JPH07240845A - 画像のデータ圧縮および伸張 - Google Patents

画像のデータ圧縮および伸張

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JPH07240845A
JPH07240845A JP2964594A JP2964594A JPH07240845A JP H07240845 A JPH07240845 A JP H07240845A JP 2964594 A JP2964594 A JP 2964594A JP 2964594 A JP2964594 A JP 2964594A JP H07240845 A JPH07240845 A JP H07240845A
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JP
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JP2964594A
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English (en)
Inventor
Rei Chiba
令 千葉
Yuki Yamada
友樹 山田
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Fujifilm Holdings Corp
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明色画像中の透明色の画素にノイズを発生
させずに圧縮率の高い画像データ圧縮を行うことことが
できる画像データの圧縮・伸張装置を提供することを目
的とする。 【構成】 ディジタル画像を所定の画素データで表され
る透明色とそれ以外の画素データで表される表示色を用
いて表現する透明色画像に対して不可逆性の符号化を行
い画像圧縮データを生成する圧縮データ生成手段(5)
と、透明色画像を構成する画素が透明色であればその画
素が透明色であることを示す透明色データを生成する誤
り訂正データ生成手段(8)とを有する。また、画像圧
縮データの復号化を行い画像の画素データを生成する伸
張データ生成手段(6)と、透明色データが透明色を示
す画素については透明色の画素データを設定し、透明色
を示さない画素については伸張データ生成手段により生
成される対応する画素の画素データを設定する合成手段
(10)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル画像処理に
関し、特にディジタル画像データの圧縮および伸張に関
する。
【0002】
【従来の技術】テレビゲームの画面において、いわゆる
背景を表す背景画像の上を人間などのキャラクタが移動
するタイプのゲームが数多くある。このような画像は、
背景画像上にキャラクタ画像を重ね、両画像を合成する
ことによって作成している。キャラクタ画像が変化して
も、背景画像としては同一画像データを利用できるので
画像データ量を少なくすることができる。
【0003】背景画像上にキャラクタ画像を重ねて合成
を行う際にキャラクタ画像のキャラクタ部分以外は透明
であり、背景が透視される透明色処理を行うことによ
り、2つの画像を重ね合わせている。
【0004】キャラクタ画像は、図2に示すように透明
色領域15と表示色領域16を有する。透明色領域15
は、画像上で透明色により表され、背景が透視される領
域である。透明色は、特定の画素データの値で表され
る。例えば、画素データが0で表される色を透明色と設
定する。
【0005】表示色領域16は、表示色により表され、
背景を消して表示される領域である。表示色は、透明色
以外の色である。例えば、画素データが0以外で表され
る色が表示色である。キャラクタ画像中のキャラクタ
は、表示色を用いた画素の集まりで表される。
【0006】キャラクタ画像と背景画像を合成した場
合、キャラクタ画像中の表示色領域においてはキャラク
タ画像が合成画像に表示される。キャラクタ画像中の透
明色領域においては背景画像が合成画像に表示される。
【0007】テレビゲームの画面に表示されるキャラク
タ画像や背景画像は、ゲームソフト装置のROMに格納
される。ROMの容量を小さくすることができれば、コ
ストを安くすることができるので、ROMの容量を減ら
す対策が望まれている。ROMの容量を少なくするため
には、ROMに格納するキャラクタ画像や背景画像のデ
ータの量を減らす必要がある。
【0008】画像のデータ量を減らすためには、画像デ
ータを圧縮する方法が考えられる。データの圧縮方法に
は、可逆符号化と不可逆符号化がある。可逆符号化は、
符号化したデータを復号化すると、符号化前のデータに
戻すことができる符号化方式である。不可逆符号化は、
符号化したデータを復号化すると多少の誤差を含んだデ
ータに戻され、符号化する前のデータに完全に戻すこと
ができるとは限らない符号化方式である。
【0009】可逆符号化の圧縮率は、画像の種類に依存
し、どんなに効率よく符号化を行ったとしても圧縮率に
限界があり、せいぜい圧縮率は2/3〜1/2である。
不可逆符号化は、可逆符号化に比べて一般的にかなり高
い圧縮率で圧縮することができる。
【0010】不可逆符号化の圧縮率は、自由に設定する
ことができ、約2/3〜1/100の範囲内で設定する
ことが可能である。圧縮率を変えると、復号化により復
元されるデータに含まれる誤差の大きさが変化する。符
号化の際に、圧縮率を高く設定すれば、それだけ復元さ
れるデータに含まれる誤差は大きくなる。
【0011】可逆符号化による圧縮では高い圧縮を行う
ことができないため、多少の画質の劣化を覚悟してで
も、より高い圧縮を行うことができる不可逆符号化によ
る画像データの圧縮が望まれている。
【0012】図3は、図2に示す透明色を含む原画像の
画像データに対して圧縮および伸張を行った画像であ
る。図2の原画像データに対して、離散コサイン変換
(DCT)および量子化を行うことにより圧縮を行い、
ゲームソフト装置内のROMに格納する。そして、RO
Mに格納された圧縮画像データを画面に表示させるため
に画像データの伸張を行う。伸張は、ROMに格納され
ている圧縮画像データに対して、逆量子化処理および逆
DCTの処理を行うことにより、図3の画像が復元され
る。
【0013】DCTの処理は、不可逆符号化であるの
で、伸張された図3の画像データはノイズを含んでい
る。伸張された画像には、透明色領域20と表示色領域
21の境界周辺にモスキートノイズ22が発生する。モ
スキートノイズは、画像データを圧縮および伸張するこ
とにより、画像の輪郭部周辺に発生するノイズであり、
空間的に画素データが変動する部分に生じ易い。モスキ
ートノイズ22が透明色領域20と表示色領域21の境
界周辺に生じると、境界周辺がもわもわとした感じにな
り画像がぼける。
【0014】境界周辺においてモスキートノイズ22が
発生している画素は、原画像と異なる画素データに化け
る。透明色の画素にモスキートノイズ22が発生する
と、その画素は透明色から表示色の画素データに化け
る。
【0015】図4は、キャラクタ画像と合成を行う背景
画像の例を示す。背景画像には、透明色が用いられてお
らず、全ての画素データが背景を表示するための色を表
す。図5は、図3のキャラクタ画像と図4の背景画像の
合成を行った画像である。
【0016】2つの画像を合成することにより得られる
合成画像は、背景画像26の上にキャラクタ画像25を
重ねたように表示される。合成前のキャラクタ画像にお
いて表示色の画素データで表される画素の部分について
は、キャラクタ画像の画素が表示され、透明色の画素デ
ータで表される画素の部分については、背景画像の画素
が表示される。
【0017】キャラクタ画像25と背景画像26の境界
には、キャラクタ画像データの圧縮により発生したモス
キートノイズ27が表示される。透明色であった画素に
モスキートノイズ27が発生すると、その画素は透明色
から表示色に化けてしまうので、背景画像の画素データ
が表示されずに化けた表示色が表示されてしまう。キャ
ラクタ画像25は、モスキートノイズ27により背景画
像26との輪郭が明瞭でなくぼけた感じになってしま
う。
【0018】不可逆符号化を用いた場合には、画像全体
の劣化とともに透明色に悪影響を与える。ノイズ27に
より透明色が他のデータに変化してしまうと、背景画像
26に対してキャラクタ画像25の輪郭がくっきりと表
示されないという目立ったノイズが画面に現れる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】透明色を含む透明色画
像のデータに対して不可逆圧縮を行うとノイズが発生
し、単なる画像の劣化だけでなく、透明色に悪影響を与
える。ノイズにより、ある表示色から他の表示色に画素
データが変化するのであれば単なる画像の劣化でありそ
れほど目立ったノイズにはならないが、透明色から表示
色への画素データの変化は非常に目立つノイズである。
透明色から表示色に画素データが変化してしまうと、背
景画像との合成を行った際に、背景が表示されるべき画
素に背景が表示されずにノイズが表示されてしまう。
【0020】本発明の目的は、透明色画像中の透明色の
画素にノイズを発生させずに圧縮率の高い画像データ圧
縮を行うことことができる画像データの圧縮および伸張
装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の画像の圧縮デー
タ生成装置は、複数の画素を含むディジタル画像を所定
の画素データで表される透明色とそれ以外の画素データ
で表される表示色を用いて表現する透明色画像のディジ
タルデータを圧縮する画像の圧縮データ生成装置であっ
て、透明色画像に対して不可逆性の符号化を行い画像圧
縮データを生成する圧縮データ生成手段と、透明色画像
を構成する画素が透明色であるのか否かを判断し、透明
色であればその画素が透明色であることを示す透明色デ
ータを生成する透明色データ生成手段とを有する。
【0022】また、本発明の画像の伸張データ生成装置
は、複数の画素を含むディジタル画像を所定の画素デー
タで表される透明色とそれ以外の画素データで表される
表示色を用いて表現する透明色画像に関し、透明色画像
を符号化した画像圧縮データと画素データが透明色であ
ることを示す透明色データのディジタルデータを基にし
て画素データを復元する伸張データ生成装置であって、
画像圧縮データの復号化を行い画像の画素データを生成
する伸張データ生成手段と、透明色データが透明色を示
す画素については透明色の画素データを設定し、透明色
を示さない画素については伸張データ生成手段により生
成される対応する画素の画素データを設定する合成手段
とを有する。
【0023】
【作用】透明色画像のディジタルデータについて不可逆
符号化を行い画像圧縮データを生成するとともに、透明
色画像を構成するそれぞれの画素が透明色であるのか否
かを表す透明色データを生成することにより、圧縮率の
高い圧縮データを生成することができる。
【0024】また、符号化された画像圧縮データを復号
化した後に、透明色データを用いて透明色の画素には透
明色の画素データを設定することにより、透明色の画素
については誤りのない画像データを復元することができ
る。
【0025】
【実施例】図1は、本発明の実施例による透明色画像デ
ータの圧縮および伸張の過程を示すブロック図である。
原画像データ1は、透明色と表示色の画素データから構
成される透明色画像であり、透明色の画素データの領域
である透明色領域3と表示色の画素データの領域である
表示色領域2を有する。原画像データ1は、例えば図2
に示したキャラクタ画像の画像データである。以下、透
明色画素データは0で表され、表示色画素データは0以
外で表されるものとする。ただし、透明色画素データは
必ずしも0である必要はなく、他の値に設定することも
可能である。
【0026】原画像データ1は、JPEG(joint
photographic expert grou
p)圧縮部5に送られ、画像データの圧縮が行われると
ともに、マスクデータ作成部8にも送られ、原画像デー
タ1のマスクデータが生成される。
【0027】JPEG圧縮部5は、静止画画像の圧縮方
式として標準的なJPEG方式による圧縮を行う。JP
EG方式には、DCTを基本とした不可逆圧縮方式とD
PCM(differential PCM)を行う可
逆圧縮方式とがあるが、本実施例においては特に断らな
い限りDCTを基本とした不可逆圧縮方式を指すことと
する。
【0028】JPEG圧縮部5では、原画像データ1に
対してDCT演算および量子化演算を行うことにより、
原画像データ1の圧縮データ12を生成する。圧縮デー
タの生成方法の詳細は後に説明する。
【0029】マスクデータ作成部8は、原画像データ1
のマスクデータ9を生成する。原画像データ1を構成す
る各画素データの値を調べ、画素データが0であれば、
対応する画素が透明色であることを示すので0のマスク
データを生成する。画素データが0以外であれば、対応
する画素が表示色であることを示すので1のマスクデー
タを生成する。原画像データ1における全ての画素につ
いてマスクデータを生成することにより、原画像データ
1の画素数と同じ数のマスクデータ9が生成される。
【0030】図7は、図2に示す原画像に対して生成さ
れたマスクデータを示す。原画像において、透明色領域
35の画素については0のマスクデータを生成し、表示
色領域36の画素については1のマスクデータを生成す
る。
【0031】JPEG圧縮部5において圧縮された圧縮
データ12とマスクデータ作成部8において生成された
マスクデータ9は、例えばゲームソフト装置のROM4
に格納される。マスクデータ9は、0と1の2値から構
成されるデータであるのでデータ量はそれほど多いもの
ではない。JPEG圧縮による圧縮データは、原画像デ
ータ1に対して多少の誤差を含むものの高い圧縮を行う
ことができるので、原画像データ1に比べてデータ量は
かなり少なくすることができる。したがって、ROM4
に格納されるマスクデータとJPEG圧縮データは、原
画像データ1よりもかなり少ないデータ量にすることが
できる。
【0032】JPEG伸張部6は、ROM4に格納され
ているJPEG圧縮データの伸張を行う。JPEG伸張
部6は、JPEG圧縮データに対して逆DCT演算およ
び逆量子化演算を行うことにより、JPEG伸張画像デ
ータ7を生成する。
【0033】図6は、図2に示す原画像データについて
JPEG方式で圧縮した後に伸張した画像を示す。原画
像データはJPEG圧縮部5において圧縮され、圧縮デ
ータがROMに格納される。ROMに格納された圧縮デ
ータをJPEG伸張部6で伸張することにより、伸張画
像が生成される。
【0034】伸張された画像は、モスキートノイズ32
を含む。モスキートノイズ32は、透明色領域30と表
示色領域31の境界において空間的に画素データが変化
する部分の周辺に生じる。境界周辺では、モスキートノ
イズ32により画素データの値が原画像とは異なる値に
変化してしまう。原画像において透明色であった画素デ
ータは、表示色の画素データに変化してしまう。
【0035】図1においてマスクキング処理部10は、
JPEG伸張部6で伸張された伸張画像データ7とRO
M4に格納されているマスクデータ9を用い、それぞれ
の画素における画像データの復元を行う。マスクデータ
が0であれば、その画素は透明色であることを示すので
0の画素データを設定し、マスクデータが1であれば、
その画素は表示色であることを示すので伸張画像データ
7の対応する画素の画素データの値を設定する。全ての
画素について画素データを設定することにより、復元画
像データ11が生成される。
【0036】図8は、図2の原画像データに対して圧縮
および伸張を行った後にマスキング処理を行った画像で
ある。復元画像は、透明色領域40と表示色領域41を
有する。透明色領域40は、マスキング処理により、全
て0の画素データで埋められ、図2の原画像における透
明色領域と完全に一致して復元される。表示色領域41
は、図2の原画像における表示色領域と同じ領域である
が、JPEG圧縮によるノイズを含んでいる。図6の伸
張画像データに比べて、透明色領域40と表示色領域4
1の境界42より外の透明色領域40の部分のノイズが
削除されている。
【0037】図9は、図8の復元画像と図4の背景画像
の合成を行った画像である。2つの画像を合成すること
により、背景画像44の上にキャラクタ画像43を重ね
た合成画像が得られる。合成前のキャラクタ画像におい
て表示色の画素の部分については、キャラクタ画像の画
素データが表示され、透明色の画素の部分については、
背景画像の画素データが表示される。
【0038】マスキング処理を行って透明色領域内のノ
イズを除去することにより、キャラクタ画像43の輪郭
はぼけることなく明瞭に現れる。キャラクタ画像の透明
色領域の画素データが誤差を含むことはないので、背景
画像44の中にノイズが表示されることはない。
【0039】図10は、図1のJPEG圧縮部5とJP
EG伸張部6の詳細な処理手順を示す。図10(A)
は、JPEG圧縮部の処理を示すブロック図である。原
画像データS50は、JPEG圧縮部で圧縮される対象
となる画像データであり、空間領域で表される。図11
は、原画像を8×8ブロックに分割した内の1ブロック
を表す行列である。原画像データの行列Iuvの成分
は、原画像の各画素データを表す。
【0040】DCT演算処理回路51は、原画像データ
S50に対してDCT演算を行い、DCT係数S52を
生成する。DCT係数S52は、周波数領域で表された
情報(空間周波数成分)である。
【0041】DCT演算処理回路51は、対象とする原
画像データS50を、例えば8×8のブロックに分割し
て、ブロック毎にDCT演算を行う。原画像データS5
0を分割した8×8の画像データIを、転置コサイン係
数行列Dt とコサイン係数行列Dとで挟み、行列演算を
行うことによって、DCT係数Fが得られる。
【0042】 F=Dt ID ・・・(1) 図12は、図11の原画像データIuvに対して上式の
DCT演算を行うことにより得られるDCT係数Fuv
を示す。DCT係数の行列Fuvは、行数および列数が
小さい(行列の左上方向に向かう)ほど、低い周波数成
分の係数を表し、逆に行数および列数が大きい(右下方
向に向かう)ほど、高い周波数成分の係数を表す。
【0043】図10(A)において、DCT演算により
得られるDCT係数S52は、量子化演算処理回路53
において量子化演算され、量子化データS54が得られ
る。8×8のDCT係数Fは、周波数成分によって変化
する量子化単位Qで除算され、周波数が低いほど細か
く、周波数が高いほど粗い量子化が行われる。
【0044】すなわち、DCT係数Fにおけるu行v列
の成分をFuvで表し、量子化演算に用いる量子化テー
ブルのu行v列の成分をQuvで表すとすると、DCT
係数Fuvは、行uおよびと列vが小さい成分ほど細か
なステップサイズの量子化テーブルQuvを用いてFu
v/Quvに線形量子化される。
【0045】量子化され、丸められた係数Ruvは、以
下の式で表される。丸め込みroundは、最も近い整
数への整数化を意味する。 Ruv=round(Fuv/Quv) ・・・(2) 図13は、図12のDCT係数Fuvに対して上式の量
子化演算を行うことにより得られる係数Ruvである。
量子化テーブルQuvは、図14に表されるように1ブ
ロックが8行8列からなる。DCT係数は高周波成分よ
りも低周波成分の方が重要であるので、量子化テーブル
Quvは、DCT係数に対して低い周波数成分ほど細か
な量子化を行い、高い周波数成分ほど粗い量子化を行
う。
【0046】例えば、1行1列の成分を例に説明する。
図12のDCT係数F11は262であり、図14の量子
化デーブルQ11は16である。この時の係数R11は、 R11=round(F11/Q11) =round(262/16) =16 となる。同様に、8行8列の全ての成分について量子化
演算を行うことにより、図13の係数Ruvが得られ
る。
【0047】図10(A)において、係数Ruvの複数
ブロックより構成される量子化データS54は、符号化
演算処理回路55においてハフマン符号化され、圧縮画
像データS56が生成される。生成された圧縮画像デー
タS56は、ROMに格納される。
【0048】図10(B)は、図1のJPEG伸張部6
において行われるJPEG伸張の処理を示すブロック図
である。ROMに格納されている圧縮画像データS56
は、復号化演算処理回路57においてハフマン復号化さ
れ、復号化データS58が生成される。ハフマン符号化
は可逆符号化であるので、復号化された復号化データS
58は符号化前の量子化データS54と同じであり、係
数Ruvのブロックで構成される。
【0049】復号化データS58は、逆量子化演算処理
回路59において係数Ruvと量子化テーブルQuvと
の積により逆量子化演算され、逆量子化データS60が
得られる。逆量子化データS60は、量子化前のDCT
係数Fuvに対してDCT誤差と量子化誤差を含んだD
CT係数F’uvで表される。
【0050】 F’uv=Ruv・Quv ・・・(3) 図15は、図13の係数Ruvに対して上式の逆量子化
演算を行うことにより得られるDCT係数F’uvを示
す。量子化テーブルQuvは、量子化演算の際に用いた
図14の量子化テーブルと同じものを用いる。
【0051】例えば、1行1列の成分を例に説明する。
図13の係数R11は16であり、図14の量子化テーブ
ルQ11は16である。この時のDCT係数F’11は、 F’11=R11・Q11 =16・16 =256 となる。同様に、8行8列の全ての成分について量子化
演算を行うことにより、図15のDCT係数F’uvが
得られる。DCT係数F’uvは、図12のDCT係数
Fuvに比べ誤差が含まれている。
【0052】図10(B)において、DCT係数F’u
vは、DCT演算処理回路61において逆方向のDCT
演算が行われ、空間領域の画像データI’uvに変換さ
れる。DCT演算処理回路61は、DCT係数F’を、
コサイン係数行列Dと転置コサイン係数行列Dt とで挟
み、行列演算を行うことによって伸張画像S62である
画像データI’を得る。
【0053】 I’=DF’Dt ・・・(4) 図16は、図15のDCT係数F’uvに対して上式の
逆方向DCT演算を行うことにより得られる画像データ
I’uvを示す。
【0054】図10(B)において、画像データI’の
ブロックで構成される伸張画像データS62は、その後
別に生成されるマスクデータによりマスキング処理が行
われ画像が復元される。
【0055】以上のように、透明色を含む画像データに
対して、DCT演算処理による圧縮画像データおよびそ
れとは別にマスクデータを生成し、その後マスキング処
理を行うことにより、透明色領域のノイズを完全に除去
することができ、透明色の画素データを完全に復元する
ことが可能である。透明色を完全に復元することによ
り、透明色を含まない背景画像等と合成した際にその境
界の輪郭を明瞭に表示することができるので、画質の向
上が図れる。
【0056】本実施例において、原画像が白黒画像の場
合には、各画素の画素データはグレーレベルを表す。ま
た、原画像がカラー画像にも適用することができる。カ
ラー画像は、赤(R)と緑(G)と青(B)の3次元の
成分に分解され、RとGとBのそれぞれの成分で構成さ
れる。透明色は、例えば、R成分が0であり、かつG成
分が0であり、かつB成分が0である画素で表すとする
ことができる。もちろん、それ以外の値に透明色を設定
してもよい。
【0057】JPEG圧縮部5においては、RとGとB
の3つの原画像データについての圧縮を行う。マスクデ
ータ作成部8においては、原画像の画素がR成分とG成
分とB成分の3成分とも0の場合にのみ0のマスクデー
タを生成し、それ以外の画素については1のマスクデー
タを生成する。JPEG圧縮部5において圧縮されたR
成分、G成分、B成分のそれぞれの画像とマスクデータ
作成部8において生成されたマスクデータをROMに格
納する。
【0058】JPEG伸張部6は、ROMに格納されて
いるR成分、G成分、B成分の3つの圧縮データについ
てそれぞれ伸張画像データを生成する。マスキング処理
部10は、ROMに格納されているマスクデータが0で
ある画素については、R成分、G成分、B成分の全てを
0に設定し、マスクデータが1である画素については、
伸張画像データ7において対応する画素のR成分、G成
分、B成分のそれぞれの値を設定することにより復元画
像データ11を生成する。復元画像データ11は、R成
分、G成分、B成分の3つの画像データである。
【0059】なお、生成されたマスクデータをROMに
格納する際には、ハフマン符号化等の可逆圧縮を行った
上でROMに格納してもよい。これにより、ROMに格
納されるデータ量はさらに少なくすることができる。R
OMからデータを読み出す際には、ハフマン復号化等を
行った上でマスキング処理を行う。
【0060】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組合わせ等が可能なことは当業者に自
明であろう。
【0061】
【発明の効果】不可逆性の符号化が行われた画像圧縮デ
ータを復号化した後に、透明色データを用いて対応する
画素に透明色の画素データを設定する。透明色の画素に
ついては誤りのない画像データを復元することができる
ので、透明色画像について高圧縮を行っても透明色に悪
影響を及ぼすことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による透明色画像データの圧縮
および伸張の過程を示すブロック図である。
【図2】透明色画像の原画像を示す概略図である。
【図3】図2の原画像データに対して圧縮および伸張を
行った透明色画像を示す概略図である。
【図4】透明色を用いない背景画像を示す概略図であ
る。
【図5】図3の透明色画像と図4の背景画像の合成を行
った画像を示す概略図である。
【図6】図2の原画像データについてJPEG方式で圧
縮した後に伸張した画像を示す概略図である。
【図7】図2の原画像データに基づいて生成されたマス
クデータの画像を示す概略図である。
【図8】図2の原画像データに対して圧縮および伸張を
行った後にマスキング処理を行った復元画像を示す概略
図である。
【図9】図8の復元画像と図4の背景画像の合成を行っ
た画像を示す概略図である。
【図10】JPEG圧縮とJPEG伸張の処理を示す。
図10(A)はJPEG圧縮の処理を示すブロック図で
あり、図10(B)はJPEG伸張の処理を示すブロッ
ク図である。
【図11】原画像のうちの1ブロックを表す行列図であ
る。
【図12】図11の原画像データに対してDCT演算を
行うことにより得られるDCT係数を示す行列図であ
る。
【図13】図12のDCT係数に対して量子化演算を行
うことにより得られる係数を示す行列図である。
【図14】量子化テーブルを示す行列図である。
【図15】図13の係数に対して逆量子化演算を行うこ
とにより得られるDCT係数を示す行列図である。
【図16】図15のDCT係数に対して逆方向のDCT
演算を行うことにより得られる画像データを示す行列図
である。
【符号の説明】
1 原画像データ 2 表示色領域 3 透明色領域 4 ROM 5 JPEG圧縮部 6 JPEG伸張部 7 JPEG伸張画像データ 8 マスクデータ作成部 9 マスクデータ 10 マスキング処理部 11 復元画像データ 12 圧縮データ 51 DCT演算処理回路 53 量子化演算処理回路 55 符号化演算処理回路 57 復号化演算処理回路 59 逆量子化演算処理回路 61 DCT演算処理回路 S50 原画像データ S52 DCT係数 S54 量子化データ S56 圧縮画像データ S58 復号化データ S60 逆量子化データ S62 伸張画像データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/24 // H03M 7/30 Z 8842−5J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素を含むディジタル画像を所定
    の画素データで表される透明色とそれ以外の画素データ
    で表される表示色を用いて表現する透明色画像のディジ
    タルデータを圧縮する画像の圧縮データ生成装置であっ
    て、 透明色画像に対して不可逆性の符号化を行い画像圧縮デ
    ータを生成する圧縮データ生成手段(5)と、 透明色画像を構成する画素が透明色であるのか否かを判
    断し、透明色であればその画素が透明色であることを示
    す透明色データを生成する透明色データ生成手段(8)
    とを有する画像の圧縮データ生成装置。
  2. 【請求項2】 複数の画素を含むディジタル画像を所定
    の画素データで表される透明色とそれ以外の画素データ
    で表される表示色を用いて表現する透明色画像に関し、
    透明色画像を符号化した画像圧縮データと画素データが
    透明色であることを示す透明色データのディジタルデー
    タを基にして画素データを復元する伸張データ生成装置
    であって、 画像圧縮データの復号化を行い画像の画素データを生成
    する伸張データ生成手段(6)と、 透明色データが透明色を示す画素については透明色の画
    素データを設定し、透明色を示さない画素については前
    記伸張データ生成手段により生成される対応する画素の
    画素データを設定する合成手段(10)とを有する画像
    の伸張データ生成装置。
JP2964594A 1994-02-28 1994-02-28 画像のデータ圧縮および伸張 Withdrawn JPH07240845A (ja)

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