JP3045192U - 浴槽用つかまり器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 湯船に浸かっているとき、体を安定さするた
めにつかまる器具を提供する。 【解決手段】 浴槽の縁に跨がる股の部分２と、この股
部分に連なるホルダの部分３からなり、全体をプラスチ
ックで一体に成形する。各ホルダ部分３は、指が入るよ
う細長い穴５をあけ、実際に手で握るグリック部６は上
下方向に滑らないよう、内側を波形に形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、浴槽の縁に取り付けるつかまり器具に関し、特にお年寄りに好適 なものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の家庭用浴槽には手すりや取っ手などは普通付いていない。湯舟に浸かっ ているとき、お年寄りは何かにつかまっていないと体が安定せず、不安を覚える ので、普通は、浴槽の縁につかまりながら入浴している。しかし、こうすると、 手が湯の外に出るので、暖まらない、特に冬場は寒いという問題がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、浴槽自体に手を加えずに、湯に浸かりながらつかまることのでき るつかまり器具を提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案の浴槽用つかまり器具は、浴槽の縁に跨がる股の部分と、この股部分 から下に連なる、手でつかまるためのホルダの部分からなる。使用するときは、 浴槽の縁に跨がるようにこの器具を取り付ける。こうして取り付けた器具のホル ダにつかまりながら湯舟に浸かる。 ホルダ部分は器具の両側に設けてもよいし、片側だけでもよい。この器具はプ ラスチック、金属など様々な材料で作ることができる。プラスチックの場合は中 に鉄筋を入れて補強するのもよい。

【０００５】

【考案の実施の形態】

このつかまり器具１はプラスチックで一体成形したもので、図１に示すように 、浴槽の縁に跨がる股の部分２と、この股部分に連なるホルダの部分３からなる 。各ホルダ部分３は、指が入るよう細長い穴５があいており、実際に手で握るグ リック部６は上下方向に滑らないよう、内側が波形に形成してある。この器具の 大きさは、高さが２０〜３０cmほどである。

【０００６】 このつかまり器具１は、図３に示すように、股の部分２が浴槽７の縁７ａを跨 がるように取り付ける。浴槽の縁７ａの厚みに対し股２の間隔が大きく、器具が 多少ぐらついても、力は下向きにかかるので使用上問題はない。 湯舟に浸かるときは、ホルダ部３を手９でつかまる。こうすれば、体が安定し 、お年寄りも安心できる。図３では、ホルダ部５は湯の外に出ているが、湯舟に 人が入ると、湯面１０が上昇し、ホルダ部５の大部分は湯に浸かり、ホルダを握 る手９は寒くない。 両側のホルダ３のうち、外側のホルダは洗い場１１にいる幼児がつかまること ができ、幼児のいる家庭では便利である。

【０００７】 図４は、つかまり器具の他の実施形態を示したもので、（ａ）はホルダ３を片 側だけに設けたものであり、ホルダが浴槽の内側に来るように器具を取り付けて 使用する。（ｂ）は手の入る穴５を上下２つに分け、手が下に滑らないようにし たものである。

【０００８】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案のつかまり器具は、浴槽の縁に跨がるように取 り付けるので、取り付けが簡単であり、既存の浴槽にそのまま取り付けることが できる。そして、湯に浸っている間、取り付けた器具のホルダ部につかまって、 体を安定させることができるので、お年寄りも安心できる。また、ホルダ部が股 の下方に延びており、ホルダをつかむ手が湯の外にでないので、手が寒くない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 つかまり器具の正面図である。

【図２】 図１のＡ−Ａ断面図である。

【図３】 つかまり器具の使用状態説明図である。

【図４】 つかまり器具の他の実施形態を示す正面図で
ある。

【符号の説明】

１ つかまり器具 ２ 股部分 ３ ホルダ部分 ７ａ 浴槽の縁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽の縁に跨がる股の部分と、この股の
   部分から下に延びる、手でつかまるためのホルダの部分
   からなる浴槽用つかまり器具。