JP3077600U - 布製ジャバラ。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 所要形状に裁断したカバー布の内周面及び外
周面を交互に接合して、布製ジャバラを形成する。 【構成】繊維織物の少なくとも片面に未加硫配合ゴムを
コーティングして成るカバー布、繊維織物の少なくとも
片面に加硫ゴムをコーティングして成るカバー布の少な
くとも片面に未加硫ゴム糊をコートしてなるカバー布及
び繊維織物の少なくとも片面にゴム状弾性体樹脂をコー
ティングして成るカバー布の少なくとも片面に前記ゴム
状弾性体樹脂より少し融点の低い樹脂をコートし、所定
の寸法に複数枚裁断加工した裁断布を所定の寸法に裁断
加工した、隣接する裁断布間の内周側及び外周側が交互
に直接接触する如く前記離型シートに切り欠き部を設
け、その離型シートを介して裁断布を必要枚数積層し、
加熱加圧加硫及び加熱加圧溶着したる後、離型シートを
取り除いてジャバラ本体を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 従来より図１の斜視図に示す如くゴム状弾性体をコートしてなるカバー布をド ーナツ形に裁断しそのドーナツ形裁断片を複数枚縫製加工により内周側Ａと外周 側Ｂを交互につなぎあわせて布製ジャバラ１となしたものが一般的に用いられて いる。これら縫製加工による方式は多大な時間と労力を要する事はもとより、繋 ぎ合わせ面間の隙間及びミシン目の穴が有るため機密性の点で欠点を有していた 。

【０００２】 本考案はかかる問題点を解決するため鋭意研究し得られたものである。以下、 図面に従って説明する。図２の断面図に本考案による布製ジャバラ本体（以下ジ ャバラ本体と言う）１０の代表例として丸型形状ものを示す。ジャバラ本体１０ は、複数の裁断布１１を貼り合わせて形成される。上記、本考案のジャバラ本体 １０を形成する裁断布１１は、請求項１の繊維織物に未加硫ゴムをコーティング したもの、請求項２の化学繊維織物を加硫ゴムでコーティングし、更に少なくと も片面に未加硫ゴムをコーティングしたもの、及び請求項３の繊維織物にゴム状 弾性体樹脂をコーティングし、更にその樹脂より少し融点の低い樹脂を少なくと も片面にコーティングしたものの三つの材料に大別される。

【０００３】 先ず請求項１は繊維織物の少なくとも片面に未加硫配合ゴムをコーティングし て成るカバー布を一事例として図３の平面図に示す如く所定の寸法に複数枚裁断 加工した丸型裁断布１１−ａ、角型裁断布１１−ｂ、門型裁断布１１−ｃを平面 図、図４に示す所定の寸法に裁断加工した前記裁断布に対応する離型シート１２ −ａと１２−ａ’，１２−ｂと１２−ｂ’，１２−ｃと１２−ｃ’を介して図５ の斜視図に示す如く必要枚数積層して積層体１３を形成し、図示を省略するが、 加熱加圧手段により加硫接着したる後、離型シートを取り除くことにより、斜視 図図２に示すジャバラ本体１０を形成する。

【０００４】 次に請求項２は繊維織物の少なくとも片面に加硫ゴムをコーティングしてなる カバー布の少なくとも片面に未加硫ゴム糊をコートしてなるカバー布を前記請求 項１に関する説明内容と同様、斜視図図３に示す如く所定の寸法に複数枚裁断加 工した丸型裁断布１１−ａ、角型裁断布１１−ｂ、門型裁断布１１−ｃをそれに 対向する平面図図４に示す所定の寸法に裁断加工した離型シート１２−ａと１２ −ａ’，１２−ｂと１２−ｂ’，１２−ｃと１２−ｃ’を図５の斜視図に示す如 く裁断布と離型シートを交互に必要枚数積層して積層体１３を形成し、それを図 示を省略するが、加熱加圧手段により加硫接着したる後、離型シートを取り除く ことにより、斜視図図２に示すジャバラ本体１０を形成する。

【０００５】 次に請求項３は繊維織物の少なくとも片面にゴム状弾性体樹脂をコーティング してなるカバー布の少なくとも片面に前記ゴム状弾性体樹脂より少し融点の低い 樹脂をコーティングしてなるカバー布を前記請求項１に関する説明内容と同様、 斜視図図３に示す如く所定の寸法に複数枚裁断加工した裁断布１１−ａ、１１− ｂ、１１−ｃを平面図、図４に示す所定の寸法に裁断加工した離型シート１２− ａと１２−ａ’，１２−ｂと１２−ｂ’，１２−ｃと１２−ｃ’を介して図５の 斜視図に示す如く必要枚数積層して積層体１３を形成し、図示を省略するが、加 熱加圧手段により加工し冷却たる後、離型シートを取り除くことにより、斜視図 図２に示すジャバラ本体１０を形成する。

【０００６】 次に裁断布１１と離型シート（２種）のそれぞれの形状に於ける積層関係を丸型 形状ジャバラを代表例として以下に説明する。図５に於いて裁断布１１−ａ、裁 断布１１−ａに対して内径が等しく外径が小さい離型シート１２−ａ’、裁断布 １１−ａ、裁断布１１−ａに対して外径が等しく内径が大きい離型シート１２− ａの積層サイクルで順次必要枚数積層し、積層体１３を形成する。又、角型形状 及び門型形状ジャバラは図示を省略するが、角型形状ジャバラの場合裁断布１１ −ｂ、裁断布１１−ｂに対して内周が等しく外周が小さい離型シート１２−ｂ’ 、裁断布１１−ｂ、裁断布１１−ｂに対して外周が等しく内周が大きい離型シー ト１２−ｂの積層サイクルで積層体１３を形成する。又、門型形状ジャバラの場 合裁断布１１−ｃ、裁断布１１−ｃに対して内周が等しく外周が小さい離型シー ト１２−ｃ’、裁断布１１−ｃ、裁断布１１−ｃに対して外周が等しく内周が大 きい離型シート１２−ｃの積層サイクルで積層体１３を形成する。

【０００７】 以上、積層される裁断布と離型シートは、斜視図図５に示す如く交互に積層さ れ、隣接する裁断布間は離型シートの切り欠き部にて対向する裁断布１１の面間 が直接接触する状態にて加熱加圧により加硫接着又は溶着され、冷却後離型シー トを取り外す事により布製ジャバラ本体１０を形成する事を特徴とする布製ジャ バラ。

【図面の簡単な説明】

【図１】 従来の縫製加工式布製ジャバラの斜視図。

【図２】 本考案による布製ジャバラ本体（以下ジャバ
ラ本体と言う）１０の代表例としての丸型形状ジャバラ
の断面図。

【図３】 所定の寸法に裁断加工した裁断布の平面図。

【図４】 所定の寸法に裁断加工した離型シートの平面
図。

【図５】 裁断布と離型シートを交互に積層し、積層体
１３を形成する事を示す斜視図。

【符号の説明】

１・・・従来の布製ジャバラ、Ａ・・・従来の布製ジャ
バラの内径部縫製加工の場所、Ｂ・・・従来の布製ジャ
バラの外径部縫製加工の場所、１０・・・本考案の布製
ジャバラ本体、１１−ａ，１１−ｂ，１１−ｃ・・・裁
断布、１２−ａ・・・対向する裁断布の外径面側接合用
離型シート、１２−ｂ，１２−ｃ・・・対向する裁断布
の外周面側接合用離型シート、１２−ａ’・・・対向す
る裁断布の内径面側接合用離型シート、１２−ｂ’，１
２−ｃ’・・・対向する裁断布の内周面側接合用離型シ
ート、１３・・・裁断布と離型シートを交互に積層して
なる積層体。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】繊維織物の少なくとも片面に未加硫配合ゴ
   ムをコーティングして成るカバー布を所定の寸法に複数
   枚裁断加工した裁断布を所定の寸法に裁断加工した離型
   シートを介して必要枚数積層し、加熱加圧加硫したる後
   離型シートを取り除いた山谷を形成するジャバラ本体に
   於いて、前記、各隣接する裁断布間の接合部と非接合部
   を各裁断布に介した離型シートによって前記非接合部の
   みに離型シートを設け、前記、接合部には離型シートの
   切り欠き部を設け、隣接裁断布間が接合する如く成して
   必要枚数積層し、加熱加圧加硫により山谷を形成する事
   を特徴とする布製ジャバラ。
2. 【請求項２】繊維織物の少なくとも片面に加硫ゴムをコ
   ーティングして成るカバー布の少なくとも片面に未加硫
   ゴム糊をコートしてなり、所定寸法に裁断してなる裁断
   布を、所定の寸法に裁断加工した離型シートを介して必
   要枚数積層し、加熱加圧加硫したる後離型シートを取り
   除いた山谷を形成するジャバラ本体に於いて、前記、各
   隣接する裁断布間の接合部と非接合部を各裁断布に介し
   た離型シートによって前記非接合部のみに離型シートを
   設け、前記、接合部には離型シートの切り欠き部を設
   け、隣接裁断布間が接合する如く成して必要枚数積層
   し、加熱加圧加硫により山谷を形成する事を特徴とする
   布製ジャバラ。
3. 【請求項３】繊維織物の少なくとも片面にゴム状弾性体
   樹脂をコーティングして成るカバー布の少なくとも片面
   に前記ゴム状弾性体樹脂より少し融点の低い樹脂をコー
   ティングしてなる裁断布を所定の寸法に裁断加工した離
   型シートを介して必要枚数積層し、加熱加圧溶着したる
   後離型シートを取り除いて山谷を形成するジャバラ本体
   に於いて、前記、各隣接する裁断布間の接合部と非接合
   部を各裁断布に介した離型シートによって、前記、非接
   合部のみに離型シートを設け、前記、接合部には離型シ
   ートの切り欠き部を設、隣接裁断布間が接合する如く成
   して必要枚数積層し、加熱加圧溶着により山谷を形成す
   る事を特徴とする布製ジャバラ。