JP3083797B2 - キャスター - Google Patents

キャスター

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JP3083797B2
JP3083797B2 JP09362886A JP36288697A JP3083797B2 JP 3083797 B2 JP3083797 B2 JP 3083797B2 JP 09362886 A JP09362886 A JP 09362886A JP 36288697 A JP36288697 A JP 36288697A JP 3083797 B2 JP3083797 B2 JP 3083797B2
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喜樹 松岡
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有限会社三起工業
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、キャスターに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、テーブル、ソファー、陳列ケース
等の家具類や冷蔵庫等の家電品は、その家具類等の配置
替えやその家具類等が載置された床面の掃除等の際の移
動に便利なように、家具類等の脚の下端や家具類等の下
面にキャスターを取り付けたものがあった。このキャス
ターは、家具類等を移動する場合には、キャスターの車
輪が自由に回転して、移動可能な状態となり、そして、
所定の位置に家具類等を移動したときには、家具類等が
その所定の位置から動かないよう、その車輪をロックし
て、そのキャスターを移動不能な状態にするための、ロ
ックレバーをその車輪付近に付設した、ロック機構付の
ものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
ロック機構付きキャスターにあっては、キャスターのロ
ックまたはロック解除にあたって、ロックレバーの位置
を確認して、人の手または足を使ってそのロックレバー
を操作する必要があった。また、家具類等が、例えば、
部屋の壁面に当接して置かれている場合には、壁面側に
ロック機構付きキャスターが取り付けられていると、そ
のロックレバーの操作が困難であった。また、家具類等
が脚を備えず、その下面に直接キャスターが取り付けら
れている場合には、家具類等の下面と床面との距離があ
まりないので、ロック機構付きキャスターが前方側に取
り付けられている場合にあっても、そのロックレバーの
操作が困難であった。
【0004】この発明は、上記した従来の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、ロックレバー操作のような面倒な操作を要すること
なく、簡単に、移動可能な状態と移動不能な状態とを切
り換えることのできるキャスターを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るキャスタ
ーは、前記目的を達成するために、次の構成からなる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、家具類等の下端部
に取り付けられて、その家具類等が載置される床面上で
移動可能であって、前記床面上を移動可能なキャスター
体と、前記家具類等の下端部に固定されて、前記キャス
ター体を支持する支持体とからなる。ここで、前記キャ
スター体は、前記床面に接する車輪と、その車輪をほぼ
水平方向を向く第1の軸心回りに回転自在に支持する連
結部材と、その連結部材を前記第1の軸心とほぼ平行で
あってその第1の軸心の上方側に位置する第2の軸心回
りに、それら第1の軸心と第2の軸心とがほぼ鉛直方向
に並ぶ第1の位置と、その第1の位置から所定の角度傾
く第2の位置との間を回動自在となるよう支持する保持
部材とから構成される。また、前記支持体は、前記保持
部材に形成された被案内面をほぼ鉛直方向に案内するよ
うその被案内面と隙間嵌めされる案内面を備える。そし
て、前記保持部材には、前記連結部材が、前記第2の軸
心回りに、前記第2の位置から、さらに前記所定の角度
以上に回動するのを規制するように、その連結部材に形
成された第1の被係合部と係合する第1の係合部が設け
られている。こうして、前記保持部材は、前記連結部材
の前記第1の位置において、前記車輪が前記床面からほ
ぼ鉛直方向の荷重を受けると、前記被案内面が前記案内
面に案内されて、前記車輪の下端が前記支持体の下端よ
りも下方となる位置から、少なくとも前記支持体の下端
と同一の高さとなる位置まで、前記支持体に対してスラ
イド可能となる。また、前記保持部材は、前記連結部材
の前記第2の位置において、前記車輪が前記床面からほ
ぼ鉛直方向の荷重を受けると、前記第1の被係合部が前
記第1の係合部を押圧して前記被案内面と前記案内面と
が互いにこじることで、前記支持体に対してスライド不
能となる。
【0006】このキャスターを家具類等の下端部に、支
持体を固定するようにして、取り付けて、その家具類等
を床面上に載置する。このとき、連結部材が第1の軸心
と第2の軸心とがほぼ鉛直方向に並ぶ第1の位置にある
と、車輪の下端が支持体の下端よりも下方となる位置に
あっても、車輪が床面からほぼ鉛直方向の荷重を受け、
保持部材の被案内面が支持体の案内面に案内されて、保
持部材を含むキャスター体は、車輪の下端が支持体の下
端と同一の高さとなる位置、つまり、支持体の下端が床
面に当接するまで、スライドする。その結果、このキャ
スターは、床面に当接した支持体に支持されて、床面上
で移動不能な状態となる。また、車輪の下端が支持体の
下端よりも下方にあり、連結部材が第1の位置から所定
の角度傾いた第2の位置にあると、車輪が床面からほぼ
鉛直方向の荷重を受けても、連結部材の第1の被係合部
が保持部材の第1の係合部を押圧して、保持部材の被案
内面と支持体の案内面とが互いにこじることで、保持部
材を含むキャスター体は、支持体に対してスライド不能
である。その結果、連結部材の第2の位置において、車
輪の下端が、支持体の下端よりも下方に位置して床面に
当接した状態が保持される。つまり、この場合には、キ
ャスターは、床面上で移動可能な状態となる。
【0007】すなわち、家具類等を持ち上げると、キャ
スター体は、その自重で、支持体の案内面に案内され
て、相対的に下がり、車輪の下端が支持体の下端よりも
下方となるが、連結部材が第1の位置にあるとき、家具
類等を下げると、上述のように、車輪が床面に押され
て、キャスター体は、支持体に対して相対的に上がり、
支持体の下端が床面に当接し、このキャスターは、床面
上で移動不能な状態となる。一方、家具類等を持ち上げ
て、車輪の下端が支持体の下端よりも下方となり、連結
部材が第2の位置にあるとき、家具類等を下げると、上
述のように、車輪が床面に押されても、キャスター体
は、支持体に対して相対的に上がることはなく、車輪の
下端が支持体の下端よりも下方に位置して床面に当接し
た状態が保持されて、キャスターは、床面上で移動可能
な状態となる。なお、連結部材を、第1の位置や第2の
位置にさせるには、連結部材が第2の軸心回りに回動す
るよう、例えば、家具類等を僅かに持ち上げて、車輪を
床面に接触させた状態で、その家具類等を適宜押し引き
等することで行うことができる。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、家具類等
の下端部に取り付けられて、その家具類等が載置される
床面上で移動可能であって、前記床面上を移動可能なキ
ャスター体と、前記家具類等の下端部に固定されて、前
記キャスター体を支持する支持体とからなる。ここで、
前記キャスター体は、前記床面に接する車輪と、その車
輪をほぼ水平方向を向く第1の軸心回りに回転自在に支
持する連結部材と、その連結部材を前記第1の軸心とほ
ぼ平行であってその第1の軸心の上方側に位置する第2
の軸心回りに、それら第1の軸心と第2の軸心とがほぼ
鉛直方向に並ぶ第1の位置と、その第1の位置から所定
の角度傾く第2の位置との間を回動自在となるよう支持
する保持部材とから構成される。また、前記支持体は、
前記保持部材に形成された被案内面をほぼ鉛直方向に案
内するようその被案内面と隙間嵌めされる案内面を備え
る。そして、前記支持体には、前記車輪の下端が前記支
持体の下端よりも下方となったとき、前記連結部材が、
前記第2の軸心回りに、前記第2の位置から、さらに前
記所定の角度以上に回動するのを規制するように、その
連結部材に形成された被係合部と係合する係合部が設け
られている。こうして、前記保持部材は、前記連結部材
の前記第1の位置において、前記車輪が前記床面からほ
ぼ鉛直方向の荷重を受けると、前記被案内面が前記案内
面に案内されて、前記車輪の下端が前記支持体の下端よ
りも下方となる位置から、少なくとも前記支持体の下端
と同一の高さとなる位置まで、前記支持体に対してスラ
イド可能となる。また、前記保持部材は、前記車輪の下
端が前記支持体の下端よりも下方となったとき、前記連
結部材の前記第2の位置において、前記車輪が前記床面
からほぼ鉛直方向の荷重を受けると、前記被係合部が前
記係合部に支えられて、前記支持体に対してスライド不
能となる。
【0009】この請求項2に記載のキャスターは、請求
項1に記載のキャスターと同様にして、家具類等の下端
部に取り付けられて、床面上に載置される。このとき、
請求項1に記載のキャスターと同様に、連結部材が第1
の軸心と第2の軸心とがほぼ鉛直方向に並ぶ第1の位置
にあると、支持体の下端が床面に当接し、キャスター
は、床面上で移動不能な状態となる。また、車輪の下端
が支持体の下端よりも下方にあり、連結部材が第1の位
置から所定の角度傾いた第2の位置にあると、車輪が床
面からほぼ鉛直方向の荷重を受けても、連結部材の被係
合部が支持体の係合部に支えられて、保持部材を含むキ
ャスター体は、支持体に対してスライド不能である。そ
の結果、連結部材の第2の位置において、車輪の下端
が、支持体の下端よりも下方に位置して床面に当接した
状態が保持される。つまり、この場合には、キャスター
は、床面上で移動可能な状態となる。
【0010】すなわち、請求項1に記載のキャスターと
同様に、家具類等を持ち上げると、キャスター体は、そ
の自重で、支持体の案内面に案内されて、相対的に下が
り、車輪の下端が支持体の下端よりも下方となるが、連
結部材が第1の位置にあるとき、家具類等を下げると、
支持体の下端が床面に当接し、このキャスターは、床面
上で移動不能な状態となる。一方、家具類等を持ち上げ
て、車輪の下端が支持体の下端よりも下方となり、連結
部材が第2の位置にあるとき、家具類等を下げると、上
述のように、車輪が床面に押されても、キャスター体
は、支持体に対して相対的に上がることはなく、車輪の
下端が支持体の下端よりも下方に位置して床面に当接し
た状態が保持されて、キャスターは、床面上で移動可能
な状態となる。なお、請求項1に記載のキャスターと同
様に、連結部材を、第1の位置や第2の位置にさせるに
は、連結部材が第2の軸心回りに回動するよう、例え
ば、家具類等を僅かに持ち上げて、車輪を床面に接触さ
せた状態で、その家具類等を適宜押し引き等することで
行うことができる。
【0011】また、請求項3に記載の発明のように、前
記保持部材には、前記連結部材が、前記第2の軸心回り
に、前記第1の位置から、前記第2の位置の方向とは逆
方向に回動するのを規制するように、その連結部材に形
成された第2の被係合部と係合する第2の係合部が設け
られていてもよい。これにより、連結部材は、第1の位
置から、第2の位置の方向とは逆方向に回動することは
なく、したがって、この連結部材を、第1の位置に保持
することが容易となる。
【0012】また、請求項4に記載の発明のように、前
記保持部材は、前記第2の軸心および前記第1の係合部
を備える保持片と、その保持片をほぼ鉛直方向を向く第
3の軸心回りに回動自在に支持するとともに前記被案内
面を備える被案内片とを有していてもよい。こうして、
連結部材を介して車輪につながる保持片が、被案内面を
介して支持体と接する被案内片に、ほぼ鉛直方向を向く
第3の軸心回りに回動自在に支持されるので、車輪は、
床面の任意の方向に転がることができる。
【0013】また、請求項5に記載の発明のように、前
記保持片には、前記連結部材が、前記第2の軸心回り
に、前記第1の位置から、前記第2の位置の方向とは逆
方向に回動するのを規制するように、その連結部材に形
成された第2の被係合部と係合する第2の係合部が設け
られていてもよい。これにより、請求項3に記載の発明
と同様に、連結部材は、第1の位置から、第2の位置の
方向とは逆方向に回動することはなく、したがって、こ
の連結部材を、第1の位置に保持することが容易とな
る。
【0014】また、請求項6に記載の発明のように、前
記支持体は、前記車輪の下端が前記支持体の下端と同一
の高さとなったとき、前記キャスター体の全周を覆うよ
うに、筒状に形成されていてもよい。こうして、車輪の
下端が前記支持体の下端と同一の高さとなり、キャスタ
ーが、床面上で移動不能な状態において、キャスター体
は、その全周が支持体に覆われる。
【0015】また、請求項7に記載の発明のように、前
記支持体には、前記キャスター体の下方への移動を制限
するように、前記保持部材に形成された第3の被係合部
と係合する第3の係合部が設けられているのが望まし
い。これにより、家具類等を必要以上に持ち上げたと
き、キャスター体は、支持体に対して下がっても、保持
部材の第3の被係合部と支持体の第3の係合部が係合す
るので、その支持体から離れて落下することがない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るキャスター
の実施の形態を図面に基づいて説明する。このキャスタ
ーは、例えば、家具類(机、テーブル、ソファー、陳列
ケース、寝台等)や家電品(冷蔵庫等)あるいはピアノ
その他の重量物および軽量物含む家具類等(以下、単に
家具類等と称する)の下端部に取り付けられる。ここ
で、下端部は、家具類等が、脚を備える場合は、その脚
の下端を示し、家具類等が、脚を備えない場合は、家具
類等の下面を示す。
【0017】図1ないし図5は、本発明に係るキャスタ
ーの第一の実施の形態を示す。図1および図2は、2点
鎖線で示すテーブル1の脚1aの下端1bに、キャスタ
ー3が取り付けられて、一点鎖線で示す床面2上に載置
された状態を示す。このキャスター3は、キャスター体
4および支持体5からなっている。
【0018】ここで、キャスター体4は、車輪6と、連
結部材7と、保持部材8とから構成されている。この車
輪6は、厚みのある円盤状に形成されて、その周面6a
が床面2に接し、中央には、厚さ方向であるほぼ水平方
向を向く第1の軸孔6bが形成されている。また、連結
部材7は、逆U字形状をした下部片7aと、その下部片
7aの上部中央から上方に丸棒状に延びる上部片7bと
が、溶接等により固定されて形成されている。そして、
連結部材7には、下部片7aの両下端部分を結ぶよう
に、ねじ込み等により取り付けられる第1の軸部材7c
が設けられている。その際、車輪6は、その第1の軸孔
6bに第1の軸部材7cが挿通されて、連結部材7に組
み付けられる。こうして、連結部材7は、車輪6を、第
1の軸部材7cの軸心である、ほぼ水平方向を向く第1
の軸心7d回りに回転自在に支持することとなる。ま
た、上部片7bの上部には、第1の軸部材7cとほぼ平
行な方向を向く、第2の軸孔7eが形成されている。ま
た、保持部材8は、平面視がほぼ正方形状の厚板材から
なり、中央には、上下に貫通する丸孔8aが形成され、
さらに、水平方向を向くとともに丸孔8aから互いに反
対方向に延びて、後述の被案内面となる外周面8hに達
する軸孔8b、8bが形成されている。そして、保持部
材8には、丸孔8aをその径方向に横切り、両軸孔8
b、8bに渡されるようにして、第2の軸部材8cが設
けられている。その際、連結部材7は、上部片7bが保
持部材8の丸孔8aに通されて、第2の軸孔7eに保持
部材8の第2の軸部材8cが挿通されることで、保持部
材8に組み付けられる。こうして、連結部材7は、第1
の軸心7dとほぼ平行であってその第1の軸心7dの上
方側に位置する、第2の軸部材8cの軸心である第2の
軸心8d回りに、それら第1の軸心7dと第2の軸心8
dとがほぼ鉛直方向に並ぶ第1の位置(図1参照)と、
その第1の位置から所定の角度傾く第2の位置(図2参
照)との間を回動自在となっている。
【0019】また、この連結部材7が、第2の軸心8d
回りに、第2の位置から、さらに前記所定の角度以上に
回動するのを規制するように、連結部材7には、その上
部片7bに、窪むように形成された第1の被係合部7f
が設けられており、第2の位置において、第1の被係合
部7fと、保持部材8の丸孔8aの周面下端の第1の係
合部8eが係合するようになっている(図2参照)。ま
た、連結部材7が、第2の軸心8d回りに、第1の位置
から、第2の位置の方向とは逆方向に回動するのを規制
するように、保持部材8には、その下側において丸孔8
aを一部覆うように、係合片8fが溶接されており、第
1の位置において、連結部材7の上部片7bの周面上の
第2の被係合部7gと、係合片8fの一側端上の第2の
係合部8gが係合するようになっている(図1参照)。
【0020】一方、支持体5は、正四角形状がほぼ鉛直
方向に長く延びる、筒状の支持部材9と、その支持部材
9の上面を覆うように溶接等でその支持部材9に取り付
けられる蓋部材10とから構成されている。そして、支
持部材9の下端部分には、内側に向かって突出するよう
に、リブ9aが形成されている。キャスター体4は、こ
の支持部材9に上方より収納される。このとき、支持部
材9の内周面9bが案内面となり、保持部材8の外周面
8hが被案内面となって、支持部材9の内周面9bは、
保持部材8の外周面8hをほぼ鉛直方向に案内するよ
う、その外周面8hと隙間嵌めされる。こうして、保持
部材8は、連結部材7の前記第1の位置において、車輪
6が床面2からほぼ鉛直方向の荷重を受けると、保持部
材8の外周面8hが支持部材9の内周面9bに案内され
て、車輪6の下端6cが支持体5の下端9cよりも下方
となる位置から、少なくとも支持体5の下端9cと同一
の高さとなる位置まで、支持体5に対してスライド可能
となる(図1参照)。そして、車輪6の下端6cが支持
体5の下端9cと同一となったとき、支持体5の、筒状
に形成された支持部材9が、キャスター体4の全周を覆
うこととなる。また、保持部材8は、連結部材7の前記
第2の位置において、車輪6が床面2からほぼ鉛直方向
の荷重を受けると、連結部材7の第1の被係合部7fが
保持部材8の第1の係合部8eを押圧して、保持部材8
にモーメントが作用し、保持部材8の外周面8hと支持
部材9の内周面9bとが互いにこじることで、支持体5
に対してスライド不能となる(図2参照)。
【0021】また、支持部材9のリブ9aの上面は、第
3の係合部9dとなり、さらに、保持部材8の下面は、
第3の被係合部8iとなって、保持部材8が、支持体5
に対して下がったとき、保持部材8の第3の被係合部8
iと、支持部材9の第3の係合部9dが係合して、支持
体5に対するキャスター体4の下方への移動を制限して
いる。
【0022】また、蓋部材10は、例えば、正方形の板
形状をしており、支持部材9の外周面から突出する正方
形の各コーナー付近に、テーブル1の脚1aの下端1b
に支持体5をネジ等により取り付けるために、上下に貫
通する貫通孔10a、10aが穿設されている。
【0023】次に、第一の実施の形態に示すキャスター
3の作用効果を説明する。このキャスター3を、家具類
等の下端部として、例えば、テーブル1の四方にある脚
1aの下端1bに、支持体5をその貫通孔10a、10
aを介してネジ止め等により固定する。そして、そのテ
ーブル1を床面2上に載置する。このとき、連結部材7
が、第1の軸心7dと第2の軸心8dとがほぼ鉛直方向
に並ぶ第1の位置にあると、車輪6の下端6cが支持体
5の下端9cよりも下方となる位置にあっても、車輪6
が床面2からほぼ鉛直方向の荷重を受け、保持部材8の
外周面8hが支持部材9の内周面9bに案内されて、保
持部材8を含むキャスター体4は、車輪6の下端6cが
支持体5の下端9cと同一の高さとなる位置、つまり、
支持体5の下端9cが床面2に当接するまで、スライド
する。その結果、このキャスター3は、床面2に当接し
た支持体5に支持されて、床面2上で移動不能な状態と
なり、かつ、車輪6に対しての荷重も無くなる(図1参
照)。
【0024】また、車輪6の下端6cが支持体5の下端
9cよりも下方にあり、連結部材7が第1の位置から所
定の角度傾いた第2の位置にあると、車輪6が床面2か
らほぼ鉛直方向の荷重を受けても、連結部材7の第1の
被係合部7fが保持部材8の第1の係合部8eを押圧し
て、保持部材8の外周面8hと支持部材9の内周面9b
とが互いにこじることで、保持部材8を含むキャスター
体4は、支持体5に対してスライド不能となる。その結
果、連結部材7の第2の位置において、車輪6の下端6
cが、支持体5の下端9cよりも下方に位置して床面2
に当接した状態が保持される。つまり、この場合には、
キャスター3は、床面2上で移動可能な状態となる(図
2参照)。
【0025】すなわち、テーブル1の一方側を持ち上げ
ると、その一方側にあるキャスター3のキャスター体4
は、その自重で、支持部材9の内周面9bに案内され
て、相対的に下がり、車輪6の下端6cが支持体5の下
端9cよりも下方となるが、連結部材7が第1の位置に
あるとき、テーブル1を下げると、上述のように、車輪
6が床面2に押されて、キャスター体4は、支持体5に
対して相対的に上がり、支持体5の下端9cが床面2に
当接し、このキャスター3は、床面2上で移動不能な状
態となる(図1参照)。一方、テーブル1の一方側を持
ち上げて、車輪6の下端6cが支持体5の下端9cより
も下方となり、連結部材7が第2の位置にあるとき、テ
ーブル1を下げると、上述のように、車輪6が床面2に
押されても、キャスター体4は、支持体5に対して相対
的に上がることはなく、車輪6の下端6cが支持体5の
下端9cよりも下方に位置して床面2に当接した状態が
保持されて、キャスター3は、床面2上で移動可能な状
態となる(図2参照)。なお、連結部材7を、第1の位
置や第2の位置にさせるには、連結部材7が第2の軸心
8d回りに回動するよう、例えば、テーブルを僅かに持
ち上げて、車輪6を床面2に接触させた状態で、そのテ
ーブル1を適宜押し引き等することで行うことができる
(図4、5参照)。さらに、テーブル1のもう一方側を
持ち上げて、同様に行うことで、もう一方側のキャスタ
ー3も、床面2上で、移動不能な状態や移動可能な状態
にすることができる。こうして、キャスター3、3が取
り付けられたテーブル1を上下させるという、簡単な操
作で、キャスター3、3の移動可能な状態と移動不能な
状体とを切り換えることができる。
【0026】また、連結部材7は、第1の位置におい
て、その連結部材7の第2の被係合部7gと保持部材8
の第2の係合部8gが係合するので、この第1の位置か
ら、第2の位置の方向とは逆方向に回動することが規制
される。したがって、テーブル1を持ち上げたとき、こ
の連結部材7を、第1の位置に保持することが容易であ
る。
【0027】また、車輪6の下端6cが支持体5の下端
9cと同一の高さとなり、キャスター3が、床面2上で
移動不能な状態において、キャスター体4は、その全周
が支持体5に覆われているので、キャスター体4に、ほ
こり、ゴミ等が付着しにくい。つまり、キャスター3
が、床面2上で移動不能な状態においては、支持体5
は、キャスター体4を覆うカバーとして機能する。した
がって、キャスター3を、床面2上で移動可能な状態に
したとき、その移動を円滑に行うことができる。
【0028】また、テーブル1を必要以上に持ち上げた
とき、キャスター体4は、支持体5に対して下にスライ
ドしても、保持部材8の第3の被係合部8iと支持部材
9の第3の係合部9dが係合する。したがって、キャス
ター体4が、支持体5から離れて落下してしまうことを
防ぐことができる。
【0029】図6および図7は、本発明に係るキャスタ
ーの第二の実施の形態を示す。図6および図7は、それ
ぞれ第1の実施の形態における図1および図2相当図で
ある。この第二の実施の形態に示すキャスター11は、
第一の実施の形態に示すキャスター3と比較すると、保
持部材の構造および支持部材の形状が異なるのみで他は
同一である。以下に、その異なる点を主に説明する。
【0030】キャスター体12を構成する保持部材13
は、軸心がほぼ鉛直方向を向くラジアル玉軸受け13a
と、その玉軸受け13aの内側に圧入された円筒状のリ
ング部材13bとから構成されている。そして、保持部
材13には、リング部材13bの内側をその径方向に横
切り、円筒の対向する両側に渡されるようにして、第2
の軸部材13cが設けられている。その際、連結部材7
は、上部がリング部材13bの内側に通されて、第2の
軸孔7eに保持部材13の第2の軸部材13cが挿通さ
れることで、保持部材13に組み付けられる。こうし
て、連結部材7は、第1の軸心7dとほぼ平行であって
その第1の軸心7dの上方側に位置する、第2の軸部材
13cの軸心である第2の軸心13d回りに、それら第
1の軸心7dと第2の軸心13dとがほぼ鉛直方向に並
ぶ第1の位置(図6参照)と、その第1の位置から所定
の角度傾く第2の位置(図7参照)との間を回動自在と
なっている。また、保持部材13においては、玉軸受け
13aの内輪13eと第2の軸部材13cが設けられた
リング部材13bとからなる保持片13fが、玉軸受け
13aの外輪からなる被案内片13gに、ほぼ鉛直方向
を向き、玉軸受け13aの軸心である第3の軸心13h
回りに回動自在に支持されることとなる。
【0031】また、連結部材7が、第2の軸心13d回
りに、第2の位置から、さらに前記所定の角度以上に回
動するのを規制するように、第2の位置において、連結
部材7の第1の被係合部7fと、リング部材13bの内
周側下端の第1の係合部13iが係合するようになって
いる(図7参照)。また、連結部材7が、第2の軸心1
3d回りに、第1の位置から、第2の位置の方向とは逆
方向に回動するのを規制するように、リング部材13b
には、その下側において円筒内を一部覆うように、係合
片13jが溶接されており、第一の実施の形態に示すキ
ャスター3と同様に、第1の位置において、連結部材7
の上部片7bの周面上の第2の被係合部7gと、係合片
13jの一側端上の第2の係合部13kが係合するよう
になっている(図6参照)。
【0032】支持体14を構成する支持部材15は、ほ
ぼ鉛直方向に長く延びる円筒状をしており、その他の点
は、第一の実施の形態に示す支持部材9と同様であり、
下端部分に、内側に向かって突出するリブ15aが形成
されている。こうして、支持部材15の内周面15b
は、案内面となり、保持部材13の被案内片13gの外
周面13m、つまり玉軸受け13aの外輪の外周面が被
案内面となり、支持部材15の内周面15bは、被案内
片13gの外周面13mをほぼ鉛直方向に案内するよ
う、その外周面13mと隙間嵌めされる。
【0033】こうして、保持部材13は、連結部材7の
第1の位置において、車輪6が床面2からほぼ鉛直方向
の荷重を受けると、被案内片13gの外周面13mが支
持部材15の内周面15bに案内されて、車輪6の下端
6cが支持体14の下端15cよりも下方となる位置か
ら、少なくとも支持体14の下端15cと同一の高さと
なる位置まで、支持体14に対してスライド可能となる
(図6参照)。また、保持部材13は、連結部材7の第
2の位置において、車輪6が床面2からほぼ鉛直方向の
荷重を受けると、連結部材7の第1の被係合部7fが保
持片13fの第1の係合部13iを押圧して、保持部材
13にモーメントが作用し、被案内片13gの外周面1
3mと支持部材15の内周面15bとが互いにこじるこ
とで、支持体14に対してスライド不能となる。
【0034】また、被案内片13gの下面は、第3の被
係合部13nとなって、保持部材13が、支持体14に
対して下がったとき、この第3の被係合部13nと、支
持部材15のリブ15aの上面の第3の係合部15dが
係合して、支持体5に対するキャスター体4の下方への
移動を制限している。
【0035】この第二の実施の形態に示すキャスター1
1の作用効果は、第一の実施の形態に示すキャスター3
の作用効果と同様であるが、保持部材8、13の構造が
異なるため、さらに、次に示す作用効果を備えている。
連結部材7を介して車輪6につながる保持片13fが、
外周面13mを介して支持体14と接する被案内片13
gに、ほぼ鉛直方向を向く第3の軸心13h回りに回動
自在に支持されるので、車輪6は、床面2の任意の方向
に転がることができる。したがって、このキャスター1
1によれば、テーブル1を任意の方向に移動させること
ができる。
【0036】図8ないし図10は、本発明に係るキャス
ターの第三の実施の形態を示す。図8および図9は、そ
れぞれ第1の実施の形態における図1および図2相当図
である。このキャスター21は、キャスター体22およ
び支持体23からなっている。
【0037】ここで、キャスター体22は、車輪6と、
連結部材7と、保持部材24とから構成されている。こ
の車輪6は、第一の実施の形態と同一であり、また、連
結部材7は、第一の実施の形態と同様に、第1の軸部材
7cが設けられた下部片7aと上部片7bとからなる
が、僅かに、上部片7bの上部の形状のみが異なる。上
部片7bの上部は、第1の軸部材7cの向く方向の一方
側の半面が切り欠かれており、その部分に、第1の軸部
材7cとほぼ平行な方向を向く、第2の軸孔7eが形成
されている。保持部材24は、ほぼ鉛直方向に、横断面
が上部片と同一形状をして丸棒状に長く延びており、上
端には、全周に突出するようにつば部24aが形成され
ている。そして、保持部材24の下部は、半面が切り欠
かれて孔Oが明けられており、さらに、切り欠かれた部
分の下端の一方のコーナー部分は、面取り24bがされ
ている。そして、連結部材7は、上部の切り欠かれた面
Mが、保持部材24の下部の切り欠かれた面Nと合わせ
られて、第2の軸孔7eに挿通され、かつ、前記孔Oに
圧入される第2の軸部材24cを介して、保持部材24
に組み付けられる(図10参照)。このとき、連結部材
7の第1の被係合部7xとなる上端と、保持部材24の
第1の係合部24dとなる、切り欠かれた部分の上面と
の間には、若干隙間が設けられ、また、保持部材24の
第2の係合部となる下端24eと、連結部材7の第2の
被係合部7yとなる、切り欠かれた部分の下面とは、ち
ょうど当接するようになっている(図8、10参照)。
【0038】こうして、連結部材7は、第1の軸部材7
cの軸心である第1の軸心7dとほぼ平行であって、そ
の第1の軸心7dの上方側に位置する、第2の軸部材2
4cの軸心である第2の軸心24f回りに、それら第1
の軸心7dと第2の軸心24fとがほぼ鉛直方向に並ぶ
第1の位置(図8参照)と、その第1の位置から所定の
角度傾く第2の位置(図9参照)との間を回動自在とな
っている。そして、この連結部材7が、第2の軸心24
f回りに、第2の位置から、さらに前記所定の角度以上
に回動するのを規制するように、連結部材7の第2の位
置において、連結部材7の第1の被係合部7xと、保持
部材24の第1の係合部24dが係合するようになって
いる(図9参照)。また、連結部材7が、第2の軸心2
4f回りに、第1の位置から、第2の位置の方向とは逆
方向に回動するのを規制するように、連結部材7の第1
の位置において、連結部材7の第2の被係合部7yと、
保持部材24の第2の係合部24eが係合するようにな
っている(図8参照)。
【0039】一方、支持体23は、支持部材25と、そ
の支持部材25の上面を覆うように溶接等でその支持部
材25に取り付けられる、第一の実施の形態と同一の蓋
部材10とから構成されている。ここで、支持部材25
は、支持部材本体25aと、ラジアル玉軸受け25b
と、案内片25cとから構成されている。支持部材本体
25aは、ほぼ鉛直方向に長く延びる円筒状をしてお
り、中間部分に、内側に向かって突出するように、リブ
25dが形成されている。そして、玉軸受け25bは、
支持部材本体25aの内周面に、下方からリブ25dに
達するまで圧入される。そして、案内片25cは、円筒
状に形成されており、玉軸受け25bの内側に圧入さ
る。こうして、案内片25cは、支持部材本体25a
に、玉軸受け25bを介して、その玉軸受け25bの、
ほぼ鉛直方向を向く軸心回りに回動自在に支持される。
キャスター体22は、この案内片25cに、保持部材2
4が挿入されるようにして、組み付けられている。この
とき、案内片25cの内周面25eは、案内面となり、
保持部材24の外周面24gが被案内面となって、案内
片25cの内周面25eは、保持部材24の外周面24
gをほぼ鉛直方向に案内するよう、その外周面24gと
隙間嵌めされる。こうして、保持部材24は、連結部材
7の第1の位置において、車輪6が床面2からほぼ鉛直
方向の荷重を受けると、保持部材24の外周面24gが
案内片25cの内周面25eに案内されて、車輪6の下
端6cが支持体23の下端25fよりも下方となる位置
から、少なくとも支持体23の下端25fと同一の高さ
となる位置まで、支持体23に対してスライド可能とな
る(図8参照)。そして、車輪6の下端6cが支持体2
3の下端25fと同一となったとき、支持体23の、筒
状に形成された支持部材本体25aが、キャスター体2
2の全周を覆うこととなる。また、第一の実施の形態と
同様に、保持部材24は、連結部材7の第2の位置にお
いて、車輪6が床面2からほぼ鉛直方向の荷重を受ける
と、連結部材7の第1の被係合部7xが保持部材24の
第1の係合部24dを押圧して、保持部材24にモーメ
ントが作用し、保持部材24の外周面24gと案内片2
5cの内周面25eとが互いにこじることで、支持体2
3に対してスライド不能となる(図9参照)。
【0040】また、案内片25cの上端は、第3の係合
部25gとなり、さらに、保持部材24のつば部24a
の下面は、第3の被係合部24hとなって、保持部材2
4が、支持体23に対して下がったとき、保持部材24
の第3の被係合部24hと、支持部材25の第3の係合
部25gが係合して、支持体5に対するキャスター体4
の下方への移動を制限している。
【0041】この第三の実施の形態に示すキャスター2
1の作用効果は、第一の実施の形態に示すキャスター3
の作用効果とほぼ同様であるが、支持体5、23の構造
が異なるため、さらに、次に示す作用効果を備えてい
る。キャスター体22の保持部材24が挿入される案内
片25cが、支持部材本体25aに対して、ほぼ鉛直方
向を向く玉軸受け25bの軸心回りに回動自在に支持さ
れるので、車輪6は、床面2の任意の方向に転がること
ができる。したがって、このキャスター21によれば、
第二の実施の形態に示すキャスター11と同様に、テー
ブル1を任意の方向に移動させることができる。
【0042】図11は、本発明に係るキャスターの第四
の実施の形態を示す。図11は、第一の実施の形態にお
ける図2相当図である。この第四の実施の形態に示すキ
ャスター31は、第一の実施の形態に示すキャスター3
と比較すると、連結部材7の第2の位置において、互い
に係合する、連結部材7の第1の被係合部7fと保持部
材8の第1の係合部8eが、それぞれ後述の被係合部7
z、係合部9zとなり、さらに、それに伴う作用が異な
るのみで他は同一である。すなわち、このキャスター3
1は、車輪6の下端6cが支持体5の下端9cよりも下
方にあるとき、連結部材7が、第2の軸心8d回りに、
第2の位置から、さらに所定の角度以上に回動するのを
規制するように、連結部材7の下部片7aの側面が被係
合部7zとなり、支持部材9のリブ9aの内側下端が係
合部9zとなって、連結部材7の第2の位置において、
連結部材7の被係合部7zと、支持部材9係合部9zが
係合するようになっている。こうして、車輪6の下端6
cが支持体5の下端9cよりも下方にあり、連結部材7
が第1の位置から所定の角度傾いた第2の位置にある
と、車輪6が床面2からほぼ鉛直方向の荷重を受けて
も、連結部材7の被係合部7zが支持部材9の係合部9
zに支えられて、保持部材8を含むキャスター体4は、
支持体5に対してスライド不能である。その結果、連結
部材7の第2の位置において、車輪6の下端6cが、支
持体5の下端9cよりも下方に位置して床面2に当接し
た状態が保持される。つまり、この場合には、キャスタ
ー31は、床面2上で移動可能な状態となる(図11参
照)。このように、このキャスター31は、第一の実施
の形態に示すキャスター3と比較すると、車輪6の下端
6cを支持体5の下端9cよりも下方に位置した状態を
保持する方法が異なる。
【0043】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるわけではなく、その他種々の変更が可能であ
る。例えば、第二の実施の形態や第三の実施の形態にお
いて、玉軸受け13a、25bは、ラジアル玉軸受けを
使用したが、スラスト玉軸受けを使用してもよい。さら
には、玉軸受け13a、25bの代わりに、ころ軸受け
やすべり軸受けを使用してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明に係るキャスターによれば、次の効果があ
る。
【0045】請求項1または2に記載されたキャスター
によれば、そのキャスターが取り付けられた家具類等を
上下させるという、簡単な操作で、キャスターの移動可
能な状態と移動不能な状態とを切り換えることができ
る。
【0046】また、請求項3に記載されたキャスターに
よれば、上記に加えて、連結部材が、前記第1の位置か
ら、前記第2の位置の方向とは逆方向に回動しないの
で、この連結部材を第1の位置に保持することが容易で
ある。
【0047】また、請求項4に記載されたキャスターに
よれば、請求項1に記載されたキャスターに加えて、車
輪は、床面の任意の方向に転がることができ、家具類等
を任意の方向に移動させることができる。
【0048】また、請求項5に記載されたキャスターに
よれば、請求項4に記載されたキャスターに加えて、連
結部材が、前記第1の位置から、前記第2の位置の方向
とは逆方向に回動しないので、この連結部材を第1の位
置に保持することが容易である。
【0049】また、請求項6に記載されたキャスターに
よれば、上記に加えて、キャスターが、床面上で移動不
能な状態において、キャスター体は、その全周が支持体
に覆われるので、キャスター体に、ほこり、ゴミ等が付
着しにくい。
【0050】また、請求項7に記載されたキャスターに
よれば、上記に加えて、家具類等を必要以上に持ち上げ
ても、キャスター体が支持体から離れて落下することを
防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るキャスターの第一の実施の形態
の、キャスターの移動不能な状態を示す縦断面図であ
る。
【図2】同じく、キャスターの移動可能な状態を示す縦
断面図である。
【図3】同じく、図2における底面図である。
【図4】同じく、テーブルの一方側を持ち上げたときの
縦断面図である。
【図5】同じく、テーブルの一方側を持ち上げたときの
テーブル全体を示す正面図である。
【図6】この発明に係るキャスターの第二の実施の形態
の、キャスターの移動不能な状態を示す縦断面図であ
る。
【図7】同じく、キャスターの移動可能な状態を示す縦
断面図である。
【図8】この発明に係るキャスターの第三の実施の形態
の、キャスターの移動不能な状態を示す縦断面図であ
る。
【図9】同じく、キャスターの移動可能な状態を示す縦
断面図である。
【図10】同じく、図8におけるA−A線による部分拡
大断面図である。
【図11】この発明に係るキャスターの第四の実施の形
態の、キャスターの移動可能な状態を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 テーブル(家具類等) 1b 下端(下端
部) 2 床面 3 キャスター 4 キャスター体 5 支持体 6 車輪 6c 下端 7 連結部材 7d 第1の軸心 7f 第1の被係合部 7g 第2の被係
合部 7x 第1の被係合部 7y 第2の被係
合部 7z 被係合部 8 保持部材 8d 第2の軸心 8e 第1の係合
部 8g 第2の係合部 8h 外周面(被
案内面) 8i 第3の被係合部 9b 内周面(案
内面) 9c 下端 9d 第3の係合
部 9z 係合部 11 キャスター 12 キャスター体 13 保持部材 13d 第2の軸心 13f 保持片 13g 被案内片 13h 第3の軸
心 13i 第1の係合部 13k 第2の係
合部 13m 外周面(被案内面) 13n 第3の被
係合部 14 支持体 15b 内周面
(案内面) 15c 下端 15d 第3の係
合部 21 キャスター 22 キャスター
体 23 支持体 24 保持部材 24d 第1の係合部 24e 第2の係
合部 24f 第2の軸心 24g 外周面
(被案内面) 24h 第3の被係合部 25e 内周面
(案内面) 25f 下端 25g 第3の係
合部 31 キャスター

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家具類等の下端部に取り付けられて、そ
    の家具類等が載置される床面上で移動可能となるキャス
    ターであって、 前記床面上を移動可能なキャスター体と、前記家具類等
    の下端部に固定されて、前記キャスター体を支持する支
    持体とからなり、 前記キャスター体は、前記床面に接する車輪と、その車
    輪をほぼ水平方向を向く第1の軸心回りに回転自在に支
    持する連結部材と、その連結部材を前記第1の軸心とほ
    ぼ平行であってその第1の軸心の上方側に位置する第2
    の軸心回りに、それら第1の軸心と第2の軸心とがほぼ
    鉛直方向に並ぶ第1の位置と、その第1の位置から所定
    の角度傾く第2の位置との間を回動自在となるよう支持
    する保持部材とから構成され、 前記支持体は、前記保持部材に形成された被案内面をほ
    ぼ鉛直方向に案内するようその被案内面と隙間嵌めされ
    る案内面を備え、 前記保持部材には、前記連結部材が、前記第2の軸心回
    りに、前記第2の位置から、さらに前記所定の角度以上
    に回動するのを規制するように、その連結部材に形成さ
    れた第1の被係合部と係合する第1の係合部が設けられ
    ており、 また、前記保持部材は、前記連結部材の前記第1の位置
    において、前記車輪が前記床面からほぼ鉛直方向の荷重
    を受けると、前記被案内面が前記案内面に案内されて、
    前記車輪の下端が前記支持体の下端よりも下方となる位
    置から、少なくとも前記支持体の下端と同一の高さとな
    る位置まで、前記支持体に対してスライド可能となり、 また、前記保持部材は、前記連結部材の前記第2の位置
    において、前記車輪が前記床面からほぼ鉛直方向の荷重
    を受けると、前記第1の被係合部が前記第1の係合部を
    押圧して前記被案内面と前記案内面とが互いにこじるこ
    とで、前記支持体に対してスライド不能となることを特
    徴とするキャスター。
  2. 【請求項2】 家具類等の下端部に取り付けられて、そ
    の家具類等が載置される床面上で移動可能となるキャス
    ターであって、 前記床面上を移動可能なキャスター体と、前記家具類等
    の下端部に固定されて、前記キャスター体を支持する支
    持体とからなり、 前記キャスター体は、前記床面に接する車輪と、その車
    輪をほぼ水平方向を向く第1の軸心回りに回転自在に支
    持する連結部材と、その連結部材を前記第1の軸心とほ
    ぼ平行であってその第1の軸心の上方側に位置する第2
    の軸心回りに、それら第1の軸心と第2の軸心とがほぼ
    鉛直方向に並ぶ第1の位置と、その第1の位置から所定
    の角度傾く第2の位置との間を回動自在となるよう支持
    する保持部材とから構成され、 前記支持体は、前記保持部材に形成された被案内面をほ
    ぼ鉛直方向に案内するようその被案内面と隙間嵌めされ
    る案内面を備え、 また、前記支持体には、前記車輪の下端が前記支持体の
    下端よりも下方となったとき、前記連結部材が、前記第
    2の軸心回りに、前記第2の位置から、さらに前記所定
    の角度以上に回動するのを規制するように、その連結部
    材に形成された被係合部と係合する係合部が設けられて
    おり、 前記保持部材は、前記連結部材の前記第1の位置におい
    て、前記車輪が前記床面からほぼ鉛直方向の荷重を受け
    ると、前記被案内面が前記案内面に案内されて、前記車
    輪の下端が前記支持体の下端よりも下方となる位置か
    ら、少なくとも前記支持体の下端と同一の高さとなる位
    置まで、前記支持体に対してスライド可能となり、 また、前記保持部材は、前記車輪の下端が前記支持体の
    下端よりも下方となったとき、前記連結部材の前記第2
    の位置において、前記車輪が前記床面からほぼ鉛直方向
    の荷重を受けると、前記被係合部が前記係合部に支えら
    れて、前記支持体に対してスライド不能となることを特
    徴とするキャスター。
  3. 【請求項3】 前記保持部材には、前記連結部材が、前
    記第2の軸心回りに、前記第1の位置から、前記第2の
    位置の方向とは逆方向に回動するのを規制するように、
    その連結部材に形成された第2の被係合部と係合する第
    2の係合部が設けられていることを特徴とする請求項1
    または2に記載のキャスター。
  4. 【請求項4】 前記保持部材は、前記第2の軸心および
    前記第1の係合部を備える保持片と、その保持片をほぼ
    鉛直方向を向く第3の軸心回りに回動自在に支持すると
    ともに前記被案内面を備える被案内片とを有することを
    特徴とする請求項1に記載のキャスター。
  5. 【請求項5】 前記保持片には、前記連結部材が、前記
    第2の軸心回りに、前記第1の位置から、前記第2の位
    置の方向とは逆方向に回動するのを規制するように、そ
    の連結部材に形成された第2の被係合部と係合する第2
    の係合部が設けられていることを特徴とする請求項4に
    記載のキャスター。
  6. 【請求項6】 前記支持体は、前記車輪の下端が前記支
    持体の下端と同一の高さとなったとき、前記キャスター
    体の全周を覆うように、筒状に形成されてなることを特
    徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のキャ
    スター。
  7. 【請求項7】 前記支持体には、前記キャスター体の下
    方への移動を制限するように、前記保持部材に形成され
    た第3の被係合部と係合する第3の係合部が設けられて
    いることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項
    に記載のキャスター。
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