JPH06278227A - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents
空気入りタイヤの製造方法Info
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- JPH06278227A JPH06278227A JP5092548A JP9254893A JPH06278227A JP H06278227 A JPH06278227 A JP H06278227A JP 5092548 A JP5092548 A JP 5092548A JP 9254893 A JP9254893 A JP 9254893A JP H06278227 A JPH06278227 A JP H06278227A
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Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】経済的に生産できかつタイヤのリサイクルを可
能とする。 【構成】ビードコア2が周回する一対のビード部3と、
サイドウォール部4と、トレッド部5とからなるトロイ
ド状のタイヤ基体6を有する空気入りタイヤの製造方法
であって、内型部材11と、該内型部材11を囲んで外
型に配され内型部材11との間で前記タイヤ基体6と同
形かつビードコア2が配置される間隙12を形成しうる
外型13とからなる成形金型10の前記間隙12に、高
分子材料を射出することによって前記タイヤ基体7を有
するタイヤを一体に成形する方法である。
能とする。 【構成】ビードコア2が周回する一対のビード部3と、
サイドウォール部4と、トレッド部5とからなるトロイ
ド状のタイヤ基体6を有する空気入りタイヤの製造方法
であって、内型部材11と、該内型部材11を囲んで外
型に配され内型部材11との間で前記タイヤ基体6と同
形かつビードコア2が配置される間隙12を形成しうる
外型13とからなる成形金型10の前記間隙12に、高
分子材料を射出することによって前記タイヤ基体7を有
するタイヤを一体に成形する方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経済的に生産できかつ
リサイクルを可能とする空気入りタイヤの製造方法に関
する。
リサイクルを可能とする空気入りタイヤの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来乗用車、自動二輪車、ゴーカート、
自転車などの車両に用いるタイヤとして、操縦の安定
性、乗心地を高めるため主として空気入りタイヤが採用
される。このような空気入りタイヤは、バイアス構造の
ものにあっては、ナイロン又はポリエステル等のフィラ
メントを撚り合わせたコードを並べてトッピングゴムに
被覆することにより、シート状のプライからなるカーカ
スを形成し、このカーカスを骨組構造体として、トレッ
ドゴム、サイドウォールゴム等のタイヤ部材を配設しか
つ加硫することにより、形成していた。
自転車などの車両に用いるタイヤとして、操縦の安定
性、乗心地を高めるため主として空気入りタイヤが採用
される。このような空気入りタイヤは、バイアス構造の
ものにあっては、ナイロン又はポリエステル等のフィラ
メントを撚り合わせたコードを並べてトッピングゴムに
被覆することにより、シート状のプライからなるカーカ
スを形成し、このカーカスを骨組構造体として、トレッ
ドゴム、サイドウォールゴム等のタイヤ部材を配設しか
つ加硫することにより、形成していた。
【0003】又、ラジアル構造のものでは前記カーカス
のコードをタイヤ赤道に対して85〜90°に傾けて配
向するとともに、カーカスの外側にスチールコード又は
有機繊維コードを用いたベルト層を配して、骨組構造体
を形成し、この骨組構造体にトレッドゴム等の他のタイ
ヤ部材とともに加硫成型していた。
のコードをタイヤ赤道に対して85〜90°に傾けて配
向するとともに、カーカスの外側にスチールコード又は
有機繊維コードを用いたベルト層を配して、骨組構造体
を形成し、この骨組構造体にトレッドゴム等の他のタイ
ヤ部材とともに加硫成型していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、空気
入りタイヤを形成するには多数の構成部材を組合わせ、
又これらの部材は多様な材料で形成されており、製造工
程が複雑かつ製作に手間を要するため作業性に劣り、費
用も嵩む。
入りタイヤを形成するには多数の構成部材を組合わせ、
又これらの部材は多様な材料で形成されており、製造工
程が複雑かつ製作に手間を要するため作業性に劣り、費
用も嵩む。
【0005】他方、近年車両の増加とともに用済タイヤ
の廃棄が問題となり、又、環境改善のためにも古タイヤ
の再生が要請されるようになった。しかし、従来のタイ
ヤは前述の如く異種の材料を用いた多数の部材によって
形成されているため、タイヤのリサイクルに際して各材
料毎に分別回収することは容易ではない。なおタイヤの
従来におけるリサイクルは、その一部を熱源として回収
していたのにとどまる。
の廃棄が問題となり、又、環境改善のためにも古タイヤ
の再生が要請されるようになった。しかし、従来のタイ
ヤは前述の如く異種の材料を用いた多数の部材によって
形成されているため、タイヤのリサイクルに際して各材
料毎に分別回収することは容易ではない。なおタイヤの
従来におけるリサイクルは、その一部を熱源として回収
していたのにとどまる。
【0006】そこで、従来の空気入りタイヤと略同等の
機能を保持しつつ容易にリサイクルしうる新規なタイヤ
が必要となったのである。
機能を保持しつつ容易にリサイクルしうる新規なタイヤ
が必要となったのである。
【0007】発明者は、これらの問題点を解説するため
鋭意研究の結果、成型金型を用いて高分子材料を射出成
形することによって、一体のタイヤを形成することがで
き、かつこのタイヤは従来のものと、略同等の耐久性、
耐摩耗性などタイヤ諸性能を保持していること。又高分
子材料を一体に成形したものであるため、用済み後破砕
することによって再度タイヤ素材として利用でき、リサ
イクルが可能であることを見出し、本発明を完成させた
のである。
鋭意研究の結果、成型金型を用いて高分子材料を射出成
形することによって、一体のタイヤを形成することがで
き、かつこのタイヤは従来のものと、略同等の耐久性、
耐摩耗性などタイヤ諸性能を保持していること。又高分
子材料を一体に成形したものであるため、用済み後破砕
することによって再度タイヤ素材として利用でき、リサ
イクルが可能であることを見出し、本発明を完成させた
のである。
【0008】本発明は、経済的に生産できるとともに、
リサイクルを可能とすることによって、環境改善に寄与
しうる空気入りタイヤの製造方法の提供を目的としてい
る。
リサイクルを可能とすることによって、環境改善に寄与
しうる空気入りタイヤの製造方法の提供を目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ビードコアが
周回する一対のビード部からそれぞれタイヤ半径方向外
方にのびるサイドウォール部の外端間をトレッド部で継
ぐトロイド状のタイヤ基体を有する空気入りタイヤの製
造方法であって、内型部材と、該内型部材を囲んで外型
に配され内型部材との間で前記タイヤ基体と同形かつビ
ードコアが配置される間隙を形成しうる外型とからなる
成形金型の前記間隙に、高分子材料を射出することによ
って前記タイヤ基体を有するタイヤを一体に成形するこ
とを特徴とする空気入りタイヤの製造方法である。
周回する一対のビード部からそれぞれタイヤ半径方向外
方にのびるサイドウォール部の外端間をトレッド部で継
ぐトロイド状のタイヤ基体を有する空気入りタイヤの製
造方法であって、内型部材と、該内型部材を囲んで外型
に配され内型部材との間で前記タイヤ基体と同形かつビ
ードコアが配置される間隙を形成しうる外型とからなる
成形金型の前記間隙に、高分子材料を射出することによ
って前記タイヤ基体を有するタイヤを一体に成形するこ
とを特徴とする空気入りタイヤの製造方法である。
【0010】なお高分子材料として熱可塑性ウレタン樹
脂を用いるのが好ましい。
脂を用いるのが好ましい。
【0011】
【作用】ビードコアが配置される成形金型の間隙に高分
子材料を射出する方法であるため、これによって形成さ
れたタイヤ基体は、それを構成する材料の種類が僅少で
あり、従って用済み後の古タイヤは容易に破砕すること
が出来廃棄処分を容易とする。しかもタイヤを構成する
高分子材料は、新品のタイヤの製造に際して、原料とし
て再度利用することが可能であり、タイヤを有効にリサ
イクルしうる。
子材料を射出する方法であるため、これによって形成さ
れたタイヤ基体は、それを構成する材料の種類が僅少で
あり、従って用済み後の古タイヤは容易に破砕すること
が出来廃棄処分を容易とする。しかもタイヤを構成する
高分子材料は、新品のタイヤの製造に際して、原料とし
て再度利用することが可能であり、タイヤを有効にリサ
イクルしうる。
【0012】さらに高分子材料の射出成形品であるた
め、加硫処理などの中間処理工程が節減でき、しかもタ
イヤの成形は、成形金型による一体成形であるため、従
来の製法のようにカーカス等の多数のタイヤの構成部材
を貼り合わせる必要がなく、製造工程を簡素しうる。こ
れによって、製造手間を軽減でき、かつコストダウンを
図りうる。
め、加硫処理などの中間処理工程が節減でき、しかもタ
イヤの成形は、成形金型による一体成形であるため、従
来の製法のようにカーカス等の多数のタイヤの構成部材
を貼り合わせる必要がなく、製造工程を簡素しうる。こ
れによって、製造手間を軽減でき、かつコストダウンを
図りうる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例を空気入りタイヤが自
転車用タイヤである場合を例にとり、図面に基づき説明
する。
転車用タイヤである場合を例にとり、図面に基づき説明
する。
【0014】図4に本実施例に係る製造方法を用いて形
成された空気入りタイヤ1を示す。空気入りタイヤ1は
ビードコア2が周回する一対のビード部3からそれぞれ
タイヤ半径方向外方にのびるサイドウォール部4、4を
立上げており、この2つのサイドウォール部4、4の外
端間をトレッド部5で継ぐことによりトロイド状をなす
タイヤ基体6を形成している。
成された空気入りタイヤ1を示す。空気入りタイヤ1は
ビードコア2が周回する一対のビード部3からそれぞれ
タイヤ半径方向外方にのびるサイドウォール部4、4を
立上げており、この2つのサイドウォール部4、4の外
端間をトレッド部5で継ぐことによりトロイド状をなす
タイヤ基体6を形成している。
【0015】ビードコア2は、芳香族ポリアミド繊維の
ような高弾性の有機繊維又はスチールからなるコードを
単数本又は複数本まとめてビード部3を周回させること
によって形成される。
ような高弾性の有機繊維又はスチールからなるコードを
単数本又は複数本まとめてビード部3を周回させること
によって形成される。
【0016】タイヤ基体6を形成する前記高分子材料
は、重合結合することによって得られる高分子構成の合
成樹脂、合成ゴムであり、これらの高分子材料において
タイヤ基体6を形成するには熱可塑性ウレタン樹脂が最
も適している。
は、重合結合することによって得られる高分子構成の合
成樹脂、合成ゴムであり、これらの高分子材料において
タイヤ基体6を形成するには熱可塑性ウレタン樹脂が最
も適している。
【0017】前記熱可塑性ウレタン樹脂は、ポリエステ
ル又はポリエーテルのグリコールにポリイソシアナー
ト、アミンなどの鎖延長剤を反応させて得られ常温では
ゴム状弾性を有し、加温により流動化することにより、
成形金型を用いて射出成形することが出来る。
ル又はポリエーテルのグリコールにポリイソシアナー
ト、アミンなどの鎖延長剤を反応させて得られ常温では
ゴム状弾性を有し、加温により流動化することにより、
成形金型を用いて射出成形することが出来る。
【0018】又熱可塑性ウレタン樹脂は、高硬度、高弾
性を有し、該樹脂を用いることによって、従来の空気入
りタイヤにおけるカーカス、ベルト層などタイヤの骨組
を形成する構造部材を節減することが可能となる。しか
も熱可塑性ウレタン樹脂は、耐摩耗性、耐カット性に優
れ、タイヤの耐久性をも高めうるのである。
性を有し、該樹脂を用いることによって、従来の空気入
りタイヤにおけるカーカス、ベルト層などタイヤの骨組
を形成する構造部材を節減することが可能となる。しか
も熱可塑性ウレタン樹脂は、耐摩耗性、耐カット性に優
れ、タイヤの耐久性をも高めうるのである。
【0019】次に前記構成の空気入りタイヤの製造方法
について述べる。空気入りタイヤ1は成形金型10を用
いて一体に成形される。
について述べる。空気入りタイヤ1は成形金型10を用
いて一体に成形される。
【0020】成形金型10は図1に示す如く内型部材1
1と、この内型部材11を囲んで外側に配され、内型部
材との間で間隙12を形成しうる外型13とからなり、
何れもスチール等の金属を用いて形成される。
1と、この内型部材11を囲んで外側に配され、内型部
材との間で間隙12を形成しうる外型13とからなり、
何れもスチール等の金属を用いて形成される。
【0021】外型13は、本実施例ではトレッド部5の
輪郭を形成しうるリング状の中片21と、この中片21
のタイヤ軸方向両側に配され、サイドウォール部4とビ
ード部3との外壁面を形成しうる1対の側片22、22
とからなる。又本例では中片21は移動不能に固定され
る一方、側片22、22は、タイヤ赤道C面に向かって
進退でき、進行により中片21と密に衝合できる。なお
中片21には、高分子材料を押出す押出し機(図示せ
ず)に通じる注入口23がタイヤ赤道C上に位置させ1
個所乃至複数個所設けられる。
輪郭を形成しうるリング状の中片21と、この中片21
のタイヤ軸方向両側に配され、サイドウォール部4とビ
ード部3との外壁面を形成しうる1対の側片22、22
とからなる。又本例では中片21は移動不能に固定され
る一方、側片22、22は、タイヤ赤道C面に向かって
進退でき、進行により中片21と密に衝合できる。なお
中片21には、高分子材料を押出す押出し機(図示せ
ず)に通じる注入口23がタイヤ赤道C上に位置させ1
個所乃至複数個所設けられる。
【0022】又側片23には、図2に示す如くビードコ
ア2の配設位置に位置して前記間隙12に向けて突出
し、高分子材料の射出に際してビードコア2を保持し、
位置決めしうる位置決め片24が周方向に複数個所設け
られる。
ア2の配設位置に位置して前記間隙12に向けて突出
し、高分子材料の射出に際してビードコア2を保持し、
位置決めしうる位置決め片24が周方向に複数個所設け
られる。
【0023】内型部材11は、本実施例では、図1、3
に示す如くスチール等の金属を用いてかつリング状をな
す内型11Aとし形成される。又内型11Aの外向き面
は空気入りタイヤ1のタイヤ内腔Oに略等しい輪郭形状
をなす。内型11Aは図3の左半分に示すように周方向
に分割されることにより形成される複数の分割片からな
る。又分割片は半径方向内、外に変位でき、又本例では
変位量の大きい第1の分割片26と、変位量の小さい第
2の分割片27とを交互に配して周回させて内型11A
を形成している。
に示す如くスチール等の金属を用いてかつリング状をな
す内型11Aとし形成される。又内型11Aの外向き面
は空気入りタイヤ1のタイヤ内腔Oに略等しい輪郭形状
をなす。内型11Aは図3の左半分に示すように周方向
に分割されることにより形成される複数の分割片からな
る。又分割片は半径方向内、外に変位でき、又本例では
変位量の大きい第1の分割片26と、変位量の小さい第
2の分割片27とを交互に配して周回させて内型11A
を形成している。
【0024】第1の分割片26は、隣り合う第2の分割
片27、27と当接する側面を変位方向に略平行に配し
た平面によって形成され、従って隣接する第2の分割片
27、27に先立ちタイヤ軸中心方向に向かって移動す
ることが出来る。
片27、27と当接する側面を変位方向に略平行に配し
た平面によって形成され、従って隣接する第2の分割片
27、27に先立ちタイヤ軸中心方向に向かって移動す
ることが出来る。
【0025】又、図3の右半分に示すように第1の分割
片26が軸中心に向かって移動することにより、第2の
分割片27は中心に向かって変位することが可能とな
る。なお第2の分割片27はその最外端を、少なくとも
成形された空気入りタイヤ1のビード部3の底面3aよ
りも低い位置まで縮径させる必要がある。
片26が軸中心に向かって移動することにより、第2の
分割片27は中心に向かって変位することが可能とな
る。なお第2の分割片27はその最外端を、少なくとも
成形された空気入りタイヤ1のビード部3の底面3aよ
りも低い位置まで縮径させる必要がある。
【0026】然して外型13にあっては、中片21に側
片22、22を衝合させるとともに、内型11Aにあっ
ては、各分割片26…、27…を拡径した状態に保持す
る。これにより内型11Aがなす内型部材11と前記外
型13との間にタイヤ基体6と同形の間隙12が形成で
きる。又前記間隙12には外型13から側出する前記位
置決め片24を介してビードコア2を配置する。
片22、22を衝合させるとともに、内型11Aにあっ
ては、各分割片26…、27…を拡径した状態に保持す
る。これにより内型11Aがなす内型部材11と前記外
型13との間にタイヤ基体6と同形の間隙12が形成で
きる。又前記間隙12には外型13から側出する前記位
置決め片24を介してビードコア2を配置する。
【0027】然る後高分子材料を射出口23を通じて前
記間隙12に向かって射出し、注入することによってビ
ード部3にビードコア2が周回する空気入りタイヤ1が
形成される。
記間隙12に向かって射出し、注入することによってビ
ード部3にビードコア2が周回する空気入りタイヤ1が
形成される。
【0028】成形作業の終了とともに外型13の側片2
2を軸方向外側に向かって移動させることにより、空気
入りタイヤ1は、サイドウォール部4及びビード部3
が、タイヤ軸方向外側に向かって弾性的に変位が可能と
なる。これによって、内型11Aでは、第1の分割片2
6…、第2の分割片27…の順でタイヤ中心に向かって
変位させ内型11Aを縮径する。
2を軸方向外側に向かって移動させることにより、空気
入りタイヤ1は、サイドウォール部4及びビード部3
が、タイヤ軸方向外側に向かって弾性的に変位が可能と
なる。これによって、内型11Aでは、第1の分割片2
6…、第2の分割片27…の順でタイヤ中心に向かって
変位させ内型11Aを縮径する。
【0029】従って、型成形を完了した空気入りタイヤ
は、成形金型10からタイヤ軸方向に取出すことが出来
る。
は、成形金型10からタイヤ軸方向に取出すことが出来
る。
【0030】図5、6は内型部材11を折畳み可能なシ
ート体11Bによって形成した他の実施例を示す。本例
では、シート体11Bは、高い分子材料に方向性を有す
る短繊維又は金属箔等を介在させることにより、その引
張り強さを高めている。これによって成形時における射
出圧力よりも高い圧力をタイヤ内腔O側から付加するこ
とが出来、内型部材11の外向き面を所定の形状に保ち
うる。
ート体11Bによって形成した他の実施例を示す。本例
では、シート体11Bは、高い分子材料に方向性を有す
る短繊維又は金属箔等を介在させることにより、その引
張り強さを高めている。これによって成形時における射
出圧力よりも高い圧力をタイヤ内腔O側から付加するこ
とが出来、内型部材11の外向き面を所定の形状に保ち
うる。
【0031】従って、シート体13Bの内側から高圧流
体等による圧力を付加することによって、外型13とシ
ート体11Bがなす内型部材11との間に、タイヤ基体
6と同形の間隙12が形成され、この間隙12に高分子
材料を射出し注入することにより空気入りタイヤ1を形
成することが出来る。
体等による圧力を付加することによって、外型13とシ
ート体11Bがなす内型部材11との間に、タイヤ基体
6と同形の間隙12が形成され、この間隙12に高分子
材料を射出し注入することにより空気入りタイヤ1を形
成することが出来る。
【0032】なお成形を完了したタイヤ1は、シート体
13Bに逆に負の圧力を付加する、即ち吸引することに
より、シート体11Bは、タイヤ基体6から分離し、タ
イヤ中心に向かって収縮するため、タイヤ基体6を成形
金型10から容易に取出すことが出来る。
13Bに逆に負の圧力を付加する、即ち吸引することに
より、シート体11Bは、タイヤ基体6から分離し、タ
イヤ中心に向かって収縮するため、タイヤ基体6を成形
金型10から容易に取出すことが出来る。
【0033】
(1)タイヤサイズが26×1 3/4 の自転車用タイヤ
について、図1に示す加硫金型10を用いて熱可塑性ウ
レタンのタイヤ基体からなるタイヤを試作する一方、ナ
イロンコードを用いた1枚のカーカスプライを具えかつ
トレッドをゴムで形成した従来のタイヤと性能を比較し
た。両者の間には、耐摩耗性、操縦安定性などのタイヤ
性能に差がなかった。
について、図1に示す加硫金型10を用いて熱可塑性ウ
レタンのタイヤ基体からなるタイヤを試作する一方、ナ
イロンコードを用いた1枚のカーカスプライを具えかつ
トレッドをゴムで形成した従来のタイヤと性能を比較し
た。両者の間には、耐摩耗性、操縦安定性などのタイヤ
性能に差がなかった。
【0034】(2)タイヤサイズが18×8.50−8
のゴルフカートタイヤについて、前記(1)項と同様に
図1に示す加硫金型を用いて熱可塑性ウレタンの1体構
造からなるタイヤを試作する一方、ナイロンコードを用
いた2−0バイヤス構造(コードの交差角36°)を有
しかつトレッドをゴムで成形した従来のタイヤとの間で
性能を比較したところ、両者略同等のタイヤ性能を有し
ていた。
のゴルフカートタイヤについて、前記(1)項と同様に
図1に示す加硫金型を用いて熱可塑性ウレタンの1体構
造からなるタイヤを試作する一方、ナイロンコードを用
いた2−0バイヤス構造(コードの交差角36°)を有
しかつトレッドをゴムで成形した従来のタイヤとの間で
性能を比較したところ、両者略同等のタイヤ性能を有し
ていた。
【0035】
【発明の効果】叙上の如く本発明の空気入りタイヤの製
造方法は、成形金型を用いて高分子材料を射出成形しタ
イヤ基体を成形することを要旨とする製造方法であるた
め、従来の空気入りタイヤのように、カーカス、ベルト
層などの骨組構造体を設けることなく形成しうるため、
簡易に製造でき、経済的な生産をなしうるとともに、タ
イヤ基体のリサイクルを可能とし環境改善の向上に役立
つ。
造方法は、成形金型を用いて高分子材料を射出成形しタ
イヤ基体を成形することを要旨とする製造方法であるた
め、従来の空気入りタイヤのように、カーカス、ベルト
層などの骨組構造体を設けることなく形成しうるため、
簡易に製造でき、経済的な生産をなしうるとともに、タ
イヤ基体のリサイクルを可能とし環境改善の向上に役立
つ。
【図1】本発明の製造方法の一実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図2】成形金型におけるビードコアの配設方法の一例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図3】その内型部材の一例を作用とともに示すタイヤ
赤道面断面図である。
赤道面断面図である。
【図4】本発明の製造方法を用いて成形された空気入り
タイヤを示す断面図である。
タイヤを示す断面図である。
【図5】他の製造方法を示す断面図である。
【図6】その方法により製造された空気入りタイヤを成
形金型とともに例示する部分斜視図である。
形金型とともに例示する部分斜視図である。
1 空気入りタイヤ 2 ビードコア 3 ビード部 4 サイドウォール部 5 トレッド部 6 タイヤ基体 10 成形金型 11 内型部材 12 間隙 13 外型
Claims (2)
- 【請求項1】ビードコアが周回する一対のビード部から
それぞれタイヤ半径方向外方にのびるサイドウォール部
の外端間をトレッド部で継ぐトロイド状のタイヤ基体を
有する空気入りタイヤの製造方法であって、内型部材
と、該内型部材を囲んで外型に配され内型部材との間で
前記タイヤ基体と同形かつビードコアが配置される間隙
を形成しうる外型とからなる成形金型の前記間隙に、高
分子材料を射出することによって前記タイヤ基体を有す
るタイヤを一体に成形することを特徴とする空気入りタ
イヤの製造方法。 - 【請求項2】前記高分子材料は、熱可塑性ウレタン樹脂
であることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5092548A JP2672065B2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 空気入りタイヤの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5092548A JP2672065B2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 空気入りタイヤの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06278227A true JPH06278227A (ja) | 1994-10-04 |
JP2672065B2 JP2672065B2 (ja) | 1997-11-05 |
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ID=14057459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5092548A Expired - Fee Related JP2672065B2 (ja) | 1993-03-25 | 1993-03-25 | 空気入りタイヤの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2672065B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010188635A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Bridgestone Corp | タイヤの製造方法、及び、金型 |
JP2010188634A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Bridgestone Corp | タイヤの製造方法、及び、金型 |
JP2014217956A (ja) * | 2013-05-01 | 2014-11-20 | 株式会社ブリヂストン | タイヤの製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5485255B2 (ja) | 2009-02-18 | 2014-05-07 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5212749A (en) * | 1975-07-19 | 1977-01-31 | Hitachi Ltd | Ventilating apparatus |
JPS5549985A (en) * | 1978-10-04 | 1980-04-11 | Hitachi Ltd | Brake device for rotary electric machine |
-
1993
- 1993-03-25 JP JP5092548A patent/JP2672065B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5212749A (en) * | 1975-07-19 | 1977-01-31 | Hitachi Ltd | Ventilating apparatus |
JPS5549985A (en) * | 1978-10-04 | 1980-04-11 | Hitachi Ltd | Brake device for rotary electric machine |
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JP2010188635A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Bridgestone Corp | タイヤの製造方法、及び、金型 |
JP2010188634A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Bridgestone Corp | タイヤの製造方法、及び、金型 |
JP2014217956A (ja) * | 2013-05-01 | 2014-11-20 | 株式会社ブリヂストン | タイヤの製造方法 |
US9975304B2 (en) | 2013-05-01 | 2018-05-22 | Bridgestone Corporation | Tire manufacturing method |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2672065B2 (ja) | 1997-11-05 |
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