JP3077874U - 介護用パジャマの上着及びズボン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 寝たきりで体を動かせない人の脱着がスムー
ズにでき、床ずれ防止に役立ち、心地よく着用できるパ
ジャマ。 【解決手段】 寝たきりで体の動かせない人の介護を、
楽で便利に扱えるよう、ゆったり余裕をもたせた幅広パ
ジャマの使用で、脱着を容易にするためすべて両開きオ
ープンファスナーを使用し、かつファスナーを全開にす
ると一枚に広がるパジャマの構造とし、蓐瘡などを引き
起こさせないため、ファスナーは肌に触れない工夫、肩
部分の二重構造は、頭から容易に被れまた肩の保温効果
にも役立つ、それら機能をもつ介護用パジャマの上着及
びズボン。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 上着について、前見頃と後身頃を肩の部分で重ね合わせ（図１−Ａ、Ｂの部分 を参照）、肩の部分が二重になるようにしています。胸のボタン等を取り除き、 頭から被って着用しますが、襟ぐりは小さく、首回りをしっかり覆う形で、頭の 出し入れが容易にできます。袖口から裾までの側面は（図１−ａ、ｂ間とｃ、ｄ 間を参照）両開きファスナーを使用し、袖口から開けられ、裾からでも開けられ るように工夫しています。

【０００２】 ファスナーの取り付け方は、上着、ズボン共に同じ付け方をしています。ファ スナーが肌に触れゴワゴワ感や、痛さを解消するため、肌に触れないように工夫 しています。重ね合わせた間にファスナーを挟み、重なる下側の表面に左半分の ファスナーを取り付け、重なる上側の裏面に右半分のファスナーを取り付け、フ ァスナーを閉じるとファスナー部分は、表から見ても裏から見ても隠れるように なり、直接肌に触れません。

【０００３】 ズボンについて、横臥の姿勢になった場合、金具等で蓐瘡を引き起こさせない よう、側面の縫い目、ファスナー、留め金等どを付けない工夫をしています。但 し、内股（ｅ、ｆ間とｅ、ｇ間を参照）には左右二本のオープンファスナーを取 り付けています。股の箇所から足元へファスナーを下ろすと裾が開きます。

【０００４】 ズボンについて、お腹の部分（図１−Ｃの部分を参照）で前合わせに重ね、左 右に開くとお腹がでるように工夫しています。ウエストはゴムベルトの使用でウ エスト回りは自在ですが、更に調節可能なボタン穴、（左右に４つのボタン穴） を付け工夫しました。留めるものとしてボタン２個を使用し、ボタンは外面に付 けず、内側に付け、痛さや邪魔にならないよう工夫しています。

【０００５】 ズボン内側の裾は丸みをつけ車椅子などに引っかからないように工夫していま す。

【０００６】 図１の太い実線は全てバイヤステープを使用します。バイヤステープの色柄で 個性を出すようにしています。

【０００７】

【考案の属する技術の分野】

本考案は、介護用パジャマに属します。

【０００８】

【従来の技術】

従来の介護用パジャマは、留めるものとして便利なマジックテープを使用して いるものが多数あります。マジックテープは洗濯するごとに機能は衰え、糸くず がつきやすく、留める力も弱いのが難点である。また、いかにも寝たきりの人が 身につけるようなデザインのパジャマなどに暗さを感じ抵抗があります。

【０００９】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、脱着のスムーズさと、留め金などで蓐瘡を引き起こさせない、そし て心地ちよく着られるデザインのパジャマを目的とします。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

上着について、脱着をスムーズにするために、胸のボタン等を取り除き、頭か ら被れるように頭の出し入れを容易にできる工夫をしています。

【００１１】 上着について、前身頃と後身頃を肩の部分で重ねることにより、肩の冷え防止 の役目をするように工夫しています。

【００１２】 上着について、袖口から脇の部分を全て両開きオープンファスナーを取り付け ることにより、袖口からファスナーが開けられ、脇の裾からでもファスナーを開 けることが可能になり、腕の出し入れや、胸やお腹を出したりするのが容易で、 介護される方、介護する方にとって作業が楽になるよう工夫をしています。

【００１３】 ズボンについて、横臥の姿勢になった場合、側面の縫い目やファスナー、金具 等で蓐瘡を防ぐため、それらを取り除いています。但し、内股の両方にだけファ スナーを（内股の方が痛さは軽減される）二本取り付けています。

【００１４】 ズボンについて、お腹の部分は前合わせに重ね、脱着する場合は左右に開く状 態になっています。ウエストはゴムベルトと更に自在に調節できるボタン穴を工 夫しています。ウエストを留めるものとしてボタンを使用していまが、内側にボ タンを付け、痛さや邪魔にならないよう工夫しています。

【００１５】

【考案の実施の形態】

本考案は、脱着しやすいこと、両開きファスナーを使用することで、腕の出し 入れ、胸や、お腹、脛を出すのに便利です。また、蓐瘡の原因にならないように 縫い目や留め金が最小限度の使用であること、ウエスト部分にはゴムやボタンを 使用し、自在に調節可能なこと、前合わせで楽にオムツの交換ができるように工 夫していること、さらに裾の部分には丸みをもたせ、車椅子等に引っかからない ように工夫しています。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、最小限度の縫い目、留め金、ファスナーを使用したことで、脱着が スムーズであること、蓐瘡などの防止にも役目があります。パジャマを脱がなく てもファスナーを開けるだけでその箇所がだせ、点滴、注射などで腕の出し入れ や胸、お腹、脛などの治療をするのに大変便利です。自立できる人は、ズボンを 下ろさずに股のファスナーを開き裾を捲くり上げると、パンツ式おむつの交換も 楽にできます。介護される方、介護する方にとって扱いが簡便で、心地よく使用 できるパジャマで役立てます。

【提出日】平成１３年１月１８日（２００１．１．１８）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】 【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術の分野】

上着前見頃の肩部分を背中のほうへ延長させ、次に上着後身頃の肩部分を胸の ほうへ延長させ、延長部分を重ね合わせ、右胸上部２から右胸下部１の間、左胸 上部３から左胸下部４の間、右背中上部６から右背中下部５の間、左背中上部７ から左背中下部８の間をそれぞれ縫い合わせると肩部分は二重になり、衿もとは 小さいが頭の出し入れは容易で、Ｔシャツ同様ボタン等を必要とせず脱着可能な うえ、肩の二重構造は保温効果にも役立ち、また右袖口下９、左袖口下１１から 脇にそって右裾１０、左裾１２まで両開きオープンファスナーを取り付け、ファ スナーを全開にすると一枚に広がるパジャマにでき、寝たきりで体が動かせない 人などの脱着が容易で、それら機能を持つ介護用パジャマの上着。

【０００２】 横臥の姿勢で側面の縫い目やファスナーなどで蓐瘡を防ぐため、側面部分には それらを省き、ズボンの股下１４から右裾１５、左裾１６に両開きオープンファ スナーをズボン内側の左右に取り付け、ファスナーを全開にすると一枚に広がる ズボンにでき、寝たきりの人を無理することなく脱着を容易にした介護用パジャ マのズボン。

【０００３】 お腹の部分１３は前合わせの構造で、ウエストはゴムベルトを使用し、ウエス ト回りは自在で、４段階の調節可能なボタン穴を左右に取り付け、更にウエスト 回りの調節を工夫した介護用パジャマのズボン。

【０００４】

【従来の技術】

従来の介護用パジャマには、留めるものとして便利なマジックテープを使用し たものが多数あり、マジックテープは洗濯するごとに機能が低下する一方、糸く ずなどつきやすく、留める力は弱くそれらが難点。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、介護される方、介護する方にとって無理なく簡単に脱着ができ、心 地よく着用できるデザインのパジャマを目的とする。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案は上着とズボンからなる、ゆったり余裕をもたせた幅広のパジャマで、 右胸上部２から右胸下部１の間、左胸上部３から左胸下部４の間、右背中上部６ から右背中下部５の間、左背中上部７から左背中下部８の間をそれぞれ縫い合わ せると衿もとは小さくても頭の出し入れは容易にでき、肩の二重になる構造が肩 の保温効果の役目となり、次に上着の右袖口下９、左袖口下１１から脇にかけて 右裾１０、左裾１２まで両開きオープンファスナーを取り付け、ファスナーを全 開にすると一枚に広がるパジャマの上着となり、前合わせで開閉する構造のズボ ンのウエストはゴムベルトとボタンの使用で、ウエストサイズの調節が自在にで き、しかも４段階に調節できるボタン穴を左右につけ、更にウエスト回りは自在 に調節可能、ズボン股下１４からズボン右裾１５とズボン股下１４からズボン左 裾１６の内股にそれぞれ両開きオープンファスナーを取り付け、ファスナーを全 開にすると一枚に広がるズボンにでき、上着及びズボンすべて一枚のパジャマに ひろがり、またパジャマを脱ぐ必要はなく、どこからでもファスナーの開閉がで き、必要に応じた部位がスムーズにだせて寝たきりで体の動かせない人、介護す る方にとってこれら機能を持つ便利な使用で役立つ介護用パジャマの上着及びズ ボン。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は、ゆったりと幅広のパジャマの使用で、すべて両開きオープンファス ナーの使用で、ファスナーを全開にすると一枚に広がるパジャマにでき、寝たき りで体が自由に動かせない人に無理なく脱着がスムーズなこと、パジャマを脱ぐ ことなく、どこからでもファスナーの開閉が自由にでき、点滴、注射などで腕の 出し入れや胸、お腹、脛などの治療をするのに大変便利で、介護される方、介護 する方にとって扱いが簡便で、心地よく使用できるパジャマで役立つ。

【図面の簡単な説明】

【図１】介護用パジャマの上下正面図

【符号の説明】

１ Ａ、Ｂ、Ｃは二重に重なる部分 ２ ａ、ｂとｃ、ｄ間は両開きオープンファスナー ３ ｅ、ｆとｅ、ｇの間はオープンファスナー

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【手続補正書】

【提出日】平成１３年１月１８日（２００１．１．１
８）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【書類名】 明細書

【考案の名称】 介護用パジャマの上着及びズボ
ン

【実用新案登録請求の範囲】

【図面の簡単な説明】

【図１】介護用パジャマの上下正面図

【図２】介護用パジャマの両開きオープンファスナーの
取り付け方図

【符号の説明】 １ 右胸下部 ２ 右胸上部 ３ 左胸上部 ４ 左胸下部 ５ 右背中下部 ６ 右背中上部 ７ 左背中上部 ８ 左背中下部 ９ 右袖口下 １０ 右裾 １１ 左袖口下 １２ 左裾 １３ ズボン腹部 １４ 股下 １５ 右ズボン裾 １６ 左ズボン裾 １７ 重なる下側、左半分の両開きオープンファスナー １８ 重なる上側、右半分の両開きオープンファスナー

【手続補正２】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図２】

【図１】

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上着について、脱着をスムーズにするため
   に、胸のボタン等を取り除き、頭から被れるように頭の
   出し入れを容易にできる工夫をしています。
2. 【請求項２】上着について、前身頃と後身頃を肩の部分
   で重ねることにより、肩の冷え防止の役目をするように
   工夫しています。
3. 【請求項３】上着について、袖口から脇の部分を全て両
   開きオープンファスナーを取り付けることにより、袖口
   からファスナーが開けられ、脇の裾からでもファスナー
   を開けることが可能になり、腕の出し入れや、胸やお腹
   を出したりするのが容易で、介護される方、介護する方
   にとって作業が楽になるよう工夫をしています。
4. 【請求項４】ズボンについて、横臥の姿勢になった場
   合、側面の縫い目やファスナー、金具等で蓐瘡を防ぐた
   め、それらを取り除いています。但し、内股の両方にだ
   けファスナーを（内股の方が痛さは軽減される）二本取
   り付けています。
5. 【請求項５】ズボンについて、お腹の部分は前合わせに
   重ね、脱着する場合は左右に開く状態になっています。
   ウエストはゴムベルトと更に自在に調節できるボタン穴
   を工夫しています。ウエストを留めるものとしてボタン
   を使用していまが、内側にボタンを付け、痛さや邪魔に
   ならないよう工夫しています。