JP3078993B2 - 農用トラクタの対地作業装置昇降構造 - Google Patents

農用トラクタの対地作業装置昇降構造

Info

Publication number
JP3078993B2
JP3078993B2 JP06304471A JP30447194A JP3078993B2 JP 3078993 B2 JP3078993 B2 JP 3078993B2 JP 06304471 A JP06304471 A JP 06304471A JP 30447194 A JP30447194 A JP 30447194A JP 3078993 B2 JP3078993 B2 JP 3078993B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dead zone
setting device
position setting
links
link
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06304471A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08154416A (ja
Inventor
聡 飯田
俊也 福本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP06304471A priority Critical patent/JP3078993B2/ja
Publication of JPH08154416A publication Critical patent/JPH08154416A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3078993B2 publication Critical patent/JP3078993B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機体の後部にリンクを
介して対地作業装置を昇降自在に連結し、アクチュエー
タによりリンクを介して対地作業装置を昇降操作するよ
うに構成した農用トラクタにおける対地作業装置の昇降
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような農用トラクタにおいては、
機体に対するリンクの上下位置を検出する位置センサー
を備えて、ポジション設定器で設定される上下位置を挟
んだ不感帯内に位置センサーの検出値が入るように、ア
クチュエータによって対地作業装置を昇降操作するよう
に構成しているものがある。これにより、ポジション設
定器で設定する上下位置を充分大きな設定値以上に設定
操作すれば、対地作業装置が地面から大きく上昇操作さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のような対地作業
装置の昇降操作の構造において、対地作業装置を地面か
ら大きく上昇操作した状態で機体を走行させると、特に
大重量の対地作業装置の場合、対地作業装置自身の慣性
や機体の振動により対地作業装置が上下に揺れることが
ある。このように対地作業装置が上下に揺れると、対地
作業装置の上下動作によりリンクがたわんでこれが位置
センサーに伝えられ、位置センサーの検出値が変化して
ポジション設定器で設定される上下位置を挟んだ不感帯
から外れるようなことがある。
【0004】これにより、位置センサーの検出値が前述
の不感帯内に戻るようにアクチュエータによって対地作
業装置が昇降操作され、位置センサーの検出値が不感帯
からまた外れると、再びアクチュエータによって対地作
業装置が昇降操作されると言う状態(ハンチング現象)
が繰り返されてしまうので、改善の余地があった。本発
明は、ポジション設定器で設定される上下位置を挟んだ
不感帯内に位置センサーの検出値が入るように、アクチ
ュエータによって対地作業装置を昇降操作するように構
成した農用トラクタの対地作業装置昇降構造において、
対地作業装置を地面より大きく上昇操作した場合の対地
作業装置の揺れを防止することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな農用トラクタの対地作業装置昇降構造において、次
のように構成することにある。つまり、 〔1〕機体の後部にリンクを介して対地作業装置を昇降
自在に連結して、リンクを昇降操作するアクチュエータ
と、機体に対するリンクの上下の位置を検出する位置セ
ンサーと、所望の上下位置を人為的に設定変更可能なポ
ジション設定器とを備え、ポジション設定器で設定され
る上下位置を挟んだ第1不感帯内に、位置センサーの検
出値が入るように、アクチュエータを作動させるポジシ
ョン制御手段を備えると共に、位置センサーの検出値が
第1不感帯から出て再び第1不感帯内に戻る状態が、連
続して繰り返されるハンチング現象を検出する検出手段
を備え、ポジション設定器の操作によりリンクを設定位
置以上に上昇操作した状態で、検出手段によりハンチン
グ現象が検出されると、第1不感帯よりも幅の広い第2
不感帯を、第1不感帯に代えてポジション設定器で設定
される上下位置に設定する不感帯変更手段を備えてあ
る。
【0006】〔2〕前項〔1〕の構成において、ポジシ
ョン設定器の操作によりリンクを設定位置以上に上昇操
作した状態からリンクを設定位置よりも下方に下降操作
すると、第2不感帯に代えて第1不感帯をポジション設
定器で設定される上下位置に再び設定するように、不感
帯変更手段を構成してある。
【0007】〔3〕前項〔2〕の構成において、ポジシ
ョン設定器の操作によりリンクを設定位置以上に上昇操
作した際に、第1不感帯に代えて第2不感帯がポジショ
ン設定器で設定される上下位置に設定されたことを記憶
する記憶手段を備え、ポジション設定器の操作によりリ
ンクを設定位置以上に上昇操作し、次にリンクを設定位
置よりも下方に下降操作して、リンクを設定位置以上に
再び上昇操作した際において、以前に第1不感帯に代え
て第2不感帯が設定されたことが記憶手段に記憶されて
いると、直ちに第1不感帯に代えて第2不感帯をポジシ
ョン設定器で設定される上下位置に設定するように不感
帯変更手段を構成してある。
【0008】
【作用】
〔I〕前項〔1〕のように構成すると例えば図1に示す
ように、設定位置Cよりも下側においては、ポジション
設定器で設定される上下位置A2に対して幅の狭い第1
不感帯B1が設定されており、リンク(対地作業装置)
の上下の位置を検出する位置センサー8(角度センサ
ー)の検出値Dが、ポジション設定器の上下位置A2の
第1不感帯B1内に入るように、アクチュエータによっ
てリンク(対地作業装置)が昇降操作される。このよう
に、ポジション設定器を高低に操作して上下位置を変更
することにより、機体に対するリンク(対地作業装置)
の上下の位置を任意に設定変更することができるのであ
り、ポジション設定器の上下位置に対して幅の狭い第1
不感帯を設定することによって、ポジション設定器で設
定される上下位置に対して、リンク(対地作業装置)が
精度良く昇降操作される。
【0009】次に、ポジション設定器の上下位置A1を
設定位置C以上に上昇側に操作したとする。このような
操作を行うと、上昇側に設定変更されたポジション設定
器の上下位置A1(第1不感帯B1)に対応するよう
に、アクチュエータによってリンク(対地作業装置)が
上昇操作される。この場合、対地作業装置の重量による
慣性や機体の振動等により、アクチュエータが正逆に作
動を繰り返し、位置センサー8の検出値Dが上下位置A
1を挟んで第1不感帯B1を上側及び下側に越えて振動
するような状態が生じた場合、ハンチング現象が発生し
たと判断される。
【0010】以上のようにハンチング現象が発生したと
判断されると、第1不感帯B1に代えて第1不感帯B1
よりも幅の広い第2不感帯B2,B3が、ポジション設
定器の上下位置A1に対して設定される。このように、
ポジション設定器の上下位置A1に対して幅の広い第2
不感帯B2,B3を設定してやることにより、位置セン
サー8の検出値Dが上下位置A1を挟んで第2不感帯B
2,B3を上側及び下側に越えて振動するような状態が
抑えられ、アクチュエータが正逆に作動を繰り返す状態
が抑えられてハンチング現象が収束する。
【0011】〔II〕前項〔2〕のように構成すると、
前項〔1〕の構成の場合と同様に前項〔I〕に記載の
「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作
用」を備えている。例えば図1に示すように、ポジショ
ン設定器の上下位置A1を設定位置C以上に上昇側に操
作しリンク(対地作業装置)を上昇操作した後におい
て、ポジション設定器の上下位置A2を再び設定位置C
よりも下降側に操作し、リンク(対地作業装置)を下降
操作したとする。
【0012】この場合に前項〔2〕のように構成する
と、リンク(対地作業装置)を下降操作した際に、前項
〔I〕で説明したようにして設定された幅の広い第2不
感帯B2,B3に代えて、再び元の幅の狭い第1不感帯
B1がポジション設定器の上下位置A2に対して自動的
に設定される。これにより、設定位置よりも下側におい
ては前述と同様に、ポジション設定器の上下位置に対す
る幅の狭い第1不感帯により、ポジション設定器で設定
される上下位置に対して、リンク(対地作業装置)が精
度良く昇降操作される。
【0013】〔III〕前項〔3〕のように構成する
と、前項〔1〕及び〔2〕の構成の場合と同様に前項
〔I〕及び〔II〕に記載の「作用」を備えており、こ
れに加えて以下のような「作用」を備えている。例えば
図1に示すように、ポジション設定器の上下位置A1を
設定位置C以上に上昇側に操作しリンク(対地作業装
置)を上昇操作して、ポジション設定器の上下位置A2
を再び設定位置Cよりも下降側に操作しリンク(対地作
業装置)を下降操作した後において、ポジション設定器
の上下位置A3を再び設定位置C以上に上昇側に操作し
てリンク(対地作業装置)を上昇操作したとする。
【0014】この場合に前項〔3〕のように構成する
と、以前にリンク(対地作業装置)を設定位置C以上に
上昇操作した際において、例えば図1に示すようにポジ
ション設定器の上下位置A1に対して幅の狭い第1不感
帯B1に代えて、幅の広い第2不感帯B2,B3が設定
されていると、この幅の広い第2不感帯B2,B3が設
定されたことが記憶されている。これにより、以前にリ
ンク(対地作業装置)を設定位置C以上に上昇操作した
際に幅の広い第2不感帯B2,B3が設定されたことが
記憶されていると、次にポジション設定器の上下位置A
3を再び設定位置C以上に上昇側に操作してリンク(対
地作業装置)を上昇操作した際に、ハンチング現象の発
生の有無を判断することなく、直ちに幅の狭い第1不感
帯B1に代えて幅の広い第2不感帯B3がポジション設
定器12の上下位置A3に設定される。
【0015】以上のように、以前にリンク(対地作業装
置)を設定位置以上に上昇操作した際にハンチング現象
が発生して幅の広い第2不感帯が設定されていれば、次
にリンク(対地作業装置)を設定位置以上に上昇操作し
た際にもハンチング現象の発生が予想されるので、前述
のように直ちに幅の広い第2不感帯を設定する。これに
より、ハンチング現象の発生を判断してからポジション
設定器の上下位置に幅の広い第2不感帯を設定するので
はなく、ハンチング現象の発生する前に幅の広い第2不
感帯を設定して、リンク(対地作業装置)を設定位置以
上に上昇操作した際に最初からハンチング現象の発生が
抑えられる。
【0016】
【発明の効果】請求項1のように構成すると、ポジショ
ン制御手段を備えた農用トラクタにおいて、対地作業装
置を地面より大きく上昇操作した場合に、幅の広い第2
不感帯を設定することにより対地作業装置のハンチング
現象を防止することができて、リンク(対地作業装置)
を上昇操作しての農用トラクタの走行安定性を向上させ
ることができた。この場合、リンク(対地作業装置)を
上昇操作する前の状態では幅の狭い第1不感帯が設定さ
れているので、ポジション設定器で設定される上下位置
に対してリンク(対地作業装置)が精度良く昇降操作さ
れると言う利点はそのまま備えている。
【0017】請求項2のように構成すると、請求項1の
ように構成した場合と同様に前述の請求項1の「発明の
効果」を備えている。そして、請求項2のように構成す
ると、リンク(対地作業装置)を上昇操作して幅の広い
第2不感帯が設定されても、リンク(対地作業装置)を
下降操作すれば自動的に幅の狭い第1不感帯に戻される
ので、ポジション設定器で設定される上下位置に対して
リンク(対地作業装置)が精度良く昇降操作されると言
う利点が、そのまま備えられるのであり、幅の広い第2
不感帯を幅の狭い第1不感帯に手動で戻すと言うような
ことを行わなくてもよく操作性も良いものとなる。
【0018】請求項3のように構成すると、請求項1及
び2のように構成した場合と同様に前述の請求項1及び
2の「発明の効果」を備えている。そして、請求項3の
ように構成すると、リンク(対地作業装置)を上昇操作
した際に幅の広い第2不感帯が設定されれば、そのこと
が記憶されている。これにより、次にリンク(対地作業
装置)を上昇操作した際にこの記憶に基づいて、ハンチ
ング現象の発生する前に幅の広い第2不感帯が設定され
るので、リンク(対地作業装置)を上昇操作した際に最
初からハンチング現象の発生が抑えられることになり、
農用トラクタの走行安定性をさらに向上させることがで
きた。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図3は農用トラクタの後部を示しており、上下揺
動自在なトップリンク1(リンクに相当)と左右一対の
ロアリンク2(リンクに相当)を介して、プラウ4(対
地作業装置に相当)をミッションケース3に昇降自在に
連結している。ミッションケース3の上部に、油圧シリ
ンダ5(アクチュエータに相当)により上下に揺動駆動
される一対のリフトアーム6が備えられ、この一対のリ
フトアーム6とロアリンク2とがリフトロッド7を介し
て連結されている。
【0020】この農用トラクタでは、機体に対するプラ
ウ4の高さを任意に設定変更できるポジション制御手段
を備えており、次にこのポジション制御手段について説
明する。図3及び図2に示すようにリフトアーム6の基
部に、機体に対するリフトアーム6の上下角度を検出す
る角度センサー8(トップリンク1及びロアリンク2の
位置センサーに相当)を設けており、機体の操縦部に人
為的に操作されるポテンショメータ型式のポジション設
定器12を設けている。
【0021】これにより図4に示すように、エンジン
(図示せず)の作動状態において(ステップS1)、ポ
ジション設定器12で設定される上下位置A1,A2に
対して最初に幅の狭い第1不感帯B1が設定される(ス
テップS2)。この状態においてリフトアーム6の上下
角度が角度センサー8により検出値Dとして検出され
(ステップS3)、ポジション設定器12で設定される
上下位置A1,A2の第1不感帯B1内に角度センサー
8の検出値Dが入るように、制御装置10が制御弁11
を操作して油圧シリンダ5によりリフトアーム6(プラ
ウ4)を上下に揺動操作する(ステップS4)。従っ
て、ポジション設定器12を高低に操作して上下位置A
1,A2を変更することにより、機体に対するプラウ4
の高さを任意に設定変更する。
【0022】次に、ポジション設定器12を操作してポ
ジション設定器12の上下位置A1,A2を設定位置C
以上に上昇側に操作したとする(ステップS5)。この
ような操作を行うと、上昇側に設定変更されたポジショ
ン設定器12の上下位置A1(第1不感帯B1)に対応
するように、油圧シリンダ5によりリフトアーム6(プ
ラウ4)が上昇操作される。
【0023】この場合、プラウ4の重量による慣性や機
体の振動等により、図1に示すように油圧シリンダ5が
伸縮動作を繰り返し、角度センサー8の検出値Dが上下
位置A1を挟んで第1不感帯B1を上側及び下側に越え
て振動するような状態が生じた場合、ハンチング現象が
発生したと判断される(検出手段に相当)(ステップS
8)。このようにハンチング現象が発生したと判断され
ると(ステップS8)、先ず図1に示すように第1不感
帯B1に代えて第1不感帯B1よりも少し幅の広い第2
不感帯B2が、ポジション設定器12の上下位置A1に
対して設定され(不感帯変更手段に相当)(ステップS
9,S10)、制御装置10に第2不感帯B2の設定が
記憶される(記憶手段に相当)(ステップS11)。
【0024】以上のような第2不感帯B2の設定によ
り、油圧シリンダ5の伸縮動作が収束し、角度センサー
8の検出値Dが上下位置A1を挟んだ第2不感帯B2内
に入ってハンチング現象が収束すれば、第2不感帯B2
が設定されたままとなる。しかし、第2不感帯B2を設
定しても前述のようなハンチング現象が収束しなければ
(ステップS3〜S8)、図1に示すように第2不感帯
B2に代えてこれよりも少し幅の広い第2不感帯B3
が、ポジション設定器12の上下位置A1に対して設定
され(不感帯変更手段に相当)(ステップS9,S1
2)、制御装置10に第2不感帯B3の設定が記憶され
る(記憶手段に相当)(ステップS13)。
【0025】以上のようにポジション設定器12の操作
により、設定位置C以上にリフトアーム6(プラウ4)
を上昇操作している状態において、次にポジション設定
器12を操作してポジション設定器12で設定される上
下位置A2を、設定位置Cよりも下降側に操作して、リ
フトアーム6(プラウ4)を下降操作したとする。この
ようにしてリフトアーム6(プラウ4)を下降操作する
と(ステップS5)、図1に示すように第2不感帯B
2,B3に代えて、元の幅の狭い第1不感帯B1がポジ
ション設定器12の上下位置A2に対して設定される
(不感帯変更手段に相当)(ステップS2)。これによ
り、設定位置Cよりも下側においては、前述と同様にポ
ジション設定器12で設定される上下位置A2の第1不
感帯B1内に角度センサー8の検出値Dが入るように、
油圧シリンダ5によりリフトアーム6(プラウ4)が上
下に揺動操作される(ステップS3,S4)。
【0026】次に、ポジション設定器12を操作してポ
ジション設定器12の上下位置A3を再び設定位置C以
上に上昇側に操作して、リフトアーム6(プラウ4)を
上昇操作したとする。このようにして再びリフトアーム
6(プラウ4)を上昇操作すると(ステップS5)、以
前にリフトアーム6(プラウ4)を上昇操作した際に制
御装置10において、第2不感帯B2が設定されたこと
が記憶されているか(ステップS11参照)、第2不感
帯B3が設定されたことが記憶されているか(ステップ
S13参照)が判断される(ステップS6,S7)。
【0027】これにより、第2不感帯B2が設定された
ことが記憶されていると(ステップS6)、ステップS
8におけるハンチング現象の発生の判断に関係なく、直
ちに第1不感帯B1に代えて、第2不感帯B2がポジシ
ョン設定器12の上下位置A3に設定される(不感帯変
更手段に相当)(ステップS10)。そして、第2不感
帯B3が設定されたことが記憶されていると(ステップ
S7)、ステップS8におけるハンチング現象の発生の
判断に関係なく、図1に示すように直ちに第1不感帯B
1に代えて、第2不感帯B3がポジション設定器12の
上下位置A3に設定される(不感帯変更手段に相当)
(ステップS12)。
【0028】以上のように、第2不感帯B2,B3が設
定された後にエンジンを停止操作すると(ステップS1
4)、第2不感帯B3が設定されたことの記憶が消去さ
れる(ステップS15)。これにより、キースイッチ1
3(図2参照)によりエンジンを再び始動操作すると
(ステップS1)、第2不感帯B3が設定されたことの
記憶が無い状態で、第1不感帯B1が再び設定される
(ステップS2)。
【0029】〔別実施例〕前述の実施例ではハンチング
現象の発生に基づき、事前に用意された第2不感帯B
2,B3を2段階に分けて設定するように構成している
が、この構成に代えて図5に示すように構成してもよ
い。図5に示すように、ポジション設定器12により設
定位置C以上の上下位置A1を設定してリフトアーム6
(プラウ4)を上昇操作した際に、ハンチング現象が発
生すると、そのときの角度センサー8の検出値Dのピー
ク値D1を複数個検出し、ピーク値D1の変化の幅より
も少し広い第2不感帯B4を設定するように構成する
(不感帯変更手段に相当)。プラウ4に代えてロータリ
耕耘装置(図示せず)を、対地作業装置としてトップリ
ンク1及びロアリンク2に連結した場合にも、本発明を
適用できる。
【0030】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポジション設定器で設定される上下位置、角度
センサーの検出値、第1及び第2不感帯の時間的関係を
示す図
【図2】リフトアーム及び油圧シリンダ、ポジション設
定器等の回路図
【図3】農用トラクタの後部及びプラウの側面図
【図4】ポジション設定器によりリンク(プラウ)を大
きく上昇操作した場合における制御の流れを示す図
【図5】別実施例において、ポジション設定器によりリ
ンク(プラウ)を大きく上昇操作した場合のポジション
設定器で設定される上下位置、角度センサーの検出値、
第1及び第2不感帯の時間的関係を示す図
【符号の説明】
1,2 リンク 4 対地作業装置 5 アクチュエータ 8 位置センサー 12 ポジション設定器 A1,A2,A3 ポジション設定器で設定される上下
位置 B1 第1不感帯 B2,B3,B4 第2不感帯 C 設定位置 D 位置センサーの検出値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01B 63/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体の後部にリンク(1),(2)を介
    して対地作業装置(4)を昇降自在に連結して、前記リ
    ンク(1),(2)を昇降操作するアクチュエータ
    (5)と、機体に対するリンク(1),(2)の上下の
    位置を検出する位置センサー(8)と、所望の上下位置
    (A1),(A2),(A3)を人為的に設定変更可能
    なポジション設定器(12)とを備え、 前記ポジション設定器(12)で設定される上下位置
    (A1),(A2)を挟んだ第1不感帯(B1)内に、
    前記位置センサー(8)の検出値(D)が入るように、
    前記アクチュエータ(5)を作動させるポジション制御
    手段を備えると共に、 前記位置センサー(8)の検出値(D)が前記第1不感
    帯(B1)から出て再び第1不感帯(B1)内に戻る状
    態が、連続して繰り返されるハンチング現象を検出する
    検出手段を備え、 前記ポジション設定器(12)の操作により前記リンク
    (1),(2)を設定位置(C)以上に上昇操作した状
    態で、前記検出手段によりハンチング現象が検出される
    と、前記第1不感帯(B1)よりも幅の広い第2不感帯
    (B2),(B3),(B4)を、前記第1不感帯(B
    1)に代えて前記ポジション設定器(12)で設定され
    る上下位置(A1)に設定する不感帯変更手段を備えて
    ある農用トラクタの対地作業装置昇降構造。
  2. 【請求項2】 前記ポジション設定器(12)の操作に
    より前記リンク(1),(2)を設定位置(C)以上に
    上昇操作した状態から前記リンク(1),(2)を前記
    設定位置(C)よりも下方に下降操作すると、前記第2
    不感帯(B2),(B3),(B4)に代えて前記第1
    不感帯(B1)を前記ポジション設定器(12)で設定
    される上下位置(A2)に再び設定するように、前記不
    感帯変更手段を構成してある請求項1記載の農用トラク
    タの対地作業装置昇降構造。
  3. 【請求項3】 前記ポジション設定器(12)の操作に
    より前記リンク(1),(2)を設定位置(C)以上に
    上昇操作した際に、前記第1不感帯(B1)に代えて第
    2不感帯(B2),(B3),(B4)が前記ポジショ
    ン設定器(12)で設定される上下位置(A1)に設定
    されたことを記憶する記憶手段を備え、 前記ポジション設定器(12)の操作により前記リンク
    (1),(2)を設定位置(C)以上に上昇操作し、次
    に前記リンク(1),(2)を前記設定位置(C)より
    も下方に下降操作して、前記リンク(1),(2)を設
    定位置(C)以上に再び上昇操作した際において、以前
    に第1不感帯(B1)に代えて第2不感帯(B2),
    (B3),(B4)が設定されたことが前記記憶手段に
    記憶されていると、直ちに前記第1不感帯(B1)に代
    えて前記第2不感帯(B2),(B3),(B4)を前
    記ポジション設定器(12)で設定される上下位置(A
    3)に設定するように、前記不感帯変更手段を構成して
    ある請求項2記載の農用トラクタの対地作業装置昇降構
    造。
JP06304471A 1994-12-08 1994-12-08 農用トラクタの対地作業装置昇降構造 Expired - Fee Related JP3078993B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06304471A JP3078993B2 (ja) 1994-12-08 1994-12-08 農用トラクタの対地作業装置昇降構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06304471A JP3078993B2 (ja) 1994-12-08 1994-12-08 農用トラクタの対地作業装置昇降構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08154416A JPH08154416A (ja) 1996-06-18
JP3078993B2 true JP3078993B2 (ja) 2000-08-21

Family

ID=17933425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06304471A Expired - Fee Related JP3078993B2 (ja) 1994-12-08 1994-12-08 農用トラクタの対地作業装置昇降構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3078993B2 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9708942B2 (en) 2010-03-19 2017-07-18 Eaton Corporation Rocker arm assembly and components therefor
EP2334914A4 (en) * 2008-07-22 2013-11-06 Eaton Corp OIL RATE SYSTEM OF A VALVE DRIVE AND OIL CONTROL VALVE
US9291075B2 (en) 2008-07-22 2016-03-22 Eaton Corporation System to diagnose variable valve actuation malfunctions by monitoring fluid pressure in a control gallery
US9938865B2 (en) 2008-07-22 2018-04-10 Eaton Corporation Development of a switching roller finger follower for cylinder deactivation in internal combustion engines
US9284859B2 (en) 2010-03-19 2016-03-15 Eaton Corporation Systems, methods, and devices for valve stem position sensing
US9038586B2 (en) 2010-03-19 2015-05-26 Eaton Corporation Rocker assembly having improved durability
US9016252B2 (en) 2008-07-22 2015-04-28 Eaton Corporation System to diagnose variable valve actuation malfunctions by monitoring fluid pressure in a hydraulic lash adjuster gallery
US9228454B2 (en) 2010-03-19 2016-01-05 Eaton Coporation Systems, methods and devices for rocker arm position sensing
US10415439B2 (en) 2008-07-22 2019-09-17 Eaton Intelligent Power Limited Development of a switching roller finger follower for cylinder deactivation in internal combustion engines
US20190309663A9 (en) 2008-07-22 2019-10-10 Eaton Corporation Development of a switching roller finger follower for cylinder deactivation in internal combustion engines
US8985074B2 (en) 2010-03-19 2015-03-24 Eaton Corporation Sensing and control of a variable valve actuation system
US9581058B2 (en) 2010-08-13 2017-02-28 Eaton Corporation Development of a switching roller finger follower for cylinder deactivation in internal combustion engines
US9194261B2 (en) 2011-03-18 2015-11-24 Eaton Corporation Custom VVA rocker arms for left hand and right hand orientations
US10087790B2 (en) 2009-07-22 2018-10-02 Eaton Corporation Cylinder head arrangement for variable valve actuation rocker arm assemblies
US11181013B2 (en) 2009-07-22 2021-11-23 Eaton Intelligent Power Limited Cylinder head arrangement for variable valve actuation rocker arm assemblies
US9885258B2 (en) 2010-03-19 2018-02-06 Eaton Corporation Latch interface for a valve actuating device
US9874122B2 (en) 2010-03-19 2018-01-23 Eaton Corporation Rocker assembly having improved durability
USD750670S1 (en) 2013-02-22 2016-03-01 Eaton Corporation Rocker arm
DE112015000034T5 (de) 2014-03-03 2015-11-19 Eaton Corporation Ventilbetätigungsvorrichtung und Verfahren zu deren Herstellung

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08154416A (ja) 1996-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3078993B2 (ja) 農用トラクタの対地作業装置昇降構造
JP3220335B2 (ja) 農用トラクタの作業装置に対する耕深制御装置
JP3220325B2 (ja) 農用トラクタのドラフト制御構造
JP3019361B2 (ja) 油圧制御装置
JP3044164B2 (ja) 農用トラクタのドラフト制御構造
JPS62138106A (ja) 対地作業機の昇降制御装置
JP3087310B2 (ja) 動力車両の油圧制御装置
JP3578706B2 (ja) 作業車のローリング制御構造
JP3053053B2 (ja) 作業車の作業装置姿勢変更構造
JPS62155015A (ja) コンバインの刈取制御装置
JPH0441821A (ja) ローダ制御装置
JPS6248306A (ja) 作業機の傾斜制御装置
JPH0449852Y2 (ja)
JP3220336B2 (ja) 農用トラクタの作業装置に対する昇降制御装置
JP2827310B2 (ja) 移動農機の姿勢制御装置
JPS62198304A (ja) 対地作業装置の制御構造
JPH0253404A (ja) 農作業車の作業装置昇降操作構造
JP2508794Y2 (ja) 作業用走行車における畦高さ検知装置
JPS633704A (ja) 対地作業機の制御方法
JPS6128306A (ja) 農用トラクタ
JP3074812B2 (ja) 対地作業機の鋤込み制御装置
JP2743528B2 (ja) 対地作業機の左右傾斜姿勢制御装置
JPS6296003A (ja) 対地作業機のロ−リング制御装置
JPH0365924B2 (ja)
JPH0475507A (ja) 昇降制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090616

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090616

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100616

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110616

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120616

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees