JP3084593B2 - 伸縮式階段状観覧席のサイドパネル - Google Patents

伸縮式階段状観覧席のサイドパネル

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JP3084593B2
JP3084593B2 JP05116307A JP11630793A JP3084593B2 JP 3084593 B2 JP3084593 B2 JP 3084593B2 JP 05116307 A JP05116307 A JP 05116307A JP 11630793 A JP11630793 A JP 11630793A JP 3084593 B2 JP3084593 B2 JP 3084593B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多目的ホール等、空間の
有効利用に使用される移動観覧席である伸縮式階段状観
覧席のサイドパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の伸縮式階段状観覧席のサイドパネ
ルには、例えば、図28ないし図31に示すように、各
々左右間口幅及び高さが段違い状に異なる支脚5を有す
る移動台車2A、2B、2C、2D(走行車輪4a付脚
台4)とその各移動台車2A、2B、2C、2D上の支
脚5の上方に取付けた支持梁6に支持したデッキ3から
なる複数段の観覧席列1A、1B、1C、1D(図中、
椅子は不図示)を、その高さが低くかつ間口幅が狭い順
に前方から配列するとともに、使用時には最も低い最前
段の観覧席列から順次前進移動させることで全体的に段
階状に伸長し、不使用時には最も低い最前段の観覧席列
1Aから最高段の固定観覧席列まで順次後退移動させる
ことで各々の後段のデッキ3下側に退入して全体的に垂
直棚状に短縮するように連繋して設けた伸縮式階段状観
覧席において、上記各段の観覧席列1A、1B、1C、
1Dのデッキ3の下側の最後段の移動台車2Dより外側
に離間した左右両端寄り部に、該デッキ後部の貫材7よ
り更に後方に延出しかつ前段のものから後段のものに行
くに従い順次外側に段違い状にずらしてそれぞれサイド
パネル取付用支持梁8を貫材7に固設し、この各段の支
持粱8の前記貫材7より後方延出部の外側にそれぞれ取
付け枠9を介して固定することで垂直にかつ該取付け枠
9とともに各々の後段のものの内側面と干渉しない状態
に離間して配して各段の観覧席列1A、1B、1C、1
Dの段階状への伸長時に各々の後段の観覧席列1B、1
C、1Dのデッキ3の下側の左右部を閉成するサイドプ
レート14を設けたものがある。図中、10、11はブ
ラケット、12はアングル材、13は受け材、15はガ
イド、16はアーム、17は案内輪をそれぞれ示す(実
公昭63−20778号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の伸縮式階段
状観覧席のサイドパネルは、観覧席が伸長した際に各段
のサイドパネルの外観が低い段から高い段になるにした
がって同一平面状に揃わず、サイドパネルが広がるよう
に構成され、各サイドパネルの間に隙間ができることに
なり、外観上もよくないし、観覧席の下に人が入り頭を
打つ等、安全上好ましくなかった。本発明は、これらの
問題点を解決するため、サイドパネルを観覧席の側面方
向に自動的に移動させることができるようにし、観覧席
の引き出し状態におけるサイドパネルを同一平面状に自
動的に揃えることにより、安全対策と外観的効果の向上
を図ることを特徴とするサイドパネルを提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の伸縮式階段状観
覧席のサイドパネルは、前記目的を達成するため、観覧
席の各段の貫材に取付けたサイド支持粱の後方部にスラ
イドレールベースを固定し、サイドパネルにパネル取付
金物を固定し、スライドレールベースとパネル取付金物
間にスライドレールを取付け、後段のサイドパネル枠に
誘導溝体を取付け、この誘導溝体の誘導溝穴を貫通し、
誘導溝穴に沿って誘導される誘導杆を前段のサイドパネ
ル枠の上部に固定し、誘導杆の移動により、サイドパネ
ル枠を観覧席の側面方向に移動するようにし、後段のサ
イドパネル枠の下部にL字型鋼材を固定し、L字型鋼材
にリンクプレートを回動自在に取付け、このリンクプレ
ートにガイドローラーを支持し、ガイドローラーを前段
のサイドパネル枠下部のU字型鋼ガイド中に挿入して構
成し、観覧席の展開時には各段のサイドパネルが同一平
面状に揃うように移動し、収納時には各段のサイドパネ
ルが自動的に重なり合うように移動するようにしたこと
を特徴とし、また、上記のような伸縮式階段状観覧席の
サイドパネルにおいて、観覧席の貫材の左右端部に取付
けたサイド支持梁の後方部上にモーター駆動装置を設
け、モーターの回転を直線運動に変換する機構により往
復移動する作動体をサイドパネルに固定し、サイドパネ
ルを観覧席の側面方向に移動させるようにし、観覧席の
展開時において、モーターの駆動力により移動観覧席の
下部に設けられたサイドパネルが自動的に同一平面状に
揃い、収納時には、モーターの駆動力により自動的に重
なり合い収納することができる構成とすることができ
る。
【0005】
【作用】本発明は、最前段の移動台車の走行により、各
観覧席列を前進し、後退すれば、これにしたがって各段
のサイドパネルが誘導溝体と誘導杆の作用で各サイドパ
ネルが順次観覧席の側面方向に移動し、各サイドパネル
が同一平面状に揃ったり、重ね合った状態に展開、収縮
することができる。また、モーター駆動により、サイド
パネルを観覧席の側面方向に移動させるようにしても同
じ作用をすることができる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。図1ないし図27は本発明の実施例を示し、図2
8ないし図31は従来例を示す。本発明の伸縮式階段状
観覧席のサイドパネルは、伸縮式階段状観覧席の各段の
貫材18の左右端部分に取付けた2本の溝型サイド支持
梁19、20の後方部にスライドレールベース21A、
21Bを固定し、移動サイドパネル22の取付横板41
にサイドパネル取付金物23A、23Bを固定し、サイ
ドパネル取付金物23Aと23B間にストッパーアング
ルである連結板24を連結固定し、スライドレールベー
ス21Aとサイドパネル取付金物23A及びスライドレ
ールベース21Bとサイドパネル取付金物23B間にス
ライドレール25A及び25Bをそれぞれ取付け、後段
の高い段のサイドパネル枠26に誘導溝体押え板27を
固定し、これに誘導溝体28を固定し、この誘導溝体2
8の誘導溝穴29を貫通し、誘導溝穴29に沿って誘導
される誘導杆30を前段の低い段のサイドパネル枠26
の上部後端に固定し、誘導杆30の移動により、サイド
パネル枠26を観覧席の側面方向に移動するようにし、
サイドパネル枠26の下部にL字型鋼材32Aを固定
し、このL字型鋼材32Aに長穴33Bを有するリンク
プレート33Aを回動自在にボルト32Bとナット32
Cで固定し、このリンクプレート33Aの長穴33B中
を移動可能にナイロン製ガイドローラー36Aをガイド
ローラー軸36B、ナット36cで取付け、ガイドロー
ラー36Aを隣接の前段のサイドパネル枠26下部のU
字型鋼ガイド31中に挿入し、観覧席の展開時には各段
の移動サイドパネル22が同一平面状に揃うように観覧
席の側面方向に移動し、収納時には各段の移動サイドパ
ネル22が自動的に重なり合うように移動するようにし
たことを特徴とし、また、このような伸縮式階段状観覧
席の移動サイドパネル22において、伸縮式階段状観覧
席の貫材18の左右端部分に取付けたサイド支持梁1
9、20の後方部上にモーター駆動装置37を設け、モ
ーターの回転を直線運動に変換する機構38により往復
移動する作動体39を取付金具49にて移動サイドパネ
ル22に固定し、移動サイドパネル22を観覧席の側面
方向に移動させるようにし、観覧席の展開時において、
モーターの駆動力により各観覧席列の下部に取付けられ
ている移動サイドパネル22が自動的に確実に同一平面
状に揃い、収納時には、モーターの駆動力により自動的
に間隔をおいて、重なり合い収納されることができるよ
うに構成する。
【0007】本発明においては、最前段の観覧席の走行
車輪の走行(前進、後退)により最前段の観覧席列と中
間段の観覧席列を最後段の固定観覧席列間まで伸縮し、
展開と収縮をするようになっている。棚状に収納状態と
なった観覧席は、建物の壁際に設置した最終段の固定観
覧席(壁面直付タイプ)の場合は、図25に示すよう
に、棚状のまま壁面54の前に設置しておけばよいし、
また、棚状の観覧席を格納する空間55のある建物(壁
面収納タイプ)では、図27に示すように、棚状のまま
格納することができる。
【0008】最前段の観覧席列の移動台車上の移動サイ
ドパネルはそのサイド支持梁に支持され、2段目の観覧
席列の下方を閉鎖するようになっており、観覧席の側面
方向に移動可能になっている。以下、各段の移動サイド
パネルについて説明する。各段両側の移動サイドパネル
22は、サイドパネル枠26、誘導溝体押え板27、誘
導溝体28、サイドプレート40、取付横板41、アン
グル材42A、42B、U字型鋼ガイド31等からな
り、サイドパネル枠26に固定した誘導溝体押え板27
に誘導溝体28が取付けられ、サイドパネル枠26後部
上部には誘導杆30が固定され、下部にはガイドローラ
ー36が設けられ、移動サイドパネル22の前方及び後
方には傾斜面部44が構成され、展開の際、後段の高い
段の移動サイドパネル22を押えるための押え板43
A、43Bが取付けられ、押え板43A、43Bが、展
開した際、高い段の移動サイドパネル22を押えて同一
平面状に支える。取付横板41にはパネル取付金物23
A、23Bが固定されている。また、移動サイドパネル
22の下方には当り止め板51が固定されている。そし
て、サイド支持梁20には、移動サイドパネル22の観
覧席の側面方向の移動を規制するストッパー45A、4
5Bが取付けられ、ストッパー45A、45Bは移動サ
イドパネル22が観覧席の外側方向に移動するときスト
ッパーアングルである連結板24に当り、展開時におけ
る移動サイドパネル22の観覧席の外側面方向の移動の
位置を規制している。スライドレールベース21A、2
1Bには、ストッパー46A、46Bが取付けられ、移
動サイドパネル22が観覧席の内側面方向に移動すると
き移動サイドパネル22に当り、収縮時における移動サ
イドパネル22の観覧席の内側面方向の移動の位置を規
制している。ストッパー45A、45B、46A、46
Bはストッパーボルトで構成される。
【0009】最前段の移動台車のデッキ下方部にはサイ
ドパネルを設けなくてもよいから、この段のサイド支持
梁19、20に支持した移動サイドパネル22は、図2
0、28に示すように、2段目のデッキ下方部を閉鎖す
ればよく、この移動サイドパネル22には誘導溝体28
を取付ける必要がない。この段のサイドパネル枠26に
取付けた誘導杆30が2段目の移動サイドパネル22に
固定した誘導溝体28の誘導溝穴29に係合して移動す
るから、伸縮時に、最前段の移動サイドパネル22は2
段目以降の移動サイドパネル22と同様に観覧席の側面
方向に移動し、展開時には、同一平面状をなして、2段
目のデッキ下部を閉鎖することになる。展開時、前段の
2本のサイド支持梁19、20に固定したスライドレー
ルベース21A、21B、スライドレール25A、25
B、サイドパネル取付金物23A、23Bを介して支持
した移動サイドパネル22により後段のデッキ3の下方
を閉鎖し、移動サイドパネル22は観覧席の側面方向に
移動し、各段の移動サイドパネル22が同一平面状に揃
うようになっている。スライドレール25A、25B
は、図12に示すような構造で、固定レール25Eはス
ライドレールベース21A、21Bに固定され、固定レ
ール25Fはサイドパネル取付金物23A、23Bに固
定される。図中、符号25Gは球体保持器である。2本
のサイド支持梁19、20は、断面が溝型に構成され、
図1、2、15、16等に示すように、2本の角型鋼管
支柱47、48によりボルト、ナット、溶接等の固着手
段で貫材18に固定してある。また、角型鋼管支柱4
7、48の上部には、観覧席の伸縮の際、サイド支持梁
に沿って、各段を案内し、支持する案内支持ローラー5
2が取付けられている。
【0010】サイドパネル誘導溝体28は、図5ないし
図8に示すように、移動サイドパネル22の内側面側に
誘導溝体押え板27を介して固定してある。図4に示す
ように、前段の低い段の移動サイドパネル22のサイド
パネル枠26の上部後端に固定した誘導杆30を後段の
高い段に固定したサイドパネル誘導溝体28の誘導溝穴
29中に貫通し、誘導杆30の移動によって、移動サイ
ドパネル22はスライドレール25により支持され観覧
席の側面方向に移動可能になっている。誘導溝穴29
は、図5、6、7に示すように、直線部29Aと傾斜部
29Bがあり、傾斜部29Bの個所で移動サイドパネル
22を距離Dだけ観覧席の側面方向に移動することにな
る。傾斜部29Bの傾斜は、モーターを使用しない場合
には図6のように誘導溝穴29の直線部29Aと傾斜部
29Bの幅を同じであるように傾斜し、モーターを使用
する場合には図7のように傾斜部29Bが広い角度をな
して拡大するように傾斜する。図17a、b、cについ
て説明すると、この図はモーターを使用しない場合(連
動式の場合)である。図17aの状態から、移動サイド
パネル22に取付けた誘導溝体28の誘導溝穴29を貫
通した前段の誘導杆30が直線部29A中を前進し、図
17bの状態となり、さらに、図17bに示す傾斜部2
9Bの個所から外側方向に移動することになり、この誘
導杆30を固定した移動サイドパネル22を図17bか
ら図17cの状態に移動し、同一平面状になるようにす
ることを示している。図18a、b、c、dはモーター
を使用する場合(電動式の場合)を示し、図18aは移
動サイドパネル22が重なった状態で、この状態から図
18bのように前段の内側の移動サイドパネル22が引
き出されると、図18bのように誘導杆30が前方に移
動し、順次、後段の移動サイドパネル22が引き出され
図18cの状態となり、各段の移動サイドパネル22の
うち一つをモーター駆動することにより、外側方向に移
動すれば各段の移動サイドパネル22は図18dに示す
ように同一平面状になることを示している。
【0011】図3はサイドパネル枠26の組立図で、図
5ないし図11に示すように、サイドパネル枠26に誘
導溝体押え板27を介してサイドパネル誘導溝体28を
固定してある。また、サイドパネル枠26には取付横板
41、アングル材42A、42B、U字型鋼ガイド3
1、押え板43A、43B、当り止め板51が取付けら
れ、傾斜面部44が構成されている。誘導杆30は、図
4に示すように、誘導溝穴29を貫通し、誘導溝体28
を挟んでナイロンローラー35A、35Bを嵌入し、前
段の低いサイドパネル枠26にねじ込んでナット34
A、34Bなどで締付けてある。移動サイドパネル22
の下部ガイドの構成は、図13、14に示すように、後
段の外側の高い段のサイドパネル枠26の下部にL字型
鋼材32Aが固定され、これに回動自在なリンクプレー
ト33Aがボルト32B、ナット32Cで取付けられ、
これにナイロン製ガイドローラー36Aがガイドローラ
ー軸36B、ナット36Cで支持され、ガイドローラー
36Aが前段の内側の低い段のU字型鋼ガイド31の内
部に挿入されており、高低各段の近接各段の移動サイド
パネル22の間隔を保持するようになっている。リンク
プレート33Aの回動とローラー軸36Bがリンクプレ
ート33Aの長穴33B中を移動することにより移動サ
イドパネル間の接近、離間の調節をすることができる。
【0012】次に、モーターを使用する場合の実施例に
ついて図19、20、21を参照して説明する。モータ
ー駆動装置(モーターユニット)37は、図19、2
0、21に示すように、サイド支持梁19、20上に固
定されたモーターベース50上に固定され、モーターが
回転すると、ラックピニオン機構38A(内部は不図
示)又は油圧シリンダー装置38B(内部は不図示)に
より往復動する作動体39が移動サイドパネル22を観
覧席の側面方向に移動する。作動体39は取付金具49
により移動サイドパネル22に固定されている。モータ
ー駆動装置は、各段のサイド支持梁19、20のうち、
いずれかに設置すればよい。図19、21は、モーター
の回転で、回転を直線運動に変換する機構であるラック
ピニオン機構又は油圧シリンダー装置を介して作動体3
9を観覧席の側面方向に移動させ、作動体39を固定し
た移動サイドパネル22を観覧席の内外方向に距離Dだ
け移動する状態を示す。ラックピニオンの場合は、作動
体39にはラックが形成され、モーター軸にはピニオン
が固定され、互いに噛みあっている。油圧シリンダー装
置の場合は、ピストンシリンダー装置の油圧作動機構と
なっている。モーターの回転はリミットスイッチ53で
制御される。図20には、サイドパネル取付金物23
A、23Bとサイド支持梁19、20間にスライドレー
ル25C、25Dが設けられているが、これは省略する
ことができる。
【0013】各観覧席列の伸縮する順序は次のようにな
る。 (1)モーターを使用しない場合 モーターを使用しない場合は、図22に略示するよう
に、収納した状態イから展開する状態ニまでは、状態ロ
に示すように、1段目の観覧席列を矢印方向に引き出
し、1段目の移動サイドパネルが距離Dだけ移動し、1
段目と2段目の各移動サイドパネルが同一平面状に揃
い、続いて状態ハに示すように、さらに、2段目を引き
出すと、各移動サイドパネルはさらに距離Dだけ移動
し、同一平面状に揃い、1段目、2段目、3段目の移動
サイドパネルは同一平面状に揃うことになり、以下、3
段目を順次矢印方向に引き出せば状態ニに示すように、
最後段の固定観覧席列の直前の観覧席列までの移動サイ
ドパネルは同一平面状に揃うことになる。展開状態ニか
ら収納状態イまでは、1段目の観覧席列を2段目の観覧
席列に収納すると、1段目の移動サイドパネルは移動し
て、1段目と2段目の移動サイドパネルは重なった状態
ホとなり、1段目と2段目の観覧席列は重なった収縮状
態になる。以下、順次、2段目、3段目と矢印方向に収
縮すれば各段の移動サイドパネルは邪魔になることな
く、状態ヘを経て、全段を収縮した重なった状態イとす
ることができる。 (2)モーターを使用する場合 モーターを使用する場合は、図23に略示するように、
収納状態イの状態の1段目の観覧席列から、状態ロ、
ハ、ニに示すように、順次、観覧席列を矢印方向に引き
出し、いずれかの段に設けたモーターを駆動すればその
段の移動サイドパネルは観覧席の側面方向に移動し、順
次、移動サイドパネルが次段の移動サイドパネルを誘導
して各段の移動サイドパネルが状態ホに示すように、同
一平面状に揃うことになる。収縮する場合は、モーター
を駆動してモーターを設置した段の移動サイドパネルを
側面方向に移動すれば各段も順次、同時に移動するから
状態ヘの状態になり、最前段の移動台車を収縮方向に走
行すれば状態ト、チの状態を経て状態イとなり、順次、
各段を収縮し、各移動サイドパネルを重ね収納すること
ができる。
【0014】
【発明の効果】本発明は、誘導溝体の誘導溝穴と誘導杆
の誘導により各観覧席列のサイドパネルが、伸縮時にお
いて、自動的に確実に移動し、展開時には、同一平面状
に揃ったり、収縮時には重なって邪魔にならないので観
覧席の側面の安全対策と外観的効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動サイドパネルの支持装置を示す平面図であ
る。
【図2】移動サイドパネルの支持装置を示す側面図であ
る。
【図3】サイドパネル枠の組立要領側面図である。
【図4】誘導杆部分を示すための断面図である。
【図5】移動サイドパネルの一部の分解説明図である。
【図6】モーターを使用しない場合の図3のA−A線断
面図で、誘導溝体の一部平面図である。
【図7】モーターを使用する場合の図3のA−A線断面
図で、誘導溝体の一部平面図である。
【図8】図3に示す移動サイドパネルの一部の平面説明
図である。
【図9】図3に示す移動サイドパネルの正面図で、パネ
ル列の重なっている状態を示す正面図である。
【図10】図3のB−B線断面図である。
【図11】図3のC−C線断面図である。
【図12】スライドレールの断面図である。
【図13】ガイドローラーの取付断面図である。
【図14】ガイドローラーの分解図である。
【図15】貫材、サイド支持梁、案内支持ローラー部分
の固定装置の正面図である。
【図16】貫材、サイド支持梁、案内支持ローラー部分
の固定装置の断面図(図15の断面図)である。
【図17】モーターを使用しない場合の展開時の誘導溝
穴と誘導杆との関係を示す説明図である。
【図18】モーターを使用する場合の展開時の誘導溝穴
と誘導杆との関係を示す説明図である。
【図19】モーターを使用する場合の移動サイドパネル
の支持装置の平面図である。
【図20】図19の場合の最前段の移動サイドパネルの
側面説明図である。
【図21】油圧シリンダー装置を用いた場合の図19と
同様の平面図である。
【図22】モーターを使用しない場合の各段の移動サイ
ドパネルの伸長、収縮状態を示す説明図である。
【図23】モーターを使用する場合の移動サイドパネル
の伸長、収縮状態を示す説明図である。
【図24】壁面直付タイプの場合の展開図である。
【図25】壁面直付タイプの場合の収納図である。
【図26】壁面収納タイプの場合の展開図である。
【図27】壁面収納タイプの場合の収納図である。
【図28】従来例のサイドパネルの伸長状態の一部切欠
した側面図である。
【図29】図28の場合の短縮状態の側面図である。
【図30】図29の背面図である。
【図31】図28の一部拡大図である。
【符号の説明】
1A 観覧席列 1B 観覧席列 1C 観覧席列 1D 観覧席列 2A 移動台車 2B 移動台車 2C 移動台車 2D 移動台車 3 デッキ 4 脚台 4a 走行車輪 5 支脚 6 支持梁 7 貫材 8 サイドパネル取付用支持梁 9 取付け枠 10 ブラケット 11 ブラケット 12 アングル材 13 受け材 14 サイドプレート 15 ガイド 16 アーム 17 案内輪 18 貫材 19 サイド支持梁 20 サイド支持梁 21A スライドレールベース 21B スライドレールベース 22 移動サイドパネル 23A サイドパネル取付金物 23B サイドパネル取付金物 24 連結板(ストッパーアングル) 25A スライドレール 25B スライドレール 25C スライドレール 25D スライドレール 25E レールベース固定レール 25F パネル取付金物固定レール 25G 球体保持器 26 パネル枠 27 誘導溝体押え板 28 誘導溝体 29 誘導溝穴 29A 直線部 29B 傾斜部 30 誘導杆 31 U字型鋼ガイド 32A L字型鋼材 32B ボルト 32C ナット 33A リンクプレート 33B リンクプレートの長穴 34A ナット 34B ナット 35A ナイロンローラー 35B ナイロンローラー 36A ガイドローラー 36B ガイドローラー軸 36C ナット 37 モーター駆動装置(モーターユニット) 38 回転を直線運動に変換する機構(装置) 38A ラックピニオン機構 38B 油圧シリンダー装置 39 作動体 40 サイドプレート 41 取付横板 42A アングル材 42B アングル材 43A 押え板 43B 押え板 44 傾斜面部 45A ストッパー 45B ストッパー 46A ストッパー 46B ストッパー 47 角型鋼支柱 48 角型鋼支柱 49 作動体取付金具 50 モーターベース 51 当り止め板 52 案内支持ローラー 53 リミットスイッチ 54 壁面 55 空間 D 移動サイドパネルの観覧席の側面方向の移動距
離 FL 床

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮式階段状観覧席の各段の貫材の左右
    端部に取付けたサイド支持梁の後方部にスライドレール
    ベースを固定し、サイドパネルにサイドパネル取付金物
    を固定し、スライドレールベースとサイドパネル取付金
    物間にスライドレールを取付け、後段のサイドパネル枠
    に誘導溝体を取付け、誘導溝体の誘導溝穴を貫通し、誘
    導溝穴に沿って誘導される誘導杆を前段のサイドパネル
    枠の上部に固定し、誘導杆の移動により、サイドパネル
    枠を観覧席の側面方向に移動するようにし、観覧席の展
    開時には各段のサイドパネルが同一平面状に揃うように
    移動し、収納時には各段のサイドパネルが自動的に重な
    り合うように移動するようにしたことを特徴とする伸縮
    式階段状観覧席のサイドパネル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の伸縮式階段状観覧席のサ
    イドパネルにおいて、観覧席の貫材の左右端部に取付け
    たサイド支持梁の後方部上にモーター駆動装置を設け、
    モーターの回転を直線運動に変換する機構により往復移
    動する作動体をサイドパネルに固定し、サイドパネルを
    観覧席の側面方向に移動させるようにし、観覧席の展開
    時において、モーターの駆動力により観覧席列の下部に
    設けられたサイドパネルが自動的に同一平面状に揃い、
    収納時には、モーターの駆動力により自動的に重なり合
    い収納することができることを特徴とする伸縮式階段状
    観覧席のサイドパネル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の伸縮式階段状観覧
    席のサイドパネルにおいて、後段のサイドパネル枠の下
    部にL字型鋼材を固定し、L字型鋼材にリンクプレート
    を回動自在に取付け、リンクプレートにガイドローラー
    を支持し、ガイドローラーを前段のサイドパネル枠下部
    のU字型鋼ガイド中に挿入することを特徴とする伸縮式
    階段状観覧席のサイドパネル。
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