JP3076803U - ゴミ箱用ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリ袋をゴミ箱に被せて使用しても美観を損
なわないゴミ箱用ケースを提供する。 【解決手段】 筒状ゴミ箱の筒部と相似形状を有し該筒
部より若干大きい内径を有する外筒および該筒部より若
干小さい外径を有する内筒と、外筒および内筒とを上端
部において連結する上面部とからなる同心の２重筒から
なる筒状ゴミ箱用ケース。外筒の下端部に、筒状ゴミ箱
をカゴミ箱用ケースに固定するための止めはずし自在の
止め具を取り付けた上記筒状ゴミ箱用ケース。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ゴミ箱用ケースに関する。特に、ゴミ箱内にポリ袋を入れて使用す る際にゴミ箱上縁からはみ出すポリ袋を隠して美観を保持するためのゴミ箱用ケ ースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、プラスチック材料の汎用化により安価なプラスチック材料を用いた買い 物用ポリ袋が使用済みポリ袋として巷にあふれている。多くの家庭では、この使 用済みポリ袋をゴミ箱の内側に敷いてポリ袋を有効利用している。しかし、ポリ 袋の上部を折り返してゴミ箱の上縁に引っ掛けているため、ゴミ箱そのもの、さ らには室内を見苦しくしており、ポリ袋を上記のように有効利用することに抵抗 があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記のようにポリ袋をゴミ箱に被せて使用しても美観を損なわない ようにするゴミ箱用ケースを提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、筒状ゴミ箱の筒部と相似形状を有し該筒部より若干大きい内径を有 する外筒および該筒部より若干小さい外径を有する内筒と、外筒および内筒とを 上端部において連結する上面部とからなる同心の２重筒からなる筒状ゴミ箱用ケ ースに関する。 更に、本考案は、外筒の下端部に、筒状ゴミ箱をゴミ箱用ケースに固定するた めの止めはずし自在の止め具を取り付けた上記筒状ゴミ箱用ケースに関する。 また、本考案は、中央部が中心から周辺部へ向かう多数の切込みを入れた可撓 性のシートからなる蓋を有する上記いずれかの筒状ゴミ箱用ケースに関する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案の筒状ゴミ箱用ケースは、同心の２重筒形状を有するが、その形状はゴ ミ箱本体の形状と相似形状の筒状であればよく、断面が円形、三角形、四角形、 多角形のいずれであってもよい。 筒状ゴミ箱用ケースの外筒は、ゴミ箱を完全に覆い隠すことができるように、 その高さはゴミ箱と同じまたは若干高いことが好ましいが、必ずしもその必要は ない。またゴミ箱が外筒の中に無理なく入るように外筒の内径はゴミ箱の外径よ り若干大きい必要がある。 筒状ゴミ箱用ケースの内筒は、それがゴミ箱の内部に無理なく入るようにその 外径がゴミ箱の内径よりも若干小さいことが必要である。内筒の長さは外筒の長 さよりも短い方が見掛け上好ましく、またゴミ箱の深さより短い方が好ましいが 必ずしもそうである必要はない。

【０００６】 筒状ゴミ箱用ケースの上面部は、外筒と内筒を接合して一体のものとすると同 時に、ゴミ箱の上端部を隠すために不可欠である。上面部は外筒および内筒とと もに一体成形する方が、外観も美しく、且つ製造工程も簡略化される。 上面部は水平であってもよいし、また筒の内部へ向かって下降している傾斜タ イプであってもよい。傾斜タイプとすることによってゴミはゴミ箱の中へより入 れ易くなる。

【０００７】 筒状ゴミ箱用ケースの材質は、プラスチックス、金属、紙類、布類、木製類が いずれも使用でき、また竹や植物のつるで編んだ編カゴ製とすることもできるが 、一体成形性の面でプラスチックスが特に好ましい。プラスチックスを用いた一 体成形品は例えば射出成形によって容易に得られる。

【０００８】 筒状ゴミ箱用ケースには、これをゴミ箱と共に移動させるときに、両者を一体 に組み合わせた状態で持ち運ぶことを容易にするために、ゴミ箱を筒状ゴミ箱用 ケース内に保持するための止めはずし自在の止め具を設けることが好ましい。 止め具はゴミ箱の底部を支えるように、本ゴミ箱用ケースの外筒の下端部に取 り付けることが好ましい。

【０００９】 止め具の形状は、外筒の断面に相当する面状であってもよいし、線状または帯 状であってもよい。あるいはまた外筒から内方へ突き出した突起状物でもよい。 止め具が線状または帯状の場合は、それらは外筒下端部の対向部から伸びる少 なくとも１対からなり、その両先端部に対となって連結することのできる結合手 段を取り付けたものが用いられる。結合手段の例としては、例えばボタン、鉤、 マジックテープ、磁石が挙げられる。線状物または帯状物には、布、プラスチッ クスシート、ゴム、金属等を使用することができる。 突起状の止め具は、筒状ゴミ箱用ケース外筒の下端部を支点として、下方およ び内側、または水平面内で外筒の内側および外側に自在に回転できる金具等が利 用でき、筒状ゴミ箱用ケースの外筒の下端部に２個または３個以上取り付けられ る。

【００１０】 また、もうひとつの態様として、本考案の筒状ゴミ箱用ケースは、上部からの 見栄えをより良くするために、中央部が中心から周辺部へ向かう多数の切込みを 入れた可撓性のシートからなる蓋を有する。この蓋を取り付けることにより、ゴ ミ箱の中が隠されてより美観を高めることができる。この蓋は中央部が中心から 周辺部へ向かう多数の切込みを入れてあり、また材質が可撓性のシートでできて いるため、ゴミを投入するときはこの蓋は容易に内側へ撓んでゴミをゴミ箱内部 へ入れることができる。可撓性シートは、可撓性と同時に自重で内側へ落ち込ん でしまわない程度の剛性を有することが求められる。したがってその材質は、具 体的には、例えば室温以下の軟化点を有する合成樹脂あるいは天然または合成の ゴムが好ましい。特にポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、 ナイロン６、ナイロン６６、軟質ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル樹脂、ス チレンブタジエンゴム、ポリブタジエンゴム等が好ましい。

【００１１】 蓋は、上記シートからなる中央部とその外側を形成する周縁部を同一の材料で 一体的に形成してもよいし、周縁部は金属等別の材料で形成してもよい。 蓋の大きさは、外径が筒状ゴミ箱用ケースの内筒よりも大きくする必要がある が、外筒よりも大きくても小さくてもよい。外筒よりやや大きい方が外観上は好 ましい。更に、この蓋には、内筒の内側に沿って、または外筒の外側に沿って突 起状ガイドを形成して、それによって蓋が筒状ゴミ箱用ケースからずれないよう にすることが好ましい。

【００１２】

【実施例】

以下実施例により本考案をより具体的に説明する。実施例 １ 図１は円筒形状をしたゴミ箱用の筒状ゴミ箱用ケースの外観図、図２はゴミ箱 に被せた状態での断面図である。 図２では、ゴミ箱１０には、本考案の筒状ゴミ箱用ケース１が被せられ、ゴミ 箱内に入れたポリ袋９のはみ出し部９'は筒状ゴミ箱用ケースによって隠され外 部から見えないようにされ美観が保たれている。図２では、また２本のテープ状 の止め具６がそれぞれ外筒２の下端部８の対向する位置８'に取り付けられてお り、２本の止め具はその先端部に取り付けられたマジックテープ（結合手段）６ によって結合され、これによってゴミ箱は筒状ゴミ箱用ケース１の内部に保持さ れて筒状ゴミ箱用ケースから落下しないようになっている。

【００１３】実施例 ２ 図３は別の止め具を表している。７は突起状の複数の止め具であり、外筒２の 下端部８にほぼ均等間隔で取り付けられている。突起部７は外筒２の下端部８を 支点として回転可能に取り付けられている。回転可能な取り付けは、例えば蝶番 機構を利用することができる。

【００１４】実施例 ３ 図４は蓋１４を有する筒状ゴミ箱用ケース１の例を示す。（ａ）は縦断面図、 （ｂ）は蓋を上部から見た平面図である。図中、１１は蓋の中央部を構成する多 数の切込み１３を入れた可撓性のシート、１１'は蓋の周縁部である。また１２ は内筒の内側に沿って形成された突起状ガイドである。またこの例では筒状ゴミ 箱用ケースの上面部は内側に向かって下向きに傾斜している。

【００１５】

【発明の効果】

本考案のゴミ箱用ケースによりゴミ箱を着脱容易に被覆することができるため 、ゴミ箱の上縁に掛けたポリ袋が外から見えなくできるため、大量に出まわって いる使用済みポリ袋を、見苦しさを目立たさないでゴミ箱の内側に取り付けて、 ゴミ出し便利にポリ袋の有効利用を図ることができる。

【提出日】平成１２年１１月２８日（２０００．１１．２８）

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００９

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００９】 止め具の形状は、外筒の断面に相当する面状であってもよいし、線状または帯 状であってもよい。あるいはまた外筒から内方へ突き出した突起状物でもよい。 止め具が線状または帯状の場合は、それらは外筒下端部の対向部から伸びる少 なくとも１対からなり、その両先端部に対となって連結することのできる結合手 段を取り付けたものが用いられる。結合手段の例としては、例えばボタン、鉤、 面ファスナー（面ファスナーとは、例えば、その各先端部分に互いに絡み合うこ とによって着脱自在に結合することのできる材料を取り付けた布または紙等から なる一対の帯状の結合手段をいう）、磁石が挙げられる。線状物または帯状物に は、布、プラスチックスシート、ゴム、金属等を使用することができる。 突起状の止め具は、筒状ゴミ箱用ケース外筒の下端部を支点として、下方およ び内側、または水平面内で外筒の内側および外側に自在に回転できる金具等が利 用でき、筒状ゴミ箱用ケースの外筒の下端部に２個または３個以上取り付けられ る。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１２

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１２】

【実施例】

以下実施例により本考案をより具体的に説明する。実施例 １ 図１は円筒形状をしたゴミ箱用の筒状ゴミ箱用ケースの外観図、図２はゴミ箱 に被せた状態での断面図である。 図２では、ゴミ箱１０には、本考案の筒状ゴミ箱用ケース１が被せられ、ゴミ 箱内に入れたポリ袋９のはみ出し部９'は筒状ゴミ箱用ケースによって隠され外 部から見えないようにされ美観が保たれている。図２では、また２本のテープ状 の止め具６がそれぞれ外筒２の下端部８の対向する位置８'に取り付けられてお り、２本の止め具はその先端部に取り付けられた面ファスナー（結合手段）６に よって結合され、これによってゴミ箱は筒状ゴミ箱用ケース１の内部に保持され て筒状ゴミ箱用ケースから落下しないようになっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】 筒状ゴミ箱用ケースの外観図。

【図２】 ポリ袋を入れたゴミ箱に筒状ゴミ箱用ケース
を被せた状態の断面図。

【図３】 筒状ゴミ箱用ケース外筒の下端部に取り付け
た突起状止め具を示す筒状ゴミ箱用ケース外筒の下端部
分断面図。

【図４】 蓋と組み合わせた状態での使用状態を示す図
（ａ）縦断面図、 （ｂ）平面図。

【符号の説明】

１：筒状ゴミ箱用ケース、 ２：外筒、 ３：内筒、 ４：上面部、 ５：帯状止め具、 ６：結合手段、 ７：突起状止め具、 ８、８'：外筒下端部、 ９：ポリ袋、 ９'：ゴミ箱の外側に折り曲げられたポリ袋、 １０：ゴミ箱、 １１：蓋中央部、 １１'：蓋周縁部、 １２：蓋の突起状ガイド １３：蓋の切り込み部 １４：蓋。

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【手続補正書】

【提出日】平成１２年１１月２８日（２０００．１１．
２８）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項４

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 筒状ゴミ箱の筒部と相似形状を有し該筒
   部より若干大きい内径を有する外筒および該筒部より若
   干小さい外径を有する内筒と、外筒および内筒とを上端
   部において連結する上面部とからなる同心の２重筒から
   なる筒状ゴミ箱用ケース。
2. 【請求項２】 上面部が筒の内部へ向かって下降してい
   る請求項１に記載の筒状ゴミ箱用ケース。
3. 【請求項３】 外筒の下端部に、筒状ゴミ箱をゴミ箱用
   ケースに固定するための止めはずし自在の止め具を取り
   付けた請求項１または２に記載の筒状ゴミ箱用ケース。
4. 【請求項４】 止め具が、外筒下端部の対向部から伸び
   る、両先端部に対となるボタン、鉤、マジックテープか
   らなる群から選ばれる１種の結合手段を有する線状また
   は帯状止め具である請求項３に記載の筒状ゴミ箱用ケー
   ス。
5. 【請求項５】 中央部が中心から周辺部へ向かう多数の
   切込みを入れた可撓性のシートからなる蓋を有する請求
   項１〜４のいずれかに記載の筒状ゴミ箱用ケース。