JP3088633B2 - 挿抜式ガス分析装置 - Google Patents

挿抜式ガス分析装置

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JP3088633B2
JP3088633B2 JP10297195A JP10297195A JP3088633B2 JP 3088633 B2 JP3088633 B2 JP 3088633B2 JP 10297195 A JP10297195 A JP 10297195A JP 10297195 A JP10297195 A JP 10297195A JP 3088633 B2 JP3088633 B2 JP 3088633B2
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plug
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、自動車から
排出されるガスや、ボイラーなど固定排出源から排出さ
れるガスを分析するガス分析計をユニット構成したガス
分析計ユニットを、その前面から挿抜できるように構成
した挿抜式ガス分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガス分析装置は、ガス分析計をユ
ニット構成したガス分析計ユニットの後部に、複数の電
源、信号用(以下、電気用という)のコネクタおよびガ
ス用の継手を設けていた。そして、それぞれのコネクタ
および継手が単独で電気用のケーブルやガス配管の接続
固定機構を備えたものが用いられていた。
【0003】しかしながら、上述の従来のガス分析装置
においては、ガス分析計ユニット着脱に際しては、作業
者がその都度、ガス分析計ユニットの後方にまわり、コ
ネクタや継手を一つひとつ接続したり、分離していた。
この接続・分離作業はかなり煩わしく、また、この作業
を行うためのスペースをガス分析計ユニットの後方に確
保する必要があり、それだけ、ガス分析計ユニットの設
置スペースを大きくとらざるを得ないという問題もあっ
た。
【0004】そこで、ガス分析計ユニット前面における
作業のみで、ガス分析計ユニットの挿抜およびコネクタ
などの接続・分離を行うようにすることが考えられる。
この場合、ガス分析計ユニット後部に配置された電気用
およびガス用コネクタの接続を確実に行うには、コネク
タ接続時のそれらの位置決めが必要となる。通常のコネ
クタなどの接続を確実かつスムーズに行うためには、従
来は、図10に示すように、ガス分析計ユニット61の
背面およびこれを収納するケースの取合部62にそれぞ
れ、電気用コネクタ63,64とガス用コネクタ65,
66を設けるとともに、ガス分析計ユニット61にガイ
ドピン67を設ける一方、取合部62にガイド孔68を
設け、これらガイドピン67とガイド孔68によって、
接続時の位置決めを行うようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、ガイドピン67とガイド孔68とからなるガイ
ド機構を設けた場合、コネクタ63,64,65,66
とガイドピン67、ガイド孔68との位置関係の精度を
十分に確保する必要があるが、この精度を確保するに
は、ガス分析計ユニット61や取合部62の構成部品の
加工やそれらの組立において高い精度が要求される。そ
のため、装置全体が非常に高価になってしまうといった
欠点があった。
【0006】ところで、上述のように、電気用コネクタ
63,64とガス用コネクタ65,66とを並行して接
続する場合、電気側の接続とガス側の接続とが同時に行
われることが望ましいが、前記構成部品の加工や組立に
おける誤差のため、電気用コネクタ63,64とガス用
コネクタ65,66の挿抜方向の相対位置に変化が生
じ、電気側の接続が十分でないのにガス側の接続が完
了したり、逆に、ガス側の接続が完了していないの
に、電気側の接続が完了することがある。
【0007】前記の場合には、電気用コネクタ63,
64の接触抵抗が増大し、これによって、発熱したり発
火するといった危険性がある。また、前記の場合に
は、ガス用コネクタにおける流路断面積が十分に確保で
きず、流量不足となる。
【0008】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、ガイドピンなどを設けなくても電気用コネク
タの接続を確実にかつ安価な構成で行うことができ、ま
た、電気用コネクタの接続をより安全に行なえるように
した挿抜式ガス分析装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の一つの挿抜式ガス分析装置は、ガス分析
計ユニットの背面に単独での接続固定機構を持たない複
数の電気用およびガス用のコネクタを配置する一方、前
記ガス分析計ユニットを収容する収納ケースの内部後方
に、前記各コネクタとそれぞれ対をなすコネクタを設け
るとともに、前記ガス分析計ユニットおよび収納ケース
に設けられるガス用コネクタの接続端側にテーパを設
け、ガス用コネクタが電気用コネクタの接続時における
ガイドとなるように構成している。
【0010】また、この発明の他の挿抜式ガス分析装置
は、ガス分析計ユニットの背面に単独での接続固定機構
を持たない複数の電気用およびガス用のコネクタを配置
する一方、前記ガス分析計ユニットを収容する収納ケー
スの内部後方に、前記各コネクタとそれぞれ対をなすコ
ネクタを設けるとともに、ガス用コネクタのシールが確
実となった時点以降に電気用コネクタの接続が開始さ
れ、かつ、電気用コネクタが完全接続状態になったとき
においてもガス用コネクタが挿入方向に多少の余裕を有
するようにして、必ず、電気用およびガス用のコネクタ
が完全接続状態になるように構成している。
【0011】上記いずれの挿抜式ガス分析装置において
も、ガス用コネクタとして、プラグ側に、ばねによって
流路を常時閉じる方向に付勢されるガスストップ用ボー
ルを設け、ガス用コネクタのソケット側に、接続時、前
記ガスストップ用ボールを押圧して流路を開かせるピン
を設けてなるガスストップ機構を内蔵したカプラを用い
ることができる。
【0012】また、前記ガス用コネクタに代えて、プラ
グが、外周部にシール部材を備えた大径のプラグ体内
に、外周部にシール部材を備えた挿入側コネクタ部を少
なくとも一つ有するとともに、この挿入側コネクタ部以
外の空間を流路とする一つのコネクタ部を有するように
構成され、ソケット側が、前記プラグ体と嵌め合うソケ
ット体内に前記挿入側コネクタ部に対応する受け側コネ
クタ部を有するとともに、この受け側コネクタ部以外の
空間を流路とする一つのコネクタ部を有するように形成
されているカプラを用いることができる。
【0013】
【作用】上記いずれの発明の挿抜式ガス分析装置におい
ても、ガス分析計ユニットの着脱の際、ガス分析計ユニ
ットの前面においてガス分析計ユニットを挿抜するだけ
で、ガス分析計ユニット側の電気用およびガス用のコネ
クタを、収納ケース側に設けられた電気用およびガス用
のコネクタに対して接続または分離することができる。
【0014】そして、前記一つの挿抜式ガス分析装置に
おいては、ガス用コネクタが電気用コネクタのガイドを
兼ねるので、ガイドピンなどを格別設けなくても電気用
コネクタの接続を確実に行うことができ、それだけ構成
が簡単になる。
【0015】また、前記他の挿抜式ガス分析装置におい
ては、電気用コネクタとガス用コネクタとの挿抜方向に
おける相対位置の変化分がカバーされ、電気用コネクタ
の接続をより安全に行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の詳細を、図を参照しながら
説明する。図1〜図4は、この発明の一実施例を示す。
まず、図1および図2において、1はガス分析計ユニッ
ト、2はこのガス分析計ユニット1を挿抜できるように
収容する収納ケースである。すなわち、この発明の挿抜
式ガス分析装置は、主として、ガス分析計ユニット1と
これを収容する収納ケース2とからなる。
【0017】まず、前記ガス分析計ユニット1の構成を
説明すると、このガス分析計ユニット1は、詳細には図
示してないが、例えばステンレス鋼など適宜の金属から
なるとともに、前面、背面、両側面、上面、下面のうち
一方の側面のみが開放された直方体形状に形成されたユ
ニット本体3に、赤外光源とガスセルと検出器とをこの
順に設けたガス分析部と、前記検出器からの信号を処理
したりする信号処理部を設けたプリント基板などを搭載
してなるものである。
【0018】前記ユニット本体3の下板4の挿抜方向の
下部両側には、図3に示すように、後述する収納ケース
2側のガイド部13に係合し、これによって案内される
係合部5が形成されている。そして、ユニット本体3の
前板6の下板4より下方位置には、固定用ねじ7を挿入
する孔が設けられている。また、ユニット本体3の背板
8には、電気用コネクタ(以下、電気用ソケットともい
う)9と複数(図示例では5つ)のガス用コネクタ(以
下、ガス用ソケットともいう)10が適宜配置されてい
る。なお、図示してないが、電気用ソケット9は、ケー
ブルなどを介して前記プリント基板に接続されており、
ガス用ソケット10は、前記ガスセルへのガス流路にそ
れぞれ接続されている。
【0019】次に、前記収納ケース2の構成を説明する
と、この収納ケース2は、上記構成のガス分析計ユニッ
ト1を収容できる程度の間口と奥行きとを有する角筒体
に形成され、例えばステンレス鋼のような金属よりな
り、その一方(以下、前面側という)が開口し、他方
(以下、背面側という)が板部材11で閉止されてい
る。
【0020】前記収納ケース2の底部12には、図3に
も示すように、前記ガス分析計ユニット1の係合部5と
係合し、これを案内するガイド部13が前面側から背面
側に向かって直線状に設けられている。そして、前記底
部12の前面側は下方に折曲され、この折曲部14には
前記固定用ねじ7と螺合する雌ねじ部15が形成されて
いる。また、収納ケース2の内部後方に、例えば板部材
11に前記ガス分析計ユニット1の電気用ソケット9、
ガス用ソケット10とそれぞれ対をなす電気用コネクタ
(以下、電気用プラグともいう)16、ガス用コネクタ
(以下、ガス用プラグともいう)17が設けられてい
る。
【0021】そして、前記ガス用ソケット10およびガ
ス用プラグ17は、次のように構成されている。すなわ
ち、図4(A),(B)にも示すように、ガス用ソケッ
ト10およびガス用プラグ17の接続端側にそれぞれテ
ーパ18,19を設けている。また、ガス用ソケット1
0の前記テーパ18に近い内面に溝を設け、Oリングな
どのシール部材20が設けられ、ガス用プラグ17の胴
部21の周囲が密着することにより、ガス流路がシール
されるように構成されている。
【0022】また、電気用ソケット9と電気用プラグ1
6との接続と、ガス用ソケット10とガス用プラグ17
との接続との間は、次のように関係付けられている。す
なわち、図4(A)に示すように、ガス用コネクタ1
0,17のシールが確実となった時点以降、この実施例
では、ガス用プラグ17の先端側のテーパ19がガス用
ソケット10のOリング20を越えて、Oリング20に
ガス用プラグ17の胴部21が密着するように当接した
時点以降に電気用コネクタ9,16の接続が開始され、
かつ、図4(B)に示すように、電気用コネクタ9,1
6が完全接続状態になったときにおいてもガス用コネク
タ10,17が挿入方向に多少の余裕gを有するように
構成されている。
【0023】前記電気用ソケット9と電気用プラグ1
6、ガス用ソケット10とガス用プラグ17のガス分析
計ユニット1、収納ケース2への取付けは、それらが互
いに対応するように位置決めすることが必要であるが、
さらに、これらの取付け位置は、係止部5およびガイド
部13の位置をも考慮して設定する必要があることはい
うまでもない。
【0024】また、この実施例で用いられるコネクタ
9,16,10,17は全て単独接続実施例における固
定機構を備えてないものが用いられる。電気用接続コネ
クタ9,16の一例として、例えば富士通社製のD・S
ubコネクタを、また、ガス用コネクタ10,17の一
例として、例えば日東工器社製のマルチカプラを挙げる
ことができる。
【0025】なお、22は電気用コネクタ16に接続さ
れる電気ケーブル、23はガス用コネクタ17に接続さ
れるガス配管である。
【0026】上記構成の挿抜式ガス分析装置の動作につ
いて説明する。ガス分析計ユニット1を収納ケース2に
収納するに際しては、まず、前記ガス配管23に設けら
れているストップバルブ(図示してない)を閉じる。そ
して、ガス分析計ユニット1側の係合部5を収納ケース
2側のガイド部13に係合させ、その状態で、例えば前
板6に適宜の力を加えてガス分析計ユニット1を、図1
において矢印Aで示す方向に押す。ガス分析計ユニット
1は、ガイド部13に案内されるようにして直線的に押
し込まれる。
【0027】この場合、ガス用ソケット10およびガス
用プラグ17のそれぞれの接続端側にはテーパ18,1
9が形成されているとともに、ガス用プラグ17の先端
側のテーパ19がガス用ソケット10のOリング20を
越えて、このOリング20にガス用プラグ17の胴部2
1が密着するように当接した時点以降に電気用コネクタ
9,16の接続が開始される。したがって、ガス用コネ
クタ10,17がそれ自身と電気用コネクタ9,16の
ガイドを兼ねるので、従来と異なり、ガイドピンなどを
格別設けなくてもガス用コネクタ10,17、電気用コ
ネクタ9,16の接続を確実に行うことができる。ま
た、一般に、ガス用コネクタは、ガス入口と出口の2以
上の取り合いを有するため、位置決めを容易に行なえ
る。
【0028】そして、図4(A)に示すように、ガス用
コネクタ10,17のシールが確実となった時点以降に
電気用コネクタ9,16の接続が開始され、同図(B)
に示すように、電気用コネクタ9,16が完全接続状態
になったときにおいてもガス用コネクタ10,17が挿
入方向に多少の余裕gを有するように構成されているの
で、電気接続とガス接続とが同時に行われ、挿抜式ガス
分析装置の構造上生ずる電気用コネクタ9,16とガス
用コネクタ10,17の接続時の挿抜方向の相対位置の
変化を巧みにカバー(吸収)することができ、ガス用コ
ネクタ10,17、電気用コネクタ9,16の接続を安
全かつ確実に行うことができる。
【0029】前記接続状態において、固定用ねじ7を雌
ねじ部15にねじ込むことにより、電気用接続コネクタ
9と16、ガス用コネクタ10と17とが完全に結合さ
れた状態で、ガス分析計ユニット1が収納ケース2に収
納固定される。
【0030】そして、例えば点検などのために、前記収
納固定状態にあるガス分析計ユニット1を収納ケース2
から引き出す場合は、まず、前記ストップバルブを閉じ
る。そして、前記固定用ねじ7を緩めて、ガス分析計ユ
ニット1を図1に示す矢印B方向に引き出す。これによ
って、前記コネクタ9と16、10と17はそれぞれ分
離され、ガス分析計ユニット1は、ガイド部13に沿う
ようにして直線的に引き出される。
【0031】上述したように、上記挿抜式ガス分析装置
においては、ガス分析計ユニット1の収納ケース2への
挿入、引出しのいずれの場合も、ガス分析計ユニット1
の前面においてガス分析計ユニット1を挿抜することが
でき、しかも、ガス分析計ユニット1の収納ケース2へ
の固定、またはその解除をガス分析計ユニット1の前面
側においてできる。したがって、従来と異なり、ガス分
析計ユニット1の着脱に際して、作業者がその都度、ガ
ス分析計ユニット1の後方にまわって作業する必要がな
い。
【0032】そして、上記挿抜式ガス分析装置によれ
ば、ガス分析計ユニット1を収納ケース2に対して挿抜
するだけで、ガス用コネクタ10,17、電気用コネク
タ9,16の接続または分離ガイドピンなどを設けなく
ても電気用コネクタの接続を確実にかつ安価な構成で行
うことができ、また、電気用コネクタの接続をより安全
に行うことができる。
【0033】そして、上述のように、ガス分析計ユニッ
ト1の着脱の際に行う動作は、ガス分析計ユニット1の
前面において全て行うことができるので、従来と異な
り、ガス分析計ユニット1の後方に作業者が入り込むた
めのスペースを設ける必要がなく、それだけ設置スペー
スが小さくて済む。
【0034】さらに、前記挿抜式ガス分析装置において
は、収納ケース2にガイド部13を設け、ガス分析計ユ
ニット1にガイド部13と係合する係合部5を設けてい
るので、ガス分析計ユニット1の挿抜を確実に行うこと
ができる。
【0035】この発明は、上述の実施例に限られるもの
ではなく、例えばガス用ソケット、ガス用プラグとし
て、図5に示すように、ガスストップ機構を備えたカプ
ラを用いてもよい。すなわち、この図において、20,
21はガス用コネクタとしてのガス用ソケット、ガス用
プラグである。
【0036】前記ガス用ソケット24およびガス用プラ
グ25の接続端側にそれぞれテーパ26,27を設けて
いる。また、ガス用ソケット24の前記テーパ26に近
い内面に溝を設け、Oリングなどのシール部材28が設
けられ、ガス用プラグ27の胴部29の周囲が密着する
ことにより、ガス流路がシールされるように構成されて
いる。そして、ガス用ソケット24には、接続時に後述
するガスストップ用ボール33と当接し、これを押圧す
る適宜長さのピン30が基端側から接続端部方向に突設
されている。また、ガス用プラグ25には、シール用O
リング31がその接続端部近傍の内部に周設されている
とともに、ばね32によって常時付勢されてシール用O
リング31と密着し、流路を常時閉じるように作用する
ガスストップ用ボール33が設けられている。
【0037】さらに、このように構成されたガス用ソケ
ット24およびガス用プラグ25においては、電気用ソ
ケット9と電気用プラグ16との接続との関係は、上述
した実施例と同様に設定されている。すなわち、図5
(B)に示すように、ガス用コネクタ24,25のシー
ルが確実となった時点以降、電気用コネクタ9,16の
接続が開始され、かつ、電気用コネクタ9,16が完全
接続状態になったときにおいても,同図(C)に示すよ
うに、ガス用コネクタ24,25が挿入方向に多少の余
裕gを有するように構成されている。また、このとき、
ガス用プラグ25において、ガスストップ用ボール33
とシール用Oリング31との距離が充分にとられ、流路
として必要な間隙が確保される。
【0038】このようなガス用コネクタ24,25を用
いた場合、上記実施例と同様の作用効果を奏することは
勿論のこと、ガス用コネクタ24,25それ自身にガス
ストップ機構を有しているので、ガス配管23にストッ
プバルブを設ける必要がないといった利点もある。
【0039】また、前記ガスストップ機構を備えたガス
用コネクタに代えて、一つの大きなコネクタ部の内部に
互いに独立した複数のコネクタ部を有するカプラからな
るガス用コネクタを用いてもよい。以下、図6〜図9を
参照しながら説明する。
【0040】まず、図6において、34,35はガス用
コネクタとしてのガス用プラグ、ガス用ソケットで、ガ
ス用プラグ34は収納ケース2の背面板11に、また、
ガス用ソケット35はガス分析計ユニット1のユニット
本体3の背板8に、それぞれ、取付けねじ36,37に
よって固定されている。
【0041】そして、前記ガス用プラグ34は、図7
(A)にも示すように、大径のプラグ体38の接続端側
の端面にテーパ38aが形成されるとともに、このテー
パ38aの近傍の外周部にOリングなどのシール部材3
9を備えている。そして、プラグ体38の底部38bの
ほぼ中央にコネクタ部としての孔40が開設され、さら
に、この孔40を中心にして、接続端側の端面にテーパ
41aが形成されるとともに、このテーパ41aの近傍
の外周部にOリングなどのシール部材42を備えた3つ
の挿入側コネクタ部41が円周を等配置した状態で突設
されている。
【0042】また、前記ガス用ソケット35は、図7
(B)にも示すように、前記プラグ体38と嵌め合うソ
ケット体43の接続端側の端面にテーパ43aが形成さ
れるとともに、ソケット体43の底部43bのほぼ中央
にコネクタ部としての孔44が開設され、さらに、この
孔44を中心にして、接続端側の端面にテーパ45aが
形成され、前記挿入側コネクタ部41が挿入される3つ
の受け側コネクタ部45が円周を等配置した状態で突設
されている。
【0043】上記構成のガス用コネクタにおいては、図
8に示すように、ガス用ソケット35に対してガス用プ
ラグ34を挿入すると、プラグ体38とソケット体43
との間はシール部材39によってシールされ、挿入側コ
ネクタ部41と受け側コネクタ部45と間はそれぞれシ
ール部材42によってシールされ、挿入側コネクタ部4
1と受け側コネクタ部45とによって形成される3つの
流路A,B,Cと、孔40,44と、プラグ体38とソ
ケット体43とによって形成される内部空間46とによ
って形成される流路Dの合計4つの流路が互いに独立し
た状態で形成され、しかも、流路Dは、他の流路A〜C
の外側にある。以下、流路A〜Cを内側流路、流路Dを
外側流路という。
【0044】このようなガス用コネクタ34,35を用
いた場合、上記実施例と同様の作用効果を奏することは
勿論のこと、次のような効果を奏する。すなわち、上記
ガス用コネクタ34,35によれば、複数のガスライン
を同時に接続することができる。
【0045】そして、3つの内側流路A〜Cをガス分析
計ユニット1に対してガス供給ラインとし、外側流路D
をガス分析計ユニット1からのガス排出ラインとした場
合、さらに、次のような利点がある。ガス分析計ユニッ
ト1に設けられるガス分析計としては、非分散型の赤外
線ガス分析計(NDIR)や化学発光ガス分析計(CL
A)や水素炎イオン化分析計(FID)など各種ある
が、このうち、CLAにおいては、その反応セルは減圧
状態となっており、仮に、内側流路A〜Cのいずれかに
おいてガスのリークが生じたとしても、このリークガス
は外側流路Dに流れ込むだけであり、ガス用コネクタの
外部に漏れ出ることはなく、安全である。
【0046】上述の実施例では、一つのガス用コネクタ
内に、3つの内側流路A〜Cと一つの外側流路Dを形成
したものであったが、内側流路の数はこれに限られるも
のではなく、図9(A),(B)に示すように一つの内
側流路Aのみを設け、この外側に外側流路Dを形成する
ようにしてもよい。
【0047】この発明は、上述の実施例に限られるもの
ではなく、種々に変形して実施することができる。例え
ば、ガス分析計ユニット1に設けられるガス分析部は、
上述のものに限られるものではない。また、このガス分
析計ユニット1におけるユニット本体2は必ずしもボッ
クス状でなくてもよく、ガス分析計やプリント基板など
を載置固定でき、挿抜時に変形したりしなければ任意の
形状を選択できる。
【0048】そして、ガイド部13と係合部5の構成
は、ガス分析計ユニット1の挿抜を直線的に行なえるよ
うにしてあればよく、例えば収納ケース2側に溝を設
け、ガス分析計ユニット1側にこの溝に係入する突部を
設けるなどしてもよい。
【0049】さらに、ガス分析計ユニット1を収納ケー
ス2に固定する機構としては、上記ねじ式が最も簡便で
あるが、これ以外の機構を採用してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の挿抜式
ガス分析装置においては、ガス分析計ユニットをその前
面側のみから挿抜するだけで、電気用およびガス用コネ
クタの接続・分離を簡単かつ確実に行うことができる。
したがって、その取扱いがきわめて簡単になるととも
に、作業者がガス分析計ユニットの後方にまわって作業
するスペースが不要になり、それだけ、設置スペースを
小さくできる。
【0051】そして、請求項1に記載の挿抜式ガス分析
装置によれば、ガス用コネクタが電気用コネクタのガイ
ドを兼ねるので、ガイドピンなどを格別設けなくても電
気用コネクタの接続を確実に行うことができ、それだけ
構成が簡単になるとともに、構成部材や組立における寸
法精度をそれほど必要としないので、装置全体を安価に
構成できる。
【0052】また、請求項2に記載の挿抜式ガス分析装
置によれば、電気用コネクタとガス用コネクタとの挿抜
方向における相対位置の変化分がカバーされ、電気用コ
ネクタの接続をより安全に行うことができ、接続時に発
熱や発火が生じたりすることがなくなるとともに、流量
不足を解消することができる。そして、構成部材や組立
における寸法精度をそれほど必要としないので、装置全
体を安価に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の挿抜式ガス分析装置の一例を示す分
解斜視図である。
【図2】前記挿抜式ガス分析装置の縦断面図である。
【図3】前記挿抜式ガス分析装置の部分拡大斜視図であ
る。
【図4】前記挿抜式ガス分析装置における電気用コネク
タとガス用コネクタとの関係を説明するための図であ
る。
【図5】この発明で用いるガス用コネクタの他の例を動
作とともに示す図である。
【図6】この発明で用いるガス用コネクタのさらに他の
例を示す図である。
【図7】(A)はプラグ側コネクタの接続側の平面形状
を示す図、(B)はソケット側コネクタの接続側の平面
形状を示す図である。
【図8】前記プラグ側コネクタとソケット側コネクタの
接続状態を示す断面図である。
【図9】前記ガス用コネクタのさらに他の例を示す図
で、(A)はプラグ側コネクタとソケット側コネクタの
接続状態を示す断面図、(B)はプラグ側コネクタの接
続側の平面形状を示す図である。
【図10】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1…ガス分析計ユニット、2…収納ケース、9,16…
電気用コネクタ、10,17,24,25,34,35
…ガス用コネクタ、18,19…テーパ、30…ピン、
33…ガスストップ用ボール、38…プラグ体、39,
42…シール部材、40,44…コネクタ部、41…挿
入側コネクタ部、43…ソケット体、45…受け側コネ
クタ部、g…余裕。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−219980(JP,A) 特開 平8−170943(JP,A) 特開 平6−97893(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/61 JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス分析計ユニットの背面に単独での接
    続固定機構を持たない複数の電気用およびガス用のコネ
    クタを配置する一方、前記ガス分析計ユニットを収容す
    る収納ケースの内部後方に、前記各コネクタとそれぞれ
    対をなすコネクタを設けるとともに、前記ガス分析計ユ
    ニットおよび収納ケースに設けられるガス用コネクタの
    接続端側にテーパを設け、ガス用コネクタが電気用コネ
    クタの接続時におけるガイドとなるように構成したこと
    を特徴とする挿抜式ガス分析装置。
  2. 【請求項2】 ガス分析計ユニットの背面に単独での接
    続固定機構を持たない複数の電気用およびガス用のコネ
    クタを配置する一方、前記ガス分析計ユニットを収容す
    る収納ケースの内部後方に、前記各コネクタとそれぞれ
    対をなすコネクタを設けるとともに、ガス用コネクタの
    シールが確実となった時点以降に電気用コネクタの接続
    が開始され、かつ、電気用コネクタが完全接続状態にな
    ったときにおいてもガス用コネクタが挿入方向に多少の
    余裕を有するように構成したことを特徴とする挿抜式ガ
    ス分析装置。
  3. 【請求項3】 ガス用コネクタとして、プラグ側に、ば
    ねによって流路を常時閉じる方向に付勢されるガススト
    ップ用ボールを設ける一方、前記プラグと嵌め合うソケ
    ット側に、接続時、前記ガスストップ用ボールを押圧し
    て流路を開かせるピンを設けてなるガスストップ機構を
    内蔵したカプラを用いた請求項1または2に記載の挿抜
    式ガス分析装置。
  4. 【請求項4】 ガス用コネクタとして、プラグが、外周
    部にシール部材を備えた大径のプラグ体内に、外周部に
    シール部材を備えた挿入側コネクタ部を少なくとも一つ
    有するとともに、この挿入側コネクタ部以外の空間を流
    路とする一つのコネクタ部を有するように構成され、ソ
    ケット側が、前記プラグ体と嵌め合うソケット体内に前
    記挿入側コネクタ部に対応する受け側コネクタ部を有す
    るとともに、この受け側コネクタ部以外の空間を流路と
    する一つのコネクタ部を有するように形成されているカ
    プラを用いた請求項1または2に記載の挿抜式ガス分析
    装置。
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JP33395894 1994-12-17
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