JP3045977U - 入浴用ショルダーマット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入浴中の肩や背中等の冷えを防止する。 【解決手段】 外側を吸水紙、不織布等の吸水性保護層
２によって被覆した高分子吸水材にてマット本体１を形
成し、該マット本体１に首掛け部４を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、入浴用ショルダーマットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、家庭における入浴法の１つとしていわゆる「腰湯」というものがある。 これは、ぬるめのお湯をだいたい腰が漬かる位まで浴槽にいれ、その中で長時間 入浴するというものである。お湯を腰までとするのは入浴者の心臓に負担をかけ ないためである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし乍ら、上記の入浴法は、特に高齢者にとっては健康には良いものの、冬 季（寒季）における入浴法としては適していない。即ち、入浴中にお湯に漬かっ ていない上半身、特に肩や背中が冷えてしまい、入浴の効能を果さないばかりか 、かえって健康を害することになり兼ねない。

【０００４】 本考案は、上記従来の技術の有する問題点を解消するもので、入浴中に入浴者 の肩や背中等の冷えを防止できるようにした、使い勝手の良い、低コストの入浴 用シャルダーマットを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係る入浴用シャルダーマットは、外側を 吸水紙、不織布等の吸水性保護層によって被覆した高分子吸水材シートにてマッ ト本体を形成し、該マット本体に首掛け部を設けたことを特徴とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。 図１は本考案の実施の形態を示す正面図、図２は本考案の一部を切欠いた拡大 断面図、図３及び図４は本考案の使用状態を示す側面図である。

【０００７】 図１において、１は正面視が略矩形の扁平体形状に形成されたマット本体であ る。 このマット本体１は、外側を吸水性、不織布等の吸水性保護層２によって被覆 した高分子吸水材シート３にて形成される。

【０００８】 前記高分子吸水材シート３としては、原料によってデンプン系、セルロース系 、ポリビニルアルコール系、アクリル系等があるが、デンプン系、セルロース系 高分子ポリマーが生分解性があるので素材として最適といえる。

【０００９】 また、前記マット本体１には首掛け部４を設ける。この首掛け部４は図１の（ Ａ）では、マット本体１の端部に矩形状の切欠き４ａを形成してあるが、図１の （Ｂ）で示す如く、マット本体１の略中央部に矩形状の穴４ｂを開口することに より形成しても良い。

【００１０】 使用する際には、図１の（Ａ）に示すマット本体１の場合は図３に示した如く 、首掛け部４における切欠き４ａを入浴者ａの首部分へ後方から嵌め込み、両片 ４ｃ、４ｃを両肩に載置しつゝマット本体１の主要部１ａを背中へ接触させる。

【００１１】 図１の（Ｂ）に示すマット本体１の場合は図３に示した如く、首掛け部４にお ける穴４ｂを入浴者ａの頭から首部分へ嵌め込み、両片４ｃ、４ｃ及びそれに連 なる上片４ｄを両肩とその前部に載置しつゝマット本体１の所要部１ａを背中へ 接触させる。

【００１２】 いずれの場合も、いわゆる腰湯に漬かり乍ら、マット本体１に対して浴槽内の お湯をかけると、その湯は外側の吸水性保護層２を経て高分子吸水材３内へ吸収 されると同時に拡散され、これによってマット本体１全体が暖められ、当該マッ ト本体１と接触している入浴中の人体部分（肩や背中等）の冷えが阻止される。

【００１３】 ところで、図１に示すマット本体１は、いずれも主要部１ａを背中に当てるよ うに形成されているが、前部を延長することで背中、肩、胸部分まで暖められる ように形成しても良い。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように、本考案の入浴用シャルダーマットは、外側を吸水性保護層２に よって被覆された高分子吸水材シート３にてマット本体１を形成し、このマット 本体１に首掛け部４を設けたものであるから、以下に述べるような効果を奏する 。 (1) マット本体１へ浴槽のお湯をかけるだけで、吸水性保護層２を経て高分子吸 水材３内部へ湯が迅速かつ充分に吸収されるため、入浴中に人体のマット本体 １との接触部分が暖められ、入浴時における冷えの防止に有効である。 (2) マット本体１の首掛け部４を首部分へ掛け止めするだけで使用できるから、 マット本体１の脱着操作が極めて容易であるうえに、使用中に摺り落ちるおそ れがない。 (3) 使用後、水を含むマット本体１を絞ってから干して乾かすことにより再使用 できることと、材料費が低廉であることにより、極めて経済的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態を示す正面図である。

【図２】本考案の一部を切欠いた拡大断面図を示す。

【図３】本考案の使用状態を示す側面図である。

【図４】本考案の他の使用状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１ マット本体 ２ 吸水性保護層 ３ 高分子吸水材シート ４ 首掛け部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外側を吸水紙、不織布等の吸水性保護層
   によって被覆した高分子吸水材シートにてマット本体を
   形成し、該マット本体に首掛け部を設けたことを特徴と
   する入浴用ショルダーマット。