JPH1146951A - 装飾カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 植木鉢、又は植木鉢及びトレーの外周を離脱
自在に覆うことによって装飾性を向上せしめることがで
き、更に耐水性及び洗浄性に優れかつ低コストで大量生
産可能とすること。 【解決手段】 合成紙製シート部材から構成されると共
に両端部を相互に重合せしめて連結する連結手段が配設
されている装飾カバー２。装飾カバー２は、シート部材
の一端部４及び他端部６を重合せしめて連結することに
より筒状体に組み立てられるよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、特に、植木鉢、又は植
木鉢及びトレーの外周を離脱自在に覆うのに好適である
装飾カバー、更に詳しくは、合成紙製シート部材の両端
部を連結して筒状体にせしめることによって、特に植木
鉢、又は植木鉢及びトレーの外周を離脱自在に覆うのに
好適である、装飾カバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、鉢花、観葉植物等、各種の比
較的小さな植物を、植木鉢に植えた状態で、家庭、オフ
ィス、喫茶店あるいはショールーム等のインドア、ある
いはアウトドアに配置することが、生活様式の一部とし
て定着している。これらの小植物は一般に植木鉢に植え
られている。植木鉢は、それが特にインドアに置かれる
場合には、排水等を考慮して、皿形状をなすトレー（水
受皿）上に載置されるのが一般的である。そして植木鉢
及びトレーは、合成樹脂により一体成形されたものが一
般的であり、植木鉢については、合成樹脂製の他に、素
焼鉢、素焼鉢よりやや高温で焼かれた鉢である駄温鉢、
陶器製の鉢である化粧鉢等もよく知られ、市販されてい
る。これら素焼鉢、駄温鉢、化粧鉢等も一体に成形され
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記植木鉢及びトレー
は、上記した如く合成樹脂あるいは焼物等により一体成
形されるので、それらの外表面に色模様や図形等の装飾
を所望のとおりに自由に施すと共にそれらを低コストで
大量生産することは、現在の加工技術をもってしても未
だ実現されていない。その結果、植木鉢及びトレーは、
コストの高い特別なものを除いては一般に単一色で生産
せざるをえず、したがって外観が単調となって装飾性に
乏しい、との問題点を有している。また、植木鉢が汚れ
た場合には、植木や土等の存在により、拭き取り作業や
洗浄（水洗い）作業がしにくく、また拭き取りや洗浄の
ための持ち運びが困難であり、労力の負担は相当大きな
ものとなる。労力の負担は、植木鉢が焼物や陶器等から
一体成形されている場合には特に顕著となる。

【０００４】本発明は上記事実に基づいてなされたもの
であり、その主目的は、植木鉢、又は植木鉢及びトレー
の外周を離脱自在に覆うことによって装飾性を向上せし
めることができると共に、耐水性及び洗浄性に優れかつ
低コストで大量生産することができる、新規な装飾カバ
ーを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記主目的を達成するた
め、本発明によれば、合成紙製シート部材から構成され
ると共に該シート部材の両端部を相互に重合せしめて連
結する連結手段が配設され、該シート部材の両端部を連
結して筒状体にせしめられる、ことを特徴とする装飾カ
バー、が提供される。

【０００６】本発明に係る装飾カバーは、合成紙製シー
ト部材から構成され、シート部材の両端部を連結して筒
状体にせしめられるので、植木鉢、又は植木鉢及びトレ
ーの外周を離脱自在に覆うことができる。そして合成紙
からなる上記装飾カバーは、表面に所望のデザイン（色
模様、図形等）を有する印刷を自由に施すことができ、
植木鉢、又は植木鉢及びトレーの外周を覆うことによっ
て、それらの装飾性を所望のとおりに向上させることが
できる。合成紙製シート部材は、合成紙をプレスを利用
して打ち抜き加工により容易に形成できるので、上記印
刷は打ち抜き加工前の合成紙に予め施すことができる。
したがって、表面に所望のデザインを有する合成紙製シ
ート部材すなわち装飾カバーは、これを低コストで大量
生産することができる。本発明に係る装飾カバーはま
た、耐水性に優れ、水に濡れても印刷が落ちることはな
いのみならず材質の劣化はほとんどないので、アウトド
アに配置され雨に打たれても何ら問題はなく、また汚れ
を容易に落とすことができ、洗浄性にも優れている。更
にまた、植木鉢、又は植木鉢及びトレーの外周から容易
に離脱せしめることができると共に軽量であるので、汚
れた場合には、所望の場所に持ち運んで拭き取りあるい
は洗濯（水洗い）をきわめて容易に遂行することができ
る。本発明に係る装飾カバーは、上記の如く合成紙製シ
ート部材から構成されることに起因して、その弾性によ
り筒状体を容易に形成することができる、破れにくく耐
久性に優れている、長期の使用によっても材質が劣化す
ることなくその品質が確保される、半永久的な使用が可
能である、軽量であり、複数の積層（スタック）が可能
であるので輸送及び保管（含む陳列）が容易である、等
のメリットが上記に加えて更に得られる。合成紙製シー
ト部材は上記の如く半永久的使用が可能であり、ユーザ
にとっては経済的に著しく有利である。しかしながらも
しもこれを廃棄する場合には、燃焼せしめても有害物質
を生成することがなく、したがって環境を汚染すること
なく容易に廃棄することが可能である。

【０００７】

【実施の形態】以下、図１〜図１８を参照して、本発明
に従って構成された装飾カバーの実施形態について説明
する。なお、図１〜図１８において、実質上同一部分は
同一符号で示されている。

【０００８】図１を参照して、全体を番号２で示す装飾
カバーは、平坦な合成紙製シート部材から構成されてい
る。プラスチックを基材として、その表面を紙のように
加工して印刷や筆記ができるようにしたシート部材であ
る合成紙の好適例としては、商標名「ユポ」として、王
子油化合成紙株式会社により製造販売されているものを
挙げることができる〔例えば、名称「アルファーユ
ポ」、グレード名「ＱＪＪ４００」（厚さ０．４ｍ
ｍ）、「ＱＪＪ５００」（厚さ０．５ｍｍ）又は「ＰＩ
Ｉ９５０」（厚さ０．９５ｍｍ）〕。この合成紙「ユ
ポ」は、０．０６ｍｍ乃至０．９５ｍｍの厚さの範囲内
で、種々の厚さを揃えている。装飾カバー２を構成する
シート部材としては、０．１ｍｍ乃至３．０ｍｍの厚さ
を有する合成紙が好適であるが、一つの実施例として
は、０．４ｍｍ乃至０．９５ｍｍの厚さを有する「ユ
ポ」が好適である。筒状体を構成するシート部材の厚さ
が過剰に薄いと剛性が弱過ぎて装飾カバーに適用できな
くなるおそれがある。また過剰に厚いと、剛性が強過ぎ
て取り扱いにくくなる、比較的小さな装飾カバーに適用
しにくくなる、重量及びコストが増大する、等の問題が
生ずる。０．１ｍｍ乃至３．０ｍｍの厚さの範囲であれ
ば、上記問題を実質上クリアすることができ、０．４ｍ
ｍ乃至０．９５ｍｍの厚さの範囲であれば、上記問題を
実用上一層確実にクリアすることができるものである。

【０００９】上記の如き合成紙製シート部材から構成さ
れる装飾カバー２は、一端４ａを有する一端部４と、他
端６ａを有する他端部６と、一端４ａ及び他端６ａ間に
延在する上縁８及び下縁１０とを有している。装飾カバ
ー２を構成するシート部材は、合成紙をプレスを利用し
て打ち抜き加工を施すことにより容易に形成される。装
飾カバー２は、全体として一つの円錐台筒形状の表面を
展開した如き形状をなしている。したがって、上縁８及
び下縁１０はそれぞれ所定の曲率を有する円弧形状をな
している。装飾カバー２には、シート部材の両端部（一
端部４と他端部６）を相互に重合せしめて連結する連結
手段が配設されている。図１に示す装飾カバー２に配設
されている連結手段は、シート部材の両端部を分離自在
に連結するよう構成され、シート部材の一端４ａに沿っ
てシート部材の一端部４を延びる２個のスリット１２
と、シート部材の他端６ａから突出する２個の係止片
（突出片）１４とから構成されている。スリット１２の
各々は、一端部４をシート部材の幅方向に延びる図示し
ない直線上に間隔を置いて形成され、かつシート部材の
片面（表面）から他面（裏面）を貫通するよう形成され
ている。なお、この明細書において、シート部材の「長
手方向」とは図１の如き平面図において左右方向、また
シート部材の「幅方向」とは図１の如き平面図において
上下方向を意味するものとする。

【００１０】係止片１４の各々は、これに限定されるも
のではないが略矩形をなし、他端６ａから、装飾カバー
２の長手方向外方に突出するよう形成されている。係止
片１４の各々の、シート部材における上記幅方向の位置
は、スリット１２の各々に対応した位置にあり、係止片
１４の各々の上下方向の長さは、スリット１２の各々の
長さと同じ又はそれより若干短く形成されている。な
お、スリット１２及び係止片１４の各々の数は、実施形
態の数に限定されるものではなく、必要に応じて適宜設
定されるが、少なくとも１個は形成される。

【００１１】図１と共に図２を参照して、係止片１４の
各々を対応するスリット１２に挿通せしめることによっ
て、シート部材の両端部が重合せしめられて分離自在に
連結される。これによって、図２に示される如き、上縁
８の開口面積が広く下縁１０の開口面積が狭い円錐台筒
形状をなす筒状体が形成される（組み立てられる）。筒
状体を形成する合成紙は適度の弾性と摩擦係数を有して
いるので、連結はしっかりと保持される。他端部６は筒
状体の半径方向外側に、また一端部４は筒状体の半径方
向内側にそれぞれ位置付けられる形態で重合される。上
縁８は筒状体の円形の頂縁を、また下縁１０は筒状体の
円形の底縁を構成する。

【００１２】装飾カバー２の少なくとも片側の表面（片
面）には印刷が施されていることが好ましい。この印刷
は、カラーの無地、各種模様あるいは図形として片面あ
るいは両面に所望のとおりに施すことが可能であり、上
記打ち抜き加工前の合成紙に予め施される。したがって
打ち抜き加工は、合成紙に所定の印刷が施された後に遂
行される。装飾カバー２の片面のみに印刷が施されてい
る場合には、印刷側の表面が筒状体の外周面に位置付け
られるよう組み立てられることはいうまでもない。

【００１３】以上のようにして筒状体に組み立てられた
装飾カバー２は、図３に示されている如く、トレー２０
及びトレー２０上に載置された植木鉢２２の各々の外周
を覆うように位置付けられる。装飾カバー２は、トレー
２０及び植木鉢２２の各々の外周に対して適度の隙間を
もって覆うことができるよう、予め筒状体の組付前の長
手方向の長さ及び幅が規定される。図３に示される実施
形態においては、装飾カバー２の高さは、使用状態にお
いて、植木鉢２２の頂部よりも若干高くなるよう規定さ
れている。図４には、筒状体に組み立てられた装飾カバ
ー２が、植木鉢２２のみの外周に対して適度の隙間をも
って覆うよう設置した使用状態が示されている。図４に
示されている使用状態は、特にアウトドアにおいて多く
適用されるであろう。図５には、筒状体に組み立てられ
た装飾カバー２が、トレー２０上に載置された植木鉢２
２における植木鉢２２のみの外周に対して適度の隙間を
もって覆うよう設置した使用状態が示されている。この
使用状態においては、装飾カバー２の下端部外周面はト
レー２０によって隠されるが、装飾カバー２の外周面の
大部分は植木鉢２２を覆う形態で外部に露呈され、その
装飾性が損なわれることはない。

【００１４】上述の如く構成されている装飾カバー２
は、合成紙製シート部材から構成され、シート部材の両
端部を重合せしめて連結することにより筒状体にせしめ
られるので、植木鉢２２、又は植木鉢２２及びトレー２
０の外周を離脱自在に覆うことができる。そして合成紙
からなる装飾カバー２の少なくとも片面に所望のデザイ
ン（色模様、図形等）を有する印刷を自由に施すことが
できるので、植木鉢２２、又は植木鉢２２及びトレー２
０の外周を覆うことによって、それらの装飾性を所望の
とおりに向上させることができる。すなわち装飾カバー
２の外周面にデザインを自由に施すことによって、植木
鉢２２、又は植木鉢２２及びトレー２０の外観美を向上
せしめ（外観をきれいにせしめ）、周囲との調和をかも
し出すことを可能とするものである。図３に示されてい
るように、植木鉢２２及びトレー２０の外周を覆った場
合には、別部材である植木鉢２２及びトレー２０が一つ
の装飾カバー２によって隠されるので一体感が形成され
る。

【００１５】装飾カバー２の少なくとも片面に所望のデ
ザインをもった印刷（装飾加工）を自由に施すことがで
きるので、片面（表面）と他面（裏面）に同じ色彩ある
いは模様を印刷したり、片面と他面に相互に異なる色彩
あるいは模様を印刷することも自由に遂行できる。片面
と他面に相互に異なる色彩あるいは模様を印刷した場合
には、好みのデザインを表側にして筒状体を組み立てる
ことが随時遂行でき、一つの装飾カバー２によって二つ
分のデザイン機能が得られ、実用上有利である。装飾カ
バー２にはまた、印刷ができることに加えて押し型によ
りエンボス（浮き型）を形成することも可能であり、デ
ザインの多様性というメリットも得られる。装飾カバー
２が合成紙からなることに起因して、筒状体にはまた、
印刷の他に、塗料その他適宜の付着可能な材料を吹き付
けることにより、あるいは適宜のデザインを有するシー
ル部材を貼着することにより、その装飾性を向上させる
ことも可能である。

【００１６】装飾カバー２は、所定の大きさを有する合
成紙をプレスを利用して打ち抜き加工により容易に形成
できるので、上記印刷は打ち抜き加工前の合成紙に予め
施すことができる。したがって、少なくとも片面に所望
のデザインを有する合成紙製シート部材すなわち装飾カ
バー２は、これを低コストで大量生産することができ
る。また打抜き成形されたシート部材は軽量であるの
で、植木鉢２２、又は植木鉢２２及びトレー２０を覆っ
た状態で、あるいはそれらから分離して、所望の図示し
ないディスプレイ位置に持ち運ぶことが容易であり、デ
ィスプレイ位置の範囲が拡大される。

【００１７】装飾カバー２はまた、耐水性に優れ、水に
濡れても印刷が落ちることはないのみならず材質の劣化
（強度の低下や形状の変化等）はほとんどないので、ア
ウトドアに配置され雨に打たれても何ら問題はない。ま
た植木鉢２２、又は植木鉢２２及びトレー２０の外周か
ら容易に離脱せしめることができると共に軽量であるの
で、汚れた場合には、所望の場所に持ち運んで拭き取り
あるいは洗濯（水洗い）をきわめて容易に遂行すること
ができる（持ち運びのための労力負担はほとんどな
い）。上記装飾カバー２は上記の如く耐水性に優れてい
るので、汚れを容易に落とすことができ、洗浄性にも優
れている。装飾カバー２の汚れを洗い落とす場合には、
筒形状のままでもよいし、係止片１４の各々を対応する
スリット１２から分離したシート状態としてもよい。洗
濯後、シート状態から再び筒状体に組み立て、使用状態
に戻すことは容易である。すなわち装飾カバー２の上記
組立解除作業及び組立作業は、いずれも略ワンタッチで
遂行できるので、だれでもがきわめて容易にこれを遂行
でき、ほとんど時間を要することはない。また上記拭き
取りあるいは洗濯によって汚れを落としても、当初の印
刷が落ちることはない。

【００１８】装飾カバー２は、上記の如く合成紙製シー
ト部材から構成されることに起因して、その弾性により
筒状体を容易に形成することができる。また破れにくく
耐久性に優れていると共に、長期の使用によっても材質
が劣化することなくその品質が確保され、何度も使用で
きる（半永久的な使用が可能である）。シート部材はま
た、一枚一枚が軽量であると共に同形の装飾カバー２を
複数枚積層してコンパクトな状態で輸送、保管すること
が可能であり、その結果、輸送性及び保管性（含む陳列
性）が容易となる。また筒状体を形成した状態で複数個
を積層することも可能であり（この場合の各筒状体は同
形である）、予め筒状体に組み立てた状態であっても優
れた輸送性及び保管性を確保することができる。更にま
た、筒状体にせしめられない状態（シート状）では、著
しく少ないスペースでの複数の積層が可能であり、した
がって輸送スペース及び保管スペースを大幅に低減する
ことができ、輸送及び保管が容易となる。なお合成紙製
シート部材からなる装飾カバー２はその弾性により筒状
体への変形が容易であるが、筒状体を解除した場合に
は、元のシート部材状への復元性をも備えており、実用
上、きわめて便利である（具体的には、洗浄、輸送、保
管等の遂行時）。

【００１９】合成紙製シート部材（すなわち合成紙）
は、上記の如く半永久的使用が可能であり、ユーザにと
っては経済的に著しく有利である。しかしながらもしも
これを廃棄する場合には、燃焼せしめても有害物質を生
成することがなく、したがって環境を汚染することなく
容易に廃棄することが可能である。すなわち装飾カバー
２として充分に使用した後、全体を通常の紙として廃棄
することができ、環境保全上の要求を完璧に満足させる
ことができるので、時代の要請にも充分対応することが
できる。

【００２０】次に、本発明に従って構成された装飾カバ
ー２の他の実施形態について説明する。図６には、図１
に示されている連結手段の他の実施形態を備えた装飾カ
バー２が示されている。すなわち、シート部材の他端部
６には、図１に示されているのと実質上同じ構成を有す
る係止片１４が２個（１組）形成されている。一端部４
には、図１に示されているのと実質上同じ構成を有する
スリット１２が２個（１組）、略同位置に形成されてい
る他に、更に同じスリット１２の組が、２組、長手方向
に間隔を置いて付加的に形成されている。筒状体を形成
するに際し、係止片１４の各々を、３組のスリット１２
のうちの何れかの組に選択的に挿通せしめることによっ
て、筒状体の横断面寸法を選択的に設定することができ
る。この実施形態では１枚のシート部材からなる装飾カ
バー２によって、３種類のそれぞれ大きさの異なる（径
の異なる）筒状体が選択的に形成される。したがってこ
の構成によれば、ユーザーにとって、一つの装飾カバー
２からいつでもそれぞれ大きさの異なる３種類の筒状体
を形成することができるので、低コスト及び多様性をメ
リットとして得ることができる。なお、スリット１２の
組数に応じて一つの装飾カバー２から形成される筒状体
の種類の数が規定されることはいうまでもない。

【００２１】図７には、図１に示されている連結手段の
更に他の実施形態を備えた装飾カバー２が示されてい
る。シート部材の一端部４には、図１に示されているの
と実質上同じ構成を有するスリット１２が２個、略同位
置に形成されている。またシート部材の他端部６には係
止片（突出片）１４が２個形成されているが、係止片１
４の各々に切欠き１４ａが形成されている点で、図１に
示されているものとその構成が相違する。すなわち、係
止片１４の各々の基端部には、係止片１４の各々の下端
から上端に向かって延びる切欠き１４ａが形成されてい
る。図７と共に図８を参照して、係止片１４の各々を対
応するスリット１２に挿通せしめかつシート部材の両端
部４及び６をシート部材の幅方向に相対移動せしめる
（図８においては、一端部４を上方に他端部６を下方に
相対移動せしめる）ことによって、切欠き１４ａの各々
が対応するスリット１２の下端に係合されてスリット１
２の下端から下方に突出し、シート部材の両端部が重合
せしめられて連結される。これによって、図８に示す如
き円錐台筒形状をなす筒状体が形成される。係止片１４
の各々の、切欠き１４ａが存在する下端部が対応するス
リット１２の下端より下方に位置付けられることによ
り、相互に重合されたシート部材の一端部４と他端部６
との間に相互に分離させようとする周方向の外力が作用
しても、それらの分離は確実に阻止され、筒状体形状が
保持される。また周方向の外力のみによってはシート部
材の両端部を分離できないので、筒状体形状が安易に分
解されることはない。なお、切欠き１４ａの各々におけ
る隙間及び長さは、必要に応じ適宜設定されることはい
うまでもない。切欠き１４ａの各々における隙間がきわ
めて狭い場合には、切込みあるいはスリットといった形
状となり、したがって「切欠き」とは、これらをも含む
ものである。

【００２２】図９には、図１に示されている連結手段の
更に他の実施形態を備えた装飾カバー２が示されてい
る。シート部材の一端部４には、図１に示されているの
と実質上同じ構成を有するスリット１２が２個、略同位
置に形成されている。またシート部材の他端部６には係
止片（突出片）１４が２個形成されているが、係止片１
４の各々に４個の切欠き１４ｂが形成されている点で、
図１、図６及び図７に示されているものとその構成が相
違する。すなわち、係止片１４の各々には、係止片１４
の各々の下端から上端に向かって延びる４個の切欠き１
４ｂが形成されている。係止片１４の各々において、切
欠き１４ｂの一つは基端部に形成され、他の二つは、基
端部から長手方向に離れる方向にそれぞれ間隔をおいて
形成されている。切欠き１４ｂは、それぞれ隙間がきわ
めて狭い、切込みあるいはスリットといった形状であ
り、切欠き１４ａ（図７及び図８参照）よりも隙間が狭
い点で相違するが、この明細書では、上記したように、
いずれも「切欠き」の範疇に含まれるものとしている。
切欠き１４ｂの各々の下端はスリット１２との係合を容
易にするため、フレア状に形成されている。

【００２３】係止片１４の各々を対応するスリット１２
に挿通せしめかつ、係止片１４の各々の切欠き１４ｂの
うちの相互に同じ位置にある一つを選択して対応するス
リット１２と整合させ、次いで、シート部材の両端部４
及び６をシート部材２の幅方向に相対移動せしめること
によって、切欠き１４ａの各々の上記切欠き１４ｂが対
応するスリット１２の下端に係合されてスリット１２の
下端から下方に突出し、シート部材の両端部が重合せし
められて連結される。これによって、図８に示すと同様
に円錐台筒形状をなす筒状体が形成される。この実施形
態においては、係止片１４の各々の切欠き１４ｂのうち
の相互に同じ位置にある一つを選択して対応するスリッ
ト１２に係合させることにより、筒状体２１の横断面寸
法を適宜選択的に設定することができる。図９に示すシ
ート部材は、図７に示すシート部材よりも、筒状体の横
断面寸法をより微調整することができる。なお、切欠き
１４ｂの各々間の間隔、切欠き１４ｂの各々の隙間及び
長さは、必要に応じ適宜設定されることはいうまでもな
い。

【００２４】図１０には、図１に示されている連結手段
の更に他の実施形態を備えた装飾カバー２が示されてい
る。シート部材の一端部４には、一端部４を長手方向に
延びる２個のスリット１３が形成されている。スリット
１３の各々はシート部材の幅方向に間隔をおいて長手方
向に平行に延び、シート部材の片面から他面を貫通する
よう形成されている。シート部材の他端部６には２個の
係止片（舌片）１５が上記幅方向に間隔をおいて形成さ
れている。係止片１５の各々は、シート部材の他端部６
において、長手方向に間隔をおいてシート部材の幅方向
に延び下端間が相互に接続せしめられた、一本の連続し
た切込み１５ａにより形成されている。切込み１５ａの
各々は、図示の実施形態においては、略チャンネル形状
をなしている。係止片１５の各々は、切込み１５ａの存
在しない基端部（上端部）まわりにシート部材の表裏方
向に変位しうる。図１０と共に図１１を参照して、係止
片１５の各々を対応するスリット１３に挿通せしめるこ
とによってシート部材の両端部が重合せしめられて連結
される。相互に重合されたシート部材の一端部４と他端
部６との間に相互に分離させようとする周方向の外力が
作用しても、係止片１５の各々の周方向の一側端が対応
するスリット１３の一端に当接し、それらの分離は確実
に阻止され、筒状体形状が保持される。また周方向の外
力のみによってはシート部材の両端部を分離できないの
で、筒状体形状が安易に分解されることはない。図９に
示された装飾カバー２においては、係止片１５がシート
部材の他端部内に切込み１５ａにより形成され、図１、
図６、図７及び図９に示されている装飾カバー２の係止
片１４の如くシート部材の他端からの突出片ではないの
で、突出部が不要となる。その結果、合成紙の歩留が向
上し、更に低コストでシート部材を製造することができ
る。なお、図７、図９及び図１０に示された装飾カバー
２においても、図６に示された装飾カバー２と同じ如
く、スリット１２及び１３を長手方向に間隔をおいて複
数個形成することにより、筒状体の横断面寸法を選択的
に設定すことができる。

【００２５】図１２には、図１に示す如き装飾カバー２
に、被吊下係止手段を構成する３個の被係止孔１６が形
成された実施形態が示されている。被係止孔１６の各々
は、上縁８に沿った上縁部において長手方向に間隔をお
いて形成されている。図１３をも参照して、番号１７は
吊下手段の一例を示すもので、吊下部材である３本の吊
下用ワイヤ１７ａと、フック１７ｂとから構成されてい
る。一例としてカラーが施された針金からなるワイヤ１
７ａの各々の上端はフック１７ｂに連結され、各々の下
端は装飾カバー２の対応する被係止孔１６に離脱自在に
係止せしめられている。この装飾カバー２によれば、植
木鉢２２、又は植木鉢２２及びトレー２０を落下しない
ように覆った状態で、吊下手段１７を介して適宜の場所
に吊り下げることができる。被係止孔１６の各々には、
例えば図示しない合成樹脂製あるいは金属製のリング部
材を装着することによって、その強度を確保することが
好ましい。

【００２６】なお植木鉢２２、又は植木鉢２２及びトレ
ー２０が比較的小さく、用土及び植物を植えた状態で
も、全体が比較的軽量の場合には、装飾カバー２の上縁
部に１個の被係止孔１６を形成し、筒状体にせしめた
後、図示しない適宜の吊下手段（例えばフック、釘状の
部材、ピン等）により、上記と同様に壁又はそれに類す
る所に簡単に吊り下げることができる。その場合、装飾
カバー２の上縁８を、その長手方向の中央部を上方に膨
らませた円弧形状（図１２の２点鎖線Ａ参照）、あるい
は、上縁８全体を比較的大きな一つの上向きの円弧形状
（図１２の２点鎖線Ｂ参照）とすることが、吊下を一層
容易にせしめる。上記の如くシート部材の上縁８全体を
比較的大きな一つの上向きの円弧形状（Ｂ）として筒状
体を形成した実施形態は図１４に示されている。吊下手
段は被係止孔１６の一つに挿通されたリング１７ｃから
なる。図１４に示す装飾カバー２による筒状体は、上縁
８が傾斜した楕円形状をなすのでデザイン性も向上せし
められる。もちろんシート部材の上縁部に被係止孔１６
を形成することなく、筒状体の上縁部の内側からピンを
刺し込んで、直接壁等に吊り下げることも可能である。
このメリットは、装飾カバー２が合成樹脂製シート部材
から構成されていることにより可能にせしめられるもの
である。

【００２７】図１５には、被吊下係止手段の他の実施形
態を備えた装飾カバー２が示されている。被吊下係止手
段は３個の係止片１８から構成されている。係止片１８
の各々は、シート部材の上縁部において、長手方向に延
在しかつ一端が上縁８に開放された略円弧形状をなす切
込み１８ａにより形成され、切込み１８ａの存在しない
基端部まわりにシート部材の表裏方向に変位しうるよう
構成されている。切込み１８ａの形状を適宜設定するこ
とによって、係止片１８の形状が所望の形状に規定され
る。図１６をも参照して、番号１９は、合成樹脂によっ
て一体成形された吊下手段の一例を示すもので、筒状体
１９ａと、吊下部材である３本の吊下用バンド１９ｂ
と、フック１９ｃとから構成されている。筒状体１９ａ
はトレーを兼用すべくその下端が皿形をなし、その胴部
にはメッシュが形成され、上端はリング形状をなしてい
る。所定の厚さ及び幅を有する帯形状のバンド１９ｂの
各々の下端は、筒状体１９ａの上端に周方向に等間隔を
おいて連結され、上端はフック１９ｃに連結されてい
る。筒状体１９ａ内には図示しない植木鉢が収容され
る。図１５に示す装飾カバー２は、筒状体に組み立てら
れた状態で、筒状体１９ａの外周面を覆うよう位置付
け、次いで、係止片１８の各々を半径方向内方に変位さ
せて対応するバンド１９ｂの下端に係止することによ
り、筒状体１９ａにそれを覆う形態で離脱自在に装着さ
れる。したがって図示しない植木鉢は、上記装飾カバー
２により外周を覆われた状態で吊下手段１９を介して適
宜の場所に吊り下げられる。

【００２８】図１７には、その下縁１０にカール２ａが
形成された装飾カバー２の使用状態が示されている。カ
ール２ａは、合成紙を打ち抜き加工により例えば図１に
示す形状とした後に適宜のカール用金型を利用して容易
に形成することができる。カール２ａの径を図示の如く
トレー２０の底部の外径より小さく形成することによ
り、トレー２０及び植木鉢２０の、装飾カバー２からの
下方への離脱を阻止することができ、持ち運びが容易と
なる。カール２ａは、もちろん上縁８にも形成すること
ができる。カール２ａはまた、シート部材の片面側又は
他面側のいずれの側に形成することも自由であり、更に
その断面形状も適宜選定することが可能である。装飾カ
バー２の下縁１０及び／又は上縁８にカール２ａを形成
することにより、強度を増大させると共に装飾製を向上
させることができる。装飾カバー２の下縁１０にカール
２ａを形成した場合には、フロア上に安定して載置する
ことができる。

【００２９】図１８に示すシート部材には、その上縁８
及び下縁１０に沿って、上縁部及び下縁部を一端４ａか
ら他端６ａにわたって延びる破断可能ライン３０が形成
されている。この実施形態において、破断可能ライン３
０はミシン目から構成されている。シート部材は破断可
能ライン３０に沿って破断することができるので、予
め、筒状体にせしめたときの高さを適宜調整することが
容易に可能となり、使用上便利である。もちろん高さ調
整の必要がなければ破断可能ライン３０を破断すること
なく使用すればよい。破断可能ライン３０は、これをミ
シン目ではなく、連続した薄肉部により形成してもよ
い。このような薄肉部は、破断可能な残留厚さが形成さ
れるよう、カッタを利用して容易に加工することができ
る。破断可能ライン３０は、シート部材の上縁部及び／
又は下縁部に少なくとも１本形成されていることが望ま
しい。破断可能ライン３０の形成数が多くなるほど、高
さ調整の範囲が拡大される。

【００３０】以上、本発明による装飾カバーを実施形態
について説明したが、本発明は上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々
の変形あるいは修正が可能である。例えば、シート部材
の一端部４及び他端部６間を相互に重合せしめて離脱自
在に連結する連結手段としては、スリット１２と係止片
１４、あるいはスリット１３と係止片１５の組合せの他
に、それ自体は周知の他の連結手段を適宜使用すること
が可能である。具体的には、マジックテープ（商標名）
と称呼されている種類の連結手段、複数のボタンの組合
せ（係止ボタンと被係止ボタン）からなる連結手段、マ
グネットの組合せからなる連結手段、あるいはそれ自体
の長手方向の一端から他端まで直線状に連続した合成樹
脂製の嵌め合わせ式のファスナからなる連結手段等を挙
げることができる。上記した連結手段の如く分離自在で
はなく、接着によって実質上固定される形態の連結手
段、具体的には両面接着テープを使用する実施形態も考
えられる。この場合における装飾カバー２においては、
分離自在による効果はなくなるものの、その他の多くの
メリットを享有できることは、先の説明から容易に理解
されるであろう。

【００３１】装飾カバー２は、平坦なシート状の合成紙
をプレスを利用して打ち抜き加工を施すことにより形成
されるので、その上縁８及び／又は下縁１０を連続した
波形等、任意の形状とすることも可能である。また所望
の箇所に所望の形状をなす窓を打ち抜きにより所望の数
だけ形成することも容易である。窓を形成した装飾カバ
ー２を使用する場合、その内部に位置付けられる植木鉢
２２の外周面の一部が窓を介して露呈されるので、植木
鉢２２の外周面の色彩等に応じて適宜使用され、デザイ
ン性を向上させることができる。またシート部材から構
成される筒状体の形状も、上記実施形態の如き上縁８側
の開口面積が下縁１０側の開口面積よりも大きな実質上
円錐台筒形状（含む多角形状）に限定されるものではな
く、軸方向の横断面寸法が実質上同一である円筒形状
（含む多角形状）の実施形態もあり得る。多角形の筒状
体は、シート部材に、その上縁８から下縁１０にわたっ
て延在する複数の直線状の罫線（ミシン目）を予め形成
しておくことにより、容易に形成することができる。筒
状体はシート部材に予め形成される罫線の数に応じた多
角形に形成される。

【００３２】実施形態における係止片１４及び１５は略
矩形をなしているが、もちろんこの形状に限定されるも
のではなく、例えば、矩形状の先端の二つの角部にいわ
ゆるアールが形成された如き形状、半円形状（基端部か
ら半円状に突出する如き形状）、矩形状の先端部が半円
形状をなす如き形状（舌状）等、種々の形態が考えられ
る。更にまた上記実施形態においては装飾カバー２は一
枚の合成紙から形成されているが、本発明はこれに限定
されることはなく、少なくとも合成紙を含む他の形態の
シート部材、例えば、合成紙同士を複数枚貼り合わせた
もの、合成紙と一般紙（天然紙）とを貼り合わせたも
の、あるいは合成紙と合成樹脂製フィルムとを貼り合わ
せたもの（ラミネートしたもの）等のシート部材によっ
て装飾カバーを形成する実施形態もありうる。このうち
合成紙と合成樹脂フィルムとを貼り合わせたものは、一
例として、ベースである合成紙の両面に熱可塑性合成樹
脂フィルム（ポリエチレンフィルム）を押出しにより積
層することによって形成することができる。このような
合成紙同士を積層し、熱可塑性合成樹脂フィルムを介し
て相互に加熱溶着することにより、複数の合成紙の積層
体が形成される。更に、本発明による装飾カバー２は、
特に、植木鉢２２、又は植木鉢２２及びトレー２０の外
周を離脱自在に覆うのに好適であるが、それら以外の筒
状の部材、例えばゴミ箱（ダストボックス）、あるいは
花器等の外周を離脱自在に覆うのにも好適である。本発
明による装飾カバー２は、カバーしたい部材がどのよう
なものであっても、ユーザの好みに応じて、適宜使用す
ることが可能である。

【００３３】

【発明の効果】本発明による装飾カバーは、好適には植
木鉢、又は植木鉢及びトレーの外周を離脱自在に覆うこ
とによって装飾性を向上せしめることができると共に耐
水性及び洗浄性に優れかつ低コストで大量生産すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に従って構成された装飾カバーの実施形
態を示す平面図。

【図２】図１に示す装飾カバーの組立状態を示す斜視
図。

【図３】図２に示す装飾カバーの使用状態を示す側面
図。

【図４】図２に示す装飾カバーの他の使用状態を示す側
面図。

【図５】図２に示す装飾カバーの更に他の使用状態を示
す側面図。

【図６】本発明に従って構成された装飾カバーの他の実
施形態を示す平面図。

【図７】本発明に従って構成された装飾カバーの更に他
の実施形態を示す平面図。

【図８】図７に示す装飾カバーの組立状態を示す斜視
図。

【図９】本発明に従って構成された装飾カバーの更に他
の実施形態を示す平面図。

【図１０】本発明に従って構成された装飾カバーの更に
他の実施形態を示す平面図。

【図１１】図１０に示す装飾カバーの組立状態を示す斜
視図。

【図１２】本発明に従って構成された装飾カバーの更に
他の実施形態を示す平面図。

【図１３】図１２に示す装飾カバーの使用状態を示す斜
視図。

【図１４】図１２に示す装飾カバーの他の使用状態を示
す斜視図。

【図１５】本発明に従って構成された装飾カバーの更に
他の実施形態を示す平面図。

【図１６】図１５に示す装飾カバーの使用状態を示す斜
視図。

【図１７】本発明に従って構成された装飾カバーの更に
他の実施形態の使用状態を示す断面図。

【図１８】本発明に従って構成された装飾カバーの更に
他の実施形態を示す平面図。

【符号の説明】

２ 装飾カバー ４ 一端部 ４ａ 一端 ６ 他端部 ６ａ 他端 ８ 上縁 １０ 下縁 １２、１３ スリット １４、１５ 係止片 １４ａ 切欠き １５ａ 切込み １７、１９ 吊下手段 １８ 係止片 １８ａ 切込み ２０ トレー ２２ 植木鉢 ３０ 破断可能ライン

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成紙製シート部材から構成されると共
   に該シート部材の両端部を相互に重合せしめて連結する
   連結手段が配設され、該シート部材の両端部を連結して
   筒状体にせしめられる、ことを特徴とする装飾カバー。
2. 【請求項２】 該シート部材は０．１ｍｍ乃至３．０ｍ
   ｍの厚さを有する、請求項１記載の装飾カバー。
3. 【請求項３】 該シート部材は０．４ｍｍ乃至０．９５
   ｍｍの厚さを有する、請求項１記載の装飾カバー。
4. 【請求項４】 該連結手段は該シート部材の両端部を分
   離自在に連結する、請求項１記載の装飾カバー。
5. 【請求項５】 該連結手段は、該シート部材の一端に沿
   って該シート部材の一端部を延びる少なくとも１個のス
   リットと、該シート部材の他端から突出する少なくとも
   １個の係止片とから構成され、該係止片を該スリットに
   挿通せしめることによって該シート部材の両端部が重合
   せしめられて連結される、請求項４記載の装飾カバー。
6. 【請求項６】 該連結手段は、該シート部材の一端に沿
   って該シート部材の一端部を延びる少なくとも１個のス
   リットと、該シート部材の他端から突出する少なくとも
   １個の係止片とから構成され、該係止片には、該係止片
   の下端から上端に向かって延びる切欠きが少なくとも１
   個形成され、該係止片を該スリットに挿通せしめかつ該
   シート部材の両端部を該シート部材の幅方向に相対移動
   せしめることによって、該切欠きのうちの一つが該スリ
   ットの下端に係合されて該スリットの該下端から下方に
   突出し該シート部材の両端部が重合せしめられて連結さ
   れる、請求項４記載の装飾カバー。
7. 【請求項７】 該連結手段は、該シート部材の一端部を
   長手方向に延びる少なくとも１個のスリットと、該シー
   ト部材の他端部において長手方向に間隔をおいて該シー
   ト部材の幅方向に延び下端間が相互に接続せしめられた
   切込みにより形成されて該切込みの存在しない基端部ま
   わりに該シート部材の表裏方向に変位しうる少なくとも
   １個の係止片とから構成され、該係止片を該スリットに
   挿通せしめることによって該シート部材の両端部が重合
   せしめられて連結される、請求項４記載の装飾カバー。
8. 【請求項８】 該スリットは、該一端部において長手方
   向に間隔をおいて複数個形成されており、該係止片を該
   複数個のスリットのいずれかに選択的に挿通せしめるこ
   とによって、該筒状体の横断面寸法が選択的に設定され
   る、請求項５〜７のいずれか１項に記載の装飾カバー。
9. 【請求項９】 吊下手段に離脱自在に係止せしめられる
   被吊下係止手段が形成されている、請求項１〜８のいず
   れか１項に記載の装飾カバー。
10. 【請求項１０】 該シート部材の上縁及び／又は下縁に
    沿って上縁部及び／又は下縁部を一端から他端にわたっ
    て延びる破断可能ラインが少なくとも１本形成されてい
    る、請求項１〜９のいずれか１項に記載の装飾カバー。
11. 【請求項１１】 該筒状体は、その開口面積が上縁が広
    く下縁が狭い円錐台筒形状である、請求項１〜１０のい
    ずれか１項に記載の装飾カバー。
12. 【請求項１２】 該シート部材の少なくとも片面には印
    刷が施されている、請求項１〜１１のいずれか１項に記
    載の装飾カバー。