JP4153259B2 - 刷毛器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗料を塗布する刷毛器具に係り、特に、塗装面に突出したボルト等の突起部分の塗装に適した刷毛器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えば、橋梁等の鉄骨構造物等において塗装を行なう際、図18に示すように、ボルト,ナットやリベット等の突起部分T(図ではボルトTaとナットTb)があり、この突起部分Tは突出していることから、塗装がやりにくいという問題があった。そのため、このような突起部分Tの塗装をやり易くするため、本願出願人は、先に、塗装面に突出した突起部分Tの塗装に適した刷毛器具を提案している(特開2001−046150号公報記載)。
【0003】
図18に示すように、この刷毛器具Kaは、多数の毛状体をその毛先を略揃えて束ねてなる毛束体2を有した一対の刷毛本体1,1と、各刷毛本体1をその毛束体2の毛先面が互いに向き合うようにボルト3,ナット4を介して取付けられる把持可能な取付部材5とを備え、一対の刷毛本体1の毛束体2によって塗装面に突出した突起部分Tにこれを挟んで塗料を塗布できるようにしている。
各刷毛本体1の幅Yは、ボルト3,ナット4をゆるめて刷毛本体1を取付部材5に対して互いに回動させ、適宜の位置で再びボルト3,ナット4を締め付けて行なう。
【0004】
この刷毛器具を用いた塗装作業は、予め、突起部分Tの大きさに合わせて各刷毛本体1の幅Yを調整しておき、取付部材5を手で持ち、例えば、列設されたボルトTa及びナットTbの突起部分Tを各刷毛本体1で挟み、突起部分Tの列設方向に刷毛器具Kaを移動して行なう。これにより、突起部分Tの全体が効率よく塗装される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般に、一定の面積に対して、塗料の種類に応じて、その必要塗布量を塗布しなければならない。そのため、必要量に達するまで刷毛に塗料を付けては塗面に塗りつける作業を繰り返す。
より平滑な塗膜を得るために、塗り付けられた塗装面の「ムラ」を刷毛先で塗面をこすりつける反復作業(左右,上下等)を行なうことによって無くする。
もし、必要塗布量を塗布する作業が不足した場合には、上記反復作業を行なっても、「透け」,「カスレ」が生じたり、平均塗膜厚が、目標塗膜厚に達しない等の不良塗装になる。
また、反復作業が不足すると、当然、「透け」,「カスレ」,「塗残し」が発生する。
【0006】
上記のように、鋼構造物(橋桁等)のボルト,ナットあるいはリベットを塗装する場合、一般に重防蝕塗装と言われ、粘度の高い厚膜塗料が用いられ、上記の作業が特に厳しく問われる塗装となる。
そして、作業性の根幹は、塗布回数を少なくすることと、刷毛で塗面をこする反復作業を少なくすることにほかならない。それは、1度に塗り付けられる塗布量と、1往復でこすりつけられる毛先の数量の多さに強く関係する。つまり、一定の塗布面を集中的に通過する毛先の量と塗布量である。
【0007】
しかしながら、従来の刷毛にあっては、含まれる塗料の量を一定になるように(刷毛の体積を一定になるように)刷毛の大きさを設定しても、刷毛の形、特に、刷毛の長さ,長辺の長さ及び短辺の長さの関係が悪く、満足できる塗装ができないという問題があった。
【0008】
また、塗料は一日の気温や風速の変化,溶剤の揮発進行時間によって、または、反応硬化形塗料を使用する場合には、その硬化進行時間などによって、粘度が変わってくる。そのため、従来の刷毛器具のように、一対の各刷毛本体1の幅Yが一定であると、塗料が付着されないことがあり、塗装不良を生じることがあるという問題があった。
【0009】
詳しくは、本来、図19(a)に示すように、突起部分T全部に塗料が塗布されるのが理想であるが、図19(b)に示すように、塗料の粘度によって塗り圧力摩擦が変化し、塗り圧力摩擦が弱すぎると、塗料を塗り伸すことが十分にできず、部分的に塗り残しができ、また、図19(c)に示すように、塗り圧力摩擦が強すぎると、その部分だけ透けかすれができてしまう。
【0010】
そのため、従来においては、このようなことがないように、塗料の粘度に合わせて随時、各刷毛本体1の幅Yの調整を行なって、塗り圧力摩擦を調節することを行なう。
しかしながら、この幅調整は、逐一、ボルト3,ナット4をゆるめ、再びボルト3,ナット4を締め付けて行なわなければならないので、作業が極めて煩雑であり、作業効率が悪くなっているという問題があった。
また、調整は一義的であり、塗料の微妙な変化に対して微調整ができないという問題もある。
【0011】
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、第一には、刷毛の形、特に、刷毛の長さ,長辺の長さ及び短辺の長さの関係を適正なものにして、作業性の根幹である、塗布回数を少なくし、刷毛で塗面をこする反復作業を少なくすることができるようにする刷毛器具を提供することを目的とする。
第二には、一対の刷毛本体の幅調整を容易にし作業効率を向上させ、かつ指先感覚で塗料の微妙な変化に対して幅の微調整ができるようにした刷毛器具を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するための本発明の刷毛器具は、多数の毛状体をその毛先を略揃えて束ねてなる毛束体を有した一対の刷毛本体と、該各刷毛本体が互いの位置間隔の中心に向かって傾きあうように取付けられ把持可能な取付部材とを備えた刷毛器具において、上記刷毛本体の毛束体の外部に突出する突出部分を、毛束体の突出方向の突出辺(所謂「毛丈」),該突出辺に直交する長辺(所謂「毛幅」)及び短辺(所謂「厚み」)を有して区画された直方体の各面に接する部分を有した形状に形成し、上記各刷毛本体を上記長辺が平行になるように上記取付部材に取付け、上記突出辺の長さH,長辺の長さL及び短辺の長さDの関係を、L>H>Dに設定した構成としている。
この場合、一対の刷毛本体は、取付部材に対して所定幅で固定されていても良く、また、後述のように近接・離間可能に回動可能になっていても良い。
【0013】
そして、必要に応じ、上記突出辺の長さHを、15mm≦H≦60mm,長辺の長さLを、50mm≦L≦250mm,短辺の長さDを、5mm≦D≦30mmに設定した構成としている。この場合には、一般的な橋梁等の鉄骨構造物等において塗装を行なう際、有効になる。
【0014】
上述の通り、作業性の根幹は、塗布回数を少なくすることと、刷毛で塗面をこする反復作業を少なくすることにほかならない。それは、1度に塗り付けられる塗布量と、1往復でこすりつけられる毛先の数量の多さに強く関係する。つまり、一定の塗布面を集中的に通過する毛先の量と塗布量である。ということは、刷毛に含まれる塗料の量が一定になるように(刷毛の体積が一定になるように)刷毛の大きさを設定した場合、本発明の刷毛の形が最も合理的になるのである。
【0015】
本発明の意図は、図2に示すように、本来、刷毛が大きければ大きいほど作業性が良くなる。しかしその分だけ細かいところに毛先が届きにくくなる。それを2つに分けることによって作業性を維持しながら機能性の向上を図るという考え方が前提にあった。
その場合、従来においては、一本の刷毛を横に分割した(C−D間を2つに分けた)構造であったが、本発明は、一本の刷毛を縦に分割した(A−B間を2つに分けた)構造にすることにより、より高い機能性の向上を図るものである。
【0016】
また、上記目的を達成するための本発明の刷毛器具は、多数の毛状体をその毛先を略揃えて束ねてなる毛束体を有した一対の刷毛本体と、該各刷毛本体が互いの位置間隔の中心に向かって傾きあうように取付けられ把持可能な取付部材とを備えた刷毛器具において、上記取付部材を、各刷毛本体を夫々支持する一対の支持部材と、上記支持部材を各刷毛本体の毛束体が互いに近接・離間可能に回動可能に連結するヒンジ部と、各刷毛本体の毛束体を離間方向に付勢するバネ機構とを備えて構成している。
【0017】
これにより、突起部分に塗装を行なうときは、一対の刷毛本体で突起部分を挟んで突起部分の列設方向へ移動して行なう。このため、塗装者が指先感覚で自在に各刷毛本体の幅を調整し、塗り摩擦圧力を調整できるので、塗料を塗り伸すことを十分に行なうことができ、部分的に塗り残しができたり、その部分だけ透けかすれができてしまう事態を防止することができ、塗装の品質を向上させることができる。さらに、一対の刷毛本体を合体させ、あたかも1つの刷毛のようにして、塗料を塗布することができ、逐一、平面用の刷毛に持ち替えなくてもそのまま、本刷毛器具を用いることができるので、それだけ、塗布作業を容易に行なうことができる。
【0018】
また、必要に応じて、上記バネ機構を、上記支持部材間に架設される略U字状の板バネで構成している。板バネなので、コイルスプリング等と比較して構造が簡単で、容易に作成することができる。
【0019】
また、必要に応じ、上記支持部材に、指が入る孔を形成している。指が孔に入るので、把持が容易で取付部材全体を確実に把持することができ、塗布時に取り落としにくくすることができる。
【0020】
更に、必要に応じて、上記孔の上側に、入れられた指が当接する当接板を設けている。指が当接板に引っ掛かるのでより一層取付部材全体を確実に把持することができるとともに指先に塗装面の状態をよく伝えることができるようになる。
【0021】
更に、必要に応じて、上記刷毛本体を支持部材に対して着脱可能にしている。刷毛本体を繰り返し使用し、毛束体が消耗してしまっても、別の新しい刷毛本体に交換することができ、メンテナンスを容易にすることができる。
【0022】
更にまた、必要に応じて、上記取付部材に上記各刷毛本体の毛先面の傾斜角度を調整可能にする角度調整機構を設けている。突起部分に対して最適な角度関係で刷毛本体の毛状体を接触させることができるため、塗料を塗り伸すことを十分に行なうことができ、部分的に塗り残しができたり、その部分だけ透けかすれができてしまう事態を防止することができ、塗装の品質を向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る刷毛器具について詳細に説明する。
図1,図3乃至図5に示すように、本発明の実施の形態に係る刷毛器具Kは、多数の毛状体をその毛先を略揃えて束ねてなる毛束体11を有した一対の刷毛本体10と、各刷毛本体10がその毛束体11の毛先面がわが互いに向き合うように取付けられ把持可能な取付部材20とを備え、一対の刷毛本体10の毛束体11によって塗装面に突出した突起部分Tにこれを挟んで塗料を塗布できるように構成されている。
【0024】
刷毛本体10は、多数の毛状体をその毛先を略揃えて基端側で束ねてなる束ね部12を備えている。この束ね部12は金属板で形成されたカバー13で覆われている。
また、図1及び図5に示すように、刷毛本体10の毛束体11の外部に突出する突出部分14は、後述するヒンジ部40の回転軸方向に沿う長辺15,回転軸方向に直交する短辺16,毛束体11の長さ方向の突出辺17を有して区画された直方体18の各面に接する部分を有した形状に形成されている。実施の形態では、毛束体11は、直方体18の各面に接する面を有した矩形状に形成されている。
刷毛本体10の毛状体は、所望の塗料を含ませることができる細い糸状であればよい。
【0025】
即ち、刷毛本体10の毛束体11の外部に突出する突出部分14を、毛束体11の突出方向の突出辺17,突出辺17に直交する長辺15及び短辺16を有して区画された直方体18の各面に接する部分を有した形状に形成し、各刷毛本体10を長辺15が平行になるように取付部材20に取付け、突出辺17の長さH,長辺15の長さL及び短辺16の長さDの関係を、L>H>Dに設定した構成としている。
この場合、突出辺の長さHを、15mm≦H≦60mm,長辺の長さLを、50mm≦L≦250mm,短辺の長さDを、5mm≦D≦30mmに設定している。
【0026】
取付部材20は、各刷毛本体10を夫々支持する一対の支持部材21と、支持部材21を各刷毛本体10の毛束体11が互いに近接・離間可能に回動可能に連結するヒンジ部40と、各刷毛本体10の毛束体11を離間方向に付勢するバネ機構50とを備えて構成されている。
【0027】
支持部材21は、樹脂で形成され、刷毛本体10が着脱可能に取付けられる先端側部22と、把持される基端側部23とに分割されている。先端側部22は、刷毛本体10の束ね部12がボルト24,ナット25で固着される板状に形成されている。
基端側部23は、板状に形成されている。この基端側部23には、指が入る矩形状の孔26が形成されている。また、孔26の上側には、入れられた指が当接する当接板27が設けられている。
【0028】
また、取付部材20には、各刷毛本体10の毛先面の傾斜角度を調整可能にする角度調整機構30が設けられている。この角度調整機構30は、図に示すように、先端側部22及び基端側部23の互いに接続される端部に、互い違いの軸受部31,32を設け、この軸受部31,32に回動軸33を挿通して構成されている。回動軸33は、ボルトで構成され、ナット34の締めつけにより固定される。また、隣接する軸受部31,32の端部には、互いに噛合可能な鋸歯状の噛合部35が形成されており、回動軸33であるボルトのナット34を弛めたとき先端側部22の回動を許容し、ナット34を締め付けたとき、適宜の噛合位置で先端側部22の回動を不能にして、刷毛本体10の毛先面の傾斜角度を規定できるようにしている。
【0029】
ヒンジ部40は、一対の支持部材21の基端側部23間に一体に架設される断面略U字状の樹脂製の架設体41を備え、該基端側部23と架設体41との接合部42をV字状に切り欠いて、この接合部42で各支持部材21が回動できるようにした、所謂樹脂ヒンジで構成されている。
バネ機構50は、一対の支持部材21の基端側部23間であって上記架設体41の外側に沿って架設される略U字状の板バネ51で構成されている。この板バネ51は、ボルト52及びナット53で支持部材21の基端側部23及び架設体41に固定されている。そして、この板バネ51は、各刷毛本体10の毛束体11を離間方向に付勢している。板バネ51なので、コイルスプリング等と比較して構造が簡単で、容易に作成することができる。
【0030】
従って、この刷毛器具Kを用いて、例えば、橋梁等の鉄骨構造物等において塗装面にあるボルト,ナットやリベット等の列設された突起部分Tを塗装するときは、以下のようにして行なう。
先ず、図6に示すように、角度調整機構30により相対向する刷毛本体10の角度関係を調整し、突起部分Tに対して最適な角度関係で刷毛本体10の毛状体が当たるようにする。この場合、ボルトのナットを弛めて、噛合部35を適宜の噛合位置に合わせて、ナットを締め付けて固定する。
【0031】
それから、塗装者は、親指をいずれか一方の支持部材21の孔26に差入れ、親指の関節を曲げて当接板27に親指が当たるようにし、他方の支持部材21の孔26には、親指を除く残り3本以上の指を差入れ、各指の関節を曲げて各指が当接板27に当たるようにする。この場合、各指が当接板27に引っ掛かるので取付部材20全体を確実に把持することができる。
また、ヒンジ部40の架設体41及び板バネ51は、略U字状に形成されているので、手と刷毛器具Kが常に密着するようになり、それだけ、安定性がある。このため、塗装者が刷毛器具Kを取り落としにくくなっている。
【0032】
次に、このように把持した刷毛器具Kの毛束体11に、所望の塗料を含ませて、図7(a)(b),図8及び図9に示すように、列設されたボルト及びナットの突起部分Tを各刷毛本体10で挟み、突起部分Tの列設方向に刷毛器具Kを移動する。
この場合、例えば、先ず、図7(a)及び図8に示すように、突起部分Tのナットの塗装を行なう。次に、図7(b)及び図9に示すように、ナットから突出したボルトの塗装を行なう。
【0033】
この際、塗料は一日の気温や風速の変化,溶剤の揮発進行時間によって、または、反応硬化系塗料を使用の場合には、その硬化進行時間などによって、粘度が変わり、一対の各刷毛本体10の幅が一定であると、圧力摩擦が変化し、塗料を塗り伸すことが十分にできず、部分的に塗り残しができたり、その部分だけ透けかすれができてしまうが、本刷毛器具Kにおいては、塗料を塗布しながら支持部材21の把持力を変えて刷毛本体10の幅調整を行なって、塗り圧力摩擦を調節することができる。即ち、毛束体11の毛先面を視認しながら、指先感覚をもとに、手を挟み込む力加減を変えることで、塗り圧力摩擦を調節する。
これにより、塗料を塗り伸すことを十分に行なうことができ、部分的に塗り残しができたり、その部分だけ透けかすれができてしまう事態が防止され、塗装の品質を向上させることができる。
【0034】
また、突起部分Tのナットの塗装を行なった後、ナットから突出したボルトの塗装を行なう際も、本刷毛器具Kにおいては、塗料を塗布しながら支持部材21の把持力を変えて刷毛本体10の幅調整を行なって、対応できる。即ち、突起部分Tの大きさが違っても、把持力を変えて刷毛本体10の幅調整を行なって、塗り圧力摩擦を調節することができるので、操作性が極めて良く、突起部分Tの大きさに合わせて確実に塗装を行なうことができる。
【0035】
そしてまた、角度調整機構30により相対向する刷毛本体10の角度関係が調整されているので、突起部分Tに対して最適な角度関係で刷毛本体10の毛状体が当たることになり、そのため、この点でも、塗料を塗り伸すことを十分に行なうことができ、部分的に塗り残しができたり、その部分だけ透けかすれができてしまう事態が防止され、塗装の品質を向上させることができる。
【0036】
また、図10に示すように、列設されたボルト及びナットの突起部分Tの塗装が終ったならば、そのまま、本刷毛器具Kを用いて、周辺の平面部の塗装を行なうことができる。この際には、把持力を増して、一対の刷毛本体10を合体させ、あたかも1つの刷毛のようにして、塗料を塗布する。この場合、逐一、平面用の刷毛に持ち替えなくてもそのまま、本刷毛器具Kを用いることができるので、それだけ、塗布作業を容易に行なうことができる。
【0037】
また、図11及び図12に示すように、本刷毛器具Kは、トタン屋根の塗装をするときにも便利に用いることができる。即ち、図10に示すように、平面部の塗装を行なう場合には、上記と同様に、把持力を増して、一対の刷毛本体10を合体させ、あたかも1つの刷毛のようにして、塗料を塗布する。また、図12に示すように、トタンの継ぎ目部分の比較的狭いところの塗装を行なう場合には、一対の刷毛本体10を開き、一方の刷毛本体10のみで塗装を行なうようにする。この場合、逐一、細い刷毛に持ち替えなくてもそのまま、本刷毛器具Kを用いることができるので、それだけ、塗布作業を容易に行なうことができる。
更に、図13に示すように、本刷毛器具Kは、トタン屋根の凸条を塗装するときにも有効である。
【0038】
刷毛本体10を繰り返し使用し、毛束体11が消耗してしまった場合には、取付部材20の先端部から刷毛本体10を取り外し、別の新しい刷毛本体10を取り付けて、刷毛本体10を交換すれば良い。このため、メンテナンスが容易になっている。
【0039】
尚、上記実施の形態では、刷毛本体10の毛束体11の外部に突出する突出部分14を、直方体状に形成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、長辺15,短辺16及び突出辺17を有して区画された直方体の各面に接する部分を有していれば、どのような形状に形成しても良く、適宜変更して差支えない。例えば、図14(a)に示すように、直方体の横断面で形成される長方形において長辺15方向両側を円弧状に形成し、図14(b)に示すように、該長方形の長辺15と短辺16に外周が接するような楕円状に形成し、図14(c)に示すように、該長方形の一方の長辺15に接する辺を有した流線型状に形成し、あるいは、図14(d)に示すように、左右対称の流線型状に形成する等して良い。また、図14(e)に示すように、直方体の長辺15方向の両角を切り落とした形状にし、図14(f)に示すように、毛束体11の毛先面を円弧面に形成し、図14(g)に示すように、毛束体11の毛先面を斜めに形成し、図14(h)に示すように、刷毛本体10の毛先面の左右を斜めに形成してもよい。
【0040】
【実験例】
次に、図15に示すような、本発明の実施例について、比較実験を行なった。比較実験は、刷毛本体10の毛束体11の外部への突出部分14の長辺15の長さL,短辺16の長さD及び突出辺17の長さHの関係を、L×D×Hを一定に設定した下記の実施例1〜5を用意し、これらについて行なった。
実施例1は、刷毛本体10の毛束体11の外部への突出部分14の長辺15の長さL,短辺16の長さD及び突出辺17の長さHの関係を、L>D>Hに設定したものである。この実施例1では、L=80mm,H=20mm,D=40mmとした。
実施例2は、上記実施の形態と同様に、長辺15の長さL,短辺16の長さD及び突出辺17の長さHの関係を、L>H>Dに設定したものである。この実施例2では、L=80mm,H=40mm,D=20mmとした。
実施例3は、長辺15の長さL,短辺16の長さD及び突出辺17の長さHの関係を、H>L>Dに設定したものである。この実施例3では、L=40mm,H=80mm,D=20mmとした。
実施例4は、長辺15の長さL,短辺16の長さD及び突出辺17の長さHの関係を、H=L=Dに設定したものである。この実施例4では、L=40mm,H=40mm,D=40mmとした。
実施例5は、刷毛本体10の毛束体11を円柱状に形成したものである。この実施例5では、L=51mm,D(直径)=40mmとした。
【0041】
そして、これらについて、ボルト,ナットの突起部分Tの塗装を行ない比較した。
ここでは、突起部分Tの大きさは、図16に示すように、高さm1 がm1 =40mm,最大幅m2 がm2 =40mmのものを用いた。また、突起部分TのピッチPは、P=80mmである。
【0042】
比較の結果、図16(b)に示すように、実施例2が優れた機能を示した。
実施例1は図16(a)に示すように、突起部分Tの基端部に塗り残しができやすく、また、列設されるボルトの間隔が狭いときは、隣のボルトに接触しやすく(図中X部分)、実施例2に比べて劣っている。
また、図16(c)に示すように、実施例3は塗布することが可能であるが、毛先が長いため不安定で、目標に毛先を当てることが困難なので、作業効率が悪くなる。
また、実施例3,実施例4及び実施例5は、塗布は可能であるが、塗布するときの塗布面の単位面積あたりに1回に通過する毛先の延べ本数が実施例2と比較して少ないので、実施例2と同等の塗面を得ようとすると、往復する回数が増えて非効率になってしまう。
よって、実施例2の形状が最も優れていることがわかる。
【0043】
即ち、鋼構造物(橋桁等)のボルト,ナットあるいはリベットを塗装する場合、一般に重防蝕塗装と言われ、粘度の高い厚膜塗料が用いられ、上記の作業が特に厳しく問われる塗装となる。
上記のように、作業性の根幹は、塗布回数を少なくすることと、刷毛で塗面をこする反復作業を少なくすることにほかならない。それは、1度に塗り付けられる塗布量と、1往復でこすりつけられる毛先の数量の多さに強く関係する。つまり、一定の塗布面を集中的に通過する毛先の量と塗布量である。実施例2の形状の場合、作業性の根幹である、塗布回数を少なくすることと、刷毛で塗面をこする反復作業を少なくすることをより効率よく行なうことができ、より高い機能性の向上を図ることができるのである。
【0044】
尚、上記実施の形態では、図17に示すように、バネ機構50を、支持部材21間に架設される略U字状の板バネ51で構成し、ヒンジ部40を、このバネ機構50で兼用するようにしても良い。この場合には、ヒンジ部40とバネ機構50を兼用できるので、部品点数を削減できる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の刷毛器具によれば、刷毛本体の毛束体の外部に突出する突出部分を、毛束体の突出方向の突出辺,該突出辺に直交する長辺及び短辺を有して区画された直方体の各面に接する部分を有した形状に形成し、各刷毛本体を長辺が平行になるように取付部材に取付け、突出辺の長さH,長辺の長さL及び短辺の長さDの関係を、L>H>Dに設定した構成としたので、作業性の根幹である、塗布回数を少なくすることと、刷毛で塗面をこする反復作業を少なくすることをより効率よく行なうことができ、より高い機能性の向上を図ることができる。
【0046】
また、突出辺の長さHを、15mm≦H≦60mm,長辺の長さLを、50mm≦L≦250mm,短辺の長さDを、5mm≦D≦30mmに設定した構成とした場合には、一般的な橋梁等の鉄骨構造物等において塗装を行なう際、有効になる。
【0047】
そしてまた、本発明の刷毛器具によれば、支持部材を各刷毛本体の毛束体が互いに近接・離間可能に回動可能にヒンジ部で連結し、バネ機構で各刷毛本体の毛束体を離間方向に付勢する構成としたので、突起部分を挟んでこれに塗料を塗布する際、塗装者が指先感覚で自在に各刷毛本体の幅を調整し、塗り摩擦圧力を調整できるので、塗料を塗り伸すことを十分に行なうことができ、部分的に塗り残しができたり、その部分だけ透けかすれができてしまう事態を防止することができ、塗装の品質を向上させることができる。また、バネ機構により各刷毛本体の毛束体を離間方向に付勢したので、塗装者の手に取付部材が常に密着するため、安定性があり、刷毛器具の操作性を向上させることができる。更に、塗布する突起部分の大きさに合わせて、塗布しながら各刷毛本体の幅を調整し、塗り摩擦圧力を調整できるので、操作性が極めて良く、突起部分の大きさに合わせて確実に塗装を行なうことができる。
【0048】
また、本刷毛器具によれば、平面部の塗装を行なう場合には、把持力を増して、一対の刷毛本体を合体させ、あたかも1つの刷毛のようにして、塗料を塗布することができ、逐一、平面用の刷毛に持ち替えなくてもそのまま、本刷毛器具を用いることができるので、それだけ、塗布作業を容易に行なうことができる。更に、比較的狭いところの塗装を行なう場合には、一対の刷毛本体を開き、一方の刷毛本体のみで塗装を行なうことができ、逐一、細い刷毛に持ち替えなくてもそのまま、本刷毛器具を用いることができるので、それだけ、塗布作業を容易に行なうことができる。
【0049】
更に、バネ機構を、支持部材間に架設される略U字状の板バネで構成した場合には、コイルスプリング等と比較して構造が簡単で、容易に作成することができる。
更にまた、支持部材に、指が入る孔を形成した場合には、指が孔に入るので、把持が容易で取付部材全体を確実に把持することができ、塗布時に取り落としにくくすることができる。
この場合、孔の上側に入れられた指が当接する当接板を設けた場合には、指が当接板に引っ掛かるのでより一層取付部材全体を確実に把持することができるとともに指先に塗装面の状態をよく伝えることができるようになる。
また、刷毛本体を支持部材に対して着脱可能にした場合には、刷毛本体を繰り返し使用し、毛束体が消耗してしまっても、別の新しい刷毛本体に交換することができるので、メンテナンスを容易にすることができる。
【0050】
更に、取付部材に各刷毛本体の毛先面の傾斜角度を調整可能にする角度調整機構を設けた場合には、突起部分に対して最適な角度関係で刷毛本体の毛状体を接触させることができるようになり、この点でも、塗料を塗り伸すことを十分に行なうことができ、部分的に塗り残しができたり、その部分だけ透けかすれができてしまう事態を防止することができ、塗装の品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る刷毛器具を示す斜視図である。
【図2】本発明の基本的技術思想を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る刷毛器具を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る刷毛器具を示す正面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る刷毛器具の刷毛本体を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は突起部分への当接状態を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る刷毛器具を把持した状態を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る刷毛器具を用いて突起部分の塗装作業をする場合の状態を示す図であり、(a)は刷毛本体を幅広に設定した状態の側面図であり、(b)は刷毛本体を幅狭に設定した状態の側面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る刷毛器具を用いて、突起部分を塗装する場合の状態を示す図であり、刷毛本体を幅広に設定した状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る刷毛器具を用いて、突起部分を塗装する状態を示す図であり、刷毛本体を幅狭に設定した状態を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る刷毛器具を用いて、突起部分の塗装終了後、平面を塗装した場合の作用を示す斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る刷毛器具を用いて、トタン屋根を塗装した場合の作用を示す斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る刷毛器具を用いて、トタン屋根の継ぎ目を塗装した場合の作用を示す斜視図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る刷毛器具を用いて、トタン屋根の凸条を塗装した場合の作用を示す斜視図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る刷毛器具の刷毛本体の毛束体の形状例を示す図である。
【図15】本発明の実施例に係る刷毛器具の刷毛本体の例を示す図である。
【図16】本発明の実施例に係る刷毛器具の刷毛本体の使用状態を比較する図である。
【図17】本発明の実施例に係る刷毛器具のヒンジ部の別の例を示す斜視図である。
【図18】従来の刷毛器具の一例を示す斜視図である。
【図19】突起部分の塗布状態を示す図であり、(a)は正常状態を示す図、(b)及び(c)は不具合のある状態を示す図である。
【符号の説明】
K 刷毛器具
Ka 刷毛器具
T 突起部分
Ta ボルト
Tb ナット
1 刷毛本体
2 毛束体
3 ボルト
4 ナット
5 取付部材
10 刷毛本体
11 毛束体
12 束ね部
13 カバー
14 突出部分
15 長辺
16 短辺
17 突出辺
18 直方体
20 取付部材
21 支持部材
22 先端側部
23 基端側部
24 ボルト
25 ナット
26 孔
27 当接板
30 角度調整機構
31 軸受部
32 軸受部
33 回動軸
34 ナット
35 噛合部
40 ヒンジ部
41 架設体
42 接合部
50 バネ機構
51 板バネ
52 ボルト
53 ナット

Claims (7)

  1. 多数の毛状体をその毛先を略揃えて束ねてなる毛束体を有した一対の刷毛本体と、該各刷毛本体が互いの位置間隔の中心に向かって傾きあうように取付けられ把持可能な取付部材とを備えた刷毛器具において、
    上記刷毛本体の毛束体の外部に突出する突出部分を、毛束体の突出方向の突出辺,該突出辺に直交する長辺及び短辺を有して区画された直方体の各面に接する部分を有した形状に形成し、上記各刷毛本体を上記長辺が平行になるように上記取付部材に取付け、上記突出辺の長さH,長辺の長さL及び短辺の長さDの関係を、L>H>Dに設定し、
    上記突出辺の長さHを、15mm≦H≦60mm,長辺の長さLを、50mm≦L≦250mm,短辺の長さDを、5mm≦D≦30mmに設定したことを特徴とする刷毛器具。
  2. 記取付部材を、各刷毛本体を夫々支持する一対の支持部材と、上記支持部材を各刷毛本体の毛束体が互いに近接・離間可能に回動可能に連結するヒンジ部と、各刷毛本体の毛束体を離間方向に付勢するバネ機構とを備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の刷毛器具。
  3. 上記バネ機構を、上記支持部材間に架設される略U字状の板バネで構成したことを特徴とする請求項2記載の刷毛器具。
  4. 上記支持部材に、指が入る孔を形成したことを特徴とする請求項2または3記載の刷毛器具。
  5. 上記孔の上側に、入れられた指が当接する当接板を設けたことを特徴とする請求項4記載の刷毛器具。
  6. 上記刷毛本体を支持部材に対して着脱可能にしたことを特徴とする請求項2乃至5いずれかに記載の刷毛器具。
  7. 上記取付部材に上記各刷毛本体の毛先面の傾斜角度を調整可能にする角度調整機構を設けたことを特徴とする請求項2乃至6いずれかに記載の刷毛器具。
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