JP3078542B1 - 配管継手 - Google Patents

配管継手

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JP3078542B1
JP3078542B1 JP11198069A JP19806999A JP3078542B1 JP 3078542 B1 JP3078542 B1 JP 3078542B1 JP 11198069 A JP11198069 A JP 11198069A JP 19806999 A JP19806999 A JP 19806999A JP 3078542 B1 JP3078542 B1 JP 3078542B1
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joint
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明弘 池田
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Abstract

【要約】 【課題】排水管の配管施工現場での配向角度の調整が適
切且つ容易に行え、従来の如く排水管を強制変位して配
向角度の調整を行う場合における接合部の隙間の生成、
これによる水漏れや接合不良の問題を適正に防止する。 【解決手段】点検筒1aの側壁から複数の分岐管継手1
bを互いに一定の配向角度を以て一体に突設した配管継
手1において、上記分岐管継手1bに摺動管継手2を入
れ子にし、該摺動管継手2と上記分岐管継手1bとを上
記入れ子部3において略同一曲率の円弧形に曲成し、該
円弧形軌跡4上において上記摺動管継手2を摺動させる
ことにより、該摺動管継手2の先端部の配向角度αを調
整し、該先端部に配管用の長尺パイプ6を接合する構成
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水パイプ等の配
管パイプを形成する長尺パイプの接続部に用いる配管継
手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、点検筒側壁から様々な角度で突設
された複数の分岐管継手を持つ多種類の配管継手が販売
されており、該配管継手群の中から施工現場に適合する
数の分岐管継手と配向角度を備えた配管継手を選択し、
上記分岐管継手に長尺パイプを接合し配管が行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、配管施工
現場においては、分岐管継手に挿入した長尺パイプを強
制的に弾性変位させて角度調整を行っており、このため
分岐管継手と長尺パイプの接合部に隙間が生じ、水漏れ
を誘発する原因となるばかりか、接着材による接合不良
を生ずる問題点を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の如き問題
点を有効に解決する配管継手を提供するものであり、そ
の手段として点検筒の側壁から複数の分岐管継手を互い
に一定の配向角度を以て一体に突設した配管継手におい
て、上記分岐管継手に摺動管継手を入れ子構造にする。
【0005】そして該摺動管継手と上記分岐管継手とを
上記入れ子部において略同一曲率の円弧形に曲成し、該
円弧形軌跡上において上記摺動管継手を摺動させること
により、該摺動管継手の先端部の配向角度を調整し、該
先端部に配管用の長尺パイプを接合する構成としたもの
である。
【0006】これによって従来の長尺パイプの強制変位
に伴う隙間の生成、該隙間による水漏れを誘発する問題
や接着材による接合不良の問題を招来することなく長尺
パイプの配向角度の調整を現場で適正且つ容易に行え
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図1
乃至図5に基づいて詳述する。図1や図3に示すよう
に、配管継手1は点検筒1aの側壁から一定の配向角度
を以て一体に突設された分岐管継手1bを有し、上記分
岐管継手1bに嵌脱可に形成された摺動管継手2を有す
る。この配管継手1は合成樹脂にて一体成形されてい
る。
【0008】上記分岐管継手1bは円弧形に曲成した円
弧部1cを有し、摺動管継手2は入れ子部3において上
記円弧部1cと略同一曲率の円弧形に曲成された円弧部
2aと、該円弧部2aに連設された直管部2bを有す
る。即ち摺動管継手2はその一端側に円弧部2aを有
し、他端側に直管部2bを有する複合構造である。
【0009】上記分岐管継手1bの円弧部1cに上記摺
動管継手2の円弧部2aを外挿し入れ子構造にする。
【0010】即ち入れ子部3は分岐管継手1bの円弧部
1cと摺動管継手2の円弧部2aとにより構成され、摺
動管継手2は該入れ子部3において両円弧部1c,2a
の円弧形軌跡4上において且つ一平面において摺動可能
である。
【0011】上記配管継手1が二方向以上複数方向に突
設された分岐管継手1bを有する場合、その一つ又は複
数個と上記摺動管継手2とを入れ子部3において略同一
曲率の円弧形に曲成した円弧部1c,2aを有する場合
を含む。
【0012】斯くして、入れ子部3において円弧部2a
を円弧部1cの案内により両者の軸線である円弧形軌跡
4に沿って、図1に示す縮小状態より、図2に示す伸長
状態へ摺動させることにより摺動管継手2の先端部、即
ち直管部2bの軸線5の配向角度αを変化させ調整を行
うことができる。
【0013】上記角度調整に先立ち直管部2bに長尺パ
イプ6の基端を内挿し接着剤を介して接合しておき、上
記角度調整によって、長尺パイプ6の配向角度を調整す
る。
【0014】上記摺動管継手2の摺動量は僅かであって
も、直管部2bと長尺パイプ6の基端部の配向角度αは
円弧部の曲率に応じ増幅される。換言すれば長尺パイプ
6の先端部は大幅に変位する。よって一個の配管継手に
より、配管施工現場における配管角度の調整に柔軟に対
応し、健全なる継手を有する配管工事を行うことができ
る。
【0015】又、図1乃至図2に示すように、配向角度
α及び摺動管継手2の摺動量を指示する配向角度指示目
盛1dを、円弧部1cの外周面に軸線方向に亘って間隔
的に設け、摺動管継手2の摺動量を指示することによっ
て、配向角度の調整の指針とする。
【0016】又、図1乃至図5に示すように、摺動管継
手2の円弧部2aと直管部2bの境に摺動管継手2の縮
小方向への動きを制限し、且つ長尺パイプ6の挿入深さ
を制限するストッパー2cを設ける。
【0017】上記ストッパー2cは摺動管継手の内周面
に沿い突出させた環状突壁である。これにより摺動管継
手2の縮小方向への摺動が制限され、又直管部2bに接
合される長尺パイプ6の挿入深さを制限する。
【0018】図3乃至図5は上記配向角度指示目盛1d
に代え、配向角度指示切断線1d′を設けた場合を例示
している。該配向角度指示切断線1d′は軸線を中心に
した環状線であり、これを円弧部1cの外周面に軸線方
向に亘って等間隔に設ける。
【0019】例えば最先端の指示切断線1d′は配向角
度55度を示し、更にこれに隣接する指示切断線1d′
は配向角度50度を示し、更にこれに隣接する指示切断
線1d′は配向角度45度を示し、5度間隔とする。
【0020】よって図5に例示するように、配向角度指
示切断線1d′を選択して円弧部1cの先端側を切断
し、この位置まで円弧部2aを摺動させ、切断管端面に
ストッパー2cを当接することにより、上記摺動管継手
2の直管部2bの軸線5及び長尺パイプ6の軸線5の配
向角度を、例えば切断しない状態での配向角度α′(例
えば60度)から55度、50度、45度に夫々調整し
設定する。即ち切断によってα1,α2,α3の配向角
度の調整が行える。
【0021】又、上記入れ子部3において、円弧部2a
は円弧部1bに内挿し摺動する構成とすることができ
る。この場合摺動管継手2の摺動量を制限するストッパ
ー2cは摺動管継手2の外周面に設け、更に上記配向角
度指示切断線1d′は前記と同様分岐管継手1bの円弧
部1cの外周面に環状に設け、他方長尺パイプ6の挿入
深さを設定するストッパー2cを摺動管継手2の内周面
に環状に設ける。
【0022】上記内外のストッパー2cを直管部2bと
円弧部2aの連設部に配することは前記の通りである。
【0023】上記各例における長尺パイプ6は摺動管継
手2の直管部2bに外挿し摺動管継手2の外周面に設け
た上記ストッパー2cに当接し挿入深さを設定できる。
【0024】上記分岐管継手1bは全体を円弧形に曲成
し円弧部1cとするか、又は基端部を直管にし先端側を
円弧形に曲成し円弧部1cにできる。
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、配向角度の調節が摺
動管継手を摺動させることにより、配管施工現場での配
向角度の変更にも容易に対応でき、健全な配管作業が遂
行できる。従来のように長尺パイプの強制変位に伴う隙
間の生成、これによる水漏れや接合不良の問題を適正に
防止できる。
【0026】又ある一定の角度調整の範囲内であれば、
本発明による配管継手一つで対応できる。
【0027】又摺動管継手にストッパーを設ける構成と
すれば、更に確実な配向角度の調整が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】配管継手を摺動管継手を断面して示す平面図。
【図2】上記配管継手に付した配向角度指示目盛に従い
摺動管継手を摺動し配向角度を調整した状態を、摺動管
継手を断面して示す平面図。
【図3】上記配管継手に配向角度指示切断線を付し、摺
動管継手を抜去した状態を、同摺動管継手を断面して示
す平面図。
【図4】上記図3における配管継手に摺動管継手を入れ
子にした状態を、同摺動管継手を断面して示す平面図。
【図5】上記配管継手に付した配向角度指示切断線に従
い分岐管継手を切断し摺動管継手を摺動し配向角度を調
整した状態を、摺動管継手を断面して示す平面図。
【符号の説明】
1 配管継手 1a 点検筒 1b 分岐管継手 1c 円弧部 1d 配向角度指示目盛 1d′ 配向角度指示切断線 2 摺動管継手 2a 円弧部 2b 直管部 2c ストッパー 3 入れ子部 4 円弧形軌跡 5 直管部軸線 6 長尺パイプ α 配向角度 α′ 配向角度 α1 配向角度 α2 配向角度 α3 配向角度

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】点検筒の側壁から複数の分岐管継手を互い
    に一定の配向角度を以て一体に突設した配管継手におい
    て、上記分岐管継手に摺動管継手を入れ子にし、該摺動
    管継手と上記分岐管継手とを上記入れ子部において略同
    一曲率の円弧形に曲成し、該円弧形軌跡上において上記
    摺動管継手を摺動させることにより、該摺動管継手の先
    端部の配向角度を調整し、該先端部に配管用の長尺パイ
    プを接合する構成としたことを特徴とする配管継手。
  2. 【請求項2】上記摺動管継手が上記入れ子部を形成する
    円弧部と、長尺パイプが接合される直管部とにより構成
    されることを特徴とする請求項1記載の配管継手。
  3. 【請求項3】上記摺動管継手の円弧部と直管部との境に
    摺動管継手の縮小方向への摺動を制限するストッパーを
    設けることを特徴とする請求項2記載の配管継手。
  4. 【請求項4】上記摺動管継手の円弧部と直管部との境に
    摺動管継手と接合される長尺パイプの挿入深さを制限す
    るストッパーを設けることを特徴とする請求項2記載の
    配管継手。
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