JP3081540B2 - 鋼板合わせ目からの二次タレ、ワキを防止する電着塗装方法 - Google Patents
鋼板合わせ目からの二次タレ、ワキを防止する電着塗装方法Info
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- JP3081540B2 JP3081540B2 JP08248588A JP24858896A JP3081540B2 JP 3081540 B2 JP3081540 B2 JP 3081540B2 JP 08248588 A JP08248588 A JP 08248588A JP 24858896 A JP24858896 A JP 24858896A JP 3081540 B2 JP3081540 B2 JP 3081540B2
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- Japan
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- electrodeposition coating
- steel plate
- armpits
- coating method
- electrodeposition
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】 本発明は電着塗膜を形成す
るに際し、鋼板合わせ目からの二次タレ、ワキを防止す
る電着塗装方法に関する。
るに際し、鋼板合わせ目からの二次タレ、ワキを防止す
る電着塗装方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、電着塗装は電着塗料を水で希釈
して、固型分７〜２０重量％の電着塗料浴液として用い
る。塗装工程としては、一般的には鋼板等の被塗物を脱
脂、化成処理後、電着塗装により被塗物上にウエット塗
膜を形成後、これを水洗しその後、焼付硬化させて乾燥
塗膜を形成する。しかし、被塗物は鋼板の継ぎ部である
合わせ目がある構造体が多い。そのため、塗膜の焼付硬
化時、鋼板の合わせ目のすき間に入っていた塗料が熱膨
張し流れ出てタレ、ワキの不具合となる。かかる不具合
を解消する対策として従来は素材を水でぬらして後、電
着する塗料固型分を下げる、セッティング時間を長くと
る、エアーブローする、電圧を下げる、合わせ目のすき
間を５０μｍ以上にする、すき間に塗料を出来るだけ入
れない、あるいは入る塗料の濃度は低いものにする、あ
るいは入った塗料は抜け出し易くする、又は追い出すと
いう方法で対応していた。
して、固型分７〜２０重量％の電着塗料浴液として用い
る。塗装工程としては、一般的には鋼板等の被塗物を脱
脂、化成処理後、電着塗装により被塗物上にウエット塗
膜を形成後、これを水洗しその後、焼付硬化させて乾燥
塗膜を形成する。しかし、被塗物は鋼板の継ぎ部である
合わせ目がある構造体が多い。そのため、塗膜の焼付硬
化時、鋼板の合わせ目のすき間に入っていた塗料が熱膨
張し流れ出てタレ、ワキの不具合となる。かかる不具合
を解消する対策として従来は素材を水でぬらして後、電
着する塗料固型分を下げる、セッティング時間を長くと
る、エアーブローする、電圧を下げる、合わせ目のすき
間を５０μｍ以上にする、すき間に塗料を出来るだけ入
れない、あるいは入る塗料の濃度は低いものにする、あ
るいは入った塗料は抜け出し易くする、又は追い出すと
いう方法で対応していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、合わせ
目のすき間を広げる事は強度、意匠性に影響を与える。
また、素材の水ぬれと塗料の固型分を下げ、電圧を下げ
て電着しても二次タレ、ワキの度合は減少するが不完全
状態であり、更にエアーブローをする場合は、被塗物が
複雑な形状品では、 自動化が出来なく多大な工数がかか
ってしまう等の課題を有していた。
目のすき間を広げる事は強度、意匠性に影響を与える。
また、素材の水ぬれと塗料の固型分を下げ、電圧を下げ
て電着しても二次タレ、ワキの度合は減少するが不完全
状態であり、更にエアーブローをする場合は、被塗物が
複雑な形状品では、 自動化が出来なく多大な工数がかか
ってしまう等の課題を有していた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するため鋭意研究を重ねた結果、 ポリオキシアルキ
レンシリコーンポリマーを０．００５〜０．０５重量％
含有した電着塗料浴液を用いた場合、塗料の表面張力を
下げ、液体である塗料は玉にならず、より広がり、鋼板
合わせ目のすき間に入っているものは外へ出易くなり、
合わせ目からの二次タレ、ワキを防止することが出来る
事を見いだした。本発明は合わせ目を有する鋼板を固型
分が７〜２０重量％の電着塗料浴液を用いて電着塗装す
るに際して、 ポリオキシアルキレンシリコーンポリマー
を０．００５〜０．０５重量％含有した電着塗料浴液を
用いることを特徴とする鋼板合わせ目からの二次タレ、
ワキを防止する電着塗装方法である。
解決するため鋭意研究を重ねた結果、 ポリオキシアルキ
レンシリコーンポリマーを０．００５〜０．０５重量％
含有した電着塗料浴液を用いた場合、塗料の表面張力を
下げ、液体である塗料は玉にならず、より広がり、鋼板
合わせ目のすき間に入っているものは外へ出易くなり、
合わせ目からの二次タレ、ワキを防止することが出来る
事を見いだした。本発明は合わせ目を有する鋼板を固型
分が７〜２０重量％の電着塗料浴液を用いて電着塗装す
るに際して、 ポリオキシアルキレンシリコーンポリマー
を０．００５〜０．０５重量％含有した電着塗料浴液を
用いることを特徴とする鋼板合わせ目からの二次タレ、
ワキを防止する電着塗装方法である。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明において適用できる電着塗
料浴液は固型分が７〜２０重量％で、エポキシ系樹脂、
アクリル系樹脂、 ポリブタジエン系樹脂を基剤樹脂と
し、 各種多官能ブロックイソシアネート等を硬化剤とし
て配合したもので、 硬化温度条件は１２０℃〜１９０℃
の一般公知の電着塗料浴液である。また、本発明に使用
できるポリオキシアルキレンシリコーンポリマーとして
は例えば、 下記の化学式１で示されるもので日本ユニカ
ー（株）社製商品名Ｌ−７６０４等が挙げられ、電着塗
料浴液中に０．００５〜０．０５重量％含有させる。含
有量が０．００５重量％未満の場合は鋼板合わせ目から
の二次タレ、ワキの防止効果が発揮されなく、 また０．
０５重量％を越えた場合は塗膜外観がオレンヂ肌となり
好ましくなく、 さらに溶剤型の上塗りを塗装する場合は
薄膜部の塗りカスレが発生する。
料浴液は固型分が７〜２０重量％で、エポキシ系樹脂、
アクリル系樹脂、 ポリブタジエン系樹脂を基剤樹脂と
し、 各種多官能ブロックイソシアネート等を硬化剤とし
て配合したもので、 硬化温度条件は１２０℃〜１９０℃
の一般公知の電着塗料浴液である。また、本発明に使用
できるポリオキシアルキレンシリコーンポリマーとして
は例えば、 下記の化学式１で示されるもので日本ユニカ
ー（株）社製商品名Ｌ−７６０４等が挙げられ、電着塗
料浴液中に０．００５〜０．０５重量％含有させる。含
有量が０．００５重量％未満の場合は鋼板合わせ目から
の二次タレ、ワキの防止効果が発揮されなく、 また０．
０５重量％を越えた場合は塗膜外観がオレンヂ肌となり
好ましくなく、 さらに溶剤型の上塗りを塗装する場合は
薄膜部の塗りカスレが発生する。
【０００６】
【化１】
【０００７】
【実施例】下記の試験例において各種の電着塗料浴液
（神東塗料社製）を用いて鋼板合わせ目からの二次タ
レ、ワキ性をテストした。尚、使用電着塗料浴液として
は従来のものを標準とし、これに日本ユニカー社製ポリ
オキシアルキレンシリコーンポリマーＬ−７６０４を添
加した。 ［合わせ目二次タレ、ワキ性テスト法］ ・素材パネル：ＳＰＣのリン酸亜鉛処理（１３７Ｔ処
理）鋼板を用い、サイズ（７０×１５０×０．８ｍｍ）
鋼板の中央部にサイズ（７０×３０×０．８ｍｍ）鋼板
をはり合わせる。 この時、 はり合わせのすき間を２０μ
ｍとするため、 ２０μｍのアルミ箔を４隅にかませる。 ・塗膜形成硬化：上記のパネルを純水に浸漬し次に常法
により、膜厚１５〜２５μｍの電着塗膜を形成し、後、
シャワー水洗を３０秒間行う、垂直状態にし、室温にて
１５分間セッティングし、塗料の標準焼付温度に設定し
た乾燥炉にその状態で入れ、硬化焼付した。 ・判定：パネルはり合わせ部周辺境界部と下部へタレ出
しの塗膜仕上がり状態を観察した。 合わせ目二次タレ、ワキ： 平滑○、 若干タレ○△、
若干タレワキ△、タレワキ多い×、 で表示した。 塗膜外観: 平滑異常なし○、 オレンヂ肌〇△、 で表
示した。 試験の結果、 表１に示すように本発明の電着塗料浴液を
用いた試験例２、３、４では鋼板合わせ目からの二次タ
レ、ワキが減少または発生しなくなった。
（神東塗料社製）を用いて鋼板合わせ目からの二次タ
レ、ワキ性をテストした。尚、使用電着塗料浴液として
は従来のものを標準とし、これに日本ユニカー社製ポリ
オキシアルキレンシリコーンポリマーＬ−７６０４を添
加した。 ［合わせ目二次タレ、ワキ性テスト法］ ・素材パネル：ＳＰＣのリン酸亜鉛処理（１３７Ｔ処
理）鋼板を用い、サイズ（７０×１５０×０．８ｍｍ）
鋼板の中央部にサイズ（７０×３０×０．８ｍｍ）鋼板
をはり合わせる。 この時、 はり合わせのすき間を２０μ
ｍとするため、 ２０μｍのアルミ箔を４隅にかませる。 ・塗膜形成硬化：上記のパネルを純水に浸漬し次に常法
により、膜厚１５〜２５μｍの電着塗膜を形成し、後、
シャワー水洗を３０秒間行う、垂直状態にし、室温にて
１５分間セッティングし、塗料の標準焼付温度に設定し
た乾燥炉にその状態で入れ、硬化焼付した。 ・判定：パネルはり合わせ部周辺境界部と下部へタレ出
しの塗膜仕上がり状態を観察した。 合わせ目二次タレ、ワキ： 平滑○、 若干タレ○△、
若干タレワキ△、タレワキ多い×、 で表示した。 塗膜外観: 平滑異常なし○、 オレンヂ肌〇△、 で表
示した。 試験の結果、 表１に示すように本発明の電着塗料浴液を
用いた試験例２、３、４では鋼板合わせ目からの二次タ
レ、ワキが減少または発生しなくなった。
【０００８】
【表１】
【０００９】
【発明の効果】本発明の方法に従うと塗料の表面張力を
低下させる為、塗料液滴は玉にならず、うすくのびるの
でせまい鋼板合わせ目のすき間に入った電着塗料浴液は
出易くなり合わせ目二次タレ、ワキを防ぐ効果がある。
低下させる為、塗料液滴は玉にならず、うすくのびるの
でせまい鋼板合わせ目のすき間に入った電着塗料浴液は
出易くなり合わせ目二次タレ、ワキを防ぐ効果がある。
Claims (1)
- 【請求項１】 合わせ目を有する鋼板を固型分が７〜２
０重量％の電着塗料浴液を用いて電着塗装するに際し
て、ポリオキシアルキレンシリコーンポリマーを０．０
０５〜０．０５重量％含有した電着塗料浴液を用いるこ
とを特徴とする鋼板合わせ目からの二次タレ、ワキを防
止する電着塗装方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08248588A JP3081540B2 (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 鋼板合わせ目からの二次タレ、ワキを防止する電着塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08248588A JP3081540B2 (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 鋼板合わせ目からの二次タレ、ワキを防止する電着塗装方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1072697A JPH1072697A (ja) | 1998-03-17 |
| JP3081540B2 true JP3081540B2 (ja) | 2000-08-28 |
Family
ID=17180361
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08248588A Expired - Lifetime JP3081540B2 (ja) | 1996-08-30 | 1996-08-30 | 鋼板合わせ目からの二次タレ、ワキを防止する電着塗装方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3081540B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4627102B2 (ja) * | 1999-11-29 | 2011-02-09 | 神東塗料株式会社 | 着色艶消し電着塗料およびその電着塗装方法 |
| JP4627101B2 (ja) * | 1999-11-29 | 2011-02-09 | 神東塗料株式会社 | 艶消し電着塗料およびその電着塗装方法 |
| JP2014198800A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-23 | 日本ファインコーティングス株式会社 | プレコート用塗料組成物、塗膜、塗膜の形成方法、プレコート鋼板 |
-
1996
- 1996-08-30 JP JP08248588A patent/JP3081540B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1072697A (ja) | 1998-03-17 |
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