JP3077869B2 - 画像データの圧縮方法および伸長方法 - Google Patents

画像データの圧縮方法および伸長方法

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JP3077869B2 JP05350498A JP35049893A JP3077869B2 JP 3077869 B2 JP3077869 B2 JP 3077869B2 JP 05350498 A JP05350498 A JP 05350498A JP 35049893 A JP35049893 A JP 35049893A JP 3077869 B2 JP3077869 B2 JP 3077869B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば印刷・製版用
画像処理システム等において利用される静止画像データ
の圧縮方法および伸長方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像圧縮においては、一般に、圧縮率を
高くすると復元画像の画質が低下し、逆に復元画像の画
質を高めようとすると圧縮率が低くなるという性質があ
る。そこで、従来から、画像内の重要な領域は低圧縮率
・高画質で圧縮を行ない、重要度の低い領域は高圧縮率
・低画質で圧縮を行なう方法が採用されている。
【0003】例えば、本出願人により開示された特開平
4−341067号公報では、画素ブロックを対象ブロ
ックと背景ブロックに分類し、対象ブロックは低圧縮率
で、背景ブロックは高圧縮率で圧縮している。ここで、
画素ブロック毎に圧縮率を割当てているのは、画素ブロ
ックごとに画像が圧縮されるからである。画素ブロック
としては、通常は、8×8や16×16の矩形状のブロ
ックが使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような圧縮画像デ
ータを伸長することで得られる復元画像においては、圧
縮率の異なる画素ブロック同士の境界に不自然なスジ状
のノイズが発生することが多い。画素ブロックの境界
は、画像内の物体の本来の形状(人や車などの外形)に
沿った輪郭ではないので、このようなノイズが目につき
易い。そこで、写真などの自然画像を複数の画像領域に
分割して互いに異なる圧縮率を設定する場合には、物体
の本来の形状に沿った輪郭を画像領域の境界として設定
することによて、境界付近に発生するノイズを目立たな
いようにしたいという要望がある。
【0005】しかし、画像圧縮においては画素ブロック
毎に圧縮を実行するという制約があるので、従来は、画
素ブロックの輪郭よりも細かい輪郭で画像同士の境界を
設定することが不可能であった。
【0006】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、圧縮率の異なる
画像同士の境界を画素ブロックの輪郭よりも細かい輪郭
で設定することのできる画像データの圧縮方法および伸
長方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】上述の課題を
解決するため、この発明の画像データの圧縮方法は、
(A)所定の元画像と合成される他の画像の輪郭線とし
て、画素単位の分解能を有する輪郭線を設定するととも
に、前記輪郭線を表わす輪郭データを作成する工程と、
(B)前記輪郭線で囲まれた画像部分を包含し、所定の
画素ブロック単位の分解能の輪郭を有する矩形形状の
縮画像領域を設定する工程と、(C)前記元画像と前記
圧縮画像領域に対して、互いに異なる第1と第2の標準
圧縮率に対応する第1と第2の圧縮モードを設定する工
程と、(D)前記元画像を表わす第1の画像データと前
記圧縮画像領域を表わす第2の画像データとを前記第1
と第2の圧縮モードでそれぞれ圧縮することによって、
第1と第2の圧縮画像データを作成する工程と、(E)
前記第1および第2の圧縮画像データならびに前記輪郭
データを、1組の圧縮データとして記憶手段に記憶する
工程と、を備える。
【0008】圧縮の対象となる矩形形状の圧縮画像領域
の輪郭は画素ブロック単位の分解能で設定し、元画像と
合成される他の画像の輪郭線は画素単位の分解能で設定
するので、元画像と他の画像とに異なる標準圧縮率を指
定し、かつ、元画像と他の画像との境界を画素ブロック
の輪郭よりも細かい輪郭で設定することができる。
【0009】前記輪郭データはベクトルデータでもよ
く、あるいは、輪郭線を包含する複数画素の幅の輪郭領
域において該輪郭領域の幅方向に沿って変化する多階調
の合成比率を示すデータであってもよい。
【0010】この発明の圧縮データの伸長方法は、
(F)第1と第2の圧縮画像データをそれぞれ伸長する
ことによって、第1と第2の復元画像データを作成する
工程と、(G)輪郭データに基づいて、複数画素の幅を
有する輪郭領域において該輪郭領域の幅方向に沿って変
化する多階調の合成比率を求める工程と、(H)前記輪
郭領域における前記多階調の合成比率に従って前記第1
と第2の復元画像データを互いに合成することによっ
て、元画像と他の画像とを合成した復元画像を表わす復
元画像データを生成する工程と、を備える。
【0011】多階調の合成比率で第1と第2の復元画像
データを合成するので、元画像と他の画像との境界を画
素ブロックの輪郭よりも細かい輪郭に沿って合成するこ
とができるとともに、画像領域の境界付近に発生し易い
ノイズの発生を低減することができる。
【0012】合成比率が輪郭領域の幅方向に沿って直線
的に変化し、また、前記輪郭領域の幅が第1と第2の標
準圧縮率の相互関係を示す所定の指標に基づいて設定さ
れるようにすることが好ましい。あるいは、合成比率が
輪郭領域の幅方向に沿って直線的に変化し、また、前記
合成比率の最大値が第1と第2の標準圧縮率の相互関係
を示す所定の指標に基づいて設定されるようにしてもよ
い。第1と第2の標準圧縮率の相互関係を表わす指標に
基づいて輪郭領域の幅や合成比率の最大値を設定するよ
うにすれば、標準圧縮率の相互関係に応じて元画像と他
の画像とを滑らかに合成することができる。
【0013】
【実施例】
A.第1の実施例:図1は、この発明の実施例を適用す
る画像処理システムの構成を示すブロック図である。こ
の画像処理システムは、CPU20と、ROM22と、
RAM24と、圧縮/伸長部26と、キーボード28
と、マウス30と、デジタイザ32と、カラーCRT3
4と、磁気ディスク36と、読取スキャナ40と、記録
スキャナ42とを備えている。以下で説明する画像デー
タの圧縮処理や伸長処理は、RAM24に記憶されたア
プリケーションプログラムをCPU20が実行すること
によって行なわれる。
【0014】図2は、実施例における画像圧縮の処理手
順を示すフローチャートである。ステップS1では、写
真等の絵柄原稿の画像データが読取スキャナ40によっ
て読取られる。ステップS2では、色補正やレタッチ、
画像合成などの種々の画像処理が実行される。図3
(A)は、画像処理の結果として得られた元画像IM0
を示している。この元画像IM0 が圧縮の対象となる。
【0015】ステップS3では、カラーCRT34に表
示された元画像IM0 を観察しながら、オペレータがマ
ウス30またはデジタイザ32を用いて切抜きマスクの
輪郭を設定する。切抜きマスクの輪郭は、元画像IM0
内の所望の物体(図3(A)の例では人物H1 および家
H2 )の輪郭にできる限り忠実に沿うように設定され
る。なお、切抜きマスクの輪郭は、画素単位の分解能を
有している。切抜きマスクの輪郭が設定されると、その
輪郭線を表わすマスクベクトルデータがCPU20によ
って作成される。なお、図3(A)の元画像IM0 が、
背景の画像に人物H1 と家H2 とをはめ込み合成で作成
したものであるような場合には、人物H1と家H2 の切
抜きマスクが既に存在しているので、これらの切抜きマ
スクのデータをそのまま使用することができる。
【0016】ステップS4では、図3(B)に示すよう
に、切抜きマスクを設定した物体H1 ,H2 のそれぞれ
を包含する圧縮画像領域IR1 ,IR2 がCPU20に
よって設定される。2つの圧縮画像領域IR1 ,IR2
は、物体H1 ,H2 の切抜きマスクの輪郭を包含し、か
つ、圧縮時に使用される画素ブロック単位の分解能の輪
郭を有する最小の矩形領域である。画素ブロックとして
は、8×8や16×16などの任意のブロックを使用す
ることが可能である。CPU20は、各物体H1 ,H2
のマスクベクトルデータに含まれる輪郭点の座標の最大
値と最小値とに基づいて、それぞれの圧縮画像領域IR
1 ,IR2 の位置とサイズとを決定する。
【0017】なお、ステップS4の処理は、圧縮画像領
域IR1 の対角線上の2点P11,P12をオペレータが指
定することによって設定するようにしてもよい。第2の
圧縮画像領域IR2 についても同様である。但し、後述
するように、画像の圧縮に際しては、これらの矩形の圧
縮画像領域IR1 ,IR2 内の画像部分がそれぞれ圧縮
されるので、各圧縮画像領域を、「切抜きマスクの輪郭
を包含、かつ、画素ブロック単位の分解能の輪郭を有す
る最小の矩形領域」としてCPU20が自動的に設定す
るようにすれば、圧縮画像データのデータ量を低減でき
るという利点がある。
【0018】ステップS5では、元画像と2つの圧縮画
像領域IR1 ,IR2 のそれぞれに対して圧縮モードが
設定される。ここで、圧縮モードとは、圧縮のアルゴリ
ズムや量子化テーブル等の圧縮パラメータによって定ま
る異なった標準圧縮率を示すモードである。実際には、
例えば1/5、1/10、1/50等のように数段階の
標準圧縮率のモードを予め準備しておき、ステップS5
においてオペレータが元画像IM0 と2つの圧縮画像領
域IR1 ,IR2 のそれぞれにどの圧縮モードを適用す
るかを指定する。ここで言う「標準圧縮率」とは、標準
的な画像を圧縮した場合の概略の圧縮率を示す値であ
り、実際には同じ圧縮モードを使用しても、圧縮対象の
画像によって異なる圧縮率が得られる。なお、通常は、
背景となる元画像IM0 に対して比較的高い標準圧縮率
のモードを指定し、圧縮画像領域IR1 ,IR2 に対し
て比較的低い標準圧縮率のモードを指定する。
【0019】ステップS6では、圧縮/伸長部26が元
画像IM0 と2つの圧縮画像領域IR1 ,IR2 をそれ
ぞれ表わす画像データを圧縮することによって圧縮画像
データをCT0 〜CT2 (図3(C)〜(E))を生成
する。図4は、ステップS6で生成される1組の圧縮デ
ータを示す説明図である。図4(A)に示すように、第
1の圧縮画像領域IR1 の圧縮データは、領域IR1 内
の画像を表わす画像データDIR1 を標準圧縮率CR1
で圧縮して得られた圧縮画像データCD1 と、切抜きマ
スクの輪郭を表わすマスクベクトルデータMV1 とで構
成される。なお、画像データDIR1 は、ステップS3
における領域設定に応じて元画像IM0の画像データか
ら抽出されたデータである。
【0020】圧縮画像データCD1 はヘッダ部と圧縮デ
ータ部とで構成されている。ヘッダ部には、圧縮モード
と、圧縮画像領域IR1 のオフセット(図3(B)にお
ける点P11の座標)と、圧縮画像領域IR1 のサイズ
と、マスクベクトルデータMV1 のファイル名とが登録
されている。マスクベクトルデータMV1 は、ヘッダ部
とベクトルデータ部とで構成されており、ヘッダ部には
圧縮画像データCD1 のファイル名が登録されている。
圧縮画像データCD1 とマスクベクトルデータMV1 に
は、互いに相手のファイル名を含んでいるので、どちら
のデータからも他のデータを呼び出すことが可能であ
る。
【0021】第2の圧縮画像領域IR2 の圧縮データも
同様に、図4(B)に示すように、領域IR2 内の画像
を表わす画像データDIR2 を標準圧縮率CR2 で圧縮
して得られた圧縮画像データCD2 と、切抜きマスクの
輪郭を表わすマスクベクトルデータMV2 とで構成され
る。
【0022】元画像IM0 の圧縮データは、図4(C)
に示すように、2つの圧縮画像領域IR1 ,IR2 を含
む元画像IM0 そのものを表わす画像データDIM0 を
標準圧縮率CR0 で圧縮して得られた圧縮画像データC
D0 で構成される。圧縮画像データCD0 のヘッダ部に
は、圧縮モードと、元画像IM0 のサイズと、圧縮画像
領域IR1 ,IR2 の圧縮画像データCD1 ,CD2 の
データファイル名と、マスクベクトルデータMV1 ,M
V2 のデータファイル名とが登録されている。従って、
元画像IM0 の圧縮画像データCD0 のヘッダ部を解読
することによって、5つのデータCD1 ,MV1 ,CD
2 ,MV2 ,CD0 が1組の圧縮データにまとめられて
いることを知ることができる。なお、必要に応じて、5
つのデータCD1 ,MV1 ,CD2 ,MV2 ,CD0 が
1組の圧縮データを構成することを示す別個の管理デー
タを作成するようにしてもよい。
【0023】図2のステップS7では、このようにして
作成された1組の圧縮データ{CD1 ,MV1 ,CD2
,MV2 ,CD0 }が磁気ディスク36(図1)に保
存される。
【0024】図5は、圧縮画像の伸長手順を示すフロー
チャートである。また、図6は、伸長手順における画像
の変化を示す説明図である。ステップS10では、圧縮
/伸長部26が、元画像IM0 と2つの圧縮画像領域I
R1 ,IR2 の圧縮画像データをそれぞれの圧縮モード
に応じて伸長する。この結果、元画像の全体を表わす伸
長画像データDDC0 (図6(C))と、各圧縮画像領
域IR1 ,IR2 内の画像を表わす伸長画像データDD
C1 ,DDC2 (図6(A))と、が得られる。
【0025】ステップS11,S12の処理は、所定の
アプリケーションプログラムに応じてCPU20が自動
的に実行する処理である。ステップS11では、各圧縮
画像領域のマスクベクトルデータMV1 ,MV2 に基づ
いて、それぞれの多階調切抜きマスクMMV1 ,MMV
2 が作成される。
【0026】図7は、第2の圧縮画像領域IR2 の多階
調切抜きマスクを示す説明図である。マスクベクトルデ
ータMV2 は、図7(A)に示す切抜きマスクの輪郭線
CNTを示すベクトルデータである。多階調切抜きマス
クは、この輪郭線CNTの両側に形成された幅Wの輪郭
領域CNR内において、元画像IM0 の伸長画像データ
DDC0 と第2の圧縮画像領域IR2 の伸長画像データ
DDC2 とを合成する合成比率MRを示すデータであ
る。輪郭領域CNRは図7(B)で砂地で示された領域
であり、輪郭線CNTの両側に等しい幅W/2で形成さ
れた領域で構成されている。
【0027】図7(C)は、図7(B)において線C−
Cに沿った合成比率MRの変化を示すグラフである。合
成比率MRは、輪郭領域CNRよりも外側の領域におい
て0であり、輪郭領域CNRよりも内側の領域において
255である8ビットのデータである。また、合成比率
MRは、輪郭領域CNRの幅方向に沿って最小値0から
最大値255まで直線的に変化している。このような多
階調切抜きマスクを用いて得られる合成画像データCM
は次の式で与えられる。 CM={DDCi ×MR+DDC0 ×(255−M
R)}/255 …(1) ここで、DDC0 ,DDCi は元画像IM0 と圧縮画像
領域IRi の伸長画像データである。
【0028】輪郭領域CNRの幅Wは、画像圧縮時(図
2のステップS6)において、元画像IM0 に対して設
定された標準圧縮率CR0 と、圧縮画像領域IRi に対
して設定された標準圧縮率CRi の相互関係に従って決
定される。2つの標準圧縮率CR0 ,CRi の相互関係
を示す値としては、以下に示す3つの指標X1,X2,
X3のいずれかを用いることができる。 X1=1/CR0 −1/CRi …(2a) X2=CRi /CR0 …(2b) X3=log[CRi /CR0 ] …(2c)
【0029】第1の指標X1は、2つの標準圧縮率の逆
数の差分である。第2の指標X2は、2つの標準圧縮率
の比である。第3の指標X3は、標準圧縮率の比の対数
である。
【0030】一例として、第2の圧縮画像領域IR2 の
標準圧縮率CR2 を1/10と設定し、元画像IM0 の
標準圧縮率CR0 を1/50と設定した場合には、3つ
の指標はそれぞれX1=40,X2=5,X3=0.6
99となる。また、第2の圧縮画像領域IR2 に対する
標準圧縮率CR2 を1/5に置き換えると、X1=4
5,X2=10,X3=1.0となる。このように、3
つの指標X1,X2,X3は、いずれも2つの標準圧縮
率CR0 ,CRi の相互関係を定量的に示す指標であ
る。なお、これらに所定の定数を乗じた値などの他の指
標を設定することも可能である。
【0031】輪郭領域CNRの幅Wは、3つの指標X
1,X2,X3を用いて次の式で決定される。 W=INT[X1×W10] …(3a) W=INT[X2×W20] …(3b) W=INT[X3×W30] …(3c) ここで、W10,W20,W30は定数であり、例えばW10=
0.1画素,W20=1画素,W30=10画素程度の値を
用いることができる。また、INTは括弧内の数値を整
数化する演算子である。
【0032】なお、実際には、上記の3つの指標X1,
X2,X3の1つを予め選択しておき、選択された指標
を用いて輪郭領域CNRの幅Wが決定される。
【0033】図5のステップS12では、上記(1)式
に従って2つの圧縮画像領域IR1,IR2 の伸長画像
データDDC1 ,DDC2 が元画像IM0 の伸長画像デ
ータDDC0 と合成されて、合成後の画像データが得ら
れる。図6(D)は合成後の画像を示しており、斜線を
付した部分が合成された領域である。
【0034】ステップS13では、合成後の画像データ
が記録スキャナ42に転送されて、合成後の画像が記録
される。
【0035】以上のように、上記の第1の実施例では圧
縮画像データと切抜きマスクデータを1組の圧縮データ
として保存し、圧縮データを伸長する際には低圧縮率で
圧縮した圧縮画像領域を切抜きマスクで切り抜いて元画
像と合成するので、その圧縮画像領域内の一部の画像部
分を、画素ブロックの輪郭よりも細かい輪郭で切り抜い
て元画像に貼込むことができる。
【0036】なお、一般に、圧縮率の異なる画像部分の
境界には、圧縮率の差に起因するスジ状のノイズが発生
しやすいという傾向があることが知られている。この点
に関しても、上記実施例では切抜きマスクとして図7に
示すような多階調の切抜きマスクを用いているので、輪
郭領域CNRにおいてノイズを低減することができると
いう利点がある。
【0037】B.第2の実施例:上記の第1の実施例で
は、図3に示すように、元画像IM0 内から圧縮画像領
域IR1 ,IR2 を抽出していたが、図8(A)に示す
ように、人物H1 の画像部品IM1 と、家H2 の画像部
品IM2 と、背景の画像部品IM00とが合成されておら
ず、それぞれ別個に存在する場合も考えられる。これら
の画像部品の画像データから1組の圧縮データを作成す
る手順は、図2に示すステップとほぼ同様であり、ステ
ップS3,S4における処理が以下のように異なるだけ
である。
【0038】第2の実施例において、ステップS3で
は、カラーCRTに表示された各画像部品IM1 ,IM
2 の中で人物H1 と家H2 の切抜きマスクを設定する。
また、ステップS4では、圧縮画像領域IR1 ,IR2
(図8(B))を設定する他に、オペレータが背景の画
像部品IM00の上に人物H1 と家H2 とをレイアウトす
ることによって、圧縮画像領域IR1 ,IR2 の基準点
P11,P21をそれぞれ決定する。
【0039】図9は、第2の実施例において作成される
1組の圧縮データを示す説明図である。図9に示すデー
タは、図4に示す第1の実施例におけるデータと以下の
点が異なるだけである。図4では、人物と家に関する圧
縮前の画像データDIR1,DIR2 を、元画像の画像
データDIM0 から抽出していたのに対して、図9で
は、それぞれの画像部品を表わす画像データMIR1 ,
MIR2 が始めから存在している。図9(C)の画像デ
ータMIM0 は背景の画像を表わすデータであり、その
圧縮画像データCD00も背景の画像のみを表わす点で図
4(C)の圧縮画像データCD0 とは異なる。さらに、
図9の1組の圧縮データのうちで、圧縮画像領域IR1
,IR2 に関するデータCD1 ,MV1 ,CD2 ,M
V2 は図4におけるデータと同じであるが、背景に関す
る圧縮画像データCD00は図9におけるデータCD0 と
異なる。
【0040】第2の実施例において、1組の圧縮データ
を伸長して合成後の画像データを生成する手順は、図5
に示す第1の実施例における手順と同じであり、これに
よって第1の実施例における合成後の画像データ(図6
(D))と同一のものが得られる。
【0041】なお、第2の実施例においては、図10
(D)に示すように、複数の画像H2,H3 を重ねて合
成したい場合がある。この場合には、図10(A)に示
す複数の画像部品IM1 ,IM2 ,IM3 に優先順位を
予め設定しておき、その優先順位に従い、上記(1)式
によって各画像部品を背景の画像に合成していくように
すればよい。
【0042】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0043】(1)上記実施例では、切抜きマスクを表
わすマスクデータとしては、ビットマップデータやベジ
ェ曲線データ等の任意のデータ形式を採用することが可
能である。すなわち、一般には、元画像に合成されるべ
き画像の輪郭線を画素単位の分解能で表わす輪郭データ
を作成し、この輪郭データを1組の圧縮データに含める
ようにすればよい。
【0044】(2)上記実施例では、画像の伸長処理の
際にマスクベクトルデータから多階調切抜きマスクを生
成するものとしたが、画像の圧縮処理の際に多階調切抜
きマスクを作成し、この多階調切抜きマスクを表わすデ
ータを1組の圧縮データに含めるようにしてもよい。伸
長処理の際に多階調切抜きマスクを作成するようにすれ
ば、圧縮データのデータ量をより低減できるという利点
がある。一方、圧縮処理の際に多階調切抜きマスクを作
成するようにすれば、伸長処理の所要時間を短縮できる
という利点がある。
【0045】(3)輪郭領域CNRの幅W(図7
(B),(C))を変更する代わりに、幅Wを一定に保
ち、次の式(4a)〜(4c)のいずれかに従って合成
比率MRの最高値MRMAX を変更するようにしてもよ
い。 MRMAX =INT[X1×MR10] …(4a) MRMAX =INT[X2×MR20] …(4b) MRMAX =INT[X3×MR30] …(4c) ここで、MR10,MR20,MR30は定数であり、例えば
MR10=3,MR20=25,MR30=250程度の値が
用いることができる。なお、合成比率の最高値MRMAX
には、上限(例えば255)を予め設定しておくことが
好ましい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像デー
タの圧縮方法によれば、元画像と他の画像とに異なる標
準圧縮率を設定し、かつ、それらの境界を画素ブロック
の輪郭よりも細かい輪郭で設定することができるという
効果がある。
【0047】また、この発明の圧縮画像データの伸長方
法によれば、多階調の合成比率で第1と第2の復元画像
データを合成するので、元画像と他の画像との境界を画
素ブロックの輪郭よりも細かい輪郭で合成することがで
きるとともに、画像領域の境界付近に発生し易いノイズ
の発生を低減することができるという効果がある。
【0048】さらに、第1と第2の標準圧縮率の相互関
係を表わす指標に比例して輪郭領域の幅や合成比率の最
大値を設定するようにすれば、標準圧縮率の相互関係に
応じて元画像と他の画像とを滑らかに合成することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を適用する画像処理システム
の構成を示すブロック図。
【図2】画像の圧縮手順を示すフローチャート。
【図3】第1の実施例における圧縮手順におけるデータ
の変化を示す説明図。
【図4】第1の実施例において作成される1組の圧縮デ
ータを示す説明図。
【図5】圧縮画像の伸長手順を示すフローチャート。
【図6】伸長手順におけるデータの変化を示す説明図。
【図7】多階調切抜きマスクを示す説明図。
【図8】第2の実施例における圧縮手順におけるデータ
の変化を示す説明図。
【図9】第2の実施例において作成される1組の圧縮デ
ータを示す説明図。
【図10】圧縮された画像部品を背景の画像の上に重ね
て合成する場合を示す説明図。
【符号の説明】
20…CPU 22…ROM 24…RAM 26…圧縮/伸長部 28…キーボード 30…マウス 32…デジタイザ 34…カラーCRT 36…磁気ディスク 40…読取スキャナ 42…記録スキャナ CD0 ,CD1 ,CD2…圧縮画像データ CM…合成画像データ CNR…輪郭領域 CNT…輪郭線 CR0 ,CR1 ,CR2 …標準圧縮率 H1 …人物の画像 H2 …家の画像 IM0 ,…元画像 IM1…画像部品 IR1 ,IR2 …圧縮画像領域 MR…合成比率 MV1 ,MV2 …マスクベクトルデータ X1,X2,X3…標準圧縮率の相互関係の指標 W …多階調切抜きマスクの幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−316371(JP,A) 特開 平1−181280(JP,A) 特開 平3−89792(JP,A) 特開 平4−362868(JP,A) 特開 平4−68763(JP,A) 特開 昭63−182781(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/41 - 1/419 H04N 1/38 - 1/393 G06T 1/00 - 9/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データの圧縮方法であって、 (A)所定の元画像と合成される他の画像の輪郭線とし
    て、画素単位の分解能を有する輪郭線を設定するととも
    に、前記輪郭線を表わす輪郭データを作成する工程と、 (B)前記輪郭線で囲まれた画像部分を包含し、所定の
    画素ブロック単位の分解能の輪郭を有する矩形形状の
    縮画像領域を設定する工程と、 (C)前記元画像と前記圧縮画像領域に対して、互いに
    異なる第1と第2の標準圧縮率に対応する第1と第2の
    圧縮モードを設定する工程と、 (D)前記元画像を表わす第1の画像データと前記圧縮
    画像領域を表わす第2の画像データとを前記第1と第2
    の圧縮モードでそれぞれ圧縮することによって、第1と
    第2の圧縮画像データを作成する工程と、 (E)前記第1および第2の圧縮画像データならびに前
    記輪郭データを、1組の圧縮データとして記憶手段に記
    憶する工程と、 を備える画像データの圧縮方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像データの圧縮方法で
    あって、 輪郭データはベクトルデータである、画像データの圧縮
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像データの圧縮方法で
    あって、 輪郭データは、輪郭線を包含する複数画素の幅の輪郭領
    域において、該輪郭領域の幅方向に沿って変化する多階
    調の合成比率を示すデータである、画像データの圧縮方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の方
    法によって作成された1組の圧縮データを伸長する方法
    であって、(F)第1と第2の圧縮画像データをそれぞ
    れ伸長することによって、第1と第2の復元画像データ
    を作成する工程と、(G)輪郭データに基づいて、複数
    画素の幅を有する輪郭領域において該輪郭領域の幅方向
    に沿って変化する多階調の合成比率を求める工程と、
    (H)前記輪郭領域における前記多階調の合成比率に従
    って前記第1と第2の復元画像データを互いに合成する
    ことによって、元画像と他の画像とを合成した復元画像
    を表わす復元画像データを生成する工程と、を備える圧
    縮画像データの伸長方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の圧縮画像データの伸長方
    法であって、 合成比率は輪郭領域の幅方向に沿って直線的に変化する
    とともに、前記輪郭領域の幅が第1と第2の標準圧縮率
    の相互関係を示す所定の指標に基づいて設定される、圧
    縮画像データの伸長方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の圧縮画像データの伸長方
    法であって、 合成比率は輪郭領域の幅方向に沿って直線的に変化する
    とともに、前記合成比率の最大値が第1と第2の標準圧
    縮率の相互関係を示す所定の指標に基づいて設定され
    る、圧縮画像データの伸長方法。
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