JP3082249U

JP3082249U - 側板付き角材

Info

Publication number: JP3082249U
Application number: JP2001004299U
Authority: JP
Inventors: 鶴夫森
Original assignee: 株式会社サクセスウエイ
Priority date: 2001-05-29
Filing date: 2001-05-29
Publication date: 2001-12-07
Anticipated expiration: 2007-05-29

Abstract

(57)【要約】【課題】本考案は、建築用の角材に別の板・金具・角材
をとりつけようとするとき、角材に釘を打ったり、角材
にホゾ穴などの切り込みをしないといけないので、これ
をしないですむ方法を考案したものである。【解決手段】本考案は、角材に側板を接着剤で接着させ
て、角材と側板を一体化させた側板付き角材をつくる。
そして、側板にクギ打ちしたり、ホゾ穴などの切り込み
を入れる。このようにすることで、角材本体にクギ打ち
したり切り込みを入れたりしないですむ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、建物の建築に使用される角材の形状に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の建築用角材は、建物の柱、梁、桁、胴差、大引などとして使用される。その形状は、９ｃｍ×９ｃｍの角材、９ｃｍ×２４ｃｍの角材などのように多種の断面寸法のものがあるが、いずれも単体の角材として製材されたものである。また、檜、杉、米松集成材など、材種による種類も多様であるが、それらの、いずれも、単体の角材として製材されたものである。この従来の角材に、他の角材や板や金具を接合させるには、釘で打ち付けたり、ホゾ穴をあけたりする。その従来の接合の方法を図で示したのが添付の

【図１
１】である。

【考案が解決しようとする課題】

添付の

【図１１】で示すような方法で、角材に釘を打ち込んだり、ホゾ穴をあけたりすると、角材が割れたり、強度が弱まることが心配される。さらに釘のサビによる腐触も懸念される。本考案は、このような課題を解決しようとするものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案は、角材に側板を、接着剤を用いて接着させて、角材と側板を一体化させた側板付き角材をつくるものである。この側板付き角材の側板に、釘を打ち込んだり切り込みを入れたりする。このようにすれば、角材本体に、釘を打ち込んだり、切り込みを入れないでもすむ。

【０００４】

【考案実施の形態】

角材に側板を、接着剤を用いて接着させて、角材と側板を一体化させた側板付き角材にする。その形状は、１０種類の形状とする。その第１は、角材の１面に単層の側板を接着させたものである。その形状を図で示したのが、添付の

【図１】である。これを、側板付き角材タイプ１、と称す。その第２は、角材の１面に多層の側板を接着させたものである。その形状を図で示したのが、添付の

【図２】である。これを、側板付き角材タイプ２、と称す。その第３は、角材の対面する２面に単層の側板を接着させたものである。その形状を図で示したのが、添付の

【図３】である。これを、側板付き角材タイプ３、と称す。その第４は、角材の対面する２面に、多層の側板を接着させたものである。その形状を図で示したのが、添付の

【図４】である。これを、側板付き角材タイプ４、と称す。その第５は、角材のＬ字型に接する２面に、単層の側板を接着させたものである。その形状を図で示したのが、添付の

【図５】である。これを、側板付き角材タイプ５、と称す。その第６は、角材のＬ字型に接する２面に、多層の側板を接着させたものである。その形状を図で示したのが、添付の

【図６】である。これを、側板付き角材タイプ６、と称す。その第７は、角材の３面に、単層の側板を接着させたものである。この形状を図で示したのが、添付の

【図７】である。これを、側板付き角材タイプ７、と称す。その第８は、角材の３面に、多層の側板を接着させたものである。この形状を図で示したのが、添付の

【図８】である。これを、側板付き角材タイプ８、と称す。その第９は、角材の４面に、単層の側板を接着させたものである。この形状を図で示したのが、添付の

【図９】である。これを、側板付き角材タイプ９、と称す。その第１０は、角材の４面に、多層の側板を接着させたものである。この形状を図で示したのが、添付の

【図１０】である。これを、側板付き角材タイプ１０、と称す。

【０００５】

【実施例】

本考案は、建物に使われる角材に、接着剤を用いて側板を接着させて一体化させておけば、角材本体に釘を打ち込んだり、ホゾ穴などの切り込みを入れなくてもすむという点に着目したものである。つまり側板に釘を打ち込んだり、切り込みを入ればよいからである。本考案の実施例を、側板付き角材タイプ３を、使用するばあいについて、添付の

【図１２】に従って説明する。符号１は角材。符号２は側板。符号３は板。符号４は釘。符号５は金具。符号６はホゾ穴。符号７は、横臥材。角材１に板３を取り付けようとするとき、釘４を側板２に向けて打ちつける。こうすることで、角材１に釘４を打ち込まないでも、板３を取りつけることができる。角材１に金具５を取り付けようとするとき、釘４を側板２に向けて打ちつける。こうすることで、角材１に釘を打ち込まないでも、金具５を取り付けることができる。角材１に横臥材７を接合しようとするとき、ホゾ穴６を側板２に切り込んでおく。こうすることで、角材１にホゾ穴を切り込まないですむ。

【考案の効果】

本考案の側板付き角材にすることで、角材本体に釘を打ち込んだり、ホゾ穴などの切り込みを入れないでも、板や金具や別の角材を接合させることができる。そのため角材本体を傷つけないので、角材本体の強度や耐久性を減じるという懸念がなくなる。さらに、角材全体の強度が増し、施工後に狂いや、ひずみ、割れなどが生じることが少なくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の、側板付き角材タイプ１の斜視図であ
る。

【図２】本考案の、側板付き角材タイプ２の斜視図であ
る。

【図３】本考案の、側板付き角材タイプ３の斜視図であ
る。

【図４】本考案の、側板付き角材タイプ４の斜視図であ
る。

【図５】本考案の、側板付き角材タイプ５の斜視図であ
る。

【図６】本考案の、側板付き角材タイプ６の斜視図であ
る。

【図７】本考案の、側板付き角材タイプ７の斜視図であ
る。

【図８】本考案の、側板付き角材タイプ８の斜視図であ
る。

【図９】本考案の、側板付き角材タイプ９の斜視図であ
る。

【図１０】本考案の、側板付き角材タイプ１０の斜視図
である。

【図１１】従来の方法で、角材に板・金具・別の角材を
接合する状態を示した図である。

【図１２】本考案の、側板付き角材タイプ３に、板・金
具・別の角材を接合する状態を示した図である。

【符号の説明】

１角材２側板３板４釘５金具６ホゾ穴７横臥材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】建築用角材の１面に、単層の側板を接着さ
せて、角材と側板を一体化させた側板付き角材。
【請求項２】建築用角材の１面に、多層の側板を接着さ
せて、角材と側板を一体化させた側板付き角材。
【請求項３】建築用角材の対面する２面に、単層の側板
を接着させて、角材と側板を一体化させた側板付き角
材。
【請求項４】建築用角材の対面する２面に、多層の側板
を接着させて、角材と側板を一体化させた側板付き角
材。
【請求項５】建築用角材のＬ字型に接する２面に、単層
の側板を接着させて、角材と側板を一体化させた側板付
き角材。
【請求項６】建築用角材のＬ字型に接する２面に、多層
の側板を接着させて、角材と側板を一体化させた側板付
き角材。
【請求項７】建築用角材の３面に、単層の側板を接着さ
せて、角材と側板を一体化させた側板付き角材。
【請求項８】建築用角材の３面に、多層の側板を接着さ
せて、角材と側板を一体化させた側板付き角材。
【請求項９】建築用角材の４面に、単層の側板を接着さ
せて、角材と側板を一体化させた側板付き角材。
【請求項１０】建築用角材の４面に、多層の側板を接着
させて、角材と側板を一体化させた側板付き角材。