JP3083727B2 - 挿抜式ガス分析装置 - Google Patents

挿抜式ガス分析装置

Info

Publication number
JP3083727B2
JP3083727B2 JP5809295A JP5809295A JP3083727B2 JP 3083727 B2 JP3083727 B2 JP 3083727B2 JP 5809295 A JP5809295 A JP 5809295A JP 5809295 A JP5809295 A JP 5809295A JP 3083727 B2 JP3083727 B2 JP 3083727B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas analyzer
analyzer unit
gas
nut member
connectors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5809295A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08219980A (ja
Inventor
真作 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horiba Ltd filed Critical Horiba Ltd
Priority to JP5809295A priority Critical patent/JP3083727B2/ja
Priority to US08/573,004 priority patent/US5746976A/en
Priority to DE19546952A priority patent/DE19546952C2/de
Publication of JPH08219980A publication Critical patent/JPH08219980A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3083727B2 publication Critical patent/JP3083727B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Measuring Cells (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、自動車から
排出されるガスや、ボイラーなど固定排出源から排出さ
れるガスを分析するガス分析計をユニット構成したガス
分析計ユニットを、その前面から挿抜できるように構成
した挿抜式ガス分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記挿抜式ガス分析装置においては、収
納ケースに挿抜自在に収容されるガス分析計ユニットを
収納ケースに対して、ガス分析計ユニットの前面側から
固定したり、その固定を解除できるようにする必要があ
り、従来は、図11に示すようにして固定を行ってい
た。
【0003】すなわち、図11(A)に示すものでは、
ガス分析計ユニット71の前板72に固定用の雄ねじ7
3を挿入する孔74を設ける一方、収納ケース75の前
部に雄ねじ73をねじ込むための雌ねじ76を設けてお
り、同図(B)に示すものでは、雄ねじ77をねじ込む
ための雌ねじ78を収納ケース75の背面に設け、ガス
分析計ユニット71を収納ケース75に対してねじ止め
するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
11(A)のように構成した場合、収納ケース75のね
じ部後方のスペースを分析計のスペースとして有効利用
することができず、所謂デッドスペースとなってしま
う。また、図11(B)のように構成した場合、雄ねじ
77として非常に長いものを用いる必要があるととも
に、このように長い雄ねじ77をガス分析計ユニット7
1の内部を突き抜けることになり、そのため、ガス分析
計ユニット71内部に大きなデッドスペースが生ずるこ
とになる。
【0005】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、ガス分析計ユニットを収納ケースに対して前
面からの操作のみで挿抜し、これを固定することができ
るのは勿論のこと、ガス分析計ユニットの挿抜用スペー
スをできるだけ小さくした新規な挿抜式ガス分析装置を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1発明の挿抜式ガス分析装置は、ガス分析計ユニ
ットの背面に単独での接続固定機構を持たない複数の電
気用およびガス用のコネクタを配置する一方、前記ガス
分析計ユニットを収容する収納ケースの内部後方に、前
記各コネクタとそれぞれ対をなすコネクタを設けるとと
もに、前記ガス分析計ユニットの前板にこのガス分析計
ユニットの挿抜方向と平行な方向を中心として空回りす
る雄ねじを設け、この雄ねじにナット部材を螺着し、こ
のナット部材と前記前板との間にコイルばねを介装する
一方、前記収納ケースの底板前部に前記ナット部材を係
合させる溝を設け、さらに、前記ナット部材に前記溝の
周壁と係合する第1当接部およびガス分析計ユニットの
底板と係合する第2当接部を設けている。
【0007】そして、第2発明の挿抜式ガス分析装置
は、ガス分析計ユニットの背面に単独での接続固定機構
を持たない複数の電気用およびガス用のコネクタを配置
する一方、前記ガス分析計ユニットを収容する収納ケー
スの内部後方に、前記各コネクタとそれぞれ対をなすコ
ネクタを設けるとともに、前記ガス分析計ユニットの前
板にこのガス分析計ユニットの挿抜方向と平行な方向を
中心として空回りする雄ねじを設け、この雄ねじにナッ
ト部材を螺着し、このナット部材と前記前板との間に、
ナット部材と当接し、前記雄ねじを貫挿させる孔が開設
された平面部と、この平面部から両側に緩やかに斜めに
伸びる脚部とからなり、前記平面部の両側を脚部の延設
する方向に折り曲げた板ばねを介装する一方、前記収納
ケースの底板前部に前記ナット部材を係合させる溝を設
け、さらに、ナット部材に前記溝の周壁と係合する第1
当接部およびガス分析計ユニットの底板と係合する第2
当接部を設けている。
【0008】また、第3発明の挿抜式ガス分析装置は、
ガス分析計ユニットの背面に単独での接続固定機構を持
たない複数の電気用およびガス用のコネクタを配置する
一方、前記ガス分析計ユニットを収容する収納ケースの
内部後方に、前記各コネクタとそれぞれ対をなすコネク
タを設けるとともに、前記収納ケースの前部下方を中心
にして上下方向に回動するクランプ体を設け、このクラ
ンプ体によって前記ガス分析計ユニットの前面部を押圧
するようにしている。
【0009】
【作用】上記いずれの発明の挿抜式ガス分析装置におい
ても、ガス分析計ユニット挿抜用のスペースが少なくて
済み、従来と異なり、大きなデッドスペースを生ずるこ
とがない。
【0010】そして、前記第1発明および第2発明の挿
抜式ガス分析装置においては、ガス分析計ユニット固定
時の雄ねじの回転によってナット部材の動く方向とガス
分析計ユニットの挿抜方向とが一致しているため、ガス
分析計ユニット背面に設けられた電気用コネクタやガス
用コネクタの挿抜を有効に補助することができる。
【0011】特に、第2発明の挿抜式ガス分析装置にお
いては、板ばねを用いているので、前板とナット部材と
の間の距離を可及的に小さくすることができる。
【0012】また、前記第3発明の挿抜式ガス分析装置
においては、構成が簡単であり、取扱いが容易である。
【0013】
【実施例】以下、この発明の詳細を、図を参照しながら
説明する。図1〜図4は、第1発明の一実施例を示す。
まず、図1および図2において、1はガス分析計ユニッ
ト、2はこのガス分析計ユニット1を挿抜できるように
収容する収納ケースである。すなわち、この発明の挿抜
式ガス分析装置は、主として、ガス分析計ユニット1と
これを収容する収納ケース2とからなる。
【0014】そこで、前記ガス分析計ユニット1の構成
を説明すると、このガス分析計ユニット1は、詳細には
図示してないが、例えばステンレス鋼など適宜の金属か
らなるとともに、前面、背面、両側面、上面、下面のう
ち一方の側面のみが開放された直方体形状に形成された
ユニット本体3に、赤外光源とガスセルと検出器とをこ
の順に設けたガス分析部と、前記検出器からの信号を処
理したりする信号処理部を設けたプリント基板などを搭
載してなるものである。
【0015】前記ユニット本体3の底板4の挿抜方向の
下部両側には、収納ケース2側のガイド部12(後述す
る)に係合し、これによって案内される係合部5が形成
されている。また、ユニット本体3の背板6には、電気
用コネクタ7と複数(図示例では5つ)のガス用コネク
タ8が適宜配置されている。なお、図示してないが、電
気用コネクタ7は、ケーブルなどを介して前記プリント
基板に接続されており、ガス用コネクタ8は、前記ガス
セルへのガス流路にそれぞれ接続されている。
【0016】次に、前記収納ケース2の構成を説明する
と、この収納ケース2は、上記構成のガス分析計ユニッ
ト1を収容できる程度の間口と奥行きとを有する角筒体
に形成され、例えばステンレス鋼のような金属よりな
り、その一方(以下、前面側という)が開口し、他方
(以下、背面側という)が板部材9で閉止されている。
【0017】前記収納ケース2の底板10には、前記ガ
ス分析計ユニット1の係合部5と係合し、これを案内す
るガイド部11が前面側から背面側に向かって直線状に
設けられている。また、収納ケース2の内部後方に、例
えば板部材9に前記ガス分析計ユニット1の電気用コネ
クタ7、ガス用コネクタ8とそれぞれ対をなす電気用コ
ネクタ12、ガス用コネクタ13が設けられている。
【0018】前記電気用コネクタ7,12、ガス用コネ
クタ8,13のガス分析計ユニット1、収納ケース2へ
の取付けは、それらが互いに対応するように位置決めす
ることが必要であるが、さらに、これらの取付け位置
は、係止部5およびガイド部12の位置をも考慮して設
定する必要があることはいうまでもない。
【0019】また、この実施例で用いられるコネクタ
7,12,8,13は、全て単独接続での接続固定機構
を備えてないものが用いられる。電気用接続コネクタ
7,12の一例として、例えば富士通社製のD・Sub
コネクタを、また、ガス用コネクタ8,13の一例とし
て、例えば日東工器社製のマルチカプラを挙げることが
できる。
【0020】なお、14は電気用コネクタ12に接続さ
れる電気ケーブル、15はガス用コネクタ13に接続さ
れるガス配管である。
【0021】次に、ガス分析計ユニット1を収納ケース
2に固定する機構について、図3および図4をも参照し
ながら説明する。16はガス分析計ユニット1の前板
で、この前板16には、ガス分析計ユニット1の挿抜方
向(両矢印ABで示す方向)と平行な方向を中心として
空回りする適宜長さの例えば溝付きボルトよりなる雄ね
じ17が前板16を挿通するように設けられている。1
8はこの雄ねじ17の抜け止め用のEリングである。
【0022】そして、前記雄ねじ18には、一部を切除
した円盤状のナット部材19が螺着されている。このナ
ット部材19は、図4に示すように、鉤型に切除され、
矢印R方向に回動したとき、収納ケース2の底板10の
ガイド部11よりも前面側に開設された溝20の挿抜方
向ABと平行な周壁20aと当接する部分(以下、第1
当接部という)19aと、前記矢印Rと反対方向に回動
したとき、ガス分析計ユニット1の底板4の上面4aと
当接する部分(以下、第2当接部という)19bとを有
する。
【0023】21は前記前板16の背面16aとナット
部材19の平面19cとの間に設けられるコイルばね
で、このコイルばね21は、雄ねじ17の動きに対して
ナット部材19を追従させるものである。
【0024】上記第1発明の挿抜式ガス分析装置の動作
について説明する。今、ガス用コネクタ8,13がガス
ストップ機構を備えてないものとする。
【0025】ガス分析計ユニット1を収納ケース2に収
納するに際しては、まず、前記ガス配管15に設けられ
ているストップバルブ(図示してない)を閉じる。そし
て、ガス分析計ユニット1側の係合部5を収納ケース2
側のガイド部11に係合させ、その状態で、例えば前板
16に適宜の力を加えてガス分析計ユニット1を、図1
において矢印Aで示す挿入方向に押す。なお、このと
き、ナット部材19の第1当接部19aがほぼ水平にな
るようにしておく。
【0026】上記押し込みによって、ガス分析計ユニッ
ト1は、ガイド部11に案内されるようにして直線的に
押し込まれ、ガス分析計ユニット1側のコネクタ7,8
が収納ケース2側のコネクタ12,13とそれぞれ接続
される。このとき、ナット部材19が溝20のほぼ上方
に位置する。
【0027】この状態で、雄ねじ17を図4において矢
印R方向に回転させると、ナット部材19は、図3にお
ける矢印B方向に引き寄せられ、ナット部材19の第1
当接部19aが溝20内に入り込み、さらに、雄ねじ1
7を矢印R方向に回動させることにより、第1当接部1
9aが溝20の周壁20aに当接してその位置で停止す
る。
【0028】そして、雄ねじ17をさらに矢印R方向に
回動させることにより、前記第1当接部19aが周壁2
0aを押し付けられながらナット部材19の平面部(第
3当接部)19cが溝20の挿抜方向と直交する方向で
手前側の周壁20bと当接し(図3参照)、その状態で
前板16がナット部材19に近づく方向に移動して、ガ
ス分析計ユニット1が矢印A方向に移動することによっ
て、ガス分析計ユニット1が収納ケース2背面側に押し
付けられる。これにより、ガス分析計ユニット1側のコ
ネクタ7,8と収納ケース2側のコネクタ12,13と
がそれぞれ緊密に結合された状態で、ガス分析計ユニッ
ト1が収納ケース2に収納固定される。
【0029】そして、例えば点検などのために、前記収
納固定状態にあるガス分析計ユニット1を収納ケース2
から引き出す場合は、まず、前記ストップバルブを閉じ
る。そして、前記雄ねじ17を、図4における矢印Rで
示す方向と反対方向に回動させる。この回動に伴ってナ
ット部材19がコイルばね21の働きによって同方向に
回動し、前記第1当接部19aが周壁20aから離れ、
さらに、回動することによって、第2当接部19bがガ
ス分析計ユニット1の底板4の上面4aと当接し、それ
以上同方向への回動が禁止される。この状態では、ガス
分析計ユニット1を矢印B方向に引き出すことができる
ので、例えば、前板16に矢印B方向に力を加えること
により、前記コネクタ7と12、8と13はそれぞれ分
離され、ガス分析計ユニット1は、ガイド部11に沿う
ようにして直線的に引き出される。
【0030】上述した挿抜式ガス分析装置においては、
ガス分析計ユニット1の収納ケース2への挿入、引出し
のいずれの場合も、ガス分析計ユニット1の前面におい
てガス分析計ユニット1を挿抜することができ、しか
も、ガス分析計ユニット1の収納ケース2への固定、ま
たはその解除をガス分析計ユニット1の前面側において
行うことができ、ガス分析計ユニット1を挿抜させるた
めのスペースが少なくて済み、従来と異なり、大きなデ
ッドスペースを生ずることがない。
【0031】そして、上記挿抜式ガス分析装置において
は、ガス分析計ユニット1固定時の雄ねじ17の回転に
よってナット部材19の動く方向とガス分析計ユニット
1の挿抜方向とが一致しているため、ガス分析計ユニッ
ト1背面に設けられた電気用コネクタ7,12やガス用
コネクタ8,13の挿抜を有効に補助することができ
る。
【0032】そして、上記挿抜式ガス分析装置において
は、前板16の背面16aとナット部材19の平面19
cとの間にコイルばね21を設けているので、雄ねじ1
7の動きに対してナット部材19が追従し、ナット部材
19の第1当接部19aや第2当接部19bがナット部
材19の無駄な回動を停止させることができる。
【0033】そして、上述のように、ガス分析計ユニッ
ト1の着脱の際に行う動作は、ガス分析計ユニット1の
前面において全て行うことができるので、従来と異な
り、ガス分析計ユニット1の後方に作業者が入り込むた
めのスペースを設ける必要がなく、それだけ設置スペー
スが小さくて済む。また、ガス分析計ユニット1内に固
定機構などを設けなくてもよく、ガス分析計ユニット1
内にデッドスペースが生ずることもない。
【0034】上述の第1発明においては、前板16の背
面16aとナット部材19の平面19cとの間にコイル
ばね21を設けていたが、このコイルばね21に代え
て、板ばねを設けてもよく、以下、これを第2発明とし
て、図5〜図8を参照しながら詳細に説明する。なお、
図5〜図8において、図1〜図4に示す符号と同じもの
は同一物であるので、その説明は省略する。
【0035】図5において、22は前記前板16とナッ
ト部材19との間に設けられ、雄ねじ17の動きに対し
てナット部材19を追従させる板ばねで、例えば、図6
に示すように構成される。すなわち、この板ばね22
は、ナット部材19の平面19cと当接する平面部23
と、この平面部23の両端から両側に緩やかに斜めに伸
びる脚部24とからなる。そして、前記平面部23の脚
部24と直交する両側には、脚部24の傾斜する側にほ
ぼ直角に折り曲げられた折曲部25が形成されるととも
に、平面部23の一方の脚部24および一方の折曲部2
5にやや偏った位置には、雄ねじ17を挿通させる孔2
3aが開設されている。また、両脚部24の端部24a
は、ほぼ直角に折り曲げられるとともに、その折り曲げ
箇所24bを中心に長孔24cが開設されている。
【0036】そして、上記板ばね22は、図7および図
8に示すように、平面部23の孔23aに雄ねじ17が
挿通するとともに、平面部23の外面(脚部24の屈曲
する方向と反対の面)がナット部材19の平面19cに
当接した状態で、両脚部24の長孔24cに前板16の
内側に立設された固定ピン26を挿通させた状態で、前
板16とナット部材19との間に設けられる。
【0037】次に、上記第2発明の挿抜式ガス分析装置
の動作について説明する。今、ガス用コネクタ8,13
がガスストップ機構を備えてないものとする。
【0038】ガス分析計ユニット1を収納ケース2に収
納するに際しては、まず、前記ガス配管15に設けられ
ているストップバルブ(図示してない)を閉じる。そし
て、ガス分析計ユニット1側の係合部5を収納ケース2
側のガイド部11に係合させ、その状態で、例えば前板
16に適宜の力を加えてガス分析計ユニット1を、収納
ケース2側に押す。なお、このとき、ナット部材19の
第1当接部19aがほぼ水平になるようにしておく。
【0039】上記押し込みによって、分析計ユニット1
は、ガイド部11に案内されるようにして直線的に押し
込まれ、ガス分析計ユニット1側のコネクタ7,8が収
納ケース2側のコネクタ12,13とそれぞれ接続され
る。このとき、ナット部材19が溝20のほぼ上方に位
置する。
【0040】この状態で、雄ねじ17を図7(A)にお
いて矢印R方向に回転させると、ナット部材19は、図
7(B)における矢印B方向に引き寄せられ、ナット部
材19の第1当接部19aが溝20内に入り込み、さら
に、雄ねじ17を矢印R方向に回動させることにより、
第1当接部19aが溝20の周壁20aに当接してその
位置で停止する(図8(A)参照)。
【0041】そして、雄ねじ17をさらに矢印R方向に
回動させることにより、前記第1当接部19aが周壁2
0aを押し付けられながらナット部材19の平面部(第
3当接部)19cが溝20の挿抜方向と直交する方向で
手前側の周壁20bと当接し(図7(B)参照)、その
状態で前板16がナット部材19に近づく方向に移動し
て、ガス分析計ユニット1が矢印A方向に移動すること
によって、ガス分析計ユニット1が収納ケース2背面側
に押し付けられる(図8(B)参照)。これにより、ガ
ス分析計ユニット1側のコネクタ7,8と収納ケース2
側のコネクタ12,13とがそれぞれ緊密に結合された
状態で、ガス分析計ユニット1が収納ケース2に収納固
定される。
【0042】そして、例えば点検などのために、前記収
納固定状態にあるガス分析計ユニット1を収納ケース2
から引き出す場合は、まず、前記ストップバルブを閉じ
る。そして、前記雄ねじ17を、図7(A)における矢
印Rで示す方向と反対方向に回動させる。この回動に伴
ってナット部材19が板ばね22の働きによって同方向
に回動し、前記第1当接部19aが周壁20aから離
れ、さらに、回動することによって、第2当接部19b
がガス分析計ユニット1の底板4の上面4aと当接し、
それ以上同方向への回動が禁止される。この状態では、
ガス分析計ユニット1を矢印B方向に引き出すことがで
きるので、例えば、前板16に矢印B方向に力を加える
ことにより、前記コネクタ7と12、8と13はそれぞ
れ分離され、ガス分析計ユニット1は、ガイド部11に
沿うようにして直線的に引き出される。
【0043】上述した第2発明の挿抜式ガス分析装置に
おいては、前記第1発明の挿抜式ガス分析装置と同様の
作用効果を奏する。すなわち、ガス分析計ユニット1の
収納ケース2への挿入、引出しのいずれの場合も、ガス
分析計ユニット1の前面においてガス分析計ユニット1
を挿抜することができ、しかも、ガス分析計ユニット1
の収納ケース2への固定、またはその解除をガス分析計
ユニット1の前面側において行うことができ、ガス分析
計ユニット1を挿抜させるためのスペースが少なくて済
み、従来と異なり、大きなデッドスペースを生ずること
がない。
【0044】そして、上記挿抜式ガス分析装置において
は、ガス分析計ユニット1固定時の雄ねじ17の回転に
よってナット部材19の動く方向とガス分析計ユニット
1の挿抜方向とが一致しているため、ガス分析計ユニッ
ト1背面に設けられた電気用コネクタ7,12やガス用
コネクタ8,13の挿抜を有効に補助することができ
る。
【0045】また、上述のように、ガス分析計ユニット
1の着脱の際に行う動作は、ガス分析計ユニット1の前
面において全て行うことができるので、従来と異なり、
ガス分析計ユニット1の後方に作業者が入り込むための
スペースを設ける必要がなく、それだけ設置スペースが
小さくて済む。また、ガス分析計ユニット1内に固定機
構などを設けなくてもよく、ガス分析計ユニット1内に
デッドスペースが生ずることもない。
【0046】そして、上記挿抜式ガス分析装置において
は、前板16とナット部材19との間に板ばね22を設
けているので、雄ねじ17の動きに対してナット部材1
9が追従し、ナット部材19の第1当接部19aや第2
当接部19bがナット部材19の無駄な回動を停止させ
ることができるとともに、前記第1発明の挿抜式ガス分
析装置に比べて、前板16とナット部材19との間の距
離がより小さくなり、より小型化できる。
【0047】また、板ばね22がその平面部23におい
てナット部材19に当接するとともに、この平面部23
にはこれに対してほぼ直交する方向に折曲した折曲部2
5が形成してあるので、ナット部材19と板ばね22と
の当接面積が板ばね22の撓み状態に関係なく確保さ
れ、ナット部材19が雄ねじ17の動きに対して確実に
追従することができる。また、前記折曲部25を設けて
あることにより、平面部23に対して緩やかに曲げられ
た脚部24の撓みが弾性限界を超えて破損するといった
ことが防止される。
【0048】さらに、前記脚部24の端部側24aが折
れ曲げ箇所24bを中心に開設された長孔24dにおい
て前板16の背面16a側に立設された固定ピン26に
当接するので、板ばね22が雄ねじ17の動きに追従し
て回転するのを効果的に防止する効果もある。
【0049】ところで、上記第1発明および第2発明に
おいて用いられるナット部材19は、これを例えば図4
および図7(A)における矢印R方向に回動したとき、
収納ケース2側の溝20の周壁20aと当接する第1当
接部19aと、前記R方向とは逆方向に回動したときガ
ス分析計ユニット1の底板4の上面4aと当接する第2
当接部19bとを備えておればよく、したがって、図9
に示すような爪状のナット部材27であってもよい。こ
の図において、27a、27bは第1当接部、第2当接
部である。
【0050】また、第2発明において用いられる板ばね
22の脚部24の端部側の屈曲角は直角でなくてもよ
く、例えば、屈曲先端部が前板16とほぼ水平になるよ
うにしてもよい。
【0051】上記第1発明および第2発明においては、
ガス分析計ユニット1の前板16の背面とナット部材1
9との間に、コイルばね21または板ばね22を介装し
たものであったが、このような構造に代えて、図10に
示すようにしてもよい。
【0052】すなわち、図10は、第3発明の一実施例
を示すもので、この図10において、28はブーメラン
形状のクランプ体で、その一端は、収納ケース2の前部
を下方への折曲部29に設けられたブラケット30に枢
支されており、その中央部には例えばローラ31が回転
自在に設けられている。一方、ガス分析計ユニット1の
前面パネル32の下部のローラ31が当接される位置に
は当接部33が形成されている、この当接部33の下部
は、手前方向(図示例では、左側方向)に上り傾斜のテ
ーパ面34が形成されている。
【0053】このように構成された挿抜式ガス分析装置
においては、ガス分析計ユニット1側のコネクタ7,8
と収納ケース2側のコネクタ12,13とが結合された
状態で、ガス分析計ユニット1が収納ケース2に収納さ
れている状態でにおいて、クランプ体28が図中の仮想
線の位置からX方向に回動させ、ローラ31を当接部3
3のテーパ面34に押し付けることにより、ガス分析計
ユニット1を収納ケース2に対して固定できる。また、
ガス分析計ユニット1を収納ケース2から引き出すとき
は、クランプ体28を実線の位置からY方向に回動させ
ればよい。
【0054】上記第3発明の挿抜式ガス分析装置によれ
ば、簡単な構成および簡単な操作でガス分析計ユニット
1を収納ケース2に固定したり、固定状態を解除するこ
とができる。
【0055】この発明は、上述の各実施例に限られるも
のではなく、例えば、ガス分析計ユニット1に設けられ
るガス分析部は、上述のものに限られるものではない。
また、このガス分析計ユニット1におけるユニット本体
2は必ずしもボックス状でなくてもよく、ガス分析計や
プリント基板などを載置固定でき、挿抜時に変形したり
しなければ任意の形状を選択できる。
【0056】そして、ガイド部11と係合部5の構成
は、ガス分析計ユニット1の挿抜を直線的に行なえるよ
うにしてあればよく、例えば収納ケース2側に溝を設
け、ガス分析計ユニット1側にこの溝に係入する突部を
設けるなどしてもよい。
【0057】また、ガス用コネクタ8,13としてガス
ストップ機構を備えたものを用いてもよく、この場合、
ガス配管15におけるストップバルブの開閉をその都度
行う必要がなくなり、さらには、ストップバルブを省略
することもできる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の挿抜式
ガス分析装置においては、ガス分析計ユニットを収納ケ
ースに対して前面からの操作のみで挿抜し、これを固定
することができる。そして、その操作や取扱いがきわめ
て簡単である。また、ガス分析計ユニットの挿抜用スペ
ースを大幅に低減できるので、所謂デッドスペースが生
ずることがないとともに、ガス分析計ユニット内部にも
デッドスペースが生ずることがなく、したがって、装置
全体をコンパクトに構成できる。
【0059】そして、第1発明および第2発明の挿抜式
ガス分析装置においては、ガス分析計ユニット固定時の
雄ねじの回転によってナット部材の動く方向とガス分析
計ユニットの挿抜方向とが一致しているため、ガス分析
計ユニット背面に設けられた電気用コネクタやガス用コ
ネクタの挿抜を有効に補助することができる。
【0060】特に、第2発明の挿抜式ガス分析装置にお
いては、前板とナット部材との間に板ばねを介装してい
るので、前板とナット部材との間の距離を可及的に小さ
くすることができ、装置全体をよりコンパクトに構成で
きる。
【0061】また、第3発明の挿抜式ガス分析装置にお
いては、構成が簡単であり、取扱いが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明に係る挿抜式ガス分析装置の一例を示
す分解斜視図である。
【図2】前記挿抜式ガス分析装置の縦断面図である。
【図3】前記挿抜式ガス分析装置の要部の拡大断面図で
ある。
【図4】前記要部の断面正面図である。
【図5】第2発明に係る挿抜式ガス分析装置の一例を示
す縦断面図である。
【図6】第2発明で用いる雄ねじ、ナット部材および板
ばねの一例を示す分解斜視図である。
【図7】前記挿抜式ガス分析装置の要部を拡大して示す
図で、(A)は正面断面図、(B)は側面断面図であ
る。
【図8】この発明の動作を説明するための図で、(A)
は板ばねの圧縮前の状態図、(B)は板ばねの圧縮時の
状態図である。
【図9】ナット部材の他の態様を示す図である。
【図10】第3発明に係る挿抜式ガス分析装置の要部を
示す図である。
【図11】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】 1…ガス分析計ユニット、2…収納ケース、4…ガス分
析計ユニットの底板、7,12…電気用コネクタ、8,
13…ガス用コネクタ、10…収納ケースの底板、16
…前板、17…雄ねじ、19,27…ナット部材、19
a,27a…第1当接部、19b,27b…第2当接
部、20…溝、20a…溝の周壁、21…コイルばね、
22…板ばね、23…平面部、23a…孔、24…脚
部、25…折曲部、28…クランプ体、32…ガス分析
計ユニットの前面部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス分析計ユニットの背面に単独での接
    続固定機構を持たない複数の電気用およびガス用のコネ
    クタを配置する一方、前記ガス分析計ユニットを収容す
    る収納ケースの内部後方に、前記各コネクタとそれぞれ
    対をなすコネクタを設けるとともに、前記ガス分析計ユ
    ニットの前板にこのガス分析計ユニットの挿抜方向と平
    行な方向を中心として空回りする雄ねじを設け、この雄
    ねじにナット部材を螺着し、このナット部材と前記前板
    との間にコイルばねを介装する一方、前記収納ケースの
    底板前部に前記ナット部材を係合させる溝を設け、さら
    に、前記ナット部材に前記溝の周壁と係合する第1当接
    部およびガス分析計ユニットの底板と係合する第2当接
    部を設けたことを特徴とする挿抜式ガス分析装置。
  2. 【請求項2】 ガス分析計ユニットの背面に単独での接
    続固定機構を持たない複数の電気用およびガス用のコネ
    クタを配置する一方、前記ガス分析計ユニットを収容す
    る収納ケースの内部後方に、前記各コネクタとそれぞれ
    対をなすコネクタを設けるとともに、前記ガス分析計ユ
    ニットの前板にこのガス分析計ユニットの挿抜方向と平
    行な方向を中心として空回りする雄ねじを設け、この雄
    ねじにナット部材を螺着し、このナット部材と前記前板
    との間に、ナット部材と当接し、前記雄ねじを貫挿させ
    る孔が開設された平面部と、この平面部から両側に緩や
    かに斜めに伸びる脚部とからなり、前記平面部の両側を
    脚部の延設する方向に折り曲げた板ばねを介装する一
    方、前記収納ケースの底板前部に前記ナット部材を係合
    させる溝を設け、さらに、ナット部材に前記溝の周壁と
    係合する第1当接部およびガス分析計ユニットの底板と
    係合する第2当接部を設けたことを特徴とする挿抜式ガ
    ス分析装置。
  3. 【請求項3】 ガス分析計ユニットの背面に単独での接
    続固定機構を持たない複数の電気用およびガス用のコネ
    クタを配置する一方、前記ガス分析計ユニットを収容す
    る収納ケースの内部後方に、前記各コネクタとそれぞれ
    対をなすコネクタを設けるとともに、前記収納ケースの
    前部下方を中心にして上下方向に回動するクランプ体を
    設け、このクランプ体によって前記ガス分析計ユニット
    の前面部を押圧するようにしたことを特徴とする挿抜式
    ガス分析装置。
JP5809295A 1994-12-17 1995-02-21 挿抜式ガス分析装置 Expired - Lifetime JP3083727B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5809295A JP3083727B2 (ja) 1994-12-17 1995-02-21 挿抜式ガス分析装置
US08/573,004 US5746976A (en) 1994-12-17 1995-12-15 Detachable gas analyzing apparatus
DE19546952A DE19546952C2 (de) 1994-12-17 1995-12-15 Gasanalysator-Einschubanordnung

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-333959 1994-12-17
JP33395994 1994-12-17
JP5809295A JP3083727B2 (ja) 1994-12-17 1995-02-21 挿抜式ガス分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08219980A JPH08219980A (ja) 1996-08-30
JP3083727B2 true JP3083727B2 (ja) 2000-09-04

Family

ID=26399172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5809295A Expired - Lifetime JP3083727B2 (ja) 1994-12-17 1995-02-21 挿抜式ガス分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3083727B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08219980A (ja) 1996-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2651131B2 (ja) プラグインユニットを引き抜くための装置
EP0838882A2 (en) Printed circuit board connector fitting structure
JP3083727B2 (ja) 挿抜式ガス分析装置
JP3004885B2 (ja) 挿抜式ガス分析装置
US20080227317A1 (en) Electrical card connector with a dustproof device
JP3095337B2 (ja) Pcカード用コネクタ
US6276948B1 (en) Connector supporting mechanism
GB2177548A (en) Apparatus for handling a card-like substrate
JP2000331743A (ja) コネクタ支持機構
JP2000348820A (ja) コネクタ支持機構
JP3175898B2 (ja) ユニット機器の脱着装置
US6116934A (en) PCB zero-insertion-force connector
JPH10189082A (ja) 電気機器の端子装置
JPH0731322Y2 (ja) Icメモリカ−ドの挿入保持装置に於ける イジェクト機構
JP2953829B2 (ja) 回路基板及びその着脱機構
JP2005310436A (ja) コネクタ
JPH0683484A (ja) 電子機器システム
JP3462920B2 (ja) プリント基板用ソケット
JP3238036B2 (ja) 電子機器およびこの電子機器を用いた電子機器システム
JP2005310492A (ja) コネクタ
JPH11214071A (ja) 電気コネクタ装置
JP3088633B2 (ja) 挿抜式ガス分析装置
CN114744447A (zh) 一种hdmi连接器
JP3033577U (ja) 基板収納用ラック
JP2000133392A (ja) 無挿抜力コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090630

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120630

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120630

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150630

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term