JPH09326921A - ディジタル画像の拡大方法 - Google Patents

ディジタル画像の拡大方法

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JPH09326921A
JPH09326921A JP14142096A JP14142096A JPH09326921A JP H09326921 A JPH09326921 A JP H09326921A JP 14142096 A JP14142096 A JP 14142096A JP 14142096 A JP14142096 A JP 14142096A JP H09326921 A JPH09326921 A JP H09326921A
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JP
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pixel
pattern
value
enlarging
image
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JP14142096A
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English (en)
Inventor
Eiji Kawahara
栄治 河原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • G06T3/403Edge-driven scaling; Edge-based scaling

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の拡大を行った際に、原画像の水平,垂
直,斜めエッジのシャープさを保ち、かつ歪みや、ぼけ
の少ない拡大画像を提供する。 【解決手段】 拡大の対象となる画像の注目画素とその
周辺画素との濃度値の変化量を検出し、その濃度値の変
化量としきい値とを比較することにより、注目画素とそ
の周辺画素との相互関係を示す基本パターンの中から1
つのパターンを特定し、該パターンに応じた拡大画素の
濃度値を求めるための最適な所定の各係数データを所定
の計算式の係数として用い、拡大後の画素の濃度値を求
める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、テレビ,
パーソナルコンピュータ,VTR,ディジタルカメラな
ど、原画像を拡大して表示する表示装置に利用するディ
ジタル画像の拡大方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル形式で記録された画像を拡大
表示するにあたり、拡大の対象となる画像を拡大する
際、必要となる画素の濃度値を全て同じ補間方法で補間
するようにして行われているのが通常である。例えば、
従来から行われる補間方法として主に3つの方法があ
る。
【0003】1つめは、注目画素に最も近い画素の濃度
値を、補間しようとする画素の濃度値として用いる0次
補間法(最近傍法)である。2つめは、補間しようとす
る画素の濃度値として注目画素の最近傍の4つの画素の
濃度値の線形補間を用いる1次補間法(線形補間法)で
ある。そして3つめは、標本化関数(sine関数)を
近似した3次補間法(キュービック・コンボルーショ
ン)を用い、注目画素の周囲の画素の濃度値を用いて3
次式による補間を行う方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のディジタル画像
の拡大は以上のような方法を用いて行われているが、上
記のような0次補間法では、単に各画素を拡大するだけ
であるため、拡大後の画像は元の画像に比べて粗くな
り、境界に歪みを生じてしまうという問題点があり、ま
た、1次補間法では、0次補間法に比べて境界の歪みは
減少するが、周囲の画素との平均値を用いて拡大画素を
得るために、拡大後は輪郭部分がぼやけてしまうという
問題点があり、さらに、3次補間法では、補間データを
求めるのに、サイン関数を用い、より複雑な処理を行う
ことで、上記2つの方法に比べて、境界の歪みや輪郭の
ぼけを抑制することはできるが、その演算に膨大な時間
を要し、また拡大後には拡大前に比べて相対的にサンプ
リング間隔が小さくなり、元の画像に対応する高周波数
成分が含まれなくなることから、画像のサイズが大きく
なった分、やはりぼけて見えてしまうという問題点があ
る。
【0005】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、ディジタル画像を拡大する際に、
原画像の水平,垂直,斜めエッジのシャープさを保ち、
歪みや、ぼけの少ない拡大画像を得ることができるディ
ジタル画像の拡大方法を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明に係
るディジタル画像の拡大方法は、拡大の対象となる画像
の注目画素とその周辺画素との濃度値の差を検出し、そ
の濃度値の差としきい値とを比較して、注目画素とその
周辺画素との相互関係を示すパターンとして、かかる相
関関係を示す複数の基本パターンの中から1つを特定
し、拡大後の画素の濃度値を求めるための所定の計算式
の各係数データを、上記特定したパターンに応じたもの
として選択し、拡大後の画素の濃度値を求めるものであ
る。
【0007】また、本発明の第2の発明に係るディジタ
ル画像の拡大方法は、上記第1の発明において、原画像
の全体あるいは一部である,あるブロックの濃度値に対
し、所定のしきい値を用いて、該ブロック内の注目画素
とその周辺画素との相互関係を示す基本パターンの各パ
ターンの度数を求め、該求めた基本パターンの度数か
ら、該ブロック内に存在する各注目画素についての基本
パターンが一部のパターンに偏っているか否かを判定
し、該判定結果から、上記しきい値の設定が拡大の対象
となる画像に対し有効であるか否かを判断し、有効であ
れば前回のしきい値を用い、有効でなければ前回のしき
い値に代わる新たなしきい値を設定し、そのしきい値を
用いて拡大後の画素の濃度値を求めるものである。
【0008】また、本発明の第3の発明に係るディジタ
ル画像の拡大方法は、上記第1の発明において、拡大の
対象となる画像の注目画素とその周辺画素との相互関係
を示す複数の基本パターンの各々に対応して、注目画素
とその周辺画素,及び周辺画素同士の相互関係を示す詳
細パターンと、該詳細パターン用のしきい値を設け、か
つ拡大画素の濃度値を求めるための所定の計算式の各係
数データを、上記詳細パターンに応じたものとして選択
し、周辺画素同士の濃度値の差を検出し、その濃度値の
差と詳細パターン用しきい値とを比較し、その比較結果
である詳細パターンを用いて、拡大後の画素の濃度値を
求めるものである。
【0009】また、本発明の第4の発明に係るディジタ
ル画像の拡大方法は、上記第1の発明において、上記し
きい値を段階的に設け、かつ拡大の対象となる画像の注
目画素とその周辺画素との相互関係を示す複数の基本パ
ターンに応じた拡大画素の濃度値を求めるための所定の
計算式の各係数データを段階的に設け、注目画素とその
周辺画素の相互関係を示す段階的な基本パターンを用い
て、拡大後の画素の濃度値を求めるものである。
【0010】また、本発明の第5の発明に係るディジタ
ル画像の拡大方法は、上記第1の発明において、拡大の
対象となる画像の注目画素のデータが、カラーのディジ
タル画像のYUVデータの輝度を表すYデータの場合、
Yデータの濃度値を高,中,低の3段階に判定し、高域
値の場合には高域値用のしきい値を用い、中域値の場合
には中域値用のしきい値を用い、低域値の場合には低域
値用のしきい値を用いて、拡大後の画素の濃度値を求め
るものである。
【0011】また、本発明の第6の発明に係るディジタ
ル画像の拡大方法は、上記第1の発明において、注目画
素とその周辺画素との相互関係を示す複数の基本パター
ンの中から特定されたパターンに応じた所定の倍率の拡
大画素の濃度値を求めるための所定の計算式の各係数デ
ータとして、垂直,水平,斜め(−45度)方向には同
じ係数データを設定し、その他の角度の係数データにつ
いては、垂直方向と斜め方向の係数データの平均値及び
水平方向と斜め方向の係数データの平均値を用いた任意
の倍率に対応した各係数データを用いて、拡大後の画素
の濃度値を求めるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、本発明の請求項1に対応する実施
の形態1.に係るディジタル画像の拡大方法について、
図面を参照しながら説明する。なお、以降で説明する各
実施の形態において扱うデータ形式は、YUVデータ形
式を用いるものとし、演算量の軽減のために、UV(色
差)データについては人間の視覚では変化の違いが分か
りにくいという特性を利用し、Y(輝度)データに対し
てのみ本発明を適用し、UV(色差)データに関しては
従来の最近傍法を適用するものとする。また、出力され
る画像は、入力されたYUVデータ形式の原画像を、垂
直,水平方向にそれぞれ2倍に拡大した拡大画像とす
る。
【0013】図2は原画像データ(輝度)と右下方向に
拡大後の画像データ(輝度)を示したものである。図3
は原画像データ(色差)と右下方向に拡大後の画像デー
タ(色差)を示したものである。図4は基本パターンを
示したものであり、◇印は拡大の対象となる画像の注目
画素の濃度値を示しており、○印は注目画素の濃度値に
近い、つまり注目画素に対する濃度値の変化量(差)が
しきい値内にある周辺画素を示しており、●印が注目画
素の濃度値に近くない、つまり注目画素に対する濃度値
の変化量がしきい値内にない周辺画素を示している。
【0014】(表1)は図4に示した、基本パターンに
対応した原画像の拡大後に、原画像の水平,垂直,斜め
エッジのシャープさを保ち、歪みや、ぼけの少ない拡大
画像を得ることができるように設定された各係数データ
を示したものである。なお、ここでは、上記(表1)の
パターン7に対応した係数データの設定は、注目画素Y
22から見て、右斜め下方にエッジがあると考えられる
ので、該エッジに注目して拡大を行うような値となって
いる。例えば、拡大前のY22は拡大後のY’22,
Y’23,Y’32,Y’33となるため、Y’22は
拡大後、拡大前の画素と隣接しないことを考慮して、Y
22のままの濃度値を保つように(16.0.0.0)
とし、また、Y’33については拡大前の画素全てと隣
接し、Y22とY33とにエッジがあることを考慮し、
Y22,Y23,Y32,Y33との濃度値を用いて補
間画素を求めるように係数(6.2.2.6)を求め
る。
【0015】
【表1】
【0016】以下、図1に示される、本発明の実施の形
態1.によるディジタル画像の拡大方法のフローチャー
トを参照しつつ、その動作を説明する。まず、ステップ
S1において、拡大の対象となる注目画素が図2のY2
2である場合、その周辺画素Y23,Y32,Y33と
の濃度値の変化量をそれぞれ検出すると、 H1 = |Y23 - Y22 | …(1) H2 = |Y32 - Y22 | …(2) H3 = |Y33 - Y22 | …(3) となる。
【0017】次に、ステップS2において、図4の基本
パターンの中からパターンを特定する。しきい値をmと
し、上記差分値H1,H2,H3との大小を比較する。
例えば、m<H1,m<H2,m>H3の関係が成り立
っていると仮定すると、注目画素とその周辺画素との相
互関係はパターン7となる。
【0018】次に、ステップS3において、そのパター
ンに応じた拡大画素の濃度値を求めるための所定の各係
数データを(表1)から求め、これを計算式(4) ,(5),
(6),(7) の係数として用い、垂直,水平方向にそれぞれ
2倍に拡大した後の画素の濃度値を求める。例えば、パ
ターン7の場合では、Y22の拡大後の画素の濃度値
Y’22,Y’23,Y’32,Y’33は各係数を、 A1=16, B1=C1=D1=0 A2=12, B2=4, C2=D2=0 A3=12, B3=0, C3=4, D3=0 A4=6, B4=2, C4=2, D4=6 とし、計算式(4),(5),(6),(7) に代入し求められる。
【0019】 Y'22 =1/16・ ( A1 ×Y22 + B1×Y23 + C1×Y32 + D1×Y33 ) …(4) Y'23 =1/16・ ( A2 ×Y22 + B2×Y23 + C2×Y32 + D2×Y33 ) …(5) Y'32 =1/16・ ( A3 ×Y22 + B3×Y23 + C3×Y32 + D3×Y33 ) …(6) Y'33 =1/16・ ( A4 ×Y22 + B4×Y23 + C4×Y32 + D4×Y33 ) …(7) そして、上記ステップS1〜S3からなる拡大処理を、
ステップS4において、1枚分の拡大画像が生成された
と判定されるまで繰り返すことで、垂直,水平方向にそ
れぞれ2倍に拡大した画像のYデータを得ることができ
る。
【0020】また、UVデータについては、図3に示す
ように、注目画素が図3(a) のUV22である場合、最
近傍法により拡大を行い、図3(b) のような拡大画像デ
ータとなる。
【0021】以上のように、本実施の形態1.によれ
ば、拡大の対象となる画像の注目画素Y22とその周辺
画素Y23,Y32,Y33との濃度値の変化量H1,
H2,H3を検出し、これらとしきい値mとを比較する
ことにより、注目画素を拡大する際のパターンを特定
し、拡大画素の濃度値を求めるための計算式(4),(5),
(6),(7) の各係数データを該パターンに応じたものとし
て選択し、拡大後の画素Y’22,Y’23,Y’3
2,Y’33を求め、また、UVデータについては、最
近傍法により拡大画像を生成することにより、拡大時の
演算量を軽減し、かつ原画像の水平,垂直,斜めエッジ
のシャープさを保って、歪みや、ぼけの少ない拡大画像
を得ることができる。
【0022】なお、本実施の形態1.において、設定さ
れた各係数データ値は一例であり、これ以外に、(表
1)のAn〜Dn(n:1〜4)の係数の合計値が、計
算式の分母になるような設定値を用いるようにしてもよ
い。また、使用する計算式も一例であり、他の計算式を
用いてもよい。
【0023】実施の形態2.以下、本発明の請求項2に
対応する実施の形態2.に係るディジタル画像の拡大方
法について、図面を参照しながら説明する。図5は図1
に示した実施の形態1におけるディジタル画像の拡大方
法に、新たにしきい値設定手段を設けた、本実施の形態
2.におけるディジタル画像の拡大方法のフローチャー
トを示したものである。なお、本実施の形態2.では、
原画像を、縦,横32画素を一つのブロックとして複数
ブロックに分けている。
【0024】以下、図5に示される、本発明の実施の形
態2.におけるディジタル画像の拡大方法のフローチャ
ートを参照しつつ、その動作を説明する。しきい値設定
手段M1では、ステップS5〜S7において、一つのブ
ロック内のYデータについて、上記実施の形態1.で示
したのと同様に、拡大の対象となる画像の注目画素とそ
の周辺画素との濃度値の変化量を検出し、その濃度値の
変化量としきい値mとを比較することにより、注目画素
とその周辺画素との相互関係を示す複数の基本パターン
の個々の度数を求め、ステップS8において、該度数の
分布を観察することで基本パターン中の一部のパターン
に偏りがあるか否かを判断し、偏りがなければ、しきい
値mの値に問題がないと判断し、そのブロックに対して
は、しきい値mを用い、実施の形態1と同様の拡大処理
を行う。偏りがあれば、ステップS9に進んで、しきい
値mに代わるしきい値Nを新たに設定し、基本パターン
中の一部のパターンに偏りがなくなるまで上記ステップ
S5〜S8の処理を繰り返し行い、ステップS10にて
収束後のしきい値Nを用いて、当該ブロックに対し、実
施の形態1と同様の拡大処理を行う。
【0025】以上のような、ステップS5からステップ
S10に示す拡大処理をステップS11にて1枚分の拡
大画像生成完了と判定されるまで各ブロックに対し繰り
返し行う(ステップS12参照)ことで、垂直,水平方
向にそれぞれ2倍に拡大した画像のYデータを得ること
ができる。
【0026】以上のように本発明の実施の形態2.によ
れば、原画像の各ブロック毎にしきい値mを用い、注目
画素に対する相互関係を示す複数のパターンの個々の度
数を求め、その度数に偏りがあるか否かを判断すること
により、原画像を構成する画素に対して各ブロック毎に
有効なしきい値を設定することができ、原画像を構成す
る各画素に対して、より最適な濃度値を設定して拡大処
理を行うことができる。
【0027】なお、実施の形態2.において、1ブロッ
クを縦,横32画素を単位とするYデータについて、基
本パターンの個々の総数を求め、偏りがあるか否かを判
断したが、Yデータの単位である1ブロックの大きさは
縦,横32画素に限定されるものでないことはいうまで
もない。
【0028】実施の形態3.以下、本発明の請求項3に
対応する実施の形態3.に係るディジタル画像の拡大方
法について、図面を参照しながら説明する。図6は図1
に示した実施の形態1.におけるディジタル画像の拡大
方法に、新たに詳細パターン特定手段M2を設けたディ
ジタル画像の拡大方法のフローチャートを示した図であ
る。また、図7は図4に示したパターン7に対応する詳
細パターンを示したものである。(表2)は上記図7に
対応する詳細パターンに対応した、原画像の拡大後に原
画像の水平,垂直,斜めエッジのシャープさを保って、
歪みや、ぼけの少ない拡大画像を得ることができるよう
に設定された各係数データを示したものである。
【0029】
【表2】
【0030】以下、図6に示される、本発明の実施の形
態3.におけるディジタル画像の拡大方法のフローチャ
ートを参照しつつ、その動作を説明する。詳細パターン
特定手段M2では、実施の形態1.(ステップS13〜
S14)で特定された基本パターンに対して、それぞれ
対応する詳細パターンとその詳細パターン用のしきい値
R(R<m)を設けることにより、拡大の対象となる注
目画素とその周辺画素との相互関係をさらに詳しく表現
することができる。例えば、ステップS13〜S14の
処理によって基本パターンとしてパターン7(図4参
照)が特定された場合には、図2のY22を除く周辺画
素Y23,Y32,Y33相互の濃度値の変化量をステ
ップS15においてそれぞれ検出すると、 H4 = |Y32 - Y23 | …(8) H5 = |Y33 - Y23 | …(9) H6 = |Y32 - Y33 | …(10) となる。
【0031】次に、ステップS16において、図7の詳
細パターンの中からパターンを特定する。しきい値Rと
差分値H4,H5,H6との大小を比較する。例えば、
R>H4,R<H5,R<H6の関係が成り立っている
と仮定すると、周辺画素どうしの相互関係はパターン7
Aとなる。なお、周辺画素同士の変化量が全てしきい値
Rよりも小さくなるパターンは詳細パターンには当ては
まらず、表1に示した基本パターン7の係数値を用いて
拡大画素を求めることになる。
【0032】次に、ステップS17において、上記特定
された詳細パターンに応じた拡大画素の濃度値を求める
ための所定の各係数データを(表2)から求め、それら
を計算式(4),(5),(6),(7) の係数として用い、垂直,水
平方向にそれぞれ2倍の拡大後の画素の濃度値を求め
る。例えば、パターン7Aの場合では、Y22の拡大後
の画素の濃度値Y’22,Y’23,Y’32,Y’3
3は各係数を、 A1=16, B1=C1=D1=0 A2=14, B2=2, C2=D2=0 A3=14, B3=0, C3=2, D3=0 A4=1, B4=7, C4=7, D4=1 とし、計算式(4),(5),(6),(7) に代入して求められる。
【0033】これらの拡大処理をステップS18にて、
1枚分の原画像のYデータについて全て繰り返して行わ
れたと判断されるまで行うことで、垂直,水平方向にそ
れぞれ2倍に拡大された画像のYデータを得ることがで
きる。
【0034】以上のように本発明の実施の形態3.によ
れば、基本パターンの個々のパターンに対してその詳細
パターン、及び該詳細パターン用のしきい値Rを設け、
またその詳細パターンに応じた拡大画素の濃度値を求め
るための新たな所定の各係数データを設けることによ
り、周辺画素どうしの濃度値の変化量H4,H5,H6
を検出し、上記しきい値Rと比較することにより、注目
画素とその周辺画素との関係、及び周辺画素どうしの相
互関係を知ることができ、上記実施の形態1.または
2.よりも一層、歪みや、ぼけの少ない拡大画像を得る
ことができる。
【0035】なお、本実施の形態3.において、パター
ン7のみに対して詳細パターンを作成して示したが、そ
の他のパターンに対しても詳細パターンをそれぞれ設定
するようにする場合でも同様の効果を得ることができ
る。
【0036】実施の形態4.以下、本発明の請求項4に
対応する実施の形態4.に係るディジタル画像の拡大方
法について、図面を参照しながら説明する。図8は、図
1に示した実施の形態1.におけるディジタル画像の拡
大方法の,基本パターンの中からパターンを特定する方
法に代えて、段階的な基本パターンの中からパターンを
特定するようにした本実施の形態4.におけるディジタ
ル画像の拡大方法のフローチャートを示したものであ
る。また、(表3)は上記基本パターンとして段階を2
段にし、2段階目の基本パターンに応じた拡大画素の濃
度値を求めるための所定の各係数データを示したもので
ある。
【0037】
【表3】
【0038】以下、拡大処理法について詳述する。しき
い値をm、S(m>S)と2段階に設け、実施の形態
1.と同様に、ステップS19において、拡大の対象と
なる画像の注目画素と、その周辺画素との濃度値の変化
量を検出し、次いでステップS20において、しきい値
mを用いて、該しきい値mと差分値H1,H2,H3と
の間での大小を比較する。例えば、m<H1、m<H
2、m>H3の関係が成り立っていると仮定すると、注
目画素とその周辺画素との相互関係は図4に示した1段
階目の基本パターンのうちのパターン7となる。さら
に、ステップS20で、しきい値Sを用いて、該しきい
値Sと差分値H1,H2,H3との間での大小を比較
し、S<H1,S<H2,S>H3の関係が成り立って
いると仮定すると、注目画素とその周辺画素との相互関
係は(表3)に示す2段階目の基本パターン71とな
る。
【0039】次に、ステップS21において、上記パタ
ーンに応じた拡大画素の濃度値を求めるための所定の各
係数データを(表3)から求め、これを計算式(4),(5),
(6),(7) の係数として用い、これにより垂直,水平方向
にそれぞれ2倍に拡大した後の画素の濃度値を求める。
例えば、パターン71の場合では、Y22の拡大後の画
素の濃度値Y’22,Y’23,Y’32,Y’33は
各係数を、 A1=16, B1=C1=D1=0 A2=14, B2=2, C2=D2=0 A3=14, B3=0, C3=2, D3=0 A4=2, B4=6, C4=6, D4=2 とし、計算式(4),(5),(6),(7) に代入して求められる。
【0040】そしてステップS22にてYesと判定さ
れるまで、これらの拡大処理を1枚分の原画像のYデー
タについて繰り返すことで、垂直,水平方向にそれぞれ
2倍に拡大した画像のYデータを得ることができる。
【0041】以上のように実施の形態4.によれば、し
きい値m、S(m>S)を設け、基本パターンとそのパ
ターンに応じた拡大画素の濃度値を求めるための所定の
各係数データを2段階に設けることにより、注目画素と
その周辺画素の関係を“0”、“1”判定ではなく多段
階的に判定することができ、拡大時により歪みや、ぼけ
の少ない処理を行うことができる。
【0042】なお、本実施の形態4.では、拡大画素の
濃度値を求めるための所定の各係数データを2段階設け
るようにしたが、3段階以上設けるようにしてもよい。
【0043】実施の形態5.以下、本発明の請求項5に
対応する実施の形態5.に係るディジタル画像の拡大方
法について、図面を参照しながら説明する。図9は図1
に示した、実施の形態1.におけるディジタル画像の拡
大方法に、新たにしきい値選択手段を設けた本実施の形
態5.におけるディジタル画像の拡大方法のフローチャ
ートを示したものである。
【0044】以下、拡大処理法について詳述する。ステ
ップS23において、上記各実施の形態で示したのと同
様に、拡大の対象となる画像の注目画素と、その周辺画
素との濃度値の変化量を検出し、次いでステップS24
で上記注目画素の濃度値に応じてしきい値の選択を行
う。ここで、しきい値選択手段M3として、しきい値m
をその中域値用のしきい値とし、新たに高域値用のしき
い値E(E>m)と低域値用のしきい値F(F>m)を
それぞれ設け、また、濃度値の高,中,低域値を判断す
るための濃度レベルG,I(G>I)を設け、拡大の対
象となる画像の注目画素のYデータが高域値(Y>G)
(明るい画素)の場合には、しきい値Eを用い、拡大の
対象となる画像の注目画素のYデータが中域値(G>Y
>I)の場合には、しきい値mを用い、拡大の対象とな
る画像の注目画素のYデータが低域値(Y<I)(暗い
画素)の場合には、しきい値Fを用いて、ステップS2
5〜ステップS27を経て実施の形態1.で示したのと
同様の拡大処理を行う。
【0045】以上のように本実施の形態5.によれば、
拡大の対象となる画像の注目画素のデータがカラーのデ
ィジタル画像のYUVデータの輝度を表すYデータの場
合については、Yデータの濃度値が中域値の場合にはし
きい値mを用い、高域値の場合にはしきい値Eを用い、
低域値の場合にはしきい値Fを用いることにより、高
域,低域には、中域に比べてパターン1(図4参照)の
発生率が高くなり、原画像の明暗部においては、画像を
拡大した際のエッジ部がなめらかになり、人間の視覚特
性から中域のシャープさが強調された拡大画像を得るこ
とができる。
【0046】なお、上記実施の形態5.では、高域用の
しきい値Eと低域用のしきい値Fとの大きさを変えるよ
うにしたが、これらのしきい値として同じ値のものを用
いるようにしてもよい。
【0047】実施の形態6.以下、本発明の請求項6に
対応する実施の形態6.に係るディジタル画像の拡大方
法について、図面を参照しながら説明する。図10は図
1に示した実施の形態1.におけるディジタル画像の拡
大方法に、新たに各係数データ値作成手段M4を設けた
本実施の形態6.におけるディジタル画像の拡大方法の
フローチャートを示したものである。なお、本実施の形
態においては、原画像を垂直,水平方向に2倍に拡大す
るための各係数データから、原画像を垂直,水平方向に
3倍に拡大するための各係数データを作成するようにし
ている。(表4)は上記各係数データ値作成手段M4に
より作成された垂直,水平方向に3倍に拡大するために
必要な、図4に示すパターン7に対応した、新たに必要
な各係数データを示したものである。
【0048】
【表4】
【0049】図11は原画像データ(輝度)と垂直,水
平方向に3倍に拡大した拡大後の画像データ(輝度)を
示したものである。図12は原画像データ(色差)と垂
直,水平方向に3倍に拡大した拡大後の画像データ(色
差)を示したものである。
【0050】各係数データ値作成手段M4では、ステッ
プS28において、(表1)に示される垂直,水平方向
に2倍にするための各係数データ値を基に、垂直,水平
方向に3倍にするために新たに必要な各係数データ値を
求める。例えば、拡大の対象となる注目画素が図2のY
22である場合、垂直,水平方向に3倍に拡大するため
には、拡大後の画素の濃度値Y’22,Y’23,Y’
32,Y’33を求めるための各係数データの他に、拡
大後の画素の濃度値Y’24,Y’34,Y’42,
Y’43,Y’44を求めるための各係数データを求め
る必要がある。注目画像Y22から見て水平方向にある
Y’24には、(表1)に示されるY’23を求めるた
めの係数データをそのまま用い、垂直方向にあるY’4
2には、(表1)に示されるY’32を求めるための係
数データをそのまま用い、斜め(−45度)方向にある
Y’44には、(表1)に示されるY’33を求めるた
めの係数データをそのまま用いる。水平方向と斜め方向
の間にあるY’34に関しては、水平方向にあるY’2
3を求めるための係数データと斜め方向にあるY’33
を求めるための係数データとの平均値を用い、垂直方向
と斜め方向の間にあるY’43に関しては、垂直方向に
あるY’32を求めるための係数データと斜め方向にな
るY’33を求めるための係数データとの平均値を用い
る。例えば、パターン7の場合では、ステップS29〜
S31において、Y22の垂直,水平方向への拡大後の
画素の濃度値Y’22,Y’23,Y’32,Y’3
3,Y’24,Y’34,Y’42,Y’43,Y’4
4は各係数を、 A1=16, B1=C1=D1=0 A2=12, B2=4, C2=D2=0 A3=12, B3=0, C3=4, D3=0 A4=6, B4=2, C4=2, D4=6 A5=12, B5=4, C5=D5=0 A6=9, B6=3, C6=1, D6=3 A7=12, B7=0, C7=4, D7=0 A8=9, B8=1, C8=3, D8=3 A9=6, B9=2, C9=2, D9=6 とし、計算式(4),(5),(6),(7) (11),(12),(13),(14),(1
5)に代入し求められる。
【0051】 Y'24 =1/16・ ( A5 ×Y22 + B5×Y23 + C5×Y32 + D5×Y33 ) …(11) Y'34 =1/16・ ( A6 ×Y22 + B6×Y23 + C6×Y32 + D6×Y33 ) …(12) Y'42 =1/16・ ( A7 ×Y22 + B7×Y23 + C7×Y32 + D7×Y33 ) …(13) Y'43 =1/16・ ( A8 ×Y22 + B8×Y23 + C8×Y32 + D8×Y33 ) …(14) Y'44 =1/16・ ( A9 ×Y22 + B9×Y23 + C9×Y32 + D9×Y33 ) …(15) これらの拡大処理を1枚分の原画像のYデータについて
繰り返し、ステップS32でYesと判定されると、垂
直,水平方向にそれぞれ3倍の拡大画像のYデータを得
ることができる。
【0052】また、UVデータについては、図12に示
すように、注目画素が図12(a)のUV22である場
合、最近傍法により拡大を行い図12(b)のような拡
大画像データとなる。
【0053】以上のように本実施の形態6.によれば、
垂直,水平方向に2倍に拡大するための所定の各係数デ
ータから、垂直,水平方向に3倍に拡大するための各係
数データを生成することにより、上記各実施の形態と同
様に、拡大時により歪みや、ぼけの少ない処理を行うこ
とができるとともに、容易に拡大倍率を任意の倍率に変
更することができる。
【0054】なお、本実施の形態6.においては、垂
直,水平方向に3倍に拡大するようにしたが、他の任意
の倍率に拡大することができるのは言うまでもない。
【0055】また、上記実施の形態1.〜5.において
は、原画像を垂直,水平方向にそれぞれ2倍に拡大する
場合を例に挙げて説明したが、他の倍率に拡大する場合
であっても同様の効果が得られる。また、1画素おきに
拡大処理を行うようにすることにより、2倍、3倍とい
った整数倍ではなく、1.5倍や2.5倍等の倍率に拡
大処理することも可能である。
【0056】また、実施の形態1.〜6.において、U
Vデータに対しては、最近傍法を適用して拡大処理する
ようにしたが、YUVデータ全てに対して、上記各実施
の形態による拡大処理を適用するようにしてもよい。
【0057】また、実施の形態1.〜6.においては、
基本パターンとして8個のパターンを用いたが、パター
ンの個数を減少、あるいは増加させてもよい。
【0058】また、実施の形態1.〜6.において、基
本パターンを4画素分の範囲での基本パターンとした
が、基本パターンを構成する画素数を大きくしてもよ
い。
【0059】さらに、実施の形態1.〜4.、及び実施
の形態6.において、処理するデータとしてYUV形式
のデータを対象としたが、他の形式のデータに本発明を
適用してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、拡大
の対象となる画像の注目画素とその周辺画素との濃度値
の変化量を検出し、その濃度値の変化量としきい値とを
比較することにより、予め準備された,注目画素とその
周辺画素との相互関係を示す基本パターンの中から1つ
のパターンを特定し、該パターンに応じて拡大画素の濃
度値を求めるための計算式の各係数データを変化させ
て、拡大後の画素の濃度値を求め、拡大画像を生成する
ことにより、原画像の水平,垂直,斜めエッジのシャー
プさを保って、かつ、歪みや、ぼけの少ない拡大画像を
得ることができるという効果が得られる。
【0061】また、第2の発明によれば、上記第1の発
明において、原画像の全体、あるいは一部であるブロッ
クの濃度値に対し、少なくとも1度、所定のしきい値を
用い、ブロック内の注目画素とその周辺画素との相互関
係を示すパターンの個々の総数を求め、一部のパターン
に偏っていないかを判断することにより、しきい値の設
定が拡大の対象となる画像に対し有効であるか否かを判
断し、有効であれば最初のしきい値を用い、有効でなけ
れば最初のしきい値に代わる新たなしきい値を設定し、
そのしきい値を用いて拡大後の画素の濃度値を求め拡大
画像を生成することにより、どのような特徴を持った原
画像に対しても最適なしきい値を設定することができ、
それにともない最適な拡大パターンを得ることができる
という効果が得られる。
【0062】また、第3の発明によれば、拡大の対象と
なる画像の注目画素とその周辺画素との相互関係を示す
基本パターンの個々のパターンに、詳細パターンと詳細
パターン用のしきい値をそれぞれ設け、またそのパター
ンに応じた拡大画素の濃度値を求めるための新たな所定
の各係数データを設けることにより、周辺画素どうしの
濃度値の変化量を検出し、その濃度値の変化量と詳細パ
ターン用のしきい値とを比較することにより、注目画素
とその周辺画素と周辺画素どうしの相互関係を示す詳細
パターンを特定することができ、それにともない周辺画
素どうしの相互関係を示した計算式の各係数データを得
ることができ、最適な拡大パターンを得ることができる
という効果が得られる。
【0063】また、第4の発明によれば、しきい値を段
階的に設け、かつ拡大の対象となる画像の注目画素とそ
の周辺画素との相互関係を示す基本パターンとそのパタ
ーンに応じた拡大画素の濃度値を求めるための所定の各
係数データを段階的に設けることにより、注目画素とそ
の周辺画素の相互関係を示す段階的な基本パターンを特
定することができ、それにともない注目画素とその周辺
画素の濃度値が非常に近い場合を示した計算式の各係数
データを得ることができるという効果が得られる。
【0064】また、第5の発明によれば、拡大の対象と
なる画像の注目画素のデータが、カラーのディジタル画
像のYUVデータの輝度を表すYデータの場合について
は、Yデータの濃度値を高,中,低の3段階に分類する
ことにより、高域値の場合には高域値用のしきい値を用
い、中域値の場合には中域値用のしきい値を用い、低域
値の場合には低域値用のしきい値をそれぞれ用いること
ができ、それにともない原画像の明暗部に対し、画像を
拡大した際にエッジ部をなめらかにすることができ、歪
みを目立たなくすることができるという効果が得られ
る。
【0065】さらに、第6の発明によれば、注目画素と
その周辺画素との相互関係を示す基本パターンの中から
特定されたパターンに応じた所定の倍率の拡大画像を求
めるための所定の各係数データより、垂直,水平,斜め
(−45度)方向には同じ係数データを設定し、その他
の係数データについては、垂直方向と斜め方向の係数デ
ータの平均値及び水平方向と斜め方向の係数データの平
均値を設定することにより、任意の倍率の拡大画像を求
めるための計算式の各係数データを、パターン毎に別途
用意することなく求めることができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明によるディジタル画像の拡大方法
を説明するためのフローチャートを示す図。
【図2】 上記ディジタル画像の拡大方法における輝度
データの拡大方法を示す模式図。
【図3】 上記ディジタル画像の拡大方法における色差
データの拡大方法を示す模式図。
【図4】 上記ディジタル画像の拡大方法における拡大
時の基本パターンを示す模式図。
【図5】 第2の発明によるディジタル画像の拡大方法
を説明するためのフローチャートを示す図。
【図6】 第3の発明によるディジタル画像の拡大方法
を説明するためのフローチャートを示す図。
【図7】 上記第3の発明によるディジタル画像の拡大
方法における拡大時の詳細パターンを示す模式図。
【図8】 第4の発明によるディジタル画像の拡大方法
を説明するためのフローチャートを示す図。
【図9】 第5の発明によるディジタル画像の拡大方法
を説明するためのフローチャートを示す図。
【図10】 第6の発明によるディジタル画像の拡大方
法を説明するためのフローチャートを示す図。
【図11】 上記第6の発明によるディジタル画像の拡
大方法における画像を垂直,水平方向に3倍に拡大する
輝度データの拡大方法を示す模式図。
【図12】 上記第6の発明によるディジタル画像の拡
大方法における画像を垂直,水平方向に3倍に拡大する
色差データの拡大方法を示す模式図。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡大の対象となる画像の注目画素とその
    周辺画素との濃度値の差を検出し、 その濃度値の差としきい値とを比較して、注目画素とそ
    の周辺画素との相互関係を示すパターンとして、かかる
    相関関係を示す複数の基本パターンの中から1つを特定
    し、 拡大後の画素の濃度値を求めるための所定の計算式の各
    係数データを、上記特定したパターンに応じたものとし
    て選択し、拡大後の画素の濃度値を求めることを特徴と
    するディジタル画像の拡大方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディジタル画像の拡大方
    法において、 原画像の全体あるいは一部である,あるブロックの濃度
    値に対し、所定のしきい値を用いて、該ブロック内の注
    目画素とその周辺画素との相互関係を示す基本パターン
    の各パターンの度数を求め、 該求めた基本パターンの度数から、該ブロック内に存在
    する各注目画素についての基本パターンが一部のパター
    ンに偏っているか否かを判定し、 該判定結果から、上記しきい値の設定が拡大の対象とな
    る画像に対し有効であるか否かを判断し、 有効であれば前回のしきい値を用い、有効でなければ前
    回のしきい値に代わる新たなしきい値を設定し、 そのしきい値を用いて拡大後の画素の濃度値を求めるこ
    とを特徴とするディジタル画像の拡大方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のディジタル画像の拡大方
    法において、 拡大の対象となる画像の注目画素とその周辺画素との相
    互関係を示す複数の基本パターンの各々に対応して、注
    目画素とその周辺画素,及び周辺画素同士の相互関係を
    示す詳細パターンと、該詳細パターン用のしきい値を設
    け、かつ拡大画素の濃度値を求めるための所定の計算式
    の各係数データを、上記詳細パターンに応じたものとし
    て選択し、 周辺画素同士の濃度値の差を検出し、 その濃度値の差と詳細パターン用しきい値とを比較し、
    その比較結果である詳細パターンを用いて、拡大後の画
    素の濃度値を求めることを特徴とするディジタル画像の
    拡大方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のディジタル画像の拡大方
    法において、 上記しきい値を段階的に設け、かつ拡大の対象となる画
    像の注目画素とその周辺画素との相互関係を示す複数の
    基本パターンに応じた拡大画素の濃度値を求めるための
    所定の計算式の各係数データを段階的に設け、 注目画素とその周辺画素の相互関係を示す段階的な基本
    パターンを用いて、拡大後の画素の濃度値を求めること
    を特徴とするディジタル画像の拡大方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のディジタル画像の拡大方
    法において、 拡大の対象となる画像の注目画素のデータが、カラーの
    ディジタル画像のYUVデータの輝度を表すYデータの
    場合、Yデータの濃度値を高,中,低の3段階に判定
    し、 高域値の場合には高域値用のしきい値を用い、中域値の
    場合には中域値用のしきい値を用い、低域値の場合には
    低域値用のしきい値を用いて、拡大後の画素の濃度値を
    求めることを特徴とするディジタル画像の拡大方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のディジタル画像の拡大方
    法において、 注目画素とその周辺画素との相互関係を示す複数の基本
    パターンの中から特定されたパターンに応じた所定の倍
    率の拡大画素の濃度値を求めるための所定の計算式の各
    係数データとして、垂直,水平,斜め(−45度)方向
    には同じ係数データを設定し、 その他の角度の係数データについては、垂直方向と斜め
    方向の係数データの平均値及び水平方向と斜め方向の係
    数データの平均値を用いた任意の倍率に対応した各係数
    データを用いて、拡大後の画素の濃度値を求めることを
    特徴とするディジタル画像の拡大方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999041703A1 (fr) * 1998-02-17 1999-08-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Procede et dispositif de production de pixels interpoles
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