JP3084385U - シャワー用フック - Google Patents

シャワー用フック

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JP3084385U JP2001005710U JP2001005710U JP3084385U JP 3084385 U JP3084385 U JP 3084385U JP 2001005710 U JP2001005710 U JP 2001005710U JP 2001005710 U JP2001005710 U JP 2001005710U JP 3084385 U JP3084385 U JP 3084385U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャワーノズル2を掛けた状態で温水が体に
かからないように切り替えることを可能にしたシャワー
用フック1、11を提供することにより、洗剤を効果的
に塗布することを可能とし、かつ、高齢者や障害者が自
立した生活を送るための障害をなくしたシャワー用フッ
ク11を提供することにある。 【解決手段】 フック3、13とホルダ4、14とでシ
ャワー用フック1、11を構成し、フック3、13を水
平方向に旋回可能に取り付け、2つ位以上の位置決め機
構を設けその内の1の位置決め位置はシャワーノズル2
を掛けたときにノズル部2aが壁と正反対に向くように
する。また、フック13にアーム18を旋回可能に取り
付け、位置決め機構を設けると共に、アーム18を太ア
ーム18aと細アーム18bで構成し、アーム18全体
の長さを伸縮可能に構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は風呂場、ユニットバス、シャワールームなどにおいて、シャワーノズ ルを壁に掛けてシャワーを浴びるときに使用するシャワー用フックに係わり、水 温を適温に又流量を適量にそれぞれ調節した後に、いったんシャワーを浴びそし て石けんやシャンプーなどの洗剤を体に塗布しさらにシャワーを浴びて洗剤を流 し落とす場合に、常に一定の温度で一定の流量のシャワーを浴びることを可能と する効果が得られるようにしたシャワー用フックに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のシャワー用フックは単にシャワーノズルを掛ける機能しか持っていなか った。そして人はシャワーノズルを手で持つかあるいはシャワー用フックにシャ ワーノズルを掛けた状態でシャワーを浴びていた。 多くの人は洗剤を使用して体を洗うときは、いったんシャワーを浴びて水洗い して体を濡れた状態にした後に、洗剤を塗布し再びシャワーを浴びて洗剤を流し 落とす、といった具合に行っている。 シャワーを浴びる前には水と湯の流量を調節し、それぞれの人が自分の適温と 適当な流量の温水に調節して浴びているが、その調節は容易でなくいったん調節 した後でもシャワーを止めると、なかなか適温・適量の温水は出て来ないため再 度調節する必要があった。 また、いったんシャワーを止めて再度流すと、最初に冷たい水が出てきて次ぎ に急に熱い湯が出てきたりするので、多くの人はシャワーを止めずにシャワーヘ ッドをシャワー用フックから取り外し、体にシャワーがかからない位置に置いて 洗剤を塗布することが行われていた。 従来のシャワー用フックにシャワーノズルを掛けたままでは、シャワーを流し た状態で洗剤を体に塗布すると、塗布した瞬間に洗剤が流れてしまい洗剤の効果 を十分発揮させることができない問題があったからである。 また、シャワーを止めることなく湯を流した状態を保てば最初に調節した適温 ・適量の温水を維持することが可能であり、冷たい水や熱い湯を浴びことはなく 、温水の調節に時間がかかる問題や、寒冷期に風邪に罹りやすくなるなどの問題 がなくなるからである。 しかし、シャワーヘッドをシャワー用フックから取り外す作業は何かと面倒で あり、特に高い位置にシャワー用フックがあり座って体を洗う場合は、いったん 立ち上がらなければならない問題もあった。 またハンガー用フックが高い位置にある場合には、足腰の弱い高齢者や障害者 が体を洗う度に他人の手助けを受けなければならないことになり、高齢者や障害 者が自立した生活を送るための障害の1つともなっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記した従来技術の欠点を除くためなされたもので、その目的とする ところは、シャワー用フックにシャワーノズルを掛けた状態でもシャワーの温水 が体にかからないようにして、体に塗布した洗剤の効果を十分発揮させるように することにある。 また、シャワーを止めることなく効果的に体に洗剤を塗布することを可能とし て、一旦シャワーを止めた場合に生じる問題である、冷たい水や熱い湯を浴びる ことをなくし、温水の調節に時間がかかる問題や寒冷期に風邪に罹りやすくなる などの問題をなくすことにある。 また、シャワーヘッドをシャワー用フックから取り外す作業を不要とし、高い 位置にシャワー用フックがあり座って体を洗う場合でも、いったん立ち上がらな ければならない問題をなくすことにある。 また足腰の弱い高齢者や障害者が体を洗う度に、他人にシャワーフックを取り 外すことを頼まなければならない問題をなくし、高齢者や障害者が自立した生活 を送るための障害に1つをなくすことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
フックとホルダとでシャワー用フックを構成し、前記ホルダを壁に取り付ける ようにしする。 そして、前記ホルダに対し前記フックを水平方向に旋回可能に取り付け、前記 フックを前記ホルダに対し位置決めし適当な力で解放する機能を有する位置決め 機構を設ける。 ここで前記位置決め機構による前記フックを位置決めする力はシャワーの噴出 反力以上の力であり、子供や老人などが押すことのできる力以下の適当な力で解 放できるようにする。 また、前記位置決め機構は前記ホルダに対しフックを少なくとも2カ所の位置 に位置決め可能にし、前記2カ所の位置決め位置の内の1はシャワーノズルを掛 けたときにノズル部が壁と正反対に向くようにする。 次ぎに、前記フックにアームを旋回可能に取り付け、前記アームが垂直下向き の位置から前記アームの下端がシャワーを浴びる人の近くに位置するまで傾斜で きるようにする。 そして、前記アームを前記フックに対し位置決めし適当な力で解放する位置決 め機構を設ける。位置決めする力は傾斜した状態を維持できる力であって、子供 や老人などが押すことのできる力以下の適当な力で解放できるようにする。 さらに、前記アームを太アームと細アームで構成し、前記細アームを前記太ア ームの中に挿入して出し入れ可能に取り付け、前記アーム全体の長さを伸縮可能 に構成する。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下本考案の1実施例を図1及び図2並びに図3及び図4に示し説明する。 図1及び図2に示した第1実施例に係るシャワー用フック1はフック3とホル ダ4とで構成した。ホルダ4は平面視でかまぼこ形状を有し、2つの保持部4b 、4cを取付部4aで連結し、全体形状は側面視で概略凹形状をしている。 そして、平面視において保持部4b、4cの中央部に上下方向にピン穴を貫通 させ、保持部4bには前記ピン穴の中心を中心とした任意の半径Rの円周上の3 カ所に止穴4dを貫通させた。 フック3はボス部3eと2つの指部3a、3bから成り、シャワーノズル2の 連結部2bの下部を通す空間であるフック部3cを構成し、ボス部3eにはピン 穴を貫通させる。 そして、ボス部3eのピン穴とフック部3cの中心を結んだ線上であって、ボ ス部3eのピン穴の中心からの距離を任意の半径Rと一致させた位置に、貫通し ていない溝穴3dを設けた。 溝穴3dにバネ7と座8と球体6を挿入した状態で、フック3のボス部3eを ホルダ4の2つの保持部4b、4cの間に挿入して、段付ピン5を保持部4b、 ボス部3e、保持部4cのそれぞれのピン穴に貫通させ取り付けた。 実施例1のシャワー用フック1は壁21に接着剤で接着して取り付ける。
【0006】 図3及び図4に示した第2実施例のシャワー用フック11もフック13とホル ダ14とで構成した。ホルダ14は平面視で概略長方形状を有し、ボス部14c と2つの取付部14aから成り、全体形状は側面視で概略凸形状をしている。 そして、平面視においてボス部14cの中央部に上下方向に貫通するピン穴を あけ、ボス部14cの外周2カ所には止具17を取り付けた。止具17は弾性体 からなる2本のキャッチ17aを有し、キャッチ17aの先端は概略菱形形状を している。 止具17の取り付け位置は、図3で実線で示したA位置と1点鎖線で示したB 位置にフック13があるときに、フック13に取り付けたキーパ16の駒16a を、それぞれの止具17の2本のキャッチ17aの先端で挟む位置とする。 フック13は2つの保持部13d、13eと2つの指部13a、13bから成 る。そして、2つの保持部13d、13eの中央部に上下方向にピン穴を貫通さ せ、2つの指部13a、13bでシャワーノズル2の連結部2bの下部を通す空 間であるフック部13cを構成した。 また、フック13の裏面13gには平面視で概略T字形状をしたキーパ16を 取り付け、2カ所の先端を概略菱形形状を有する駒16aとした。 そして、ホルダ14のボス部14cをフック13の2つの保持部13d、13 eの間に挿入して、段付ピン5を保持部13d、ボス部14c、保持部13eの それぞれのピン穴に貫通させて取り付けた。 さらに、指部13bの外側に平面部13hを設け、アーム18を段付ピン15 を中心として旋回可能に取り付けた。また、平面部13hと接する部分には吸着 盤19を取り付けた。吸着盤19は相手面に押し付けると接触面が真空となって 吸着するものを使用した。 アーム18は太アーム18aと細アーム18bとから成り、太アーム18aに 細アーム18bを出し入れ可能に差し込み、細アーム18bが自重で落下しない ように滑り止め用のパッキン(図示せず)を取り付けた。 本シャワー用フック11は取付部14aの穴を貫通させ壁21にビス14bを ねじ込んで取り付ける。
【0007】 本考案に係る実施例は上記のように構成されており、以下その作用について説 明する。 シャワーノズル2はノズル部2a、握部2d、連結部2b、ホース2cなどか らなり、握部2dを手で持ったりシャワー用フック1、11に掛けた状態でノズ ル部2aから噴出する温水を浴びるために使用する。 シャワーノズル2をシャワー用フック1、11に掛けるときには、連結部2b の下部とホース2cを指部3a、13aと指部3b、13bの先端の空間を通し てフック部3c、13cに挿入し、連結部2bの上部を指部3a、3bや指部1 3a、13bに掛ける。 実施例1のシャワー用フック1ではフック3は段付ピン5を中心に旋回し、実 線で示したA位置及びそれぞれ1点鎖線で示したB位置とC位置の3つの場所に 位置すると、球体6がバネ7に押され止穴4dにその1部が入り込みフック3を 位置決めする。また、人がフック3を押引きすればバネが縮んで球体6が下がり フック3の固定を解放することができる。 また、A位置にフック3を固定してシャワーノズル1を掛けたときにノズル部 2aは壁と正反対に向くようになる。
【0008】 実施例2のシャワー用フック11もフック13は段付ピン5を中心に旋回し、 実線で示したA位置と1点鎖線で示したB位置の2つの位置で、2つの止具17 のそれぞれ2本のキャッチ17aの先端で、キーパ16の2つの駒16aをそれ ぞれ挟むことによりフック13を位置決めする。 キャッチ17aは弾性体からなるため、人がフック11やアーム18を押し引 きすればキャッチャ17aは弾性変形して駒16aを通過させ、フック13を位 置決めしたり解放したりすることができる。 また、シャワー用フック11にはアーム18が段付ピン15を中心に旋回可能 に取り付けられ、吸着盤19によりフック13の平面部13hに吸着しているの で、アーム18をフック13に対し無段階に位置決めできると共に、アーム18 を人が押すことにより容易にアーム13の角度位置を変えることができる。 特に高い位置にシャワー用フックがあって、座ってシャワーを浴びる場合や子 供や足腰の弱い老人や足腰に障害を有する人などがシャワーを浴びる場合は、シ ャワー用フック11との距離が遠くなり手は届かないが、アーム18の角度位置 を斜めにし、さらに、アーム18の長さを長く調節してこれを押引きすることに より、容易にフック13の位置を切り替えることができる。
【0009】 上記実施例では、止穴4dと球体6とバネ7とで構成した位置決め機構や、概 略菱形形状を有する駒16aと先端が概略菱形形状であって弾性体からなる2本 のキャッチ17aから成る止具とで構成した位置決め機構や、平面部13hと真 空式の吸着盤19とで構成した位置決め機構の例を示したが、他にもマグネット を使用する方法もあり上記した実施例にこだわるものではない。 また、フックの位置決め位置を3カ所とした第1実施例と位置決め位置を2カ 所とした第2実施例を示したが、位置決め位置は2カ所以上あればよく上記実施 例にこだわるものではない。アームの位置決め位置についても第2実施例のよう に無段階に位置決めする必要はなく上下の2カ所で位置決めできればよい。 第2実施例では平面視A位置とB位置の切り替えを行う組み付けを図面に表示 したが、シャワー用フック11全体を上下逆さまにして壁21に取り付け、アー ム18の取り付け位置も変えれば、図3に1点鎖線で示した方向と逆位置にフッ ク13を切り替えて位置決めすることができ、第2実施例のシャワー用フック1 1は図示した取り付け方法に限定されない。
【0010】
【考案の効果】
本考案により、シャワー用フックの向きを容易に切り替え固定することが可能 となり、シャワー用フックにシャワーノズルを掛けて温水を流したた状態でもシ ャワーの温水が体にかからず、体に塗布した洗剤の効果を十分発揮させることが できるようになった。 また、シャワーヘッドをシャワー用フックから取り外す作業を不要とした効果 があった。 また、シャワーを止めることなく効果的に体に洗剤を塗布することを可能とし たので、冷たい水や熱い湯を浴びことをなくし、温水の調節に時間がかかる問題 や寒冷期に風邪に罹りやすくなる問題などをなくす効果があった。 また、角度と長さを調節可能としたアームを取り付けたので、高い位置にシャ ワー用フックがあり座って体を洗う場合でも、いったん立ち上がらなければなら ない問題をなくすことができた。 さらに、足腰の弱い高齢者や障害者などが体を洗う度に、シャワーノズルを取 り外すことやシャワー用フックの向きの切り替えなどを、介護者に頼まなければ ならない問題をなくし、高齢者や障害者が自立した生活を送るための障害の1つ をなくすことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の平面図である。
【図2】図1のJ−J視断面図である。
【図3】本考案の第2実施例の平面図である。
【図4】図3のK視側面図である。
【符号の説明】
1 :シャワー用フック 2 :シャワーノズル
2a:ノズル部 2b:連結部 2c:ホース
2d:握部 3 :フック 3a:指部
3b:指部 3c:フック部 3d:溝穴
3e:ボス部 4 :ホルダ 4a:取付部
4b:保持部 4c:保持部 4d:止穴
5 :段付ピン 6 :球体 7 :バネ
8 :座 11 :シャワー用フック 13 :フック
13a:指部 13b:指部 13c:フック部
13d:保持部 13e:保持部 13g:裏面
13h:平面部 14 :ホルダ 14a:取付部
14b:ビス 14c:ボス部 15 :段付ピン
16 :キーパ 16a:駒 17 :止具
17a:キャッチ 18 :アーム 18a:太アーム
18b:細アーム 19 :吸着盤 21 :壁

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャワーノズルを掛けるためのシャワー
    用フックであって、フックとホルダとで構成し、前記ホ
    ルダを壁に取り付け、前記ホルダに対し前記フックを水
    平方向に旋回可能に取り付け、さらに、前記フックの位
    置決め機構を設けて前記フックを少なくとも2カ所の位
    置に位置決め可能にしたことを特徴とするシャワー用フ
    ック。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したシャワー用フックに
    おいて、フックにアームを旋回可能に取り付け、前記ア
    ームの位置決め機構を設けて前記アームを少なくとも2
    カ所の位置に位置決め可能にし、さらに、前記アームの
    長さを伸縮可能に構成したことを特徴とするシャワー用
    フック。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0538254U (ja) * 1991-10-23 1993-05-25 トヨタ車体株式会社 リニアモータ駆動式自動ドア
JP2019044438A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 株式会社Lixil シャワーフック及び浴室
JP2019044437A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 株式会社Lixil シャワーフック

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