JP2000044367A - 表面処理されたセメント硬化体、及びその製造方法 - Google Patents

表面処理されたセメント硬化体、及びその製造方法

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JP2000044367A
JP2000044367A JP6865199A JP6865199A JP2000044367A JP 2000044367 A JP2000044367 A JP 2000044367A JP 6865199 A JP6865199 A JP 6865199A JP 6865199 A JP6865199 A JP 6865199A JP 2000044367 A JP2000044367 A JP 2000044367A
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hardened cement
treated
hardened
thickness
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JP6865199A
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English (en)
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Takahiro Fukushima
孝弘 福島
Hisahiko Kashiwabara
久彦 柏原
Toshihito Miyama
稔人 御山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な養生設備を必要とせずに製造可能であ
り、エフロレッセンス(白華現象)の発生が抑制され、
表面処理層の密着性に優れた、表面処理されたセメント
硬化体、及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 プレス成形されたセメント硬化体の表面
にエポキシシーラーの下塗り層が形成され、上記下塗り
層の上に、上塗り層が形成されてなる表面処理されたセ
メント硬化体であって、上記下塗り層としてセメント硬
化体内部側に20〜500μmの厚みのエポキシシーラ
ー層が形成されてなることを特徴とする表面処理された
セメント硬化体。更に、セメント硬化体表面側に0〜1
0μmの厚みのエポキシシーラー層が下塗り層として形
成されてなる上記の表面処理されたセメント硬化体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、セメント系外壁
やセメント瓦などとして使用される表面処理されたセメ
ント硬化体、及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セメント硬化体は、耐久性、耐火性に優
れた材料であり、例えば、外壁材、屋根瓦、床材などの
建築材料として幅広く用いられているが、エフロレッセ
ンス(白華現象)の発生が問題となっている。
【0003】セメント硬化体のエフロレッセンス(白華
現象)防止方法としては、従来、 1 セメント硬化体内部および表面で白華の主成分であ
るアルカリイオンを吸着固定する方法(特開平5−17
0573号公報、特開平8−208301号公報)、 2 オートクレーブ養生を用いてセメントの硬化促進を
図ることにより、セメントの硬化反応が長期間にわたる
蒸気養生や水中養生に比較して短時間でエフロレッセン
スの発生源となる未反応のアルカリ成分の反応を完結さ
せる方法、 3 図4に示すように、セメント硬化体1の表面に、下
塗剤2としてアクリル系、ウレタン系、塩化ビニル系の
塗料の塗膜をフィルム状に成膜させ、透水性を低下させ
ることにより、セメント硬化体1から下塗剤2の塗膜表
層への水に溶解したアルカリイオンの移動を抑制する方
法が一般的に採られてきた。
【0004】また、一般に下塗剤2を塗布した後は、下
塗剤2の溶媒成分を揮発させるために、乾燥工程が設け
られる。なお、図中、符号3は上塗り塗料である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、 1 セメント硬化体のアルカリイオンを吸着させる方法
は、セメントの硬化を阻害してしまい、セメント硬化体
の強度発現に影響を与えるという問題がある。 2 また、オートクレーブ養生においては、高温高圧処
理を行うために、耐熱性などの問題からセメント硬化体
の補強材として使用する補強繊維に制約が生じる。加え
て、オートクレーブを実施するための特別な設備も必要
となる。
【0006】3 更に、下塗剤2にてフィルム状の塗膜
層を形成し、水分の移動を抑制する方法は、下塗剤2に
より上塗り塗装時の塗布面を平滑にしてしまうため、セ
メント硬化体1表面の凹凸によるアンカー効果を低減さ
せ、更に、上塗り塗装面の表面積も減少するので、上塗
り塗装の密着性が低下するという問題を生じる。
【0007】また、下塗剤2の溶媒成分の揮発が不十分
な状態で上塗り塗装をすると、上塗り層形成時に、下塗
剤2の溶媒成分の揮発により上塗り塗料3に気泡やピン
ホールが発生し、塗膜密着性の低下や耐水性の低下を生
じる。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、特別な養生設備を必要とせずに製造可能であ
り、エフロレッセンス(白華現象)の発生が抑制され、
表面処理層の密着性に優れた、表面処理されたセメント
硬化体、及びその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
プレス成形されたセメント硬化体の表面にエポキシシー
ラーの下塗り層が形成され、上記下塗り層の上に、上塗
り層が形成されてなる表面処理されたセメント硬化体で
あって、上記下塗り層としてセメント硬化体内部側に2
0〜500μmの厚みのエポキシシーラー層が形成され
てなることを特徴とする表面処理されたセメント硬化体
である。
【0010】このように構成された請求項1に係る表面
処理されたセメント硬化体は、特別な養生設備を必要と
せずに製造可能であり、エフロレッセンス(白華現象)
の発生が抑制され、上塗り層と下塗り層の密着性に優れ
ているという効果を有していると共に、特に、セメント
硬化体内部側に含浸されたエポキシシーラー層が薄すぎ
て、エフロレッセンス(白華現象)抑制効果とセメント
硬化体表面の脆弱層の補強硬化が発現しないことが防止
されており、且つ、また、セメント硬化体内部へのエポ
キシシーラー層の含浸層の厚さが厚すぎることによるエ
ポキシシーラーの使用量の増大に係るコストの上昇がな
い。
【0011】請求項2記載の発明は、更に、セメント硬
化体表面側に0〜10μmの厚みのエポキシシーラー層
が下塗り層として形成されてなることを特徴とする請求
項1記載の表面処理されたセメント硬化体である。
【0012】このように構成された請求項2に係る表面
処理されたセメント硬化体は、上記請求項1記載の発明
の効果の全てを奏すると共に、更に、セメント硬化体表
面側のエポキシシーラー層が厚すぎることがないので、
上塗り層塗装時の塗布面を下塗り層により平滑にしてし
まうことがないため、セメント硬化体表面の凹凸による
アンカー効果を低減させることがなく、上塗り塗膜の密
着性が低下しない。
【0013】請求項3記載の発明は、プレス成形された
セメント硬化体の表面に、エマルジョン系塗料を含浸、
乾燥させて下塗り層を形成させ、次いで、上記下塗り層
の上に上塗り層を塗布形成する表面処理されたセメント
硬化体の製造方法であって、上記エマルジョン系塗料
は、乾燥硬化後の弾性率が25℃で108 〜1010Pa
であって、80℃における粘度が10-2〜10Pa・s
である樹脂液を水に分散させて得られるエマルジョン系
塗料であることを特徴とする表面処理されたセメント硬
化体の製造方法である。
【0014】上記エマルジョン系塗料は、乾燥硬化後の
弾性率が25℃で108 〜1010Paである樹脂液を水
に分散させて得られる。好ましい上記の弾性率は、10
9 〜5×109 Paである。上記弾性率が108 Pa未
満になると、セメント硬化体表面の補強硬化が十分に得
られず、セメント硬化体表面の破壊が原因となる下塗り
層の剥離が起こりやすくなる。上記弾性率が1010Pa
を超えると、硬化した下塗り塗膜層が固すぎて脆くな
り、セメント硬化体表面の補強硬化が十分でなくなる。
上記弾性率の測定は、金属板上などでエマルジョン系塗
料を乾燥硬化させて、フィルム状塗膜を作製し、その塗
膜を用いて、JIS K 7311に準拠し、ひずみ速
度1s-1で測定される値である。
【0015】上記エマルジョン系塗料は、80℃におけ
る粘度が10-2〜10Pa・sである樹脂液を水に分散
させて得られる。80℃における更に好ましい粘度は5
×10-2〜1Pa・sである。上記粘度が10-2Pa・
s未満になると、セメント硬化体内部への侵入が速すぎ
て樹脂層が分散してしまい、表面近くに存在する水の通
り道を効果的に塞ぐことができなくなり、エフロレッセ
ンスを十分に防げなくなる。上記粘度が10Pa・sを
超えると、セメント硬化体内部への浸透が困難となり、
セメント硬化体内部への20〜500μmの含浸が不可
能となると同時に、セメント硬化体表層に10μmより
も厚い下塗り層を積層し易くなり、上塗り層との密着性
が低下する。上記樹脂液の粘度は、二重円筒型のレオメ
ーターを用いて剪断速度102 -1で測定される値であ
る。
【0016】上記樹脂液を水に分散させて得られるエマ
ルジョン系塗料としての粘度は、状況に応じて適宜定め
ればよい。一般に、エマルジョン樹脂の濃度を変化させ
て粘度を調節することができる。目的量を均一に塗布す
ることが容易になる粘度とすればよいが、塗料としての
好ましい80℃における粘度は、5×10-4〜10-2
a・sである。
【0017】上記エマルジョン系塗料は、一液型であっ
ても二液型であっても構わない。二液混合型である場合
には、それぞれのエマルジョン系塗料を構成する樹脂液
の粘度(80℃)が10-2〜10Pa・sでなければな
らない。
【0018】上記エマルジョン系塗料の製造に際して、
樹脂液をエマルジョンとして分散させる際には、乳化、
安定作用を付与するものを添加してもよい。
【0019】上記エマルジョン系塗料において、エマル
ジョンの粒径は、特に限定されないが、0.01〜10
μmが好ましい。
【0020】上記エマルジョン系塗料としては、例え
ば、エポキシ樹脂系エマルジョンが挙げられる。また、
請求項5記載の発明のように、分子量や構造を制御され
たエポキシ樹脂系エマルジョンとポリアミン樹脂系エマ
ルジョンの2液混合型のものが挙げられる。
【0021】このように構成された請求項3に係る発明
によれば、特別な養生設備を必要とせずに、エフロレッ
センス(白華現象)の発生が抑制され、上塗り層と下塗
り層の密着性に優れている表面処理されたセメント硬化
体を得ることができる。
【0022】請求項4記載の発明は、エマルジョン系塗
料を含浸時、セメント硬化体の温度を50〜95℃とす
ることを特徴とする請求項3記載の表面処理されたセメ
ント硬化体の製造方法である。
【0023】このように構成された請求項4に係る発明
によれば、表面側にエポキシシーラーの塗膜を過度に成
膜させることなく効果的に含浸させた下塗り層を形成さ
せ、且つ、乾燥設備を必要とすることなく下塗り層の溶
媒分を揮発させることができる。
【0024】請求項5記載の発明は、エマルジョン系塗
料が、エポキシ樹脂系エマルジョンとポリアミン樹脂系
エマルジョンの2液混合型であることを特徴とする請求
項3又は4記載の表面処理されたセメント硬化体の製造
方法である。
【0025】請求項1〜5に記載の発明に用いられるセ
メント硬化体は、自然養生、蒸気養生、及び、水中養生
のいずれかにより硬化させられたものであるのが好まし
い。このようなセメント硬化体を用いると、オートクレ
ーブなどの特別な養生設備を不要化することができる。
【0026】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
1形態について、図示例と共に説明する。
【0027】図1及び図2は、本発明の実施の1形態を
示すものである。
【0028】本発明の表面処理されたセメント硬化体
は、以下のような工程で作られる。
【0029】即ち、図1に示すように、セメント原料4
などと水5をミキサー6で混合した混練物7を、脱水プ
レス機8のプレス金型でプレス成形し、得られた成形物
9を養生工程10で養生してセメント硬化体11を得
る。
【0030】得られたセメント硬化体11を加熱装置1
2で所定の温度に予熱し、エアスプレー13にてエポキ
シシーラーを塗布(下塗り)し含浸させることによりセ
メント硬化体11の表面に図2に示すようにエポキシシ
ーラーの含浸層14を形成する。
【0031】その後、エアスプレー15にて上塗り塗料
16を塗布(上塗り)し、乾燥炉17にて焼き付けを行
い表面処理されたセメント硬化体18を得る。
【0032】この際、セメント硬化体11の予熱温度
は、50〜95℃とする。より好ましくは、60〜90
℃とする。即ち、予熱温度が低すぎると、エポキシシー
ラーの溶媒成分の揮発が遅れるため、上塗り塗装前のセ
ッティング時間を長くしたり、乾燥工程を設置する必要
が生じる。逆に予熱温度が高すぎると、エポキシシーラ
ーがセメント硬化体11内に含浸する前に、セメント硬
化体11の表層で溶媒の揮発が生じ、セメント硬化体1
1表面側にエポキシシーラーの未含浸の塗膜が成膜され
てしまうことにより塗膜密着性を低下させる。また、エ
ポキシシーラー塗装後のセメント硬化体11の温度が高
いまま上塗り塗装をすると、上塗り塗膜が発泡し塗膜密
着性を低下させる。
【0033】エポキシシーラーは、主剤と硬化剤とから
成る2液硬化型エマルジョンが好ましく、固形分量に対
して100〜1000%程度の水で希釈された主剤と硬
化剤とを混合する。プレス成形されたセメント硬化体1
1の表面にディッピングもしくはスプレー13による吹
き付けや刷毛などによりセメント硬化体11にエポキシ
シーラーの含浸層14がセメント硬化体11表面より2
0〜500μm形成するように塗布する。より好ましく
は、含浸層14は50〜300μmである。
【0034】スプレーによる塗装の場合、エポキシシー
ラー固形分として1〜25g/m2塗布することが好ま
しく、より好ましくは、2.5〜15g/m2 である。
この際、塗布量が少なすぎると含浸層14が薄くなり、
エフロレッセンス(白華現象)抑制効果とセメント硬化
体11表面の脆弱層の補強硬化が発現せず、また、多す
ぎると、エポキシシーラーがセメント硬化体11内に含
浸しきらずにセメント硬化体11表層に過度に積層し、
上塗り塗料16のアンカー性および塗着面の表面積を低
下させるため、塗膜密着性が低下する。
【0035】上塗り塗料14の種類及び膜厚は、上塗り
塗膜の成膜性に問題を及ぼさない限り塗布量に制限はな
いが、塗膜表面へのエフロレッセンスの発生を抑制する
ためには、膜厚は厚いほうが有効であり、好ましくは2
0μm以上の膜厚を有することが良い。
【0036】このように、本実施の形態によれば、プレ
ス成形されたセメント硬化体11の表面にエポキシシー
ラーを含浸させ、含浸層14の上から上塗り塗料16を
塗装することにより、オートクレーブなどの特別な養生
設備を必要とすることなく、塗膜密着性に影響を与えず
にエフロレッセンス(白華現象)の発生を抑制すること
ができる。
【0037】また、エポキシシーラーを塗装する際に、
セメント硬化体11の温度を50〜95℃に予熱するこ
とにより、表面側にエポキシシーラーの塗膜を過度に成
膜させることなく効果的に含浸させ、且つ、乾燥設備を
必要とすることなく含浸層14の溶媒分を揮発させるこ
とができる。
【0038】
【発明の実施の形態2】以下、本発明の具体的な実施の
他の1形態について説明する。
【0039】用いられるセメント硬化体は、発明の実施
の形態1と同様である。
【0040】得られたセメント硬化体を加熱装置で所定
の温度に予熱し、セメント硬化体の表面に、乾燥硬化後
の弾性率が25℃で108 〜1010Paであって、80
℃における粘度が10-2〜10Pa・sである樹脂液を
水に分散させて得られるエマルジョン系塗料を、乾燥硬
化時にセメント硬化体表面側に0〜10μmの厚みにな
るように積層させると共に、セメント硬化体内部側に2
0〜500μmの厚みで含浸させるようにして、下塗り
層として塗装する。
【0041】その後、下塗り層の上から上塗り塗料を塗
装し、乾燥炉にて焼き付けを行い表面処理されたセメン
ト硬化体を得る。
【0042】下塗り層の塗装の際、セメント硬化体の予
熱温度は、50〜95℃とするのが好ましい。より好ま
しくは、60〜90℃とする。即ち、予熱温度が低すぎ
ると、エマルジョン系塗料の溶媒成分の揮発が遅れるた
め、上塗り塗装前のセッティング時間を長くしたり、乾
燥工程を設置する必要が生じる。逆に予熱温度が高すぎ
ると、エマルジョン系塗料がセメント硬化体内に含浸す
る前に、セメント硬化体の表面側で溶媒の揮発が生じ、
セメント硬化体表面側にエマルジョン系塗料の未含浸の
塗膜が過度に厚く成膜されてしまうことにより塗膜密着
性を低下させる。また、エマルジョン系塗料塗装後のセ
メント硬化体の温度が高いまま上塗り塗装をすると、上
塗り塗膜が発泡し塗膜密着性を低下させる。
【0043】本実施の形態においては、上記エマルジョ
ン系塗料を、乾燥硬化時にセメント硬化体表面側に0〜
10μmの厚みになるように積層させると共に、セメン
ト硬化体内部側に20〜500μmの厚みで含浸させる
ようにして、下塗り層として塗装する。
【0044】積層の厚さが10μmを超えると、下塗り
塗膜層により上塗り塗装時の塗布面を平滑にしてしまう
ため、セメント硬化体表面の凹凸によるアンカー効果を
低減させ、上塗り塗膜の密着性が低下する。また、下塗
り塗料の溶媒成分である水の揮発が不十分な状態で上塗
り塗装をすると、上塗り塗膜層形成時に、下塗り塗料の
溶媒成分の揮発により、上塗り塗料に気泡やピンホール
が発生し、塗膜密着性の低下や耐水性の低下を生ずる。
望ましい積層の厚さは、0〜0.5μmである。
【0045】また、乾燥硬化後のセメント硬化体内部へ
の含浸層の厚さは、20μm未満になると、セメント硬
化体内部へ向かって、又は、セメント硬化体内部からの
水分移動の抑制が十分でなく、エフロレッセンス防止の
効果が小さくなる。また、セメント硬化体内部への含浸
層の厚さを500μmを超えるようにするには多量の下
塗り塗料が必要になりコストがかかると同時に、硬化体
表面側に10μmを超える厚みでの積層が起こり、上塗
り塗膜の密着性が低下する。望ましい含浸層の厚さは5
0〜200μmである。
【0046】セメント硬化体内部への含浸層の厚さは、
断面を光学顕微鏡又は電子顕微鏡で観察することにより
測定できる。例えば、下塗り塗料のみが染色される物質
で染色して、識別しやすくする方法がある。また、肉眼
でみて着色されていなくても、電子顕微鏡や特性X線分
析などで存在を確認する方法もある。通常、セメント硬
化体の表面は不均一であるため、含浸層の厚さは場所に
より異なる。本発明でいう含浸層の厚さは、平均的な厚
さをいう。
【0047】上記エマルジョン系塗料の塗装方法として
は、エアースプレー塗装、エアーレススプレー塗装が複
雑な形状を有するセメント硬化体への塗装法として適し
ている。しかしながら、ローラー塗装、カーテンコータ
ー塗装などの公知の方法を使用してもよい。
【0048】上塗り塗料の種類については、適宜必要に
応じたものを塗装すればよい。水系エマルジョン塗料の
場合、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂などに
無機顔料を配合したものがよく用いられる。上塗り塗料
の塗装方法としては、エアースプレー塗装、エアーレス
スプレー塗装が複雑な形状を有するセメント硬化体への
塗装法として適している。しかしながら、ローラー塗
装、カーテンコーター塗装などの公知の方法を使用して
もよい。上塗り塗料は、下塗り塗料を塗装後乾燥硬化さ
せてから塗装しても、下塗り塗料を塗装後乾燥硬化させ
ずに塗装しても構わない。後者の場合の方が、設備も簡
略であり、コスト的に優れる。
【0049】
【実施例】(実施例A) ・実施例1 普通ポルトランドセメント、フライアッシュ、ビニロン
繊維、メチルセルロースに所定量の水を加えた後、ミキ
サーで混合した混練物を、脱水プレス機によりプレス成
形した。
【0050】上記成形物を60℃で6時間蒸気養生を行
うことによりセメント硬化体を得た。
【0051】得られたセメント硬化体の表面温度を約8
0℃まで加熱し、主剤:硬化剤:水=1:1:10(重
量比)に希釈混合したエポキシシーラー(大日本塗料株
式会社製 Vセラン#350 EPシーラーS)を、エ
ポキシ含浸層の厚さが20μmになるようにエアスプレ
ーで塗布した。
【0052】約60秒間室温にて保持し表面温度を約6
0℃にした後、黒色のアクリルエマルジョン塗料(大日
本塗料株式会社製 BR#10)をエアスプレーにて乾
燥後の膜厚にして60μmとなるように上塗り塗料とし
て塗布し、乾燥炉にて焼き付けを行い表面処理されたセ
メント硬化体を得た。
【0053】塗装された上記の硬化体について、図3に
示すように、エフロ促進試験19を実施した。この試験
法は、塗装されたセメント硬化体について、上塗り塗膜
付近へ基材中の未反応アルカリ分を凝縮させ、塗膜表面
へエフロレッセンスを発生させることを目的とした方法
であり、下記の条件で実施した。
【0054】上記のプレス成形、蒸気養生により得られ
た、材令1日のセメント硬化体の片面に上記条件で塗装
を実施した後、図3に示すように、未塗装面を水中に半
没し、約24時間吸水させる(吸水工程20)。次に、
この吸水させたセメント硬化体を透湿性の無いフィルム
で密閉した後、50℃8時間(符号21a)と20℃1
6時間(符号21b)の冷熱サイクル試験21を3サイ
クル実施する。冷熱サイクル試験21が終了したセメン
ト硬化体について、フィルムを開梱22し、塗装面に散
水装置により3000ml/m2 ・minの散水23を
6時間実施し、曝露24して塗膜表面が十分に乾燥した
後、塗膜表面へのエフロレッセンスの発生面積を測定2
5した。
【0055】塗膜の密着性の評価は、テープ剥離試験に
より実施した。具体的には、表面処理(塗装)完了後の
セメント硬化体を、温度23℃、湿度50%の恒温恒湿
室に3時間保管し、綿布でゴミやほこりを拭き取った
後、布テープ(積水化学工業社製♯600)を貼付し
て、綿布でこすりつける。6時間放置後、布テープを力
一杯はがし、その塗装面の状態を観察し、以下の基準で
評価した。 ○ 剥離なし △ 剥離面積が0%より大きく、5%未満 × 剥離面積が5%以上
【0056】エポキシ含浸層の厚みは、エポキシをハロ
ゲン化物で染色し、塗装品の断面観察により確認した。
【0057】エフロ促進試験及び塗膜の密着性の評価結
果を表1に示した。
【0058】・実施例2〜5 実施例1と同様のセメント硬化体について、エポキシシ
ーラーの含浸層の厚みが50μm(実施例2)、100
μm(実施例3)、300μm(実施例4)、500μ
m(実施例5)の試料を作成し、その上に実施例1と同
様の上塗り塗膜を形成した。これらについて、実施例1
と同様の評価を行ない、結果を表1に示した。
【0059】・比較例1〜3 実施例1と同様のセメント硬化体について、エポキシシ
ーラーの含浸層の厚みが0μm(比較例1)、10μm
(比較例2)、1000μm(比較例3)の試料を作成
し、その上に実施例1と同様の上塗り塗膜を形成した。
これらについて、実施例1と同様の評価を行ない、結果
を表1に示した。
【0060】
【表1】 上記表によれば、オートクレーブなどの特別な養生設備
を必要とすることなく、塗膜密着性に影響を与えずにエ
フロレッセンス(白華現象)の発生を抑制することがで
きるのが実際に確認された。
【0061】(実施例B) ・実施例1 普通ポルトランドセメント、フライアッシュ、ビニロン
繊維、メチルセルロースに所定量の水を加えた後、ミキ
サーで混合した混練物を、脱水プレス機によりプレス成
形した。
【0062】上記成形物を60℃で6時間蒸気養生を行
うことによりセメント硬化体を得た。
【0063】得られたセメント硬化体の表面温度を約5
0℃まで加熱し、主剤:硬化剤:水=1:1:10(重
量比)に希釈混合したエポキシシーラー(大日本塗料株
式会社製 Vセラン#350 EPシーラーS)を、エ
ポキシ含浸層の厚さが100μmになるようにエアスプ
レーで塗布した。
【0064】エポキシシーラー塗装後、室温にて約60
秒間セッティングを実施した後、黒色のアクリルエマル
ジョン塗料(大日本塗料株式会社製 BR#10)をエ
アスプレーにて乾燥後の膜厚にして60μmとなるよう
に上塗り塗料として塗布し、乾燥炉にて焼き付けを行い
表面処理されたセメント硬化体を得た。
【0065】塗装された上記の硬化体について、実施例
Aと同様にして、エフロ促進試験、塗膜の密着性の評価
を実施した。また、実施例Aと同様にして、エポキシ含
浸層の厚みを確認した。これらの評価結果を表2に示し
た。なお、表2においてシーラー含浸性の欄における、
○はシーラー含浸層の厚さが20〜500μmの範囲に
入っていること、×はシーラー含浸層の厚さが20μm
未満又は500μmを超えていることを示す。
【0066】・実施例2〜4 実施例1と同様のセメント硬化体について、エポキシシ
ーラー塗装前のセメント硬化体の温度を65℃(実施例
2)、80℃(実施例3)、95℃(実施例4)に変え
たことの他は、実施例1と同様にしてエポキシシーラー
塗装試料を作成し、その上に実施例1と同様の上塗り塗
膜を形成した。これらについて、実施例1と同様の評価
を行ない評価結果を表2に示した。
【0067】・比較例1、2 実施例1と同様のセメント硬化体について、エポキシシ
ーラー塗装前のセメント硬化体の温度を20℃(比較例
1)、110℃(比較例2)に変えたことの他は、実施
例1と同様にしてエポキシシーラー塗装試料を作成し、
その上に実施例1と同様の上塗り塗膜を形成した。これ
らについて、実施例1と同様の評価を行ない評価結果を
表2に示した。
【0068】
【表2】 上記表によれば、セメント硬化体の表面にエポキシシー
ラーの塗膜を成膜させることなく効果的に含浸させ、乾
燥設備を必要とすることなく含浸層の溶媒分を揮発さ
せ、塗膜密着性に影響を与えずにエフロレッセンス(白
華現象)の発生を抑制することができるのが実際に確認
された。
【0069】(実施例C) ・実施例1 普通ポルトランドセメント、フライアッシュ、ビニロン
繊維、メチルセルロースに所定量の水を加えた後、ミキ
サーで混合した混練物を、脱水プレス機によりプレス成
形した。
【0070】上記成形物を60℃で6時間蒸気養生を行
うことによりセメント硬化体を得た。
【0071】下塗り塗料として、ビスフェノールA型の
エポキシ樹脂水系エマルジョンと芳香族ポリアミン樹脂
水系エマルジョンとの2液混合型の水系エマルジョン塗
料を用いた。上記エマルジョンを構成するエポキシ樹脂
液の粘度は80℃で7.4×10-2Pa・s、芳香族ポ
リアミン樹脂の粘度は80℃で1.2×10-1Pa・s
であった。この2液混合型のエマルジョン塗料を、バー
コーターを用いてガラス板上に塗布し、30℃で乾燥し
て塗膜を得た。この塗膜を、JIS K 7113に準
拠し、25℃における弾性率を測定したところ、2.5
×109 Paであった。
【0072】前記のようにして得られたセメント硬化体
の表面温度を85℃まで加熱し、上記の2液混合型のエ
マルジョン塗料を、エアスプレーにて、乾燥後の積層厚
さが0μm(積層された厚さとして観察できない)、セ
メント硬化体内部への含浸層の厚さが50μmになるよ
うに、セメント硬化体に塗装した。
【0073】約60秒間室温にて保持し表面温度を約6
0℃にした後、黒色のアクリルエマルジョン塗料(大日
本塗料株式会社製 BR#10)をエアレスガンにて乾
燥後の膜厚にして60μmとなるように上塗り塗料とし
て塗布し、乾燥炉にて焼き付けを行い表面処理されたセ
メント硬化体を得た。
【0074】なお、上記エマルジョン塗料の積層厚さ
は、上記塗料を塗装後のセメント硬化体において、断面
を電子顕微鏡で観察することにより評価した。上記エマ
ルジョン塗料のセメント硬化体内部への含浸層の厚さ
は、上記塗料を塗装後のセメント硬化体の断面におい
て、上記エマルジョン塗料をハロゲン化物で電子染色
し、そのハロゲン元素の存在を特性X線分析においてマ
ッピングすることにより評価した。
【0075】得られた表面処理されたセメント硬化体に
ついて、実施例Aと同様にして、エフロ促進試験の評価
を実施した。なお、評価基準は以下の通りである。 ○ エフロレッセンス発生面積0% △ エフロレッセンス発生面積0%より大きく、10%
未満 × エフロレッセンス発生面積10%以上 評価結果を表3に示した。
【0076】また、塗膜の密着性の評価を実施例Aと同
様にして実施し、評価結果を表3に示した。なお、上記
の評価に際しては、セメント硬化体の表面の破壊による
もの、および、水系エマルジョンの塗膜と上塗り塗膜の
界面で破壊したものを含む。
【0077】・実施例2および比較例1〜5 エマルジョン塗料を構成するエポキシ樹脂とポリアミン
樹脂の粘度、製膜物の弾性率、乾燥後のエマルジョン塗
料の積層厚さ、乾燥後のエマルジョン塗料のセメント硬
化体内部への含浸層の厚さを表3に示したように変えた
ことの他は、実施例1と同様にして表面処理されたセメ
ント硬化体を製造し、これらについて、実施例1と同様
の評価を行ない、結果を表3に示した。
【0078】
【表3】
【0079】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、特別な養
生設備を必要とせずに製造可能であり、エフロレッセン
ス(白華現象)の発生が抑制され、上塗り層と下塗り層
の密着性に優れている表面処理されたセメント硬化体が
提供されると共に、特に、セメント硬化体内部側に含浸
されたエポキシシーラー層が薄すぎて、エフロレッセン
ス(白華現象)抑制効果とセメント硬化体表面の脆弱層
の補強硬化が発現しないことが防止されており、且つ、
また、セメント硬化体内部へのエポキシシーラー層の含
浸層の厚さが厚すぎることによるエポキシシーラーの使
用量の増大に係るコストの上昇がない、表面処理された
セメント硬化体が提供される。
【0080】請求項2に係る発明によれば、上記請求項
1記載の発明の効果の全てを奏すると共に、更に、セメ
ント硬化体表面側のエポキシシーラー層が厚すぎること
がないので、上塗り層塗装時の塗布面を下塗り層により
平滑にしてしまうことがないため、セメント硬化体表面
の凹凸によるアンカー効果を低減させることがなく、上
塗り塗膜の密着性が低下しない、表面処理されたセメン
ト硬化体が提供される。
【0081】請求項3に係る発明によれば、特別な養生
設備を必要とせずに、エフロレッセンス(白華現象)の
発生が抑制され、上塗り層と下塗り層の密着性に優れて
いる表面処理されたセメント硬化体を得ることができ
る。
【0082】請求項4に係る発明によれば、表面側にエ
マルジョン系塗料の塗膜を過度に成膜させることなく効
果的に含浸させた下塗り層を形成させ、且つ、乾燥設備
を必要とすることなく下塗り層の溶媒分を揮発させるこ
とができる。
【0083】請求項5記載の発明は、エマルジョン系塗
料が、エポキシ樹脂系エマルジョンとポリアミン樹脂系
エマルジョンの2液混合型であるので、上記請求項3又
は4に係る発明による効果がより一層発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る表面処理されたセ
メント硬化体の製造工程図である。
【図2】図1の表面処理されたセメント硬化体の部分拡
大断面図である。
【図3】エフロ促進試験のフロー図である。
【図4】従来例に係る表面処理されたセメント硬化体の
部分拡大断面図である。
【符号の説明】
11 セメント硬化体 14 含浸層 16 上塗り塗料

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス成形されたセメント硬化体の表面
    にエポキシシーラーの下塗り層が形成され、上記下塗り
    層の上に、上塗り層が形成されてなる表面処理されたセ
    メント硬化体であって、 上記下塗り層としてセメント硬化体内部側に20〜50
    0μmの厚みのエポキシシーラー層が形成されてなるこ
    とを特徴とする表面処理されたセメント硬化体。
  2. 【請求項2】 更に、セメント硬化体表面側に0〜10
    μmの厚みのエポキシシーラー層が下塗り層として形成
    されてなることを特徴とする請求項1記載の表面処理さ
    れたセメント硬化体。
  3. 【請求項3】 プレス成形されたセメント硬化体の表面
    に、エマルジョン系塗料を含浸、乾燥させて下塗り層を
    形成させ、次いで、上記下塗り層の上に上塗り層を塗布
    形成する表面処理されたセメント硬化体の製造方法であ
    って、 上記エマルジョン系塗料は、乾燥硬化後の弾性率が25
    ℃で108 〜1010Paであって、80℃における粘度
    が10-2〜10Pa・sである樹脂液を水に分散させて
    得られるエマルジョン系塗料であることを特徴とする表
    面処理されたセメント硬化体の製造方法。
  4. 【請求項4】 エマルジョン系塗料を含浸時、セメント
    硬化体の温度を50〜95℃とすることを特徴とする請
    求項3記載の表面処理されたセメント硬化体の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 エマルジョン系塗料が、エポキシ樹脂系
    エマルジョンとポリアミン樹脂系エマルジョンの2液混
    合型であることを特徴とする請求項3又は4記載の表面
    処理されたセメント硬化体の製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007154455A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 Panahome Corp 免震構造
JP2011078919A (ja) * 2009-10-08 2011-04-21 Asahi Sunac Corp 押出成形セメント板の表面塗装方法
US7993570B2 (en) 2002-10-07 2011-08-09 James Hardie Technology Limited Durable medium-density fibre cement composite
US7998571B2 (en) 2004-07-09 2011-08-16 James Hardie Technology Limited Composite cement article incorporating a powder coating and methods of making same
US8993462B2 (en) 2006-04-12 2015-03-31 James Hardie Technology Limited Surface sealed reinforced building element

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