JP3079261U - ウール寝具 - Google Patents

ウール寝具

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JP3079261U
JP3079261U JP2001000342U JP2001000342U JP3079261U JP 3079261 U JP3079261 U JP 3079261U JP 2001000342 U JP2001000342 U JP 2001000342U JP 2001000342 U JP2001000342 U JP 2001000342U JP 3079261 U JP3079261 U JP 3079261U
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寛政 芝崎
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コロンビア・ワールド・カンパニー・リミテッド
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の欠点を解消するとともに、使用者の選
択の枠を広げた敷き毛布、シーツ、枕、および掛け毛布
等のウール寝具を提供すること。 【解決手段】本考案のウール寝具は、ニット織りのデカ
タイジング処理されたウールからなる第1層3と、スリ
バー織りによってウール繊維6と裏地7を1つのウール
繊維層に形成する中間層としての第2層4と、この第2
層上に配置され、綿、ポリエステル、綿とポリエステル
の混成からなる群から選択された材料で形成された第3
層5とを含むことを特徴としている。この構成によれ
ば、2重のウール素材を用いて、保温性と吸湿性を兼ね
備えて通年での使用が可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ウール関連の敷き布団あるいは毛布における改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
タフト織りやスリバー織りでウールの表面が織られているウールの敷き布団( あるいは敷き毛布)は、いくつかの問題を有することが知られている。例えば、 その敷き布団にある遊び毛や表面のウールの毛は、通常のシーツの穴を通過して 表面に浮き出す。そのため、使用者には、不快感を与える時がある。ウールアレ ルギーの人には、シーツから出てくるウールの遊び毛にも敏感な人がいる。
【0003】 この問題を解決するには、いくつかの方法がある。それは、その羊毛敷き布団 (毛布)の上に新たなシーツを敷くか、または通常のシーツの下にその新たなシ ーツを敷くかである。普通は、綿かポリエステルでできているシーツが使われて いる。しかし、これらのシーツ(化繊の全てを含む。)は、折角、羊毛敷き布団 が作り出した保温性を逃がしてしまい、羊毛敷き布団を使用することにより得ら れる保熱効果が損なわれる。このような羊毛以外のシーツは、敷き布団にある熱 を人間の体に伝導する作用が羊毛に比較して低い。まして、綿のシーツは、羊毛 と比べると、圧点が多いので血行の流れが悪くなる。
【0004】 今までに、ウールを中綿にしたキルトの布団なども代替品として使用されたこ ともある。綿や化繊の組合せの布団でウールが片方に縫製されたものもあった。 しかし、これらは、嵩張るし、折り畳んで収納するのに面倒である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このような事情に鑑みて、本考案は、従来の欠点を解消するとともに、使用者 の選択の枠を広げた敷き毛布、シーツ、枕、および掛け毛布等のウール寝具を提 供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、各請求項に記載の構成を有する。本考 案のウール寝具は、ニット織りのデカタイジング処理されたウールからなる第1 層と、スリバー織りによってウール繊維と裏地を1つのウール繊維層に形成する 中間層としての第2層と、この第2層上に配置され、綿、ポリエステル、綿とポ リエステルの混成からなる群から選択された材料で形成された第3層とを含むこ とを特徴としている。この構成によれば、2重のウール素材を用いて、保温性と 吸湿性を兼ね備えて通年での使用が可能となる。
【0007】 本考案の好ましい形態によれば、第1層と第3層を最上層または下層に使用す ることにより、掛け毛布または敷き毛布として使用することができる。また、他 の構成によれば、三層に束ねた全体をキルト織りにすることもできる。第2層の 中間層は、通常、スリバー織りと言われているウールであり、これは、表地にウ ールを用い、裏地に通常、ポリエステルまたは他の繊維を使用している。また、 第1層は、人間が直接触れる層となるのでニット織りのデカタイジング処理され たウール素材が用いられる。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。図1aは、本考案の全体図で、 敷き毛布(布団も含む)2の断面図を示している。本考案の実施形態では、敷き 毛布を例にして取り上げるが、敷き毛布に限らず、シーツ、枕および掛け毛布等 のウール寝具に使用することが可能である。
【0009】 本考案の敷き毛布2は、3層構造であり、ニット織りのデカタイジング処理さ れたウール素材の上層(第1層)3、ウールのスリバー織りで形成された中間層 (第2層)4、および綿、ポリエステル、綿とポリエステルの混成からなる群か ら選択された材料で形成された下層(第3層)5で構成される。図1は、両端部 を縫い合わせた状態を示すために、全体を縮めて描かれている。
【0010】 中間層4は、ウールパイル6とスリバー織りされた裏地7からなっている。こ のスリバー織りは、羊毛をすきぐし(もつれをなくして毛羽立てる工程)にし、 そして、ニット織りになるまでの工程を含んでいる。裏地7(ポリエステル、天 然繊維、または人工繊維)の糸7とすきぐしされたウールパイル6は、スリバー 織りの機械で一体になり、表地にウールパイルがあり下地に糸が絡まれて織られ ている。スリバー織りウールパイルの毛足の長さは、平らにするために切断され る。これによって、均一の長さになる。この切断された時点で、遊び毛や抜け毛 が若干発生する。
【0011】 そして、図1bにおいてスリバー織りの拡大部分を示すように、スリバー織り の後で、ウールパイル6のサイズの長さや密度が決定され、裏地7のポリエステ ルにラテックス等のゴム系接着剤10を塗布される。この粘着剤は、熱に溶かさ れウールパイル6と裏地7の糸を接着し、また縦横寸法が伸縮するのを防止する 。従って、表地のウールパイル6と裏地7のポリエステルが、接着剤10によっ て固定されてパイル織物になる。この接着工程の前にウールの長さを調整するた めに切断が行なわれる。
【0012】 上層3にある別のウール素材は、ニット織りのデカタイジング処理されたウー ルでできている。このウールは、電気洗濯機で丸洗いすることができ、伸縮性の ある素材である。この部分は、ウールの含有量が高く、あるいは100%ウール でなければならない。その理由は、この敷き毛布の特徴が損なわれないようにす るためである。つまり、敷き毛布の上のウールから熱(保温)が抜け出ないよう になっている。
【0013】 この第1層3のウール素材は、デキャタナイズしたウールという。このプロセ スは、素材を安定化させるものであり、金属製のチューブに空気を抜いて、蒸気 を与えることによってウールなどは締まって安定する(ふわふわした遊び毛など が出にくい)。つまり、ウールの糸が人工的にフェルト化された状態となり、見 た目は普通の糸のように見える。デカタイジング(decatising)とは、毛織物を緊 張しつつ蒸気で処理し、しわを伸ばして織物の形に整える処理方法であり、この ウール織物は、ウールをよじった糸を真空のパイプ中に入れて蒸気をかけ、真空 下でウールが水蒸気を吸収することにより固化した織物状態となっている。
【0014】 裏地5の素材は、織物で綿、ポリエステル、またはこれらの混紡である。各層 3,4,5の素材は、その縁が縫製されているので、一体になっている。通常の 形は、長方形か正方形である。この縫製の1つの方法は、下記の通りである。
【0015】 図1aの左側の端部8における縫製は、各層3,4,5の素材の縁を束ねて、 それらを布切れでくくる工程を含んでいる。図1aの右側の端部9は、各層3, 4,5の縁を束ねてオーバーロッキング(絡め縫う)されている。端部8の布切 れの素材は、綿、または機械で洗濯可能な材料が望ましい。
【0016】 中間層4のスリバー織りのウールパイル6と上層3のデカタイジング処理され たウール素材との組合せは、保温性を維持するのに必要となる。スリバー織りの ウールパイル6は、洗濯したときにフェルト化したり、でこぼこが発生すること が少ない。また、寝る人の体重の重さが、敷き毛布2にかかっても上層3がウー ルで伸縮性があるためふわりとした感覚を保ち、へこんだ印象を与えない。この 上層3と中間層4の組合せの敷き毛布2は、熱を逃がさないので、寝具の保温性 と快適さを増す。
【0017】 本考案は、上層3のウールに体が直に触れる形での使用を意図しているが、こ のウールの上にシーツを敷くようにして使用しても敷き毛布2の効果を失うこと がない。なお、本考案の範囲内で、他の方法により縁を縫製する仕方もある。
【0018】 また、本考案のウール寝具は、上層3のウール素材とスリバー織りのウールパ イル6を利用することによって、保温性が拡大されるので、冬は暖かく、夏は通 気性に富み、圧点などを減少させることができる。さらに、この敷き毛布の裏地 は、ベッドや敷き毛布との摩擦を少なくさせることができる。
【0019】 また、この敷き毛布は、ベッドや布団の上に敷くには、1つには、マットレス や布団の四隅に伸縮性のストラップで固定する方法、他には、マットレスや布団 の下にくぐらせるスカート式にして取り付けることができる。
【0020】 また、上述した上層3のデカタイズされたウール素材は、ウールそのものであ り、ウールが持つ保温性を有し、さらに、スリバー織りのウール4と同様に吸湿 性をも備えているので、本考案の寝具は、2重にウール素材を用いることにより 、人の皮膚からの発汗を吸収することができ、汗ばんで不快になることがない。 その結果、従来のウール物の寝具のように冬期しか使用されなかった寝具を夏で も使用することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1aは、本考案の敷き布団の断面構造を示す
断面図であり、図1bは、中間層の部分を拡大して示す
概略図である。
【符号の説明】
2 敷き毛布(ウール寝具) 3 上層(第1層) 4 中間層(第2層) 5 下層(第3層) 6 ウールパイル 7 裏地 8,9 端部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月27日(2001.3.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ニット織りのデカタイジング処理されたウ
    ールからなる第1層(3)と、 スリバー織りによってウール繊維(6)と裏地(7)を1
    つのウール繊維層に形成する中間層としての第2層
    (4)と、 この第2層上に配置され、綿、ポリエステル、綿とポリ
    エステルの混成からなる群から選択された材料で形成さ
    れた第3層(5)とを含むことを特徴とするウール寝
    具。
  2. 【請求項2】第1層(3)と第3層(5)を最上層または
    下層に使用することにより、掛け毛布または敷き毛布と
    して使用可能にしたことを特徴とする請求項1記載のウ
    ール寝具。
  3. 【請求項3】裏地(7)は、ポリエステルまたは他の繊
    維で作られていることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載のウール寝具。
  4. 【請求項4】第1層(3)、第2層(4)および第3層
    (5)の3つの層を束ねて全体をキルト織りしたことを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のウール
    寝具。
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