を行っても良い。
ては、おがくず、もみ殻、又は木砕繊維から選ばれた木
質繊維含有物にまずＮ（窒素）、Ｐ（リン酸）、Ｋ（カ
リ）などの肥料成分を混合し含浸させる。次いでこれと
パルプスラリーを均一に混合し、透水性の型に充填し、
減圧脱水し、脱水された成型物を乾燥するという、いわ
ゆるパルプモールドとして知られている方法を応用する
ことができる。必要に応じて更にカッティングなどの加
工を行っても良い。またプレス加工を行っても良い。
【０００７】パルプモールドを行う際には固形分濃度を
１重量％とするので、おがくず、もみ殻、または木砕繊
維から選ばれた木質繊維含有物とパルプスラリーの混合
物に肥料成分を混合すると、肥料成分の大部分は水に溶
解して流亡するので、まず木質繊維含有物にＮ（窒
素）、Ｐ（リン酸）、Ｋ（カリ）等の肥料成分を混合し
含浸させてから、パルプスラリーと混合し、パルプモー
ルドを行うことが重要である。
１重量％とするので、おがくず、もみ殻、または木砕繊
維から選ばれた木質繊維含有物とパルプスラリーの混合
物に肥料成分を混合すると、肥料成分の大部分は水に溶
解して流亡するので、まず木質繊維含有物にＮ（窒
素）、Ｐ（リン酸）、Ｋ（カリ）等の肥料成分を混合し
含浸させてから、パルプスラリーと混合し、パルプモー
ルドを行うことが重要である。
【０００８】おがくずなどの木質繊維含有物はパルプを
構成するセルロースのネットワーク中に分散し、且つお
がくずなどの木質繊維含有物中には木質セルロースが多
量に含まれているのでパルプ中のセルロースと末端ＯＨ
基どうしが脱水結合して一体化し、強固な成型物が得ら
れる。
構成するセルロースのネットワーク中に分散し、且つお
がくずなどの木質繊維含有物中には木質セルロースが多
量に含まれているのでパルプ中のセルロースと末端ＯＨ
基どうしが脱水結合して一体化し、強固な成型物が得ら
れる。
【０００９】おがくずなどの木質繊維含有物とパルプと
の混合割合は最終製品に要求される強度等に応じて適宜
定めれば良い。パルプとしては、バージンパルプはもと
より使用できるが、再生パルプ又はバージンパルプと再
生パルプの混合パルプも使用できる。
の混合割合は最終製品に要求される強度等に応じて適宜
定めれば良い。パルプとしては、バージンパルプはもと
より使用できるが、再生パルプ又はバージンパルプと再
生パルプの混合パルプも使用できる。
【００１０】製造に当っては、おがくずなどの木質繊維
含有物がパルプスラリー中に均一に分散するのを助ける
ため分散剤や粘度調整剤を添加しても良く、また成型物
の強度を高めるため天然又は合成の糊剤を添加しても良
い。
含有物がパルプスラリー中に均一に分散するのを助ける
ため分散剤や粘度調整剤を添加しても良く、また成型物
の強度を高めるため天然又は合成の糊剤を添加しても良
い。
【００１１】本発明の育苗・苗木容器は苗木を輸送、販
売、移植する際に必要な強度を有する成形物であるが、
おがくず、もみ殻、または木砕繊維から選ばれた木質繊
維含有物が混合しているため隙間が多いので、苗木を本
容器ごと地中に埋めても、地中水の浸透はもとより、隙
間を通じて苗木の根が移植された土地に侵入し根を張っ
てゆく。容器の構成要素は天然物なので最終的にはバク
テリア分解され消滅する。容器中の肥料成分は徐々に放
出され、苗木の成長を助ける。
売、移植する際に必要な強度を有する成形物であるが、
おがくず、もみ殻、または木砕繊維から選ばれた木質繊
維含有物が混合しているため隙間が多いので、苗木を本
容器ごと地中に埋めても、地中水の浸透はもとより、隙
間を通じて苗木の根が移植された土地に侵入し根を張っ
てゆく。容器の構成要素は天然物なので最終的にはバク
テリア分解され消滅する。容器中の肥料成分は徐々に放
出され、苗木の成長を助ける。
【００１２】
【発明の効果】苗木を輸送、販売するのに便利で、しか
もそのまま移植するに適した育苗・苗木容器がえられ
る。
もそのまま移植するに適した育苗・苗木容器がえられ
る。
Claims (2)
- 【請求項１】 おがくず、もみ殻、または木砕繊維から
選ばれた木質繊維含有物、肥料成分及びパルプの混合物
を成型したものであることを特徴とする育苗・苗木容
器。 - 【請求項２】 おがくず、もみ殻、または木砕繊維から
選ばれた木質繊維含有物に肥料成分を含浸させたものと
パルプスラリーを混合し、上部が開口した容器状に脱水
成型し乾燥することを特徴とする育苗・苗木容器の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4085058A JPH05252836A (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 育苗・苗木容器及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4085058A JPH05252836A (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 育苗・苗木容器及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05252836A true JPH05252836A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=13848041
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4085058A Pending JPH05252836A (ja) | 1992-03-09 | 1992-03-09 | 育苗・苗木容器及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05252836A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01136901U (ja) * | 1988-03-14 | 1989-09-19 | ||
| JPH0668424U (ja) * | 1992-04-02 | 1994-09-27 | 荘一 五味 | 肥料配合の移植鉢 |
| JPH10191804A (ja) * | 1997-03-31 | 1998-07-28 | Joichi Go | 植物育成容器 |
| KR20010005433A (ko) * | 1999-06-09 | 2001-01-15 | 고지 미야자키 | 나무 부스러기를 소재로 하는 용기 |
| WO2001082682A1 (fr) * | 2000-04-27 | 2001-11-08 | Et Eitoku Corporation | Materiau traite servant a favoriser la croissance de plantes et constitue par des feuilles, des tiges, des coques, de l'ecorce, de la moelle de plantes telles que ble, millet, paille, roseau, bambou, kenaff, kaoliang, palme, lie de biere, arbres, collecte sous forme de recoltes, dechets, materiau non utilise ou regenere |
| FR2822733A1 (fr) * | 2001-03-27 | 2002-10-04 | Ecole Superieure Du Bois | Composition moulable biodegradable, son procede de fabrication et tout objet obtenu a partir de ladite composition |
| KR20030086885A (ko) * | 2002-05-06 | 2003-11-12 | 김선의 | 곡물껍질을 이용한 포트 |
| JP2019180356A (ja) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | 住友林業株式会社 | 植物苗の育成用容器 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02295414A (ja) * | 1989-05-08 | 1990-12-06 | Shizuoka Prefecture | 農業用、林業用、家庭園芸用又は環境保全用資材 |
| JPH04173024A (ja) * | 1990-11-06 | 1992-06-19 | Ihara Chem Ind Co Ltd | 育苗用ポット状成形体およびその製法 |
-
1992
- 1992-03-09 JP JP4085058A patent/JPH05252836A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02295414A (ja) * | 1989-05-08 | 1990-12-06 | Shizuoka Prefecture | 農業用、林業用、家庭園芸用又は環境保全用資材 |
| JPH04173024A (ja) * | 1990-11-06 | 1992-06-19 | Ihara Chem Ind Co Ltd | 育苗用ポット状成形体およびその製法 |
Cited By (8)
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|---|---|---|---|---|
| JPH01136901U (ja) * | 1988-03-14 | 1989-09-19 | ||
| JPH0668424U (ja) * | 1992-04-02 | 1994-09-27 | 荘一 五味 | 肥料配合の移植鉢 |
| JPH10191804A (ja) * | 1997-03-31 | 1998-07-28 | Joichi Go | 植物育成容器 |
| KR20010005433A (ko) * | 1999-06-09 | 2001-01-15 | 고지 미야자키 | 나무 부스러기를 소재로 하는 용기 |
| WO2001082682A1 (fr) * | 2000-04-27 | 2001-11-08 | Et Eitoku Corporation | Materiau traite servant a favoriser la croissance de plantes et constitue par des feuilles, des tiges, des coques, de l'ecorce, de la moelle de plantes telles que ble, millet, paille, roseau, bambou, kenaff, kaoliang, palme, lie de biere, arbres, collecte sous forme de recoltes, dechets, materiau non utilise ou regenere |
| FR2822733A1 (fr) * | 2001-03-27 | 2002-10-04 | Ecole Superieure Du Bois | Composition moulable biodegradable, son procede de fabrication et tout objet obtenu a partir de ladite composition |
| KR20030086885A (ko) * | 2002-05-06 | 2003-11-12 | 김선의 | 곡물껍질을 이용한 포트 |
| JP2019180356A (ja) * | 2018-04-16 | 2019-10-24 | 住友林業株式会社 | 植物苗の育成用容器 |
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