JP3076957B2 - バックドアチェッカ取付部構造 - Google Patents
バックドアチェッカ取付部構造Info
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- JP3076957B2 JP3076957B2 JP06308844A JP30884494A JP3076957B2 JP 3076957 B2 JP3076957 B2 JP 3076957B2 JP 06308844 A JP06308844 A JP 06308844A JP 30884494 A JP30884494 A JP 30884494A JP 3076957 B2 JP3076957 B2 JP 3076957B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、バックドアチェッカ
取付部構造、さらに詳しくは、自動車の横開きバックド
アに、このバックドアを開放させたまま止めておくため
のチェッカを取付けた構造に関する。
取付部構造、さらに詳しくは、自動車の横開きバックド
アに、このバックドアを開放させたまま止めておくため
のチェッカを取付けた構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のバックドアチェッカ取付
部構造の一例としては、たとえば実開昭63−4277
0号公報に所載のものがある。この従来のものは、たと
えば本願の図6および図7に示すように、自動車ボディ
のロアバック1aの上面に、チェッカ3の一端部を支持
させるとともに、このチェッカ3の他端部を、横開きバ
ックドア2eのインナパネル20によって形成された水
平底部20aに取付けた構造である。また、この水平底
部20aにはチェッカ用補強板4eが適宜重ねて配置さ
れ、この箇所の補強が図られている。
部構造の一例としては、たとえば実開昭63−4277
0号公報に所載のものがある。この従来のものは、たと
えば本願の図6および図7に示すように、自動車ボディ
のロアバック1aの上面に、チェッカ3の一端部を支持
させるとともに、このチェッカ3の他端部を、横開きバ
ックドア2eのインナパネル20によって形成された水
平底部20aに取付けた構造である。また、この水平底
部20aにはチェッカ用補強板4eが適宜重ねて配置さ
れ、この箇所の補強が図られている。
【0003】このような構造によれば、バックドア2e
を開いた場合に、チェッカ3の位置決め作用によってこ
のバックドア2eを所定の開度で止めておくことがで
き、便利である。また、バックドア2eの水平底部20
aにチェッカ3の一端部を直接取付けた構造であるか
ら、チェッカ3の取付けに際してバックドア2eにチェ
ッカ取付専用のブラケットを別途設けるような必要もな
く、全体の構成の簡素化が図れる。
を開いた場合に、チェッカ3の位置決め作用によってこ
のバックドア2eを所定の開度で止めておくことがで
き、便利である。また、バックドア2eの水平底部20
aにチェッカ3の一端部を直接取付けた構造であるか
ら、チェッカ3の取付けに際してバックドア2eにチェ
ッカ取付専用のブラケットを別途設けるような必要もな
く、全体の構成の簡素化が図れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造では、インナパネル20の水平底部20aの肉
厚は薄く、水平底部20aの剛性(または支持強度)は
さほど大きくない。また、この水平底部20aにはチェ
ッカ用補強板4eが重ねられているものの、このように
ただ単にチェッカ用補強板4eが部分的に重ねられただ
けでは水平底部20a自体の剛性を有効に高めることは
できない。
来の構造では、インナパネル20の水平底部20aの肉
厚は薄く、水平底部20aの剛性(または支持強度)は
さほど大きくない。また、この水平底部20aにはチェ
ッカ用補強板4eが重ねられているものの、このように
ただ単にチェッカ用補強板4eが部分的に重ねられただ
けでは水平底部20a自体の剛性を有効に高めることは
できない。
【0005】したがって、従来では、バックドア2eを
開けるときに生じるチェッカ3の引張力F1が上記イン
ナパネル20の水平底部20aに作用することにより、
この水平底部20aが撓み変形を生じる虞れがあった。
とくに、このような水平底部20aの撓み変形は、バッ
クドア2eを急激に大きく開けたときに一層顕著となっ
ていた。その結果、従来では、このような水平底部20
aの撓み変形が長期にわたって多数回繰り返されること
によって、水平底部20aに疲労が生じ、亀裂が発生す
るといった難点を有していた。
開けるときに生じるチェッカ3の引張力F1が上記イン
ナパネル20の水平底部20aに作用することにより、
この水平底部20aが撓み変形を生じる虞れがあった。
とくに、このような水平底部20aの撓み変形は、バッ
クドア2eを急激に大きく開けたときに一層顕著となっ
ていた。その結果、従来では、このような水平底部20
aの撓み変形が長期にわたって多数回繰り返されること
によって、水平底部20aに疲労が生じ、亀裂が発生す
るといった難点を有していた。
【0006】なお、上記難点を解消する手段としては、
インナパネル20の肉厚を大きくすることによって上記
水平底部20aの剛性を高めることも考えられる。とこ
ろが、このような手段を採用したのでは、バックドアの
大幅な重量増加を招き、軽量化が望まれるバックドアと
しては好ましくない。
インナパネル20の肉厚を大きくすることによって上記
水平底部20aの剛性を高めることも考えられる。とこ
ろが、このような手段を採用したのでは、バックドアの
大幅な重量増加を招き、軽量化が望まれるバックドアと
しては好ましくない。
【0007】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、インナパネルの大幅な重量増加
を招くといった難点を生じさせることなく、バックドア
のチェッカ取付部の補強を効率良く行って、バックドア
の開閉動作時にチェッカ取付箇所が不当な変形を生じる
といった不具合を適切に解消することをその課題として
いる。
出されたものであって、インナパネルの大幅な重量増加
を招くといった難点を生じさせることなく、バックドア
のチェッカ取付部の補強を効率良く行って、バックドア
の開閉動作時にチェッカ取付箇所が不当な変形を生じる
といった不具合を適切に解消することをその課題として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0009】すなわち、本願発明は、自動車ボディに一
端部が支持されているチェッカの他端部が、横開きバッ
クドアのインナパネルによって形成された水平底部に、
この水平底部に重ねられたチェッカ用補強板とともに取
付けられているバックドアチェッカ取付部構造であっ
て、上記バックドアのインナパネルとアウタパネルとの
両者間には、上記チェッカの取付け位置の上方において
少なくとも上記インナパネルまたはアウタパネルとの何
れかとの接合によって閉断面パネル構造を形成するリイ
ンフォースメントが設けられており、かつ、このリイン
フォースメントの下部は、上記チェッカ用補強板に重ね
合わされて、このチェッカ用補強板を介して上記バック
ドアのインナパネルの水平底部またはこの水平底部に連
設されたインナパネルの他の部位に接合されまたは固定
されていることを特徴としている。
端部が支持されているチェッカの他端部が、横開きバッ
クドアのインナパネルによって形成された水平底部に、
この水平底部に重ねられたチェッカ用補強板とともに取
付けられているバックドアチェッカ取付部構造であっ
て、上記バックドアのインナパネルとアウタパネルとの
両者間には、上記チェッカの取付け位置の上方において
少なくとも上記インナパネルまたはアウタパネルとの何
れかとの接合によって閉断面パネル構造を形成するリイ
ンフォースメントが設けられており、かつ、このリイン
フォースメントの下部は、上記チェッカ用補強板に重ね
合わされて、このチェッカ用補強板を介して上記バック
ドアのインナパネルの水平底部またはこの水平底部に連
設されたインナパネルの他の部位に接合されまたは固定
されていることを特徴としている。
【0010】
【発明の作用および効果】本願発明に係るバックドアチ
ェッカ取付部構造では、バックドアに別途追加して設け
られたリインフォースメントの下部が、チェッカ用補強
板に重ね合わされて、このチェッカ用補強板を介してバ
ックドアのインナパネルの水平底部またはこの水平底部
に連設されたインナパネルの他の部位に接合または固定
されているために、これらリインフォースメントの下
部、チェッカ用補強板、およびインナパネルが一体化さ
れることとなって、チェッカが取付けられるインナパネ
ルの水平底部の剛性が増大する。とくに、上記リインフ
ォースメントは、バックドアのインナパネルまたはアウ
タパネルとの何れかとの接合によって閉断面パネル構造
をなし、その剛性が高められているために、上記インナ
パネルの水平底部の剛性を確実にかつ効率良く増大させ
ることができる。
ェッカ取付部構造では、バックドアに別途追加して設け
られたリインフォースメントの下部が、チェッカ用補強
板に重ね合わされて、このチェッカ用補強板を介してバ
ックドアのインナパネルの水平底部またはこの水平底部
に連設されたインナパネルの他の部位に接合または固定
されているために、これらリインフォースメントの下
部、チェッカ用補強板、およびインナパネルが一体化さ
れることとなって、チェッカが取付けられるインナパネ
ルの水平底部の剛性が増大する。とくに、上記リインフ
ォースメントは、バックドアのインナパネルまたはアウ
タパネルとの何れかとの接合によって閉断面パネル構造
をなし、その剛性が高められているために、上記インナ
パネルの水平底部の剛性を確実にかつ効率良く増大させ
ることができる。
【0011】したがって、バックドアを急激に大きく開
けたときにチェッカから大きな引張力が上記インナパネ
ルの水平底部に作用しても、このインナパネルの水平底
部が安易に撓み変形を生じるようなことがなく、撓み変
形の繰り返しに原因するインナパネルの損傷を適切に防
止できるという格別な効果が得られる。
けたときにチェッカから大きな引張力が上記インナパネ
ルの水平底部に作用しても、このインナパネルの水平底
部が安易に撓み変形を生じるようなことがなく、撓み変
形の繰り返しに原因するインナパネルの損傷を適切に防
止できるという格別な効果が得られる。
【0012】なお、本願発明においては、インナパネル
の肉厚を大きくする必要はなく、またリインフォースメ
ントはチェッカの取付け位置の上方で閉断面構造を形成
する程度の小サイズのものでよく、このリインフォース
メントをバックドアの全域に設ける必要もないため、バ
ックドア全体の重量が大幅に増加するといった不具合も
ない。さらに、リインフォースメントは、バックドアの
インナパネルとアウタパネルとの両者間に設けられてい
るために、バックドアの外観体裁を損なうような虞れも
ない。
の肉厚を大きくする必要はなく、またリインフォースメ
ントはチェッカの取付け位置の上方で閉断面構造を形成
する程度の小サイズのものでよく、このリインフォース
メントをバックドアの全域に設ける必要もないため、バ
ックドア全体の重量が大幅に増加するといった不具合も
ない。さらに、リインフォースメントは、バックドアの
インナパネルとアウタパネルとの両者間に設けられてい
るために、バックドアの外観体裁を損なうような虞れも
ない。
【0013】
【実施例の説明】以下、本願発明の好ましい実施例を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。
図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0014】図1は、本願発明に係るバックドアチェッ
カ取付部構造が適用される自動車後部の一例を示す斜視
図である。図2は図1のX1−X1線一部省略断面図、
図3は図2のX2−X2線要部断面図である。
カ取付部構造が適用される自動車後部の一例を示す斜視
図である。図2は図1のX1−X1線一部省略断面図、
図3は図2のX2−X2線要部断面図である。
【0015】図1において、この自動車ボディ1の後部
開口部10の左右両側縁部11a,11bのうち、何れ
か一方の側縁部11a(または11b)には、バックド
ア2がドアヒンジ12を介して枢着され、これによりバ
ックドア2が横開き可能である。また、このバックドア
2は、上記自動車ボディ1のロアバック1aとチェッカ
3を介して連結されている。
開口部10の左右両側縁部11a,11bのうち、何れ
か一方の側縁部11a(または11b)には、バックド
ア2がドアヒンジ12を介して枢着され、これによりバ
ックドア2が横開き可能である。また、このバックドア
2は、上記自動車ボディ1のロアバック1aとチェッカ
3を介して連結されている。
【0016】上記チェッカ3としては、従来既知の種々
のタイプのチェッカを用いることが可能であり、たとえ
ば本願の従来例として説明した図6に示されたチェッカ
3を用いることができる。すなわち、同図において、こ
のチェッカ3は、溝部30を備えた枠状のチェッカアー
ム31の一端部に支点ピン32を設けるとともに、この
チェッカアーム31の溝部30内には係合ピン33を嵌
入させたものである。このようなチェッカ3では、バッ
クドア2(2e)の開閉動作時にはチェッカアーム31
の溝部30に沿って係合ピン33が相対移動し、バック
ドア2の開閉動作を妨げるようなことはない。そして、
バックドア2が全開状態になると、係合ピン33がチェ
ッカアーム31の溝部30の最端部に位置してチェッカ
アーム31に係合することにより、バックドア2のそれ
以上の開放を阻止し、バックドア2の仮止めがなされ
る。
のタイプのチェッカを用いることが可能であり、たとえ
ば本願の従来例として説明した図6に示されたチェッカ
3を用いることができる。すなわち、同図において、こ
のチェッカ3は、溝部30を備えた枠状のチェッカアー
ム31の一端部に支点ピン32を設けるとともに、この
チェッカアーム31の溝部30内には係合ピン33を嵌
入させたものである。このようなチェッカ3では、バッ
クドア2(2e)の開閉動作時にはチェッカアーム31
の溝部30に沿って係合ピン33が相対移動し、バック
ドア2の開閉動作を妨げるようなことはない。そして、
バックドア2が全開状態になると、係合ピン33がチェ
ッカアーム31の溝部30の最端部に位置してチェッカ
アーム31に係合することにより、バックドア2のそれ
以上の開放を阻止し、バックドア2の仮止めがなされ
る。
【0017】図2において、上記チェッカ3の一端側の
係合ピン33は自動車ボディ1のロアバック1aに取付
けられており、また他端側の支点ピン32はバックドア
2のインナパネル20の水平底部20aに取付けられて
いる。この水平底部20aの上面側には金属製のチェッ
カ用補強板4が重ねて配置され、上記チェッカ3の支点
ピン32を固定するためのボルトの軸部34は、このチ
ェッカ用補強板4とインナパネル20の水平底部20a
の双方を貫通してナット35と螺合し、その締付けがな
されている。
係合ピン33は自動車ボディ1のロアバック1aに取付
けられており、また他端側の支点ピン32はバックドア
2のインナパネル20の水平底部20aに取付けられて
いる。この水平底部20aの上面側には金属製のチェッ
カ用補強板4が重ねて配置され、上記チェッカ3の支点
ピン32を固定するためのボルトの軸部34は、このチ
ェッカ用補強板4とインナパネル20の水平底部20a
の双方を貫通してナット35と螺合し、その締付けがな
されている。
【0018】上記バックドア2は、上記水平底部20a
を形成したインナパネル20とアウタパネル21とを接
合して構成されているが、これらインナパネル20とア
ウタパネル21との両者間にはリインフォースメント2
2が設けられている。このリインフォースメント22の
上端部22aは、インナパネル20とアウタパネル21
との各上部に挟まれて固定されている。また、図3に示
すように、このリインフォースメント22の左右両端部
22b,22cは、インナパネル20に接合されてい
る。これにより、このリインフォースメント22とイン
ナパネル20との両者は、上記チェッカ3の支点ピン3
2の取付け箇所の上方において閉断面パネル構造となっ
ており、このリインフォースメント22の固定および剛
性の増大化が図られている。
を形成したインナパネル20とアウタパネル21とを接
合して構成されているが、これらインナパネル20とア
ウタパネル21との両者間にはリインフォースメント2
2が設けられている。このリインフォースメント22の
上端部22aは、インナパネル20とアウタパネル21
との各上部に挟まれて固定されている。また、図3に示
すように、このリインフォースメント22の左右両端部
22b,22cは、インナパネル20に接合されてい
る。これにより、このリインフォースメント22とイン
ナパネル20との両者は、上記チェッカ3の支点ピン3
2の取付け箇所の上方において閉断面パネル構造となっ
ており、このリインフォースメント22の固定および剛
性の増大化が図られている。
【0019】図2に示すように、上記リインフォースメ
ント22の下部22dは、インナパネル20の水平底部
20aに連設された傾斜面状のフランジ部20bの位置
へ延設され、同じくこのフランジ部20bの位置へ延設
されたチェッカ用補強板4の上面に重ねられている。そ
して、これら相互に重なり合うリインフォースメント2
2の下部22dとチェッカ用補強板4との両者には、ス
ポット溶接Bが施されるなどして、これら双方がその溶
接箇所Bにおいてインナパネル20へ溶接されている。
ント22の下部22dは、インナパネル20の水平底部
20aに連設された傾斜面状のフランジ部20bの位置
へ延設され、同じくこのフランジ部20bの位置へ延設
されたチェッカ用補強板4の上面に重ねられている。そ
して、これら相互に重なり合うリインフォースメント2
2の下部22dとチェッカ用補強板4との両者には、ス
ポット溶接Bが施されるなどして、これら双方がその溶
接箇所Bにおいてインナパネル20へ溶接されている。
【0020】上記構成のバックドアチェッカ取付部構造
においては、チェッカ3の支点ピン32がバックドア2
のインナパネル20によって形成された水平底部20a
に取付けられているために、バックドア2を大きく開け
る都度、この水平底部20aにチェッカ3による引張力
Fが作用する。ところが、上記水平底部20aに連設さ
れたインナパネル20のフランジ部20bには、支点ピ
ン32の取付け箇所から延設されたチェッカ用補強板4
の一端部、ならびにリインフォースメント22の下部2
2dが重ねられて、これらが一体的にインナパネル20
のフランジ部20bに対して溶接されているために、こ
のフランジ部20bの剛性が大きくなることは勿論のこ
と、このフランジ部20bに連設した水平底部20aの
剛性も必然的に大きくなる。
においては、チェッカ3の支点ピン32がバックドア2
のインナパネル20によって形成された水平底部20a
に取付けられているために、バックドア2を大きく開け
る都度、この水平底部20aにチェッカ3による引張力
Fが作用する。ところが、上記水平底部20aに連設さ
れたインナパネル20のフランジ部20bには、支点ピ
ン32の取付け箇所から延設されたチェッカ用補強板4
の一端部、ならびにリインフォースメント22の下部2
2dが重ねられて、これらが一体的にインナパネル20
のフランジ部20bに対して溶接されているために、こ
のフランジ部20bの剛性が大きくなることは勿論のこ
と、このフランジ部20bに連設した水平底部20aの
剛性も必然的に大きくなる。
【0021】とくに、上記リインフォースメント22
は、図3において説明したように、上記チェッカ3の支
点ピン32の取付け箇所の上方において、インナパネル
20との接合により閉断面パネル構造とされ、リインフ
ォースメント22の剛性も高められているから、このリ
インフォースメント22との接合によって水平底部20
aやフランジ部20bの剛性は確実に増大する。
は、図3において説明したように、上記チェッカ3の支
点ピン32の取付け箇所の上方において、インナパネル
20との接合により閉断面パネル構造とされ、リインフ
ォースメント22の剛性も高められているから、このリ
インフォースメント22との接合によって水平底部20
aやフランジ部20bの剛性は確実に増大する。
【0022】したがって、バックドア2を開けたときの
上記引張力Fが大きい場合であっても、インナパネル2
0の水平底部20aの箇所が安易に撓み変形を生じるよ
うなことはない。バックドア2のインナパネル20は、
バックドア2の開閉動作が多数回にわたって繰り返して
なされても、これに対処し得る充分な強度を有すること
となる。
上記引張力Fが大きい場合であっても、インナパネル2
0の水平底部20aの箇所が安易に撓み変形を生じるよ
うなことはない。バックドア2のインナパネル20は、
バックドア2の開閉動作が多数回にわたって繰り返して
なされても、これに対処し得る充分な強度を有すること
となる。
【0023】また、上記のようなインナパネル20の補
強に際しては、たとえばインナパネル20の厚みtを従
来よりも大きくするような必要はない。さらには、リイ
ンフォースメント22は、チェッカ3の取付け箇所の上
方へ部分的に設ければよく、たとえば図1に示すように
比較的小幅のサイズSでよい。したがって、バックドア
の重量増加は殆どなく、バックドア2を軽量に製作する
ことが可能である。
強に際しては、たとえばインナパネル20の厚みtを従
来よりも大きくするような必要はない。さらには、リイ
ンフォースメント22は、チェッカ3の取付け箇所の上
方へ部分的に設ければよく、たとえば図1に示すように
比較的小幅のサイズSでよい。したがって、バックドア
の重量増加は殆どなく、バックドア2を軽量に製作する
ことが可能である。
【0024】なお、本願発明は、バックドア2のインナ
パネル20、チェッカ用補強板4、およびリインフォー
スメント22のこれら三者の具体的な接合構造は、上記
実施例のように限定されない。
パネル20、チェッカ用補強板4、およびリインフォー
スメント22のこれら三者の具体的な接合構造は、上記
実施例のように限定されない。
【0025】たとえば、上記実施例においては、リイン
フォースメント22の下部22dとチェッカ用補強板4
とを同一箇所Bにおいて同時に溶接し、溶接作業の簡素
化を図っているが、これに代えて、たとえばチェッカ用
補強板4をバックドア2のインナパネル20に溶接する
箇所と、リインフォースメント22の下部22dをチェ
ッカ用補強板4に溶接する箇所とを相違させてもかまわ
ない。また、上記実施例では、インナパネル20のフラ
ンジ部20を傾斜状に形成しているが、このフランジ部
20を非傾斜状の鉛直状に形成し、この鉛直状のフラン
ジ部20の位置においてチェッカ用補強板4やリインフ
ォースメント22の下部22dを互いに接合させてもよ
い。
フォースメント22の下部22dとチェッカ用補強板4
とを同一箇所Bにおいて同時に溶接し、溶接作業の簡素
化を図っているが、これに代えて、たとえばチェッカ用
補強板4をバックドア2のインナパネル20に溶接する
箇所と、リインフォースメント22の下部22dをチェ
ッカ用補強板4に溶接する箇所とを相違させてもかまわ
ない。また、上記実施例では、インナパネル20のフラ
ンジ部20を傾斜状に形成しているが、このフランジ部
20を非傾斜状の鉛直状に形成し、この鉛直状のフラン
ジ部20の位置においてチェッカ用補強板4やリインフ
ォースメント22の下部22dを互いに接合させてもよ
い。
【0026】さらに、本願発明は、たとえば図4に示す
ように、インナパネル20の水平底部20aの上面側に
おいて、チェッカ用補強板4とリインフォースメント2
2の下部22dとを互いに重ね合わせて、これら三者を
スポット溶接Baによって接合させてもよい(先の第1
実施例と同一部位は同一符号で示す。以下同様)。
ように、インナパネル20の水平底部20aの上面側に
おいて、チェッカ用補強板4とリインフォースメント2
2の下部22dとを互いに重ね合わせて、これら三者を
スポット溶接Baによって接合させてもよい(先の第1
実施例と同一部位は同一符号で示す。以下同様)。
【0027】また、図5に示すように、チェッカ用補強
板4をインナパネル20の水平底部20aまたはフラン
ジ部20bに溶接Bbなどによって接合させた上で、イ
ンナパネル20の水平底部20aの上面側においてリイ
ンフォースメント22の下部22dを上記チェッカ用補
強板4に重ねてからナット35によって締付けてもよ
い。この場合には、リインフォースメント22の下部2
2dをチェッカ用補強板4に溶接する必要はない。
板4をインナパネル20の水平底部20aまたはフラン
ジ部20bに溶接Bbなどによって接合させた上で、イ
ンナパネル20の水平底部20aの上面側においてリイ
ンフォースメント22の下部22dを上記チェッカ用補
強板4に重ねてからナット35によって締付けてもよ
い。この場合には、リインフォースメント22の下部2
2dをチェッカ用補強板4に溶接する必要はない。
【0028】このように、本願発明においては、リイン
フォースメント22やチェッカ用補強板4などの具体的
な接合構造は種々に設計変更自在である。要は、リイン
フォースメントの下部がチェッカ用補強板に重ね合わさ
れて、このチェッカ用補強板を介して上記バックドアの
インナパネルの水平底部またはこの水平底部に連設され
たインナパネルの他の部位に接合されまたは固定されて
いればよい。また、リインフォースメントは、必ずしも
バックドア2のインナパネル20との接合によって閉断
面パネル構造に形成されている必要はなく、バックドア
2のアウタパネル21との接合によって閉断面パネル構
造に形成されていてもよい。
フォースメント22やチェッカ用補強板4などの具体的
な接合構造は種々に設計変更自在である。要は、リイン
フォースメントの下部がチェッカ用補強板に重ね合わさ
れて、このチェッカ用補強板を介して上記バックドアの
インナパネルの水平底部またはこの水平底部に連設され
たインナパネルの他の部位に接合されまたは固定されて
いればよい。また、リインフォースメントは、必ずしも
バックドア2のインナパネル20との接合によって閉断
面パネル構造に形成されている必要はなく、バックドア
2のアウタパネル21との接合によって閉断面パネル構
造に形成されていてもよい。
【0029】その他、本願発明は、バックドア2やチェ
ッカ3などの各部の具体的な構成も種々に設計変更自在
である。
ッカ3などの各部の具体的な構成も種々に設計変更自在
である。
【図1】本願発明に係るバックドアチェッカ取付部構造
が適用される自動車後部の構成の一例を示す斜視図。
が適用される自動車後部の構成の一例を示す斜視図。
【図2】図1のX1−X1線一部省略断面図。
【図3】図2のX2−X2線要部断面図。
【図4】本願発明に係るバックドアチェッカ取付部構造
の他の例を示す要部断面図。
の他の例を示す要部断面図。
【図5】本願発明に係るバックドアチェッカ取付部構造
の他の例を示す要部断面図。
の他の例を示す要部断面図。
【図6】従来のバックドアチェッカ取付部構造の一例を
示す要部断面斜視図。
示す要部断面斜視図。
【図7】図6のX3−X3線要部断面図。
1 自動車ボディ 2 バックドア 3 チェッカ 4 チェッカ用補強板 20 インナパネル 20a 水平底部 20b フランジ部 21 アウタパネル 22 リインフォースメント 22d 下部(リインフォースメントの)
Claims (1)
- 【請求項1】 自動車ボディに一端部が支持されている
チェッカの他端部が、横開きバックドアのインナパネル
によって形成された水平底部に、この水平底部に重ねら
れたチェッカ用補強板とともに取付けられているバック
ドアチェッカ取付部構造であって、 上記バックドアのインナパネルとアウタパネルとの両者
間には、上記チェッカの取付け位置の上方において少な
くとも上記インナパネルまたはアウタパネルとの何れか
との接合によって閉断面パネル構造を形成するリインフ
ォースメントが設けられており、かつ、 このリインフォースメントの下部は、上記チェッカ用補
強板に重ね合わされて、このチェッカ用補強板を介して
上記バックドアのインナパネルの水平底部またはこの水
平底部に連設されたインナパネルの他の部位に接合され
または固定されていることを特徴とする、バックドアチ
ェッカ取付部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06308844A JP3076957B2 (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | バックドアチェッカ取付部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06308844A JP3076957B2 (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | バックドアチェッカ取付部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08165832A JPH08165832A (ja) | 1996-06-25 |
JP3076957B2 true JP3076957B2 (ja) | 2000-08-14 |
Family
ID=17985964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06308844A Expired - Fee Related JP3076957B2 (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | バックドアチェッカ取付部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3076957B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006199184A (ja) * | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Hitachi Chem Co Ltd | バックドアの構造 |
-
1994
- 1994-12-13 JP JP06308844A patent/JP3076957B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08165832A (ja) | 1996-06-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |