JPH07222632A - 家 具 - Google Patents

家 具

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JPH07222632A
JPH07222632A JP1939994A JP1939994A JPH07222632A JP H07222632 A JPH07222632 A JP H07222632A JP 1939994 A JP1939994 A JP 1939994A JP 1939994 A JP1939994 A JP 1939994A JP H07222632 A JPH07222632 A JP H07222632A
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bed
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達也 新道
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は不使用時には移動自在に支持さ
れ、使用時は自動的に移動不能にロックされるようにし
た家具に関する。 【構成】ベッド1の下部に取り付けられたキャスタ装置
15によって移動可能に支持される家具において、上記
キャスタ装置は、下端面が開口したホルダ16と、この
ホルダ内に移動自在に設けられた可動体27と、この可
動体の下端側に回転自在に設けられた主ボ−ル21と、
上記可動体を弾性的に保持し上記ホルダに加わる荷重に
よって圧縮されることでその圧縮量に応じて上記ホルダ
を下方へ変位可能とするばね25とを具備したことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は下部にキャスタ装置が
設けられるソファ−やベッドあるいはそれに類する家具
に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ソファ−やベッドなどのよう
に移動させることがある家具においては、その下端にキ
ャスタ装置を設け、その移動を容易に行えるようにして
いる場合がある。
【0003】従来のキャスタ装置は、周知のように家具
の下端に取り付けられる金具を有し、この金具にロ−ラ
が回転自在に取り付けられているとともに、このロ−ラ
の回転を阻止するためのストッパが設けられてなる。そ
して、上記家具を所定の位置で移動不能にしたい場合に
は、上記ストッパを操作してロ−ラの回転を阻止するよ
うにしている。
【0004】しかしながら、このようなキャスタ装置が
使用された家具において、その家具の移動を阻止した状
態で使用したい場合には、その都度、上記ストッパを操
作しなければならない。そのため、ストッパの操作が煩
わしいということがある。またストッパの操作を忘れた
り、故意に操作をせずに使用するなどしてし、使用中に
家具が移動してしまうということもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、家具を移
動できるようにした場合、動かない状態で使用するとき
には、その下部に設けられたキャスタ装置をロック状態
に操作しなければならないから、使用しずらいというこ
とがあったり、ストッパの操作を忘れて使用してしまう
などのことがあり、また移動可能な状態にするときには
上記キャスタ装置のロック状態を解除しなければならな
いということがあった。
【0006】この発明は上記事情に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、使用時に負荷を加えるこ
とで移動不能になり、不使用時に負荷が加わっていない
ときには容易に移動させることができるようにした家具
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、家具本体の下部に取り付けられたキャス
タ装置によって移動可能に支持される家具において、上
記キャスタ装置は、下端面が開口したホルダと、このホ
ルダ内に移動自在に設けられた可動体と、この可動体の
下端側に回転自在に設けられた主ボ−ルと、上記可動体
を弾性的に保持し上記ホルダに加わる荷重によって圧縮
されることでその圧縮量に応じて上記ホルダを下方へ変
位可能とする弾性体とを具備したことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成によれば、家具本体に負荷が加わらな
い状態では主ボ−ルを回転させて家具本体を移動させる
ことができ、家具本体に負荷が加わると、ばねが圧縮さ
れてホルダが下降するから、主ボ−ルが相対的にホルダ
内に入り込み、上記ホルダの下端面が床面に接地して上
記主ボ−ルによる家具本体の移動が阻止される。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1乃至図3はこの発明の第1の実施例を示
し、図2は家具としてのベッド1である。このベッド1
は家具本体としての基体2を有する。この基体2は平行
に離間した一対の側板3(一方の図示)の長手方向一端
にヘッドボ−ド4、他端にフットボ−ド5を連結して形
成されている。各側板3の内面には受け桟6が長手方向
ほぼ全長にわたって設けられ、一対の受け桟6には床板
7が幅方向両端部を係合させて架設されている。なお、
床板7は基体2の長手方向において2枚に分割されてい
る。上記床板7上にはマットレス10が載置されてい
る。
【0010】上記側板3とヘッドボ−ド4およびフット
ボ−ド5との連結は図3に示す連結具8が用いられてい
る。この取付具8はL字状に折曲された連結板11を有
し、この連結板11の一辺と他辺にはそれぞれ通孔12
が形成されている。
【0011】連結板11の一辺は上記側板3の内面に接
合させ、他辺はヘッドボ−ド4あるいはフットボ−ド5
の内面に接合させている。そして、各辺の通孔12から
各ボ−ド4、5にねじ13を捩じ込むことで、上記取付
具8が基体2の四隅部にそれぞれ取り付けられている。
【0012】上記取付具8の一辺の中途部には下端面が
開放した筒状の取付部14が形成されている。この取付
部14にはキャスタ装置15が挿入保持されている。こ
のキャスタ装置15は図1(a)、(b)に示すように
上端面が閉塞され、下端面が開放した筒状のホルダ16
を有する。
【0013】上記ホルダ16は、外径寸法が上記取付部
14の内径寸法よりもわずかに小径に形成されていて、
その内部には合成樹脂などの弾性材料によって円柱状に
形成された可動体17がスライド自在に収容されてい
る。この可動体17は、上記ホルダ16の下端面に設け
られたストッパ部18によって上記ホルダ16から抜出
するのが阻止されている。
【0014】上記可動体17の下端面側には球形状の収
容部19が形成されていて、この収容部19には硬質な
合成樹脂やゴムによって成形された主ボ−ル21が収容
保持されている。
【0015】上記収容部19の可動体17の下端面に開
放した部分の内径寸法は、上記主ボ−ル21の直径寸法
よりもわずかに小さく設定されている。そして、上記主
ボ−ル21は上記収容部19に圧入され、落下不能に保
持されている。上記可動体17には一部を上記収容部1
9に開放させた環状溝22が形成されている。この環状
溝22には上記主ボ−ル21に比べて十分に小径な多数
の軸受ボ−ル23が収容されている。したがって、上記
主ボ−ル21は上記軸受ボ−ル23によって回転自在に
支持されている。
【0016】上記ホルダ16の上端内面にはゴムや合成
樹脂などの弾性シ−ト24が設けられ、この弾性シ−ト
24と上記可動体17の上端面との間には、上記可動体
17を下方へ付勢するゴムやばねなどの弾性体、この実
施例ではばね25が設けられている。それによって、主
ボ−ル21はホルダ16の下端面から突出しており、そ
の突出位置は上記可動体17の下端面が上記ホルダ16
の下端に設けられたストッパ部18に当接することで規
制されている。つまり、可動体17はストッパ部17に
よってホルダ6から脱落するのがが阻止されている。
【0017】ベッド1に4つのキャスタ装置15が設け
られている場合、これらキャスタ装置15の4つのばね
25の合計の強さは、ベッド1の荷重とほぼ同じ第1の
状態、わずかに大きい第2の状態、あるいはわずかに小
さい第3の状態のいずれかに設定される。第1、第2の
状態の場合、キャスタ装置15のホルダ16はほとんど
下降せず、その下端面から主ボ−ル21が突出している
から、回転自在な主ボ−ル21によってベッド1が移動
自在に支持されている。
【0018】第3の状態の場合にはベッド1の荷重によ
ってホルダ16が下降し、主ボ−ル21がホルダ16内
に入り込んでしまうから、上記ホルダ16の下端面が床
面に接地し、ベッド1は自由に移動できない状態にあ
る。したがって、その場合、ベッド1を持ち上げるよう
にして移動させればよい。
【0019】なお、第2の状態においても、ホルダ16
の下端面が床面に接地していることがあり、そのような
場合にはベッド1を持ち上げるようにして移動させれば
よいが、第3の状態の場合に比べてばね25が強いか
ら、軽い力で上記ベッド1を持ち上げることができる。
【0020】このような構成のキャスタ装置15が用い
られたベッド1によれば、マットレス10上に利用者が
仰臥していない場合、キャスタ装置15にはベッド1の
負荷だけが加わる。その場合、キャスタ装置15のばね
25の強さが上述した第1の状態に設定されていれば、
主ボ−ル21はホルダ16の下端面から突出しているか
ら、ベッド1を自由に移動させることができる。
【0021】ベッド1のマットレス10上に利用者が仰
臥すると、キャスタ装置15にはベッド1と利用者との
負荷が加わる。負荷が増大すると、ばね25を圧縮しな
がらホルダ16がベッド1とともに下降する。それによ
って、主ボ−ル21が相対的にボルダ16内に没入し、
ホルダ16の下端面に設けられたストッパ部18が床面
に接地するから、上記キャスタ装置15によるベッド1
の移動が阻止される。
【0022】すなわち、ベッド1は、不使用時にはキャ
スタ装置15によって自由に移動させることができ、使
用時には利用者の荷重が加わることで上記キャスタ装置
15が自動的にロックされて移動不能となる。したがっ
て、利用者は、その都度、キャスタ装置15をロックし
たり、ロック状態を解除するなどの操作をせずにすむか
ら、使い勝手がよく、またロックするのを忘れて使用中
にベッド1が移動してしまうなどのことをなくすことが
できる。
【0023】使用時にキャスタ装置15に加わる負荷
は、利用者の体重やベッド1の構造、たとえばシングル
サイズやダブルサイズなどによって異なる。このよう
に、キャスタ装置15に加わる荷重が変動する場合、そ
のキャスタ装置15をばね25の強さが異なるものに交
換することで、対応することができる。
【0024】図4と図5はこの発明の第2の実施例であ
る。なお、第1の実施例と同一部分には同一記号を付し
て説明を省略する。つまり、この実施例は取付具8Aに
キャスタ装置15Aを形成するホルダ16Aが一体に形
成されている。つまり、取付具8Aは、上記ホルダ16
Aと、このホルダ16Aの両側に側部フランジ31およ
び下端に上記側部フランジ31とでL字状をなす下部フ
ランジ32とが一体成形されてなる。側部フランジ31
と下部フランジ32とにはねじ止め用の通孔31aが形
成されている。
【0025】上記ホルダ16A内には、内筒33が移動
自在に設けられている。この内筒33内の上部には可動
体34が一体的に取着されている。この可動体34の下
端面には凹状の球面35が形成され、さらにこの球面3
5に一部を露出して環状溝36が形成されている。上記
環状溝36には軸受ボ−ル23が収容されている。
【0026】上記内筒33の下端面には内径方向に突出
した鍔部37が形成され、この鍔部37にはフェルトや
ゴムなどのシ−ル材38が全周にわたって設けられてい
る。さらに、上記内筒33の下部には一部を上記可動体
34の球面35に接触させて主ボ−ル21が回転自在に
設けられている。この主ボ−ル21は、一部をホルダ1
6Aの下端面から突出させているとともに、上記鍔部3
7によって内筒33から落下するのが阻止されている。
そして、主ボ−ル21に付着したゴミは、主ボ−ル21
が回転することで、上記シ−ル材38によって除去され
る。
【0027】上記可動体34の上面と上記ホルダ16A
の上端内面に設けられた弾性シ−ト24との間には、上
記可動体34を下降方向に付勢したばね25が介装され
ている。内筒33は、その下端の鍔部37がホルダ16
Aの下端面に設けられたストッパ部39に当接すること
で下方向への移動が規制される。
【0028】そして、上記構成の取付具8Aは、側部フ
ランジ31を家具本体、たとえばベッド1の側板3の内
面に接合させてねじ止め固定され、下部フランジ32を
下端面に接合させ、それぞれの通孔31aから図示しな
いねじを捩じ込むことで固定される。
【0029】このような構成であっても、上記第1の実
施例と同様、ベッド1は無負荷のときにはキャスタ装置
15Aによって移動可能に、負荷時には移動不能に支持
することができる。
【0030】図6はこの発明の第3の実施例を示す。こ
の実施例は取付具の変形例を示す。つまり、この第3の
実施例の取付具8Bは、収容部14Aの上端面が開放
し、その開放端の内周には鍔部41が形成されている。
なお、収容部14Aの両側には側部フランジ42、側部
フランジ42の下端には下部フランジ43が設けられて
いて、取付具8Bはこれらフランジを介して家具本体で
ある、ベッド1の側部材3にねじ止め固定される。
【0031】このような構成においては、上記収容部1
4Aに収容されたキャスタ装置15は上端面が露出して
いる。したがって、キャスタ装置15の露出した上端面
を押圧することで、上記収容部14Aに収容保持された
キャスタ装置15を簡単に取り外すことができる。
【0032】図7と図8はこの発明の第4の実施例で、
取付具の変形例を示す。この実施例の取付具8Cは、収
容部14Bと、この収容部14Bの一側に一体的に設け
られた取付部45とからなる。上記取付部45は収容部
14よりも十分に長尺に形成され、そこには長孔46が
高さ方向に沿って穿設されている。
【0033】図7と図8において、47はベッド1の側
板3とボ−ド4、5を連結する連結金具である。この連
結金具47は板材をL字状に折り曲げてなり、その一辺
には図7に鎖線で示すように上下に2つの鉤部48が形
成されていて、他辺を上記側板3にねじ49で固定し、
一辺を上記ボ−ド4、5の幅方向の端部内面に設けられ
たねじ51に係合させ、それによって側板3とボ−ド
4、5とを連結している。
【0034】上記取付具8Cは、その取付部45が長孔
46を介して上記鉤部48をボ−ド4、5に固定するね
じ51によって共締めされる。そのため、取付具8C
は、その固定位置を、取付部45をねじ51に沿って上
下方向に移動させることができるから、その高さ方向の
固定位置を調整することができる。
【0035】図9と図10はこの発明の第5の実施例を
示す。この第5の実施例はキャスタ装置の変形例で、こ
の実施例のキャスタ装置15Bは上端が蓋体55によっ
て閉塞され、下端の外周にストッパ部56が設けられた
ホルダ16Bを有する。このホルダ16B内には可動体
57がスライド自在に設けられている。この可動体57
の外周には段部58が形成されている一方、ホルダ16
Bの内周には上記段部58に係合して上記可動体57が
下端面から抜出するのを防止する係止部59が形成され
ている。
【0036】上記可動体57には図10に示すホルダ6
0が設けられている。このホルダ60はリング部61
と、このリング部61の下端から周方向に所定の間隔、
たとえば90度間隔で突設された複数の支持片62とか
らなり、上記リング部61が上記可動体57に埋設され
ている。上記支持片62の下端部はリング部61の径方
向内方に向かって屈曲され、その先端部には支持ボ−ル
63が回転自在かつ落下しないよう支持されている。
【0037】上記可動体57の下端面には球形状の凹面
64が形成されている。この凹面64には上記可動体5
7の下部に形成された環状溝36Aの一部が露出してい
る。上記環状溝36Aには多数の軸受ボ−ル23が回転
自在に収容されている。そして、上記可動体57の下面
側には、その一部を上記凹面64に露出して軸受ボ−ル
23に接触させ、上記支持ボ−ル63によって最大直径
よりも下側の部分が支持されて主ボ−ル21が回転自在
に支持されている。
【0038】上記可動体57の上端面と、上記ホルダ1
6Bの上端に設けられた蓋体55との間には、上記可動
体57を弾性的に支持したばね25が設けられている。
このような構成のキャスタ装置15Bによれば、主ボ−
ル21は支持片62の支持ボ−ル63によって支持され
ているため、その主ボ−ル21の大部分が支持片62の
間の部分から露出している。そのため、主ボ−ル21が
回転することで、その表面にゴミが付着しても、容易に
除去できるから、主ボ−ル21と軸受ボ−ル23との間
にゴミが入り込んで、主ボ−ル21が回転しずらくなる
のが防止される。
【0039】図11はこの発明の第6の実施例で、この
実施例は取付具の変形例である。この実施例の取付具8
Dは図1に示す構成とほぼ同じ構成のキャスタ装置15
Cを保持するものであって、このキャスタ装置15Cは
図1の構成と比べてホルダ16の上部内面に弾性シ−ト
24が設けられていないという点だけで相違しており、
他の構成は同一であるから、同一部分には同一記号を付
して説明を省略する。
【0040】上記取付具8Dは外径状が円錐台状をなし
た取付部14Bを有する。この取付部14Bの内部には
筒状部61が形成され、この筒状部61に上記キャスタ
装置15Cが収容されている。上記筒状部61は取付部
14Bよりも短く形成されている。
【0041】上記取付部14Bの下端面には保持部材6
2が接合固定されている。この保持部材62には上記キ
ャスタ装置15のホルダ16の下端面に設けられたスト
ッパ部18の内径とほぼ同径の開口部62aが形成され
ていて、上記キャスタ装置15Cが筒状部61から脱落
するのを阻止している。なお、主ボ−ル21は、その一
部が上記保持部材62の下面側から突出している。
【0042】上記収容部14Bの上端面にはその内面側
からボルト63がねじ部を突出させて固定されていて、
取付部14Bは上記ボルト63を用いてベッドやソファ
−などの家具本体64に埋設されたナット65に捩じ込
まれて取り付けられる。
【0043】図12と図13はこの発明の第7の実施例
を示す。この実施例は家具としてのソファ−71を示
す。このソファ−71は座部72と背部73とを有す
る。上記座部72は木枠からなるベ−ス74上にスプリ
ングユニット75が載置され、このスプリングユニット
75上にクッション材76が積層されている。そして、
この積層体が外装地77によって被覆されてなる。
【0044】上記座部72の下面四隅部にはキャスタ装
置15Dが設けられている。このキャスタ装置15D
は、図13に示す脚兼用の木製の取付具80に形成され
た取付部80a内に収容されている。
【0045】上記取付部80aに収容されたキャスタ装
置15Dは、ホルダ81を有する。このホルダ81は下
端面にストッパ部18が形成され、上端面が樹脂製の蓋
板82によって閉塞されている。このホルダ81内には
可動体84がスライド自在に収容され、その下端面には
球形状の収容部85が形成されている。この収容部85
には主ボ−ル21が保持されている。
【0046】上記可動体84の下端部には環状溝86が
一部を露出させて形成され、この環状溝86には軸受ボ
−ル23が収容されていて、その軸受ボ−ル23に上記
主ボ−ル21の一部が接触している。それによって、主
ボ−ル21は回転自在に支持されている。上記可動体8
4の上面と上記蓋板82との間には可動体84を弾性的
に支持したばね25が介装されている。
【0047】上記取付具80の上端面からはねじ86が
捩じ込まれている。このねじ86は上記ホルダ83の蓋
板82に螺合している。それによって、上記キャスタ装
置15Cが上記取付具80に一体的に結合されている。
さらに、取付具80は上記ねじ86を上記ソファ−71
の座部72の下面からベ−ス74に捩じ込むことで、取
り付けられている。
【0048】したがって、このような構成のソファ−7
1によれば、利用者が着座していないときには回転自在
に主ボ−ル21を転動させて移動させることができ、着
座しているときにはばね25が圧縮されて上記主ボ−ル
21が相対的にホルダ83内に入り込み、ストッパ部1
8が床面に接地するから、移動が阻止されることにな
る。
【0049】図14はこの発明の第8の実施例を示す。
この実施例はベッドやソファ−などの家具本体を構成す
る部材91、たとえばベッドの場合には側板やヘッドボ
−ド、フットボ−ド、ソファ−の場合にはベ−スなど
に、その下端面に開放した取付孔92を形成し、その取
付孔92にたとえば第1の実施例に示されたキャスタ装
置5を収容した。上記取付孔92の深さ寸法は、キャス
タ装置15のホルダ16の高さ寸法とほぼ同じに形成さ
れている。したがって、上記部材91の下端面からは主
ボ−ル21だけが露出している。
【0050】そのため、キャスタ装置15が外部からは
ほとんど見えないから、家具の外管を向上させることが
でき、とくに使用時には主ボ−ル21も見えないから、
とくに使用時における外観が向上する。
【0051】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明は、家具本体
の下部に取り付けられるキャスタ装置を、下端面が開口
したホルダと、このホルダ内に移動自在に設けられた可
動体と、この可動体の下端側に回転自在に設けられた主
ボ−ルと、上記可動体を弾性的に保持し上記ホルダに加
わる荷重によって圧縮されることで上記ホルダを下方へ
変位させるばねとから構成した。
【0052】そのため、上記家具がベッドやソファ−な
どで、その家具が使用されていないときには、上記主ボ
−ルが回転可能な状態にあるから、上記家具を容易に移
動させることができ、不使用時にはそのときの利用者の
荷重によってばねが圧縮されて上記主ボ−ルがホルダ内
へ相対的に入り込み、ホルダの下端面が接地するから、
上記主ボ−ルの回転が阻止され、家具を移動することの
ない状態で使用できる。
【0053】つまり、家具を移動自在な構成とした場
合、従来のように使用時にロックしたり、不使用時にロ
ック状態を解除するなどの操作が不要となるから、上記
家具を簡単確実に使用することができる。また、キャス
タ装置は家具本体の外部に露出しないよう設けることが
可能であるから、そのように設ければ、上記家具本体の
外観の向上が計れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示すキャスタ装置の
縦断面図。
【図2】同じく家具としてのベッドの断面図。
【図3】同じくキャスタ装置およびそのキャスタ装置を
取り付けるための収容部の斜視図。
【図4】この発明の第2の実施例を示す収容部の斜視
図。
【図5】同じく断面図。
【図6】この発明の第3の実施例を示す収容部の斜視
図。
【図7】この発明の第4の実施例を示す収容部の斜視
図。
【図8】同じく平面図。
【図9】この発明の第5の実施例を示すキャスタ装置の
縦断面図。
【図10】同じく斜視図。
【図11】この発明の第6の実施例を示すキャスタ装置
の縦断面図。
【図12】この発明の第7の実施例を示すソファ−の一
部断面した正面図。
【図13】同じくキャスタ装置の縦断面図。
【図14】この発明の第8の実施例を示すキャスタ装置
の取付け構造の断面図。
【符号の説明】
1…ベッド(家具本体)、15…キャスタ装置、16…
ホルダ、21…主ボ−ル、25…ばね、27…可動体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家具本体の下部に取り付けられたキャス
    タ装置によって移動可能に支持される家具において、 上記キャスタ装置は、下端面が開口したホルダと、この
    ホルダ内に移動自在に設けられた可動体と、この可動体
    の下端側に回転自在に設けられた主ボ−ルと、上記可動
    体を弾性的に保持し上記ホルダに加わる荷重によって圧
    縮されることでその圧縮量に応じて上記ホルダを下方へ
    変位可能とする弾性体とを具備したことを特徴とする家
    具。
JP6019399A 1994-02-16 1994-02-16 家 具 Expired - Fee Related JP3056036B2 (ja)

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