JP3044164B2 - 農用トラクタのドラフト制御構造 - Google Patents

農用トラクタのドラフト制御構造

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JP3044164B2 JP6134780A JP13478094A JP3044164B2 JP 3044164 B2 JP3044164 B2 JP 3044164B2 JP 6134780 A JP6134780 A JP 6134780A JP 13478094 A JP13478094 A JP 13478094A JP 3044164 B2 JP3044164 B2 JP 3044164B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機体の後部にリンクを
介して対地作業装置(プラウ等)を昇降自在に連結し、
アクチュエータによりリンクを介して対地作業装置を昇
降操作するように構成した農用トラクタのドラフト制御
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような農用トラクタでは、対地作
業装置からリンクを介して機体に掛かる牽引負荷を検出
する負荷センサーを備えて、負荷センサーの検出値が深
さ設定器で設定される設定値(牽引負荷)となるよう
に、アクチュエータによって対地作業装置を自動的に昇
降操作する昇降制御手段を備えているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のような農用トラ
クタは、比較的乾いた走行抵抗の小さな作業地を走行し
て作業を行うこともあれば、軟らかく走行抵抗の大きな
作業地を走行して作業を行うこともある。従って、特に
軟らかく走行抵抗の大きな作業地において対地作業装置
を牽引して作業を行うと、エンジンに対しては対地作業
装置からの牽引負荷に加えて、走行抵抗に基づく車輪へ
の走行負荷が掛かることになる。これにより、対地作業
装置からの牽引負荷があまり大きくなくても、車輪への
走行負荷が大きくなればエンジンの停止を招くことにな
る。本発明は、牽引負荷に基づいて対地作業装置を自動
的に昇降操作するように構成した農用トラクタのドラフ
ト制御構造において、作業地の状態によるエンジンの停
止を抑えることができるように構成することを目的とし
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな農用トラクタのドラフト制御構造において、次のよ
うに構成することにある。つまり、機体の後部にリンク
機構を上下揺動自在に連結し、リンク機構に対地作業装
置を連結して、機体に対してリンク機構を上下に揺動操
作するアクチュエータと、対地作業装置からリンク機構
を介して機体に掛かる牽引負荷を検出する負荷センサー
と、対地作業装置の作業深さに対応する設定値を人為的
に設定する深さ設定器とを備え、負荷センサーの検出値
が深さ設定器で設定される設定値に維持されるように、
アクチュエータを作動させて対地作業装置を昇降操作す
る昇降制御手段を備えると共に、機体に搭載されたエン
ジンの回転数を検出する回転数センサーと、昇降制御手
段の作動開始後の回転数センサーの検出値を基準回転数
として記憶する記憶手段とを備え、昇降制御手段による
対地作業装置の昇降操作に伴って生じる回転数センサー
の検出値と基準回転数との差に基づいて、深さ設定器の
設定値又は負荷センサーの検出値に補正を与える補正手
段を備えてある。
【0005】
【作用】本発明のように構成すると先ず負荷センサーの
検出値(牽引負荷)に基づき、この検出値が深さ設定器
で設定される設定値に一致するように、対地作業装置が
昇降制御手段により自動的に昇降操作されていく。そし
て、走行抵抗の大きな作業地で対地作業装置を牽引して
作業を行うと、エンジンに対しては対地作業装置からの
牽引負荷に加えて、走行抵抗に基づく車輪への走行負荷
が掛かることになるので、作業の開始に伴い車輪への走
行負荷が大きくなればエンジンの回転数も低下してい
く。
【0006】このようにエンジンの回転数が低下してい
くと、作業開始時のエンジンの回転数(基準回転数)と
現在の回転数との差が求められ、この差に基づいて深さ
設定器の設定値又は負荷センサーの検出値に補正が与え
られる。この場合、深さ設定器の設定値を対地作業装置
の作業深さが浅くなる側に補正したり、負荷センサーの
検出値(牽引負荷)を実際よりも負荷大側に補正したり
すれば、対地作業装置が全体的に上昇操作されて作業深
さが浅くなり、対地作業装置から機体に掛かる牽引負荷
が小さくなる。これにより、車輪への走行負荷が大きく
なっても、その分だけ対地作業装置からの牽引負荷が小
さくなるので、エンジンの停止が回避される。
【0007】
【発明の効果】以上のように、牽引負荷に基づいて対地
作業装置を自動的に昇降操作するように構成した農用ト
ラクタのドラフト制御構造において、車輪への走行負荷
が大きくなった場合、対地作業装置からの牽引負荷を自
動的に小さくすることにより、作業地の状態に関係なく
負荷の増大によるエンジンの停止を回避できるようにな
って、農用トラクタのドラフト制御性能の向上及び作業
能率の向上を図ることができた。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図4に示すように、前輪1及び後輪2で支持され
た機体の前部にエンジン3を備え、機体の後部に操縦部
4及びミッションケース5を支持して農用トラクタを構
成している。上下揺動自在なトップリンク6(リンク機
構に相当)、及び左右一対のロアリンク7(リンク機構
に相当)を介して、プラウ8(対地作業装置に相当)
を、ミッションケース5の後部に昇降自在に連結してい
る。ミッションケース5の上部に、油圧シリンダ9(ア
クチュエータに相当)により上下に揺動駆動される一対
のリフトアーム10が備えられ、一対のリフトアーム1
0とロアリンク7とがリフトロッド11を介して連結さ
れている。
【0009】図1に示すようにリフトアーム10の基部
に、機体に対するリフトアーム10の上下角度を検出す
る角度センサー12を設けており、機体の操縦部4に人
為的に操作されるレバー型式でポテンショメータ型式の
ポジション設定器13を設けている。これにより、角度
センサー12の検出値がポジション設定器13の上下位
置となるように、制御装置14が制御弁15を切換操作
して油圧シリンダ9によりリフトアーム10を上下に揺
動操作するのであり、ポジション設定器13を高低に操
作することによって、リフトアーム10を任意の角度に
変更操作することができる。
【0010】プラウ8を機体に対する所定の高さまで一
気に上昇操作するレバー型式の昇降スイッチ16を、機
体の操縦部4に設けている。これにより、昇降スイッチ
16を上昇側に操作すると、後述する深さ設定器17及
びポジション設定器13に優先して制御弁15が操作さ
れて、プラウ8が機体に対する所定の高さまで一気に上
昇操作されるのであり、昇降スイッチ16を下降側に操
作するとプラウ8が元の位置にまで下降操作されて、深
さ設定器17又はポジション設定器13による状態に戻
る。
【0011】この農用トラクタでは、プラウ8から機体
に掛かる牽引負荷に基づいてプラウ8を自動的に昇降操
作するように構成しており、次にこの昇降操作の構成に
ついて説明する。図1に示すようにミッションケース5
とロアリンク7との連結部に、プラウ8からロアリンク
7を介して掛かる牽引負荷を検出する負荷センサー18
を設けており、機体の操縦部4に人為的に操作されるポ
テンショメータ型式の深さ設定器17を設けている。エ
ンジン3のアクセル(図示せず)を操作するアクセルレ
バー19が機体の操縦部4に備えられており、アクセル
レバー19の操作位置によりアクセル開度Gを検出する
アクセルセンサー20を備えている。又、エンジン3の
回転数を検出する回転数センサー21を備えている。
【0012】これにより図2及び図3に示すように、ポ
ジション設定器13又は昇降スイッチ16によりプラウ
8を地面にまで下降操作して(ステップS1)、機体を
走行させ始めるとプラウ8の昇降操作が開始される(ス
テップS2,S3)。この場合、負荷センサー18の検
出値が深さ設定器17で設定される設定値H(牽引負
荷)よりも大きくなると、制御装置14により油圧シリ
ンダ9用の制御弁15が操作されてプラウ8が自動的に
上昇操作され、負荷センサー18の検出値が深さ設定器
17で設定される設定値Hよりも小さくなると、プラウ
8が自動的に下降操作される。このように、負荷センサ
ー18の検出値が深さ設定器17で設定される設定値H
に一致するように、プラウ8が自動的に昇降操作され
る。そして、深さ設定器17を操作して設定される設定
値Hを大側(深い側)及び小側(浅い側)に変更するこ
とにより、プラウ8の掘り起こし深さを任意に設定変更
できる(以上、昇降制御手段に相当)。
【0013】このような昇降操作の開始後にエンジン3
の回転数が安定すると(ステップS4)、このときのア
クセルセンサー20の検出値がアクセル開度Gとして
(ステップS5)、このときの回転数センサー21の検
出値が基準回転数Nとして(ステップS6)、制御装置
14に記憶される(記憶手段に相当)。
【0014】次に機体がある程度走行すると、回転数セ
ンサー21によりエンジン3の現在の回転数N2が検出
されて、記憶されている基準回転数Nと現在の回転数N
2との差N1が求められ(ステップS7)、この差N1
の変化率Dが求められる(ステップS8)。求められた
差N1及び差N1の変化率Dに基づいてファジィ推論に
より、深さ設定器17の設定値Hに対する補正値H1
(補正に相当)が求められ(ステップS9)、この補正
値H1が深さ設定器17の設定値Hに付加されて補正設
定値H2が設定される(ステップS10)。
【0015】この場合、現在の回転数N2が基準回転数
Nよりも低ければ、エンジン3に大きな負荷が掛かって
いると判断されて、補正値H1により補正設定値H2が
深さ設定器17の設定値Hよりも小さなものに設定され
る(プラウ8の掘り起こし深さが浅くなる側)。逆に、
現在の回転数N2が基準回転数Nよりも高ければ、エン
ジン3にあまり負荷が掛かっていないと判断されて、補
正値H1により補正設定値H2が深さ設定器17の設定
値Hよりも大きなものに設定される(プラウ8の掘り起
こし深さが深くなる側)(以上、補正手段に相当)。
【0016】以上のようにして補正設定値H2が設定さ
れるとタイマーがカウントを開始して(ステップS1
1)、これ以後は負荷センサー18の検出値が補正設定
値H2に一致するように、前述と同様にしてプラウ8が
自動的に昇降操作されていく(ステップS12)。この
状態で設定時間が経過すると(ステップS15)、ステ
ップS7に移行して、再びエンジン3の現在の回転数N
2の検出、記憶されている基準回転数Nと現在の回転数
N2との差N1及び差N1の変化率Dの算出、差N1及
び差N1の変化率Dに基づい補正値H1の算出が行わ
れ、新たな補正設定値H2が設定される。そして、ステ
ップS12に移行し新たな補正設定値H2に基づいて、
プラウ8が自動的に昇降操作されていく。
【0017】図3のステップS12〜S15の間におい
て、機体が畦際に達して機体を畦際で旋回させる場合、
ポジション設定器13又は昇降スイッチ16によりプラ
ウ8が地面から上昇操作されると(ステップS13)、
ステップS1に移行して最初の状態に戻る。図3のステ
ップS12〜S15の間において、アクセルレバー20
が操作されると(ステップS14)、ステップS4に移
行してエンジン3の回転数が安定してから、前述の制御
が繰り返されていく。
【0018】〔別実施例〕前述の構成では、エンジン3
の現在の回転数N2と基準回転数Nとの差N1、及び差
N1の変化率Dにより補正設定値H2を設定している
が、エンジン3の現在の回転数N2と基準回転数Nとの
差N1のみにより、補正設定値H2を設定するように構
成してもよい。前述の構成では、求められた補正値H1
を深さ設定器17の設定値Hに付加して補正設定値H2
を設定しているが、深さ設定器17の設定値Hはそのま
まにしておき、負荷センサー18の検出値に補正値H1
を付加して、この補正値H1の付加された負荷センサー
18の検出値が、深さ設定器17の設定値Hとなるよう
にプラウ8を昇降操作するように構成してもよい。
【0019】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】リフトアーム及び油圧シリンダ、ポジション設
定器、深さ設定器等の回路図
【図2】プラウの昇降操作における制御の前半の流れを
示す図
【図3】プラウの昇降操作における制御の後半の流れを
示す図
【図4】農用トラクタ及びプラウ等の側面図
【符号の説明】
3 エンジン 6,7 リンク機構 8 対地作業装置 9 アクチュエータ 17 深さ設定器 18 負荷センサー 21 回転数センサー H 深さ設定器の設定値 H1 補正 N 基準回転数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01B 63/10 - 63/114

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体の後部にリンク機構(6),(7)
    を上下揺動自在に連結し、前記リンク機構(6),
    (7)に対地作業装置(8)を連結して、 機体に対して前記リンク機構(6),(7)を上下に揺
    動操作するアクチュエータ(9)と、前記対地作業装置
    (8)から前記リンク機構(6),(7)を介して機体
    に掛かる牽引負荷を検出する負荷センサー(18)と、
    前記対地作業装置(8)の作業深さに対応する設定値を
    人為的に設定する深さ設定器(17)とを備え、 前記負荷センサー(18)の検出値が前記深さ設定器
    (17)で設定される設定値(H)に維持されるよう
    に、前記アクチュエータ(9)を作動させて前記対地作
    業装置(8)を昇降操作する昇降制御手段を備えると共
    に、 機体に搭載されたエンジン(3)の回転数を検出する回
    転数センサー(21)と、前記昇降制御手段の作動開始
    後の前記回転数センサー(21)の検出値を基準回転数
    (N)として記憶する記憶手段とを備え、 前記昇降制御手段による対地作業装置(8)の昇降操作
    に伴って生じる前記回転数センサー(21)の検出値と
    前記基準回転数(N)との差に基づいて、前記深さ設定
    器(17)の設定値(H)又は前記負荷センサー(1
    8)の検出値に補正(H1)を与える補正手段を備えて
    ある農用トラクタのドラフト制御構造。
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