JP3270519B2 - 高炉出銑口廻りの集塵装置 - Google Patents

高炉出銑口廻りの集塵装置

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JP3270519B2 JP14299592A JP14299592A JP3270519B2 JP 3270519 B2 JP3270519 B2 JP 3270519B2 JP 14299592 A JP14299592 A JP 14299592A JP 14299592 A JP14299592 A JP 14299592A JP 3270519 B2 JP3270519 B2 JP 3270519B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、出銑口の近傍に吸引ダ
クトを臨ませて発塵を吸引する高炉出銑口廻りの集塵装
置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高炉から溶銑を出銑する際には、高炉に
設けられた出銑口を開孔機を用いて開孔し、出銑口の下
方に形成された出銑樋に溶銑を流し込んで、出銑樋に配
設してあるスキンマで銑滓分離し、溶銑および溶滓はそ
れぞれの次工程で処理される。出銑口から溶銑を出銑樋
に流し込む際には、出銑口付近に多量の発塵があること
から出銑樋には長手方向に複数の樋カバーが配列されて
おり、樋カバーの一部にダクトを接続して集塵してい
る。
【0003】出銑樋を覆う複数の樋カバーのうち、出銑
口に一番近い側の樋カバーは出銑時のスプラッシュ飛散
防止を兼用しているスプラッシュ防止用樋カバーであ
る。スプラッシュ飛散防止樋カバーは、出銑中の出銑状
況が目視により観察ができるように出銑口と間隙を持っ
て配置されているため、その間隙からの発塵は、出銑口
の近傍に配置した吸引ダクトを用いて集塵するようにな
っている。
【0004】出銑口付近にはスプラッシュ防止用樋カバ
ーを吊り上げるための樋カバー吊り装置、出銑口を開け
るための開孔機、出銑口を塞ぐためのマッドガン等が配
置されており、これらの作動範囲が比較的広いため、吸
引ダクトは各装置の行動を邪魔しないように吸引ダクト
のみが大気解放状態で出銑口近傍の比較的離れた位置に
配置されている。
【0005】出銑口を開孔機により開口する場合、およ
びマッドガンにより閉塞する場合には、開孔機およびマ
ッドガンが出銑口に一番近いスプラッシュ防止用樋カバ
ーと干渉するため、これを退避する必要があり、出銑口
の開孔作業や閉塞作業を行う時には、さらに間隙が増大
することになる。このため前記の吸引ダクトだけでは集
塵しきれず建家に天蓋フードを設けて集塵しているが、
天蓋フードは相当離れた位置にあるため出銑口廻りの集
塵を十分に行うことが困難である。
【0006】出銑口廻りに設置される集塵装置のシール
性を向上するために従来から種々の工夫がなされてお
り、たとえば特開昭62-44515号公報には、高炉の出銑口
付近の発塵を吸引して集塵するため、移動自在な遮蔽幕
を出銑口付近に設置して、出銑時に遮蔽幕を吸引ダクト
が吸引する出銑口付近の雰囲気が流れる流通路を形成す
る位置に移動させ、開孔作業時には遮蔽幕を前記流通路
から退避する位置に移動させるものが開示されている。
【0007】また特開平2-57627号公報には、出銑口の
前方における局所集塵と、この局所集塵部の前方に形成
される遮断気流、出銑口と遮断気流との間において出銑
口からの含塵気流にほぼ対向するように形成される対向
気流のいずれか一方または両方と、高炉建家集塵との組
み合わせによって集塵するものが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に開示された
従来技術のうち前者は、開孔作業時に遮蔽幕を退避させ
る必要があるため、開孔作業に伴う発塵を十分に集塵で
きないばかりでなく集塵風量の増大に伴い電力使用量が
嵩むという難点がある。また後者は少ない投資で集塵用
電力が節減できる利点があるが出銑口上方の局所集塵部
の前方に形成される遮断気流により遮断されるが局所集
塵部の下方は側面が開放されているため集塵が不十分と
なるという弱点があった。
【0009】本発明は、このような事情にかんがみてな
されたものであり、出銑口廻りのシール性を改善すると
共に出銑口廻りの粉塵を効率よく集塵し、かつ出銑中の
スプラッシュが外部に飛散するのを阻止することができ
る高炉出銑口廻りの集塵装置を提供することを目的とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、出銑口の近傍に吸引ダクトを臨ませて発塵
を吸引する高炉出銑口廻りの集塵装置において、出銑口
の上方で炉体から水平に張り出す作業床と、出銑口の両
側に離隔して配置され出銑床上で炉体の前方に延びる一
対の側面遮蔽板とにより出銑口の開孔・閉塞を行う諸装
置の作動を可能に出銑口の前方の面を除いて遮蔽し、前
記遮蔽板の少なくとも一方側に吸引ダクトを臨ませる一
方、前記作業床の前端部と出銑口前面に着脱自在に配置
されたスプラッシュ防止用樋カバーとのなす空間部に合
わせて前記スプラッシュ防止用樋カバーと一体構造のス
プラッシュ遮蔽板を具備させたことを特徴とする高炉出
銑口廻りの集塵装置である。
【0011】
【作用】本発明では、開孔機およびマッドガンの作動を
可能に出銑口の前方の面を除く残りの面を作業床と、一
対の側面遮蔽壁と、炉体壁と出銑床により遮蔽し、さら
に出銑口の前方の面はスプラッシュ防止用樋カバーと一
体構造のスプラッシュ遮蔽板が存在するのでシール性が
改善される。
【0012】このため一対の遮蔽壁の少なくとも一方に
臨ませた吸引ダクトにより、出銑口からの出銑中に出銑
口廻りの集塵を効率よく行うことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図1は、本発明の実施例に係わる高炉出銑口廻りの
集塵装置を示す平面図、図2は図1の側面図である。図
1および図2に示すように高炉炉体1の下部に設けた出
銑口2から排出された溶銑滓は出銑樋3に流れてスキン
マ(図示せず)で銑滓分離され、溶銑および溶滓はそれ
ぞれの次工程で処理される。出銑時には発塵が多いこと
から出銑樋3には樋カバー9が設置されており、樋カバ
ー9の一部にダクト(図示せず)が接続されていて樋カ
バー9内の粉塵が集塵される。
【0014】出銑口2の前面に配置されたスプラッシュ
防止用樋カバー8は出銑口2からの出銑状況が目視観察
できるようにするため、出銑口2に対して間隙を置いて
配置されている。その間隙からの発塵は出銑口2の近傍
における両側に配置された吸引ダクト10および11により
吸引され集塵されることになる。また出銑口2を開孔機
4によって開孔する際およびマッドガン5により閉塞す
る際には、開孔機4やマッドガン5がスプラッシュ防止
用樋カバー8と干渉するため樋カバー吊り装置13を用い
て樋カバー8を退避させる。このため残っている樋カバ
ー9と出銑口2との間隔は大きくなり、出銑口2の近傍
に発生した粉塵の吸引ダクト10、11により集塵が不十分
となり、発塵は上方の天蓋フード14に集塵されることに
なる。しかるに天蓋フード14は出銑口2の位置から相当
離れているため集塵効率が悪い。
【0015】開孔機4による出銑口2の開孔作業が終了
したら出銑口2から出銑樋3に溶銑が流れ込むので開孔
機4を退避させ、ただちに樋カバー吊り装置13を用いて
スプラッシュ防止用樋カバー8を出銑樋3上に戻す。羽
口接続管6等の点検補修作業を行うために設けられた作
業床7の前端部と、スプラッシュ防止用樋カバー8との
間隙が大きく、この間隙部から出銑中にスプラッシュが
飛散して危険であり、また集塵効率を低下させる原因に
なっていた。
【0016】本発明では、出銑口2の両側近傍に吸引ダ
クト10、11を配設するのは従来と同じであるが、出銑口
2の上方で高炉の炉体1から水平に張り出す作業床5
と、出銑口2の両側に離隔して配置されかつ出銑床6上
で炉体1の前方に延びる一対の側面遮蔽壁16とにより開
孔機4およびマッドガン5の旋回作動が可能なスペース
を確保して出銑口2の前方の面を除いて遮蔽する。
【0017】すなわち出銑口2の上方は作業床7、両側
は一対の側面遮蔽壁16、下方は出銑床15が存在し、出銑
口2の存在する面は炉体1の壁面17が存在するので出銑
口2の前方の面を除く他の面が遮蔽されることになる。
一対の側面遮蔽壁16にはそれぞれ吸引ダクト16、17が内
側に向けて開口部が臨むように配設される。なお場合に
よっては集塵が十分行えるのであれば吸引ダクト16、17
のうちいずれか一方にのみとすることも可能である。一
方、作業床7の前端部と、出銑口2の前面に着脱自在に
配置されたスプラッシュ防止用樋カバー8とのなす間隙
部に合わせて、かつ作業床7と干渉しないように該樋カ
バー8と一体構造のスプラッシュ遮蔽板12を具備させる
ものである。
【0018】本発明は前記の構成であるので、出銑口2
の前方の面を除き作業床7と一対の側面遮蔽壁16とによ
って遮蔽される。開孔機4による出銑口2の開孔作業中
またはマッドガンによる出銑口2の閉塞作業中はスプラ
ッシュ防止用樋カバー8は退避されていて出銑口2の前
方の面は解放されているので吸引ダクト10、11による集
塵効率が低下するのはまぬがれないが、それでも側面遮
蔽壁16の存在により従来より集塵効率が改善される。
【0019】出銑口2の開孔作業中及び閉塞作業中を除
く出銑口2からの出銑作業中には、スプラッシュ防止用
樋カバー8は出銑樋3上に戻してあるので作業床7の前
端部とスプラッシュ防止用樋カバー8とのなす間隙部か
ら飛散しようとするスプラッシュは、樋カバー8と一体
構造のスプラッシュ遮蔽板18によって阻止され外部に飛
散することがなくなる。
【0020】なお、スプラッシュ遮蔽板18と側面遮蔽壁
16との間にはかなりの開放面が存在するが、スプラッシ
ュ遮蔽板18が出銑口2の前方に存在することによって吸
引ダクトへ導かれる粉塵ガス量を増加させる効果はあ
る。なお、スプラッシュ遮蔽板18と側面遮蔽壁16との間
に形成される開放面をエヤーカーテンにより遮蔽するよ
うにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、出
銑口の前方の面を除く他の面を壁面で囲って遮蔽する。
そして出銑口の前方の面をスプラッシュ防止用樋カバー
に一体的に設けたスプラッシュ遮蔽板によって遮蔽し、
出銑中における出銑口からのスプラッシュを防止すると
共に出銑口近傍の発塵を吸引ダクトに確実に吸引でき
る。その結果、従来に比較して集塵効率を大幅に向上す
ることがでると共にスプラッシュが外部に飛散するのを
確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる高炉出銑口廻りの集塵
装置を示す平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【符号の説明】
1 高炉炉体 2 出銑口 3 出銑樋 4 開孔機 5 マッドガン 6 羽口接続管 7 作業床 8 スプラッシュ防止用樋カバー 9 樋カバー 10 吸引ダクト 11 吸引ダクト 12 遮蔽板 13 スプラッシュカバー吊り装置 14 天蓋フード 15 出銑床 16 側面遮蔽壁 17 炉体の壁面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−331513(JP,A) 実開 昭54−133106(JP,U) 実開 昭55−180749(JP,U) 実開 昭58−75741(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21B 7/22 301 F27D 17/00 105

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出銑口の近傍に吸引ダクトを臨ませて発
    塵を吸引する高炉出銑口廻りの集塵装置において、出銑
    口の上方で炉体から水平に張り出す作業床と、出銑口の
    両側に離隔して配置され出銑床上で炉体の前方に延びる
    一対の側面遮蔽板とにより出銑口の開孔・閉塞を行う諸
    装置の作動を可能に出銑口の前方の面を除いて遮蔽し、
    前記遮蔽板の少なくとも一方側に吸引ダクトを臨ませる
    一方、前記作業床の前端部と、出銑口前面に着脱自在に
    配置されたスプラッシュ防止用樋カバーとのなす間隙部
    に合わせて前記スプラッシュ防止用樋カバーと一体構造
    のスプラッシュ遮蔽板を具備させたことを特徴とする高
    炉出銑口廻りの集塵装置。
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CN107099635B (zh) * 2017-06-20 2023-01-24 重庆科技学院 一种铁水沟槽防溅除尘装置
CN110923384A (zh) * 2019-11-30 2020-03-27 邯郸钢铁集团有限责任公司 一种高炉出铁口防止溢尘的封堵装置

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