JP3083423B2 - 基板とフィルムとの密着方法および密着装置 - Google Patents
基板とフィルムとの密着方法および密着装置Info
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- JP3083423B2 JP3083423B2 JP05067679A JP6767993A JP3083423B2 JP 3083423 B2 JP3083423 B2 JP 3083423B2 JP 05067679 A JP05067679 A JP 05067679A JP 6767993 A JP6767993 A JP 6767993A JP 3083423 B2 JP3083423 B2 JP 3083423B2
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- Laminated Bodies (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
基板に対し、偏光板やその他の光学フィルムなどのフィ
ルム(一定の厚さを有する軟質シートを含む)を徐々に
密着させていき必要に応じて両者を接着する基板とフィ
ルムとの密着方法および密着装置に関する。
せる方法および装置の一例として、液晶セル2に偏光板
などの光学フィルム4を密着させ且つ接着するものを示
している。図5において、符号1はセルステージであ
り、このセルステージ1上に液晶セル2が固定される。
光学フィルム4はその表面に粘着層(接着層)が形成さ
れ且つその表面に剥離シート4Aが添着されたものであ
る。
(イ)の位置から実線で示す(ロ)の位置へ回動できる
ものであり、その一面には複数の吸着穴5Aが形成され
ている。図示しない負圧供給部が吸着穴5Aに接続さ
れ、光学フィルム4は吸着台5に吸着保持される。また
セルステージ1の上方には、このセルステージ1に沿っ
て図示右方向へ移動する押圧ローラ3が設けられてい
る。上記装置を使用した密着方法では、まず、吸着穴5
Aの吸着力により光学フィルム4を吸着台5に吸着保持
させる。吸着台5が(イ)で示す状態にあるとき、図示
しない剥離機構により光学フィルム4の表面から剥離シ
ート4Aを剥離して除去する。
時計方向に回転し(ロ)で示す姿勢とする。なお光学フ
ィルム4の端部(a)を、予め吸着台5からはみ出させ
ておくことにより、吸着台5が(ロ)で示す姿勢に回動
したときに、前記端部(a)がセルステージ1上の液晶
セル2の一端に接着層を介して設置され、この端部
(a)が密着(接着)始点となる。このとき押圧ローラ
3を前記端部(a)に移動させ、所定の圧力Pにて光学
フィルム4の端部(a)を液晶セル2の端部に加圧す
る。その後軸6を水平方向(X方向)へ移動させ、これ
に伴い押圧ローラ3を図示右方向へ転動させていく。こ
のとき、押圧ローラ3の移動により液晶セル2と光学フ
ィルム4との押圧位置が図示右方向へ移動していき密着
面積が増加していく。吸着台5に保持された光学フィル
ム4は、吸着台5を摺動していく状態で押圧ローラ3と
液晶セル2との間に徐々に挟まれていく。
との密着方法および装置は、以下に示す問題が生じる。 (1)光学フィルム4が吸着台5から摺動して引き離さ
れるため、光学フィルム4に大量の静電気が発生し、剥
離シート4Aが除去された粘着(接着)層にほこりなど
が吸着されてしまう。このほこりが液晶セル2と光学フ
ィルム4との密着面に介在すると、液晶セル2と光学フ
ィルム4と境界面にて光学的な機能が悪化することにな
る。
するが、これに対抗して光学フィルム4を吸着台5から
引きずるようにして剥がさなくてはならないため、15
0mm角の光学フィルムを用いた場合押圧ローラ3で光
学フィルム4と液晶セル2とを約10kgの強い力Pで
加圧しなくてはならなくなる。そのため押圧ローラ3を
光学フィルム4から離し、前記力Pを開放するときに、
光学フィルム4の表面に静電気が発生し、光学フィルム
4の表面にほこりなどが付着しやすくなる。
がっていくにしたがって、吸着台5が光学フィルム4に
与える引っ張り力が変動し、引っ張り力が開放されたと
きの収縮などにより液晶セル2に密着する光学フィルム
4に皺が寄ったり、さらにはこの皺により、液晶セル2
と光学フィルム4との間に気泡が介在することがある。
光学フィルム4の吸着面積が小さくなるため、吸着台5
から光学フィルム4が剥がれて落下しやすくなる。この
離れた部分の光学フィルム4は皺が寄ったりまたは撓ん
だ状態で液晶セル2に粘着されてしまう。
あり、フィルムに常に安定した張力を与えながら基板に
密着させることができ、フィルムに皺がよるなどの問題
が生じることがなく、またフィルムに静電気が発生しに
くくした基板とフィルムとの密着方法および密着装置を
提供することを目的としている。
ルムとの密着方法は、基板とフィルムとを密着始点にて
合せ、基板とフィルムとの押圧位置を移動させて密着面
積を広げていくに際し、密着していない部分のフィルム
に与える張力がほぼ一定になるようにフィルムを保持
し、密着していない部分での基板とフィルムの対向面の
開き角度がほぼ一定になるように基板とフィルムとの相
対位置を変えていく基板とフィルムとの密着方法におい
て、基板またはフィルムの表面に粘着層とこの粘着層を
覆う剥離シートが積層されており、前記剥離シートの剥
離開始時から基板とフィルムとの密着を開始するまでの
いずれかの時期に、基板またはフィルムに発生した静電
気を除去する工程を有することを特徴とするものであ
る。
持させ、このフィルムの表面と基板とを密着始点にて合
せ、前記周表面と基板との接触位置を移動させていくこ
とにより、基板とフィルムとの密着面積を広げていく基
板とフィルムとの密着方法において、基板またはフィル
ムの表面に粘着層とこの粘着層を覆う剥離シートが積層
されており、前記剥離シートの剥離開始時から基板とフ
ィルムとの密着を開始するまでのいずれかの時期に、基
板またはフィルムに発生した静電気を除去する工程を有
することを特徴とするものである。
ルムとの密着動作が、減圧雰囲気にて行われることが好
ましい。
は、基板を設置するステージと、前記ステージ上方位置
に粘着層とこの粘着層を覆う剥離シートとが積層された
フィルムを搬送する搬送手段と、前記搬送手段によるフ
ィルムの搬送経路において前記剥離シートをフィルムか
ら剥離する機構と、前記剥離シートの剥離開始時からス
テージ上方位置へと至るまでのフィルムの搬送経路にお
いて前記フィルムの静電気を除去する静電気除去手段
と、前記搬送手段によりステージ上に搬送されその端部
が粘着層を介して基板へと粘着させられたフィルムの他
の端部を保持するフィルム保持部材と、密着始点から基
板とフィルムとの密着面積を広げていく押圧部材と、密
着していない部分での基板とフィルムの対向面の開き角
度がほぼ一定になるように、且つ密着していない部分の
フィルムに与える張力が密着工程中ほぼ一定になるよう
に前記ステージとフィルム保持部材との相対位置を制御
する制御部とを有することを特徴とするものである。
気内にて密着作業が行なわれることが好ましい。
フィルムの対向面の開き角度がほぼ一定になるように基
板とフィルムとの相対位置を変えていきながら、基板と
フィルムとを密着させることにより、または、フィルム
が保持された周表面と基板との接触位置を移動させてい
くことにより、基板とフィルムとの密着面積が増加して
いく間、フィルムに与えられる張力は常に一定になり、
フィルムに皺が寄ったり、基板とフィルムとの間に気泡
が介在することがなくなる。またフィルムに摺動力が作
用しないため、静電気の発生も抑えることができる。
板またはフィルムに発生した静電気を除去する工程を設
けることにより、密着作業の全工程にてフィルムでの静
電気の発生を防止できる。
を、減圧雰囲気にて行なうことにより、基板とフィルム
との間に気泡が介在することを完全に防止でき、さらに
ほこりの吸着も防止できる。
ては、基板を設置するステージと、フィルムを搬送する
搬送手段と、剥離シートをフィルムから剥離する機構
と、フィルムの静電気を除去する静電気除去手段と、フ
ィルム保持部材と、押圧部材と、ステージとフィルム保
持部材との相対位置を制御する制御部を設けることによ
り構成できる。この装置を減圧室内に設置することで、
減圧雰囲気内にて密着作業が行える。
発明の第1実施例として液晶セルと光学フィルムとの密
着(接着)方法および密着装置を説明するものであり、
(A)は光学フィルムの密着始端を液晶セルに密着させ
た状態を示す装置側面図、(B)は密着面積を増加させ
ていく過程を示す装置側面図である。図2は光学フィル
ムの構造を示す拡大断面図である。
晶セル12が吸着などの手段により固定されるセルステ
ージである。このセルステージ11は、X1およびX2
の方向に駆動される。この移動のための機構の一例とし
ては、例えばセルステージ11が架台上にてX1−X2
方向へ移動自在に支持され、セルステージ11の下部が
螺装される送りスクリュー18が設けられており、この
送りスクリュー18がサーボモータやステッピングモー
タなどのモータMaにより駆動されるように構成され
る。前記液晶セル12に密着され且つ接着される光学フ
ィルム14は例えばフィルム状の偏光板である。図2に
拡大して示すように、この光学フィルム14はその表面
に保護シート14Aが設置され、また液晶セル12への
密着面には塩ビ系などの粘着層(接着層)14Bが積層
され、さらにその表面は剥離シート14Cが添装されて
いる。
上方から吸着する吸着パッドである。この吸着パッド1
5には吸着穴が形成され、この吸着穴からの吸引負圧に
より光学フィルム14の端部が吸着される。吸着パッド
15は軸15aにより昇降台17に支持されており、必
要に応じ回動可能状態と固定状態とを選択できる。な
お、吸着パッド15が重くなりすぎる場合には軸15a
に対して反対側に釣合い重りの役目をするおもり部材1
5bを付設してもよい。この昇降台17は垂直方向(Y
1−Y2方向)へ昇降駆動されるようになっている。こ
の昇降のための機構の一例としては、例えば昇降台17
が図示しない支持部材によりY1−Y2方向へ昇降自在
に支持され、またこの昇降台17が螺装される送りスク
リュー19が設けられている。この送りスクリュー19
はサーボモータやステッピングモータなどのモータMb
により駆動される。そして前記2つのモータMaとMb
は制御部20により駆動制御される。
学フィルム14はこの吸着パッド16により複数箇所に
て吸着保持されて、セルステージ11の上に搬送され
る。この吸着パッド16にて光学フィルム14は保護シ
ート14Aが設けられている面から吸着されて搬送され
る。セルステージ11までの搬送経路において、光学フ
ィルム14から剥離シート14Cを剥離する機構が設け
られている。さらにこの剥離シート14Cを剥離してい
る時からセルステージ11の上方位置へ光学フィルム1
4が搬送される経路には、静電気を除去する工程が付加
される。この静電気を除去する工程では、例えば光学フ
ィルム14に静電防止用の薬品が散布され、または電導
性のよい金属ブラシなどが光学フィルム14の保護シー
ト14Aの面を払拭する、あるいは除電ブロア,イオン
バーを用いるなどにより、光学フィルム14の帯電が除
去される。
ーラ13は表面がゴムやプラスチックなどのやや弾性を
有する材料により形成されている。押圧ローラ13は、
光学フィルム14の搬入工程ではセルステージ11の上
方へ離れており、光学フィルム14の一端(a)が液晶
セル12の一端に設置されたときに、所定の圧力Paに
て光学フィルム13に加圧される。その後圧力Paを維
持したままセルステージ11がX2方向へ駆動され、押
圧ローラ13は軸13aに対して自由回転しながら、液
晶セル12に密着する光学フィルム14の表面に沿って
転動する。圧力Paは、フィルムの張力小さくほぼ一定
であるため150mm角の光学フィルムを用いた場合、
5kgから100g程度で自在に設定できる。なお、図
1(A)に示す装置全体は、減圧室内に設置され、減圧
雰囲気内にて密着作業が行われることが好ましい。
晶セル12と光学フィルム14との密着方法について説
明する。光学フィルム14はその複数箇所が搬送用の吸
着パッド16により吸着されてセルステージ11の上方
へ搬入される。この途中で、光学フィルム14から剥離
シート14Cが剥離されて粘着層14Bが下面側に露出
する。また前述の静電気除去工程にて光学フィルム14
の帯電が除去される。光学フィルム14は吸着パッド1
6に保持され、傾斜した状態で液晶セル12の上に送ら
れ、まず密着始点となる図示左側の端部が粘着層14B
により液晶セル12の図示左端の上面に粘着させられ
る。また光学フィルム14の図示右側の端部(b)は、
保護シート14Aが設けられている側から吸着パッド1
5により吸着される。
ルム14の一端(a)が液晶セル12の端部に圧力Pa
にて加圧される。150mm角の光学フィルムを用いた
場合、圧力Paは、3kgから300g程度の範囲で設
定されることが好ましいが、前述のように5kgから1
00g程度に設定されることがさらに好ましい。なお、
この圧力Paは、大きすぎると静電気の発生が増加し、
小さすぎると気泡のまき込みが増す。このとき、制御部
20からの指令によりモータMaとMbが制御され、ま
ず吸着パッド15のY1−Y2方向への昇降位置が決め
られ、液晶セル12と光学フィルム14との対向面の角
度θが所定値となるように決められる。さらにセルステ
ージ11にはX2方向への軽い駆動力が与えられ、光学
フィルム14に適度な張力Tが与えられる。上記角度θ
と張力Tは、使用する光学フィルム14の材質、光学フ
ィルム14と液晶セル12との密着面積などに応じて経
験則的に決められる。そして、搬送用の吸着パッド16
が光学フィルム14を離し、セルステージ11の上方か
ら退避する。
れ、圧力Paによる光学フィルム14と液晶セル12と
の加圧点が密着始点(a)から徐々にX1方向へ移動し
ていく。このとき制御部20からのモータMbの制御に
より昇降台17がY2方向へ徐々に下降させられ、吸着
パッド15に保持されている光学フィルム14と液晶セ
ル12とのまだ密着していない対向面の開き角度が常に
同じ値θに維持されるように制御される。またこれに伴
い、光学フィルム14の張力Tが常に一定になるように
制御される。
は、セルステージ11のX2方向への移動速度に応じ
て、制御部20にて幾何学的に算出される。そして、光
学フィルム14の端部(b)が液晶セル12の上面に密
着したときに、吸着パッド15の吸着力を除去し、モー
タMbにより吸着パッド15を上昇させ、引き続き押圧
ローラ13により、光学フィルム14の端部(b)と液
晶セル12とを加圧し、密着(接着)作業を完了する。
セル12との密着が完了するまでの間、終始光学フィル
ム14には同じ張力Tが作用し、また液晶セル12との
開き角度θが一定の状態に維持され、押圧ローラ13に
より液晶セル12と光学フィルム14との密着面積が徐
々に増加するように加圧される。よって、液晶セル12
に密着した状態において、光学フィルム14には無理な
張力が終始作用することはなく、よって皺などが生じな
い。また液晶セル12と光学フィルム14との密着面に
気泡などが介在することがない。特に減圧雰囲気内にお
いて上記の密着作業を行えば、上記気泡の存在は全くな
くなり、またほこりの無い雰囲気で作業ができる。さら
に光学フィルム14はセルステージ11の上に搬入され
た状態で静電気が除去され、さらに密着作業の間、光学
フィルム14には摺動力が作用しないため、光学フィル
ム14が帯電することがない。
機構を用いたが、押圧ローラ13の軸13aが光学フィ
ルム14と液晶セル12との密着面積を増加するように
移動してもよい。この場合にも前記開き角度θが常に一
定になるように、昇降台17の高さ位置が制御される。
また、押圧ローラ13により光学フィルム14の図示左
側の端部(a)を、液晶セル12の図示左端の上面に、
押圧して粘着してもよい。
いる。この実施例では同図(A)に示すように、所定の
曲率半径Rの周表面21Bを有するフィルム保持台21
が設けられている。このフィルム保持台21の周表面2
1Bには周方向に複数の吸着穴21Aが並んで設けられ
ている。吸着穴21Aは図示しないエアー負圧供給部管
に接続されており、吸着穴21Aの吸着力により光学フ
ィルム14がフィルム保持台21の周表面21Bに吸着
保持されるようになっている。光学フィルム14は保護
シート14Aが周表面21Bに密着し、剥離シート14
Cが表面に向けられた状態で吸着保持される。
保持台21の周表面21Bには、この周表面21Bに設
置される液晶セル12に対して所定の圧力Paにより加
圧される押圧ローラ13が設けられている。この押圧ロ
ーラ13も表面が弾性体により構成され、軸13aに対
して回転自在に取付けられている。軸13aは図示しな
い駆動機構により前記圧力Paを維持しながら周表面2
1Bに沿って移動するように駆動され、これに伴い押圧
ローラ13が周表面21Bに沿って転動できるようにな
っている。また符号22は、液晶セル12を搬入するた
めの吸着パッドである。この装置も減圧室内にて運転さ
れることが好ましい。
2と光学フィルム14との密着(接着)作業について説
明する。光学フィルム14は、フィルム保持台21の周
表面21Bに設置され、吸着穴21Aからの吸着力によ
り保持される。光学フィルム14は保護シート14Aが
周表面21Bに対面して周表面21Bに沿って吸着保持
される。光学フィルム14の表面には剥離シート14C
が向けられているため、まずこの剥離シート14Cを除
去し、粘着(接着)層14Bを露出させる。このとき、
帯電防止用の薬品が散布されるなどして静電気除去処理
が施される。
離しておき、搬送用の吸着パッド22により液晶セル1
2を吸着し、図3(B)に示す角度にて液晶セル12を
搬入し、まず液晶セル12の傾斜側下端を光学フィルム
14の一端(a)に密着させる。このとき押圧ローラ1
3を液晶セル12の表面に当て、圧力Paにて加圧させ
る。そして、前記圧力Paを維持したまま軸13aを周
表面21Bに沿って移動させ、押圧ローラ13を液晶セ
ル12の表面に転動させながら移動させる。これにより
図3(C)に示すように、液晶セル12と光学フィルム
14との密着面積が前記(a)で示す密着始点から広が
っていく。このとき液晶セル12との密着が完了した位
置において吸着穴21Aの吸着を順番に止めていくと、
液晶セル12に密着した光学フィルム14は周表面21
Bから確実に離れていく。
セル12の傾斜角度が変化し、すなわち液晶セル12は
図示反時計方向へ徐々に回転していく。しかも液晶セル
12は押圧ローラ13のみにより支持されていることに
なり、不安定であるため、例えば吸着パッド22により
液晶セル12を吸着したままの状態で、液晶セル12の
傾斜の変化にしたがって吸着パッド22を下降させても
よい。あるいは吸着パッド22以外の支持部材により液
晶セル12を支持してもよい。
ム保持台21の周表面21Bの接線方向に向けられなが
ら光学フィルム14との密着面積が増加していくため、
光学フィルム14と液晶セル12との接着部における両
者の対向関係は常に一定である。よって全密着面におい
て、液晶セル12と光学フィルム14とが同じ状態で密
着(接着)され、光学フィルム14に皺がよるなどの問
題は生じない。また光学フィルム14に無理な張力が作
用しない。さらに静電気も発生しない。特に減圧雰囲気
内にて作業を行えば、液晶セル12と光学フィルム14
との間に気泡が介在することもない。本実施例では、密
着面積を広げるように押圧ローラ13を転動させたが、
逆に液晶セル12の表面に対してフィルム保持台21が
転動するようにしてもよい。
この実施例では、2個のローラ31とローラ32とが対
向しており、それぞれを支持する軸O1,O2に回転力
が与えられ、ローラ31と32が図の方向へ回転駆動さ
れる。ローラ31と32の少なくとも表面は弾性変形可
能なゴムなどの弾性材により形成されている。そして両
ローラ31と32との間に液晶セル12および光学フィ
ルム14,14が挟持された状態で、ローラ31と32
の表面が弾性変形し、この弾性変形した角度範囲(2・
θ1)にて液晶セル12と光学フィルム14,14とが
加圧されるようになっている。この押圧角度範囲にて、
液晶セル12と光学フィルム14,14とが一定の力に
より押圧される。
り、これから密着する液晶セル12と光学フィルム14
との開き角度θが決められる。このθ1およびθは、光
学フィルム14の材質などに応じて決められるが、この
角度値を決める要素は、ローラ31と32の表面の材
質、ローラ31,32の径寸法などである。また両ロー
ラ31,32の表面には光学フィルム14が保持され
る。この保持力を発揮させるために、ローラ31と32
の表面に吸着穴を設け、負圧により光学フィルム14を
吸着してもよいが、ローラ31と32の表面を弱い粘着
力を有するゴムなどにより構成しておき、光学フィルム
14の保護シート14Aをローラ表面に軽く粘着させて
おいてもよい。
ることが好ましい。この装置では、まず両ローラ31と
32の表面に光学フィルム14をそれぞれ巻き付けるよ
うにして保持させる。このとき剥離シート14Cが表面
に向けられているため、まずこれを除去し、さらに帯電
除去処理する。液晶セル12は垂直の向きで上方からロ
ーラ31と32の間に挿入される。このとき光学フィル
ム14の一端(a)が液晶セル12の下端の両表面に密
着し、両ローラ31と32により力Fにて加圧される。
そしてローラ31と32を回転駆動すると、両ローラ間
に挟まれた液晶セル12が下方へ送られ、その両表面に
力Fにて光学フィルム14,14が徐々に密着(接着)
させられる。
に無理な張力が作用しない。また密着面積が徐々に広が
っていく際、液晶セル12と光学フィルム14との密着
部の対面関係(開き角度θ)が常に一定であるため、終
始同じ条件で密着(接着)が行われる。なお、図4の実
施例では両ローラ31と32に光学フィルム14が保持
され、液晶セル12の両表面に光学フィルム14が密着
(接着)させられるが、図4の装置を使用して、液晶セ
ル12の一方の表面にのみ光学フィルム14を密着させ
てもよい。
12を、またフィルムとして光学フィルム14を例にし
て説明したが、本発明の方法および装置は、これ以外の
基板とフィルムとの密着作業に実施できる。さらに上記
の実施例では、フィルムに粘着層(接着層)が形成され
ているが、基板側に粘着(接着)層が形成されていても
よい。また粘着(接着)層が設けられておらず、単に基
板とフィルムとが密着するだけの場合であっても実施可
能である。
は、フィルムの張力がほぼ一定となり、基板とフィルム
の対向面の開き角度がほぼ一定になるようにして互いに
密着させられ、あるいは、周表面と基板との接触位置を
移動させていくことにより、基板とフィルムとの密着面
積を広げていくため、フィルムの過剰な張力が作用せ
ず、また皺がよることなく基板に密着させることがで
き、その上、フィルムに静電気が発生せず、さらには密
着面にほこりなどが介在することがない。
ィルムの張力及び基板とフィルムの対向面の開き角度を
ほぼ一定にでき、フィルムの静電気を除去できる密着装
置を提供できる。さらに請求項5記載の発明では、上記
装置を減圧室内に設置することで、減圧雰囲気内にて密
着作業が行える。
板とフィルムの密着装置を動作別に示す側面図である。
る。
る基板とフィルムの密着装置を動作別に示す側面図であ
る。
ルムの密着装置を示す側面図、(B)は(A)の部分拡
大図である。
示す説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 基板とフィルムとを密着始点にて合せ、
基板とフィルムとの押圧位置を移動させて密着面積を広
げていくに際し、密着していない部分のフィルムに与え
る張力がほぼ一定になるようにフィルムを保持し、密着
していない部分での基板とフィルムの対向面の開き角度
がほぼ一定になるように基板とフィルムとの相対位置を
変えていく基板とフィルムとの密着方法において、基板
またはフィルムの表面に粘着層とこの粘着層を覆う剥離
シートが積層されており、前記剥離シートの剥離開始時
から基板とフィルムとの密着を開始するまでのいずれか
の時期に、基板またはフィルムに発生した静電気を除去
する工程を有することを特徴とする基板とフィルムとの
密着方法。 - 【請求項2】 所定曲率の周表面にフィルムを保持さ
せ、このフィルムの表面と基板とを密着始点にて合せ、
前記周表面と基板との接触位置を移動させていくことに
より、基板とフィルムとの密着面積を広げていく基板と
フィルムとの密着方法において、基板またはフィルムの
表面に粘着層とこの粘着層を覆う剥離シートが積層され
ており、前記剥離シートの剥離開始時から基板とフィル
ムとの密着を開始するまでのいずれかの時期に、基板ま
たはフィルムに発生した静電気を除去する工程を有する
ことを特徴とする基板とフィルムとの密着方法。 - 【請求項3】 基板とフィルムとの密着動作が、減圧雰
囲気にて行われる請求項1又は2記載の基板とフィルム
との密着方法。 - 【請求項4】 基板を設置するステージと、前記ステー
ジ上方位置に粘着層とこの粘着層を覆う剥離シートとが
積層されたフィルムを搬送する搬送手段と、前記搬送手
段によるフィルムの搬送経路において前記剥離シートを
フィルムから剥離する機構と、前記剥離シートの剥離開
始時からステージ上方位置へと至るまでのフィルムの搬
送経路において前記フィルムの静電気を除去する静電気
除去手段と、前記搬送手段によりステージ上に搬送され
その端部が粘着層を介して基板へと粘着させられたフィ
ルムの他の端部を保持するフィルム保持部材と、密着始
点から基板とフィルムとの密着面積を広げていく押圧部
材と、密着していない部分での基板とフィルムの対向面
の開き角度がほぼ一定になるように、且つ密着していな
い部分のフィルムに与える張力が密着工程中ほぼ一定に
なるように前記ステージとフィルム保持部材との相対位
置を制御する制御部とを有することを特徴とする基板と
フィルムとの密着装置。 - 【請求項5】 減圧室内に設置され、減圧雰囲気内にて
密着作業を行う請求項4記載の基板とフィルムとの密着
装置。
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JP05067679A JP3083423B2 (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 基板とフィルムとの密着方法および密着装置 |
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JP05067679A JP3083423B2 (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 基板とフィルムとの密着方法および密着装置 |
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