JP3079941B2 - カラオケ装置 - Google Patents

カラオケ装置

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JP3079941B2
JP3079941B2 JP07096697A JP9669795A JP3079941B2 JP 3079941 B2 JP3079941 B2 JP 3079941B2 JP 07096697 A JP07096697 A JP 07096697A JP 9669795 A JP9669795 A JP 9669795A JP 3079941 B2 JP3079941 B2 JP 3079941B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラオケ演奏の合間
に、CMなどの情報を顧客に表示・アナウンスすること
のできるカラオケ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】顧客に対してカラオケ装置を備えた部屋
を提供するいわゆるカラオケ店においては、顧客がカラ
オケ曲を選択する合間を有効利用するため、カラオケ装
置にCMなどを放映する機能を設けているものがある。
放映されるCMの内容としては新曲情報やコンサートの
案内等がある。
【0003】新曲情報は、新たに登録されたカラオケ曲
の一部を流しながらその曲名や曲コードを案内してリク
エストを促す内容である。また、コンサート案内は、コ
ンサートの内容や日時・場所等を案内するとともに、そ
の宣伝効果を高めるため、そのコンサートで歌われる曲
などをBGMとして流すという内容である。
【0004】このようにCMデータであってもBGM等
の音楽を伴うものであったため、従来のCMデータはカ
ラオケ演奏用の楽曲データと同様に、自動演奏を行うた
めのデータ(たとえば、楽音トラックや効果トラック)
等を有しており、通常のカラオケ演奏用の楽曲データと
ほぼ同様の構成を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CMデ
ータはカラオケ演奏の合間に短時間放映されるのみのも
のであり、また、短期間に入れ換えが行われるものであ
るため、データ構成はより簡略であることが好ましい。
【0006】この発明は、BGMを通常のカラオケ用の
楽曲データから流用することにより、CMデータ等の情
報データのデータ構成を簡略化したカラオケ装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1の発
明は、記憶手段、演奏手段、表示手段、制御手段を備え
たカラオケ装置であって、記憶手段は、演奏音を発生す
るための自動演奏データおよび歌詞等を表示するための
歌詞表示データを含む楽曲データ、および、CM等の情
報を表示するための情報表示データおよび楽曲データを
指定する指定データを含む情報データを記憶し、演奏手
段は、前記自動演奏データに基づいて演奏音を発生し、
表示手段は、前記歌詞表示データに基づいて歌詞を表示
するとともに、前記情報表示データに基づいて情報を表
示し、制御手段は、カラオケ演奏時には、楽曲データ中
の自動演奏データを演奏手段に入力するとともに、該楽
曲データ中の歌詞表示データを表示手段に入力し、情報
表示時には、情報データ中の情報表示データを表示手段
に入力するとともに、情報データ中の指定データで指定
された楽曲データ中の自動演奏データを演奏手段に入力
することを特徴とする。
【0008】請求項の発明は、請求項において、前
記情報データは、新たな楽曲データを紹介する新譜情報
であり、前記指定データは、カラオケ演奏時に該新たな
楽曲データを選曲するための選曲コードであることを特
徴とする。請求項の発明は、請求項1,2において、
前記演奏手段は、情報表示時には、カラオケ演奏時より
も小さい音量で演奏音を発生することを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の発明では、記憶手段に楽曲データお
よび情報データを記憶している。楽曲データはカラオケ
演奏を実行するためのデータであり、カラオケの伴奏を
実行するための自動演奏データや歌詞などを表示するた
めの歌詞表示データを含んでいる。また、情報データと
はCMなど顧客に対して何らかの情報を提供するための
データであり、この情報を表示するための情報表示デー
タを含んでいる。カラオケ演奏に際しては楽曲データを
読み出し、自動演奏データを演奏手段に入力し、歌詞表
示データを表示手段に入力することによってカラオケ演
奏および歌詞等の表示を実行する。一方、情報を表示す
る場合には、情報表示データに基づいて情報を表示する
とともに、この情報表示の補助として、またはこれを盛
り上げるために、並行して自動演奏を実行する。この自
動演奏は、前記楽曲データの自動演奏データに基づいて
行う。このように楽曲データの自動演奏データを情報表
示に流用することにより、BGMなどの自動演奏を伴う
情報の表示をコンパクトな情報データに基づいて行うこ
とが可能になる。
【0010】また、記憶手段が複数のカラオケ用自動演
奏データを記憶している場合には、情報表示に際してそ
のうち最適の1つを選択して自動演奏を実行する。これ
により、最適の1つをBGMとして用いることができ
る。
【0011】
【実施例】図1はこの発明の実施例であるカラオケ装置
のブロック図である。このカラオケ装置は、いわゆる通
信型の音源カラオケ装置である。音源カラオケ装置と
は、楽音データを音源装置に入力することにより楽音信
号を合成し、カラオケ演奏を行うものである。また、通
信型カラオケ装置とは、上記楽音データを含む楽曲デー
タを通信回線を介してセンタからダウンロードすること
ができるものである。ダウンロードされた楽曲データは
ハードディスク装置(HDD)15に記憶される。HD
D15は、楽曲データを数千曲分記憶することができ
る。
【0012】装置全体の動作を制御するCPU10に
は、バスを介してROM11,RAM12,HDD1
5,ISDNコントローラ16,リモコン受信機17,
表示パネル18,パネルスイッチ19,音源装置20,
音声デコーダ21,DSP22,文字表示部23,LD
チェンジャ24および表示制御部25が接続されてい
る。
【0013】ROM11には、システムプログラム,ロ
ーダ,アプリケーションプログラムおよびフォントデー
タなどが記憶されている。システムプログラムは、この
装置の基本動作や周辺機器の動作を制御するためのプロ
グラムである。ローダはセンタから楽曲データやCMデ
ータをダウンロードするためのプログラムである。アプ
リケーションプログラムとしては周辺機器制御プログラ
ム,シーケンスプログラムなどが記憶されている。シー
ケンスプログラムは、メインシーケンスプログラム,楽
音シーケンスプログラム,文字シーケンスプログラム,
音声シーケンスプログラムおよびDSP制御シーケンス
プログラムからなっている。カラオケ演奏時やCM放映
時には各シーケンスプログラムがCPU10によって並
列処理され、それぞれのプログラムに基づいて楽曲デー
タの各トラックを読み出して楽音の発生,映像の再生な
どの処理が実行される。フォントデータは、歌詞や曲名
を表示するためのものであり、明朝体やゴジック体など
複数種類の文字種のフォントが記憶されている。また、
RAM12には、現在実行されるカラオケ曲やCMのデ
ータを読み込んで記憶する実行データ記憶エリアなどの
ワークエリアが設定される。実行データ記憶エリアは、
HDD15に記憶されている楽曲データまたはCMデー
タを実際に演奏/放映する際、その楽曲データ,CMデ
ータを事前に読み込んでおくエリアである。
【0014】HDD15には、図2(A)に示すように
インデックスファイル,楽曲データファイル,CMデー
タファイルが設定される。楽曲データファイルには、数
千曲の楽曲データが記憶される。各楽曲データは曲コー
ドで識別される。CMデータファイルには100程度の
CMデータが記憶される。各CMデータはCMコードで
識別される。CMデータとしては、新譜情報,コンサー
ト情報,一般の商品広告などがある。新譜情報は、この
カラオケ装置に新たに導入された曲を紹介しリクエスト
を促すためのものである。コンサート情報,商品広告は
そのチケットや商品を販売するために顧客に紹介するた
めのものである。インデックスファイルは各楽曲デー
タ,CMデータの曲コード,CMコードとそのデータの
記憶アドレスとを対応して記憶したファイルである。C
Mデータのインデックスは、上記新譜情報,コンサート
情報,商品情報をそれぞれ分類して記憶している。
【0015】ISDNコントローラ16は、ISDN回
線を介してセンタと交信するためのコントローラであ
る。センタからは上記楽曲データやCMデータがダウン
ロードされる。ISDNコントローラ16は、DMA回
路を内蔵しており、ダウンロードされた楽曲データをC
PU10を介さずに直接HDD15に書き込む。
【0016】リモコン受信機17はリモコン30から送
られてくる赤外線信号を受信してデータを復元する回路
である。リモコン30は選曲スイッチやテンキーなどを
備えており、これらのスイッチオンに応じて赤外線信号
を送出する。表示パネル18はこのカラオケ装置の前面
に設けられており、現在演奏中の曲コードや予約曲数な
どを表示するものである。パネルスイッチ19はカラオ
ケ装置の前面操作部に設けられており、曲コード入力ス
イッチやキーチェンジスイッチなどを含んでいる。
【0017】音源装置19は、楽曲データの楽音トラッ
クから読み出されたデータに基づいて楽音信号を形成す
る。音声デコーダ20は、ADPCMデータである音声
データを入力して音声信号にデコードする。音源装置1
9,音声デコーダ20が出力するディジタルの楽音信
号,音声信号はDSP22に入力される。DSP22に
は、マイク27が接続されている。マイク27の信号は
入力部においてディジタル信号に変換される。DSP2
2は、音源装置19,音声デコーダ20およびマイク2
7から入力された楽音信号,音声信号に対してリバー
ブ,エコーなどの効果を付与する。DSP22が付与す
る効果の種類や程度は、楽曲データの効果トラックに書
き込まれているDSPコントロールデータに基づいて制
御される。効果が付与された楽音信号,音声信号はミキ
シングされ、アナログ変換されたのちアンプ・スピーカ
26に出力される。アンプ・スピーカ26はこの信号を
増幅したのち放音する。再生されるデータがCMデータ
の場合には、音声データとしてアナウンスデータが入力
される。また、CMデータが再生される場合でも、BG
Mは他の楽曲データから流用されるため、音源装置19
に入力されるデータはその流用される楽曲データの楽音
トラックから読み出されたデータである。また、DSP
22に入力されるDSPコントロールデータもその流用
される楽曲データの効果トラックから読み出されたもの
である。
【0018】また、文字表示部23は楽曲データの歌詞
トラックまたはCMデータの説明文トラックから入力さ
れるイベントデータに基づいて、曲名・歌詞またはCM
コピーなどの文字パターンを生成する。また、LDチェ
ンジャ24には、5枚程度のレーザディスクが内蔵され
ており120種類の背景映像を再生することができる。
入力されたチャプタナンバによってこのなかから1つの
背景映像が選択される。文字表示部23が出力した文字
パターン,LDチェンジャ24が出力した映像データは
表示制御部25に入力される。表示制御部25はこれら
のデータをスーパーインポーズで合成してモニタ28に
表示する。
【0019】図2(B)は楽曲データの構成を示す図で
ある。楽曲データは、ヘッダ,楽音トラック,歌詞トラ
ック,音声トラック,効果トラックおよび音声データ部
からなっている。ヘッダは、この楽曲データに関する種
々のデータ(曲コード,曲名,ジャンル,発売日,演奏
時間など)からなっている。このうちジャンルデータは
背景映像を選択するためのデータとして用いられる。た
とえば、ジャンルが「冬の演歌」であれば雪国のシーン
を選択し、ジャンルが「ポップス」の場合は外国の映像
を選択するなどである。
【0020】楽音トラックは、ガイドメロディトラッ
ク,種々の楽器のトラック,リズムトラック等の複数パ
ートのトラックからなっている。各トラックはイベント
データと各イベントデータ間の時間的間隔を示すデュレ
ーションデータで構成されている。自動演奏の実行時C
PU10はトラックからイベントデータを読み出したと
きこれを音源装置19に出力する。また、デュレーショ
ンデータを読み出したときテンポクロックに合わせてこ
れをカウントダウンし、カウント値が0になったとき次
のデータを読み出す。
【0021】歌詞トラックはモニタ28に表示する歌詞
を記憶したシーケンストラックであり、歌詞表示データ
(イベントデータ)と連続するイベントデータの時間的
間隔を示すデュレーションデータで構成されている。な
お、この歌詞トラックのデータは汎用のMIDIデータ
ではないが、インプリメンテーションの統一をとり、作
業工程を容易にするためこのトラックを含めて音声トラ
ック,効果トラックは全てMIDI形式で記述されてい
る。歌詞表示データは、1行の歌詞の文字データ、この
歌詞の表示時間、および、ワイプシーケンスデータから
なっている。ワイプシーケンスデータとは、曲の進行に
合わせて歌詞の表示色を変更してゆくためのシーケンス
データである。
【0022】音声トラックは、音源部で合成することが
困難なバックコーラスやハーモニー歌唱などの人声の発
生を制御するためのシーケンスデータであり、音声デー
タ部に記憶されているADPCMデータの発生タイミン
グ等を制御するイベントデータがデュレーションデータ
とともに書き込まれている。
【0023】また、効果トラックは、効果装置であるD
SP22の機能を制御するためのイベントデータとデュ
レーションデータで構成されている。イベントデータ
は、楽音信号に対してどのような効果をどの程度付与す
るかを指示するデータである。
【0024】同図(C)はCMデータの構成を示す図で
ある。CMデータは、基本的にはヘッダ,説明文トラッ
ク,アナウンストラックおよび音声データ部で構成さ
れ、必要に応じてビットマップグラフィックデータ部お
よび商品購入のためのホスト電話番号部が付加されてい
る。説明文トラックは楽曲データの歌詞トラックに対応
し、アナウンストラックは楽曲データの音声トラックに
対応する。ヘッダは、このCMデータに関する種々のデ
ータ(CMコード,CM名,背景映像指定データ,BG
M指定データ,登録日,放映時間など)からなってい
る。このうち、背景映像指定データは、チャプタナンバ
またはジャンルデータで構成されている。背景映像指定
データがチャプタナンバで構成されている場合にはその
チャプタナンバが直接LDチェンジャ24に伝えられ、
背景映像指定データがジャンルデータの場合には楽曲デ
ータと同様にそのジャンルに基づいて背景映像を選択
し、そのチャプタナンバをLDチェンジャ24に伝達す
る。また、BGM指定データは、このCM放映中に流す
BGMをカラオケ曲(楽曲データ)のなかから選択する
ためのデータである。このBGM指定データは、上記背
景映像指定データと同じように、曲コードまたはジャン
ルデータで構成されている。BGM指定データがジャン
ルデータの場合にはそのジャンルに該当するカラオケ曲
から1曲が選択される。
【0025】説明文トラックは上述したように楽曲デー
タの歌詞トラックに対応しており、モニタ28に表示す
るCMコピーを記憶している。CMの効果を増すために
ワイプなどの機能を用いる場合もある。アナウンストラ
ックは上述したように楽曲データの音声トラックに対応
しており、音声データとして記憶されているCMアナウ
ンスの再生を制御するためのシーケンスデータである。
【0026】また、ビットマップグラフィックデータ
は、たとえば、商品の外観を表示する画像データなどで
構成されており、CPU10から直接表示制御部25に
送られる。このビットマップグラフィックデータは、前
記背景映像を隠して単独で表示される場合もあり、背景
映像と重ね表示される場合もある。ホスト電話番号は、
顧客がリモコン30を操作して商品購入を希望する旨を
入力したとき、カラオケ装置がこの商品の購入予約をす
るためにこのホスト電話番号に電話を架ける。
【0027】CMデータとしては、一般商品のCM、カ
ラオケ曲の新譜情報、コンサート案内、商品広告以外の
ニュースなどがある。新譜情報の場合、BGM指定デー
タはそのカラオケ曲の楽曲データの曲コードであり、案
内の説明文とともにその曲が流れるようになっている。
コンサートや一般商品などのように販売可能なものは、
顧客がリモコン30をオンして購入予約できるように、
モニタ28に商品コードが表示される。この商品コード
は説明文トラックに文字コードとして書き込まれてい
る。顧客がリモコン30を操作して商品コードを入力す
ると、カラオケ装置はその商品販売のホスト装置と交信
し、その商品(コンサートチケットなど)の購入予約を
取り付ける。
【0028】図4〜図6はこのカラオケ装置の動作を示
すフローチャートである。図4は通常のカラオケ演奏時
の動作を示すフローチャートである。リモコン30から
カラオケ曲の選曲入力が行われると(s1)、この曲コ
ードに対応する楽曲データを検索する(s2)。検索さ
れた楽曲データをRAM12の実行データ記憶エリアに
読み込み(s3)、読み込まれた楽曲データのヘッダか
らジャンルデータを読み出して、このジャンルデータか
ら背景映像を決定する(s4)。決定した背景映像のチ
ャプタナンバをLDチェンジャ24に対して出力する
(s5)。これにより、LDチェンジャ24は指定され
た背景映像を出力する。こののち自動演奏をスタートす
る(s6)。自動演奏実行中は楽音トラック,効果トラ
ックのデータによる自動演奏、LDチェンジャ24によ
る背景映像の表示、歌詞トラックのデータによる歌詞の
表示、および、音声トラック,音声データ部のデータに
よるバックコーラスの発生が並行して行われる(s
7)。
【0029】図5はCM放映時の動作を示すフローチャ
ートである。CMは、カラオケ演奏の合間に放映される
ものである。すなわち、カラオケ曲の予約が途切れ次の
選曲入力まで時間があるときに放映される。CM放映タ
イミングになると、まず、どのCMを放映するかを選択
する(s11)。この選択は、ランダムに行われるよう
にしてもよく、CMコード順に行うようにしてもよい。
また、新譜情報を放映する場合には、顧客が直前に歌っ
ていたカラオケ曲と同じジャンルの新譜情報を選択して
放映すればよい。また、コンサートガイドも同様に同じ
ジャンルのコンサートガイドを放映すればよい。
【0030】CMが選択されると、このCMデータをH
DD15のCMデータファイルからRAM12の実行デ
ータ記憶エリアに読み込む(s12)。読み込んだCM
データからヘッダを読み出し(s13)、このなかのB
GM指定データに基づいてBGMとして用いるカラオケ
の楽曲データを選択する(s14)。BGM選択データ
が曲コードの場合には、その曲コードでそのまま楽曲デ
ータを検索すればよく、BGM選択データがジャンルデ
ータの場合には、そのジャンルから適当な曲の曲コード
を抽出する。この曲コードでBGMの楽曲データを検索
する(s15)。この検索はインデックスファイルを用
いて行われる。検索された楽曲データのうち、BGMの
演奏に用いる楽音トラック,効果トラックなどのデータ
を実行データ記憶エリアに読み込む(s16)。このの
ち、背景映像指定データに基づいて背景映像を決定し
(s17)、決定した背景映像のチャプタナンバをLD
チェンジャ24に対して出力する(s18)。これによ
り、LDチェンジャ24は指定された背景映像を出力す
る。こののちCM放映をスタートする(s19)。CM
放映中は、楽曲データ(楽音トラック,効果トラック)
によるBGM演奏、LDチェンジャ24による背景映像
の表示、説明文トラックのデータによる広告文(コピ
ー)やモザイク図形の表示、および、アナウンストラッ
クおよび音声データ部の読み出しによるアナウンス音声
の出力を並行して行う(s20)。
【0031】これにより、CMデータとしては、ヘッダ
に加えて説明文トラック,アナウンストラック,音声デ
ータ部を備えればよいことになり、楽音トラック,効果
トラック等が不要となるため、データ量を少なくするこ
とができる。また、新譜情報の場合には、直接楽曲デー
タを呼び出せばよいため、このCMデータを楽曲データ
を呼び出すためのキーとして用いれば、楽曲データの歌
詞トラック等を流用することもでき、データの有効利用
を図ることができる。
【0032】図6は商品広告に対する予約販売の受付動
作を示すフローチャートである。コンサートガイドや商
品広告のCMデータが表示される場合、その商品を購入
するための商品コードが表示される。CMの商品の購入
を希望する顧客は、リモコン30を操作して商品コード
を入力する。この商品コード入力を受信したカラオケ装
置は(s31)、CMデータに含まれているホスト装置
の電話番号に電話を架けて(s32)、商品コードを含
む注文電文を送信する(s33)。センタではこの商品
コードに応じてその商品を販売可能(売り切れているか
否か)を判断しOKコードまたはNGコードを返信す
る。カラオケ装置はこの返信を受信し(s34)、受信
したコードがOKコードであれば(s35)、その商品
購入の予約が成立したことを示す予約コードを画面に表
示する(s36)。この予約コードは前記OKコードに
含めてセンタから送られてきたものである。顧客は、カ
ウンタまたは別の店舗において、この予約コードを用い
てその商品を購入することができる。一方、返信がNG
コードであれば完売である旨を表示する(s37)。
【0033】このように、カラオケ演奏の合間にCMデ
ータを放映することによって時間を有効利用することが
できるうえ、商品コードを表示するようにしたことによ
り、顧客がモコン30を操作することによってその商品
を購入することができる。
【0034】なお、この実施例では楽曲データから自動
演奏データを流用するデータとしてCMデータを取り上
げたが、このようなデータはCMデータに限定されるも
のではなく、他の種々の情報を顧客に提供するデータに
この発明を適用することができる。
【0035】また、CMデータ放映中に楽曲データをB
GMとして流す場合には、通常のカラオケ演奏時よりも
音量を小さく制御するようにすれば、よりBGMらしく
なり、顧客がCMに集中しやすくなる。
【0036】また、この実施例には、特許請求の範囲に
記載した発明以外にも発明が含まれており、それを請求
項形式で記載すると、「前記選択手段は、前記情報デー
タに含まれている選択指示データに基づいて1つのカラ
オケ用楽曲データを選択する手段である請求項2に記載
のカラオケ装置。」となり、その作用効果は、「GBM
として用いるカラオケ用楽曲データの選択を情報データ
に含まれる選択指示データに基づいて行うことにより、
その情報データに対して最適な1つのカラオケ用楽曲デ
ータを選択することが容易になる。」となる。
【0037】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、CM等
の情報を表示するとき、カラオケ用楽曲データの自動演
奏データをBGMとして演奏することにより、情報の表
示効果を高めることができるうえ、情報データに自動演
奏データを記憶しておく必要がないため、情報データを
コンパクトにすることができる。
【0038】また、複数のカラオケ用楽曲データから1
つを選択して情報データのBGMとして演奏することに
より、その情報データに最適なカラオケ用楽曲データを
選択することができ、より効果的な情報の表示を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例であるカラオケ装置のブロッ
ク図
【図2】同カラオケ装置において使用される各種データ
の構成を示す図
【図3】楽曲データの構成の詳細図
【図4】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【図5】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【図6】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−67682(JP,A) 特開 平5−333890(JP,A) 特開 平4−136998(JP,A) 特開 平7−74854(JP,A) 特開 平6−130982(JP,A) 特開 平8−234781(JP,A) 特開 平8−272341(JP,A) 特開 平8−194453(JP,A) 特開 平8−279233(JP,A) 実開 平4−72297(JP,U) 実開 平4−59900(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10K 15/04 302

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶手段、演奏手段、表示手段、制御手
    段を備えたカラオケ装置であって、 記憶手段は、演奏音を発生するための自動演奏データお
    よび歌詞等を表示するための歌詞表示データを含む楽曲
    データ、および、CM等の情報を表示するための情報表
    示データおよび楽曲データを指定する指定データを含む
    情報データを記憶し、 演奏手段は、前記自動演奏データに基づいて演奏音を発
    生し、 表示手段は、前記歌詞表示データに基づいて歌詞を表示
    するとともに、前記情報表示データに基づいて情報を表
    示し、 制御手段は、カラオケ演奏時には、楽曲データ中の自動
    演奏データを演奏手段に入力するとともに、該楽曲デー
    タ中の歌詞表示データを表示手段に入力し、情報表示時
    には、情報データ中の情報表示データを表示手段に入力
    するとともに、情報データ中の指定データで指定された
    楽曲データ中の自動演奏データを演奏手段に入力するカ
    ラオケ装置。
  2. 【請求項2】 前記情報データは、新たな楽曲データを
    紹介する新譜情報であり、前記指定データは、カラオケ
    演奏時に該新たな楽曲データを選曲するための選曲コー
    ドである請求項2に記載のカラオケ装置。
  3. 【請求項3】 前記演奏手段は、情報表示時には、カラ
    オケ演奏時よりも小さい音量で演奏音を発生する請求項
    1、請求項2または請求項3に記載のカラオケ装置。
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