JP3081142B2 - 加圧排煙システム - Google Patents

加圧排煙システム

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JP3081142B2 JP07272194A JP27219495A JP3081142B2 JP 3081142 B2 JP3081142 B2 JP 3081142B2 JP 07272194 A JP07272194 A JP 07272194A JP 27219495 A JP27219495 A JP 27219495A JP 3081142 B2 JP3081142 B2 JP 3081142B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特別避難階段室に
附帯する附室又はエレベータホールに火災時に加圧給気
ファンから外気を加圧給気すると共に、同附室又はエレ
ベータホールと附室扉を隔てた第一次安全区画としての
避難廊下及び同避難廊下との間に出入口扉を有する居室
にそれぞれ排煙装置を備えてなる加圧排煙システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】特別避難階段室に附帯する附室又はエレ
ベータホールと、同附室又はエレベータホールと附室扉
を隔てた第一次安全区画としての避難廊下及び同避難廊
下との間に出入口扉を有する居室を設けた建物における
加圧排煙システムでは、火災時に加圧給気ファンを作動
させ、同加圧給気ファンによって外気を吸い込み、加圧
給気ファンから給気ダクト及び給気口を介して附室又は
エレベータホールに加圧給気し、附室又はエレベータホ
ールの排煙を行って、避難経路を確保するようにしてい
る。
【0003】このような加圧排煙システムを採用するに
当たり、附室又はエレベータホールへの加圧給気量の設
定は、附室扉の防煙だけでなく、居室から第一次安全区
画としての避難廊下への出入口扉の開口サイズ及び枚数
で決められ、システムによっては附室扉を常開とするこ
とにより、この風量を確保している。しかしながら、第
一次安全区画としての避難廊下とその避難廊下への出入
口をもつ居室間の出入口扉での遮煙風量と、附室又はエ
レベータホールの附室扉での遮煙風量との間には本来関
連性がなく、附室又はエレベータホールへの加圧給気に
より、避難廊下を通して居室出入口扉の遮煙を行うには
無理がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、避難
廊下と居室間の出入口扉部分の遮煙と、避難廊下と附室
又はエレベータホール間の附室扉部分の遮煙とを時間的
にもずらし、それぞれに適した風量で行える加圧排煙シ
ステムを提供することにある。また、本発明のもう一つ
の課題は、避難時に避難廊下と居室間の出入口扉及び避
難廊下と附室又はエレベータホール間の附室扉の開閉障
害を排除することができる加圧排煙システムを得ること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明の加圧排煙システムは、避難階段室に附帯
する附室又はエレベータホールに火災時に加圧給気ファ
ンから給気ダクトを介して加圧給気すると共に、同附室
又はエレベータホールと附室扉を隔てた第一次安全区画
としての避難廊下及び同避難廊下との間に出入口扉を有
する居室にそれぞれ排煙装置を備えてなる加圧排煙シス
テムにおいて、前記避難廊下の排煙装置を排煙ダクトと
排気ファンを有する機械排煙装置となし、同排煙ダクト
に接続ダクトを介して加圧給気ファンを接続すると共
に、前記避難廊下に煙感知器及び熱感知器を設置し、火
災初期の煙、熱が前記居室内に止まっている間は前記避
難廊下の排煙ダクトを加圧給気用に利用して避難廊下に
加圧給気し、前記煙感知器及び熱感知器が作動したと
き、排煙ダクトに切り替え可能としたことを特徴とする
で、火災初期には排煙ダクトを利用し、避難廊下に居室
から避難廊下への出入口扉開口に見合った風量の加圧給
気を行うことによって、避難廊下と居室間の出入口扉部
分を遮煙し、また、火災が進行し避難廊下に煙、熱が侵
入した段階では排煙ダクトに切り替え、附室又はエレベ
ータホールへの加圧給気量にバランスした風量の排気を
行うことによって、避難廊下と附室又はエレベータホー
ル間の附室扉部分を遮煙することができる。
【0006】また、本発明の加圧排煙システムは、前記
排煙ダクト及び接続ダクトにそれぞれダンパーを設け、
加圧給気時と排煙時とに対応して開閉切り替え可能とし
たことを特徴とするもので、避難廊下の加圧給気時と排
煙時とに対応してダンパーを切り替えることによって、
加圧給気及び排気の漏れをなくし、必要な風量を確保す
ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図1及
び図2に基づいて説明する。図1は本発明に係る加圧排
煙システムの火災初期における状態の構成図、図2はそ
の火災後期における状態の構成図である。図中におい
て、1は避難階段を設置する避難階段室、2は避難階段
室1に扉3を隔てて附帯する附室又はエレベータホー
ル、4は附室又はエレベータホール2と附室扉5を隔て
た第一次安全区画としての避難廊下、6は避難廊下4と
の間に出入口扉7を有する居室である。
【0008】附室又はエレベータホール2には、インバ
ータ8を介して駆動され、外気を吸い込んで加圧給気す
る加圧給気ファン9から給気ダクト10、給気口11を
介して加圧給気できるようになっている。また、避難廊
下4及び居室6には、それぞれ排煙ダクト12、13と
排気ファン14、15を有する機械排煙装置が独立して
設置されている。なお、居室6側の排煙装置は、ガラリ
16、チャンバー17及びダンパー18よりなる自然排
煙装置に代えることができる。
【0009】更に、避難廊下4の排煙ダクト12には、
接続ダクト19を介して加圧給気ファン20が接続さ
れ、加圧給気ファン20から接続ダクト19、排煙ダク
ト12を経て排煙ダクト12の排気口21より避難廊下
4に加圧給気できるように構成されている。排煙ダクト
12及び接続ダクト19には、それぞれマグネットダン
パー等のダンパー22、23が設けられ、排気ファン1
4と加圧給気ファン20の運転停止に応じて開閉切り替
えされるようになっている。なお、排気ファン14、1
5と加圧給気ファン20は、それぞれインバータ24、
25、26を介して駆動されるようになっている。
【0010】一方、避難廊下4には、煙感知器27及び
熱感知器28が設置されており、避難廊下4に煙及び熱
が侵入してきたとき、これを感知して図示されていない
制御盤に送信できるように構成され、制御盤は火災初期
に加圧給気ファン20を駆動すると共に、ダンパー23
を開、ダンパー22を閉として避難廊下4に加圧給気
し、火災が進行して避難廊下4に煙、熱が侵入したこと
を煙感知器27及び熱感知器28が感知して作動したと
き、加圧給気ファン20を停止し、ダンパー23を閉、
ダンパー22を開とすると共に、排気ファン14を駆動
して避難廊下4の排煙、排気に切り替えられるよう構成
されている。
【0011】しかして、上記の加圧排煙システムによる
と、火災発生時には、先ず加圧給気ファン9が作動さ
れ、外気を吸い込み給気ダクト10及び給気口11を介
して附室又はエレベータホール2に加圧給気すると同時
に、加圧給気ファン20が作動されると共に、ダンパー
23が開、ダンパー22が閉とされ、加圧給気ファン2
0により接続ダクト19及び排煙ダクト12を経て排煙
ダクト12の排気口21から避難廊下4に加圧給気し、
避難廊下4と居室6間の出入口扉7部分の遮煙及び避難
廊下4と附室又はエレベータホール2間の附室扉5部分
の遮煙を行うよう作用する。
【0012】この際、加圧給気ファン9と加圧給気ファ
ン20の風量は、それぞれインバータ8、26によっ
て、避難廊下4と居室6間の差圧が遮煙能力を持つよ
う、又、出入口扉7が開閉障害を起こさないよう差圧
計、扉開閉センサー等を利用して最適な風量に制御され
る。なお、この間、居室6内からは、排煙ダクト13及
び排気ファン15よりなる機械排煙装置、又はガラリ1
6、チャンバー17及びダンパー18よりなる自然排煙
装置によって必要な風量の排気が行われる。
【0013】火災が進行して避難廊下4に煙、熱が侵入
してくるような状態になると、煙感知器27及び熱感知
器28がそれを感知し、制御盤に送信する。煙感知器2
7及び熱感知器28からの信号を受けると、制御盤は加
圧給気ファン20を停止し、ダンパー23を閉、ダンパ
ー22を開とすると共に、排気ファン14を駆動して避
難廊下4の排煙、排気運転に切り替える。これにより排
気ファン14は、排煙ダクト12を介して附室又はエレ
ベータホール2への加圧給気量にバランスする排気を行
い、附室又はエレベータホール2の加圧排煙によって避
難階段室1への煙あるいは熱の侵入を防ぎ、避難階段室
1の安全性を確保するよう機能する。
【0014】なお、避難廊下4の加圧給気時と排煙時と
に対応してダンパー22、23を切り替えることによっ
て、加圧給気及び排気の漏れをなくし、必要な風量を確
保することができる。また、排気ファン14の風量は、
附室扉5の前後差圧が遮煙能力を持つよう、又、附室扉
5が避難時に開閉障害を起こさないよう扉前後の差圧
計、扉開閉センサー等を利用して最適な風量に制御され
る。従って、出入口扉7部分の遮煙と、附室扉5部分の
遮煙とを時間的にもずらして、それぞれ最適な風量で行
うことができるため、ほぼ完璧な遮煙を可能ならしめる
ことができるようになると同時に、避難時にこれら扉が
開閉障害を起こさないようにすることができる。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の加圧排
煙システムによると、火災による煙と熱が居室内に止ま
っている火災初期には、排煙ダクトを利用して避難廊下
に加圧給気を行い、また、火災が進行し避難廊下に煙、
熱が侵入した場合は、排煙ダクトに切り替え、附室又は
エレベータホールへの加圧給気量にバランスした排気を
行うことができる。このため、避難廊下と居室間の出入
口扉部分の遮煙及び避難廊下と附室又はエレベータホー
ル間の附室扉部分の遮煙をそれぞれに適した風量でほぼ
完璧に行うことができると共に、避難時におけるこれら
出入口扉及び附室扉の開閉障害を排除することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加圧排煙システムの火災初期にお
ける状態の構成図である。
【図2】本発明に係る加圧排煙システムの火災後期にお
ける状態の構成図である。
【符号の説明】
1 避難階段室 2 附室又はエレベ
ータホール 4 避難廊下 5 附室扉 6 居室 7 出入口扉 9 加圧給気ファン 10 給気ダクト 12、13 排煙ダクト 14、15 排気フ
ァン 19 接続ダクト 20 加圧給気ファ
ン 22、23 ダンパー 27 煙感知器 28 熱感知器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 避難階段室に附帯する附室又はエレベー
    タホールに火災時に加圧給気ファンから給気ダクトを介
    して加圧給気すると共に、同附室又はエレベータホール
    と附室扉を隔てた第一次安全区画としての避難廊下及び
    同避難廊下との間に出入口扉を有する居室にそれぞれ排
    煙装置を備えてなる加圧排煙システムにおいて、 前記避難廊下の排煙装置を排煙ダクトと排気ファンを有
    する機械排煙装置となし、同排煙ダクトに接続ダクトを
    介して加圧給気ファンを接続すると共に、前記避難廊下
    に煙感知器及び熱感知器を設置し、火災初期の煙、熱が
    前記居室内に止まっている間は前記避難廊下の排煙ダク
    トを加圧給気用に利用して避難廊下に加圧給気し、前記
    煙感知器及び熱感知器が作動したとき、排煙ダクトに切
    り替え可能としたことを特徴とする加圧排煙システム。
  2. 【請求項2】 前記排煙ダクト及び接続ダクトにそれぞ
    れダンパーを設け、加圧給気時と排煙時とに対応して開
    閉切り替え可能としたことを特徴とする請求項1記載の
    加圧排煙システム。
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