JP3079767B2 - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP3079767B2
JP3079767B2 JP04096272A JP9627292A JP3079767B2 JP 3079767 B2 JP3079767 B2 JP 3079767B2 JP 04096272 A JP04096272 A JP 04096272A JP 9627292 A JP9627292 A JP 9627292A JP 3079767 B2 JP3079767 B2 JP 3079767B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスク装置の機構部
(HDA)の構成、回路構成、位置決め制御方式、電力
管理方式、バッファRAM構成、バッファRAM管理方
式、及び記録データの高速処理方式に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ディスク装置は、円盤状の記録媒体,記
録媒体を回転させる回転駆動機構,記録媒体から記録デ
ータ列を読み出すヘッド,ヘッドを円板上に位置付ける
アーム、ヘッドの取り付けられたアームを動かす位置決
め駆動機構などを一つの匡体にいれた機構部と、記録媒
体を回転させる駆動機構を制御する回転制御回路,記録
媒体からのデータの読み出しと記録媒体へのデータの書
き込みを行うリードライト回路,ヘッドの位置決めを行
うヘッド位置決め回路,上位コンピュータとデータのや
り取りを行うインタフェース回路を持つ回路部の2つの
部位で構成される。
【0003】従来のディスク装置は一組の機構部と回路
部からなる。よって、記録データの並列処理を行うこと
ができず、データ処理能力に限界がある。
【0004】また、一組の機構部と回路部からなる従来
のディスク装置において、機構部内に複数個の位置決め
駆動機構を設け、リードライト回路を複数系統設けて高
速に記録データを処理しようとしたものがある。しか
し、このディスク装置では、機構部の構成が複雑にな
る。よって、ディスク装置の信頼性が落ちることにな
る。
【0005】大容量化にともない、記録媒体の高集積化
が行われている。従来のディスク装置では、1個の回転
駆動機構で多くの円板を回す必要があるため、消費電力
が多くなる傾向にあった。
【0006】なお、この種のディスク装置に関連する従
来技術には、例えば、特開平1−237985号公報、
特開昭60−109087号公報等に記載された技術が
挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術は、高
性能で高信頼な小型ディスク装置を実現する上で配慮が
されておらず、記録データの高速処理方式、機構部の構
成、消費電力などの点に問題があった。
【0008】本発明の目的は、複雑な機構部を用いるこ
となく、並列データ処理可能なディスク装置を提供する
ことにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、機構部を小型
化し低消費電力を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、複数の機構部を持つことにより、並列処理可能なデ
ィスク装置を実現するものである。
【0011】従来一般のディスク装置で用いていた機構
部を複数個用いたのは、機構部の構成を複雑にすること
なく並列データ処理を実現するためである。
【0012】また、上記複数の機構部が1つの回路部を
共有し、ディスク装置制御回路でディスク装置全体を管
理することにより、高速データ処理可能なディスク装置
を実現するものである。
【0013】
【0014】
【作用】本発明を用いたディスク装置では、従来一般の
ディスク装置で用いられていた機構部を複数個用いるの
で、機構部に特別な仕掛を設けることなく、記録データ
の並列処理を行われる。
【0015】上記複数個の機構部は回路部内の多くの部
位を共有することにより、回路の有効利用を図られる。
【0016】ディスク装置制御回路は、回転制御回路,
リードライト回路,ヘッド位置決め制御回路,インタフ
ェース回路,データ記憶回路を統括して制御する。これ
により、機構部が回路を共有したり、記録データの高速
な並列処理を行う。
【0017】
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1から図9を用
いて説明する。図1は本発明に従い、5インチ磁気ディ
スク装置を4台の3.5インチHDA110で構成した
磁気ディスク装置を示している。HDA(Hard D
isk Assembry)の構成を図2に示す。HD
A110は、磁気円板210,スピンドルモータ22
0,VCM(ボイスコイルモータ)230,アーム24
0,ヘッド250などの機構系を収めた一つのパッケー
ジである。
【0019】図3に本ディスク装置の構成ブロック図を
示す。本実施例の回路は、スピンドルモータ駆動回路
(スピンドルドライバ360とスピンドル制御コントロ
ーラ355で構成される)を4系統,リードライト回路
(HDC310とR/W回路315で構成される)を2
系統,位置決め制御回路(位置信号復調回路350とD
SP330とD/Aコンバータ340で構成される)を
1系統,インターフェース回路(SCSIコントローラ
300とバッファRAM305で構成される)を1系統
で構成される。4台のHDAはこれら回路を一枚の基板
100で共有する。このように回路を共有するため、同
時に読み書きのできる(並列処理可能な)HDAはリー
ドライト系の数によって決定される。本実施例の場合リ
ードライト回路が2系統なので、4台のHDAのうち並
列処理可能なHDAは2台である。
【0020】本ディスク装置は低消費電力モードと高速
処理モードの2つのモードを持つ。モードの管理は、本
ディスク装置内に取り付けたRISCやDSPによって
行う。モードの設定は上位のホストが行う。
【0021】また、本ディスク装置はHDA台数分のL
EDをユーザから見える位置に取り付ける。このLED
により、各HDAの動作をユーザに知らせる。本実施例
の場合、4個のLEDを取り付ける。このLEDはHD
Aの各動作により点灯,非点灯,表示色の変更を行う。
HDAのスピンドルモータが回転していないとき非点
灯。スピンドルモータが回転しているとき点灯する。H
DAがシークやリードライト対象外のときは、緑色に点
灯する。シーク中やリードライト中は赤色に点灯する。
【0022】電源を投入すると、コントローラ(DSP
330とRISC325)は、電流監視回路335で起
動電流を監視しながらスピンドルモータを起動する。ス
ピンドルモータは起動時に定常回転時の約3倍程度の電
流を必要とする。よって、コントローラはスピンドルモ
ータを1台づつ起動することにより、起動時の電流を最
小限にする。
【0023】このスピンドルモータの起動シーケンスを
図4に示す。時刻s0で1台目のスピンドルモータを起
動する。このとき、コントローラが電流監視回路で起動
電流を監視し、2台目のスピンドルモータの起動を1台
目のスピンドルモータが定常回転に入った時刻s1に始
める。1台目のスピンドルモータが定常回転に入ったこ
とは、監視電流としきい値電流Isを比較することで実
現する。3台目以降同様に行い、4台を起動する。以上
のような起動シーケンス(低消費電力起動モード)を取
ることにより起動電流を押さえ低消費電力を実現でき
る。
【0024】しかし、この低消費電力起動モードのシー
ケンスを用いると、起動時間が従来のディスク装置の約
4倍必要になる。本ディスク装置では高速起動モードを
設ける。充分電力の供給できるシステムで本ディスク装
置を使用するときは、全てのスピンドルモータを同時に
起動することにより、起動時間を短縮することができ
る。
【0025】起動時間と低消費電力を実現するためにク
イックモードを設ける。クイックモードでは、1台のス
ピンドルモータが起動した時点でホストからのコマンド
を受け付けを可能とする。よって、見かけ上の起動時間
を短くすることができる。本ディスク装置でクイックモ
ードを使用するシステムは、始めに起動する1台目のH
DAに起動用OSをインストールしておく。これによ
り、システムのOSの起動と平行して、残りのHDAの
スピンドルモータの起動ができる。よって、クイックモ
ードでは、特定のHDAに記録データを保存しなければ
ならない。本ディスク装置ではこの機能をサポートする
ため、特定のHDAに対して特定のソフトウェア(OS
など)のインストールの行えるコマンドを持つ。
【0026】低消費電力モードでは、起動後一定の時間
(システムによって規定される時間)アクセスのこない
HDAのスピンドルモータを止めることができる。これ
により、本ディスク装置を使用するシステムは低消費電
力を実現できる。ただし、HDAのスピンドルモータが
止まっていると、スピンドルモータが再度起動するまで
リードライトを行えない。本ディスク装置を高速に用い
たいときは、高速アクセスモードを使用し、常に全ての
スピンドルモータを動作させておくことができる。
【0027】本ディスク装置ではディジタルサーボ方式
を採用している。ディジタルサーボ方式を実現する手段
としてDSPを使用する。DSPは従来の汎用のMPU
に比べ積和同時演算などの複雑な処理を高速に行える。
本実施例の場合、同時に2台のHDAに対して、リード
ライト可能である。したがって、同時に2台のHDAに
対して位置決め制御を行う必要がある。DSPは2台の
HDAに対して時分割で位置決め制御処理を行う。
【0028】ヘッドの位置決め制御はHDA内のVCM
(ボイスコイルモータ)の電流をコントロールすること
により実現する。磁気記録媒体から読み出された信号に
は、あらかじめサーボ信号が記録されている。このサー
ボ信号から位置信号復調回路350で位置信号を復調
し、DSP330で取り込む。DSPはこの位置信号を
もとにVCM電流を計算し、D/Aコンバータ340を
介してVCMドライバ345を駆動する。この一順の閉
ループ系でヘッドを目的のトラックに位置決め(フォロ
イング動作)したり、ヘッドを目的のトラックに移動
(シーク動作)することが可能になる。
【0029】DSP330はサーボ割り込みがかかると
位置決め制御処理を始める。従来の磁気ディスク装置で
は、位置決め制御を行うHDAが1台なので、DSPは
セクタサーボ割り込み時間の全てをその処理に当てるこ
とができる。しかし、本ディスク装置では、セクタサー
ボ割り込み時間に2台のHDAに対して位置決め制御処
理を行わなければならない。1台のHDAに対して位置
決め制御処理を行っているとき、DSPは平行して他の
処理をできない。2台のHDAに対して位置決め制御を
行うためには、1台のHDAが位置決め制御処理中に、
もう1台のHDAがサーボ割り込みをかけないようにサ
ーボ割り込み周期をコントロールする必要がある。サー
ボ割り込み時間はスピンドルモータの回転数,セクタ当
たりのバイト数,記録密度によって決定される。よっ
て、スピンドル制御コントローラ355はスピンドルモ
ータの起動時に各スピンドルモータの起動タイミングと
起動時間をコントロールし、サーボ割り込み処理が重な
らないようにする。
【0030】位置決め制御のシーケンスを図5に示す。
本実施例の場合、セクタサーボ割り込み時間tsを4分
割するようにスピンドル制御コントローラがスピンドル
モータの回転同期をとる。例として、HDA1とHDA
2を位置決め制御する場合を示す。セクタサーボ割り込
み時間tsは4分割されてt1,t2,t3,t4とな
る。HDA1からのサーボ割り込み直後のt1でHDA
1の位置決め制御処理を行う。次に、HDA2からのサ
ーボ割り込み直後のt2でHDA2の位置決め制御処理
を行う。セクタサーボ割り込みを4分割したため、各H
DAを位置決め制御処理時間が短くなる。DSPのよう
な高速な演算処理装置を用いてこれに対応する。しか
し、制御処理時間が不足する場合には、位置決め制御処
理対象以外のHDA3,4の割り込み時間t3,t4を
用いる。
【0031】また、この空き時間t3,t4をエラー処
理やシステム管理など、位置決め制御以外の処理に用い
ることができる。この間DSPは、RISCと並行して
処理をすることができる。さらに、この空き時間が十分
にとることができれば、RISCの処理をDSPで行う
ことができる。本実施例でDSPとRISCの2つある
コントローラを1つにすることが可能になる。
【0032】位置決め制御処理対象以外のHDA3,4
には、VCMの制御電流が流れない。ヘッドは無制御状
態となる。このため、外部からの震動や衝撃によってヘ
ッドが動いてしまう可能性がある。よって、制御対象外
のHDAのVCMに対しても微小な制御電流を流し、ヘ
ッドを最内周や最外周に退避させる。この方式でヘッド
を退避することで、スピンドルモータを回転させながら
アイドル状態にすることができ、HDAの切り替え時間
を短くすることができる。また、微少電流をVCMに流
す回路は、大電流を流す必要がないので簡単な電流源で
構成で実現できる。
【0033】このVCMコントローラ345の構成を図
6に示す。本実施例ではHDAを4台持つため、4個の
VCMドライバで構成される。同時にリードライト可能
なHDAの台数が2台なので、位置決め制御に対応でき
る大電流型のVCMドライバ510を2個と、ヘッド退
避用の微少電流型のVCMドライバ520を2個を持
つ。各VCMドライバの出力は選択回路530で選択さ
れ各VCMを駆動する。
【0034】位置決め制御処理には、ヘッドを目的のト
ラックに位置付けるフォロイング動作と、ヘッドを目的
のトラックに移動させるシーク動作がある。シーク動作
はVCM電流を多く必要とし、一時的に消費電力が多く
なる。低消費電力モードを用いたときには、DSP33
0は電流監視回路335で消費電力を監視し、シーク動
作を管理する。低消費電力モードにおいてシーク動作が
重なったとき、シーク距離から流れる電流を推定し、電
流が既定電流を超えるようであれば、新たにシーク動作
を行わない。さらに、このようなシーケンスをとれば、
スピンドルの起動とシーク動作が重なったときでも、低
消費電力を維持できる。
【0035】本実施例においては、ホストとのインタフ
ェースにSCSI(SCSI2/WIDE−SCSI)
を用いる。データ記録時、ホストから送られたデータは
SCSIコントローラ300がバッファRAM305に
書き込む。バッファRAMに書き込まれたデータはRI
SC325によって管理された2系統のHDC310が
R/W回路315を通して記録する。このとき、4台の
HDAのうち、どのHDAに書き込むかは選択回路32
0によって選ばれる。また、データ読み出し時、R/W
回路315で復調された記録データはHDC(ハードデ
ィスクコントローラ)によって、バッファRAMに書き
込まれる。記録データはバッファRAM305で組み立
てられた後、SCSIコントローラ300を通してホス
トに送られる。
【0036】バッファRAM305とSCSIコントロ
ーラ300,HDC310の位置付けを図7に示す。バ
ッファRAMは、SCSI側からは1つの連続したアド
レス空間に位置付けられ、HDC側からはそれぞれ独立
した2つのアドレス空間を持つように位置付けられる。
このような構成をとることにより、専用のインタフェー
スコントローラやHDCを必要とせず、本磁気ディスク
装置を構成できる。
【0037】本磁気ディスク装置のデータの管理方法の
1つの方法として、セクタ番号とトラック番号を並列処
理可能のHDAに対して連続につける。本実施例の場
合、2台のHDAでセクタ番号とトラック番号が連続す
る。例えば、2台のHDAで物理的に同じ位置に、同じ
番号をトラックつける。そのトラック内のセクタ番号
に、1台目のHDAでは偶数番号を、2台目のHDAで
は奇数番号を持たせる。コントローラから見たセクタ番
号は2台のHDAで連続することになる。このような構
成にすることにより、特別な管理をすることなくデータ
の並列読み書きが可能となり、高速化を図ることができ
る。
【0038】また、別のデータ管理方法として動的にデ
ータを管理する方法を示す。データ書き込み時、ホスト
から転送されたデータはバッファRAMに蓄積される。
RISCはリードライトが最適に行えるように、各HD
Aにデータを振り分けて記録する。このとき、データを
振り分けた順序、HDA番号、容量などの情報をデータ
管理テーブルとして作成する。RISCはホストからの
データを書き終えた後、データ管理テーブルを本磁気デ
ィスク装置の特定のブロックに書き込み保存する。また
別の方法として、データ管理テーブルをRISCに接続
したEEPROM326で管理する。EEPROMを用
いることにより、データ管理テーブルへのアクセス時間
が大幅に短縮される。
【0039】データ読み出し時、RISCはデータ管理
テーブルを読み出し、その記録された順序にしたがって
各HDAからデータを読み出す。読み出されたデータは
バッファRAM上で組み立てられ、ホストに転送され
る。このようなデータ管理方法をとることにより、効率
よく高速に記録データを並列処理できる。
【0040】上記のよう動的なデータの管理を採用する
と、比較的容量に大きなバッファRAMが必要となる。
本ディスク装置ではこのバッファRAMの容量を最大シ
ーク時間とデータ転送レートから求め、アクセスに対す
る性能の劣化をなくした。バッファRAMの容量は以下
の式から計算する。
【0041】n×Ta×Td ≦ R ただし、 n:並列読み書き可能なHDAの台数 Ta:最大アクセス時間(最長シークタイム)[se
c] Td:SCSIデータ転送速度[Byte/sec] R:バッファRAM容量[Byte] である。
【0042】本発明に従い構成された磁気ディスク装置
は、低消費電力モードと高速処理モードを持つ。本磁気
ディスク装置は、設定された種動作モードによりその効
果が大きく異なる。
【0043】低消費電力モードの場合、見かけ上1つの
ディスク装置を1サイズしたのHDAで構成したため、
機構系の負担が軽くなり、消費電力を押さえることがで
きる。回路の多くの部分を共用し、HDAを分割して使
用することにより、必要な部分だけへの電力供給を実現
できる。
【0044】高速処理モードの場合、データの読み書き
の速さを並列処理できるHDAの数だけ速くすることが
できる。
【0045】どちらの場合にも装置全体の容量は、従来
の同サイズの磁気ディスク装置と同等かそれ以上を実現
することができる。これは、5インチディスク1枚の面
積が、3.5インチディスク2枚の面積にほぼ等しい為
である。また、磁気円板のサイズが小さくなることで、
磁気円板の厚さを薄くできる。HDAの磁気円板の実装
を高密度にすることができ、装置全体として、従来の同
サイズの磁気ディスク装置に比べて大容量の磁気ディス
クを実現できる。
【0046】次に、3.5インチハードディスク装置を
2台の2.5インチHDAで構成した例を図8に示す。
本実施例の場合、リードライト回路を1系統、位置決め
制御系を1系統、インターフェース回路を1系統持つ。
2台のHDAはこれら回路を共有する。このときの回路
ブロック図を図9に示す。回路とHDAとの接続部に、
2台のHDAの内どちらのHDAを対象とするかを切り
替えるスイッチ900を有する。
【0047】本ディスク装置において、スピンドルモー
タ駆動回路も1系統とする。2台のHDAのうち1台の
みが稼働する。見かけ上3.5インチの本ディスク装置
は、2.5インチのHDAを1台だけ駆動している。し
たがって、2.5インチのハードディスクと同等の消費
電力に押さえることができる。
【0048】上記のように、完全に1つの回路を共有化
すると、HDAを切り替えるとき、スピンドルモータの
起動時間がかかり、1台のディスク装置としての性能が
大幅に低下する。よって、スピンドルモータ駆動系回路
を各HDAに持たせる。スピンドルモータを必要に応じ
てON,OFF、または、スピンドルモータの回転数を
落すことにより、低消費電力を実現する。このとき、サ
ーボ系の回路は1系統で、時分割して用いる。リードラ
イト対象外のHDAに対しては、正確にフォロイングす
る必要はない。よって、スピンドルモータの回転同期を
とる必要がない。また、リードライト対象外のHDAに
対しては、サンプル周期を間引いて処理することもでき
る。HDAの切り替え時間はこれにより大幅に高速化さ
れる。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、本発明を用いると、
特別な構成を必要とする機構部(HDA)を用いること
なく、記録データの並列処理を行うことのできるディス
ク装置を構成できる。記録データを並列処理することに
より、大量のデータを高速に処理することができる様に
なり、ディスク装置の性能が向上する。
【0050】
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いHDA4個で構成したディスク装
置の(a)上面図、(b)正面図、(c)側面図、
(d)下面図である。
【図2】HDAの(a)上面図、及び(b)正面図であ
る。
【図3】本発明を用いHDA4個で構成したディスク装
置のブロック図である。
【図4】(a)起動電流と起動時間の関係を示す図、
(b)低消費電力モード及びクイックモード時のシステ
ム起動時間を示す図、(c)高速起動モード時のシステ
ム起動時間を示す図である。
【図5】サーボ割り込み信号とプログラム処理の関係図
である。
【図6】VCMドライバ構成ブロック図である。
【図7】SCSIコントローラ,HDCとバッファRA
M構成の関係図である。
【図8】本発明を用いHDA2個で構成したディスク装
置の(a)上面図、(b)正面図、(c)側面図、
(d)下面図である。
【図9】本発明を用いHDA2個で構成したディスク装
置のブロック図である。
【符号の説明】
100…基板(回路部)、 110…HDA(Hard Disk Assembr
y)、 210…磁気円板、 220…スピンドルモータ、 230…VCM(ボイスコイルモータ)、 240…アーム、 250…ヘッド、 300…SCSIコントローラ、 305…バッファRAM、 310…HDC(Hard Disk Control
a)、 315…R/W回路、 320…選択回路、325…RISC、 326…EEPROM、 330…DSP、 335…電流監視回路、 340…D/Aコンバータ、 345…VCMドライバ、 350…位置信号復調回路、 355…スピンドル制御コントローラ、 360…スピンドルドライバ、 510…大電流型VCMドライバ、 520…微少電流型VCMドライバ、 530…選択回路、 900…スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉木 栄作 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニ クス機器開発研究所内 (72)発明者 常田 勝啓 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会 社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 大井 深 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会 社日立製作所小田原工場内 (56)参考文献 特開 昭60−245030(JP,A) 特開 昭59−175063(JP,A) 特開 平4−79067(JP,A) 特開 昭62−283456(JP,A) 特開 昭61−151858(JP,A) 実開 平3−121549(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 19/02 G11B 25/04

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円盤状記憶媒体、該円盤状記憶媒体を回転
    駆動する回転駆動機構、前記円盤状記憶媒体に対しデー
    タの記録、再生を行うヘッド、及び前記円盤状記憶媒体
    に対し前記ヘッドを相対的に移動させるための位置決め
    駆動機構を備えた複数のディスク機構部と、前記ヘッド
    を介して前記円盤状記憶媒体に対するデータの記録、再
    生を行うリードライト回路、上位装置との間で前記円盤
    状記憶媒体に記録、再生されるデータのやり取りを行う
    インタフェース、及び前記複数のディスク機構部の各々
    が有する前記回転駆動機構、及び前記位置決め駆動機構
    を制御するため、前記回転駆動機構及び前記位置決め駆
    動機構の各々に供給する制御信号を生成すると共に、前
    記リードライト回路と前記複数のディスク機構部の各々
    が備える前記ヘッドとを選択的に接続し、前記インタフ
    ェースを介して前記上位装置との間でやり取りされるデ
    ータの前記複数のディスク機構部への振り分け方法を示
    す情報に従って前記上位装置から転送されてくるデータ
    を前記複数のディスク機構部に振り分けて記録するディ
    スク制御部を備えた制御回路部とを有することを特徴と
    するディスク装置。
  2. 【請求項2】前記ディスク制御部は、前記振り分け方法
    を示す情報を前記複数のディスク機構部の少なくとも1
    つが備える円盤状記憶媒体の所定の記憶領域に保存する
    ことを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  3. 【請求項3】前記ディスク制御部は、前記振り分け方法
    を示す情報を前記制御回路部内に設けられた半導体記憶
    装置に保存することを特徴とする請求項1記載のディス
    ク装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のディスク装置において、前
    記リードライト回路と前記インタフェースとの間に設け
    られたバッファを有し、前記一連のデータを振り分け先
    のディスク機構部ごとに分割して前記バッファに蓄積す
    ることを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  5. 【請求項5】前記ディスク制御部は、前記管理テーブル
    に記録された情報に基づいて前記複数の機構部に振り分
    けて記録されたデータを再生し、前記一連のデータを形
    成することを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  6. 【請求項6】前記ディスク制御部は、所定時間コマンド
    のこない前記ディスク機構部の位置決め駆動機構に対し
    て小電流を供給し、該ディスク機構部のヘッドを特定の
    エリアに退避させることを特徴とする請求項1記載のデ
    ィスク装置。
  7. 【請求項7】前記制御回路部は、装置に供給される電流
    を監視する電流監視回路を有し、前記ディスク制御部
    は、前記位置決め駆動機構を動作させる際、前記位置決
    め駆動機構の動作に必要となる電流を推定し、該推定さ
    れる電流値と前記電流監視回路により監視される電流値
    とに基づいて、前記位置決め機構を動作させることによ
    り前記装置に供給される電流が既定の電流値を超えるこ
    とのないように前記位置決め駆動機構の制御を行うこと
    を特徴とする請求項1記載のディスク装置。
  8. 【請求項8】前記円盤状記憶媒体の記憶領域を特定する
    トラック番号及びセクタ番号を含む管理番号を、前記複
    数のディスク機構部の各々が有する円盤状記憶媒体上で
    連続して割り当てたことを特徴とする請求項1記載のデ
    ィスク装置。
  9. 【請求項9】前記複数のディスク機構部の各々に対応し
    た表示素子を有し、前記回転駆動機構が動作中である場
    合に前記表示素子が点灯し、前記位置決め駆動機構の動
    作時、及び、前記ヘッドを介したデータの記録、再生動
    作時における前記表示素子の点灯色が、その非動作時と
    は異なることを特徴とする請求項1記載のディスク装
    置。
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