JP3076971B2 - 印刷機の刷版取付装置 - Google Patents

印刷機の刷版取付装置

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JP3076971B2 JP09028448A JP2844897A JP3076971B2 JP 3076971 B2 JP3076971 B2 JP 3076971B2 JP 09028448 A JP09028448 A JP 09028448A JP 2844897 A JP2844897 A JP 2844897A JP 3076971 B2 JP3076971 B2 JP 3076971B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷機、殊にオフセ
ット印刷機の版胴に刷版の咬え側および版尻側をを正確
かつ確実に、しかも迅速な装着するための刷版取付装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷機の版胴へ装着される印
刷用の刷版としては、一般にアルミ製のPS版(Prsens
itized Plate)、紙版或いは樹脂版等が知られている。
このうち、版の厚さが厚く丈夫なPS版や樹脂版は多量
の印刷枚数を印刷することができる反面、紙版に比べて
高価であると共に、版胴への着脱も万力によって咬えて
版胴にクランプしなければならず、着脱作業も面倒であ
った。
【0003】一方、近年、少量・多種の印刷物の需要も
多くなり、印刷部数が少ない場合には安価な紙版や、薄
手のPS版等が用いられているが、これらの刷版はPS
版や樹脂版に比べて腰が弱いためオフセット印刷機の版
胴に直接装着することができなかったり、仮に版胴に直
接装着したとしても、版胴に装着後の位置調整などで皺
が発生する恐れがあった。この為、従来、紙版等の刷版
を使用する場合、図11,図12に示す如く、版胴50
の咬え側万力51の上面に紙版等の刷版52を取付けす
る版取付プレ−ト53を設け、予め版胴50に装着され
たPS版等の通常の厚い版を台版54(この台版は使用
後不要となった版を用いても良い)とし、これを支持体
として、その周面に台版よりも薄手の刷版52を前記版
取付プレ−ト53に引掛けて装着し、版胴50に対して
薄手の刷版52の位置を調整をする場合には、前記通常
の版と同様な厚さを有する台版54を移動させ、薄手の
刷版52を台版54と一体的に移動させる方法が採用さ
れていた。
【0004】しかし、この版取付プレ−ト53は、紙版
等の薄手の刷版52を版胴50に装着する場合、刷版5
2の孔52’を版取付プレ−ト53に設けた多数のフッ
ク53’に引掛けるようになっているので、版の幅が広
いと引掛け難いと共に、引掛作業中に版が波打ちを起す
と、一旦引掛けたフック53’から外れることも多く版
の取付け作業に多くの時間を費やす結果となると共に、
フック53は咬え側万力51に咬えて固定しているため
紙版や薄手のPS版を使用しないで通常のPS版を使用
する場合には万力台5とクランププレ−ト13の間の隙
間を球面ボルト15により調整する必要があり非常に繁
雑であり、従来の薄手の刷版を用いた小ロット印刷で
は、実際の印刷時間より刷版の交換時間の方が長くなる
等、作業能率を著しく低下させる結果となっていた。
【0005】この為、かかる従来の薄手の刷版を用いた
小ロット印刷用の刷版の簡易な交換手段として、本出願
人は既に、版胴の長手方向に沿って形成した切欠部に版
万力装置を収納し、該版万力装置の上面に刷版をクラン
プするクランププレ−トを設けた印刷機の刷版位置決め
装置の咬え側版万力装置のクランププレ−ト上面に、刷
版の基準孔に嵌入する版位置決め用突起片と、該突起片
を覆うように形成した版押えプレ−トとを設け、前記突
起片は刷版の咬え側へ向って低くなるように傾斜して形
成した刷版取付装置を提案している。(特願平1−19
6979号)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本出願人が特願平1−
196979号で既に提案している刷版取付装置は、刷
版を、該刷版に予め設けた基準孔とクランププレ−ト上
面に設けた版位置決め用突起片とが互いに嵌合するよう
に、版胴(クランププレ−ト)と版押えプレ−トとの間
に挿入するだけで刷版の装着が可能であり、紙版等の薄
手の刷版を版胴に、容易、かつ、迅速に、しかも、正確
に装着できると言う点では画期的な刷版取付装置であ
る。
【0007】しかし、刷版は広いものでは、その幅が1
m以上もあり、しかも、紙版や薄手のPS版等は薄くて
腰が弱い。このため、刷版を版胴(クランププレ−ト)
と版押えプレ−トとの間に挿入する際に、刷版の先端面
が波打ちしないように水平に保持して押し込まないと刷
版を版胴(クランププレ−ト)と押えプレ−トとの間に
正しく挿入できないが、幅が広く、薄くで腰が弱い刷版
を水平に保持して押し込むためには多少の熟練を必要と
する。また、版尻側は接着剤で固定するのみとするか、
版胴と、該版胴上面に固定した押さえ板との間に差し込
んで押さえ板によって押圧支持していた為、前者の場合
接着剤が劣化すると印刷中にばたつきを生じることがあ
った。また、後者の場合、版尻を折り曲げて版胴と押さ
え板との間に装入しなければならず、版胴と押さえ板と
の間に装入する際に刷版を傷める恐れがあると共に、押
さえ板の保持力も弱く確実な固定ができなかった。本発
明は、全く熟練を要することなく、誰にでも容易に使用
が可能とすることが可能であり、かつ、刷版の位置決め
保持も確実に行える刷版取付装置を得ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、版胴の長手方向に沿って形成した切欠部に版万力装
置を収納し、該版万力装置の上面に刷版をクランプする
クランププレ−トを設けた印刷機の刷版取付装置におい
て、咬え側版万力装置に、クランププレ−ト上面に突出
する版位置決め用突起片と刷版の上端面を押圧する押え
プレ−トとを設け、該押えプレ−トを少なくとも前記突
起片を覆う部分とその他の部分とに区分し、かつ、突起
片を覆う部分の版胴の円周方向に沿う長さを他の部分よ
り長くすると共に、版尻側版万力装置に、クランププレ
ートの上面に、該クランププレートの上面側に向かって
常時押し付けるように付勢された版尻側刷版押さえ板を
装着したこと、更に望ましくは、クランププレ−ト上面
に突出する刷版の基準孔に嵌入する版位置決め用突起片
の上面を刷版の咬え側に向かって低くなるように形成し
たことを特徴とする印刷機の刷版取付装置が得られる。
また、本発明によれば、版胴の周面に刷版を位置決め保
持する印刷機の刷版取付装置において、刷版の咬え側を
固定装置によって位置決め保持すると共に、版尻側を、
一端を、版胴の長手方向に沿って形成した切欠部に収納
した版尻側版万力装置の側面に装着した支持台に、版胴
の外周面より内側に配設した支持軸に回転可能に軸支
し、かつ、他端を版胴の外周面側に向かって押し付ける
ように付勢された版尻側刷版押さえ板によって押圧し保
持することを特徴とする印刷機の刷版取付装置。及び、
前記版尻側刷版押さえ板の一端を回転可能に軸支する支
持軸に弦巻バネを嵌合させ、該弦巻バネの一端を固定側
に、他端を版尻側刷版押さえ板に夫々当接させて、版尻
側刷版押さえ板の他端を版胴の外周面側に向かって押し
付けるように付勢することを特徴とする印刷機の刷版取
付装置が得られる
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施例を図1
乃至図10により詳細に説明する。図中1は版胴で、該
版胴1には、胴の全長に亙って版の咬え側と尻側との版
万力装置3,4を収納する切欠部(溝)2が設けられて
いる。該切欠部2内には、その全長より僅かに短く断面
略矩形に形成された万力台5,5’が収納されている。
該万力台5,5’の下端部には、図6に示す如く前記切
欠部2の底部にボルト7で固定された係合片6に嵌合す
る蟻溝が形成されている。従って、万力台5,5’は係
合片6を介して切欠部2の底面から浮き上がりを規制さ
れている。
【0010】8,9は万力台5,5’を版胴1に対して
位置決めするボルトで、万力台5,5’の長手方向に複
数箇設けられている。10は万力台5,5’の対向する
孔11に挿入した圧縮バネで、万力台5,5’を前記切
欠部2の側壁面に押し付ける方向に付勢されている。1
2,13は万力台5,5’を版胴の長手方向に略4等分
する長さに形成されたクランププレ−トで、夫々のクラ
ンププレ−ト12,13には、球面凹座を有するボルト
孔14が夫々2ヶ所づつ穿設されている。前記万力台
5,5’には前記ボルト孔14に対応するようにネジ孔
が形成されており、クランププレ−ト12,13を万力
台5,5’に球面ボルト15によって一体的に保持す
る。また、万力台5,5’の反クランプ側には、全長に
亙って断面略半円形の溝16が形成され、その溝16に
クランプ軸17が軸支されている。クランプ軸17に
は、断面L字状の切欠部18が形成されており、クラン
プ軸17を回転させることにより、前記切欠部18にク
ランププレ−ト12,13の端縁部が係合するようにな
っている。従って、クランププレ−ト12,13は球面
ボルト15と球面凹座とにより軸支され揺動できるよう
になっている。
【0011】一方、尻側万力台5’のクランプ側端面と
前記切欠部2の側面との間には、版胴1の全長に亙って
偏心軸19が設けられており、その偏心軸19を回転さ
せることにより、尻側の版万力装置4は咬え側の版万力
装置3側に摺動できるようになっている。従って、版万
力装置3によって通常の厚さを有するPS版或いは樹脂
版等の一端を咬えた後、版胴1の周囲に巻回して他端を
尻側の版万力装置4によって固定するようになってい
る。上記の構成は従来公知の版胴装置と同様である。
【0012】本発明はこのように構成された版胴1のク
ランププレ−ト12の上面側に、紙版或いは厚さ0.15mm
〜0.30mm程度のPS版等の刷版20に予め設けた基準孔
20aに対応するように、版位置決め用の突起片21
(以下基準ピンと称することとする)を設けている。該
基準ピン21の頭部21’は、前記刷版20の基準孔2
0aと略等しい外径を有しており、版胴1の長手方向か
ら視て楔状に形成されている。即ち、該頭部21’は刷
版の咬え込み側へ向って低くなるように傾斜させてい
る。尚、本実施例では基準ピン21は、クランププレ−
ト12に、版胴1の幅方向に沿って2箇所設けられてい
るが、該基準ピン21の本数ははこれに限定されること
なく適宜数選択して設ければ良いことは言うまでもな
い。
【0013】22は前記刷版20の版端の浮き上がりを
防ぐための押えプレ−トで、側面から見ると略ヘの字状
に折り曲げて形成されている。このクランププレ−ト1
2の上面に基準ピン21を覆うように反クランプ側端部
をボルト24によって固定されている。この押えプレー
ト22は、基準ピン21(突起片)を覆う部分22aと
その他の部分22bとに区分されている。また、押えプ
レ−ト22の全長はクランププレ−ト12の調整範囲に
合わせて決定すれば良く、本実施例ではクランププレ−
ト12の長さと略一致させている。
【0014】即ち、押えプレ−ト22は基本的にはクラ
ンププレ−ト12に合わせて版胴の幅方向に4分割と
し、基準ピン21を覆わない中央部の2枚の押えプレ−
ト22bはクランププレ−ト12の長さと略同じ長さと
し、両端部の2枚の押えプレ−トは基準ピン21を覆う
部分22aと基準ピン21を覆わない他の部分22bと
に3分割している。従って、基準ピン21を覆う部分の
押えプレ−ト22aが2枚と基準ピン21を覆わない部
分の押えプレ−ト22bが6枚の合計8枚で1ユニット
を構成している。
【0015】そして、基準ピン21を覆う部分の押えプ
レ−ト22aの一辺側は、前記基準ピン21の頭部2
1’形状(楔形)に略合わせた角度に折曲げられてお
り、かつ、クランプ側端部は、刷版20を挿入し易いよ
うに上方に折り曲げられている。また、該押えプレ−ト
22aの基準ピン21と対向する面には基準ピン21の
頭部21’より大きい孔23が設けられており、刷版2
0の他端をクランププレ−ト12と押えプレ−ト22と
の間に挿入して基準ピン21と刷版20の基準孔20a
を嵌合させる場合、前記押えプレ−ト22aに設けた孔
23を通して刷版20の基準孔20aと基準ピン21と
の相対位置を確認しながら基準ピン21に基準孔を嵌入
できるようにしている。
【0016】一方、基準ピン21を覆わない部分の押え
プレ−ト22bは、前記の如く、基準ピン21を覆う部
分22aと同様に側面から見て略へ字状に折り曲げられ
ているが、基準ピン21を覆う部分22aと比較して版
胴の円周方向に沿う長さを短くしている。また、基準ピ
ン21を覆わない部分の押えプレ−ト22bは、装着し
た刷版の浮き上がりを防止できれば充分であり、版胴表
面への押しつけ力は殆ど必要とせず、多少版胴から浮き
上がっていても良い。
【0017】なお、基準ピン21を覆う部分の押えプレ
−ト22aに孔23を設けた例を示したが、これは基準
ピン21,21a,21bが目で確認できるようなもの
であればどのような形状をしても良し、押えプレ−ト2
2aを透明なもの(プラスチック等)で製作すれば前記
孔23は必ずしも設けなくても良い。
【0018】一方、前記版胴1の長手方向に沿って形成
された切欠部(溝)2に設けた前記版尻側のクランクプ
レート13には、前記クランクプレート12と対向する
面に支持台24がボルトによって固定されている。この
支持台24は、版胴の長手方向に沿って、本実施例では
5個設けられており、夫々に、支持軸25が固定或は回
転可能に軸支されている。なお、この支持台24は、版
胴1の外周面の外側には突出させないように取り付ける
のが望ましい。
【0019】26は弦巻バネで、両端部に、略直線的に
延長した延長部を設け、その一端を反力受け端、他端を
作用端として、バネの巻戻し力を利用して所定の押圧力
を得るようになっている。また、27は刷版押え板で、
全体的には平板状に形成されており、その長手方向一端
部は、先端部のみを一方向に多少折り曲げ、他端部の側
部両側には、前記先端部の折り曲げ方向と同じ方向に向
かって突出するフランジ部28を設け、該フランジ部2
8には、夫々、前記支持軸25を嵌入する孔29が設け
られている。従って、図9,図10に明瞭に示す如く、
前記支持台24に取り付けた支持軸25に弦巻バネ26
を嵌合すると共に、刷版押え板27を軸支して、弦巻バ
ネ26の反力受け端を前記クランププレート13の側部
に当接させると共に、作用端を刷版押え板27の一端下
面に当接させて、刷版押え板27の他端を常時クランプ
プレート13の上面に向かって押し付けるようになって
いる。
【0020】次に、本発明の刷版取付装置によるPS版
等の刷版の装着手順を説明する。先ず、版胴1にベ−ス
となる台版30若しくはこれに変わるPS版等、通常の
刷版を咬え側版万力装置3と尻側の版万力装置4とによ
り装着する。従って、予めPS版等の通常の厚さを有す
る版が版胴1に装着されていて、これを台版30として
兼用できるのであれば新たに台版を装着する必要はな
い。版胴1に台版30を装着した後、図3に示す如くP
S版等の刷版20を、該刷版20の基準孔20aが開い
ている側の端部を、クランププレ−ト12の上面と基準
ピン21を覆う押えプレ−ト22aの先端下面との間に
矢印a方向に差し込む。
【0021】この時、基準ピン21を覆う押えプレ−ト
22aは基準ピン21を覆わない部分の押えプレ−ト2
2bの端部よりも版胴の円周方向に突出しているので刷
版20の基準孔20a部と基準ピン21を覆う押えプレ
−ト22aとが一致するように位置決めすれば刷版の取
付位置が決まる。即ち、本実施例では刷版の幅方向の2
点を正確に保持すれば良い。この状態で刷版を版胴の周
面に沿って更に基準ピン21の方向に押し込めば、刷版
20の基準孔20aが基準ピン21に嵌合すると共に、
刷版の取付部(咬え側端部)は全幅に亙り押えプレ−ト
22a,22bによって押圧され確実に保持される。そ
の際、基準ピン21の頭部21’形状が、刷版20の挿
入側へ向って薄くなるように楔状に形成されているの
で、挿入はスム−ズに行われる。
【0022】そして、刷版20の基準孔20aが基準ピ
ン21に挿入された後、該刷版20を予め、水,油或い
は糊等を全面に塗布したり、又は両面接着テ−プを貼り
付けた台版板30に沿わせて台版30に貼り付ける。こ
の際、刷版20が略版胴1を一周して版尻が咬え尻側、
即ち、前記クランププレート13側に到達したら、刷版
押え板27の先端部を持ち上げ、刷版の版尻をクランプ
プレート13と刷版押え板27との間に位置させ、前記
刷版押え板27の持ち上げ力を解除すれば刷版の版尻は
弦巻バネ26のバネ力で確実に押圧保持される。
【0023】一方、PS版等の刷版20を版胴1から取
り外す場合には、前記の手順とは逆に、刷版押え板27
の一端を持ち上げ、PS版等の終端、即ち、版尻を版胴
1から剥がすように端部を持って版胴1から遠ざかる方
向に引張ってやれば刷版20は基準ピン21から容易に
取外すことができる。
【0024】なお、本実施例では、従来公知の版万力装
置を備えた版胴に本発明を適用した場合、即ち、クラン
ププレートに版位置決め用突起片、押えプレート及び、
版尻側押え板を設けた場合について例示したが、これに
限定されるものではなく、既存の版万力装置を備えた版
胴に容易に装着できることは勿論、版胴を新たに製作す
る場合などには、円筒状の版胴に単に長手方向に切欠溝
のみを形成し、前記版位置決め用突起片、押えプレート
及び、版尻側押え板を版胴に直接取り付ける等、発明の
要旨を逸脱しない範囲の変更が可能なことは言を待たな
い。
【0025】
【発明の効果】以上詳述した如くこの発明によれば、P
S版等の刷版の端部を、先ず、クランププレ−トと基準
ピン21を覆う押えプレ−トとによって位置決めし、位
置決めされた刷版を版胴の円周方向に更に押し込むこと
により、刷版端部は位置決め用基準ピンの楔形斜面に沿
って移動し、刷版に設けた基準孔と基準ピンは容易かつ
高精度で嵌合される。また、刷版の一端部に設けた基準
孔が基準ピンに挿入されると、基準ピンを覆う部分とそ
の他の部分の双方の押えプレ−トにより押圧して保持す
るので、一旦基準ピンに挿入した刷版が基準ピンから外
れたり、浮き上がることはない。しかも、版尻も容易、
かつ、確実に押圧保持できる。従って、従来の版万力装
置のように刷版着脱時に毎回万力装置を調整する必要が
なくなるので、一度合せた見当が狂うこともなく、刷版
の容易、かつ、迅速な着脱が可能となる等の効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオフセット印刷機の版胴の平面図
である。
【図2】図1のII線の沿う拡大断面図である。
【図3】押えプレ−ト部の断面図で、(a)は基準ピン
を覆う部分、(b)はその他の部分(基準ピンを覆わな
い部分)の図である。
【図4】押えプレ−ト22の一部平面図である。
【図5】図4の側断面図である。
【図6】図1のVI線に沿う断面図である。
【図7】図1のVII 〜VII 線に沿う断面図である。
【図8】図1のVIII線に沿う断面図である。
【図9】刷版押え板部の拡大側面図である。
【図10】図9のX線に沿う側面図である。
【図11】従来の紙版取付プレ−トの斜視図である。
【図12】紙版取付プレ−トを版胴に装着した図であ
る。
【符号の説明】
1…版胴 2…切欠部(溝) 3,4…版万力装置 12,13…クランププレ−ト 20…刷版 20a…基準孔 21…基準ピン 22a…(基準ピンを覆う)押えプレ−ト 22b…(基準ピンを覆わない)押えプレ−ト 24…支持台 26…弦巻バネ 27…刷版押え板

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴の長手方向に沿って形成した切欠部
    に版万力装置を収納し、該版万力装置の上面に刷版をク
    ランプするクランププレ−トを設けた印刷機の刷版取付
    装置において、咬え側版万力装置に、クランププレ−ト
    上面に突出する版位置決め用突起片と刷版の上端面を押
    圧する押えプレ−トとを設け、該押えプレ−トを少なく
    とも前記突起片を覆う部分とその他の部分とに区分し、
    かつ、突起片を覆う部分の版胴の円周方向に沿う長さを
    他の部分より長くすると共に、版尻側版万力装置に、ク
    ランププレートの上面に、該クランププレートの上面側
    に向かって常時押し付けるように付勢された版尻側刷版
    押さえ板を装着したことを特徴とする印刷機の刷版取付
    装置。
  2. 【請求項2】 クランププレ−ト上面に突出する刷版の
    基準孔に嵌入する版位置決め用突起片の上面を刷版の咬
    え側に向かって低くなるように形成したことを特徴とす
    る請求項1に記載の印刷機の刷版取付装置。
  3. 【請求項3】 版胴の周面に刷版を位置決め保持する印
    刷機の刷版取付装置において、刷版の咬え側を固定装置
    によって位置決め保持すると共に、版尻側を、一端を、
    版胴の長手方向に沿って形成した切欠部に収納した版尻
    側版万力装置の側面に装着した支持台に、版胴の外周面
    より内側に配設した支持軸に回転可能に軸支して、か
    つ、他端を、版胴の外周面側に向かって押し付けるよう
    に付勢された版尻側刷版押さえ板によって押圧し保持す
    ることを特徴とする印刷機の刷版取付装置。
  4. 【請求項4】 前記版尻側刷版押さえ板の一端を回転可
    能に軸支する支持軸に弦巻バネを嵌合させ、該弦巻バネ
    の一端を固定側に、他端を版尻側刷版押さえ板に夫々当
    接させて、版尻側刷版押さえ板の他端を版胴の外周面側
    に向かって押し付けるように付勢することを特徴とする
    請求項3に記載の印刷機の刷版取付装置。
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