JP3076850B2 - 可動制御部材の制御方法及び装置 - Google Patents

可動制御部材の制御方法及び装置

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    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
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    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可動制御部材の制御
方法及び装置、特に駆動信号の大きさが計算される可動
制御部材の制御方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】制御される装置の出力がたどる通路を出
力の位相面に沿ってえがくことによって、制御される装
置の出力のダイナミックレスポンスをあらかじめ定める
ことを含むスライディングモード(SLM)(slid
ing mode)制御技術は既知である。上記位相面
は制御された状態(state)をその軸として有する
2または3次元の面である。制御動作は、所望の軌道又
は超平面(hyperplane)をえがく通路に比較
された実際の出力の位相面上の位置によって定められ
る。従ってスライディングモード制御は、制御される装
置の出力及びその導関数(derivatives)の
測定と、位相面上の所定の時刻における出力の実際の位
置の計算に依存する。スライディングモード制御のた
め、制御装置によって要求される導関数の数は制御され
る装置の支配次数(predominantorde
r)に等しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スライディングモード
制御は始めソ連で1950年代に研究,開発されたもの
である。然しながら、好ましい高速スイッチ機構が開発
されなかったため、その後数年間でこの技術が低下し
た。1970年代に入って主として米国で安い半導体パ
ワートランジスタが手に入るようになって上記の問題が
解消され関心がもたれるようになった。現在では多くの
国で研究がなされているが工業的な需要は少ない。これ
はスライディングモード制御が作動しないからではな
く、例えば従来の制御方法に比べ多くの理由によって実
施が困難であるためである。
【0004】スライディングモード制御は可変構造制御
(VSC)のサブクラスである。より実施可能なVSC
装置はSLM制御器であるが、常にそうであるとは限ら
ない。従来の制御技術では閉ループシステムのレスポン
スは制御される装置に組み合わされる制御装置の動特性
によって定められる。装置の特性、または装置に作用す
る外乱の変更は共にシステムのダイナミックレスポンス
を変える。
【0005】SLM制御の利益は、閉ループシステムの
レスポンスが制御器のパラメータによって定められ、制
御される装置及びこれに作用する外乱の変更には無関係
なことである。このことは本発明が適用される比例ソレ
ノイド弁を制御するときに特に好ましい。然しならがこ
れに限るものではない。これら弁の固有のレスポンスは
第3オーダー非線形であり、弁によって大きく変化す
る。即ち、弁に対する制御入力と、弁内のスライド部材
の低オーダー観察状態間のレスポンスは第3オーダー非
線形伝達関数を用いてモデル化できる。更に弁を流れる
油により大きな流体圧が誘起され、これによりスプール
の更なる移動を阻止するようになる。従って良いレスポ
ンスを従来の制御方法で得ることは困難である。
【0006】位相空間(phase space)線図
を用いてVSCまたはSLMシステムを説明する。如何
なるシステムのレスポンスも位相空間線図又は位相画像
上に位相変数(phase variable)を示す
ことによって完全に説明することができる。位相変数は
例えば弁スプール等の対象物の位置変数と、その導関数
であるスプール速度や加速度等より成る。必要とされる
状態やその導関数の数はプラントのオーダーによって定
められる。第2オーダーの位置制御装置では制御入力の
ステップが変化すれば加速度におけるステップが変化
し、プラントの動特性が位置及び速度により完全に定め
られる。従って位相空間は夫々X及びY軸となる位置と
速度の2つの次元を有する。ここで第2オーダーの位置
制御装置とは、装置に対する入力と位置出力間のレスポ
ンスを第2オーダー伝達関数を用いてモデル化できる位
置制御装置を意味する。第3オーダーの位置制御装置で
は制御入力のステップ変化により装置出力の第3次導関
数、即ちジャーク(加速度の変化率)におけるステップ
が変化する。第3次導関数におけるステップ変化によ
り、第2次導関数が時間と共に一定の割合で変化し、第
4次導関数は無限なインパルスが生じ、大きさ零の一定
出力になる。第4次導関数は観察不能として定められ、
従って、装置を1つの出力と観察可能な3つの導関数、
または4つの観察可能な状態を有するものとして考える
ことができる。ここで第3オーダー位置制御装置とは、
装置に対する入力と位置出力間のレスポンスを第3オー
ダー伝達関数を用いてモデル化できる位置制御装置を意
味する。
【0007】スライディングモード制御装置において
は、出力の観察可能な最大導関数は観察されず、装置の
観察状態の数は観察可能な状態の数より1つだけ少な
い。
【0008】従って、ここには下記のように2つの選択
がある。
【0009】1.観察可能なn個の状態
【0010】観察されたn−1個の状態
【0011】n−1次元の超平面
【0012】超平面に対して比較される観察可能なn−
個の低オーダー状態
【0013】2.観察可能なn+1個の状態
【0014】観察されたn個の状態
【0015】n次元の超平面
【0016】超平面に対して比較される観察可能なn−
個の低オーダー状態。
【0017】本発明においては上記第2が選択される。
【0018】第3オーダー装置においては、位相空間は
その軸が位置と速度と加速度である3つの次元を有す
る。
【0019】位相空間内の点はある時刻における装置の
状態を完全に定める。これは代表点、描写点、状態点又
は単純に状態のような種々のものである。ここでは状態
点として説明する。時間と共に位相変数が変化したとき
状態点がたどる通路は位相軌道(phase traj
ectory)として知られている。
【0020】上記の説明はスプール位置が制御変数であ
ることを意味する。このような装置は調節器として作用
し、制御器はスプールを零位置に維持するよう作用す
る。スプールの移動を制御するため位相線図上の位置を
所望位置と実際の位置間の位置エラーによって補正しな
ければならない。上記エラーは以下単に“エラー”とし
て示す。速度,加速度等の代わりにエラーの導関数を用
いてプラントを不規則に変化する入力にエラーなしに追
従せしめることができる。然しながら一般にエラー信号
を区別することは極めて困難である。特に位置指令信号
が顧客にとって発生され、十分な大きさのノイズが含ま
れているような場合には弁制御器にとって特別な問題と
なる。エラー導関数の代わりに速度及び加速度が使用さ
れたときは、位置変化指令が追従されたとき制御された
装置はエラーを示すが、このエラーは指令が一定値に達
した時点で消滅する。従ってエラー信号を区別すること
の問題は解消されるが、追従精度の問題は残る。
【0021】位相線図上には時刻は明白には表れない
が、描画された変数には含まれている。
【0022】動特性の2以上の明白な型、即ち2以上の
異なる構成を示す制御装置によってスライディングモー
ド制御が実行される。装置内の可変構造を実現せしめる
にはゲインを切り替える方法と、制御信号を直接切り替
えることの2つの方法がある。
【0023】a)ゲインスイッチシステム
【0024】図1に示す閉ループのゲインスイッチシス
テムにおいて前方通路ゲインKが大きく、正であればシ
ステムの固有レスポンスは安定であるが大きく振動す
る。前方通路ゲインKが大きく、負であればレスポンス
は不安定となる。これら2つの構成を図2〜図5に示
す。
【0025】b)制御信号の直接切り替え
【0026】図6に示す直接オンオフシステムにおいて
は、制御されている装置に対する制御信号はリレー型素
子からの出力であり、“オン”及び“オフ”の2つの変
数のうちの1つのみを有する。然しながら先のシステム
とは異なり、両構成は不安定である。2つの制御入力の
レベルが符号でのみ異なる、即ちUQn=−Uoff
あれば2つの位相部分は図7〜図10に示すように互に
鏡像関係となる。
【0027】この2つの構成の唯一の役割は位相空間の
或る領域における状態点を反対の方向に進めることであ
る。図1のゲインスイッチシステムを考えると、図11
の合成位相面線図及び図12の過渡(transien
t)レスポンスの線図に示すように正のゲインが位相面
の領域I及びIIIに加えられたとき、及び負のゲイン
が同じく領域II及びIVに加えられたとき、領域Iと
II及び領域IIIとIV間の境界によって形成された
ラインの何れかの側で位相が互に反対の軌道とされる。
従って状態点が位相空間内の任意の原点からこの境界ま
たは“スイッチライン”上に進められる。このようにさ
れた場合、スイッチライン上に状態点を維持するため制
御器はシステム構成を切り替える。状態点はスイッチラ
インに沿った“スライディング”と呼ばれ、高速切り替
え動作は“スライディングモード”と呼ばれる。
【0028】境界またはスイッチラインは数1によって
示される。
【0029】
【数1】
【0030】ここでcはラインの傾斜、εはエラーであ
る。この数1の解は数2となる。
【0031】
【数2】
【0032】ここでε。は初期エラー、tは時間、eは
ユニバーサル定数である。
【0033】従って上式から状態点がスイッチラインに
速やかに達したとき、制御された装置のレスポンス、即
ち閉ループレスポンスが第1オーダーシステムのもので
あり、更にこの第1オーダーシステムが制御器によって
定められたそのパラメータ(傾斜c)を有し、装置の動
特性とは独立であることが判る。実際にはこれはスイッ
チラインの何れかの側で状態軌道が互に対向するように
する装置のパラメータの任意の値に対し、レスポンスが
等しく維持されることを意味する。
【0034】図6に示すように制御信号の直接切り替え
によって同一のレスポンスの得られることは明らかであ
る。この例においては図13に示すように位相空間は2
つの領域に分割されることが必要なのみである。制御入
力の直接切り替えの使用は最大の制御動作を総ての時間
なし得るという大きな利益をもたらす。従って後述の
ようにより速いレスポンスが可能となる。この方法の明
白な欠点は制御信号が不連続に切り替えられることであ
る。多くのシステムにおいて不連続制御入力は、これが
より高いモード(例えばロボット腕におけるフレキシブ
ルモード)を生ぜしめるか、または入力装置に単純な磨
耗を生ぜしめるという理由で全く好ましくない。然しな
がら多くのシステムではこのような問題はなく、電気的
装置ではこれは最も効率の良い制御方法である。
【0035】この概念は第3オーダープラントに容易に
適用できる。位相空間は3次元であり、スイッチライン
は図14に示すようスイッチ面となる。この面は数3
で示される。
【0036】
【数3】
【0037】 なる条件を数3に与えれば Sx=C(R−x)−CSx これから、 O=−Cx+CR−SxC−Sx 従って、 CR=x(C+SC+Sとなる。
【0038】数3は第2オーダーシステムの式であり、
数4で示される関係を有する。
【0039】
【数4】
【0040】ここでωは閉ループレスポンスの固有周
波数レスポンス(ラヂアン/秒)、ζは閉ループレスポ
ンスのダンピング比である。
【0041】一般に、ゲインスイッチ制御器ではスイッ
チ面全体に亘り確実にスライディングモードとするため
より高いオーダーのシステムのための付加的機構が必要
である。然しながら、直接スイッチ制御器のためには
“オン”と“オフ”に対応する2つの機構で十分であ
る。
【0042】第2オーダーシステムについて以下説明す
る。既に述べたように傾斜cは閉ループレスポンスの時
定数を示す。主たる適用では速い過渡レスポンスが望ま
しく、大きな値の傾斜c、従って大きな傾斜のスイッチ
ラインが望ましい。然しながら、傾斜cの選択が非常に
野心的な場合にはラインの小さな区域においてのみスラ
イディング運動が可能である。スライディングが図13
に比べスイッチラインの部分A−Bでのみ可能となる直
接オン/オフ制御器のための合成位相画像を図15に示
す。
【0043】以上、位相変数、即ち、制御されている装
の出力及びその導関数を用いた制御器のみを説明し
た。代わりに他の変数も用い得るがその場合には幾つか
の欠点を生ずる。図18に示すソレノイド弁制御器を考
えると、スライディングモードにおける運動は数3によ
って定めることができる。数3においてスイッチ素子に
対する入力は理想的には零である。このシステムの閉ル
ープ伝達関数が図18においてσ=0とすることによっ
て得られる。xの第1次及び第2次導関数はラプラス変
換によって、 x=S.x 及び x=S.x 従っ
て数3から S.x=C(R−x)−C.S.x
が得られる。ここでRはデマンド(delnand)で
ある。従ってS.x+CS.x+C.x=C
Rが得られる。このx/Rによって帰還多項式である数
5が得られる。
【0044】
【数5】
【0045】図19は同一のシステムであるが加速度帰
還よりも電流帰還によるものを示す。σ=0とすれば数
6が得られる。
【0046】
【数6】
【0047】数5と数6の比較から明らかなように、数
5は制御器パラメータcとcのみを含むが、数6は
更にプラントパラメータk,f及びmを有する。従って
位相変数を用いることによって確実に閉ループレスポン
スを制御プラントにおける変化とは独立なものとなし得
る。
【0048】直接オン/オフSLM制御は、一見非常に
単純ではあるが、実際には制御されている装置の所望の
動作を阻止せしめる多くの問題を有する。2つの目立つ
問題は、より高いオーダーの導関数の計算において変換
器のノイズが増幅されるため上記導関数の精度が低下す
るということ、及び導関数の実際の計算期間によって時
間おくれが生ずるということである。所望の動作の減少
は最大オーダー導関数を考慮したとき最大となり、この
導関数は最大の早さで変化でき、従ってその補正は粗
(robust)またはダイナミック制御を維持するた
め出来るだけ早く行なう必要がある。勿論、例えば強力
なプロセッサーを用いることによって実際の計算期間に
関連する時間遅れを減少できるが、サンプリング率が速
いときは制御技術が変換器ノイズにより大きく影響され
るようになる。
【0049】既に述べたスライディングモードサーボシ
ステムの過渡レスポンス時間は60ms程度であるが、
従来のアナログ制御器を用いても比例制御弁のレスポン
ス時間はスプールのストロークの5%のオーダーである
小さなステップのときは3msであり、全ストロークで
も20msである。最大パフォーマンスを得るためには
ルックアップテーブルとしてまたは同様にデジタルプロ
セッサメモリ内にストアすべきジャーク制限超平面が必
要である。良好なパフォーマンスを得るためにはデジタ
ルプロセッサを高速で操作する必要があるが高速のプロ
セッサは高価となる。このような技術的な課題を解決す
るためにはハイブリッドデジタル/アナログプロセッサ
を用いる。速い過渡レスポンスを得るためには下記のよ
うな2つのファクターを必要とする。
【0050】a)速い過渡レスポンスが、非線形スイッ
チ面の使用を指示するスライディングモードの破壊を生
ずることなく望まれる。線形超平面は極めてシンプルで
アナログプロセッサを用いることができるが、信号が大
きい場合には破壊するおそれがある。ジャーク(jer
k)制限超平面によれば最大パフォーマンスが得られ
る。
【0051】b)従来の制御アルゴリズムがデジタル的
になされる場合には所望の閉ループ帯域幅の200倍以
上のものが望まれる。これは現在のマイクロプロセッサ
ーの能力を越えるデジタル信号プロセッサー(DSP)
を用いることによってのみ達成できる。即ち、装置の状
態をサンプルし、所望の制御量を計算するためデジタル
プロセッサを用いたときは、パフォーマンスを低下する
ことなく上記計算を行なうことができる時間で、装置の
固有周波数に比べ極めて早く上記計算を行なう必要があ
る。上記計算を遅らせる要素を総べて消すためには固有
周波数の200倍が提案される。
【0052】本発明の目的は改良された可動制御部材の
制御方法及び装置を得るにある。
【0053】
【課題を解決するための手段】本発明の可動制御部材の
ための制御装置は、n個の観察状態を有する可動制御部
材(1)(ここでn≧3)のn個の観察状態に夫々対応
するn次元の超平面を区劃する少くとも1つのデジタル
プロセッサを有するスライディングモード制御装置であ
って、上記超平面は上記可動制御部材の状態点がその上
に維持されたとき最大オーダー観察状態の最大変化率が
制御装置のなし得る変化率を越えないような面であり、
上記デジタルプロセッサは最大オーダー観察状態の所望
値を得るため超平面に対しn−1の低オーダー観察状
態を加えるものであり、上記制御装置は、上記最大オー
ダー観察状態を、上記最大オーダー観察状態の上記所望
値と比較する比較機構(22)を有し、この比較機構
(22)の出力に応答し、上記超平面上に上記可動制御
部材の状態点を維持せしめるため上記最大オーダー観察
状態の値が上記所望値となるよう上記可動制御部材に力
を加えるための附勢機構(,26)を有することを特
徴とする。
【0054】本発明の可動制御部材の制御方法は
【0055】i)n次元の所定の非線形超平面(ここで
n≧3)上にnの観察状態を有する可動制御部材の状
態点を維持するため操作可能であるスライディングモー
ド制御装置を形成する工程と、ii)その上に上記状態
点が維持されたとき最大オーダー観察状態の最大変化率
が上記制御装置のなし得る変化率を越えないように上記
超平面を定める工程と、iii)上記最大オーダー観察
状態の所望値を得るため上記超平面に対し上記可動制御
部材のn−1の低オーダー観察状態を加える工程と、
iv)最大オーダー観察状態の実際値を得る工程と、
v)上記最大オーダー観察状態の実際値を上記所望値と
比較する工程と、及びvi)上記所定の超平面上に上記
状態点を維持せしめるため上記比較のの結果を使用する
工程とより成ることを特徴とする。
【0056】最大オーダー観察状態の変化の要求率が、
装置が大きな速度で得ることのできるものよりも大きい
ときスライディングモード制御が破壊する。数1で示さ
れる微分方程式は数7で示される。
【0057】
【数7】
【0058】数7は、加速度の大きさが速度と共に増大
するが、特にスイッチラインの傾斜を減少することによ
って減少できることを示す。従ってスライディングモー
ドにおける破壊の問題はスイッチ曲線を用いることによ
って解決することができる。即ち位相面の原点近くの低
速度で急な傾斜の曲線を用い、原点から離れた部分で小
さな傾斜の曲線を用いる。好ましくはスイッチラインは
その全長に亘りスライディングし得るように湾曲する。
理論的には、上記の要求を満足する任意の曲線を用い得
る。然しながら、放物線は一定の加速度で変化する線で
あり好ましく、プラントが供給できるものより常にその
加速度が小さいスイッチ曲線を定めるのは容易である。
【0059】放物線スイッチラインの使用には1つの問
題がある。位相面の原点ではラインは無限の傾斜を有し
ている。このことは、制御されている装置は所定の加速
度値の大きさが減少したとき次第に速く移動可能となる
ことを示す。位置エラーが零に減少したとき放物線スイ
ッチラインによれば制御された装置は無限の速さで移動
可能となる。実際にはこのようにはならず原点において
スライディング不能となる。この問題は以下のようにし
解決することができる。即ち、速いレスポンスを実現
するスイッチラインを、放物線超平面が無限の傾斜を有
するようになる原点において超平面に設ける。このため
放物線超平面を原点で切除し、新しいスイッチラインが
超平面の表面に接するよう放物線の正及び負のセグメン
を互に離間せしめる。2次元位相空間で数8が得られ
る。
【0060】
【数8】
【0061】数8はスイッチライン上の加速度がその傾
斜及び速度によって定められることを示す(実際上数8
は数7を単純に一般式化したものである)。直線部分と
放物線スイッチ曲線との交叉点における加速度の突然の
予期しないジャンプを阻止するため図16に示すように
2つの曲線を共に調和せしめる必要がある。この方法で
は交叉点において確実に直線と放物線の傾斜を等しく
し、従って速度は共に等しく、加速度もまた共に等しく
する。
【0062】この概念は同様にして第3オーダーシステ
ムに適用できる。然しながら第3オーダープラントにお
けるスライディングモード破壊は過剰な加速度によるも
のであるというよるはむしろ過剰なジャーク(jer
k)によるものである。従って最も望ましい非線形スイ
ッチ面は一定のジャーク面であり、このようなものの使
用は本発明の好ましい特徴である。
【0063】非線形スイッチ面を設計する困難性のため
直線部分から作られた面を用いることができる。このよ
うな部分的直線面を図17に示す。これは最大のジャー
クを制御するための試みにおいて最大速度と加速度が制
限された直線面である。
【0064】超平面またはスイッチ面はデジタル的に作
ることができ、マイクロプロセッサはスライディングを
維持するために要求される加速度を示す信号を発生す
る。スライディングモード制御に要求される作動はデジ
タル区域3内のみで行なうものではない。アナログ加速
度ループによっても高速切り替え作用をなし得る。この
ような構成を用いることによって3KHzのような低い
好ましいサンプリング割合とすることができる。サンプ
リング割合は、デジタル区域が新しい位置と速度データ
を受け取る周波数を定める。デジタル区域外で所望の観
察された加速度を比較する利点は、所望の加速度を、パ
フォーマンスを失することなく低い周波数で計算できる
ことにある。他の例としては全デジタル制御器を用いる
ことができるが、この場合には加速度制御ループのため
のものより微分と弁切り替えのためより高いサンプリン
グ割合が要求されることになる。この全デジタル構成に
おいて内及び外のループのため異なる周波数のサンプリ
ング割合が用いられる。
【0065】超平面は非線形であるから上述のように低
いサンプル割合においても実行できるようにするため制
御プログラムを速くする必要がある。複雑なスイッチ面
得る最も効果的な方法はルックアップテーブルを用い
ることである。このテールは制御されている装置の多
くの速度値と既知のエラーにおける望ましい加速度を示
している。実際のエラーと速度をこれら既知の値と比較
することによって、このテーブルから最も近い加速度値
を得ることができる。アナログループに対する出力とし
ての加速度を推定するため補間を用いることができる。
従って好ましくは制御プログラムにより
【0066】a)アナログデジタルコンバータから指令
位置と、スプール位置と、速度を読み取る工程と、
【0067】b)指令値と実際の値との間の位置エラー
を計算する工程と、
【0068】c)両方の側のエラーに近い値を見出し、
ルックアップテーブルから加速度値を与える工程と、
【0069】d)両方の側の速度に近い値を見出し、ル
ックアップテーブルから加速度値を与える工程と、
【0070】e)上記c)項とd)項で見出された4つ
の加速度値を取り出し、2進補間を用いてエラーと速度
の実際の値における加速度を推定する工程と、及び
【0071】f)この加速度の所望値を出力する工程
【0072】とを実行する。
【0073】代表的なデジタル制御器は、装置から規則
的な時間間隔で信号を受け取り、この時間間隔を用いて
所望の制御量の計算の一部を行なう。例えば、プロセッ
サは、異なる時刻で得た2つの位置サンプル間の差から
速度を計算する。上述のようにスライディングモード制
御装置では、装置の状態は総べて直接読み取るか、また
は、連続した信号処理から得る。例えば、加速度を得る
ため速度をアナログフィルターによって処理する。この
結果、位置または速度の新たな値を得るために用いるサ
ンプル割合内のジッタ(jitter)は装置のパフォ
ーマンスに影響を与えない。
【0074】特に本発明の制御装置は制御されている装
置、例えばソレノイド電流がオン,オフされるソレノイ
ド比例弁のスプールの微細振動を検知できることが望ま
しい。この結果高品質高帯域幅加速変換器が要求され
る。スプール位置信号を微分することによって速度と加
速度を得ることの試みは、信号内のノイズレベルが高く
帯域幅が比較的に小さいため失敗した。
【0075】他の測定方法は次の通りである。
【0076】a)加速度計を用いて直接加速度を測定す
る。然しながら例えば弁スプールと弁体間の相対加速度
を測定するためには2つの加速度計が必要である。
【0077】b)速度を直接測定する。微分によって加
速度を得るために十分良好な信号を得るため速度変換器
を用いることが考えられる。
【0078】c)状態観察機構を用いて間接的に測定を
行なう。この方法を効率良く実施するため制御されてい
る装置の良好なモデルが望まれる。非線形で適合できる
観察方法を用いることができるが、これらはデジタル技
術であり速いサンプル割合が要求される。
【0079】従って本発明においては制御されている装
置、例えばソレノイド比例弁のスプールの加速度を得る
ため速度変換器を採用し、速度信号を微分することによ
って加速度を得る。この微分はアナログフィルターを用
いて実行できる。サンプル割合が十分でない場合には加
速度信号の帯域幅は不十分となり切り替え周波数は減少
しスプールの例えば振動が増加する。従って微分フィル
ターには制御されている装置の最大帯域幅の約15〜2
0倍の帯域幅を有せしめる。
【0080】好ましくは最大オーダー観察状態の最大変
化率を本質的に一定に維持する。また最大オーダー観察
状態の大きさを制限る。
【0081】新しい所望の加速度を所望の加速度と等し
い周波数で計算する場合は高価なデジタルプロセッサを
必要とするため好ましい周波数を選択する必要がある。
良好なスライディングモード制御を達成するため、観察
された最大オーダー状態に対する所望の最大オーダー観
察状態の比較周波数は超平面に対するn−1個の低オー
ダー観察状態のそれよりも大きいことが好ましい。
【0082】
【実施例】以下図面によって本発明におけるソレノイド
比例弁を制御するためのスライディングモード制御方法
及び装置の実施例を説明する。
【0083】図23は所望の第2オーダー定ジャーク
(jerk)レスポンスを示し、tからt迄の加速
度は外1
【0084】
【外1】
【0085】の変化率を有する。
【0086】数9を積分して数10が得られる。
【0087】
【数9】
【0088】
【数10】
【0089】更に積分して数11が得られる。
【0090】
【数11】
【0091】数9から数12が得られる。
【0092】
【数12】
【0093】数11におけるtに数12を代入して数1
3が得られる。この式は変位の式となる。
【0094】
【数13】
【0095】位置エラーは数14で示される。
【0096】
【数14】
【0097】数14は2つの未知数外2
【0098】
【外2】
【0099】とxを有し、これは消去する必要があ
る。xを始めに考える。tからt迄の加速度カー
ブによる面積は数15となる。
【0100】
【数15】
【0101】tからtでは数16となる。
【0102】
【数16】
【0103】t=tで静止している制御されている可
動部材のためtからt迄の加速度カーブによる面積
はtからt迄の加速度カーブによる面積に等しい必
要がある。従って数17が得られる。
【0104】
【数17】
【0105】外3
【0106】
【外3】
【0107】の項におけるxのための式は数18のよ
うになる。
【0108】
【数18】
【0109】数16から数19が得られる。
【0110】
【数19】
【0111】数13からのxを置換して数20が得ら
れる。
【0112】
【数20】
【0113】数17からの外4
【0114】
【外4】
【0115】を置換してxと外5
【0116】
【外5】
【0117】間の所望の関係が得られる。これを数16
に代入して1つの未知数に1つの式の問題を減少でき
る。外6
【0118】
【外6】
【0119】を消去するため初めに数11内のtを置換
して数21と数22を得る。
【0120】
【数21】
【0121】
【数22】
【0122】数12から数23が得られる。
【0123】
【数23】
【0124】最後に数22内の外7
【0125】
【外7】
【0126】を置換して数24が得られる。
【0127】
【数24】
【0128】これはジャーク制限切り替え面又は超平面
の式である。
【0129】ここでεはスプール位置の実際値及び所望
値間のエラー(ε=所望位置−実際位置)、αはスプー
ル加速度の所望の変化率(スプールの所望ジャーク
値)、外8
【0130】
【外8】
【0131】は弁スプール速度の実際(測定)値、外1
【0132】
【外10】
【0133】は弁スプール加速度の実際(測定)値であ
る。
【0134】図20はソレノイド2によって駆動される
比例ソレノイド弁1のためのスライディングモード制御
装置を示し、この制御装置はデジタル制御器3とアナロ
グ制御器4とより成る。比例ソレノイド弁は第3オーダ
ー装置の代表的なものであり、従ってスプールの3つの
状態、即ち位置と、速度と加速度を観察する必要があ
り、位置と速度は低オーダー観察状態であり、加速度は
最大オーダー観察状態である。
【0135】入力信号5がデジタル制御器3の、特にそ
の比較器6に加えられ、ライン11上のスプール位置を
示すアナログ信号xは位置センサー9から得られ、アナ
ログデジタルコンバータ12(ADC)に加えられ、こ
れからのデジタル出力はライン7を介して比較器6に加
えられる。ライン8上の比較器6よりの出力は所望のス
プール位置と、実際のスプール位置との差を示す。
【0136】速度センサーである速度変換器13がスプ
ールの速度を検知するため弁1に設けられており、この
速度変換器13からのアナログ信号外8がライン14、
アナログデジタルコンバータ15,ライン16を介して
デジタル制御器の一部17に加えられる。この一部17
は数24に示す所定の非線形超平面を含み、これには比
較器6よりの出力がライン8を介して加えられている。
超平面はn−1次元、即ち装置のオーダーより1だけ少
ない次元のものである。この例では上記装置は第3オー
ダーであり、超平面は位置と速度の2次元である。この
超平面は数24に応じて上述した方法でデジタルプロセ
ッサの一部17で定められ。
【0137】ライン8上のスプールのエラー信号とライ
ン16上の速度信号は所定の超平面に参照されライン1
8上に所望のスプール加速度外9
【0138】
【外9】
【0139】を示すデジタル信号を発生する。この所望
の加速度信号はライン18を介してデジタルアナログコ
ンバータ(DAC)19に加えられ、ライン21上に所
望のアナログのスプール加速度信号を生じ、この信号は
比較器22に加えられる。スプールの実際の加速度外1
を示す信号もライン23を介して比較器22に加えら
れる。このスプールの“実際”の加速度は推定加速度で
あり、速度変換器13によって作られた速度信号から微
分装置24によって作られる。このスプールの “実際”
の加速度は、加速度変換器を用いて実際の加速度を測定
することに対応し十分信頼できる信号である。
【0140】ライン25上の比較器22からの出力は、
所定の超平面上に弁スプールの状態点を維持するために
必要な制御動作を実行するために用いられる。比較器2
2からの出力信号はドライバ26に加えられて増幅さ
れ、駆動信号が作られ、ライン27を介してソレノイド
2に加えられる。
【0141】位置と速度の低オーダー観察状態はデジタ
ル制御器3内で第1の周波数において制御器の一部17
で超平面と参照され、比較器22では最大オーダーの実
際の値(この例では加速度)が、観察された最大オーダ
ー状態と第1の周波数より高い第2の周波数で比較さ
れ、この比較がアナログ制御器4内でなされる。従って
切り替え超平面がデジタルで作られ、マイクロプロセッ
サであるデジタルプロセッサがスライディングモード制
御を維持するため要求される加速度を作る。加速度ルー
プに関連するアナログ制御器4は要求される高速切り替
え動作を達成する。この構成では3KHz程度(請求項
の第1の周波数に相当)の低いサンプリング割合を用
いるのが効果的であるが具体例では4kHzを用いる。
【0142】図21はアナログ制御器4と共にデジタル
制御器3を用いた図20の制御システムのレスポンスを
示し、図22はデジタル制御器のみを用いたときのレス
ポンスを示し、何れの例でもサンプル割合は4KHz
(請求項の第1の周波数に相当)であり、切り替え超
平面は固有周波数ω=100Hzとダンピングζ=1
の直線である。線形第2オーダー装置に関連するω
ζは非線形超平面には適用できず、加速度の一定の変化
率(一定ジャーク)αのみを用いて指定される。総てデ
ジタル制御器の場合には、推定最大オーダー状態に対す
る観察された最大オーダー状態の比較の周波数は、所定
の超平面に対する観察された低オーダー状態の比較の周
波数よりも依然として高い。既に述べたようにスライデ
ィングモードを破壊することなしに過渡レスポンスを最
良ならしめるため制御器によって要求される加速度の変
化率は、制御されている装置が作り得るものよりは小さ
くする必要がある。超平面は三次元スペースとして説明
しているため第2オーダー装置の動特性として記述可能
である。一定ジャークの概念を導入することによって超
平面は非線形となり、もはや平面ではない。この三次元
スペース内の湾曲した超平面は技術的には第2オーダー
で非線形である。所望の第2オーダー定ジャークレスポ
ンスを図23に示す。一般に装置の最大ジャーク(加速
度の変化率)は位置と速度と加速度に依存する。この依
存性を弁モデルに最大流体圧を加えたときの周波数レス
ポンスを示す図24で説明する。正弦波のため、ジャー
クは振幅に比例し、振幅が大きくなればなるほど最大ジ
ャークが大きくなる。これは弁モデルの周波数レスポン
スに対してのみであって実際の弁に対するものではな
く、弁に最大流体圧を加えたときの周波数レスポンスを
正確に測定することは極めて困難である。流体負荷を変
えて周波数レスポンスのテストを繰り返すことによって
任意の条件における弁のレスポンスの最悪例を示す周波
数レスポンスエンベロープが得られる。超平面のデザイ
ンのため、一定ジャークのラインを上記エンベロープ内
に位置せしめ、弁に、このジャークレベルを常時与え得
るようにする。図24より明らかなように一定のジャー
クの線が弁の周波数レスポンスエンベロープ内にある。
従って上述のように一定のジャークを定めることができ
(数24)、このジャークは常時弁が提供できる値より
も小さくする。
【0143】弁から得られるジャークに正確に合致する
スイッチ面を設計する試みは2つの理由により望ましく
ない。その第1は困難性であり、第2は弁の動特性の差
を許容するため安全率が常に要求されることである。
【0144】数24による第1の問題は加速度と速度の
関数として位置エラーが与えられることである。スイッ
チ面として使用するため制御器はエラーと速度の関数と
して加速度を要求する。即ち、数24は、速度、所望
加速度及びジャーク定数αにおける位置エラーを示
す。スライディングモード制御装置が操作されとき
は、位置エラー、速度及びαから所望の加速度を計算す
る必要がある。このため式を反転する必要があるがこの
式は解析的に転することはできないため数値的方法を
用いる必要がある。このことは一定の速度における加速
度の範囲に対応するエラー値のリストを計算することを
含み、次いでエラー値の所定のリストのための加速度を
定めるため直線補間が用いられる。異なる速度の範囲の
ためこれを繰り返すことにより完全な面が定められる。
このジャーク制限スイッチ面を図25に示す。より正確
な面を作るため、より複雑な補間方法を用いるか、また
は位相空間の原点により近くにおいてより小さいグリッ
ドを使用する。
【0145】第2の問題は第2オーダー装置において
は、超平面のデザインに対し一定ジャークを適用した場
合、位置エラーが小さいとき位置に対する加速度変化率
が無限であることである。即ち、加速度が縦軸であれば
超平面の表面が垂直になり、超平面が垂直である小さな
区域では図7に示すように線形第2オーダーと等しくな
りωが無限で極めて速い装置となる。実際の装置はこ
の区域の超平面には追従できず、従って超平面は以下の
ように変形する必要がある。更に、一定ジャークの超平
面は原点の両側に延びるライン上で過剰な傾斜を有す
る。従ってこれら2つの領域内の面を滑らかにするため
調和方法を使用する必要がある。部分微分によって数2
5が得られる。
【0146】
【数25】
【0147】ここで
【0148】
【0149】は夫々XとY軸におけるスイッチ面の傾斜
である。従って効果的な調和のため面をXとY方向の両
面において等しい傾斜とする必要がある。この調和は上
述のように補間によってカーブが反転する前に最良に遂
行される。多数の方法が試みられるがその成功率は異な
る。その1つを図26に示す。速度零のための加速度/
エラーカーブの計算の後定数Δεが計算される。これは
原点において傾斜ω (最大所望帯域幅)のラインを
調和するため総ての加速度/エラーカーブを離間するた
めの量である。残存する加速度/エラーカーブの夫々が
画かれ、図26に示すように互に分離してカーブの間を
直線によって結合される。
【0150】スイッチ面が定められたとき、これがルッ
クアップテーブルの形のデジタル制御器3の部分17の
ための制御プログラムに加えられる。既に述べたように
このテーブルは多数の既知のエラーにおける望ましい加
速度及び弁または制御されている他の装置の速度値を示
している。実際のエラーと速度をこれら既知の値と比較
することによって、このテーブルから最も近い加速度値
を得ることができる。アナログループに対する出力とし
ての加速度を推定するため補間を用いることができる。
従って好ましくは制御プログラムにより
【0151】a)アナログデジタルコンバータから指令
位置と、スプール位置と、速度を読み取る工程と、
【0152】b)指令値から実際の値を引いた位置エラ
ーを計算する工程と、
【0153】c)エラーに近い値を見出し、ルックアッ
プテーブルから加速度値を与える工程と、
【0154】d)速度に近い値を見出し、ルックアップ
テーブルから加速度値を与える工程と、
【0155】e)上記c)項とd)項で見出された4つ
の加速度値を取り出し、2進補間を用いてエラーと速度
の実際の値における加速度を推定する工程と、及び
【0156】f)この加速度の所望値を出力する工程
【0157】とを実行する。
【0158】以上、実質的に一定なジャーク超平面また
はスイッチ面を使用することによって可動部材を極端に
安定に制御できることは明らかである。
【0159】最大オーダー観察状態(例えば第3オーダ
ー装置にける加速度)は制限できる。図18のソレノイ
ド制御器ではプロセッサがスプールのある点の加速度
値を(所望最大値)に制限する。ここで若し、
【0160】(計算値)>(所望最大値)であれば
DA出力=(所望最大値)とし、
【0161】(計算値)<−(所望最大値)であれ
ばDA出力=(所望最大値)とする
【0162】図18に示す符号は、図25に示すジャー
ク制限超平面の符号に対応する。図18は、第2導関数
を制限することを示すものではなく、ルックアップテー
ブルにメモリされている所望の加速度の大きさを制限す
る(超平面の頂部を削除する)ことによって、または完
全な超平面をメモリ内に貯蔵し、所望の加速度をこれが
制御器のアナログ部分4に出力する直前に制限すること
によって加速度が制限される。前者の方法は実時間で実
行すべき計算の数を減少するという理由で好ましい。
の手段では、超平面自体を図17に示すように制限す
る。
【0163】最低オーダーを除いて低オーダー観察状態
も制限される。第3オーダー装置では図27に示すよう
にスイッチ超平面、加速度及び速度プロフィルを再設計
することによって速度が制限される。
【0164】
【発明の効果】本発明の利益は所望の及び観察された最
大オーダー状態間の比較の結果として弁または他の可動
部材の制御作用をその大きさよりもむしろその符号の比
較のみをベースとするオン/オフ制御として簡略化でき
ることである。この簡略化によって弁または他の可動部
材を駆動するため必要な電子装置のコストを減少でき、
電流帰還の必要性を除くことができる。また、アナログ
比較器22の急速なレスポンス及びドライバ26を用い
る即時の訂正動作は装置を強いロバスト状態ならしめ
る。この結果、サンプリング及び処理時間に基因する時
間遅れを生ぜずデジタル装置にない利益を生ずる。オン
オフ駆動段の使用によって駆動電流が大きいとき電子
機構の構成を簡単となし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゲインスイッチシステムのブロック図である。
【図2】ゲインスイッチ構成の位相画像を示す線図であ
る。
【図3】ゲインスイッチ構成の過渡レスポンスを示す線
図である。
【図4】ゲインスイッチ構成の位相画像を示す線図であ
る。
【図5】ゲインスイッチ構成の過渡レスポンスを示す線
図である。
【図6】直接オンオフシステムの説明図である。
【図7】第2オーダー線形スイッチング面を示す線図で
ある。
【図8】直接オンオフ構成の過渡レスポンスを示す線図
である。
【図9】直接オンオフ構成の位相画像を示す線図であ
る。
【図10】直接オンオフ構成の過渡レスポンスを示す線
図である。
【図11】合成位相面を示す線図である。
【図12】過渡レスポンスを示す線図である。
【図13】直接オン,オフ制御における合成位相画像を
示す線図である。
【図14】第3オーダー直線スイッチ面の説明図であ
る。
【図15】急なスイッチラインにおける合成位相画像を
示す線図である。
【図16】第2オーダースイッチラインを示す線図であ
る。
【図17】直線スイッチライン面の説明図である。
【図18】第3オーダースライディングモードソレノイ
ド弁制御装置のブロック図である。
【図19】加速度帰還ではなく電流帰還せしめたソレノ
イド弁制御装置のブロック図である。
【図20】比例ソレノイド弁に適用した本発明制御装置
のブロック図である。
【図21】本発明の制御装置の他の実施例におけるレス
ポンスを説明するグラフである。
【図22】本発明の制御装置の他の実施例におけるレス
ポンスを説明するグラフである。
【図23】図20の実施例のための所望の第2オーダー
定ジャーク(加速度変化率)レスポンスを示すグラフで
ある。
【図24】図20の弁モデルの周波数レスポンスを示す
グラフである。
【図25】ジャーク制限超平面を示す説明図である。
【図26】平滑にされた超平面を区劃する方法の説明図
である。
【図27】超平面の他の実施例の説明図である。
【符号の説明】
1 比例ソレノイド弁 2 ソレノイド 3 デジタル制御器 4 アナログ制御器 5 入力信号 6 比較器 9 位置センサー 12 アナログデジタルコンバータ 13 速度変換器 15 アナログデジタルコンバータ 17 制御器の一部 19 デジタルアナログコンバータ 22 比較器 24 微分装置 26 ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョナサン ブルース ギャンブル イギリス国 ウエスト サセックス ピ ーオー194エルディ チチェスター ニ ードルメイカーズ シィティ チェイス 5

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n個の観察状態を有する可動制御部材
    (1)(ここでn≧3)のn個の観察状態に夫々対応す
    るn次元の超平面を区劃する少くとも1つのデジタルプ
    ロセッサを有するスライディングモード制御装置であっ
    て、上記超平面は上記可動制御部材の状態点がその上に
    維持されたとき最大オーダー観察状態の最大変化率が制
    御装置のなし得る変化率を越えないような面であり、上
    デジタルプロセッサは最大オーダー観察状態の所望値
    を得るため超平面に対しn−1の低オーダー観察状態
    加えるものであり、上記制御装置は、上記最大オーダ
    ー観察状態を、上記最大オーダー観察状態の上記所望値
    と比較する比較機構(22)を有し、この比較機構(2
    2)の出力に応答し、上記超平面上に上記可動制御部材
    状態点を維持せしめるため上記最大オーダー観察状態
    の値が上記所望値となるよう上記可動制御部材に力を加
    えるための附勢機構(,26)を有することを特徴と
    する可動制御部材の制御装置。
  2. 【請求項2】 上記超平面においては上記最大オーダー
    観察状態の最大変化率が一定である請求項1記載の装
    置。
  3. 【請求項3】 上記超平面においては上記最大オーダー
    観察状態の大きさが制限されている請求項1または2記
    載の装置。
  4. 【請求項4】 最低を除く低オーダー観察状態の1つま
    たはそれ以上の大きさが制限されている請求項1,2ま
    たは3記載の装置。
  5. 【請求項5】 上記超平面が数24 【数24】 に応じて定められ、ここでεは可動制御部材の位置の実
    際値及び所望値間のエラー(ε=所望位置−実際位
    置)、αは可動制御部材の加速度の所望の変化率(可動
    制御部材の所望ジャーク値)、外8は可動制御部材の
    度の実際(測定)値、外10は可動制御部材の加速度の
    実際(測定)値である請求項1,2,3または4記載の
    装置。
  6. 【請求項6】 上記超平面が上記デジタルプロセッサ
    に記録したルックアップテーブルの形で定められる請求
    項1,2,3,4または5記載の装置。
  7. 【請求項7】 上記n−1個の低オーダー観察状態の1
    つが外部からの入力信号と可動制御部材(1)の出力間
    のエラーである請求項1,2,3,4,5または6記載
    の装置。
  8. 【請求項8】 上記n−1個の低オーダー観察状態が第
    1周波数で上記超平面に参照され、所望の最大オーダー
    状態が上記第1周波数より高い第2周波数で最大オーダ
    ー観察状態と比較される請求項1,2,3,4,5,
    6,または7記載の装置。
  9. 【請求項9】 上記比較機構の出力が上記最大オーダー
    観察状態の所望値に高い頻度で変えられる請求項8記載
    の装置。
  10. 【請求項10】 上記可動制御部材(1)の低オーダー
    観察状態がデジタルプロセッサ内のデジタル計算機構を
    用いて上記超平面に入力される請求項1,2,3,4,
    5,6,7,8または9記載の装置。
  11. 【請求項11】 上記デジタルプロセッサがデジタルマ
    イクロプロセッサ機構を有する請求項1,2,3,4,
    5,6,7,8,9または10記載装置。
  12. 【請求項12】 i)n次元の所定の非線形超平面(こ
    こでn≧3)上にnの観察状態を有する可動制御部材
    の状態点を維持するため操作可能であるスライディング
    モード制御装置を形成する工程と、 ii)その上に上記状態点が維持されたとき最大オーダ
    ー観察状態の最大変化率が上記制御装置のなし得る変化
    率を越えないように上記超平面を定める工程と、 iii)上記最大オーダー観察状態の所望値を得るため
    上記超平面に対し上記可動制御部材のn−1の低オー
    ダー観察状態を加える工程と、 iv)最大オーダー観察状態の実際値を得る工程と、 v)上記最大オーダー観察状態の実際値を上記所望値と
    比較する工程と、及び vi)上記所定の超平面上に上記状態点を維持せしめ
    ため上記比較の結果を使用する工程とより成ることを特
    徴とする可動制御部材の制御方法。
  13. 【請求項13】 上記超平面を定める工程が上記最大オ
    ーダー観察状態の最大変化率を一定ならめる請求項12
    記載の方法。
  14. 【請求項14】 上記超平面を定める工程が上記最大オ
    ーダー観察状態の大きさを制限する請求項12記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 上記超平面が数24 【数24】に応じて定められ、ここでεは可動制御部材
    位置の実際値及び所望値間のエラー(ε=所望位置−
    実際位置)、αは可動制御部材の加速度の所望の変化率
    可動制御部材の所望ジャーク値)、外8は可動制御部
    材の速度の実際(測定)値、外10は可動制御部材の
    速度の実際(測定)値である請求項12,13または
    記載の方法。
  16. 【請求項16】 上記超平面が上記デジタルプロセッサ
    内に記録したルックアップテーブルの形で定められる請
    求項11,12,13,14または15記載の方法。
  17. 【請求項17】 上記最大オーダー観察状態の所望値を
    定める工程がデジタルプロセッサのプログラム内で実行
    され、上記プログラムが a)上記可動部材の指令位置と、実際の位置と、速度を
    読み取る工程と、 b)指令値から実際の値を引いた位置エラーを計算する
    工程と、 c)エラーに近い値を見出し、ルックアップテーブルか
    ら加速度値を与える工程と、 d)速度に近い値を見出し、ルックアップテーブルから
    加速度値を与える工程と、 e)上記c)項とd)項で見出された4つの加速度値を
    取り出し、2進補間を用いてエラーと速度の実際の値に
    おける加速度を推定する工程と、及び f)この加速度の所望値を出力する工程とを実行する請
    求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 最大オーダー観察状態の実際値が上記
    所望値に高い頻度で変える工程を有する請求項12,1
    3,14,15,16または17記載の方法。
  19. 【請求項19】 上記超平面に上記低オーダー観察状態
    を参照する工程がデジタルプロセッサによってデジタル
    的になされる請求項12,13,14,15,16,1
    7または18記載の方法。
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