JPH0541871Y2 - - Google Patents

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JPH0541871Y2
JPH0541871Y2 JP1985171415U JP17141585U JPH0541871Y2 JP H0541871 Y2 JPH0541871 Y2 JP H0541871Y2 JP 1985171415 U JP1985171415 U JP 1985171415U JP 17141585 U JP17141585 U JP 17141585U JP H0541871 Y2 JPH0541871 Y2 JP H0541871Y2
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【考案の詳細な説明】 <技術分野> この考案は発泡成形用型に関し、雌雄一対の成
形型の中間に形成される型窩内に、発泡性熱可塑
性樹脂粒子を充填し、該樹脂粒子を加熱融着させ
て、発泡成形品を製造する、いわゆるビーズ成形
に使用する成形型に関している。
<従来技術> 上記発泡成形に使用する成形型として、従来は
アルミ合金等の金属製の成形型、即ち金型が使用
されていた。
しかし最近、上記金属製の成形型に代え、セラ
ミツク等の多孔性材料からなる成形型を使用する
ことが提案されており、実開昭60−80915号公報
等に開示されている。
上記多孔性材料からなる多孔性型と、従来の金
型とを比較すると、型窩内に蒸気等の加熱媒体を
供給するための蒸気孔を形成するために、金型で
は、型全面に多数の細孔を穿設したり、予めスリ
ツト状の蒸気通過空間が形成された筒状体、いわ
ゆるコアベンツを型面に打ち込み設置したりする
手間がかかつて、製造コストが高くつき、また蒸
気の供給効率を高めるには、極めて多数の蒸気孔
やコアベンツを形成する必要があるが、加工上の
制約があるため、あまり多くの蒸気孔を形成する
ことは困難である。しかも、製造された発泡成形
品の表面に、蒸気孔の跡がついて、外観が悪くな
る欠点がある。これに対し、多孔性型の場合、素
材自体が通気性を有するため、蒸気孔を形成する
必要がなく、型全面を通して極めて効率良く、蒸
気等を供給することが可能であると共に、素材自
体の孔は極めて微細であるため、発泡成形品に跡
がつく心配がない等、優れた特長を有している。
ところが、上記セラミツク等の多孔性型の場
合、加工上、肉厚の薄い型を製造するのが難し
く、薄いものでは脆くて割り易い欠点がある。し
かし、強度を高めるために、充分な厚さの型を製
造すると、型窩内に蒸気を供給して加熱したり、
成形された成形品を冷却水で冷却する際に、多孔
性型の背面から蒸気や冷却水を供給するだけで
は、厚みがあると共に、多孔性型の素材自体の伝
熱性も低いため、全体としての伝熱効果に劣り、
加熱効率や冷却効率が悪くなる問題が発生し、成
形上の使用性能が低下する欠点があつた。
<目的> そこで、この考案の目的としては、上記従来技
術の問題点を解消し、セラミツク等の多孔性材料
を使用した成形型の特長を生かしながら、充分な
強度を有すると共に、加熱冷却工程等における成
形性能にも優れたものを提供することにある。
<構成> そして、上記目的を達成するための構成として
は、雌雄一対の成形型の中間に形成された型窩内
に、発泡性熱可塑性樹脂粒子を充填し、該樹脂粒
子を加熱融着させて、発泡成形品を製造するため
の成形型であつて、型窩に面して成形型の型面を
構成する多孔性型と、この多孔性型の側面および
背面に密接して、当該側面および背面を閉塞する
と共に多孔性型を補強する非通気性型とからな
り、多孔性型の内部に蒸気等の流通用の流体通路
を貫通形成していることを特徴としている。
<作用> 上記の構成の発泡成形用型によれば、多孔性型
の内部に流体通路を形成しているので、上記流体
通路に蒸気や冷却水等の流体を供給することによ
り、多孔性型の厚みに拘らず、当該流体を多孔性
型から型窩内に効率よく供給することができると
共に、非通気性型によつて、多孔性型を補強する
ことができる。
<実施例> 次いで、この考案の実施例について、図を参照
しながら以下に説明する。
第1図には、雌雄一対の成形型1,2の概略断
面を示しており、雄型1と雌型2との中間に形成
される型窩3に、発泡性熱可塑性樹脂粒子を充填
し、蒸気等の加熱媒体によつて、該粒子を加熱融
着させて、発泡成形品を製造するものである。
各成形型1,2において、10,20はセラミ
ツク等の多孔性材料からなる多孔性型であり、型
窩3に面する型面を構成している。11,21は
鋼板等からなる非通気性型であり、上記多孔性型
10,20のうち、型窩3に面する型面を除い
た、側面および背面に密接した状態で当該側面お
よび背面を箱状に覆つて閉塞し、多孔性型10,
20の側面および背面からの蒸気や冷却水等の漏
出を遮断すると共に、多孔性型10,20の補強
を果している。
次に、各多孔性型10,20の内部には、流体
通路12,22が配設形成してあり、流体通路1
2,22の両端は、非通気性型11,21の側面
を貫通して、外部配管4に連結してある。なお、
この外部配管4としては、蒸気配管、冷却水配
管、圧力エア配管、真空配管等、通常の発泡成形
に必要な、各種流体用の配管が、自由に適用可能
であり、流体通路12,22の一端の外部配管4
から蒸気等の流体を供給して、流体通路12,2
2の内部を流通させ、流体通路12,22の他端
の外部配管4から排出できるようになつている。
次に、第2図には上記流体通路12,22の配
設例を示している。なお、図では雄型1の場合に
ついて示しているが、雌型2の場合も全く同様の
構造で実施できる。
そして、図中水平方向に沿つて、数本の流体通
路12aを並設してあり、この水平方向の各流体
通路12aの両端部分を一本にまとめて、蒸気供
給用の外部配管4aおよび蒸気排出用の外部配管
4a′に連結している。また、上記した1組の流体
通路12aと直交する、図中垂直方向にも、複数
本の流体通路12bを並設し、この垂直方向の各
流体通路12bの両端も一本にまとめて、冷却水
供給用の外部配管4bおよび冷却水排出用の外部
配管4b′に連結している。なお、水平方向の流体
通路12aと、垂直方向の流体通路12bとは、
互いに交差しないように、上下に段差をつけて配
設形成してあり、蒸気と冷却水とを別々の経路
で、独立して流通できるようになつている。
なお、成形型1,2には、上記に説明した構造
のほか、樹脂粒子の供給用充填器や成形品のエジ
エクト機構等が設けられるが、通常の発泡成形用
型と同様の構造で実施できるので、詳細な説明は
省略する。
以上に説明した成形型1,2の使用方法として
は、通常の発泡成形方法と略同様の工程で使用さ
れるが、例えば蒸気の供給工程では、蒸気を外部
配管4から流体通路12,22に供給し、流体通
路12,22に供給された蒸気は、多孔性型1
0,20の素材自体の細孔を通過して、型窩3内
へ供給され、型窩3内の樹脂粒子を加熱する。ま
た、冷却工程においては、冷却水を流体通路1
2,22に供給することによつて、冷却水が流体
通路12,22の内壁を通して、多孔性型10,
20を冷却すると同時に、冷却水の一部は多孔性
型10,20の細孔を通過して、型窩3内の発泡
成形品に直接接触して、発泡成形品を冷却するこ
とになる。その他、型窩3内に圧力エアを供給し
たり真空吸引する場合等にも、外部配管4、流体
通路12,22、および多孔性型10,20の細
孔を経由して、圧力エアまた真空吸引による排出
エア等が流通することになる。
以上に説明した成形型1,2のうち、多孔性型
10,20としては、内部を貫通して通気可能な
微細な孔が、全体に形成されていると共に、発泡
成形時の加熱に耐え得る程度の、耐熱性を有する
多孔性材料であれば、セラミツク、多孔性焼結金
属、セラミツクと金属との複合材等が使用可能で
あり、特に発泡成形品に対する付着性や焼き付き
性が少ない、セラミツク材からなるものが好適で
ある。
なお、上記多孔性型10,20に使用する、多
孔性材料の孔径としては、200μ以下のものが使
用でき、特に好ましくは100μ以下のものが使用
される。そして、200μ以上になると、孔形状が
成形品の表面に転写されて汚くなるので、好まし
くない。
また、多孔性型10,20の表面に、あらかじ
め細かなシボ模様や木目模様などを成形しておけ
ば、この模様が成形品の表面に凹凸模様として現
出し、独特の美麗な表面模様が形成できる。
さらに、図示していないが、多孔性型10,2
0の内部には、加熱用の電熱ヒータ等を埋設する
こともできる。
次に、多孔性型10,20の背面および側面を
閉塞する非通気性型11,21としては、多孔性
型10,20の流体通路12,22に流通させる
蒸気等の流体が、成形型1,2の外部に漏れない
程度の、非通気性あるいは非通水性があればよ
く、鋼板等の金属材からなるものが強度的に優
れ、多孔性型10,20の補強効果もあつて好適
である。
多孔性型10,20に形成する流体通路12,
22としては、型窩3の全面に効率良く蒸気等を
供給するために、型窩3の形状に対応して、多孔
性型10,20の全体に亘つて、流体通路12,
22を配設するのが好ましく、第2図に示すよう
に、同方向に複数本の流体通路12aまたは12
bを並設したり、流通する流体によつて、夫々独
立した、複数経路の流体通路12aと12bとを
配設したりすることができる。また、流体通路1
2,22は単なる直線状のもののほか、屈曲部分
や、湾曲部分を形成したり、途中で分岐したり、
先端で行き止りになる個所を形成したりすること
もできる。さらに、流体通路12,22は、両端
を外部配管4に連結して、流体の供給および排出
を行うもののほか、流体通路12,22の一端の
みを外部配管4に連結して、他端は多孔性型1
0,20の内部埋設しておき、流体通路12,2
2を流体の供給用または排出用のみに使用する場
合もある。
流体通路12,22の両端に連結する外部配管
4としては、通常の蒸気等の流体供給排出用の配
管がそのまま接続できる。そして、蒸気、冷却
水、圧力エア等、複数種類の流体を成形型1,2
に供給する場合には、流体の種類に対応する、複
数経路の流体通路12,22に、夫々別の外部配
管4を連結したり、一経路の流体通路12,22
に連結した外部配管に、工程毎に異なる複数種の
流体を流通させて、一経路の流体通路12,22
を複数種の流体で兼用することもできる。
以上に説明した、この考案の発泡成形用型は、
通常の各種発泡成形に使用する成形型として、自
由に適用でき、例えば型窩3の内部に熱可塑性樹
脂シート等からなる表皮材を配置して、発泡成形
品と一体成形する表皮材同時成形用の成形型等に
も適用可能である。
<効果> 以上のごとく構成された、この考案の発泡成形
用型によれば、セラミツク等からなる多孔性型1
0,20と、金属等からなる非通気性型11,2
1とを組合せると共に、多孔性型10,20の内
部に流体通路12,22を貫通形成していること
によつて、従来のセラミツク製成形型に比べて、
強度や耐久性を向上させると共に、成形型全体の
製造を容易にし、しかも加熱冷却等の成形工程を
より能率的にするものである。
即ち、多孔性型10,20の内部に直接流体通
路12,22を貫通形成することによつて、蒸気
等の流体が多孔性型10,20から型窩3へと、
効率良く供給でき、多孔性型10,20の強度向
上や製造の容易性のために、比較的部厚い多孔性
型10,20を使用した場合に、流体の供給が不
充分になる問題が解消できる。しかも、流体の供
給の為に、金型裏面の蒸気室に配管網を配設形成
する、従来の成形型に比べ、多孔性型10,20
の内部に流体通路12,22を貫通形成するほう
が、はるかに製造が容易で能率的であり、成形型
全体の製造コストが安くなる。
しかも、蒸気や冷却水等の流体を、流体通路1
2,22から、直接多孔性型10,20を通過し
て型窩3に供給できることによつて、蒸気の熱量
等の無駄がほとんどなく、極めて効率良く加熱冷
却等の作業が行え、省エネルギー化にも大きな効
果がある。
さらに、多孔性型10,20のうち、型窩3に
面する型面を除いた側面および背面は、非通気性
型11,21で閉塞されているので、流体通路1
2,22から多孔性型10,20内に供給された
流体は、全て型窩3側のみに供給され、多孔性型
10,20の背面側等から外部に漏れることがな
く、流体を極めて効率良く利用できる。しかも、
この非通気性型11,21は、比較的脆いセラミ
ツク等からなる多孔性型10,20を、その側面
および背面と密接した状態で覆つているので、当
該多孔性型10,20を補強したり、外力の衝撃
等から緩衝保護したりする効果もあり、成形型
1,2全体の耐久性向上にも有効である。
従つて、従来のセラミツク等の多孔性材料から
なる成形型の特長を生かしながら、強度等を改善
し、使用性能にも優れた発泡成形用型を提供でき
る、実用的価値の高いものである。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案の実施例を示すものであり、第1
図は概略断面図、第2図は流体通路の配設例を示
す平面図である。 1,2……成形型、10,20……多孔性型、
11,21……非通気性型、12,22……流体
通路、3……型窩、4……外部配管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 雌雄一対の成形型の中間に形成された型窩内
    に、発泡性熱可塑性樹脂粒子を充填し、該樹脂粒
    子を加熱融着させて、発泡成形品を製造するため
    の成形型であつて、型窩に面して成形型の型面を
    構成する多孔性型と、この多孔性型の側面および
    背面に密接して、当該側面および背面を閉塞する
    と共に多孔性型を補強する非通気性型とからな
    り、多孔性型の内部に蒸気等の流通用の流体通路
    を貫通形成していることを特徴とする発泡成形用
    型。
JP1985171415U 1985-11-06 1985-11-06 Expired - Lifetime JPH0541871Y2 (ja)

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JPS6278428U JPS6278428U (ja) 1987-05-19
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JPH07102422B2 (ja) * 1987-06-22 1995-11-08 日立化成工業株式会社 鋳造法用の消失発泡体模型の成形方法
JPH11320595A (ja) * 1998-05-11 1999-11-24 Kasai Kogyo Co Ltd ビーズ成形用金型

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JPS56154040A (en) * 1980-04-30 1981-11-28 Meiwa Sangyo Kk Manufacture of composition molded body

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