JP3081163B2 - マンホ−ル蓋のバ−ル穴開閉装置 - Google Patents
マンホ−ル蓋のバ−ル穴開閉装置Info
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Description
ホ−ルの保護鉄蓋のバ−ル穴開閉装置に関するものであ
る。
電力またはガス等の地下設備に用いられ、また、塩ビ製
マンホ−ル蓋を保護する鉄蓋として用いられている。
故が発生するためロック装置を付設している。
提案がなされているが、いずれも、その基本構造は、バ
−ル穴付マンホ−ル蓋と、この蓋を内嵌する口環、すな
わち受枠とからなるマンホ−ル蓋において、このマンホ
−ル蓋の裏面に、ねじりバネ等で弾圧され、かつ、揺動
自在のフックを設けると共に、このフックを引掛けるフ
ック係止部を設けており、したがって、バ−ル穴にバ−
ルの先端を挿入して、フックをフック係止部から外した
後、マンホ−ル蓋をこじ開けるようにし(例えば、実開
平2−50441号公報参照)、更に、このバ−ル穴か
らマンホ−ル内の臭気が放出したり、バ−ル穴から土砂
が流入するのを防ぐため、前記フックに一体的に設けて
揺動自在で、かつ、挿入したバ−ルの先端が当接する栓
体でバ−ル穴を閉栓する構造になっている。
裏面から内嵌されるタイプ(例えば、実開平5−953
47号公報、実開平1−75161号公報、実開昭63
−9345号公報等参照)と、その枢支部が略水平に移
動しながら、バ−ル穴に裏面から内嵌されるタイプ(例
えば、実開昭61−102651号公報参照)とが知ら
れている。
一般のマンホ−ル蓋のロック装置を、塩ビ製マンホ−ル
を保護する鉄蓋のロック装置に適用すると、次のような
問題があった。
あるので、マンホ−ル内の臭気が放出するが、保護鉄蓋
のバ−ル穴では塩ビ製マンホ−ルの内蓋で既に密閉して
いるので、臭気漏れはない。したがって、バ−ル穴を常
時、閉栓する栓体を必要としない。
圧力が上昇すれば、マンホ−ル蓋を吹っ飛ばすので、フ
ックとフック係止部との間にアソビを設け、内圧がマン
ホ−ル蓋に作用すれば、マンホ−ル蓋を若干開いて、内
圧を放出する構造にしているが、保護鉄蓋は塩ビ製マン
ホ−ルを保護するので、マンホ−ルの内圧を受けないこ
とから、保護鉄蓋が吹っ飛ぶおそれはない。したがっ
て、保護鉄蓋用のマンホ−ル蓋は、若干開いて内圧を放
出させる構造を必要としない。
−ルの先端を上方または斜め上方から当接するだけで開
くので、開閉操作は簡便であるものの、作業者以外の者
でも、また、専用のバ−ルでなくても栓体が簡単に開栓
し、予測しない事故が発生するおそれがある。
ため、栓体を単に揺動させるのではなく、先ず、水平移
動させてから揺動して開栓することを主たる目的とする
ものである。
め、本発明の要旨とするところは、1)バ−ル穴付マン
ホ−ル蓋と、該蓋がその漏斗面で密接嵌合される受枠
と、前記バ−ル穴の直下に配置され、かつ、揺動自在に
支持されたフックと、該フックが係脱され、かつ、前記
受枠の内側に設けられたフック係止部と、からなるロッ
ク装置と、を備えたマンホ−ル蓋のバ−ル穴開閉装置に
おいて、前記バ−ル穴を開閉し、かつ、その先端部が前
記漏斗面に接している栓体を、該上面を内側を低くした
2段状にして水平移動容易になるよう形成すると共に、
該栓体を、前記マンホ−ル蓋の裏面に設けた内向きコ字
案内溝に沿って、バ−ルの水平方向に移動させる力によ
り水平移動させてから、該バ−ルの下向きの押圧力によ
り、揺動させることによって開くようにして、みだりに
該栓体を開閉させないようにしたことを特徴とするマン
ホ−ル蓋のバ−ル穴開閉装置にあり、また、2)マンホ
−ル本体に立設された点検筒と、その上方開口部に設け
た内蓋と、からなる塩ビ製マンホ−ルにあって、該内蓋
は、バ−ル穴付マンホ−ル蓋と、該蓋が漏斗面で密接嵌
合される受枠と、前記バ−ル穴の直下に配置され、か
つ、揺動自在に支持されたフックと、該フックが係脱さ
れ、かつ、前記受枠の内側に設けられたフック係止部
と、からなるロック装置と、を備えた保護蓋により保護
され、該保護蓋のバ−ル穴を開閉し、かつ、その先端部
が前記漏斗面に接している栓体を、舌片状で該上面を水
平移動容易になるよう形成すると共に、該栓体を、前記
マンホ−ル蓋の裏面に設けた内向きコ字案内溝に沿っ
て、バ−ルの水平方向に移動させる力により水平移動さ
せてから、該バ−ルの下向きの押圧力により、揺動させ
ることによって開くようにして、みだりに該栓体を開閉
させないようにしたことを特徴とする塩ビ製マンホ−ル
の保護蓋のバ−ル穴開閉装置にあり、また、3)前記栓
体の上面を内側を低くした2段状に形成した請求項2に
記載の塩ビ製マンホ−ルの保護蓋のバ−ル穴開閉装置に
ある。
施の形態例により詳細に述べる。
面図、図2は図1のA矢視斜視詳細図である。
塩ビ製マンホ−ルの保護鉄蓋に好都合であって、この鉄
蓋の材質は鋳鉄(FCD600または700)、寸法は
口径約420mmφ、また、鋳鉄製の受枠の高さ約15
0mmになっている。勿論、一般のマンホ−ル蓋にも適
用できる。
と受枠2について概説する。
れる受枠2は、塩ビ製マンホ−ル3を中心に同心状に設
置・固定される。この受枠2には鉄蓋1が若干のテ−パ
を有する漏斗面で密接嵌合されて被覆される。
この内向きフランジに鉄蓋1を内嵌したとき係止させて
もよい。
示の塩ビ製マンホ−ル本体に立設された塩ビ製点検筒4
と、その上方開口部に、シ−ル材5を介して設けられた
樹脂製内蓋6と、から構成されている。
蓋6は前記の受枠2によって囲繞され、かつ、この受枠
2に被覆された鉄蓋1で覆われて保護されている。
設けたバ−ル穴7にカギ付バ−ル(不図示)の先端を挿
入して、蝶番装置8を枢支部として鉄蓋1をこじ開け
る。
この蝶番装置8は、前掲の各公報でも示されているよう
に脚(リンク)9を持つ、いわゆるリンク蝶番で構成さ
れている。
ブラケット10(図1では1つしか図示していない)が
突設され、この蝶番用ブラケット10に、脚9の基部に
設けた1対の枢支ピン11が支持され、脚9は自重によ
り懸吊されている。
その材質は鋳鉄(FCD600)製で、巾約15mm、
全長約100mmの寸法になっていて、自重はかなり大
になっている。
体的に形成されている。また、脚9の上下略中間で受枠
2側には水平係止面をもつ爪13が一体的に突設されて
いる。
近傍で凹状に形成した係止部14と係脱するようになっ
ている。なお、この係止部14は単なる凹状であるため
容易に成形でき、かつ、爪13との係脱も容易になる。
と、爪13は係止部14と係止して鉄蓋1が受枠2から
外れないようになり、鉄蓋1を蝶番装置8を支点に開く
と、爪13は係止部14から支障なく外れるようになっ
ている。
内側に設けた脚案内枠15に摺動自在に挿通されて鉄蓋
1の開閉を規制している。この脚案内枠15には前記ス
トッパ−12を挿通することはできない。
ものと大略同じであるが、この蝶番装置8には、特に脚
揺動規制装置を付加している。その詳細は特願平8−2
11901号出願明細書で述べてあるので省略する。な
お、この蝶番装置8は、図示のものに限らず、例えば実
公平2−50440号公報記載のものでもよい。
−ル穴7に用いるバ−ル穴開閉装置16を次のように構
成している。
る。図1においてバ−ル穴7は、水平移動自在で、か
つ、揺動自在の栓体17で開閉される。この栓体17の
先端部は、前記漏斗面の受枠2に近接または接して設け
られている。したがって、バ−ル穴7を密閉することが
でき、土砂の流入を防止できる。
ン18が一体的に設けられ、この枢支ピン18は、鉄蓋
1の裏面に一体的に設けられた1対のブラケット19,
19に形成された、互に向かい合った内向きコ字案内溝
20,20で支持され、のように水平状に移動できる
ようになっている。
体的に設けられ、このア−ム21の先端側にウエイト2
2が一体的に設けられている。
のボルト23に設けられた門形状のねじりバネ24によ
ってバ−ル穴7閉栓方向に弾圧している。なお、このバ
−ル穴開閉装置16はねじりバネ23を除き、鋳鉄(F
CD600)で形成されている。
は次のようになる。バ−ル穴7にバ−ルの先端のカギ部
を入れ、矢印のように栓体17を水平内方(鉄蓋1の
中心方向)に移動させる力を加えると、ねじりバネ24
の弾力に抗して、枢支ピン18が内向きコ字案内溝20
で水平内方に移動してボルト23に当接する。
りバネ24の弾力やウエイト22の自重に抗して矢印
のように下向きに揺動させて開く。したがって、のよ
うに移動ずみであるので、の揺動は若干であるにもか
かわらず、栓体17は大きく開栓する。換言すれば、
の押圧力は若干でよい。勿論、栓体17の水平移動だけ
では開栓量が不足する。そして、更に、バ−ルを押し込
むと、その先端が鉄蓋1の裏面に入るので、これをこじ
れば鉄蓋1は開けられる。
ば、栓体17はねじりバネ24の弾力やウエイト22の
自重でバ−ル穴7を閉栓する。
詳説する。栓体17は舌片状に形成され、その上面は、
図1に示すように内側を低くした2段になっていて水平
移動を容易にしている。
に突出され、鉄蓋1の裏面に設けられた1対のブラケッ
ト19,19の互に向かい合った、各内向きコ字案内溝
20で支持されている。この枢支ピン18,18間から
ア−ム21が突設されて、このア−ム21の先端側にウ
エイト22が設けられている。
直交状に形成され、栓体17がバ−ル穴7を閉栓した状
態では、ウエイト22は垂直状になって栓体17の閉栓
を維持している。
三角柱の底辺の重心が下方になるようになっており、ま
た、その栓体17側にフック25が一体的に形成されて
いる。これらのフック25、栓体17およびア−ム21
によってコ字体を形成している。このフック25は受枠
2の内周に形成したフック係止部26に係脱する。この
フック25はウエイト22とリブ27で連結されて強固
に一体化している。
の下端とによって形成される下面は、側面視で下方に膨
らみを有する略円弧状になっている。
地盤沈下等で沈下して、鉄蓋1に設けたこれらのウエイ
ト22やリブ27で形成される円弧状下面が、点検筒4
の内蓋6の上面に接触しても、その接触面が前記のよう
に円弧状になっているため、鉄蓋1の開閉のための栓体
17の運動、すなわち、水平内方へのの移動と下向き
のの揺動とは、円弧接触であることから一向に支障な
く円滑にできる。そのため、鉄蓋1の開閉にこじれを生
じない。
かい合った、内向き(鉄蓋1の中心方向)コ字案内溝2
0がそれぞれ形成されているが、この内向きコ字案内溝
20より更に内側にはボルト取付部28が一体的に形成
され、このボルト取付部28にボルト23が螺入してい
る。このボルト23によって内向きコ字案内溝20の開
口部を閉塞し、前記枢支ピン18の水平移動のストッパ
としている。
形状に形成されたねじりバネ24の各端部24a,24
aが巻付けられている。このねじりバネ24は三角柱状
のウエイト22の底辺端に当接してウエイト22の吊設
自重を補完するように弾圧している。したがって、この
ねじりバネ24の弾力により閉栓のための栓体17を容
易に水平移動させて戻す。
成したので、保護鉄蓋等小形のマンホ−ル蓋に好都合と
なり、特に、その組付が容易にできる。
体を、バ−ルにより内向きに水平移動させてから揺動さ
せるように構成したバ−ル穴開閉装置であるので、単に
揺動させて開閉する栓体等と違い、みだりに栓体を開閉
せず、ロック装置と相俟ってマンホ−ル蓋の安全性を保
護することができる。
コ字案内溝に沿って栓体を水平移動させるので、その動
作がこじれることがない。
漏斗面で密接嵌合されている通常のものでは、揺動開栓
する栓体は漏斗面に当接しがちとなるが、栓体を水平移
動と揺動とを区別して作動させるので、開栓ミスがな
い。したがって、往々にして栓体の漏斗面当接で開栓困
難となることから、バ−ルに無理な力を用いてバ−ル穴
開閉装置を破損することがあるが、この破損を防止す
る。
る。
6…バ−ル穴開閉装置、17…栓体、20…内向きコ字
案内溝
Claims (3)
- 【請求項1】 バ−ル穴付マンホ−ル蓋と、該蓋がその
漏斗面で密接嵌合される受枠と、前記バ−ル穴の直下に
配置され、かつ、揺動自在に支持されたフックと、該フ
ックが係脱され、かつ、前記受枠の内側に設けられたフ
ック係止部と、からなるロック装置と、を備えたマンホ
−ル蓋のバ−ル穴開閉装置において、 前記バ−ル穴を開閉し、かつ、その先端部が前記漏斗面
に接している栓体を、該上面を内側を低くした2段状に
して水平移動容易になるよう形成すると共に、該栓体
を、前記マンホ−ル蓋の裏面に設けた内向きコ字案内溝
に沿って、バ−ルの水平方向に移動させる力により水平
移動させてから、該バ−ルの下向きの押圧力により、揺
動させることによって開くようにして、みだりに該栓体
を開閉させないようにしたことを特徴とするマンホ−ル
蓋のバ−ル穴開閉装置 - 【請求項2】 マンホ−ル本体に立設された点検筒と、
その上方開口部に設けた内蓋と、からなる塩ビ製マンホ
−ルにあって、 該内蓋は、 バ−ル穴付マンホ−ル蓋と、該蓋が漏斗面で
密接嵌合される受枠と、前記バ−ル穴の直下に配置さ
れ、かつ、揺動自在に支持されたフックと、該フックが
係脱され、かつ、前記受枠の内側に設けられたフック係
止部と、からなるロック装置と、を備えた保護蓋により
保護され、 該保護蓋 のバ−ル穴を開閉し、かつ、その先端部が前記
漏斗面に接している栓体を、舌片状で該上面を水平移動
容易になるよう形成すると共に、該栓体を、前記マンホ
−ル蓋の裏面に設けた内向きコ字案内溝に沿って、バ−
ルの水平方向に移動させる力により水平移動させてか
ら、該バ−ルの下向きの押圧力により、揺動させること
によって開くようにして、みだりに該栓体を開閉させな
いようにしたことを特徴とする塩ビ製マンホ−ルの保護
蓋のバ−ル穴開閉装置。 - 【請求項3】 前記栓体の上面を内側を低くした2段状
に形成した請求項2に記載の塩ビ製マンホ−ルの保護蓋
のバ−ル穴開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08359290A JP3081163B2 (ja) | 1996-12-29 | 1996-12-29 | マンホ−ル蓋のバ−ル穴開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08359290A JP3081163B2 (ja) | 1996-12-29 | 1996-12-29 | マンホ−ル蓋のバ−ル穴開閉装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10195902A JPH10195902A (ja) | 1998-07-28 |
JP3081163B2 true JP3081163B2 (ja) | 2000-08-28 |
Family
ID=18463749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08359290A Expired - Lifetime JP3081163B2 (ja) | 1996-12-29 | 1996-12-29 | マンホ−ル蓋のバ−ル穴開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3081163B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE20315709U1 (de) * | 2003-10-09 | 2004-07-22 | Hydrotec Technologies Gmbh & Co. Kg | Deckel einer Schachtabdeckung sowie Schachtabdeckung |
-
1996
- 1996-12-29 JP JP08359290A patent/JP3081163B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10195902A (ja) | 1998-07-28 |
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