JP3081176U

JP3081176U - 卓上コンロ

Info

Publication number: JP3081176U
Application number: JP2001002277U
Authority: JP
Inventors: 内田　　修
Original assignee: メイ・ジャパン株式会社
Priority date: 2001-04-18
Filing date: 2001-04-18
Publication date: 2001-10-26
Anticipated expiration: 2007-04-18

Abstract

(57)【要約】【課題】軽量で扱い易く、食卓を焦がす心配がなく、
植木鉢や木炭容器としても使用できる卓上コンロ。【解決手段】コンロ本体10からの輻射熱は断熱板28に
より遮られ、断熱板自体は食卓との間に適当な間隔が保
持されているので、食卓が焼け焦げる心配は全くない。
また、コンロ本体の加熱・冷却による膨張・収縮は、全
て切断面20に吸収されるので、コンロ本体の割れは全く
発生しない。また、本発明の卓上コンロは、コンロ本体
を陶磁器製としたので、軽量で取り扱い易く、また卓上
コンロとして使用した後は、木炭リザーバとして室内空
気の脱臭・脱湿用に用いることができるし、また場合に
よっては植木鉢として卓上を飾ることも可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主として木炭を燃焼する卓上コンロに関する。

【０００２】従来、木炭を燃焼して調理に用いるコンロは屋外又は台所の土間等で用いられていたが、木炭はその取り扱いに優るガス燃料に取って代わられ、木炭用のコンロは、殆ど顧みられなくなった。

【０００３】しかし、近時は趣味として行われる野外調理に影響され、木炭燃焼用のコンロを食卓に置き、生の食材を加熱調理しながら食べるということが、盛んになりつつある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、従来のコンロは珪藻土で分厚く練り固められたものであって、重量があって、取り扱いに不便であり、かつ卓上に直接置くと、木炭の燃焼熱がテーブルを焦がす心配があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の卓上コンロは、上端に外側に突出した鍔部を設け、少なくとも二つに縦に分割された陶磁器製の有底円筒体からなり、該有底円筒体の外側と内側底面とを連通する通風孔を設け、前記分割面を挟んで設けた通風孔を用いて分割された前記有底円筒体を繋ぎ止めてなるコンロ本体と、前記コンロ本体の鍔部を支承し、前記コンロ本体の外側底面と卓上との間に適宜の高さの空間ができるように支持し、前記コンロ本体の底面と卓上との間に断熱板を設けた支持枠と、からなることを特徴とする。

【０００６】

【作用】本発明の卓上コンロは、コンロ本体を陶磁器製としたので、軽量で取り扱い易く、また卓上コンロとして使用した後は、木炭リザーバとして室内空気の脱臭・脱湿用に用いることができるし、また場合によっては植木鉢として卓上を飾ることも可能である。

【０００７】さらに、卓上コンロとして使用した場合、卓上コンロを構成する陶磁器製の有底円筒体は、少なくとも二つに縦に分割されているので、加熱による膨張あるいは冷却による収縮があっても、有底円筒体は割れることがない。

【０００８】支持枠は、コンロ本体の鍔部を支承し、コンロ本体の外側底面と卓上との間に適宜の高さの空間ができるように支持し、かつコンロ本体の底面と卓上との間に断熱板を設けたので、コンロ本体を燃焼室として木炭を燃焼して煮炊きを行っても、卓上が加熱されることがない。

【０００９】

【考案の実施の態様】

本考案の実施の態様を以下図面に従って説明する。図１は本考案の１実施の態様であって、コンロ本体１０を支持枠１２から取り出した状態の斜視図ある。また、図２はコンロ本体１０を支持枠１２により支承した状態の断面図である。

【００１０】コンロ本体１０は、陶磁器製の有底円筒体１４からなり、上端に外側に突出した鍔部１６が設けられており、円筒体１４の中心軸を通る平面で二つに縦に分割されている。この円筒体１４の外側底部には、適宜の間隔で外側と内側底面とを連通する通風孔１８が設けられ、燃焼用空気が流入するようになっている。また、円筒体１４の切断面２０を挟んで設けられた通風孔１８ａおよび１８ｂには、針金２２が通され、分割された円筒体１４が分離しないように繋ぎ止められている。

【００１１】支持枠１２は、鍔部１６を下から支持する環状枠２４と、この環状枠２４を等分する位置には、環状枠２４を所望の高さに支持する支柱２６と、この支柱２６の間に取り付けられた断熱板２８とで構成される。断熱板２８は図２の断面図に示すように、コンロ本体１０を支持枠１２内に挿入したときに、コンロ本体１０の底面と適宜な間隔が保持されるように支柱２６に取り付けられている。また、支柱２６のうち円周を等分する位置にある支柱２６は、断熱板２８と載置した床面との間に、適当な間隔を保持されるように、断熱板２８の下へ延設され、卓上に接する着座部３０が形成されている。

【００１２】以上の構成からなる本実施の態様に係る卓上コンロを食卓上に置いて、有底円筒体であるコンロ本体１０に木炭を挿入し、燃焼させたところ、コンロ本体１０からの輻射熱は断熱板２８により遮られ、断熱板２８自体は食卓との間に適当な間隔が保持されているので、食卓の表面温度は４０〜４２℃程度であって、食卓が焼け焦げる心配は全くなかった。また、コンロ本体１０の加熱・冷却による膨張・収縮は、全て切断面２０に吸収されるので、コンロ本体１０の割れは全く発生しなかった。

【００１３】

【効果】

コンロ本体からの輻射熱は断熱板により遮られ、断熱板自体は食卓との間に適当な間隔が保持されているので、食卓の表面温度は４０〜４２℃程度であって、食卓が焼け焦げる心配は全くない。また、コンロ本体の加熱・冷却による膨張・収縮は、全て切断面に吸収されるので、コンロ本体の割れは全く発生しない。また、本発明の卓上コンロは、コンロ本体を陶磁器製としたので、軽量で取り扱い易く、また卓上コンロとして使用した後は、木炭リザーバとして室内空気の脱臭・脱湿用に用いることができるし、また場合によっては植木鉢として卓上を飾ることも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施の態様であって、コンロ本体を
支持枠から取り出した状態の斜視図ある。

【図２】コンロ本体を支持枠により支承した状態の断面
図である。

【符号の説明】

１０・・・・・コンロ本体１２・・・・・支持枠１４・・・・・円筒体１６・・・・・鍔部１８・・・・・通風孔２０・・・・・切断面２２・・・・・針金２４・・・・・環状枠２６・・・・・支柱２８・・・・・断熱板３０・・・・・着座部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上端に外側に突出した鍔部を設け、少な
くとも二つに縦に分割された陶磁器製の有底円筒体から
なり、該有底円筒体の外側と内側底面とを連通する通風
孔を設け、前記分割面を挟んで設けた通風孔を用いて分
割された前記有底円筒体を繋ぎ止めてなるコンロ本体
と、前記コンロ本体の鍔部を支承し、前記コンロ本体の外側
底面と卓上との間に適宜の高さの空間ができるように支
持し、前記コンロ本体の底面と卓上との間に断熱板を設
けた支持枠と、からなることを特徴とする卓上コンロ。