JPH11253053A - 組立式器及びその筒状体形成部材 - Google Patents

組立式器及びその筒状体形成部材

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JPH11253053A
JPH11253053A JP7511398A JP7511398A JPH11253053A JP H11253053 A JPH11253053 A JP H11253053A JP 7511398 A JP7511398 A JP 7511398A JP 7511398 A JP7511398 A JP 7511398A JP H11253053 A JPH11253053 A JP H11253053A
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JP
Japan
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tubular body
forming member
body forming
cylindrical body
slit
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JP7511398A
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English (en)
Inventor
Takejiro Kanzaki
武二郎 神崎
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IBARAKI SHIKAN KK
Original Assignee
IBARAKI SHIKAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装飾性を向上せしめ、耐水性及び洗浄性に優
れかつ低コストで大量生産することができるようにする
こと。 【解決手段】 筒状体21と底形成体3とからなる組立
式器。底形成体3は水抜き孔3aを備えかつ筒状体21
の下端部に装着される。筒状体21は、合成紙製シート
部材から構成されかつ両端部を連結して筒状体21にせ
しめられる筒状体形成部材2からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組立式器、更に詳しく
は、筒状体と、筒状体の下端部に装着される底形成体と
からなる組立式器及びその筒状体を形成する部材すなわ
ち筒状体形成部材、に関する。本発明に係る組立式器
は、組立式植木鉢、組立式花器に適用される。
【0002】
【従来の技術】従来から、鉢花、観葉植物等、各種の比
較的小さな植物を、器である植木鉢に植えた状態で、家
庭、オフィス、喫茶店あるいはショールーム等のインド
ア、あるいはアウトドアに配置することが、生活様式の
一部として定着している。これらの小植物は一般に植木
鉢に植えられている。植木鉢は、周知のように鉢底と、
鉢底の周縁から上方に延在する筒状体とからなり、合成
樹脂により一体成形されたものが一般的であるが、その
他に、素焼鉢、素焼鉢よりやや高温で焼かれた鉢である
駄温鉢、陶器製の鉢である化粧鉢等もよく知られ、市販
されている。これら素焼鉢、駄温鉢、化粧鉢等も一体に
成形されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】而して従来の上記植木
鉢は、次のような解決すべき課題を有している。 (1)植木鉢は、上記した如く合成樹脂あるいは焼物等
により一体成形されるので、それらの外表面すなわち筒
状体の外表面に色模様や図形等の装飾を所望のとおりに
自由に施すと共にそれらを低コストで大量生産すること
は、現在の加工技術をもってしても未だ実現されていな
い。その結果、植木鉢は、コストの高い特別なものを除
いては一般に単一色で生産せざるをえず、したがって外
観が単調となって装飾性に乏しくなる。 (2)植木鉢が汚れた場合には、植木や用土等の存在に
より、拭き取り作業や洗浄(水洗い)作業がしにくく、
また拭き取りや洗浄のための持ち運びが困難であり、労
力の負担は相当大きなものとなる。労力の負担は、植木
鉢が焼物や陶器等から一体成形されている場合には特に
顕著となる。 (3)植木鉢が一体成形されていることに起因して、保
管のためには立体的な空間を必要とし、したがって比較
的大きな輸送スペース及び保管スペースが必要となる。
更にはまた、数の増大、あるいは数の増大がサイズ違い
を伴った場合、上記スペースの増大と共にそれらを整然
と保管することも困難となる。これらの問題は、植木鉢
が焼物や陶器等から一体成形されている場合には特に顕
著となる。 (4)植木鉢が焼物や陶器等から一体成形されている場
合には破損し易く、これを半永久的に使用することは困
難である。 (5)廃棄が困難である。すなわち植木鉢が合成樹脂製
の場合には分別廃棄を必要とし、環境保全の観点から取
扱上の注意が必要となる。また焼物や陶器等からなる植
木鉢の場合には、庭に雑然と放置される例が多く見ら
れ、体裁上好ましくない。焼物や陶器等からなる植木鉢
の場合には更に、これを粉砕して土に帰す方法もある
が、相当な労力を要し、到底好ましい方法とはいえな
い。 (6)用土は一体成形された植木鉢の筒状体により囲ま
れているので、植物を植えかえる際、植木鉢から植物を
取り出す作業が比較的困難である。特に茎の弱い植物の
場合、あるいは株が植木鉢の径に対して比較的大きく育
った植物の場合等においては、上記取出作業は更に困難
となる。その結果、植物の植えかえが困難である。なお
上記した解決すべき課題のうち、(1)〜(5)につい
ては、陶磁器、ガラス等からなる花器についても共通し
ていえることである。
【0004】本発明の目的は、装飾性を向上せしめるこ
とができると共に、耐水性及び洗浄性に優れかつ低コス
トで大量生産することができる、新規な組立式器を提供
することである。
【0005】本発明の他の目的は、輸送スペース及び保
管スペースを大幅に低減せしめ、輸送及び保管が容易で
ある、新規な組立式器を提供することである。
【0006】本発明の他の目的は、半永久的な使用が可
能である、新規な組立式器を提供することである。
【0007】本発明の更に他の目的は、環境を汚染する
ことなく容易に廃棄することを可能にせしめる、新規な
組立式器を提供することである。
【0008】本発明の更に他の目的は、組立及び分解が
容易である、新規な組立式器を提供することである。
【0009】本発明の更に他の目的は、組立式器に使用
することにより、該組立式器の装飾性を向上せしめると
共に、耐水性及び洗浄性に優れかつ低コストで大量生産
することを可能とする、新規な筒状体形成部材を提供す
ることである。
【0010】本発明の更に他の目的は、組立式器に使用
することにより、該組立式器の輸送スペース及び保管ス
ペースを大幅に低減せしめ、輸送及び保管を容易にせし
める、新規な筒状体形成部材を提供することである。
【0011】本発明の更に他の目的は、組立式器に使用
することにより、該組立式器の半永久的な使用を可能と
する、新規な筒状体形成部材を提供することである。
【0012】本発明の更に他の目的は、組立式器に使用
することにより、該組立式器を、環境を汚染することな
く容易に廃棄することを可能にせしめる、新規な筒状体
形成部材を提供することである。
【0013】本発明の更に他の目的は、組立式器に使用
することにより、該組立式器の組立及び分解を容易にせ
しめる、新規な筒状体形成部材を提供することである。
【0014】本発明のその他の目的及び特徴は、本発明
に従って構成された組立式器及びそれに使用される筒状
体形成部材の実施形態について添付図面を参照して詳細
に説明する後の記載から明らかになるであろう。そし
て、以下の説明から容易に理解されるように、本発明に
係る組立式器は、組立式植木鉢あるいは組立式花器に適
用することができ、したがって本発明の上記各「目的」
の記載において、上記「組立式器」を、更に具体的に、
「組立式植木鉢」、あるいは「組立式花器」に置き換え
ることができる。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の一局面によれ
ば、筒状体と、該筒状体の下端部に装着された底形成体
とからなり、該筒状体は、合成紙製シート部材から構成
されかつ両端部を連結して該筒状体にせしめられる筒状
体形成部材からなる、ことを特徴とする組立式器、が提
供される。
【0016】本発明に係る組立式器において、筒状体形
成部材が合成紙製シート部材から構成されることに起因
して、表面に所望のデザイン(色模様、図形等)を有す
る印刷を自由に施すことができるので、組立式器の装飾
性を所望のとおりに向上させることができる。筒状体形
成部材は、合成紙製シート部材をプレスを利用して打ち
抜き加工により容易に形成できるので、上記印刷は打ち
抜き加工前の合成紙製シート部材に予め施すことができ
る。したがって、表面に所望のデザインを有する合成紙
製シート部材から構成される筒状体形成部材は、これを
低コストで大量生産することができる。底形成体は合成
樹脂により一体成形できるので、あるいは合成紙製シー
ト部材から打ち抜き加工により容易に形成できるので、
上記筒状体形成部材から形成される筒状体と底形成体と
を装着してなる(組み付けてなる)組立式器は、これを
低コストで大量生産することができる。
【0017】更に、筒状体は、合成紙製シート部材から
構成されかつ両端部を連結して該筒状体にせしめられる
筒状体形成部材から形成されるので、筒状体の形成はき
わめて容易であり、また底形成体との装着(組み付け)
も簡単であるため、本発明に係る組立式器は、だれでも
が、きわめて容易にこれを組み立てることができる。筒
状体形成部材の両端部の連結が分離自在であるように構
成されかつ底形成体の、筒状体の下端部に対する装着が
分離自在であるように構成された場合には、組立式器の
組立及び分解が容易となる。
【0018】本発明に係る組立式器はまた、筒状体を形
成する筒状体形成部材が合成紙製シート部材から構成さ
れることに起因して、耐水性に優れ、水に濡れても印刷
が落ちることはないのみならず材質の劣化(強度の低下
や形状の変化等)はほとんどないので、アウトドアに配
置され雨に打たれても何ら問題はない。筒状体形成部材
の両端部の連結が分離自在であるように構成された場合
には、筒状体を形成する筒状体形成部材はまた、両端部
の連結を解除することにより、容易に筒状体を解除せし
めることができると共に軽量であるので、汚れた場合に
は、簡単に筒状体を解除せしめ、所望の場所に持ち運ん
で拭き取りあるいは洗濯(水洗い)をきわめて容易に遂
行することができる。筒状体形成部材は、上記の如く耐
水性に優れ、水に濡れても印刷が落ちることはないのみ
ならず材質の劣化(強度の低下や形状の変化等)はほと
んどないので、汚れを容易に落とすことができ、洗浄性
にも優れている。また繰り返しの使用も可能である。
【0019】筒状体を形成する筒状体形成部材は、上記
の如く合成紙製シート部材から構成されることに起因し
て、その弾性により筒状体を容易に形成することができ
る、破れにくく耐久性に優れている、長期の使用によっ
ても材質が劣化することなくその品質が確保される、何
度も使用できる(半永久的な使用が可能である)、軽量
であり、複数の積層(スタック)が可能であるので輸送
及び保管(含む陳列)が容易である、等のメリットが上
記に加えて更に得られる。更にはまた、筒状体にせしめ
られない状態では、著しく少ないスペースでの複数の積
層が可能であり、したがって輸送スペース及び保管スペ
ースを大幅に低減することができ、輸送及び保管が容易
となる。
【0020】筒状体形成部材を構成する合成紙製シート
部材は、上記の如く半永久的使用が可能であり、ユーザ
にとっては経済的に著しく有利である。しかしながらも
しもこれを廃棄する場合には、燃焼せしめても有害物質
を生成することがなく、紙としての廃棄処分が可能であ
り、したがって環境を汚染することなく容易に廃棄する
ことが可能である。
【0021】上記組立式器はこれを組立式植木鉢あるい
は組立式花器に使用した場合には、いずれの場合におい
ても上記作用効果が達成され、実用上きわめて有用であ
るといえる。したがって本発明に係る組立式器は、これ
を組立式植木鉢あるいは組立式花器に適用することがで
きるものである。そして、本発明に係る組立式器を組立
式植木鉢に使用した場合において、筒状体を形成する筒
状体形成部材の両端部の連結が分離自在であるように構
成された場合には、両端部の連結を解除することによ
り、用土を残した状態で、容易に筒状体を解除せしめる
ことができると共に軽量であるので、汚れた場合には、
簡単に筒状体を解除せしめ、所望の場所に持ち運んで拭
き取りあるいは洗濯(水洗い)をきわめて容易に遂行す
ることができる。更には、植物を植えかえる際には、両
端部の連結を解除することにより、用土を残した状態
で、その周囲から容易に離脱せしめることができるの
で、植物の植えかえが著しく容易となる。
【0022】本発明の他の局面によれば、筒状体と、該
筒状体の下端部に装着された底形成体とからなる組立式
器の該筒状体を形成するための筒状体形成部材であっ
て、合成紙製シート部材から構成されかつ両端部を連結
して該筒状体にせしめられる、ことを特徴とする筒状体
形成部材、が提供される。
【0023】本発明に係る筒状体形成部材は、合成紙製
シート部材から構成されかつ両端部を連結して上記筒状
体にせしめられるよう構成されているので、先に述べた
とおりの理由から、これを、筒状体と、筒状体の下端部
に装着された底形成体とからなる組立式器(好適には上
記したように、組立式植木鉢あるいは組立式花器)に使
用した場合には、その装飾性を向上せしめると共に、耐
水性及び洗浄性に優れかつ低コストで大量生産すること
を可能にせしめるものである。更には、該組立式器の輸
送スペース及び保管スペースを大幅に低減せしめ、輸送
及び保管を容易にせしめるものである。更にはまた、該
組立式器の半永久的な使用を可能にせしめるものであ
る。更にはまた環境を汚染することなく容易に廃棄する
ことを可能にせしめるものである。更にはまた組立及び
分解を容易にせしめるものである。更にはまた、組立式
器が組立式植木鉢に使用された場合には、植物の植えか
えを容易にせしめるものである。
【0024】
【実施の形態】以下、図1〜図29を参照して、本発明
に従って構成された組立式器を組立式植木鉢あるいは組
立式花器に適用した実施形態及びそれに適用される筒状
体形成部材の実施形態について説明する。なお、図1〜
図29において、実質上同一部分は同一符号で示されて
いる。
【0025】図1及び図2を参照して、全体を番号1で
示す、組立式器である組立式植木鉢は、筒状体21と、
筒状体21の下端部に装着され(組み付けられ)かつ1
個の水抜き孔3aを備えた、底形成体である鉢底形成体
3とからなる。図1及び図2に示す実施形態において、
鉢底形成体3は、上記水抜き孔3aが形成された底壁3
bと、底壁3bの周縁から上方に延在する環状壁3cと
からなる皿形部材31からなる。皿形部材31は、例え
ば、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)等
の合成樹脂から一体成形することができる。なお上記水
抜き孔3aは1個形成されているが、複数個であっても
よい(少なくとも1個形成されていればよい)。またそ
の形状も図2に示すごとく円形に限定されるものではな
く、他の任意の形状、例えば星型、楕円、スリット形状
等適宜の形状にせしめることができる。このことは、他
の実施形態についても同じである。筒状体21は、合成
紙製シート部材から構成されかつ両端部を連結して筒状
体21にせしめられる筒状体形成部材2からなる。
【0026】図3を参照して、筒状体形成部材2は、平
坦な合成紙製シート部材から構成されている。プラスチ
ックを基材として、その表面を紙のように加工して印刷
や筆記ができるようにしたシート部材である合成紙の好
適例としては、商標名「ユポ」として、王子油化合成紙
株式会社により製造販売されているものを挙げることが
できる〔例えば、名称「アルファーユポ」、グレード名
「QJJ400」(厚さ0.4mm)、「QJJ50
0」(厚さ0.5mm)又は「PII950」(厚さ
0.95mm)〕。この合成紙「ユポ」は、0.06m
m乃至0.95mmの厚さの範囲内で、種々の厚さを揃
えている。筒状体形成部材2を構成するシート部材とし
ては、0.1mm乃至3.0mmの厚さを有する合成紙
が好適であるが、一つの実施例としては、0.4mm乃
至0.95mmの厚さを有する「ユポ」が好適である。
【0027】上記の如き合成紙製シート部材から構成さ
れる筒状体形成部材2は、一端4aを有する一端部4
と、他端6aを有する他端部6と、一端4a及び他端6
a間に延在する上縁8及び下縁10とを有している。筒
状体形成部材2は、合成紙をプレスを利用して打ち抜き
加工を施すことにより容易に形成される。筒状体形成部
材2は、全体として一つの円錐台筒形状の表面を展開し
た如き形状をなしている。したがって、上縁8及び下縁
10はそれぞれ所定の曲率を有する円弧形状をなしてい
る。筒状体形成部材2には、その両端部(一端部4と他
端部6)を相互に重合せしめて連結する連結手段が配設
されている。図3に示す筒状体形成部材2に配設されて
いる連結手段は、その両端部を分離自在に連結するよう
構成され、筒状体形成部材2の一端4aに沿って筒状体
形成部材2の一端部4を延びる2個のスリット12と、
筒状体形成部材2の他端6aから突出する2個の係止片
(突出片)14とから構成されている。スリット12の
各々は、一端部4を筒状体形成部材2の幅方向に延びる
図示しない直線上に間隔を置いて形成され、かつ筒状体
形成部材2の片面(表面)から他面(裏面)を貫通する
よう形成されている。なお、この明細書において、筒状
体形成部材2の「長手方向」とは図3の如き平面図にお
いて左右方向、また筒状体形成部材2の「幅方向」とは
図3の如き平面図において上下方向を意味するものとす
る。
【0028】係止片14の各々は、これに限定されるも
のではないが略矩形をなし、他端6aから、筒状体形成
部材2の長手方向外方に突出するよう形成されている。
係止片14の各々の、筒状体形成部材2における上記幅
方向の位置は、スリット12の各々に対応した位置にあ
り、係止片14の各々の上下方向の長さは、スリット1
2の各々の長さと同じ又はそれより若干短く形成されて
いる。なお、スリット12及び係止片14の各々の数
は、実施形態の数に限定されるものではなく、必要に応
じて適宜設定されるが、少なくとも1個は形成される。
【0029】図2及び図3を参照して、係止片14の各
々を対応するスリット12に挿通せしめることによっ
て、筒状体形成部材2の両端部が重合せしめられて分離
自在に連結される。これによって、図2に示される如き
円錐台筒形状をなす筒状体21が形成される(組み立て
られる)。他端部6は筒状体21の半径方向外側に、ま
た一端部4は筒状体21の半径方向内側にそれぞれ位置
付けられる形態で重合される。上縁8は筒状体21の円
形の頂縁を、また下縁10は筒状体21の円形の底縁を
構成する。筒状体形成部材2から形成された筒状体21
に対し、皿形部材31からなる鉢底形成体3を、筒状体
21の上部開口側からその内部に挿入し、筒状体21の
下端部内側に装着(嵌合)することにより、組立式植木
鉢1(図1参照)がきわめて簡単に組み立てられる。皿
形部材31の環状壁3cの外周面は、筒状体21の下端
部内周面に密着せしめられるよう、予めその形状が規定
されることが好ましい。この場合、皿形部材31の環状
壁3cは円錐台筒形状をなし、その外周面の径は筒状体
21の下端部内周面と実質上同一もしくは若干大きめに
形成される。これにより皿形部材31は、筒状体21の
下端部に装着された状態で下方への離脱が防止されると
共に、皿形部材31の環状壁3cの外周面が、筒状体2
1の下端部内周面に密着せしめられることにより、図示
しない用土が充填されてもその漏れが確実に防止され
る。もちろん、筒状体21は筒状体形成部材2の両端部
が重合せしめられて連結されるので、筒状体21の連結
部からの用土の漏れも確実に防止される。図1に示す組
立式植木鉢1は、その内部に図示しない用土が充填さ
れ、所望の植物が植えられることにより使用される。な
お皿形部材31の環状壁3cの高さの、筒状体21の高
さに対する割合を適宜大きくすることも容易であり、そ
うすることによって皿形部材31で受ける用土の割合を
大きくせしめ、筒状体21に対する用土の負荷を軽減こ
とが可能となる。
【0030】なお図1に示すように、上記実施形態にお
いては、皿形部材31は、筒状体21の下端部に装着さ
れた状態で、その底壁3bの底面が略筒状体21の下縁
10と略同一となるよう位置付けられているが、もちろ
ん、底壁3bの底面と下縁10との間に適宜の隙間乃至
間隔が形成されるよう、皿形部材31の、筒状体21の
高さ方向の装着位置を適宜選定することができる。上記
組立式植木鉢1をアウトドアで使用する場合には、図1
に示す状態でよいが、インドアで使用する場合には、そ
れ自体は周知のトレーと組み合わせて使用することが好
ましい。
【0031】合成紙製シート部材から構成される筒状体
形成部材2の少なくとも片側の表面(片面)には印刷が
施されていることが好ましい。この印刷は、カラーの無
地、各種模様あるいは図形として片面あるいは両面に所
望のとおりに施すことが可能であり、上記打ち抜き加工
前の合成紙に予め施される。したがって打ち抜き加工
は、合成紙に所定の印刷が施された後に遂行される。筒
状体形成部材2の片面のみに印刷が施されている場合に
は、印刷側の表面が筒状体21の外周面に位置付けられ
るよう組み立てられることはいうまでもない。
【0032】上述の如く構成されている組立式植木鉢1
は、筒状体21を形成する筒状体形成部材2が合成紙か
らなることに起因して、表面(片面又は両面)に所望の
デザイン(色模様、図形等)を有する印刷を自由に施す
ことができるので、組立式植木鉢1の装飾性を所望のと
おりに向上させることができる。すなわち筒状体21の
外周面にデザインを自由に施すことによって、組立式植
木鉢1の外観を向上せしめ(外観をきれいにせしめ)、
周囲との調和をかもし出すことを可能とするものであ
る。筒状体形成部材2の少なくとも片面に所望のデザイ
ンを有する印刷(装飾加工)を自由に施すことができる
ので、片面(表面)と他面(裏面)に同じ色彩あるいは
模様を印刷したり、片面と他面に相互に異なる色彩ある
いは模様を印刷することも自由に遂行できる。片面と他
面に相互に異なる色彩あるいは模様を印刷した場合に
は、好みのデザインを表側にして筒状体21を組み立て
ることが随時遂行でき、一つの筒状体形成部材2によっ
て(換言すれば一つの組立式植木鉢1によって)二つ分
のデザイン機能が得られ、実用上有利である。筒状体形
成部材2にはまた、印刷ができることに加えて押し型に
よりエンボス(浮き型)を形成することも可能であり、
デザインの多様性というメリットも得られる。筒状体2
1を形成する筒状体形成部材2が合成紙からなることに
起因して、筒状体形成部材2にはまた、印刷の他に、塗
料その他適宜の付着可能な材料を吹き付けることによ
り、あるいは適宜のデザインを有するシール部材を貼着
することにより、その装飾性を向上させることも可能で
ある。
【0033】筒状体形成部材2は、所定の大きさを有す
る合成紙をプレスを利用して打ち抜き加工により容易に
形成できるので、上記印刷は打ち抜き加工前の合成紙に
予め施すことができる。したがって、表面に所望のデザ
インを有する合成紙製シート部材からなる筒状体形成部
材2は、これを低コストで大量生産することができる。
鉢底形成体3は、合成樹脂から一体成形できるので、あ
るいは実施形態によっては後述するように合成紙を打ち
抜き加工することにより容易に形成できるので、上記筒
状体形成部材2から形成される筒状体21と鉢底形成体
3とを装着してなる(組み付けてなる)組立式植木鉢1
は、これを低コストで大量生産することができる。更
に、筒状体21は、合成紙製シート部材から構成されか
つシート部材の両端部を連結して筒状体21にせしめら
れる筒状体形成部材2から形成されるので、筒状体21
の形成はきわめて容易であり、また鉢底形成体3との装
着(組み付け)も簡単であるため、上記組立式植木鉢1
は、だれでもが、きわめて容易にこれを完成することが
できる。上記実施形態においては、筒状体形成部材2の
両端部の連結が分離自在であるように構成されかつ鉢底
形成体3の、筒状体21の下端部に対する装着が分離自
在であるように構成されているので、組立式植木鉢1の
組立及び分解が容易となる。
【0034】上記組立式植木鉢1はまた、筒状体21を
形成する筒状体形成部材2が合成紙製シート部材から構
成されることに起因して、耐水性に優れ、水に濡れても
印刷が落ちることはないのみならず材質の劣化(強度の
低下や形状の変化等)はほとんどないので、アウトドア
に配置され雨に打たれても何ら問題はない。筒状体21
を構成する筒状体形成部材2はまた、両端部の連結を解
除することにより、用土を残した状態でその外周から容
易に離脱せしめることができると共に軽量であるので、
汚れた場合には、簡単に離脱せしめ、所望の場所に持ち
運んで拭き取りあるいは洗濯(水洗い)をきわめて容易
に遂行することができる(持ち運びのための労力の負担
は殆どない)。筒状体形成部材2は上記の如く耐水性に
優れ、水に濡れても印刷が落ちることはないのみならず
材質の劣化(強度の低下や形状の変化等)はほとんどな
いので、汚れを容易に落とすことができ、洗浄性にも優
れている。
【0035】筒状体21を形成する筒状体形成部材2
は、上記の如く合成紙製シート部材から構成されること
に起因して、その弾性により筒状体21を容易に形成す
ることができる、破れにくく耐久性に優れている、長期
の使用によっても材質が劣化することなくその品質が確
保される、何度も使用できる(半永久的な使用が可能で
ある)、軽量であり、複数の積層(スタック)が可能で
あるので輸送及び保管(含む陳列)が容易である、等の
メリットが上記に加えて更に得られる。更にはまた、筒
状体21にせしめられない状態では、著しく少ないスペ
ースでの複数の積層が可能であり、したがって輸送スペ
ース及び保管スペースを大幅に低減することができ、輸
送及び保管が容易となる。
【0036】筒状体形成部材2を構成する合成紙製シー
ト部材(すなわち合成紙)は、上記の如く半永久的使用
が可能であり、ユーザにとっては経済的に著しく有利で
ある。しかしながらもしもこれを廃棄する場合には、燃
焼せしめても有害物質を生成することがなく、したがっ
て環境を汚染することなく容易に廃棄することが可能で
ある。すなわち組立式植木鉢1を使用した後、少なくと
もその筒状体21については、通常の紙としての廃棄処
分が可能であり、時代の要請にも充分対応することがで
きる。また後述する実施形態に示されているように、鉢
底形成体3をも合成紙製シート部材から構成した場合に
は、組立式植木鉢1全体を通常の紙として廃棄すること
ができ、環境保全上の要求を完璧に満足させることがで
きる。
【0037】筒状体21を形成する筒状体形成部材2
は、両端部の連結が分離自在であるので、両端部の連結
を解除することにより、用土を残した状態でその外周か
ら容易に離脱せしめることができると共に軽量であるの
で、汚れた場合には、簡単に筒状体を解除せしめ、所望
の場所に持ち運んで拭き取りあるいは洗濯(水洗い)を
きわめて容易に遂行することができる。更には、植物を
植えかえる際には、両端部の連結を解除することによ
り、用土を残した状態で、その周囲から容易に離脱せし
めることができるので、植物の植えかえが著しく容易と
なる。なお上記記載から明らかなように、本願発明に係
る組立式器は育苗用の器にも好適に使用することができ
る。
【0038】次に、本発明に従って構成された筒状体形
成部材2の他の実施形態について説明する。図4には、
図3に示されている連結手段の他の実施形態を備えた筒
状体形成部材2が示されている。すなわち、筒状体形成
部材2の他端部6には、図3に示されているのと実質上
同じ構成を有する係止片14が2個(1組)形成されて
いる。一端部4には、図3に示されているのと実質上同
じ構成を有するスリット12が2個(1組)、略同位置
に形成されている他に、更に同じスリット12の組が、
2組、長手方向に間隔を置いて付加的に形成されてい
る。筒状体21を形成するに際し、係止片14の各々
を、3組のスリット12のうちの何れかの組に選択的に
挿通せしめることによって、筒状体21の横断面寸法を
選択的に設定することができる。この実施形態では1枚
の合成紙製シート部材からなる筒状体形成部材2によっ
て、3種類のそれぞれ大きさの異なる(径の異なる)筒
状体21が選択的に形成される。したがってこの構成に
よれば、ユーザーにとって、一つの筒状体形成部材2か
らいつでもそれぞれ大きさの異なる3種類の筒状体21
を形成することができるので、低コスト及び多様性をメ
リットとして得ることができる。なお、スリット12の
組数に応じて一つの筒状体形成部材2から形成される筒
状体21の種類の数が規定されることはいうまでもな
い。
【0039】図5には、図3に示されている連結手段の
更に他の実施形態を備えた筒状体形成部材2が示されて
いる。筒状体形成部材2の一端部4には、図3に示され
ているのと実質上同じ構成を有するスリット12が2
個、略同位置に形成されている。また筒状体形成部材2
の他端部6には係止片(突出片)14が2個形成されて
いるが、係止片14の各々に切欠き14aが形成されて
いる点で、図3に示されているものとその構成が相違す
る。すなわち、係止片14の各々の基端部には、係止片
14の各々の下端から上端に向かって延びる切欠き14
aが形成されている。図5と共に図6を参照して、係止
片14の各々を対応するスリット12に挿通せしめかつ
筒状体形成部材2の両端部4及び6を筒状体形成部材2
の幅方向に相対移動せしめる(図6においては、一端部
4を上方に他端部6を下方に相対移動せしめる)ことに
よって、切欠き14aの各々が対応するスリット12の
下端に係合されてスリット12の下端から下方に突出
し、筒状体形成部材2の両端部が重合せしめられて連結
される。これによって、図6に示す如き円錐台筒形状を
なす筒状体21が形成される。
【0040】係止片14の各々の、切欠き14aが存在
する下端部が対応するスリット12の下端より下方に位
置付けられることにより、相互に重合された筒状体形成
部材2の一端部4と他端部6との間に相互に分離させよ
うとする周方向の外力が作用しても、それらの分離は確
実に阻止され、筒状体形状が保持される。また周方向の
外力のみによっては筒状体形成部材2の両端部を分離で
きないので、筒状体形状が安易に分解されることはな
い。なお、切欠き14aの各々における隙間及び長さ
は、必要に応じ適宜設定されることはいうまでもない。
切欠き14aの各々における隙間がきわめて狭い場合に
は、切込みあるいはスリットといった形状となり、した
がって「切欠き」とは、これらをも含むものである。
【0041】図7には、図3に示されている連結手段の
更に他の実施形態を備えた筒状体形成部材2が示されて
いる。筒状体形成部材2の一端部4には、図3に示され
ているのと実質上同じ構成を有するスリット12が2
個、略同位置に形成されている。また筒状体形成部材2
の他端部6には係止片(突出片)14が2個形成されて
いるが、係止片14の各々に3個の切欠き14bが形成
されている点で、図3及び図5に示されているものとそ
の構成が相違する。すなわち、係止片14の各々には、
係止片14の各々の下端から上端に向かって延びる3個
の切欠き14bが形成されている。係止片14の各々に
おいて、切欠き14bの一つは基端部に形成され、他の
二つは、基端部から長手方向に離れる方向にそれぞれ間
隔をおいて形成されている。切欠き14bは、それぞれ
隙間がきわめて狭い、切込みあるいはスリットといった
形状であり、切欠き14aよりも隙間が狭い点で相違す
るが、この明細書では、上記したように、いずれも「切
欠き」の範疇に含まれるものとしている。切欠き14b
の各々の下端はスリット12との係合を容易にするた
め、フレア状に形成されている。
【0042】図7と共に図8を参照して、係止片14の
各々を対応するスリット12に挿通せしめかつ、係止片
14の各々の切欠き14bのうちの相互に同じ位置にあ
る一つを選択して対応するスリット12と整合させ、次
いで、筒状体形成部材2の両端部4及び6を筒状体形成
部材2の幅方向に相対移動せしめる(図8においては、
一端部4を上方に他端部6を下方に相対移動せしめる)
ことによって、切欠き14aの各々の上記切欠き14b
が対応するスリット12の下端に係合されてスリット1
2の下端から下方に突出し、筒状体形成部材2の両端部
が重合せしめられて連結される。これによって、図8に
示す如き円錐台筒形状をなす筒状体21が形成される。
この実施形態においては、係止片14の各々の切欠き1
4bのうちの相互に同じ位置にある一つを選択して対応
するスリット12に係合させることにより、筒状体21
の横断面寸法を適宜選択的に設定することができる。図
7に示す筒状体形成部材2は、図4に示す筒状体形成部
材2よりも、筒状体21の横断面寸法をより微調整する
ことができる。なお、切欠き14bの各々間の間隔、切
欠き14bの各々の隙間及び長さは、必要に応じ適宜設
定されることはいうまでもない。
【0043】図9には、図3に示されている連結手段の
更に他の実施形態を備えた筒状体形成部材2が示されて
いる。筒状体形成部材2の一端部4には、一端部4を長
手方向に延びる2個のスリット13が形成されている。
スリット13の各々は筒状体形成部材2の幅方向に間隔
をおいて平行に延び、筒状体形成部材2の片面から他面
を貫通するよう形成されている。筒状体形成部材2の他
端部6には2個の係止片(舌片)15が上記幅方向に間
隔をおいて形成されている。係止片15の各々は、筒状
体形成部材2の他端部6において、長手方向に間隔をお
いて筒状体形成部材2の幅方向に延び下端間が相互に接
続せしめられた、一本の連続した切込み15aにより形
成されている。切込み15aの各々は、図示の実施形態
においては、略チャンネル形状をなしている。係止片1
5の各々は、切込み15aの存在しない基端部(上端
部)まわりに筒状体形成部材2の表裏方向に変位しう
る。
【0044】図9と共に図10を参照して、係止片15
の各々を対応するスリット13に挿通せしめることによ
って筒状体形成部材2の両端部が重合せしめられて連結
される。相互に重合された筒状体形成部材2の一端部4
と他端部6との間に相互に分離させようとする周方向の
外力が作用しても、係止片15の各々の周方向の一側端
が対応するスリット13の一端に当接し、それらの分離
は確実に阻止され、筒状体形状が保持される。また周方
向の外力のみによっては筒状体形成部材2の両端部を分
離できないので、筒状体形状が安易に分解されることは
ない。図9に示された筒状体形成部材2においては、係
止片15が筒状体形成部材2の他端部内に切込み15a
により形成され、図3、図4、図5及び図7に示されて
いる筒状体形成部材2の係止片14の如く筒状体形成部
材2の他端からの突出片ではないので、突出部が不要と
なる。その結果、合成紙の歩留が向上し、更に低コスト
で筒状体形成部材2を製造することができる。なお、図
5、図7及び図9に示された筒状体形成部材2において
も、図4に示された筒状体形成部材2と同じ如く、スリ
ット12及び13を長手方向に間隔をおいて複数個形成
することにより、筒状体21の横断面寸法を選択的に設
定することができる。
【0045】筒状体形成部材2の両端部間を分離自在に
連結する連結手段としては、スリット12と係止片1
4、あるいはスリット13と係止片15の組合せの他
に、それ自体は周知の他の連結手段を適宜使用すること
が可能である。図11に示されている筒状体形成部材2
の分離自在な連結手段の実施形態は、マジックテープ
(商標名)と称呼されている種類の連結手段からなり、
筒状体形成部材2の一端部4の裏面側に貼着された合成
樹脂製の被係止部材20と、他端部6の表側に貼着され
た合成樹脂製の係止部材22とにより構成されている。
図11には明確に示されていないが、被係止部材20は
パイル状のファスナから構成され、係止部材22はフッ
ク状のファスナから構成され、それぞれ図示の如く細長
い矩形のシート部材上に配設されている。
【0046】図12に示されている分離自在な連結手段
の実施形態は、複数のボタンの組合せからなり、筒状体
形成部材2の一端部4の裏面側に貼着された被係止ボタ
ン24と、他端部6の表面側に貼着された係止ボタン2
6とにより構成されている。被係止ボタン24は環状の
凹部を有するボタンから構成され、係止ボタン26は、
被係止ボタン24の凹部に離脱自在に係止しうる突部を
有するボタンから構成され、それぞれ図示の如く細長い
矩形のシート部材上に間隔を置いて3個づつ配設されて
いる。各シート部材は、一端部4及び他端部6に対し貼
着により装着される。
【0047】図13に示されている連結手段の実施形態
は、上記した連結手段の如く分離自在ではなく、接着に
よって実質上固定される形態の連結手段からなる。この
連結手段は、筒状体形成部材2の他端部6の表面側に貼
着された両面接着テープ28と一端部4の裏面側との間
で構成されている。両面接着テープ28は、図示の如く
細長い矩形のシート状をなしている。一端部4の裏面側
の、両面接着テープ28が貼着される領域には何も設け
られていないが、両面接着テープ28が貼着される相手
側として、連結手段の一方を構成するといえる。
【0048】上記した如く筒状体形成部材2の各々は、
平坦なシート状の合成紙をプレスを利用して打ち抜き加
工を施すことにより形成されるので、その上縁8を、図
14に示される如き連続した波形30に形成することも
自由である。もちろん、波形30を上縁8と共にあるい
は単独で下縁10に形成する実施形態も自由に設定する
ことができる。波形の形状は図示の形状に限らず、任意
に設定することができる。また図示はしていないが、上
縁8を、波形ではなく、比較的大きな一つの円弧(上向
き又は下向き)により形成することもできる。この場
合、筒状体21の上縁8は、組立式植木鉢1を水平な面
上に載置した際、該水平面に略平行な円形状とはなら
ず、上下方向に傾斜した略楕円形状となり、装飾性が向
上せしめられる。
【0049】図15には、上縁8から下縁10にわたっ
て延在する8本の直線状の罫線(ミシン目)32が形成
された筒状体形成部材2が示されている。罫線32の各
々は、一定の間隔を置いて配列された複数個の小孔ある
いは切込み等からなり、一端部4から他端部6にわたっ
て所定の間隔を置いて形成されている。筒状体形成部材
2は上記罫線32の各々に沿って折り曲げ可能であるの
で、罫線32の各々を所定の角度で折り曲げ、他端部6
に形成された係止片14の各々を一端部4に形成された
対応するスリット12に挿入せしめることによって、図
16に示す如き8角形の筒状体21が形成される。筒状
体21は筒状体形成部材2に予め形成される罫線32の
数に応じた多角形に形成される。
【0050】図17には、本発明に従って構成された組
立式植木鉢1の他の実施形態が断面図で示されている。
筒状体21の下縁10にはカール2aが形成されてい
る。カール2aは、合成紙製シート部材を打ち抜き加工
により例えば図3に示す形状の筒状体形成部材2とした
後に適宜のカール用金型を利用して容易に形成すること
ができる。鉢底形成体3を構成する皿形部材31はカー
ル2aの上縁に配設(載置)される。これにより皿形部
材31は筒状体21の下端部内により安定して装着さ
れ、下方への離脱もより確実に防止される。このように
カール2aを、筒状体形成部材21の下縁10に形成
し、しかも筒状体21にせしめた状態で、その位置が内
側にくるように形成した場合には、鉢底形成体3の装着
を一層安定させるメリットがある。この実施形態におい
ては、皿形部材31の環状壁3cの外周面を筒状体21
の下端部の内周面に実質上密着せしめなくとも、カール
2aの存在により用土の漏れは略防止されるが、用土漏
れを確実とするためには密着せしめることが好ましい。
【0051】カール2aはまた、筒状体形成部材2の片
面側又は他面側のいずれの側に形成することも自由であ
り、更にその断面形状も適宜選定することが可能である
(筒状体21にせしめた場合には、その内側又は外側に
カール2aが位置付けられる)。更にはまた、筒状体形
成部材2の下縁10及び/又は上縁8にカール2aを形
成することも容易である。カール2aを筒状体形成部材
2の下縁10及び/又は上縁8に形成することにより、
筒状体21の強度を増大させると共に装飾性を向上させ
ることができる。
【0052】図18には、本発明に従って構成された組
立式植木鉢1の他の実施形態が断面図で示されている。
筒状体21の下縁10には、図17に示す筒状体21と
同様に、カール2aが形成されている。鉢底形成体3
は、環状の周縁を有すると共に1個の水抜き孔34が形
成された板状部材36からなる。鉢底形成体3を構成す
る板状部材36はカール2aの上縁に配設(載置)され
る。これにより板状部材36は筒状体21の下端部内に
より安定して装着され、下方への離脱もより確実に防止
される。円板形状をなす板状部材36は、例えば、P
P、PE等の合成樹脂により一体成形されるか又は上記
した合成紙製シート部材から打ち抜き加工により容易に
形成することができる。板状部材36を合成紙製シート
部材から形成した場合には、組立式植木鉢1全体が著し
く軽量となり、かつ組立式植木鉢1全体を紙として廃棄
することができる。この実施形態においても、板状部材
36の周縁を筒状体21の下端部の内周面に実質上密着
せしめなくとも、用土の漏れは略防止されるが、用土漏
れを一層確実とするためには密着せしめることが好まし
い。
【0053】図19は、図17及び図18に示す組立式
植木鉢1の筒状体21の連結部を上方から見た部分図で
ある。図19から明らかなように、筒状体形成部材2の
一端部4と他端部6との重合部において、一端部4の外
側を覆う他端部6のカール2aは、一端部4のカール2
aとの重合を避けるため、カットされている。これによ
り筒状体21の下端部におけるゆがみを最小限に抑える
ことができる。もちろん他端部6のカール2aをカット
することに代えて、圧縮することによりカール2aが存
在しない厚さとすることも可能である。あるいはカール
加工時に上記重合部にカール2aが形成されないよう、
予め同部分に切欠きを形成しておく方法も考えられる。
【0054】図20には、図3に示す如き筒状体形成部
材2の上縁部に、被吊下係止手段を構成する3個の被係
止孔16が形成された実施形態が示されている。被係止
孔16の各々は、上縁8に沿った上縁部において長手方
向に間隔をおいて形成されている。図21をも参照し
て、番号17は吊下手段の一例を示すもので、吊下部材
である3本の吊下用ワイヤ17aと、フック17bとか
ら構成されている。一例としてカラーが施された針金か
らなるワイヤ17aの各々の上端はフック17bに連結
され、各々の下端は、筒状体形成部材2から形成された
筒状体21の対応する被係止孔16に離脱自在に係止せ
しめられている。この筒状体21に鉢底形成体3を装着
して組立式植木鉢1を形成すれば、組立式植木鉢1を、
吊下手段17を介して適宜の場所に吊り下げることがで
きる。被係止孔16の各々には、例えば図示しない合成
樹脂製あるいは金属製のリング部材を装着することによ
って、その強度を確保することが好ましい。
【0055】なお組立式植木鉢1が比較的小さく、用土
及び植物を植えた状態でも、全体が比較的軽量の場合に
は、筒状体形成部材2の上縁部に1個の被係止孔16を
形成し、筒状体21にせしめた後、鉢底形成体3を装着
して組立式植木鉢1を形成し、図示しない適宜の吊下手
段(例えばフック、釘状の部材、ピン等)により、上記
と同様に壁又はそれに類する所に簡単に吊り下げること
ができる。その場合、筒状体形成部材2の上縁8を、そ
の長手方向の中央部を上方に膨らませた円弧形状(図2
0の2点鎖線A参照)、あるいは、上縁8全体を比較的
大きな一つの円弧(上向き)形状(図20の2点鎖線B
参照)とすることが、吊下を一層容易にせしめる。上記
の如く上縁8全体を比較的大きな一つの円弧(上向き)
形状とした場合には、デザイン性も向上せしめられる。
もちろん筒状体形成部材2の上縁部に被係止孔16を形
成することなく、筒状体21の上縁部の内側からピンを
刺し込んで、直接壁等に吊り下げることも可能である。
このメリットは、筒状体形成部材2が合成樹脂製シート
部材から構成されていることにより可能にせしめられる
ものである。
【0056】図22には、本発明に従って構成された組
立式植木鉢1の更に他の実施形態が示されている。図示
の実施形態においては、鉢底形成体3を構成する皿形部
材31は、筒状体21の下端部の外側に配設されてい
る。この場合、皿形部材31の環状壁3cの内周面は、
筒状体21の下端部の外周面に実質上密着せしめられる
ことが、用土の漏れを防ぐためあるいは筒状体21と皿
形部材31との一体性を確保するためには好ましい。
【0057】図23〜図25には、本発明に従って構成
された組立式植木鉢1の更に他の実施形態が示されてい
る。図示の実施形態において、筒状体21の下端部の内
側には、水受け皿40と板状部材50とからなる鉢底形
成体3が装着されている。水受け皿40は、排水口42
が形成された底壁44と、底壁44の周縁から上方に延
在する環状壁46とからなる。排水口42は栓部材48
により開口自在に閉塞されている。水受け皿40は、例
えば、PP、PE等の合成樹脂から一体成形することが
できる。栓部材48は例えば合成ゴムのようなシール性
を有する弾性部材から一体成形することができる。板状
部材50は環状の周縁を有すると共に複数の水抜き孔5
2が形成されている。板状部材50は例えば、PP、P
E等の合成樹脂から一体成形することができるし、また
合成紙製シート部材から形成することもできる。水受け
皿40は、図2に示す皿形部材31と同様にして筒状体
21の下端部の内側に装着される。板状部材50は、水
受け皿40を、その底壁44の上方に間隔をおいて上方
から覆うよう、水受け皿40の環状壁46の上端部内周
面に配設(載置)されている。環状壁46の内周面は円
錐台筒形であるため、板状部材50はこれを載置するだ
けで安定して保持されるが、一層の安定のために、環状
壁46の内周面から半径方向内側に突出する図示しない
支持部を一体に、あるいは別部材を接着することにより
形成することが好ましい。なお、板状部材50は、環状
壁46の上縁に配設(載置)してもよい。用土は実質上
板状部材50によって受け止められる。板状部材50の
水抜き孔52から流出して水受け皿40に溜まった水
は、栓部材48により排水口42を開口させ、適宜排出
することができる。
【0058】なお図23〜図25に示す組立式植木鉢1
において、これを使用時に、水を過剰に入れた場合に
は、筒状体21に形成された上記スリット12(図23
の2点鎖線参照)、特に下側に位置するスリット12か
ら水が滲み出すことが考えられる。したがって、上記ス
リット12は、これを水の入れ過ぎを警告するセンサー
として利用することができ、実用上有用である。このこ
とはスリット13についても同様にいえることはもちろ
んである。このことは更にまた、水受け皿40の環状壁
46の外周面と筒状体21の対応する内周面との間の隙
間についても同様にいえる。もちろん、適宜の水が注入
された場合には上記水の滲み出しが生ずることはない。
【0059】図26には、本発明に従って構成された組
立式植木鉢1の更に他の実施形態が示されている。図示
の実施形態において、筒状体21の下端部の内側には、
図23〜図25に示す如き鉢底形成体3、すなわち排水
口42が栓部材48により開口自在に閉塞される水受け
皿40と板状部材50とからなる鉢底形成体3が装着さ
れている。この実施形態においては、水受け皿40は実
質上透明に形成されている。ここでいう実質上透明と
は、ガラスの如く略完全に透明であることのみを意味す
るものではなく、その他、半透明、あるいは乳白色等を
も含むもので、要するに、水受け皿40の環状壁46の
外側から内部の状態、具体的には水量を視認することが
できる程度の透明度を有していればよい。このように実
質上透明である水受け皿40は、例えば、PP、PE等
の合成樹脂から一体成形することができる。水受け皿4
0が実質上透明に形成されていることに関連して、筒状
体21の、水受け皿40の環状壁46を外側から覆う下
端部には1個の窓70が形成されている。したがって、
図27に示すように、筒状体21を形成する筒状体形成
部材2の対応する部分には1個の窓70が予め形成され
ている。上記したように筒状体形成部材2は合成紙製シ
ート部材からなるので打ち抜き加工が容易であり、した
がって所望の形状の窓(打抜孔)70を所望の数だけ形
成することは容易である。この組立式植木鉢1によれ
ば、水受け皿40が筒状体21の下端部内側に存在する
にもかかわらず、筒状体21の外側から水受け皿40の
水量を随時監視することができ、植物の育成上きわめて
有用である。
【0060】図28には、本発明に従って構成された組
立式植木鉢1の更に他の実施形態が示されている。図示
の実施形態において、鉢底形成体3は、図23及び図2
4に示すと同様な構成を有する板状部材50からなる。
この板状部材50には、複数の吸水口54が形成され、
筒状体21の下端部の内側に直接配設されている。板状
部材50の周縁は筒状体21の下端部の内周面に実質上
密着せしめられる。板状部材50は、筒状体21の下縁
10に対し所定の間隔をおいた上方位置に装着される。
図28に示すように、このような形態の組立式植木鉢1
は、トレー80内に載置され、トレー80内には所定量
の水が注水される(図28の2点鎖線参照)。板状部材
50の上部には図示しない用土が充填され、図示しない
植物が植えられる。トレー80と板状部材50の上方
(すなわち用土内)とは、吸水口54内を貫通して延在
せしめられる図示しない吸水布(例えば、不織布、ガー
ゼ等)を介して接続される。これによりトレー80内の
水は吸水布を介して板状部材50の上方にある用土内に
吸い上げられる。図28に示す使用形態は、インドアに
おいて好適である。他方アウトドアにおいては、図28
に示す組立式植木鉢1を、上記トレー80を使用するこ
となく、直接地上、あるいは適宜の載置台上において使
用することが好適である。その場合、吸水孔54は水抜
き孔として機能することはいうまでもない。もちろん上
記トレー80内に水を入れず、したがって吸水布も使用
しない使用形態もある。なお、図28に示す組立式植木
鉢1において、板状部材50に代えて図1及び図2に示
す如き皿形部材31により鉢底形成体3を構成してもよ
い。皿形部材31には1個又は複数個の水抜き孔が形成
される。皿形部材31の方が板状部材50よりも筒状体
21に対する装着性が安定する。
【0061】図29には、本発明に従って構成された組
立式花器100の実施形態が示されている。図示の実施
形態において、組立式器である組立式花器100は、筒
状体21と、筒状体21の下端部に装着され(組み付け
られ)た底形成体3とからなる。底形成体3は、底壁9
0aと、底壁90aの周縁から上方に延在する環状壁9
0bとからなるトレー90から構成されている。トレー
90は、例えば、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリ
エチレン)等の合成樹脂から一体成形することができ
る。トレー90の底壁90aには水抜き孔は形成されて
いない。筒状体21は、組立式植木鉢1と全く同様に、
合成紙製シート部材から構成されかつ両端部を連結して
筒状体21にせしめられる筒状体形成部材2からなる。
筒状体21とトレー90とは、組立式植木鉢1と全く同
様にして装着され、組立式花器100にせしめられる。
図示の使用形態では、トレー90内にはそれ自体は周知
の剣山92が配置され、トレー90内には適宜の量の水
が注入される。剣山92には図示しない植物(一般には
生花)の茎が差し込まれて装着される。剣山92に代え
てスポンジあるいはオアシス(商標名)が使用されるこ
とも任意である。組立式花器100の場合、組立式植木
鉢1に較べて、その特質上、筒状体21の軸方向長さが
比較的短く形成される。また組立式花器100は、生花
の他に、造花あるいはドライフラワを装着することも容
易に可能である(お見舞いあるいはプレゼントとして適
用可能である)。また組立式花器100をそれ自体は周
知のバスケットに入れて使用することも可能である。
【0062】組立式花器100は、組立式植木鉢1と実
質上同一の基本構成を有するので、先に述べたとおり
の、組立式植木鉢1が有する様々な特徴ある作用効果を
同様に奏することができることは、改めて説明するまで
もなく、容易に理解されるであろう。また組立式植木鉢
1の上記した多くの実施形態を、組立式花器100の実
施形態として実質上適用できる。具体的には、図1〜図
22、図26及び図27に示す実施形態が、組立式花器
100の実施形態として適用される。ただし、筒状体2
1の高さが低く、トレー90内の水を外から視認できる
場合には、図26及び図27に示す実施形態を適用する
必要はない。
【0063】以上、本発明に係る組立式植木鉢及びその
筒状体形成部材を実施形態について説明したが、本発明
は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範
囲を逸脱することなく種々の変形あるいは修正が可能で
ある。例えば、筒状体形成部材2の一端部4及び他端部
6間を相互に重合せしめて離脱自在に連結する連結手段
としては、上述した実施形態の他に、マグネットの組合
せ、あるいはそれ自体の長手方向の一端から他端まで直
線状に連続した合成樹脂製の嵌め合わせ式のファスナ等
も考えられる。また筒状体形成部材2から構成される筒
状体21の形状も、上記実施形態の如き実質上円錐台筒
形状(含む多角形状)に限定されるものではなく、軸方
向の横断面寸法が実質上同一である円筒形状(含む多角
形状)の実施形態もあり得る。この場合には、鉢底形成
体3は筒状体21に対し接着により装着されるであろ
う。この場合における組立式植木鉢1においては、分離
自在による効果はなくなるものの、その他の多くのメリ
ットを享有できることは、先の説明から容易に理解され
るであろう。組立式植木鉢1の大きさも任意に設定する
ことが容易であり、例えばプランターの如き大型形状と
することも容易である。また実施形態における係止片1
4及び15は略矩形をなしているが、もちろんこの形状
に限定されるものではなく、例えば、矩形状の先端の二
つの角部にいわゆるアールが形成された如き形状、半円
形状(基端部から半円状に突出する如き形状)、矩形状
の先端部が半円形状をなす如き形状(舌状)等、種々の
形態が考えられる。
【0064】更にまた上記実施形態においては筒状体形
成部材2は一枚の合成紙から構成されているが、本発明
はこれに限定されることはなく、少なくとも合成紙を含
む他の形態のシート部材、例えば、合成紙同士を複数枚
貼り合わせたもの、合成紙と一般紙(天然紙)とを貼り
合わせたもの、あるいは合成紙と合成樹脂製フィルムと
を貼り合わせたもの(ラミネートしたもの)等のシート
部材によって筒状体形成部材2を構成する実施形態もあ
りうる。このうち合成紙と合成樹脂フィルムとを貼り合
わせたものは、一例として、ベースである合成紙の両面
に熱可塑性合成樹脂フィルム(ポリエチレンフィルム)
を押出しにより積層することによって形成することがで
きる。このような合成紙同士を積層し、熱可塑性合成樹
脂フィルムを介して相互に加熱溶着することにより、複
数の合成紙の積層体が形成される。なお筒状体21が合
成紙製シート部材から構成された筒状体形成部材2から
形成され、鉢底形成体3が合成樹脂又は合成紙製シート
部材から構成されることに起因して、両者を接着テープ
により離脱自在に接着することも可能であり、使用上便
利である。なお筒状体21の連結部を接着等により分離
できないようにせしめたり、筒状体21と底形成体3と
を接着等により分離できないようにせしめたりする実施
形態も考えられるが、この場合、分離自在による効果は
なくなるものの、その他の多くのメリットを享有できる
ことは、先の説明から容易に理解できるであろう。また
鉢底形成体を構成する板状部材の強度を増強するため、
適宜のリブをそれと一体に形成し、あるいは別部材から
なる補強部材を接着により一体的に設ける実施形態も考
えられる。
【0065】
【発明の効果】本発明に係る組立式器は、その装飾性を
向上せしめることができると共に、耐水性及び洗浄性に
優れかつ低コストで大量生産することができる。また、
輸送スペース及び保管スペースを大幅に低減せしめ、輸
送及び保管が容易である。更にはまたは半永久的な使用
が可能である。更にはまた、環境を汚染することなく容
易に廃棄することを可能にせしめる。更にはまた、組立
及び分解が容易となる。本発明に係る組立式器はこれを
組立式植木鉢あるいは組立式花器に使用した場合には、
いずれの場合においても上記作用効果が達成され、実用
上きわめて有用であるといえる。したがって本発明に係
る組立式器は、これを組立式植木鉢あるいは組立式花器
に適用することができるものである。そして、本発明に
係る組立式器を組立式植木鉢に使用した場合において
は、上記効果に加えて更に、植物の植えかえを容易にせ
しめる。
【0066】本発明による筒状体形成部材は、これを組
立式器に使用した場合には、組立式器の装飾性を向上せ
しめると共に、耐水性及び洗浄性に優れかつ低コストで
大量生産することを可能にせしめる。更には組立式器の
輸送スペース及び保管スペースを大幅に低減せしめ、輸
送及び保管を容易にせしめる。更にはまた、組立式器の
半永久的な使用を可能にせしめる。更にはまた、組立式
器を、環境を汚染することなく容易に廃棄することを可
能にせしめる。更にはまた、組立式器の組立及び分解を
容易にせしめる。組立式器を組立式植木鉢に適用した場
合には、植物の植えかえを容易にせしめる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された組立式植木鉢の実施
形態を示す正面図。
【図2】図1に示す組立式植木鉢を分解して示す斜視
図。
【図3】図2に示す筒状体を形成する筒状体形成部材を
示す平面図。
【図4】本発明に従って構成された筒状体形成部材の他
の実施形態を示す平面図。
【図5】本発明に従って構成された筒状体形成部材の更
に他の実施形態を示す平面図。
【図6】図5に示す筒状体形成部材を筒状体にせしめた
状態を示す斜視図。
【図7】本発明に従って構成された筒状体形成部材の更
に他の実施形態を示す平面図。
【図8】図7に示す筒状体形成部材を筒状体にせしめた
状態を示す斜視図。
【図9】本発明に従って構成された筒状体形成部材の更
に他の実施形態を示す平面図。
【図10】図9に示す筒状体形成部材を筒状体にせしめ
た状態を示す斜視図。
【図11】本発明に従って構成された筒状体形成部材の
更に他の実施形態を示す平面図。
【図12】本発明に従って構成された筒状体形成部材の
更に他の実施形態を示す平面図。
【図13】本発明に従って構成された筒状体形成部材の
更に他の実施形態を示す平面図。
【図14】本発明に従って構成された筒状体形成部材の
更に他の実施形態を示す平面図。
【図15】本発明に従って構成された筒状体形成部材の
更に他の実施形態を示す平面図。
【図16】図15に示す筒状体形成部材を筒状体にせし
めた状態を示す斜視図。
【図17】本発明に従って構成された組立式植木鉢の他
の実施形態を示す断面図。
【図18】本発明に従って構成された組立式植木鉢の更
に他の実施形態を示す断面図。
【図19】図17及び図18に示す組立式植木鉢の筒状
体の連結部を上方から見た部分図。
【図20】本発明に従って構成された筒状体形成部材の
更に他の実施形態を示す平面図。
【図21】図20に示す筒状体形成部材により形成した
筒状体を含む組立式植木鉢の実施形態を示す斜視図。
【図22】本発明に従って構成された組立式植木鉢の更
に他の実施形態を示す正面図。
【図23】本発明に従って構成された組立式植木鉢の更
に他の実施形態を示す正面図。
【図24】図23に示す組立式植木鉢を分解して示す斜
視図。
【図25】図24に示す水受け皿の断面図。
【図26】本発明に従って構成された組立式植木鉢の更
に他の実施形態を示す正面図。
【図27】図26に示す組立式植木鉢の筒状体を形成す
る筒状体形成部材の実施形態を示す平面図。
【図28】本発明に従って構成された組立式植木鉢の更
に他の実施形態の使用状態を示す断面図。
【図29】本発明に従って構成された組立式花器の実施
形態を示す断面図。
【符号の説明】
1 組立式植木鉢 2 筒状体形成部材 2a カール 3 鉢底形成体 3a、34、52 水抜き孔 4 一端部 4a 一端 6 他端部 6a 他端 8 上縁 10 下縁 12、13 スリット 14、15 係止片 14a、14b 切欠き 15a 切込み 17、19 吊下手段 18 係止片 18a 切込み 21 筒状体 31 皿形部材 36 板状部材 40 水受け皿 50 板状部材 54 吸水口 70 窓 80、90 トレー 100 組立式花器

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状体と、該筒状体の下端部に装着され
    た底形成体とからなり、該筒状体は、合成紙製シート部
    材から構成されかつ両端部を連結して該筒状体にせしめ
    られる筒状体形成部材からなる、ことを特徴とする組立
    式器。
  2. 【請求項2】 該筒状体形成部材の該両端部の連結は相
    互に重合せしめられかつ分離自在である、請求項1記載
    の組立式器。
  3. 【請求項3】 該底形成体の、該筒状体の該下端部に対
    する装着は分離自在である、請求項1又は請求項2記載
    の組立式器。
  4. 【請求項4】 該筒状体は円錐台筒形である、請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の組立式器。
  5. 【請求項5】 該底形成体は、底壁と該底壁の周縁から
    上方に延在する環状壁とからなる皿形部材から構成され
    ている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組立式
    器。
  6. 【請求項6】 該皿形部材は該筒状体の該下端部の内側
    に配設され、該環状壁の外周面は該筒状体の該下端部の
    内周面に実質上密着せしめられる、請求項5記載の組立
    式器。
  7. 【請求項7】 該筒状体の下端の内側にはカールが形成
    され、該皿形部材は該カールの上縁に配設される、請求
    項5又は請求項6記載の組立式器。
  8. 【請求項8】 該皿形部材は該筒状体の該下端部の外側
    に配設され、該環状壁の内周面は該筒状体の該下端部の
    外周面に実質上密着せしめられる、請求項5記載の組立
    式器。
  9. 【請求項9】 該底形成体には少なくとも1個の水抜き
    孔が形成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記
    載の組立式器。
  10. 【請求項10】 該底形成体は環状の周縁を有すると共
    に少なくとも1個の水抜き孔が形成された板状部材から
    なる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組立式器。
  11. 【請求項11】 該板状部材の該周縁は該筒状体の該下
    端部の内周面に実質上密着せしめられる、請求項10記
    載の組立式器。
  12. 【請求項12】 該板状部材は合成紙製シート部材から
    構成される、請求項10又は請求項11記載の組立式
    器。
  13. 【請求項13】 該筒状体の下端の内側にはカールが形
    成され、該板状部材は該カールの上縁に配設される、請
    求項10〜12のいずれか1項に記載の組立式器。
  14. 【請求項14】 該筒状体の該下端部の内側には、排水
    口が形成された底壁と該底壁の周縁から上方に延在する
    環状壁とからなる水受け皿が配設され、該排水口は栓部
    材により開口自在に閉塞され、該板状部材は該水受け皿
    を、該底壁の上方に間隔をおいて上方から覆うよう、該
    水受け皿の該環状壁の、上端部内周面又は上縁に配設さ
    れる、請求項10記載の組立式器。
  15. 【請求項15】 該水受け皿の該環状壁の外周面は該筒
    状体の該下端部の内周面に実質上密着せしめられる、請
    求項14記載の組立式器。
  16. 【請求項16】 該筒状体の下端の内側にはカールが形
    成され、該水受け皿は該カールの上縁に配設される、請
    求項14又請求項15記載の組立式器。
  17. 【請求項17】 該水受け皿は実質上透明であり、該筒
    状体の、該水受け皿の該環状壁を外側から覆う部位には
    窓が形成されている、請求項14〜16のいずれか1項
    に記載の組立式器。
  18. 【請求項18】 筒状体と、該筒状体の下端部に装着さ
    れた底形成体とからなる組立式器の該筒状体を形成する
    ための筒状体形成部材であって、合成紙製シート部材か
    ら構成されかつ両端部を連結して該筒状体にせしめられ
    る、ことを特徴とする筒状体形成部材。
  19. 【請求項19】 該シート部材は0.1mm乃至3.0
    mmの厚さを有する、請求項18記載の筒状体形成部
    材。
  20. 【請求項20】 該シート部材は0.4mm乃至0.9
    5mmの厚さを有する、請求項18記載の筒状体形成部
    材。
  21. 【請求項21】 両端部を相互に重合せしめて連結する
    連結手段が配設されている、請求項18〜20のいずれ
    か1項に記載の筒状体形成部材。
  22. 【請求項22】 該連結手段は該両端部を分離自在に連
    結する、請求項21記載の筒状体形成部材。
  23. 【請求項23】 該連結手段は、一端に沿って一端部を
    延びる少なくとも1個のスリットと、他端から突出する
    少なくとも1個の係止片とから構成され、該係止片を該
    スリットに挿通せしめることによって両端部が重合せし
    められて連結される、請求項22記載の筒状体形成部
    材。
  24. 【請求項24】 該連結手段は、一端に沿って一端部を
    延びる少なくとも1個のスリットと、他端から突出する
    少なくとも1個の係止片とから構成され、該係止片に
    は、該係止片の下端から上端に向かって延びる切欠きが
    少なくとも1個形成され、該係止片を該スリットに挿通
    せしめかつ両端部を幅方向に相対移動せしめることによ
    って、該切欠きのうちの一つが該スリットの下端に係合
    されて該スリットの該下端から下方に突出し両端部が重
    合せしめられて連結される、請求項22記載の筒状体形
    成部材。
  25. 【請求項25】 該連結手段は、一端部を長手方向に延
    びる少なくとも1個のスリットと、他端部において長手
    方向に間隔をおいて幅方向に延び下端間が相互に接続せ
    しめられた切込みにより形成されて該切込みの存在しな
    い基端部まわりに表裏方向に変位しうる少なくとも1個
    の係止片とから構成され、該係止片を該スリットに挿通
    せしめることによって両端部が重合せしめられて連結さ
    れる、請求項22記載の筒状体形成部材。
  26. 【請求項26】 該スリットは、該一端部において長手
    方向に間隔をおいて複数個形成されており、該係止片を
    該複数個のスリットのいずれかに選択的に挿通せしめる
    ことによって、該筒状体の横断面寸法が選択的に設定さ
    れる、請求項23〜25のいずれか1項に記載の筒状体
    形成部材。
  27. 【請求項27】 吊下手段に離脱自在に係止せしめられ
    る被吊下係止手段が形成されている、請求項18〜26
    のいずれか1項に記載の筒状体形成部材。
  28. 【請求項28】 少なくとも片面には印刷が施されてい
    る、請求項18〜27のいずれか1項に記載の筒状体形
    成部材。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200467477Y1 (ko) * 2011-04-15 2013-06-14 (주)수프로 화분 및 이를 제조하기 위한 화분 제조용 부재
JP2014027909A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Nirasawa Seihan Kk 給水式プランター装置
JP2019047735A (ja) * 2017-09-07 2019-03-28 株式会社サンテクノ 育苗用保護カバー
JP6931956B1 (ja) * 2020-06-26 2021-09-08 那須 正和 鉢増し用ユニット
KR20230001466U (ko) * 2022-01-11 2023-07-18 강경모 공기뿌리 활착대

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