JP3083964B2 - 溶解炉包囲体の集塵装置 - Google Patents
溶解炉包囲体の集塵装置Info
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Description
アーク炉の防塵、防音等の作業環境改善のために設けら
れる溶解炉包囲体の集塵装置に関する。
は原料装入時に溶解炉から飛散する噴煙等を経済的に捕
捉し外部への飛散を防止することを目的に溶解炉の周囲
を防音構造材で囲った包囲体が採用されている。該包囲
体には溶解炉への原料装入のために前面及び天面に開口
が設けられており、該開口部には開閉可能な扉がそれぞ
れ設けられている。
ばれる容器に原料を積み込んだ後、天井クレーンにて運
ばれ前述の前面及び天面の扉を開けて包囲体内に搬入さ
れた後バケット底部の開閉蓋を開けて溶解炉内へ投入さ
れる。この場合、発生する噴煙の包囲体外への飛散を最
小限とするため包囲体の前面及び天面の扉は極力閉めた
状態で前記原料の溶解炉への投入が行われることが望ま
しいがバケットを吊るための天井クレーンのワイヤー貫
通部は開口しておく必要があり溶解炉包囲体の天部から
外部への漏煙を防止するのは難しいものとなっている。
２１５９０号公報では溶解炉への原料装入時のバケット
吊り下げ装置のための開口面積を最小限にするため溶解
炉包囲体天面の開口部に開閉可能な小扉を設け、さらに
該開口部にエアーカーテン装置等を設けて漏煙を防止す
る技術が開示されている。しかしながら包囲体外への漏
煙の原因は前述の要因だけでなく以下に記述する要因も
非常に大きい。つまり溶解炉への原料投入時には短時間
に大量の噴煙が発生するためにこれを瞬時に吸引し集塵
することは経済的ではなく一般には該包囲体内へ発生し
た噴煙を一旦貯留し該包囲体内に開口を持つ集塵ダクト
で適当な時間をかけて吸引している。
トは速やかに包囲体外へ搬出され溶解作業が開始される
ため該包囲体内に、発生した噴煙の大部分が残っている
状態で前面及び天面の開口部の扉を開く必要がありこの
際に大量の噴煙が特に天面の開口部から漏れだし建屋内
の作業環境を悪化させている。これは溶解炉から発生し
た噴煙が外気より高温のため該包囲体内の上方に溜まり
天面に沿って流れ該天面の開口部より漏れ出すためであ
る。
た噴煙を吸引するため包囲体内に吸引口を持つ集塵用ダ
クトが設けられるが該集塵ダクトの吸引口部及びダクト
は前記天面開口範囲の外側、つまり包囲体天面の固定部
分に設置されることになる。これは溶解炉および周辺装
置の保守・整備のため天井クレーンを使用する場合に作
業の障害とならないようにするためであり、一般に天面
の開口範囲はかなり広くとる必要がある。
天井クレーンの吊りワイヤが直線的に通過可能な範囲で
あり溶解炉及び周辺装置の保守・整備に必要な開口範囲
より小さくて良いが前記理由により集塵ダクトの吸引口
部及びダクトの設置位置は天面の開口中心から離れた位
置となる。このため集塵効果が小さくなりバケット搬出
のために天面開口部の扉を開けたときに漏煙を生じるこ
ととなる。これを防ぐ手段として包囲体の天面開口部の
扉と前面開口部の扉を夫々単独に開口可能に形成し天面
開口範囲がバケットを包囲体内に搬出入させるために必
要な最小範囲の開口となるように形成しその開口部端面
に沿って前記集塵ダクトの吸引口及びダクトを配設する
方法もある。
方法ではバケット搬出時の包囲体外への漏煙防止には有
効であるが前述した如く天面の開口範囲が小さくなるた
め天井クレーンを使用した溶解炉及び周辺装置の保守・
整備に支障を与えることになる。このような現状に鑑み
本発明では、溶解炉包囲体へのバケット搬出入時に包囲
体天面部から外部への漏煙を防止でき、さらに天井クレ
ーンを使用して溶解炉及び周辺装置の保守・整備を行う
場合にも作業の支障となら溶解炉包囲体の集塵装置を提
供することを目的とする。
ための開口を前面及び天面に有し、その前面及び天面の
開口部に開閉可能な扉を有する溶解炉包囲体の集塵装置
において、前記天面開口部に設けられる扉の中央側の端
部近傍に該包囲体内の集塵を行うための吸引口を有する
集塵ダクトを一体に取り付け、該集塵ダクトが天面の扉
とともに移動可能な如く形成したことを特徴とする溶解
炉包囲体の集塵装置。
口側端面に沿って吸引口を有する集塵ダクトを配設し、
前記包囲体内へのバケット搬出入時の該天面の扉の開度
は天井クレーンの吊りワイヤが直線的に通過可能な最小
の開度とする。溶解炉への原料投入時に発生した噴煙は
包囲体内へ一旦貯留され天面に沿って流れて該天面の扉
の開口部より外部へ流出しようとするがこの際前記天面
の扉の開口側端面に沿って設けられた集塵ダクトの吸引
口より吸引されることとなり外部への流出が防止でき
る。
は天面の扉に取り付けられた該集塵ダクトが天面の扉と
共に移動可能となるため予め包囲体の天面開口範囲を保
守・整備の必要性に合わせて大きくしておくことで天井
クレーンでの吊り作業においても支障とならない。
説明する。図１は本発明の一実施例の正面縦断面図であ
り、図２は図１をＡ−Ａ線で切った側面縦断面図、図３
は本発明の他の一実施例の正面縦断面図であり、図４は
図３をＢ−Ｂ線で切った側面縦断面図である。
説明する。溶解炉１は包囲体３で囲われており、包囲体
３には原料投入時のバケット２の搬出入のために前面扉
８及び天面扉４が設けられている。天面扉４には吸引口
を有する集塵ダクト５が一体に取り付けられている。
尚、図１おいて符号５ａ、５ｂ、５ｃはそれぞれ５ａは
溶解作業中に天面扉４が閉まっている状態を、５ｂは原
料投入時に天井クレーン１０の吊りワイヤの通過範囲の
み開口した状態で天面扉４が開いている状態を、また５
ｃは溶解炉及び周辺装置の保守・整備時に天井クレーン
が使用できるように天面扉４が開いている状態を示す。
炉１の上方へ搬入され該バケット２の底部に開閉可能に
取り付けられた底板が開かれた原料は溶解炉１内へ投入
される。この場合、溶解炉１から大量の噴煙が発生しそ
の一部が天面の扉４の開口部から外部へ流出することと
なるが大部分は包囲体３内の上方７の部分に貯留され
る。包囲体３内の上方７の部分に貯留された噴煙は外気
より高温のため上昇し天面の扉４の下面に沿って流れ天
面４の開口部から外部へ流出しようとする。
って吸引口を有した集塵ダクト５が配設されており開口
部から流出しようとする噴煙が効果的に吸引されること
となる。また天面の扉４と集塵ダクト５との間から噴煙
の流出を防止するためにシール用のプレート６を設けれ
ば集塵効果はさらに高まる。なお、集塵ダクト５の吸引
口の配置は該集塵ダクトの下面、あるいは側面のどちら
でも良い。
塵ダクト９に接続され図示しない外部の集塵機へ導かれ
る。ここで天面の扉４に取り付けられる集塵ダクト５と
固定側集塵ダクト９との接続部１１は該集塵ダクト５が
移動可能な最小限の隙間を設ける方法、あるいは集塵ダ
クト５の集塵位置、具体的には図１の５ａおよび５ｂ位
置の固定側に予め伸縮ダクトを設けておく方法等があ
る。なお、５ｃの位置は溶解炉１及び周辺装置の保守・
整備位置でありこの場合には特に集塵は必要ではない。
は包囲体３の外へ搬出されるが天面の扉４は前述の状態
であり噴煙の外部への漏出はない。バケット２が包囲体
３の外へ搬出された後は天面の扉は５ａの位置に閉じら
れ、また前面の扉８も閉じられて溶解作業が開始され
る。ここで包囲体３内の上方部分７に貯留されている噴
煙あるいは溶解作業中に溶解炉１から発生したガスは連
続して集塵ダクト５により吸引される。
時には天面の扉４は全開となる。この場合、天面の扉４
取り付けられる集塵ダクト５は図１の５ｃの位置とな
り、天井クレーン１０を使用したり吊り作業に支障を与
えることもない。
て天面の扉４に取り付ける集塵ダクト５を天面の扉４の
上方に配設した場合の態様であり構成、その他は第１の
実施例と同様である。本実施例の特徴は固定側集塵ダク
ト９が包囲体３の上方となるため集塵ダクト５と固定側
集塵ダクト９との接続部の点検・保守が容易となること
である。
明の肝要な点は溶解炉を囲う包囲体の天面の開口部に設
けられる扉に包囲体内の集塵を行う集塵ダクトを一体に
取り付け、該集塵ダクトが天面の扉と一体で移動可能と
する点にある。
包囲体の集塵装置においては、溶解作業で発生する噴
煙、特に溶解炉への原料投入時に発生する大量の噴煙を
溶解炉包囲体で一旦貯留した後外部へ漏らさず効果的に
集塵可能なことから作業環境が大幅に改善され、また集
塵風量が少なくてすむことから集塵装置が小さくなり設
備費及び運転費用を低減できる。また、上記集塵ダクト
を天面の扉と一体で移動可能なため溶解炉及び周辺装置
の保守・整備時にも天井クレーンが使用可能であり保守
・整備のための専用のクレーンは必要なく設備費を低減
できると共に作業工程等の短縮も可能となる。以上の如
く本発明は作業環境の改善、設備費及び運転費用の低減
等に大きく貢献するものである。
Claims (1)
- 【請求項１】溶解炉へ原料を装入するための開口を前面
及び天面に有し、その前面及び天面の開口部に開閉可能
な扉を有する溶解炉包囲体の集塵装置において、前記天
面開口部に設けられる扉の中央側の端部近傍に該包囲体
内の集塵を行うための吸引口を有する集塵ダクトを一体
に取り付け、該集塵ダクトが天面の扉とともに移動可能
な如く形成したことを特徴とする溶解炉包囲体の集塵装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06256057A JP3083964B2 (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 溶解炉包囲体の集塵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06256057A JP3083964B2 (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 溶解炉包囲体の集塵装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0894262A JPH0894262A (ja) | 1996-04-12 |
| JP3083964B2 true JP3083964B2 (ja) | 2000-09-04 |
Family
ID=17287310
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06256057A Expired - Fee Related JP3083964B2 (ja) | 1994-09-27 | 1994-09-27 | 溶解炉包囲体の集塵装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3083964B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101647816B1 (ko) * | 2014-12-18 | 2016-08-12 | 주식회사 풍년팩 | 계란 포장용 상자 및 그 조립방법 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4685481B2 (ja) * | 2005-03-18 | 2011-05-18 | 新日本製鐵株式会社 | 溶解炉包囲体用の開閉扉 |
| KR102224042B1 (ko) * | 2020-07-28 | 2021-03-05 | 김진한 | 용해로용 고정식 집진 후드 |
-
1994
- 1994-09-27 JP JP06256057A patent/JP3083964B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| KR101647816B1 (ko) * | 2014-12-18 | 2016-08-12 | 주식회사 풍년팩 | 계란 포장용 상자 및 그 조립방법 |
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| JPH0894262A (ja) | 1996-04-12 |
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