JP3286630B2 - パルプモールド成形体の乾燥型 - Google Patents
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Description
て成形された含水状態のパルプモールド成形体を乾燥さ
せるための乾燥型及び乾燥装置に関する。
8−260400号公報には、熱エネルギーを効率よく
パルプモールド成形体に与えて迅速に該成形体を乾燥さ
せることを目的とした乾燥型が記載されている。この乾
燥型は、多数の通気孔を備えた厚層型と、該厚層型の背
部に中空室を画成すると共に該中空室に連通する圧縮空
気供給管を備えた枠体と、前記厚層型の内部に埋設され
た加熱手段とを具備している。
が厚層型にあるので、加熱手段と乾燥させるべき成形体
とが近接しており、複雑な形状の成形体を乾燥させよう
とすると、乾燥の程度が部位によって異なり乾燥ムラが
起こり易い。例えば、成形体の或る部位では乾燥が進行
し過ぎてパルプに変色ないし焦げが起こり、一方で他の
部位では未だに水を含んでいる状態となっているという
場合がある。乾燥ムラを無くすためには、加熱手段の数
を増やさなければならず、型の製造経費が高くなってし
まう。
せる場合には、その成形体の形状に応じた厚層型を製造
しなければならない。しかし、厚層型には加熱手段が埋
設されていることから、厚層型の製造経費が高くなって
しまい、成形体の形状に対する柔軟性が低い。
場合には、厚層型自体を交換しなければならず不経済で
ある。加熱手段のみを交換するには、埋設された加熱手
段を厚層型から取り外さなければならず、保守性が良好
でない。
ルド成形体の乾燥ムラが起こりにくい乾燥型及び乾燥装
置を提供することを目的とする。また本発明は、種々の
形状の成形体の乾燥に柔軟に対応し得る乾燥型及び乾燥
装置を提供することを目的とする。更に本発明は、保守
性に優れた乾燥型及び乾燥装置を提供することを目的と
する。
材、第2の型部材及び第3の型部材を具備するパルプモ
ールド成形体の乾燥型であって、前記第1の型部材は、
含水状態のパルプモールド成形体と当接する乾燥部を有
し、また前記第1の型部材には前記乾燥部と外面部とを
連通させる線状の第1の連通路が設けられており、前記
第2の型部材は、所定の加熱手段を備え且つ前記第1の
型部材の前記外面部に当接して配されているか、又は前
記第3の型部材に当接して配されており、前記第3の型
部材は、前記第1の型部材の前記外面部に当接して配さ
れており、そして前記第1の型部材と前記第3の型部材
とが当接して配された状態において、両部材間に前記第
1の連通路と前記乾燥型の型外とを連通させ且つ該第1
の連通路と直交する線状の第2の連通路が形成されるよ
うになされているパルプモールド成形体の乾燥型を提供
することにより前記目的を達成したものである(以下、
第1発明というときには、この発明をいう)。
部材を具備するパルプモールド成形体の乾燥型であっ
て、前記第1の型部材は、含水状態のパルプモールド成
形体と当接する乾燥部を有し、また前記第1の型部材に
は前記乾燥部と外面部とを連通させる線状の第1の連通
路が設けられており、前記第2の型部材は、所定の加熱
手段を備え且つ前記第1の型部材の前記外面部に当接し
て配されており、そして前記第1の型部材と前記第2の
型部材とが当接して配された状態において、両部材間に
前記第1の連通路と前記乾燥型の型外とを連通させ且つ
該第1の連通路と直交する線状の第2の連通路が形成さ
れるようになされているパルプモールド成形体の乾燥型
を提供することにより前記目的を達成したものである
(以下、第2発明というときには、この発明をいう)。
乾燥型を取付固定するプラテンを備えたパルプモールド
成形体の乾燥装置であって、該乾燥型と該プラテンと
は、該乾燥型における前記第2の型部材又は前記第3の
型部材を介して取付固定されているパルプモールド成形
体の乾燥装置を提供するものである。
乾燥型を取付固定するプラテンを備えたパルプモールド
成形体の乾燥装置であって、該乾燥型と該プラテンと
は、該乾燥型における前記第2の型部材を介して取付固
定されているパルプモールド成形体の乾燥装置を提供す
るものである。
実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1には、
第1発明の第1の実施形態の乾燥型の斜視図が示されて
おり、図2〜図4には、図1に示す乾燥型の平面図、側
面図及びIV−IV線断面図がそれぞれ示されている。
法により得られた含水状態のパルプモールド成形体を乾
燥させるために用いられる。この成形体は、口頸部、肩
部、胴部及び底部を有する円筒ボトル形状の中空成形体
である。乾燥型1は、第1の型部材10、第2の型部材
20及び第3の型部材30を具備している。
から構成されており、上面11a,背面11b、一対の
側面11c、11d及び前後端面11e、11fを有し
ている。そして、背面11b、側面11c、11d及び
前後端面11e、11fが、第1の型部材10の外面部
を構成している。第1の型部材10は、中実体であり厚
みが大きく、十分に大きな熱容量を有している。
成形された含水状態の成形体の縦半分と嵌合し得る形状
の凹状部12が凹設されており、この凹状部12が成形
体と当接する乾燥部を構成している。第1の型部材10
の上面11aは平坦になっており、該面11aが後述す
る乾燥型1の分割面(突き合わせ面)となる。
状部12と、第1の型部材10の外面部の一部をなす背
面11bとを連通させる連通路(第1の連通路)として
のスリット状の通気路が設けられている。詳細には、成
形体の胴部のラベル貼着部に対応する部位(以下、ラベ
ル貼着部対応部位という)15aに設けられた通気路1
3a、及び口頸部に対応する部位(以下、口頸部対応部
位という)15bに設けられた通気路13bがある。
複数本のスリットから構成されている。通気路13a
は、ラベル貼着部対応部位15aの内面から第1の型部
材10の背面11bまで貫通している。一方、通気路1
3bは、成形体の縦方向と直交する方向に平行な複数本
のスリットから構成されている。通気路13bは、口頸
部対応部位15bの内面から第1の型部材10の背面1
1bまで貫通している。
(凹状部12の表面における幅)は、0.04〜2m
m、特に0.2〜0.5mmであることが、通気路の加
工性及びメンテナンス性の容易さの点、並びに成形体の
外面に通気路の跡がつきにくくなり外観が向上する点か
ら好ましい。また、凹状部12の表面における各通気路
13a、13bの幅をaとし、第1の型部材10の背面
11bにおける各通気路13a、13bの幅をbとした
とき、a≦bであることが、蒸気の排気効率及び乾燥効
率の一層の向上の点から好ましい。
状の各通気路13a、13bの開孔率は、0.5〜70
%、特に2〜70%であることが、蒸気の排気効率及び
成形体の乾燥の程度の均一化の点から好ましい。スリッ
ト状の各通気路13a、13bはワイヤ放電カッタやレ
ーザー等を用いて容易に且つ短時間で形成することがで
きる。
ロックからなり、平面視して第1の型部材10と同形と
なっている。第2の型部材20は、上面21a及び背面
21bを有しており、上面21aが後述するように第3
の型部材30の背面31bと当接し、背面21bが乾燥
型1の背面を構成している。第2の型部材20の内部に
は、電熱ヒーター等の加熱手段(図示せず)が着脱可能
に配設されている。
ックからなり、平面視して第1の型部材10及び第2の
型部材20と同形となっている。第3の型部材30は、
上面31a及び背面31bを有しており、該背面31b
は前述したように第2の型部材20の上面と当接してい
る。一方、第3の型部材30の上面31aは、第1の型
部材10の外面部の一部を構成する背面11bと当接し
ている。
が矩形状の溝32a、32bが凹設されている。溝32
aは、第1の型部材10のラベル貼着部対応部位15a
に対応する位置に設けられている。また溝32aは、ラ
ベル貼着部対応部位15aに設けられた通気路13aと
直交する方向と平行に、第3の型部材30の幅方向全域
に亘って複数本形成されている。そして、溝32aは、
第3の型部材30の左右両側面においてそれぞれ開口し
ている。
頸部対応部位15bに対応する位置に設けられている。
また溝32bは、口頸部対応部位15bに設けられた通
気路13bと直交する方向と平行に複数本形成されてい
る。更に溝32bは、第1の型部材10の口頸部対応部
位に対応する位置から第3の型部材30の前端面33に
向けて形成されており、該前端面33において開口して
いる。
と、第1の型部材10の背面11bとが当接して配され
ると、両部材10、30間に、第1の型部材10の背面
11bと溝32a、32bとで画成される空間がそれぞ
れ形成される。各空間は、通気路13a、13bと型外
とを連通させ且つ通気路13a、13bと直交する連通
路(第2の連通路)としての蒸気排気路2a、2bとな
る。
0のラベル貼着部対応部位15aに設けられた通気路1
3aと、乾燥型1の型外とを連通させる第1の蒸気排気
路2a、及び第1の型部材10の口頸部対応部位15b
に設けられた通気路13bと、乾燥型1の型外とを連通
させる第2の蒸気排気路2bとからなる。各蒸気排気路
2a,2bは、第1の型部材10の凹状部12内に収容
された含水状態の成形体から発生する蒸気を、通気路1
3a、13bを介して、型外へ排気させるものである。
ックピン等の位置合わせ部材(図示せず)によって適正
な位置に位置合わせがなされ、且つボルト等の固定部材
(図示せず)によって、分解可能に固定されている。
って、第2の型部材20の加熱手段で発生した熱が、第
3の型部材30及び第1の型部材10を経て間接的に成
形体に加わるので、成形体に直に接する部材である第1
の型部材10に加熱手段(ヒーター等)が埋め込まれて
いる構成に比して温度ムラが生じにくく、成形体の均一
な乾燥が可能となるので好ましい。また第1の型部材1
0の熱容量を十分に大きくすることで、温度ムラが一層
生じにくくなる。このことは、特に多数の成形体を連続
乾燥する場合に、乾燥型1の温度低下が起こりにくくな
るので有利である。
せる場合には、第1の型部材10のみを交換すれば足
り、成形体の形状に柔軟に対応できる。例えば、後述す
るように、乾燥型1を乾燥装置に取り付ける場合、乾燥
型1における第2の型部材20を介して乾燥型1と乾燥
装置のプラテンとを固定しておけば、成形体の品種切り
替えの際には、第2の型部材20及び第3の型部材30
は該プラテンに固定したままにでき、第1の型部材10
のみを容易に交換できる。また、プラテンと第3の型部
材30との間に断熱層又は断熱部材を設けることによ
り、所定の加熱手段から発生する熱が、プラテンを伝わ
って乾燥装置の本体側に逃げることが防止されて、成形
体へ効率良く熱を伝えることができる。更に、プラテン
を水等の冷媒により冷却することで、熱変形による乾燥
装置の歪み等を抑えることが可能となる。
場合にも、加熱手段のみ又は第2の型部材を交換すれば
よく、保守性が良好である。
なので、蒸気に含まれている微小パルプや添加剤等が乾
燥型1の各所に付着しても、それを取り除くことが容易
であり、この点からも保守性が良好である。
燥においては、該乾燥型1を2つ用い、各乾燥型1の分
割面(第1の型部材10の上面11a)同士を突き合わ
せることで2つの凹状部12によって形成されるキャビ
ティ内に、含水状態の成形体を収容し、該成形体の乾燥
を行う。本実施形態の乾燥型1を用いた成形体の好まし
い乾燥方法について図5を参照しながら説明する。尚、
図5においては簡便のため、乾燥型の構造及び形状等は
簡略化してある。また、該乾燥型が取り付けられる乾燥
装置全体の構成については省略してある。
燥型1、1の分割面同士を突き合わせることにより、2
つの凹状部12で形成されるキャビティ3内に、所定の
湿式抄造方法により成形されたパルプモールド成形体4
を収容する。両乾燥型1は予め所定温度に加熱されてい
る。この場合、各乾燥型1は、その背面をなす第2の型
部材20の背面21aにおいて、該第2の型部材20を
介して図示しない乾燥装置のプラテンに取付固定されて
いる。
路(図示せず)を通じて乾燥型1をその内部から外部に
向けて吸引・減圧すると共に、中空の袋状の中子5を成
形体4内に挿入する。中子5は、弾性を有し伸縮自在で
あることが好ましい。また中子5は、引張強度、反発弾
性及び伸縮性等に優れたウレタン、フッ素系ゴム、シリ
コーン系ゴム又はエラストマー等によって形成されてい
ることが好ましい。
に加圧流体を供給して中子5を膨張させ、膨張した中子
5により含水状態の成形体4を凹状部12の内面に押圧
する。成形体4は、膨張した中子5によって凹状部12
の内面に押し付けられ、成形体4の乾燥が進行すると共
に凹状部12の形状が成形体に転写される。成形体4か
ら発生した蒸気は前記蒸気排気路を通じて型外へ排出さ
れる。成形体4は、その内部から外部に向けて成形体4
が凹状部12に押し付けられるので、凹状部12の形状
が複雑であっても、高乾燥効率で成形体4が乾燥する。
しかも、精度良く凹状部12の形状が成形体4に転写さ
れることになる。この場合、前述の通り凹状部12に形
成されている通気路はスリット状なので、中子5による
押圧によっても、乾燥後の成形体4の表面に通気路の跡
がつきにくくなる。中子5を膨張させるために用いられ
る加圧流体としては、例えば圧縮空気(加熱空気)、油
(加熱油)、その他各種の液が使用される。また、加圧
流体を供給する圧力は、0.01〜5MPa、特に0.
1〜3MPaであることが好ましい。
(d)に示すように、中子5内の加圧流体を抜き、中子
5を縮小させる。次いで、縮小した中子5を成形体4内
から取り出し、更に両乾燥型1、1を開いて成形体4を
取り出す。
発明の第1の実施形態について図6及び図7を参照しな
がら説明する。尚、これらの実施形態については、前述
の実施形態と異なる点についてのみ説明し、同じ点につ
いては前述の実施形態に関して詳述した説明が適宜適用
される。また、図6及び図7において、図1〜図5と同
じ部材には同じ符号を付してある。
説明する。図6は、第1の実施形態における図4に相当
する図であり、乾燥型1をラベル貼着部対応部位付近で
幅方向に切断して視た断面図を示している。本実施形態
においては、第1の型部材10の凹状部12内に、凹状
部12と、第1の型部材10の外面部の一部をなす側面
11c、11dとをそれぞれ連通させる連通路(第1の
連通路)としてのスリット状の通気路13c、13dが
複数設けられている。
れと同様である。但し、本実施形態においては、第2の
型部材20の上面21aが第1の型部材10の背面11
bと当接している点が第1の実施形態と異なっている。
型部材10の外面部の一部を構成する左右両側面11
c、11dにそれぞれ当接して配されている。第3の型
部材30における、第1の型部材10の側面11c、1
1dに対向する面には、矩形状の溝32c、32dが凹
設されている。溝32c、32dは、第3の型部材30
の高さ方向全域に亘って複数本設けられている。
の型部材10の側面11c、11dとが当接して配され
ると、両部材10、30間に、第1の型部材10の側面
11c、11dと、第3の型部材30の溝32c、32
dとで画成される空間がそれぞれ形成される。各空間
は、第1の型部材10の通気路13c、13dと乾燥型
1の型外とを連通させる連通路(第2の連通路)として
の蒸気排気路2c、2dとなる。
説明する。図7は、図6と同様に、第1の実施形態にお
ける図4に相当する図であり、乾燥型1をラベル貼着部
対応部位付近で幅方向に切断して視た断面図を示してい
る。本実施形態における乾燥型1は、第1の型部材10
及び第2の型部材20の二部材を具備している。
内に、凹状部12と、第1の型部材10の外面部の一部
をなす背面11bとを連通させる連通路(第1の連通
路)としてのスリット状の通気路13aが複数設けられ
ている。
1の型部材10の背面11bと当接しており、一方、そ
の背面21bが乾燥型1の背面を構成している。第2の
型部材20の内部には、電熱ヒーター等の加熱手段(図
示せず)が着脱可能に配設されている。
は、断面が矩形状の溝22が凹設されている。溝22
は、第1の型部材10に設けられた通気路13aと直交
する方向と平行に、第2の型部材20の幅方向全域に亘
って複数本形成されている。そして、溝22は、第2の
型部材20の左右両側面23a、23bにおいてそれぞ
れ開口している。
と、第1の型部材10の背面11bとが当接して配され
ると、両部材10、20間に、第1の型部材10の背面
11bと、第2の型部材20の溝22とで画成される空
間が形成される。この空間は、第1の型部材10の通気
路13aと乾燥型1の型外とを連通させ且つ通気路13
a、13bと直交する連通路(第2の連通路)としての
蒸気排気路2eとなる。
第1の実施形態の乾燥型においても、第1発明の第1の
実施形態の乾燥型と同様の効果が奏される。
えば、第1発明においては、第3の型部材30におけ
る、第1の型部材10の外面部に対向する面に、溝が凹
設されていたが、第1の型部材と第3の型部材とが当接
して配された状態において、両部材間に前記蒸気排気通
気路(第2の連通路)が形成されれば、溝を凹設する部
材に特に制限は無い。例えば、第1の実施形態において
は、第3の型部材30の上面31aに溝32a、32b
を形成することに代えて、又はこれと共に第1の型部材
10の背面11bに溝を形成してもよい。同様に、第2
の実施形態においては、第3の型部材30の側面に溝3
2cを形成することに代えて、又はこれと共に第1の型
部材10の側面11c、11dに溝を形成してもよい。
第2発明に関しても同様であり、第2の型部材20の上
面21aに溝22を形成することに代えて、又はこれと
共に第1の型部材10の背面11bに溝を形成してもよ
い。尚、溝の断面形状は矩形に限られず、半円形、V字
形等、種々の形状とすることができる。
して、スリット状の通気路に代えて、小径の円形等の孔
からなる通気路を形成してもよい。また貫通孔を有する
部材(コアベント等)を第1の型部材10に設け、これ
を通気路として用いてもよい。更に、第1の型部材10
を粒状物質の焼結体から構成し、該焼結体に形成される
ポアを通気路として用いてもよい。或いは、第1の型部
材10を電鋳により製造し、それによって形成されたポ
アを通気路として用いてもよい。
形成部位は、ラベル貼着部対応部位15a及び口頸部対
応部位15bに制限されず、製造すべき成形体の形状等
に応じて適宜必要な箇所に形成することができる。
d,2eは、更に均一な排気を行なう観点から、その幅
を狭くし且つ隣り合う排気路の間隔を狭くしたり、或い
は格子状に排気路を形成することが好ましい。
乾燥型1における第1の型部材10の上面11aを対向
させた状態において、該上面11a間に間隙を設け、該
間隙をスリット状の通気路として用いることもできる。
更に、第1の型部材10を複数の部材から構成し、複数
の各部材の対向面に間隙を設け、該間隙をスリット状の
通気路として用いることもできる。
材10における乾燥部は、凹状部から構成されていた
が、成形体に形状に応じ乾燥部を凸状部から構成しても
よい。
て、乾燥型1を乾燥装置のプラテンに取り付ける場合に
は、第2の型部材20又は第3の型部材30の何れかを
介して該プラテンに取り付ければよい。同様に、第2発
明の第1の実施形態においては、第2の型部材20を介
してプラテンに取り付ければよい。
用いて含水状態の成形体4を押圧した状態下にその乾燥
を行ったが、成形体の形状に応じて例えば乾燥型1の凹
状部と嵌合し得る形状の雄型を用いて成形体4を押圧し
た状態下に乾燥させてもよい。逆に、乾燥型1における
乾燥部が凸状部から構成される場合には、該凸状部と嵌
合し得る形状の雌型を用いて成形体4を押圧した状態下
に乾燥させてもよい。
燥装置によれば、含水状態のパルプモールド成形体に乾
燥ムラが起こりにくくなる。また、本発明のパルプモー
ルドの乾燥型及び乾燥装置は、種々の形状の成形体の乾
燥に柔軟に対応できる。更に本発明のパルプモールドの
乾燥型及び乾燥装置は、保守性に優れる。
ルド成形体の乾燥型を示す斜視図である。
体の乾燥工程を示す模式図である。
ルド成形体の乾燥型の断面図(図4相当図)である。
ルド成形体の乾燥型の断面図(図4相当図)である。
通路) 4 パルプモールド成形体 10 第1の型部材 12 凹状部(乾燥部) 13a、13b、13c、13d 通気路(第1の連通
路) 20 第2の型部材 22 溝 30 第3の型部材 32a、32b、32c、32d 溝
Claims (4)
- 【請求項1】 第1の型部材、第2の型部材及び第3の
型部材を具備するパルプモールド成形体の乾燥型であっ
て、 前記第1の型部材は、含水状態のパルプモールド成形体
と当接する乾燥部を有し、また前記第1の型部材には前
記乾燥部と外面部とを連通させる線状の第1の連通路が
設けられており、前記第2の型部材は、所定の加熱手段
を備え且つ前記第1の型部材の前記外面部に当接して配
されているか、又は前記第3の型部材に当接して配され
ており、前記第3の型部材は、前記第1の型部材の前記
外面部に当接して配されており、そして前記第1の型部
材と前記第3の型部材とが当接して配された状態におい
て、両部材間に前記第1の連通路と前記乾燥型の型外と
を連通させ且つ該第1の連通路と直交する線状の第2の
連通路が形成されるようになされているパルプモールド
成形体の乾燥型。 - 【請求項2】 第1の型部材及び第2の型部材を具備す
るパルプモールド成形体の乾燥型であって、 前記第1の型部材は、含水状態のパルプモールド成形体
と当接する乾燥部を有し、また前記第1の型部材には前
記乾燥部と外面部とを連通させる線状の第1の連通路が
設けられており、前記第2の型部材は、所定の加熱手段
を備え且つ前記第1の型部材の前記外面部に当接して配
されており、そして前記第1の型部材と前記第2の型部
材とが当接して配された状態において、両部材間に前記
第1の連通路と前記乾燥型の型外とを連通させ且つ該第
1の連通路と直交する線状の第2の連通路が形成される
ようになされているパルプモールド成形体の乾燥型。 - 【請求項3】 請求項1記載の乾燥型及び該乾燥型を取
付固定するプラテンを備えたパルプモールド成形体の乾
燥装置であって、該乾燥型と該プラテンとは、該乾燥型
における前記第2の型部材又は前記第3の型部材を介し
て取付固定されているパルプモールド成形体の乾燥装
置。 - 【請求項4】 請求項2記載の乾燥型及び該乾燥型を取
付固定するプラテンを備えたパルプモールド成形体の乾
燥装置であって、該乾燥型と該プラテンとは、該乾燥型
における前記第2の型部材を介して取付固定されている
パルプモールド成形体の乾燥装置。
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