JP3079127B1 - 刷毛器具 - Google Patents

刷毛器具

Info

Publication number
JP3079127B1
JP3079127B1 JP11224468A JP22446899A JP3079127B1 JP 3079127 B1 JP3079127 B1 JP 3079127B1 JP 11224468 A JP11224468 A JP 11224468A JP 22446899 A JP22446899 A JP 22446899A JP 3079127 B1 JP3079127 B1 JP 3079127B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
bristle
mounting member
brush device
projection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11224468A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001046150A (ja
Inventor
規久雄 小野寺
Original Assignee
規久雄 小野寺
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 規久雄 小野寺 filed Critical 規久雄 小野寺
Priority to JP11224468A priority Critical patent/JP3079127B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3079127B1 publication Critical patent/JP3079127B1/ja
Publication of JP2001046150A publication Critical patent/JP2001046150A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Brushes (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 突起部分の側面を連続して容易に塗装するこ
とができ、塗装対象である突起部分の幅寸法に対する対
応範囲を広げることができるようにする。 【解決手段】 多数の毛状体1をその毛先を略揃えて束
ねてなる毛束体2及び毛束体2を一端に支持する支持部
材4を備えた複数の刷毛本体5と、回転操作体10に回
転可能に取付けられる回転軸6cを有するとともに2本
の刷毛本体5の他端を回転軸6cの軸線Xを中心にして
各刷毛本体5の毛束体2の毛先面2aが180°の回転
対称の関係に位置しかつ各毛先面2aが互いに向き合う
ように回転軸6cの軸線Xに対して傾斜させて取付ける
取付部材6とを備え、取付部材6を回転操作体10によ
り軸線Xを中心に回転させて、刷毛本体5の毛束体2に
よって塗装面Cに突出した突起部分である突起物Pの側
面に塗料を塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁や鉄骨構造建
築等の構築物において塗装面に突出したボルト等の突起
部分の側面の塗装を主に行なう刷毛器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗装面に突出した突起部分の側面
に塗料を塗布する刷毛器具として、例えば、実公平6−
14834号公報記載のものが知られている。図8に示
すように、この刷毛器具Bは、多数の毛状体1をその毛
先を略揃えて束ねてなる毛束体2及び毛束体2を一端に
支持する支持部材4を備えた4本の刷毛本体5と、回動
機構を備えた回転操作体10に回転可能に取付けられる
回転軸6cを有するとともに刷毛本体5の他端を回転軸
6cの軸線Xを中心にして各刷毛本体5の毛束体2の毛
先面2aが軸線Xに平行でかつ各毛先面2aが互いに向
き合うように取付ける取付部材6と、回転軸6cと取付
部材6と刷毛本体5とを包み込み先端周辺が塗装面Cに
当接して取付部材6の回転を許容するカバー11とを備
えて構成され、突起部分である突起物Pの周囲にカバー
11を位置させ、回転操作体10をカバー11を介して
塗装面Cに押しつけることで、カバー11内に配置され
た毛束体2が、カバー11内に位置決めされた突起物P
の側面に回転しながら当接して塗装をする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の刷毛
器具Bを用いてボルト等の突起物Pの側面を塗装する場
合、突起物Pに対し1個単位でカバー11を位置決め
し、カバー11を塗装面Cに押しつける塗装操作をする
必要があった。そのため、塗装面Cに多数の突起物Pが
列設されているような場合、逐一突起物1個毎にカバー
11を塗装面Cに対して当接,離間させなければならな
いので、連続的に突起物Pの塗装ができないことにな
り、それだけ、多大の労力を要し非常に不便であった。
これを解消するために、カバー11を押圧して回転させ
る機構ではなく、単に取付部材6のみを回転させるよう
にすることも考えられるが、刷毛本体5が4本と多いこ
とから毛束体2が突起物Pに当接する際に生じる抵抗が
多くなり、また回転させたまま塗装面C上を平行移動さ
せると支持部材4が突起物Pに当ってしまい円滑な塗装
をすることができない。また、毛束体2はその毛先面2
aが互いに平行な位置関係で取付部材6に固定されてい
るので、毛先面2a間の間隔が固定されており、そのた
め、塗装対象とされる突起物Pの幅寸法に対する対応範
囲が狭く、その大きさに十分に対応できないことがあ
り、例えば、突起物Pの外径が毛先面2a間の間隔より
も小さい場合には、突起物Pの塗装にムラができて塗装
が不十分になることがある。これに対しては、毛先の長
い毛束体2を備えた刷毛本体5を取付けた種類の異なる
刷毛器具Bを用いれば対応できるが、種類が増える分、
部品点数が増すとともに、逐一交換しなければならない
ので、作業が煩雑になる。このように、従来の刷毛器具
Bは操作性が悪く塗装対象とされる突起物Pの幅寸法に
対する対応範囲が狭い等の問題があり、それら問題を解
消することができる器具が望まれていた。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、突起部分の側面を連続して容易に塗装する
ことができ、塗装対象である突起部分の幅寸法に対する
対応範囲を広げることができるようにした刷毛器具を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るための本発明の技術的手段は、多数の毛状体をその毛
先を略揃えて束ねてなる毛束体及び毛束体を一端に支持
する支持部材を備えた複数の刷毛本体と、回転操作体に
回転可能に取付けられる回転軸を有するとともに複数の
刷毛本体の他端を回転軸の軸線を中心にして各刷毛本体
の毛束体の毛先面が所定角度関係にかつ各毛先面が互い
に向き合うように取付ける取付部材とを備え、取付部材
を回転操作体により回転軸を中心に回転させて、刷毛本
体の毛束体によって塗装面に突出した突起部分に塗料を
塗布できるようにした刷毛器具において、刷毛本体を2
本用い、刷毛本体の支持部材を各刷毛本体の毛束体の毛
先面が180°の回転対称の関係に位置するように、取
付部材に取付けるとともに、各毛先面を回転軸の軸線に
対して傾斜させた構成とした。
【0006】この構成の刷毛器具によって、突起部分を
塗装するときは、取付部材を回転操作体により回転軸を
中心に回転させるとともに、一対の刷毛本体の毛束体間
に突起部分を挟んで突起部分に塗料を塗布する。この
際、塗装面に多数の突起部分が列設されているような場
合は、突起部分の列に沿って刷毛本体を移動させる。こ
の場合、突起部分との当接は、2つの毛先面だけである
から、当接による抵抗を抑えて塗装作業を行なうことが
できる。即ち、従来のように、刷毛本体が4本と多い
と、毛束体が突起部分に当接することにより生じる抵抗
が大きくなり、円滑な塗装をすることができないが、毛
束体が2つあるだけであり、しかも、その毛先面が18
0°の回転対称の関係に位置しているので、突起部分に
当接しても、相対的に突起部分が一対の毛束体の毛先面
間をくぐり抜け易くなり、そのため、突起部分に当接す
ることにより生じる抵抗が小さく、円滑な連続塗装が行
なわれる。また、毛先面が向き合うように軸線に対して
傾斜しているので、取付部材を回転させた場合でも、遠
心力の影響により毛先面が外に振れて突起部分の側面か
ら離れる虞が低く、塗装作業を確実にすることができ、
更に、毛束体が回転することにより形成する最小の回転
周より大きい外周を有する突起部分から毛束体が当接で
きる側面を有する大きさの突起部分迄の大きさの異なる
突起部分に対応することができる。
【0007】また、必要に応じ、各毛先面の傾斜角度を
調整可能に支持部材を取付部材に取付ける角度調整機構
を設けた構成とした。角度調整機構により、毛先面の軸
線に対する傾斜を調整できるので、毛先面間を縮めるこ
とにより対応可能な突起部分の外周の大きさの下限を下
げ、毛先面間を広げることにより対応可能な突起部分の
外周の大きさの上限を上げて毛束体の突起部分の側面に
対する当接具合を調整できる。詳しくは、角度調整機構
を、支持部材を取付部材に対して回動させる回動部と、
支持部材を取付部材において固定させるロック部とから
構成すれば、ロック部で支持部材の取付部材への固定を
解除し、回動部で支持部材を所望の位置に回動して再度
ロック部で固定することにより容易に毛束体の突起部分
の側面に対する当接具合を調整することができる。更
に、必要に応じ、取付部材の回転軸を、回転操作体に対
して着脱可能に形成した構成とした。回転操作体から刷
毛器具を取り外して、手作業で突起部分の側面の塗装を
行なうことができる。更にまた、必要に応じ、取付部材
を、把持可能に形成した構成としている。把持可能な部
分を持ち手作業で突起部分の側面の塗装を容易に行なう
ことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態に係る刷毛器具を説明する。尚、上記と同
様のものには同一の符号を付して説明する。本発明は、
塗装面Cに突出し列設されたボルト等の突起部分である
突起物Pの側面の塗装を主に行なう刷毛器具Bである。
図1乃至図5に示すように、刷毛器具Bの基本的構成
は、毛状体1を束ねてなる毛束体2及びこの毛束体2を
一端に支持する支持部材4を備えた刷毛本体5と、取付
ける取付部材6とを備え、取付部材6を回転操作体10
により回転させて、刷毛本体5の毛束体2によって塗装
面Cに突出した突起物Pに塗料を塗布できるようにして
いる。
【0009】刷毛本体5は、2本用いられており、各刷
毛本体5は、多数の毛状体1をその毛先を略揃えて束ね
てなる毛束体2及び毛束体2を一端4bに支持する支持
部材4を備えている。毛状体1は、所望の塗料を含ませ
ることができる細い糸状のものであればよく、その長さ
が突起物Pの塗装面C上の高さ以上であることが好まし
い。毛束体2は、多数の毛状体1を略楕円形状に束ね両
端を揃え、一端側を接着剤で固着し、毛束体2がばらけ
ないように固着部分の周囲に補強のため所望の補強材3
が巻かれている。補強材3としては、金属薄板,ビニル
テープ,木皮等が挙げられ、所望のものが固着部分に巻
き付けられる。支持部材4は、毛束体2の補強材3を挟
んで毛束体2を支持するため、2枚の板状体4aからな
る。板状体4aは、同じ形状で一端4bで補強材3を挟
み、針金4eを用いて挟んだ状態に固定され、夫々の他
端4cには取付部材6に取付けるための小孔4dが形成
され、夫々の小孔4dに通じる孔が設けられた木片等の
隙間材4fを挟んで接着により固定されている。
【0010】取付部材6は、回転操作体10に回転可能
に取付けられる回転軸6cを有するとともに2本の刷毛
本体5の他端を回転軸6cの軸線Xを中心にして各刷毛
本体5の毛束体2の毛先面2aが180°の回転対称の
関係に位置しかつ各毛先面2aが互いに向き合うように
回転軸6cの軸線Xに対して傾斜させて取付けている。
また、取付部材6は、支持部材4の他端を挟み込むため
に一端6aが側面コ字型の平面しゃもじ型の形状とさ
れ、取付部材6の他端6bには中段周囲に凹部6eを有
する棒状の回転軸6cが備えられている。他端6bは、
把持可能な板状体とされている。
【0011】更に、刷毛器具Bは、各刷毛本体5の毛束
体2の毛先面2aの傾斜角度を調整可能にする角度調整
機構7を備えている。この角度調整機構7は、支持部材
4を取付部材6に対して回動させる回動部8と、支持部
材4を取付部材6において固定させるロック部9とから
構成されている。回動部8は、2本の刷毛本体5の支持
部材4の他端4cを側面コ字型の空間部6dに挟み込み
支持部材4の小孔4dと上下から連通する取付孔8a
と、小孔4dと取付孔8aとを連通するためのボルト8
b及びナット8cとから構成されている。刷毛本体5
は、支持部材4の小孔4dと取付孔8aとを、ボルト8
bで連通して回動可能にナット8cで締付けて取付部材
6に取付けられる。ロック部9は、蝶ネジ9aと側面コ
字型部分の空間部6dを蝶ネジを用いて上下から締付け
るための締付孔9bとから構成される。締付孔9bは支
持部材4の取付けに支障が生じない取付孔8aの間に設
けられ、蝶ネジ9aを緩めた状態で刷毛本体5を所望の
位置に回動させて蝶ネジ9aを締付けて固定される。
【0012】この刷毛器具Bを回転させる回転操作体1
0は、先端に回転軸6cを介して取付部材6を接続し、
接続した取付部材6をスイッチ10aの操作にて回転さ
せる回動部10bを備えた把持し易いガン形状に形成さ
れている。回転軸6cと回動部10bとの接続は、取付
部材6に設けられた回転軸6cを、回動部10bの所定
の位置に差し込み回転軸6cの中段周囲に設けられた凹
部6eに回動部10b内に設けられている図示しない凸
部を填合わせて行なう。
【0013】従って、この実施の形態に係る刷毛器具B
を使用する場合には、回転操作体10に取付けて用いる
場合(A)と刷毛器具B単体として用いる場合(B)と
がある。 A.回転操作体10に取付けて塗装作業をする場合 先ず、取付部材6に取付けられた刷毛本体5の角度調整
を行なう。その際、2本の刷毛本体5は、突起物Pの大
きさに応じて突起物Pの側面に毛先面2aが当接するよ
うに、毛先面2aが180°の回転対称の関係に位置し
かつ各毛先面2aが互いに向き合うように回転軸6cの
軸線Xに対して傾斜させて仮止めされ、蝶ネジ9aで固
定される。この場合、一旦蝶ネジ9aで固定された支持
部材4は蝶ネジ9aを緩めることで、取付部材4に取付
けた状態で突起物Pの大きさに応じて軸線Xに対する傾
斜を必要に応じて変えることができる。
【0014】次いで、刷毛本体5の角度調整がされた取
付部材6を回転操作体10に取付け、塗料を毛束体2に
含ませ回動部10bを回動させて塗装作業を行なう。塗
装作業は、図4に示すように、一対の刷毛本体5の毛束
体2間に突起物Pを挟んで突起物Pに塗料を塗布すると
ともに、回転軸6cの軸線Xが列設された突起物P上の
中心を通るように刷毛器具5を突起物Pの側面に回転さ
せながら当接させて移動させる。これにより、複数の突
起物Pの側面を連続して塗装することができる。この場
合、毛先面2aが向き合うように軸線Xに対して傾斜し
ているので、取付部材6を回転させた場合でも、遠心力
の影響により毛先面2aが外に振れて突起物Pの側面か
ら離れる虞が低く、塗装作業を確実にすることができ
る。また、突起物Pとの当接は、2つの毛先面2aだけ
であるから、当接による抵抗を抑えて塗装作業を行なう
ことができる。即ち、従来のように、刷毛本体5が4本
と多いと、毛束体2が突起物Pに当接することにより生
じる抵抗が大きくなり、円滑な塗装をすることができな
いが、本実施の形態では、毛束体2が2つあるだけであ
り、しかも、その毛先面が180°の回転対称の関係に
位置しているので、突起物Pに当接しても、相対的に突
起物Pが一対の毛束体2の毛先面2a間をくぐり抜け易
くなり、そのため、突起物Pに当接することにより生じ
る抵抗が小さく、円滑な連続塗装が行なわれる。
【0015】また、構築物によっては、突起物Pの大き
さが異なる場合があるが、本刷毛器具Bにおいては、あ
る程度の突起物Pの大きさの違いに対応できる。即ち、
毛先面2aが軸線Xに対して傾斜しているので、毛束体
2が回転することにより形成する最小の回転周より大き
い外周を有する突起物Pであれば、刷毛本体5が左右に
振れても、突起物Pの外側面が一対の毛束体2の毛先面
2aに必ず接触することになり、そのため、突起物Pの
塗装面Cにムラができて塗装が不十分になることがな
く、突起物Pの幅寸法に対する対応範囲が広いものとな
る。また、角度調整により、毛先面2aの軸線Xに対す
る傾斜を調整できるので、毛先面2a間を縮めることに
より対応可能な突起物Pの外周の大きさの下限を下げ、
毛先面2a間を広げることにより対応可能な突起物Pの
外周の大きさの上限を上げて当接具合を調整できる。こ
れにより、幅寸法に対する対応範囲を拡大して、突起物
Pの側面塗装を確実にすることができるので、塗りムラ
が殆どない優れた塗装処理面が得られる。このため、突
起物Pの幅寸法ごとに逐一種類の異なる多数の刷毛器具
Bを用意しなくても、1つの刷毛器具Bでほとんどの突
起物Pに対応することができるようになり、それだけ、
部品点数の低減が図られる。尚、1つの刷毛器具Bで多
くの大きさの突起物Pに対応できるが、より対応範囲を
拡大させるには、大きさの異なる複数の刷毛器具を用意
しておいて良い。この場合、突起物Pの幅寸法範囲ごと
の数種類の刷毛器具Bを用意しておくだけで良いので、
部品点数の低減が図られる。
【0016】B.刷毛器具B単体として塗装作業する場
合 刷毛器具Bは回転操作体10と着脱可能になっているか
ら、回転操作体10から刷毛器具Bを取り外して、刷毛
器具B単体として手作業で突起物Pの塗装を行なうこと
ができる。塗装作業は、把持可能な板状体を手で持ち、
図5に示すように、軸線Xが列設された突起物P上の中
心を移動するように刷毛器具Bを移動して行なえばよ
く、突起物Pの中心を互いに直角に移動することによっ
て突起物Pの側面全体を容易に塗装することができる。
また、刷毛器具Bの洗浄や刷毛本体5の交換等、刷毛器
具5のメンテナンスを容易に行なうことができる。
【0017】更に、本発明の実施の形態に係る刷毛器具
Bの利点を、比較例との比較において説明する。図6に
は第一の比較例に係る刷毛器具Baを示している。これ
は、発明の実施の形態に係る刷毛器具Bと異なって、刷
毛本体5と取付部材6とが一体形成され(角度調整機構
7は備えず刷毛本体5の位置は固定される)、2本の刷
毛本体5が突起物Pの側面に毛先面2aが当接するよう
に、毛先面2aが塗装面Cに直角に固定されかつ各毛先
面2aが互いに向き合うように回転軸6cの軸線Xと平
行に位置させた構成のものである。従って、この比較例
に係る刷毛器具Baによれば、回転操作体10に取付け
て、回転軸6cの軸線Xが列設された突起物P上の中心
を通るように刷毛器具5を突起物Pの側面に回転させな
がら当接させて移動させると、支持部材4が突起物Pに
当ってしまい円滑な塗装をすることができない。これに
対して、実施の形態に係る刷毛器具Bは、毛先面2aが
向き合うように軸線Xに対して傾斜しているので、取付
部材6を回転させた場合でも、支持部材4が突起物Pに
当ってしまうことが防止され、円滑な塗装作業を行なう
ことができる。
【0018】図7には第二の比較例に係る刷毛器具Bb
を示している。これは、発明の実施の形態に係る刷毛器
具Bと異なって、刷毛本体5と取付部材6とが一体形成
され(角度調整機構7は備えず刷毛本体5の位置は固定
される)、2本の刷毛本体5の毛束体2が突起物Pの側
面に当接し毛先面2aが塗装面Cに平行に固定させた構
成のものである。従って、この比較例に係る刷毛器具B
bによれば、回転操作体10に取付けて、回転軸6cの
軸線Xが突起物P上の中心に位置するように刷毛器具5
を突起物Pの側面に回転させながら当接させると、図7
の(b)に示すように、毛束体2が遠心力により突起物
Pの側面から外に離れてしまうという不都合が生じる。
この不都合を解消するために、毛束体2間を狭めると、
毛束体2が突起物Pに接触する度合いが増え塗装の際の
抵抗が大きくなり、複数の突起物Pの側面をスムーズに
連続して塗装することができない。これに対して、実施
の形態に係る刷毛器具Bは、毛先面2aが向き合うよう
に軸線Xに対して傾斜しているので、取付部材6を回転
させた場合でも、遠心力の影響により毛先面2aが外に
振れて突起物Pの側面から離れる虞が低く、塗装を確実
にすることができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の刷毛器具
によれば、刷毛本体を2本用い、刷毛本体の支持部材を
各刷毛本体の毛束体の毛先面が180°の回転対称の関
係に位置するように、取付部材に取付けるとともに、各
毛先面を回転軸の軸線に対して傾斜させたので、毛先面
は種々の大きさの突起物の側面に当接し易くなり、当接
することにより生じる抵抗が軽減され、連続して突起物
の塗装作業が可能になることから、刷毛器具の操作性を
向上させ、幅寸法に対する対応範囲を向上させることが
できる。また、各毛先面の傾斜角度を調整可能に支持部
材を取付部材に取付ける角度調整機構を設けた場合に
は、設定してある毛先面の傾斜角度を、1つの刷毛器具
で毛先面の離間範囲を変えられるので種々の大きさの突
起物の側面の塗装に対応させることができる。更に、取
付部材の回転軸を操作体に対して着脱可能に形成した場
合には、刷毛器具単体での塗装が可能になり、更に刷毛
器具のメンテナンスも容易になる。更にまた、取付部材
を把持可能に形成した場合には、刷毛器具単体での塗装
作業を容易にし塗装作業効率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る刷毛器具を示す図で
あり、(a)は正面図であり、(b)は右側面図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態に係る刷毛器具の刷毛本体
を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る刷毛器具を回転操作
体に取付けた状態で示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る刷毛器具を回転操作
体に取付けて塗装作業をする場合の作用を示す図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態に係る刷毛器具を回転操作
体から取り外して塗装作業をする場合の作用を示す図で
ある。
【図6】毛先面が塗装面に直角になるように毛束体を支
持部材に取付けた刷毛器具を回転操作体に取付けて塗装
作業をする場合の作用を示す図である。
【図7】毛先面が塗装面に平行になるように毛束体を支
持部材に取付けた刷毛器具を回転操作体に取付けて塗装
作業をする場合の作用を示す図であり、(a)は静止状
態を示す図であり、(b)は回転状態を示す図である。
【図8】従来の刷毛器具の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
B 刷毛器具 C 塗装面 P 突起物 1 毛状体 2 毛束体 3 補強材 4 支持部材 5 刷毛本体 6 取付部材 7 角度調整機構 8 回動部 9 ロック部 10 回転操作体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A46B 1/00 - 17/08 A46D 1/00 - 9/06 B05C 7/00 - 21/00 B05D 1/00 - 7/12 B05D 7/20 - 7/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の毛状体をその毛先を略揃えて束ね
    てなる毛束体及び該毛束体を一端に支持する支持部材を
    備えた複数の刷毛本体と、回転操作体に回転可能に取付
    けられる回転軸を有するとともに上記複数の刷毛本体の
    他端を上記回転軸の軸線を中心にして該各刷毛本体の毛
    束体の毛先面が所定角度関係にかつ該各毛先面が互いに
    向き合うように取付ける取付部材とを備え、 該取付部材を回転操作体により回転軸を中心に回転させ
    て、上記刷毛本体の毛束体によって塗装面に突出した突
    起部分に塗料を塗布できるようにした刷毛器具におい
    て、 上記刷毛本体を2本用い、該刷毛本体の支持部材を該各
    刷毛本体の毛束体の毛先面が180°の回転対称の関係
    に位置するように、上記取付部材に取付けるとともに、
    該各毛先面を上記回転軸の軸線に対して傾斜させたこと
    を特徴とする刷毛器具。
  2. 【請求項2】 上記各毛先面の傾斜角度を調整可能にす
    る角度調整機構を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の刷毛器具。
  3. 【請求項3】 上記角度調整機構を、上記支持部材を上
    記取付部材に対して回動させる回動部と、上記支持部材
    を上記取付部材において固定させるロック部とから構成
    したことを特徴とする請求項2記載の刷毛器具。
  4. 【請求項4】 上記取付部材の上記回転軸を、回転操作
    体に対して着脱可能に形成したことを特徴とする請求項
    1,2または3記載の刷毛器具。
  5. 【請求項5】 上記取付部材を、把持可能に形成したこ
    とを特徴とする請求項4記載の刷毛器具。
JP11224468A 1999-08-06 1999-08-06 刷毛器具 Expired - Fee Related JP3079127B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11224468A JP3079127B1 (ja) 1999-08-06 1999-08-06 刷毛器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11224468A JP3079127B1 (ja) 1999-08-06 1999-08-06 刷毛器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3079127B1 true JP3079127B1 (ja) 2000-08-21
JP2001046150A JP2001046150A (ja) 2001-02-20

Family

ID=16814276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11224468A Expired - Fee Related JP3079127B1 (ja) 1999-08-06 1999-08-06 刷毛器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3079127B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3127620A1 (en) * 2015-08-07 2017-02-08 Airbus Operations GmbH Device and method for applying a liquid coating material to a portion of a fastening element
EP3320983A1 (en) * 2016-11-15 2018-05-16 Airbus Operations GmbH Applicator for punctually applying a coating agent

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6010449B2 (ja) * 2012-12-19 2016-10-19 富士重工業株式会社 突起部用塗布ブラシ及び突起部塗布方法
JP2024058886A (ja) * 2022-10-17 2024-04-30 株式会社Ihiインフラシステム 塗装具

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3127620A1 (en) * 2015-08-07 2017-02-08 Airbus Operations GmbH Device and method for applying a liquid coating material to a portion of a fastening element
CN106423702A (zh) * 2015-08-07 2017-02-22 空中客车运作有限责任公司 将液体涂覆材料涂覆至紧固组件的一部分的装置和方法
US10052656B2 (en) 2015-08-07 2018-08-21 Airbus Operations Gmbh Device and method for applying a liquid coating material to a portion of a fastening element
CN106423702B (zh) * 2015-08-07 2020-06-16 空中客车运作有限责任公司 将液体涂覆材料涂覆至紧固组件的一部分的装置和方法
EP3320983A1 (en) * 2016-11-15 2018-05-16 Airbus Operations GmbH Applicator for punctually applying a coating agent

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001046150A (ja) 2001-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5502859A (en) Multi-directional brush
US7770252B2 (en) Multi-adjustable paint applicator
US5802658A (en) Paint aid and/or brush
JP3306100B2 (ja) ハンド・シャワー用保持装置
US7640941B2 (en) Brush and roller cleaner
JP2001508338A (ja) 回転表面処理工具
JP3079127B1 (ja) 刷毛器具
CA2129181A1 (en) Apparatus for supporting a human forearm during a work operation, such as a keuboard operation
US3803662A (en) Carpet adhesive spreader
WO2000032893A1 (en) Wipe-down knife
CA2359806C (en) Paintbrush with adjustable head
US3319280A (en) Paintbrush holder
EP0862502A1 (en) Dynamically pivoting multiple roller-brush spray applicator
US20070136971A1 (en) Body applicator brush
JP6457030B1 (ja) ローラ塗布具
US20030160140A1 (en) Construction accessory
JPH0614834Y2 (ja) 塗装用具
JP3221132U (ja) 自在ほうきの取付具
JP4153259B2 (ja) 刷毛器具
JPH08260535A (ja) シャワーハンガー
JP2603085Y2 (ja) 粘着ローラ掃除具
JP2533906Y2 (ja) コンビネ−ションロ−ラ
CN216587564U (zh) 一种便于涂抹不规则端面的3m易清洁涂层涂抹装置
JPS5828785Y2 (ja) 清掃器具用のハンドル
JPH1061165A (ja) 左官こての柄と操作杆の基端部とを連結する自在金具

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees