JP3080247B2 - 光学的情報再生装置 - Google Patents

光学的情報再生装置

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JP3080247B2 JP03257222A JP25722291A JP3080247B2 JP 3080247 B2 JP3080247 B2 JP 3080247B2 JP 03257222 A JP03257222 A JP 03257222A JP 25722291 A JP25722291 A JP 25722291A JP 3080247 B2 JP3080247 B2 JP 3080247B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学的情報再生装置に関
し、特に光学的情報記録媒体に高密度に記録された情報
を高い信頼性で再生するための光ヘッドを有する光学的
情報再生装置に関する。本発明は、例えば、マーク長記
録方式で光磁気情報記録媒体に記録された情報を再生す
るための光磁気情報再生装置に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】光磁気情報記録媒体としての光磁気ディ
スクは、データ容量が大きく、データ書換えが可能なこ
と等により、注目されている。この光磁気ディスク及び
その記録再生装置は既に実用化されているが、これら実
用化されたもののデータ記録方式は、マーク間記録方式
といわれる方式である。
【0003】このマーク間記録方式の従来の光磁気ディ
スク記録再生装置の光ヘッドにおいては、半導体レーザ
からの光束を対物レンズにより収束して光磁気ディスク
上で微小光スポットを形成し、この光スポットを用いて
マーク間記録方式によりデータ記録を行い且つ該微小光
スポットの光磁気ティスクからの反射光の変化をいわゆ
る差動検出して情報再生を行っていた。この様な従来の
差動検出においては、入射直線偏光の偏光方向と45度
の角度をなす偏光軸方向を有する偏光ビームスプリッタ
ーを用いて反射光を2つの信号光束に分解し、この両光
束から2つの信号を作りだしていた。
【0004】ところで、近年、光磁気ディスクのデータ
容量を増大させるために、マーク長記録方式(エッジ記
録方式)が検討されている。このマーク長記録方式で記
録された光磁気ディスクから記録情報を正確に再生する
には、光ヘッドにより情報ビットたるマークエッジの位
置を正確に読取ることが要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の様に、データ容
量を増大させることができるマーク長記録方式において
は、情報ビットエッジの位置が重要な意味を有する。マ
ーク長記録された情報の再生において、マーク間記録方
式で用いられていたガウス分布の光量分布を有する単一
レーザ光を用いて微小光スポットを形成し、その反射光
の光量変化を差動検出すると、光スポットの光量分布が
ある広がりを有するガウス分布状であり、この反射光束
全体の光量変化を検出することになるので、エッジ検出
能力が低いという問題点がある。
【0006】また、光磁気ディスクの情報記録において
は、ガウス分布状の光スポットのピークに近い高パワー
つまり高温域に記録媒体のしきい値を設定することによ
り、光の筆先記録と呼ばれる方法により光スポットより
小さな情報ビットを形成することができる。また、光磁
気ディスクにおいては、磁界を情報に応じて変調する方
法により、特に情報トラック方向に光スポット径よりも
小さな間隔で高密度に情報ビットを形成することが可能
である。
【0007】この様に、光スポットよりも小さい情報ビ
ットの高密度記録が可能であっても、情報再生に際し、
従来の反射光束全体の光量変化を検出する方式では、広
がりのある光スポット内の複数の微小情報ビットを区別
することができず、高密度記録情報の再生が不可能であ
るめ、高密度な光メモリシステムが実現できなかった。
【0008】更に、光スポットよりも微小な情報ビット
エッジを用いたマーク長記録の再生においては、従来の
検出方式ではエッジ検出の能力が低くなるという問題点
があった。
【0009】そこで、本発明は、以上の様な従来技術の
問題点を解決し、高密度に記録された光学的情報の再生
を可能となし、もって高密度光メモリシステムをの実現
を可能となす光学的情報再生装置を提供することを目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前記目
的を達成するものとして、光学的情報記録媒体の情報記
録面に形成されている情報トラックに光を収束照射して
微小光スポットを形成し、該光スポットを経た反射光ま
たは透過光を受光光学系により光スポットと光学的に共
役な位置に配置した光検出器に導き、前記光スポットで
情報トラックを走査し、前記光検出器の出力に基づき前
記情報トラックに記録された情報の再生を行う光学的情
報再生装置において、前記光検出器は前記光スポットの
光検出器上の共役光スポット像より小さく且つ情報トラ
ック方向と対応する方向に関し複数の部分に分割されて
おり、これら光検出器の各部分の出力に基づき演算によ
り前記情報の再生を行うことを特徴とする、光学的情報
再生装置、が提供される。
【0011】本発明においては、前記光スポットの中心
が前記受光光学系の光軸上に配置されており、且つ前記
光検出器の中心が前記受光光学系の光軸上に配置されて
いることを特徴とする、態様がある。
【0012】また、本発明においては、前記光スポット
の中心が前記受光光学系の光軸上に配置されており、且
つ前記光検出器の中心が前記受光光学系の光軸上の位置
から情報トラック方向と対応する方向にずれて配置され
ていることを特徴とする、態様がある。
【0013】更に、本発明においては、光学的性質の急
激に変化するエッジの形態で前記記録媒体に情報が記録
されていることを特徴とする、態様がある。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
【0015】図1は本発明の光学的情報再生装置の第1
の実施例の光ヘッド光学系を示す構成図である。尚、本
実施例は、特願平2−321120号等に示される情報
記録再生方式に本発明を適用したものである。
【0016】図1において、1は光磁気ディスク2の上
面に配設された磁気ヘッドであり、記録信号に応じて変
調されたバイアス磁界を発生する。光磁気ディスク2
は、図示しないスピンドルモータによって回転駆動され
る。尚、光磁気ディスク2の具体的構成については、後
述する。
【0017】光ヘッドは、再生補助用紫外光を発する第
1の光源8と、通常の記録及び再生用の第2の光源32
とを有する。
【0018】第1の光源8は半導体レーザの光を非線形
光学素子を用いて第2次高調波を発生させることにより
実現できる。第1の光源8の光束は位相シフト素子5、
偏光ビームスプリッタ29,4、対物レンズ3を通って
光磁気ディスク2へと収束照射される。位相シフト素子
5は、第1の光源8からの光束の半分に対し相対的に位
相シフトπを与えるものであり、図1において光磁気デ
ィスク2の情報記録面内の情報トラックに対し垂直な方
向(図面に平行な方向)の光軸を通る分割線により、相
対位相0とπとの2つの部分に2分割された領域を持つ
素子である。具体的には、ガラスの様な等方的物質を用
い、その屈折率との積が光源8からの光の半波長になる
様に段差を形成して位相シフトを行うものや、水晶の様
な複屈折物質の結晶軸方向による光の伝搬速度の差を利
用して、結晶軸方位の異なる素子を位相差πになる様に
組み合わせたものが例示できる。
【0019】第2の光源32としては、通常の半導体レ
ーザが用いられている。該半導体レーザからの光束は、
コリメータレンズ31、ビーム整形プリズム30、偏光
ビームスプリッタ29,4、対物レンズ3を通って光磁
気ディスク2へと収束照射される。
【0020】20はビームスプリッタ4で反射された再
生光束(光磁気ディスク2からの光束)の波長を選択す
る波長選択素子である。この波長選択素子20は、第2
の光源32からの光束のみを透過し、第1の光源8から
の光束はカットする。波長選択素子20を出射した光は
ビームスプリッタ9で再生光学系への光束と制御光学系
への光束の2つに分割される。再生光学系は、1/2波
長板10、集光レンズ11、ビームスプリッタ12、分
割光検出器13,14により構成されている。また、制
御光学系は、集光レンズ15、ビームスプリッタ16、
ナイフエッジ17、光検出器18,19により構成され
ている。
【0021】図2は光磁気ディスク2の断面構造を示す
模式図である。図中、2aは透明基板であり、該透明基
板2aの片面側にフォトクロミック層2b、ヒートモー
ド記録層2c、及び保護膜2dが順次形成されている。
尚、本例においては、ヒートモード記録層2cとして、
光磁気記録層を用いている。基板2a側がレーザ光の入
射側である。
【0022】フォトクロミック層2bは、特定の波長の
光を吸収して、光吸収の分光特性が変化するという性質
を有する。図3はその特性変化を示したものであり、a
は光照射前の特性、bは光照射によって変化した後の特
性を示している。従って、波長の異なる2つの光を照射
することにより、可逆的に光吸収の分光特性を変えるこ
とができる。このとき、状態の変化は、フォトンの吸収
によってなされるため、概略電子遷移の緩和時間のオー
ダでなされると考えられ、極めて高速に状態を変えるこ
とが可能である。この様に、分光特性を変えるために、
具体的には、第1の波長の光(第1の光源8からの光)
を光磁気ディスク2に照射すると、フォトクロミック層
2bは第2の波長の光(第2の光源32からの光)の吸
収が大きくなって、光磁気記録層(ヒートモード記録
層)2cへ到達する第1の波長の光の量が低下するが、
第2の波長の光は殆ど光磁気記録層2cへ到達する様
に、前記第1及び第2の波長及びフォトクロミック層2
bの材料が選択されている。フォトクロミック層2bの
材質としては、例えばフルギド系、スピロピラン系、ビ
オローゲン系、ジヒドロピレン系、チオインジゴ系、ビ
ビリジン系アジリジンなどが好適である。また、第1の
波長の光としては紫外光(波長360nm程度)が用い
られており、その光源は図1の第1の光源8である。更
に、第2の波長の光としては可視光(波長600nm程
度)が用いられており、その光源は図1の第2の光源3
2である。
【0023】次に、本実施例の動作を説明する。
【0024】記録時には、第2の光源32を用いて、前
述の様に、光の筆先記録を用い、光変調もしくは磁界変
調あるいは光パルス磁界変調等のよく知られた方法によ
り、光スポットよりも微小な情報ビットが光磁気記録層
2cにマーク長記録される。記録時には、第1の光源8
は点灯しない。
【0025】再生時には、第1の光源8及び第2の光源
32の両方を用いる。第1の光源8からの光は、特願平
2−56693号及び特願平2−321120号にも示
されている様に、光磁気ディスク2の情報トラック方向
に位相差πを与える位相シフト素子5を透過し、光束中
に位相差が与えられる結果、図4(b)に示した様に、
光磁気ディスク2上では第1の光源8からの光束による
2つの光スポット21a,21bが分離形成される。図
4(a)は、光スポット21a,21bの光強度分布を
示す。x方向が情報トラック方向である。第1の光源8
からの光の波長は第2の光源32からの光の波長の約1
/2であるので、光スポット21a,21bの径は第2
の光源32からの光束による光スポット21cの約1/
2になる。
【0026】この様に、光磁気ディスク2に第1の光ス
ポット21a,21b及び第2の光スポット21cを形
成すると、前述した様に、フォトクロミック層2bが第
1の光スポット21a,21bの光を吸収して光吸収の
分光特性が変化する。即ち、図5(a)に示す様に、第
1の光スポット21a,21bと第2の光スポット21
cとが重なる領域21eでは、フォトクロミック層2b
により第2の光スポット21cの光が大きく吸収されて
しまう。その結果、図5(b)に示す様に、第2の光ス
ポット21cの領域から第1の光スポットと重なる領域
21eを除いた領域21fの光のみが光磁気記録層2c
に到達することになる。
【0027】即ち、通常の光スポット21cより小さな
領域21fに窓が開き、この領域のみから光磁気信号が
得られる。他の領域はフォトクロミック層2bによりマ
スクされることになる。光ヘッドの再生光学系を通じ
て、分割光検出器13,14に到達する光は、第2の光
源32からの光のうちの前記窓領域21fからの反射光
のみに制限される。
【0028】尚、再生後、次の記録に備えるため、第2
の光源32のパワーを上げ、フォトクロミック層2bを
元の状態に戻しておく。
【0029】図6は、磁界変調により光スポット21c
よりも微小な情報ビットでマーク長記録された光磁気デ
ィスク2から、本実施例により情報を読み出す際の模式
図である。磁界変調記録の場合、図示されている様に、
矢羽根形状と呼ばれる形状の磁化反転ドメインが形成さ
れることが知られている。前記の様に、再生時の2種類
の光照射により、読み出し窓領域21fが開き、それ以
外の領域では光磁気記録層2cに記録されたドメイン2
2,23からの信号を含む反射光はない。図6では、読
み出し窓領域21f内にドメイン22のエッジ22aが
ある場合を示している。光スポット21c内には3つの
ドメインエッジが存在しており、従来の光スポット21
cの全反射光量を検出する方式ではこれら3つのエッジ
位置を検出することが難しいが、本発明によれば1つの
エッジ22aを他の2つのエッジからのクロストーク
(符号間干渉)を十分に低減した状態で検出できること
がわかる。
【0030】本発明は、この様な窓でのマスキングによ
る符号間干渉の低減ばかりでなく、以下の様に、窓内の
エッジを空間的差分により検出することで、エッジ検出
能力を向上させている。
【0031】図7(a)は、分割光検出器13,14上
の仮想スポット像と検出器光電変換部との関係を表す模
式図である。同図において、24はフォトクロミック層
2bによるマスキングがない場合に集光レンズ11によ
り光検出器13,14上に結像されるであろう第2の
長の光による仮想スポット像であり、光磁気ディスク2
上の光スポット21cと共役の関係にある。光検出器1
3,14は、それぞれ、図7(a)に示されている様
に、トラック方向と対応するx’方向に関し2つに分割
された光電変換部25a,25bを有し、その分割線
は、光学系の光軸を通りトラック対応x’方向と垂直の
y’方向に平行である。また、分割光検出器の光電変換
部25a,25bの全体は仮想スポット像24より小さ
く、その比率は、x’方向には図6に示されている光ス
ポット21cに対する読み出し窓領域21fの比とほぼ
同じ程度であり、y’方向には図6に示されている光ス
ポット21cに対するドメイン22,23の比とほぼ同
じ程度としている。光スポット21cは直径1〜2μm
の大きさであるが、仮想スポット像24は対物レンズ1
1のNAや焦点距離により所望の大きさにすることがで
きるので、数10〜数100μmの大きさの実用的分割
PIN−PDにより光電変換部25a,25bを実現で
きる。こうして得られる分割光検出器光電変換部25
a,25bの出力を電気的に差動増幅することにより、
空間的差分が実現し、エッジ検出能力の向上が可能にな
る。
【0032】尚、光磁気ディスク2上で、光束は回折限
界光スポット21cに絞られており、それよりも小さい
読取り窓領域21fの光検出器上の像は、有限の開口を
持ったレンズを用いている以上、回折により広がってお
り、いわゆるカットオフ周波数より低い空間周波数で考
える様な像ではなくなっている。
【0033】図7(b)は、更に、矢羽根形状のドメイ
ンのエッジ検出に最適化した例であり、図6に示した光
スポット21c、窓領域21f、及び矢羽根形状ドメイ
ン22,23の大きさや位置関係と略相似な関係になる
様に、仮想スポット像24に対し分割光検出器の光電変
換部25a,25bの大きさ、形状及び位置を設定した
例である。この様な構成により、更に、検出ジッタが減
少し、エッジ検出能力が向上する。
【0034】図7(c)は、3分割光検出器の例で、光
軸上に3番目の分割光検出器光電変換部25cを設ける
ことにより、更に検出信号の品質を向上させた例であ
る。即ち、ドメインのエッジが光軸上にある場合、共役
面にある光検出器でも、光軸上で最も光量変化が激し
く、反転したドメイン間の干渉やクロストークが大きい
ので、それを独立に検出し、25a,25bからの信号
の差動信号からのエッジ検出にかけるウィンドウ信号を
得ることで、エッジ検出精度を更に向上させることが可
能となる。または、25a,25bからの信号の和信号
と25cからの信号との差動をとることにより、略反転
した信号が得られ、直流成分変動が押えられたエッジ検
出に好適な信号を得ることができる。
【0035】また、図1に示した様に分割光検出器1
3,14から得た上述の信号の差動をとることにより、
同相ノイズ成分を除去し、エッジ検出信号を2倍にする
ことができ、再生性能は更に向上する。
【0036】次に、本発明による第2の実施例について
説明する。用いる光ヘッドは、前記第1の実施例の図1
において、第1の光源8、位相シフト素子5及び波長選
択素子20を除去し、1光源とした構成である。更に、
後述する様に光磁気ディスク2と光検出器13,14と
を適合させたものである。以下、光磁気ディスク2と光
検出器13,14との関係を中心に第2の実施例を説明
する。
【0037】前記第1の実施例はフォトンモード層とヒ
ートモード記録層とを用いてマスクする例であったが、
本実施例はヒートモード層を2層用いてマスクを実現す
るものである。この様にヒートモード層でマスクを実現
する方法は、日経エレクトロニクス1991年3月4日
号(No.521)p92〜93、に紹介されている。
【0038】図8(b)は、本実施例に用いる光磁気デ
ィスク2の断面構造を示した模式図である。同図におい
て、透明基板40の片面側に再生層41及び記録層42
の2層の磁性膜が形成されており、更に保護膜43が形
成されている。記録層42は、TbFeCo系材料等
の、保磁力が大きくキュリー温度が通常の光磁気ディス
クと同程度で通常の光ヘッドと磁気ヘッドとによりドメ
イン形成が可能で、常温でも磁化の方向を維持している
ものである。
【0039】再生層41は、GdFeCo系の材料で、
キュリー温度が記録層42より低く、保持力も小さく、
通常の光ヘッドの再生パワーでも磁化反転可能であり、
且つ記録層42の保磁力より大きな外部磁界により磁化
反転可能なものである。
【0040】次に、本実施例の動作について説明する。
【0041】記録に関しては、前記第1の実施例と同
様、よく知られた方式により、光スポットよりも微小な
情報ビットがヒートモードで記録層42にドメインの形
で記録可能で、マーク長記録が実現される。
【0042】再生時の動作を、図8(a),(b)に基
づき説明する。先ず、初期化磁石44aにより下向きの
磁界44bを発生させて、再生層41の磁化を強制的に
下向きに初期化し、記録層42のドメインをマスクす
る。次に、再生パワーの光スポット48により、初期化
されている再生層41の温度を上昇させる。情報トラッ
ク上を移動する光スポット(x方向の長さS)48に対
し、温度分布の高温部(x方向の長さH)49は図示し
た様にピーク位置が後方にシフトする。つまり、光スポ
ット48の大まかには後半部が高温となり、この部分の
保磁力が低下する。この状態で、保磁力の大きな記録層
42に記録されているドメインの磁化が、交換結合力に
より再生層41に転写される。このとき、転写を補助す
る再生磁界を初期化磁界とは逆向きにより弱く与える。
【0043】従って、再生用光スポット48内で該光ス
ポット48よりも微小な領域に、ヒートモードによりマ
スクに窓(x方向の長さW)が開き、記録層42の磁化
が再生層41に転写され、等価的に該窓領域の記録情報
の信号のみが再生光の反射光束中に含まれることとな
る。図8は、磁界変調によって記録されたドメイン46
のエッジ部が光スポット48の領域Sと高温部49の領
域Hとの重なった読み出し窓領域W内にある場合を示し
ている。この場合は、光スポット48内には、記録層4
2の2つのドメインエッジが存在しているが、1つは再
生層41の磁化によりマスクされ、再生光からは見えな
いドメイン47となっているため、読み出し窓領域W内
の1つのエッジのみを他のエッジからのクロストークを
低減した状態で検出可能となる。
【0044】図9(a)は、分割光検出器13,14上
の仮想スポット像と検出器光電変換部との関係を表す模
式図である。同図において、50は再生層41によるマ
スキングがない場合に集光レンズ11により光検出器1
3,14上に結像されるであろう仮想スポット像であ
り、光磁気ディスク2上の光スポット21cと共役の関
係にある。光検出器13,14は、それぞれ図示されて
いる様に、光電変換部がトラック方向と対応するx’方
向に関し分割されており、分割線の方向はx’方向と垂
直のy’方向である。本実施例においては、光電変換部
51a,51bの位置は光磁気ディスク2上での光スポ
ット48と読取り窓領域Wとの位置関係を反映して、光
軸からトラック対応x’方向にシフトしている。また、
その寸法も、光磁気ディスク2上の光スポット48と読
取り窓領域Wとの関係にほぼ対応したものとなってい
る。
【0045】上記第1の実施例と同様に、光電変換部5
1a,51bの出力を差動増幅することにより差分が実
現し、エッジ検出能力を向上させることが可能となる。
【0046】図9(b)は、図9(a)の実施例の変形
例である。本変形例において、仮想スポット像50に対
する光検出器光電変換部51a,51bの形状及び位置
は、光磁気ディスク2上の光スポット48に対する読取
り窓領域Wの形状及び位置とほぼ相似であり、分割線も
矢羽根形状のドメインのエッジ形状に対応したものとさ
れている。
【0047】
【発明の効果】以上、説明した様に、本発明では、光学
的情報記録媒体上の光スポットと光学的に対応する光検
出器上の仮想スポット像よりも小さい分割光検出器を前
記光スポット内の情報ビット読取り領域に対応させて配
置し、前記光検出器の各光電変換部からの出力信号を演
算して情報を再生するようにしたので、高密度に記録さ
れた情報を高精度で検出することができ、信頼性の高い
高密度光メモリシステムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的情報再生装置の第1の実施例の
光ヘッド光学系を示す構成図である。
【図2】光磁気ディスクの断面構造を示す模式図であ
る。
【図3】光磁気ディスクのフォトクロミック層の特性変
化を示す図である。
【図4】光磁気ディスク上の光スポットの説明図であ
る。
【図5】光磁気ディスク上の読取り領域の説明図であ
る。
【図6】エッジ検出の動作説明図である。
【図7】分割光検出器上の仮想スポット像と検出器光電
変換部との関係を表す模式図である。
【図8】本発明の光学的情報再生装置の第2の実施例に
おけるエッジ検出動作と光磁気ディスクの断面構造とを
示す図である。
【図9】分割光検出器上の仮想スポット像と検出器光電
変換部との関係を表す模式図である。
【符号の説明】
2 光磁気ディスク 2c,42 光磁気記録層 13,14 分割光検出器 21a,21b,21c,48 光スポット 21f,W 読み出し窓領域 22,23,46,47 磁化ドメイン 22a 情報ビットエッジ 24,50 仮想スポット像 25a,25b,25c,51a,51b 分割光検
出器光電変換部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−328328(JP,A) SPIE VOL.1499,OPTIC AL DATA STORAGE’91, p209−p215,(25−27 FEB. 1991) 日本応用磁気学会研究会資料(超高密 度メモリ)、Vol.63−8、p39−p 44(1990年1月18日) 電気学会研究会資料、MAG−88− 207、p.23−p28(1988年11月25日) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/013

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報が記録された記録層と前記情報を検
    出するための検出窓が形成される検出層とを少なくとも
    有する光学的情報記録媒体の情報トラックに光スポット
    を照射し、前記検出層に前記光スポットより小さい検出
    窓を形成すると共に、前記光スポットの反射光または透
    過光を受光光学系により光検出器に導き、前記光検出器
    の出力に基づいて前記情報を再生する光学的情報再生装
    置において、 前記光検出器は、前記光スポットの0次光の反射光また
    は透過光の一部のみであって且つ前記検出窓に対応する
    光束を受光するように配置されていることを特徴とする
    光学的情報再生装置。
  2. 【請求項2】 前記光検出器は、前記光スポットと光学
    的に共役な位置に配置されていることを特徴とする、請
    求項1に記載の光学的情報再生装置。
  3. 【請求項3】 前記光検出器は、前記情報トラックと対
    応する方向において分割されており、各分割部分の出力
    の差動出力に基づいて前記情報を再生することを特徴と
    する、請求項1に記載の光学的情報再生装置。
  4. 【請求項4】 前記光スポットの中心と前記光検出器の
    中心とは共に前記受光光学系の光軸上に配置されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の光学的情報再生装
    置。
  5. 【請求項5】 前記光スポットの中心が前記受光光学系
    の光軸上に配置されており、前記光検出器の中心が前記
    受光光学系の光軸から情報トラック方向と対応する方向
    にずれて配置されていることを特徴とする、請求項1に
    記載の光学的情報再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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SPIE VOL.1499,OPTICAL DATA STORAGE’91,p209−p215,(25−27 FEB.1991)
日本応用磁気学会研究会資料(超高密度メモリ)、Vol.63−8、p39−p44(1990年1月18日)
電気学会研究会資料、MAG−88−207、p.23−p28(1988年11月25日)

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