JP3084094B2 - 空気入りタイヤの製造方法及びその方法による空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤの製造方法及びその方法による空気入りタイヤ

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JP3084094B2 JP03194737A JP19473791A JP3084094B2 JP 3084094 B2 JP3084094 B2 JP 3084094B2 JP 03194737 A JP03194737 A JP 03194737A JP 19473791 A JP19473791 A JP 19473791A JP 3084094 B2 JP3084094 B2 JP 3084094B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベルト層を、タイヤ周
方向に短寸のコードを配向させた筒状体により成形する
ことにより、タイヤを簡易に形成でき作業能率を高めか
つコストダウンを図りうる空気入りタイヤの製造方法及
びその方法による空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば乗用車、自動二輪車用などの空気
入りタイヤを形成するベルト層は、従来、複数本のベル
トコードを並列し、その並列されたベルトコードをトッ
ピングゴムにより被覆することによりシート状のベルト
プライを形成するとともに、そのベルトプライをカーカ
スの外側に巻付け、トレッドゴム等の他のタイヤ部材と
ともに加硫成形することにより形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなタイヤ及び
その製法は、製造工程が複雑であり手間を要するため、
作業能率に劣り、又費用も嵩む。
【0004】発明者は走行性能、及び耐久性を損なうこ
となくベルト層を簡易に形成しうる構成及びその製法に
ついて鋭意研究の結果、ベルトコードに代えて短寸コー
ドを方向性を有して基材に埋設することによってベルト
層の強度、及び剛性を高めうること、及び合成樹脂はゴ
ムからなる基材に短寸コードを混合した混合材を用いる
ことにより型成形、射出成形(併せて型成形という)に
よってその形成が容易なしうることを見出し、本発明を
完成させたのである。
【0005】本発明は、ベルト層が合成樹脂又はゴムか
らなる基材に短寸コードの長手軸をタイヤ周方向に配向
した混合体により形成される筒状体からなることを基本
として、簡易に形成できかつコストダウンを図りうる
気入りタイヤの製造方法及びその方法による空気入りタ
イヤの提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、トレ
ッド部の内部かつカーカスの半径方向外側にベルト層を
有する空気入りタイヤの製造方法であって、合成樹脂又
はゴムからなる基材に該基材を補強する短寸コードを混
合した混合材により形成されしかも短寸コードの長手軸
をタイヤ周方向に配向させるとともに予め型成形により
筒状に形成したベルト層形成用の生の筒状体をうる段
階、前記筒状体の外周面にトレッドゴムを巻装しかつ前
記筒状体内部にカーカス、ビードコアを有する筒状のタ
イヤ基体を内挿しかつタイヤ基体を膨出することにより
生タイヤを形成する段階、および前記生タイヤを加硫金
型内で加硫成形することにより前記筒状体がベルト層を
なす空気入りタイヤをうる段階を含んでなることを特徴
とする空気入りタイヤの製造方法である。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の製造方法に
より製造される空気入りタイヤである。
【0008】
【作用】1)請求項1の発明について ベルト層は、筒状体により形成されているため、ベルト
プライをカーカスの外側に巻付けてベルト層を形成して
いた従来のものに比べて簡易に形成しうる。又筒状体
は、合成樹脂又はゴムからなる基材に短寸コードを混合
した混合材により形成されており、しかも短寸コードの
長手軸をタイヤ周方向に配向させている。このように短
寸コードを配向させることによって、筒状体はタイヤ周
方向に強度及び剛性を高めベルト層としての機能を保持
することが出来る。
【0009】又生の筒状体の外周面にトレッドゴムを巻
装しかつその内部にタイヤ基体を内挿して加硫成形する
方法であるため、タイヤ基体を成形した後タイヤ基体の
外側にシート状のベルトプライを巻付けベルト層を形成
する従来の製法に比べて、タイヤ成形が容易となり、か
つ単純化されることによりベルトの多量生産、ロット生
産を可能とし、しかも無人作業化を可能とすることによ
って、作業能率を高めコストダウンを図りうるとともに
ベルト層の品質のばらつきを少なくし、品質の安定を図
りうる。
【0010】2)請求項2の発明について ベルト層は、筒状体により形成されているため、ベルト
プライをカーカスの外側に巻付けてベルト層を形成して
いた従来のものに比べて簡易に形成しうる。
【0011】空気入りタイヤ1は前記トレッド部2の両
端からタイヤ半径方向内側にのびる1対のサイドウォー
ル部21、21と、その内端から半径方向内側に向かっ
てのびるビード部22、22とを有し、又前記カーカス
3はトレッド部2から前記サイドウォール部22をへて
ビード部23のビードコア24の周りを折返している。
【0012】カーカス3は、ナイロン、ポリエステル、
レイヨン、芳香族ポリアミド等の有機繊維からなる複数
本のカーカスコードを平行に配列したカーカスプライか
らなり、又カーカス3は前記ビードコア13等の強度部
材とともに生ゴム中に埋設されることにより生のタイヤ
基体11Aが形成される。
【0013】前記筒状体4は、合成樹脂又はゴムからな
る基材6に短寸コード7を混合した混合材9からなる。
合成樹脂としてはナイロン、ポリエステル等、さらにゴ
ムを用いる場合には、天然ゴムの他、ブチルゴム、ウレ
タンゴム等が好適に採用できる。前記短寸コード7は、
有機繊維コード、又はスチールコードを用いることが出
来る。有機繊維コードは繊度が840d〜1870dの
ナイロン、テフロン、芳香族ポリアミド等の長尺の繊維
コードを0.5〜5mmの小長さに切断することによって
得られる。他方スチールコードにあっては線径0.5〜
1.5mmのワイヤを0.5〜5mmの長さに切断すること
により形成される。このような短寸コード7は、基材6
中に、短寸コード7の長手軸を筒状体5の周方向に、即
ちタイヤ周方向に向きを揃えて配向させることにより、
該混合材9は、方向性を有する強化合成樹脂材、又は強
化ゴムとして形成される。
【0014】なお短寸コード7の混合比率は、基材6の
100重量部に対して20〜40重量部の短寸コード7
を配合とするのが好ましい。
【0015】次に筒状体5の製法について述べる。前記
合成樹脂材、又はゴムからなる基材6を生の状態でかつ
流動化させるとともに、短寸コード7を混合させ、図
4、5に示す如く、成形金型30の内型31と外型32
との間の環状をなす隙間Gに、該隙間Gの切線方向に連
通するノズル孔33から流動体状の混合材9を注入し、
該混合材9を型成形することにより図6に示すような直
筒状の筒体5Bが形成される。
【0016】注入に際して混合材9の注入速度を高める
ことによりその噴出時の圧力によって短寸コード7はそ
の移動方向に長手軸が向き、前記隙間Gを流過すること
により短寸コード7は成形金型30中に介在する筒体5
Bの周方向に沿って整列し混合材9の中に混合すること
となる。
【0017】次に内型31を取付けたまま外型32を取
外し、図7に示す如く外型よりも内径が大かつ中膨らみ
の膨出用外型34を装着するとともに、内型31の筒壁
を貫通する複数の空気孔35…から高圧空気を前記間隙
Gに向かって送り込むことにより、間隙Gに介在する前
記筒体5Bは前記空気圧によって膨出用外型34の内面
に押圧され中央部が膨出する中空樽形に変形する。又本
実施例では中膨らみ量を完成されたタイヤにおけるベル
ト層4の形状に合わせて設定される。このようにして図
2に示すように混合材9からなる中空樽形状の生の筒状
体5Aが形成される。
【0018】なお成形金型における内型、外型を予め中
高にしておくことにより、注型時において中空の樽形状
をなす前記生の筒状体5Aを一挙に形成してもよい。
【0019】このように形成された生の筒状体5Aはそ
の外周面に生のトレッドゴム12Aを巻装するととも
に、該筒状体5A内部には生のタイヤ基体11Aを内挿
する。
【0020】生のタイヤ基体11Aはカーカスプライ
3、ビードコア13、ビードエイペックス23などタイ
ヤの強度、剛性を保持する部材をゴムの中に予め所定の
位置に埋設してなる帯状のシート体を図3に示す如く巻
回し筒状にすることにより形成される。
【0021】又生の筒状体5A、生のトレッドゴム12
A及び生のタイヤ基体11Aは前記の如く組み合わせる
ことにより生タイヤ14が形成される。このように生の
筒状体が筒状であるため、生タイヤ14の形成に際して
生のトレッドゴム12Aの巻装及び生のタイヤ基体11
Aの内挿作業が極めて容易となり作業能率を高め又無人
作業化を可能とする。
【0022】前記生タイヤ14は、図示しない加硫金型
を用いて、かつ周知の成形方向により、加硫金型内で膨
出させ成形するとともに、加硫することにより前記生の
筒状体11Aがベルト層4をなす空気入りタイヤ1を得
ることが出来る。
【0023】なお本実施例のように生の筒状体5Aが加
硫に先立ち予めベルト層4の形状に合わせて形成した場
合には、加硫金型内における生タイヤ14のの膨出作業
の際による生の筒状体5Aの変形が少なく、完成された
ベルト層4には均等に短寸コード7が混入されるため、
ベルト層4の品質安定を図りうる。
【0024】又生タイヤ14の形成に際して、図6に示
す直筒の筒体5B段階においてトレッドゴム12及び生
のタイヤ基体11Aを組付け生タイヤ14を形成すると
ともに、加硫成形時において生のタイヤ基体11Aとと
もに膨出させ所定の形状を有するベルト層4を形成する
ことも出来る。
【0025】前記筒状体5は、図8に示す如くその外周
面5aにタイヤ周方向にのびる複数の突条25…を設
け、タイヤ周方向に剛性を高めたベルト層4を形成する
ことが出来る。又このような突条25…を設けることに
よって、加硫時において筒状体5とトレッドゴム12と
の接合面が増すことによって、トレッド部2の強度を高
めることが出来る。
【0026】さらに、図9に示す如く基材6に短寸コー
ド7を混合した混合材9を射出成形型による移出成形に
よりベルト層4の断面形状に沿う形状に形成された帯状
のシート体26を形成するとともに、このシート体26
を巻付けることによって図2に示すような生の筒状体5
Aを得ることが出来る。
【0027】さらに、前記のように型形成として射出成
形を用いることもできる。
【0028】
【発明の効果】このように本発明の空気入りタイヤは、
ベルト層が筒状体により形成され、かつその筒状体は合
成樹脂又はゴムからなる基体に、短寸コードをその長手
軸をタイヤ周方向に配向させて混合した混合材からなる
ため、空気入りタイヤを簡易に成形でき作業能率を高め
かつコストダウンを図りうる。
【0029】又本発明の空気入りタイヤの製造方法は前
記構成を有する生の筒状体をうる段階、筒状体の外側に
トレッドゴムを巻装しかつタイヤ基体を内挿することに
より生タイヤを形成する段階、生タイヤを加硫成形する
ことにより空気入りタイヤをうる段階を含んでいるた
め、タイヤ形成が簡易になしうる。特に生の筒状体が筒
体をなすため、タイヤ基体の形成に際して無人作業化を
可能とし品質の安定を図りうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤの一実施例を示す断面
図である。
【図2】その筒状体を示す斜視図である。
【図3】タイヤ基体を示す分解斜視図である。
【図4】成形金型をその作用とともに示すタイヤ赤道方
向の断面図である。
【図5】その子午線方向の断面図である。
【図6】成形金型により成形された筒体を示す斜視図で
ある。
【図7】膨出段階における作用を示す子午線方向の断面
図である。
【図8】筒状体の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 トレッド部 3 カーカス 4 ベルト層 5 筒状体 5A 生の筒状体 6 基材 7 短寸コード 9 混合材 11 タイヤ基体 11A 生のタイヤ基体 12 トレッドゴム 13 ビードコア

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部の内部かつカーカスの半径方向
    外側にベルト層を有する空気入りタイヤの製造方法であ
    って、 合成樹脂又はゴムからなる基材に該基材を補強する短寸
    コードを混合した混合材により形成されしかも短寸コー
    ドの長手軸をタイヤ周方向に配向させるとともに予め型
    成形により筒状に形成したベルト層形成用の生の筒状体
    をうる段階、 前記筒状体の外周面にトレッドゴムを巻装しかつ前記筒
    状体内部にカーカス、ビードコアを有する筒状のタイヤ
    基体を内挿しかつタイヤ基体を膨出することにより生タ
    イヤを形成する段階、 および前記生タイヤを加硫金型内で加硫成形することに
    より前記筒状体がベルト層をなす空気入りタイヤをうる
    段階を含んでなることを特徴とする空気入りタイヤの製
    造方法。
  2. 【請求項2】請求項1の製造方法により製造される空気
    入りタイヤ。
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