JP3082266B2 - 可変インダクタンスと、この可変インダクタンスを用いた共振回路と、この共振回路を用いたフィルタと、このフィルタを用いた高周波装置 - Google Patents
可変インダクタンスと、この可変インダクタンスを用いた共振回路と、この共振回路を用いたフィルタと、このフィルタを用いた高周波装置Info
- Publication number
- JP3082266B2 JP3082266B2 JP03054488A JP5448891A JP3082266B2 JP 3082266 B2 JP3082266 B2 JP 3082266B2 JP 03054488 A JP03054488 A JP 03054488A JP 5448891 A JP5448891 A JP 5448891A JP 3082266 B2 JP3082266 B2 JP 3082266B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- core coil
- input
- filter
- air core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Circuits Of Receivers In General (AREA)
- Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可変インダクタンスと、
この可変インダクタンスを用いた共振回路と、この共振
回路を用いたフィルタと、このフィルタを用いた高周波
装置に関するものである。
この可変インダクタンスを用いた共振回路と、この共振
回路を用いたフィルタと、このフィルタを用いた高周波
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、図面に従って従来の技術を一般的
な衛星放送受信用チューナを用いて説明する。
な衛星放送受信用チューナを用いて説明する。
【0003】従来の衛星放送受信用チューナは、入力端
子と、この入力端子に接続された入 力フィルタ回路と、
この入力フィルタ回路の出力に接続された増幅回路と、
この増幅回路の出力に接続された段間フィルタ回路と、
この段間フィルタ回路の出力が一方の入力に接続される
とともに他方の入力にはオシレータ回路の出力が接続さ
れたミキサ回路と、このミキサ回路の出力が接続された
IF出力端子とで構成されていた。
子と、この入力端子に接続された入 力フィルタ回路と、
この入力フィルタ回路の出力に接続された増幅回路と、
この増幅回路の出力に接続された段間フィルタ回路と、
この段間フィルタ回路の出力が一方の入力に接続される
とともに他方の入力にはオシレータ回路の出力が接続さ
れたミキサ回路と、このミキサ回路の出力が接続された
IF出力端子とで構成されていた。
【0004】図8は従来の衛星放送受信用チューナの入
力回路図であり、図9は従来の同チューナの入力回路の
斜視図であり、プリントパターンのひとつに対して、調
整用コイルを設けた場合を示す。
力回路図であり、図9は従来の同チューナの入力回路の
斜視図であり、プリントパターンのひとつに対して、調
整用コイルを設けた場合を示す。
【0005】図8において、1は入力端子、2は入力フ
ィルタ回路、21は増幅用トランジスタ、22は電圧端
子であり、抵抗19,20,23によって増幅用トラン
ジスタ21に電圧が加えられ、出力端子24より増幅さ
れた入力信号が取り出される。前記入力フィルタ回路2
では、コンデンサ9とプリントパターン10、コンデン
サ12とプリントパターン13、コンデンサ16とプリ
ントパターン17よりそれぞれ構成される直列共振回路
と、前記直列共振回路を接続する結合用コンデンサ8,
11,14,18によってハイパスフィルタとした場合
を示す。さらに前記プリントパターン13に並列に調整
用空心コイル15を接続してプリントパターン13のイ
ンダクタンスを調整する。
ィルタ回路、21は増幅用トランジスタ、22は電圧端
子であり、抵抗19,20,23によって増幅用トラン
ジスタ21に電圧が加えられ、出力端子24より増幅さ
れた入力信号が取り出される。前記入力フィルタ回路2
では、コンデンサ9とプリントパターン10、コンデン
サ12とプリントパターン13、コンデンサ16とプリ
ントパターン17よりそれぞれ構成される直列共振回路
と、前記直列共振回路を接続する結合用コンデンサ8,
11,14,18によってハイパスフィルタとした場合
を示す。さらに前記プリントパターン13に並列に調整
用空心コイル15を接続してプリントパターン13のイ
ンダクタンスを調整する。
【0006】図11(A),(B),(C)にこの調整
用空心コイル15によるプリントパターン13のインダ
クタンスの調整範囲を求めるための等価回路を示す。
用空心コイル15によるプリントパターン13のインダ
クタンスの調整範囲を求めるための等価回路を示す。
【0007】図11において、コンデンサ12をC0と
し、プリントパターン13をL1とし、例えばC0=2.
5pF,L1=4.2nHとすると直列共振周波数f0=15
60MHzとなる。
し、プリントパターン13をL1とし、例えばC0=2.
5pF,L1=4.2nHとすると直列共振周波数f0=15
60MHzとなる。
【0008】図11(B)において調整用空心コイル1
5をL2とし、このL2はコイルを割って調整するので、
例えば33nHを持つ3ターン巻線コイルを用い、またこ
のL2の調整による変化量を±10%とするとL2=27
〜33nHとなる。
5をL2とし、このL2はコイルを割って調整するので、
例えば33nHを持つ3ターン巻線コイルを用い、またこ
のL2の調整による変化量を±10%とするとL2=27
〜33nHとなる。
【0009】図11(C)は図11(B)の等価回路で
あり、L2とL1はL0と置換すると下記(数1)とな
る。
あり、L2とL1はL0と置換すると下記(数1)とな
る。
【0010】
【数1】
【0011】このL0の変化量に対する直列共振周波数
f0の変化量Δf0は(数2)となる。
f0の変化量Δf0は(数2)となる。
【0012】
【数2】
【0013】図8において、調整用空心コイル15によ
るプリントパターン13のインダクタンス調整範囲は±
0.7%しかなく、例えばコンデンサ12の容量許容差
が±5%バラツキがあると補正できないことになる。
るプリントパターン13のインダクタンス調整範囲は±
0.7%しかなく、例えばコンデンサ12の容量許容差
が±5%バラツキがあると補正できないことになる。
【0014】図9、図10は、従来の衛星放送受信用チ
ューナの入力回路の斜視図で、調整用空心コイル15を
調整した前後をそれぞれ表わす。
ューナの入力回路の斜視図で、調整用空心コイル15を
調整した前後をそれぞれ表わす。
【0015】図12に衛星放送受信用チューナの入力回
路の周波数に対する減衰特性を示し、調整用空心コイル
15による調整前後の変化を表わす。図12において調
整用空心コイル15による調整後の状態とは衛星放送受
信用チューナの入力信号であるch1〜ch15の受信
チャンネル内での損失を最小にし、かつUHF入力信号
による妨害を抑えるように最大になるようにする。
路の周波数に対する減衰特性を示し、調整用空心コイル
15による調整前後の変化を表わす。図12において調
整用空心コイル15による調整後の状態とは衛星放送受
信用チューナの入力信号であるch1〜ch15の受信
チャンネル内での損失を最小にし、かつUHF入力信号
による妨害を抑えるように最大になるようにする。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成では、調整用空心コイル15を調整しても調整
用空心コイル15とプリントパターン13とが並列に接
続されているために等価的なインダクタンスの調整範囲
が少なく、直列共振回路を構成するコンデンサやプリン
トパターンのバラツキを十分にカバーできない。
うな構成では、調整用空心コイル15を調整しても調整
用空心コイル15とプリントパターン13とが並列に接
続されているために等価的なインダクタンスの調整範囲
が少なく、直列共振回路を構成するコンデンサやプリン
トパターンのバラツキを十分にカバーできない。
【0017】本発明はこのような課題を解決するもの
で、プリントパターンとコンデンサのバラツキがあって
も調整用空心コイルにより、インダクタンスの可変範囲
を拡大することを目的とする。
で、プリントパターンとコンデンサのバラツキがあって
も調整用空心コイルにより、インダクタンスの可変範囲
を拡大することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の可変インダクタンスは、プリント基板上に設
けられた湾曲部を有するプリントパターンと、前記湾曲
部の近傍に植設された調整用の空心コイルとを有し、前
記空心コイルは折曲可能に設けられるとともにアースに
接続された構成としたものである。
に本発明の可変インダクタンスは、プリント基板上に設
けられた湾曲部を有するプリントパターンと、前記湾曲
部の近傍に植設された調整用の空心コイルとを有し、前
記空心コイルは折曲可能に設けられるとともにアースに
接続された構成としたものである。
【0019】
【作用】この構成によれば、プリントパターン上の湾曲
部に対して、アースに接続された調整用の空心コイルを
近接して設け、この調整用の空心コイルをプリントパタ
ーン上に形成された湾曲部に近づけてお互いの誘導性結
合によりプリントパターンのインダクタンスを調整する
ものであり、このように、誘導性結合を利用することに
より、プリントパターンのインダクタンスの調整範囲は
大きくとれる。
部に対して、アースに接続された調整用の空心コイルを
近接して設け、この調整用の空心コイルをプリントパタ
ーン上に形成された湾曲部に近づけてお互いの誘導性結
合によりプリントパターンのインダクタンスを調整する
ものであり、このように、誘導性結合を利用することに
より、プリントパターンのインダクタンスの調整範囲は
大きくとれる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0021】図1は本発明の衛星放送受信用チューナの
基本構成を示すブロック図である。すなわち、1は入力
端子、2は入力フィルタ回路、3は増幅回路、4は段間
フィルタ回路、5はミキサ回路、6はオシレータ回路、
7はIF出力端子であり、段間フィルタ回路4とオシレ
ータ回路6はミキサ回路5に接続され、衛星放送受信用
チューナの入力信号がIF信号に変換されてIF出力端
子7より出力されるように構成されている。
基本構成を示すブロック図である。すなわち、1は入力
端子、2は入力フィルタ回路、3は増幅回路、4は段間
フィルタ回路、5はミキサ回路、6はオシレータ回路、
7はIF出力端子であり、段間フィルタ回路4とオシレ
ータ回路6はミキサ回路5に接続され、衛星放送受信用
チューナの入力信号がIF信号に変換されてIF出力端
子7より出力されるように構成されている。
【0022】図2は本発明の一実施例による衛星放送受
信用チューナの入力回路図である。図3は本発明の衛星
放送受信用チューナの入力回路の斜視図であり、ひとつ
のプリントパターン13上の湾曲部に調整用空心コイル
15を設けた場合を示す。図4は調整用空心コイル15
を用いてプリントパターン13のインダクタンスを調整
した時の入力回路の斜視図である。
信用チューナの入力回路図である。図3は本発明の衛星
放送受信用チューナの入力回路の斜視図であり、ひとつ
のプリントパターン13上の湾曲部に調整用空心コイル
15を設けた場合を示す。図4は調整用空心コイル15
を用いてプリントパターン13のインダクタンスを調整
した時の入力回路の斜視図である。
【0023】図5(A),(B)に調整用空心コイル1
5とプリントパターン13の位置関係を示す。
5とプリントパターン13の位置関係を示す。
【0024】図2〜図5において、1は入力端子、2は
入力フィルタ回路、21は増幅用トランジスタ、22は
電圧端子であり抵抗19,20,23によって増幅用ト
ランジスタ21に電圧が加えられ、出力端子24より増
幅された入力信号が取り出される。前記入力フィルタ回
路2では、コンデンサ9とプリントパターン10、コン
デンサ12とプリントパターン13、コンデンサ16と
プリントパターン17よりそれぞれ構成される直列共振
回路と、前記直列共振回路を接続する結合用コンデンサ
8,11,14,18によってハイパスフィルタとした
場合を示す。さらに前記プリントパターン13の一部を
湾曲型とし、この湾曲部13aに対してアースに接続し
た調整用空心コイル15を近接して設け、誘導性結合を
もたせてプリントパターン13のインダクタンスを調整
するようにしてある。
入力フィルタ回路、21は増幅用トランジスタ、22は
電圧端子であり抵抗19,20,23によって増幅用ト
ランジスタ21に電圧が加えられ、出力端子24より増
幅された入力信号が取り出される。前記入力フィルタ回
路2では、コンデンサ9とプリントパターン10、コン
デンサ12とプリントパターン13、コンデンサ16と
プリントパターン17よりそれぞれ構成される直列共振
回路と、前記直列共振回路を接続する結合用コンデンサ
8,11,14,18によってハイパスフィルタとした
場合を示す。さらに前記プリントパターン13の一部を
湾曲型とし、この湾曲部13aに対してアースに接続し
た調整用空心コイル15を近接して設け、誘導性結合を
もたせてプリントパターン13のインダクタンスを調整
するようにしてある。
【0025】次に動作を説明する。図2、図3において
コンデンサ12とプリントパターン13とで直列共振回
路を構成し、前記プリントパターン13上の湾曲部13
aに対し調整用空心コイル15を近接して設け、この調
整用空心コイル15のリードをアースに接続する。
コンデンサ12とプリントパターン13とで直列共振回
路を構成し、前記プリントパターン13上の湾曲部13
aに対し調整用空心コイル15を近接して設け、この調
整用空心コイル15のリードをアースに接続する。
【0026】図4のように調整用空心コイル15をプリ
ントパターン上の湾曲部13aの側に傾けてお互いの間
隔を短くしていく。この時プリントパターン13上の湾
曲部13aと調整用空心コイル15が誘導性結合をし、
プリントパターン13上の湾曲部13aと調整用空心コ
イル15の相互インダクタンスをMとすると、プリント
パターン13の等価インダクタンスLはL−Mとなる。
この相互インダクタンスMは調整用空心コイル15をプ
リントパターン13上の湾曲部13aに近づける程Mは
大きくなり、プリントパターン13のインダクタンスL
をLからL−Mまで調整できる。
ントパターン上の湾曲部13aの側に傾けてお互いの間
隔を短くしていく。この時プリントパターン13上の湾
曲部13aと調整用空心コイル15が誘導性結合をし、
プリントパターン13上の湾曲部13aと調整用空心コ
イル15の相互インダクタンスをMとすると、プリント
パターン13の等価インダクタンスLはL−Mとなる。
この相互インダクタンスMは調整用空心コイル15をプ
リントパターン13上の湾曲部13aに近づける程Mは
大きくなり、プリントパターン13のインダクタンスL
をLからL−Mまで調整できる。
【0027】図5(A),(B)、図6(A),(B)
では調整用空心コイル15をプリントパターン13上の
湾曲部13aの上面に近接させて、基板上面から見た状
態を示す。このように基板上面から見た状態においてプ
リントパターン13上の湾曲部13aに対して調整用空
心コイル15がおおうように配置する。この時プリント
パターン13上の湾曲部13aの大きさと調整用空心コ
イル15の巻径が等しい程、相互インダクタンスMが大
きくでき、プリントパターン13の等価インダクタンス
Lの調整範囲を大きくできる。
では調整用空心コイル15をプリントパターン13上の
湾曲部13aの上面に近接させて、基板上面から見た状
態を示す。このように基板上面から見た状態においてプ
リントパターン13上の湾曲部13aに対して調整用空
心コイル15がおおうように配置する。この時プリント
パターン13上の湾曲部13aの大きさと調整用空心コ
イル15の巻径が等しい程、相互インダクタンスMが大
きくでき、プリントパターン13の等価インダクタンス
Lの調整範囲を大きくできる。
【0028】つまり図5の(B)より(A)の方が、又
図6の(B)より(A)の方が調整用空心コイル15に
よるプリントパターン13の等価インダクタンスLの調
整範囲は大きくできる。
図6の(B)より(A)の方が調整用空心コイル15に
よるプリントパターン13の等価インダクタンスLの調
整範囲は大きくできる。
【0029】次に調整用空心コイル15によるプリント
パターン13のインダクタンス調整範囲を求める。図7
(A),(B),(C)に調整用空心コイル15による
プリントパターン13のインダクタンスの調整範囲を求
めるための等価回路を示す。図7(A)においてコンデ
ンサ12をC0として、プリントパターン13をL1と
し、例えばC0=2.5pF,L1=4.2nHとすると直列
共振周波数f0=1560MHzとなる。
パターン13のインダクタンス調整範囲を求める。図7
(A),(B),(C)に調整用空心コイル15による
プリントパターン13のインダクタンスの調整範囲を求
めるための等価回路を示す。図7(A)においてコンデ
ンサ12をC0として、プリントパターン13をL1と
し、例えばC0=2.5pF,L1=4.2nHとすると直列
共振周波数f0=1560MHzとなる。
【0030】図7(B)において調整用空心コイル15
をL2とし、L1とL2の相互インダクタンスをMとする
と、実測値ではM=0〜1.0nHとなり図7(C)の等
価回路であるL0はL0=L1−M=4.2−(0〜1.
0)=3.70±0.5nHとなる。
をL2とし、L1とL2の相互インダクタンスをMとする
と、実測値ではM=0〜1.0nHとなり図7(C)の等
価回路であるL0はL0=L1−M=4.2−(0〜1.
0)=3.70±0.5nHとなる。
【0031】このL0の変化量に対する直列共振周波数
f0の変化量Δf0は(数3)のようになる。
f0の変化量Δf0は(数3)のようになる。
【0032】
【数3】
【0033】つまり図2において、調整用空心コイル1
5によるプリントパターン13のインダクタンス調整範
囲は±7%となり従来例に比べて約10倍と大きくなっ
て、例えばコンデンサ12の容量許容差が±5%バラツ
キがあっても吸収できることになる。
5によるプリントパターン13のインダクタンス調整範
囲は±7%となり従来例に比べて約10倍と大きくなっ
て、例えばコンデンサ12の容量許容差が±5%バラツ
キがあっても吸収できることになる。
【0034】以上のように本実施例によればプリントパ
ターン13上の湾曲部13aに対してアースに接続した
調整用空心コイル15を設け、プリントパターン13上
の湾曲部13aに調整用空心コイル15を近づけて相互
インダクタンスMを変えることによりプリントパターン
13の等価インダクタンスLを調整する。このため従来
に比べてインダクタンスの調整範囲を約10倍大きくで
き、コンデンサやプリントパターンのインダクタンスの
バラツキ等を十分に吸収できる。
ターン13上の湾曲部13aに対してアースに接続した
調整用空心コイル15を設け、プリントパターン13上
の湾曲部13aに調整用空心コイル15を近づけて相互
インダクタンスMを変えることによりプリントパターン
13の等価インダクタンスLを調整する。このため従来
に比べてインダクタンスの調整範囲を約10倍大きくで
き、コンデンサやプリントパターンのインダクタンスの
バラツキ等を十分に吸収できる。
【0035】以上の本発明の一実施例では、入力回路に
ハイパスフィルタを用いて、かつこのハイパスフィルタ
を構成するプリントパターンに調整用空心コイルを設け
た場合を示したが、入力回路又は段間回路に対して、ハ
イパスフィルタ又はローパスフィルタ又はハイパスフィ
ルタとローパスフィルタの組み合わせの構成とした場合
でも同じ効果が得られることはいうまでもない。
ハイパスフィルタを用いて、かつこのハイパスフィルタ
を構成するプリントパターンに調整用空心コイルを設け
た場合を示したが、入力回路又は段間回路に対して、ハ
イパスフィルタ又はローパスフィルタ又はハイパスフィ
ルタとローパスフィルタの組み合わせの構成とした場合
でも同じ効果が得られることはいうまでもない。
【0036】また、本発明例では調整用空心コイル15
のリードはアースに接続するので、調整用空心コイル1
5は非常に低いインピーダンスを有することになり、次
の2つの効果を持つことにもなる。
のリードはアースに接続するので、調整用空心コイル1
5は非常に低いインピーダンスを有することになり、次
の2つの効果を持つことにもなる。
【0037】入力端子1から漏洩するオシレータ成分が
低減できる。レーダ妨害等の外来からの飛び込みによる
妨害に対し強くなる。つまり入力回路中のプリントパタ
ーンに対し並列接続された空心コイルがあるとチューナ
内部のオシレータ成分が飛びのりやすくなったり、又外
来からの飛び込みによる妨害に対し弱くなったりし、例
えば入力回路にシールドケースが必要となったりする。
低減できる。レーダ妨害等の外来からの飛び込みによる
妨害に対し強くなる。つまり入力回路中のプリントパタ
ーンに対し並列接続された空心コイルがあるとチューナ
内部のオシレータ成分が飛びのりやすくなったり、又外
来からの飛び込みによる妨害に対し弱くなったりし、例
えば入力回路にシールドケースが必要となったりする。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、プリント
パターン上の湾曲部に対して、アースに接続された調整
用の空心コイルを近接して設け、この調整用の空心コイ
ルをプリントパターン上に形成された湾曲部に近づけて
お互いの誘導性結合によりプリントパターンのインダク
タンスを調整するものであり、このように、誘導性結合
を利用することにより、プリントパターンのインダクタ
ンスの調整範囲は大きくとれる。
パターン上の湾曲部に対して、アースに接続された調整
用の空心コイルを近接して設け、この調整用の空心コイ
ルをプリントパターン上に形成された湾曲部に近づけて
お互いの誘導性結合によりプリントパターンのインダク
タンスを調整するものであり、このように、誘導性結合
を利用することにより、プリントパターンのインダクタ
ンスの調整範囲は大きくとれる。
【0039】また、この可変インダクタンスを共振回路
やフィルタに用いれば、コンデンサやプリントパターン
によるバラツキを十分にカバーすることができる。
やフィルタに用いれば、コンデンサやプリントパターン
によるバラツキを十分にカバーすることができる。
【0040】さらにまた、本発明の可変インダクタンス
はアースに接続した調整用の空心コイルを有しているの
で、これを用いたフィルタを高周波装置に用いれば、入
力端子から漏洩する高周波装置の内部のオシレータ成分
が低減できる。また、レーダ妨害等の外来からの飛び込
みによる妨害に対し強くなる等の効果が得られる。
はアースに接続した調整用の空心コイルを有しているの
で、これを用いたフィルタを高周波装置に用いれば、入
力端子から漏洩する高周波装置の内部のオシレータ成分
が低減できる。また、レーダ妨害等の外来からの飛び込
みによる妨害に対し強くなる等の効果が得られる。
【図1】本発明の衛星放送受信用チューナの入力段から
ミキサ段までのブロック図
ミキサ段までのブロック図
【図2】本発明の一実施例による同チューナの入力回路
図
図
【図3】本発明の一実施例による同チューナの入力回路
の斜視図
の斜視図
【図4】同調整用空心コイルの調整後を示す入力回路の
斜視図
斜視図
【図5】(A),(B)同入力回路の平面図
【図6】(A),(B)同入力回路の平面図
【図7】(A),(B),(C)本発明の一実施例によ
る調整用空心コイルによるプリントパターンのインダク
タンスの調整範囲を求めるための等価回路図
る調整用空心コイルによるプリントパターンのインダク
タンスの調整範囲を求めるための等価回路図
【図8】従来例の衛星放送受信用チューナの入力回路図
【図9】同チューナの入力回路の斜視図
【図10】同入力回路の調整後の斜視図
【図11】(A),(B),(C)従来例での調整用空
心コイルによるプリントパターンのインダクタンスの調
整範囲を求めるための等価回路図
心コイルによるプリントパターンのインダクタンスの調
整範囲を求めるための等価回路図
【図12】同チューナの入力回路の周波数に対する減衰
特性を示し、調整用空心コイルによる調整前後の変化を
表わす特性図
特性を示し、調整用空心コイルによる調整前後の変化を
表わす特性図
1 入力端子 2 入力フィルタ回路 3 増幅回路 4 段間フィルタ回路 5 ミキサ回路 6 オシレータ回路 7 IF出力端子 8 結合用コンデンサ 9 コンデンサ 10 プリントパターン 11 結合用コンデンサ 12 コンデンサ 13 プリントパターン 13a 湾曲部 14 結合用コンデンサ 15 調整用空心コイル 16 コンデンサ 17 プリントパターン 18 結合用コンデンサ 19 抵抗 20 抵抗 21 増幅用トランジスタ 22 電圧端子 23 抵抗 24 出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03J 3/00 - 3/32 H03J 1/00 H04B 1/18
Claims (5)
- 【請求項1】 プリント基板上に設けられた湾曲部を有
するプリントパターンと、前記湾曲部の近傍に植設され
た調整用の空心コイルとを有し、前記空心コイルは折曲
可能に設けられるとともにアースに接続された可変イン
ダクタンス。 - 【請求項2】 湾曲部の大きさと空心コイルの巻径を略
等しくした請求項1に記載の可変インダクタンス。 - 【請求項3】 請求項1に記載の可変インダクタンスに
コンデンサが接続された共振回路。 - 【請求項4】 請求項3に記載の共振回路にパターンイ
ンダクタンスとコンデンサとで形成された共振回路が直
列接続されたフィルタ。 - 【請求項5】 入力端子と、この入力端子に入力された
信号が、供給される請求項4に記載のフィルタと、この
フィルタの出力が一方の入力に供給されるとともに他方
の入力にはオシレータ回路の出力が供給されるミキサ回
路と、このミキサ回路の出力が供給されるIF出力端子
とを備えた高周波装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03054488A JP3082266B2 (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 可変インダクタンスと、この可変インダクタンスを用いた共振回路と、この共振回路を用いたフィルタと、このフィルタを用いた高周波装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03054488A JP3082266B2 (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 可変インダクタンスと、この可変インダクタンスを用いた共振回路と、この共振回路を用いたフィルタと、このフィルタを用いた高周波装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04290005A JPH04290005A (ja) | 1992-10-14 |
JP3082266B2 true JP3082266B2 (ja) | 2000-08-28 |
Family
ID=12972033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03054488A Expired - Lifetime JP3082266B2 (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 可変インダクタンスと、この可変インダクタンスを用いた共振回路と、この共振回路を用いたフィルタと、このフィルタを用いた高周波装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3082266B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6784780B2 (en) * | 2001-08-20 | 2004-08-31 | Alps Electric Co., Ltd. | Coupling adjusting structure for double-tuned circuit |
-
1991
- 1991-03-19 JP JP03054488A patent/JP3082266B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04290005A (ja) | 1992-10-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0584732B1 (en) | Double tuned circuit with balanced output and image trap | |
JPS63131704A (ja) | ガラスアンテナの補償増幅装置 | |
JP3082266B2 (ja) | 可変インダクタンスと、この可変インダクタンスを用いた共振回路と、この共振回路を用いたフィルタと、このフィルタを用いた高周波装置 | |
US4642691A (en) | Television signal input filter | |
JPH0654879B2 (ja) | 自動車の短縮アンテナ用同調回路 | |
US20040061659A1 (en) | AM antenna noise reducing | |
JPH1084230A (ja) | 増幅器、光受信回路および回路装置 | |
JP4043209B2 (ja) | 複同調回路 | |
JP3525663B2 (ja) | インダクタンス素子とこれを用いた電子回路 | |
JP3102261B2 (ja) | 電子チューナ | |
JP3343032B2 (ja) | 高周波増幅器 | |
GB2258962A (en) | Radio receptor device for use instead of conductive aerial. | |
JPS6223492B2 (ja) | ||
JPH0129322B2 (ja) | ||
JPH1051258A (ja) | 帯域フィルタ | |
JPS6040048Y2 (ja) | 音声中間周波回路 | |
JPH054343Y2 (ja) | ||
JPH01106631A (ja) | チューナ回路 | |
JPS6145655Y2 (ja) | ||
JP3440669B2 (ja) | 周波数フィルタ | |
JPS6127217Y2 (ja) | ||
JPH0658611U (ja) | ガラスアンテナフィーダ線の接続構造 | |
JPH04243306A (ja) | イメージ周波数・ローカル周波数トラップ回路 | |
WO2011049598A2 (en) | Notched saw image frequency rejection filter system | |
WO1999029038A1 (en) | Device for separating rf signals |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080630 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090630 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100630 Year of fee payment: 10 |