JP3076706U - 枕 - Google Patents

Info

Publication number
JP3076706U
JP3076706U JP2000007055U JP2000007055U JP3076706U JP 3076706 U JP3076706 U JP 3076706U JP 2000007055 U JP2000007055 U JP 2000007055U JP 2000007055 U JP2000007055 U JP 2000007055U JP 3076706 U JP3076706 U JP 3076706U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
action
pillow
divided
filler
cloth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000007055U
Other languages
English (en)
Inventor
小出  悠紀子
Original Assignee
ブルネエズ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ブルネエズ株式会社 filed Critical ブルネエズ株式会社
Priority to JP2000007055U priority Critical patent/JP3076706U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3076706U publication Critical patent/JP3076706U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bedding Items (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】枕本体の中を分割して、この複数の分割嚢の中
に充填材を収納し、寝ている人間の頭の首側の分割嚢に
収納される充填材と、これ以外の分割嚢に収納される充
填材とは異なるものとした。 【解決手段】枕本体1の表布2と裏布3との間は、仕切
布4によって表分割層5と裏分割層6とに分割され、表
分割層5は表縫合ライン7によって4列の分割嚢8…に
分割される;裏分割層6には柔らかくて弾力のある中綿
充填材11が収納充填され、分割嚢8…には粒状の中固
体充填材12が収納充填され、下部分割嚢8aには何も
収納充填されない;人間の首部に当たる枕の当接状態
と、人間の後頭部に当たる枕の当接状態とを異なるもの
として、人間の首と後頭部との違いに対応させて枕に快
適性を持たせた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、枕に関し、寝ている人間の頭が載置される枕に関する。
【0002】
【考案の背景】
睡眠時間というものは、通常一日の3分の1から4分の1、したがって人間の 一生の3分の1から4分の1を占めるほど長時間である。この睡眠時間をどのよ うに過ごすかで、その人間の健康度も大きく変化してくる。このため、蒲団や枕 をより快適にするため種々の改良がなされてきた。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本考案は、枕本体の中を分割して、相互に遮蔽された複数の分割嚢を形成し、 この複数の分割嚢の中に充填材を収納し、寝ている人間の頭の首側の分割嚢に 収納される充填材と、これ以外の分割嚢に収納される充填材とは異なるものとし た。
【0004】 これにより、人間の首部に当たる枕の当接状態と、人間の後頭部に当たる枕の 当接状態とを、異なるものとして、人間の首と後頭部との違いに対応した枕を提 供することができる。
【0005】 また本考案は、枕本体の中の表側と裏側とは互いに分断分離されて複数の分割 層からなる多層構造となっており、この表側の分割層に収納される充填材と、こ の裏側の分割層に収納される充填材とは異なるものとした。
【0006】 これにより、人間の首部及び後頭部に当たる枕の表側の当接状態と、枕の裏側 の当接状態とを、異なるものとして、人間の首及び後頭部と蒲団の表面の違いに 対応した枕を提供することができる。
【0007】
【考案の実施の形態】
図1及び図2は枕の表面(表側)及び裏面(裏側)を示す。枕本体1は、長方 形状の表布2及び裏布3が周縁で縫合されている。この表布2及び裏布3の間に は長方形状の仕切布4が挟まれ、この仕切布4は、表布2及び裏布3とともに周 縁で縫合されている。この仕切布4によって、枕本体1の中の表側と裏側とが互 いに分断分離され、表分割層5及び裏分割層6の複数の分割層からなる多層構造 が形成されている。
【0008】 上記表布2と仕切布4とは、上記周縁のほか、横に延びる3本の表縫合ライン 7…で互いに縫合されている。この3本の表縫合ライン7…によって、枕本体1 の中の表布2及び裏布3の間が分割されて、4列の細長い分割嚢8…が形成され る。この分割嚢8…は、3本の表縫合ライン7…によって、相互に遮蔽されてい る。
【0009】 図3及び図4は枕本体1の断面を示す。上記分割嚢8…は枕の表側のみに形成 されるが、裏側のみに形成されてもよいし、表裏両側に形成されてもよい。この 枕の表側には寝ている人間の頭が接する。上記分割嚢8…は、横に分割されて寝 ている人間の長手方向に直交する方向に細長く延びている。上記分割嚢8…は、 場合によって、縦に分割されて寝ている人間の長手方向に沿って細長く延びるこ ともある。また、上記分割嚢8…は、場合によって、縦及び横に分割され、また は斜めに分割される。これに応じて、表縫合ライン7…も縦方向及び横方向に形 成され、または斜め方向に形成される。
【0010】 上記裏分割層6の中には柔らかく、弾性のある、撓みやすく、軽い、綿状態の 中綿充填材11が収納充填される。この中綿充填材11は、柔らかく、弾性があ り、撓みやすく、軽い枕本体1に、寝ている人間の頭が載置されると撓んで凹み 、この頭の載置が解除されると、中綿充填材11は、元の大きさ及び形状に復帰 する。
【0011】 この中綿充填材11は、内側に対して外側が少し固くなっている。この外側の 中綿充填材11の繊維には樹脂がコーティング・吹き付け・含浸され、硬く(固 く)なっている。この硬い外側の中綿充填材11は、中綿充填材11全体の10 〜80%占める。このように、中綿充填材11の外側が固いと、この枕本体1を 洗濯しても型くずれせず、枕本体1を何回使用しても型くずれしにくい。
【0012】 上記表分割層5の各分割嚢8…の中には、粒状の中固体充填材12が収納充填 される。この中固体充填材の1粒はパイプ状、球状などで、1粒の大きさは数ミ リメートルである。これら各分割嚢8…の中で首に一番近い位置つまり一番下側 の下部分割嚢8aの中には、何も収納充填されない。
【0013】 このように、図5及び図6に示すように、寝ている人間の頭の首側の下部分割 嚢8aには何も充填されず、これ以外の分割嚢8…に充填材が収納される、つま り寝ている人間の頭の首側の下部分割嚢8aに収納される充填材と、これ以外の 分割嚢8…に収納される充填材とは異なっている。こうして、人間の首部に当た る枕の当接状態と、人間の後頭部に当たる枕の当接状態とを異なるものとして、 枕本体1を人間の首と後頭部との違いに対応したものとすることができる。
【0014】 人間の後頭部の表面は人間の首の表面より固いので、後頭部に当接する充填材 は、首に当接する充填材より固い方がよい。つまり、枕本体1の各部分の硬さは 、当接する人体の各部分の硬さに対応して変化していた方がよい。この方が枕を 使用している人間にとっては快適である。特に、枕本体1の首側の下部分割嚢8 aには何も充填されないので、さらに下の中綿充填材11が首に当接し、この中 綿充填材11は柔らかく弾性があり、また首の後ろも柔らかいので快適である。
【0015】 なお、場合によって、首側の下部分割嚢8aに収納される中固体充填材12は 、これ以外の分割嚢8…に収納される中固体充填材12より、粒が小さくなるし 、柔らかくなるし、量が少なくなるし、軽くなるし、弾性度が大きくなり、また は撓みやすくなる。これによっても、人間の首部に当たる枕の当接状態と、人間 の後頭部に当たる枕の当接状態とを異なるものとして、枕本体1を人間の首と後 頭部との違いに対応したものとすることができる。
【0016】 さらに、場合によって、上記首側の下部分割嚢8aに中固体充填材12が収納 充填され、この収納される中固体充填材12と、これ以外の分割嚢8に収納され る中固体充填材12とは、同じ材質の充填材であって量若しくは大きさが異なっ ている。または場合によって、両中固体充填材12の弾性度または材質が異なっ ている。
【0017】 上述したように、上記表側の表分割層5に収納される粒状の中固体充填材12 と、この裏側の裏分割層6に収納される綿状の中綿充填材11とは、硬さ、大き さ、弾性度が異なるものである。これにより、人間の首部及び後頭部に当たる枕 の表側の当接状態と、枕の裏側の当接状態とを、異なるものとして、枕本体1を 人間の首及び後頭部と蒲団の表面の違いに対応したものとすることができる。
【0018】 上述したように、下部分割嚢8aには何も収納されず、裏分割層6の中綿充填 材11が首付近に当接するので、人間の頭の首側に当接する充填材と、枕本体の 裏側で当接する充填材とは、同じものとなる。これにより、枕本体1の首付近の 当接状態を枕本体1の裏面の当接状態と同じ状態として、首付近の感触を柔軟で ソフトな感じにすることができる。
【0019】 裏分割層6つまり枕本体1の裏面全体には、柔らかく、弾性のある、撓みやす く、軽い、綿状態の中綿充填材11が収納充填されるので、枕本体1が柔らかく 、弾性のある、撓みやすく、軽いものとすることができる。また、枕本体1の後 頭部への当接状態を柔らかくしたければ、枕本体1を裏返して使用すればよい。 これにより、枕本体1の表裏を使いわけることができる。
【0020】 上記枕本体1の表布2の右上には上向きの矢印の目印21が形成され、枕本体 1の上下の向きが示され、枕本体1の上下が明確に区別されて、枕本体1の上下 を過誤しないようになっている。この目印21は、この形の布が表布2の表面に 縫いつけられたり、貼付されたり、刺繍で形成されたりする。
【0021】 この上下の区別によって、中固体充填材12が収納充填されていない下部分割 嚢8aを首側に位置させることができ、柔らかくて弾性のある下部分割嚢8aを 首に当接させることができ、中固体充填材12が収納充填されている分割嚢8を 後頭部側に位置させることができ、多少固くてマッサージ作用または揉みほぐし 作用のある分割嚢8を後頭部に当接させることができて快適になる。
【0022】 なお、このよう視覚による目印21がなくても、下部分割嚢8aを手で触るだ けで、中に中固体充填材12が収納充填されていないことがわかる。よって、下 部分割嚢8a自体が触覚による目印自体となる。これは視覚障害の人には有効で ある。
【0023】 上記目印21は、場合によって、文字、図形または記号等となる。また、上記 目印21は、場合によって、表布2の上下の表面デザイン、表面形状、表面模様 または/及び表面色彩が異なるように形成される。これにより、枕本体1の上下 が明確に区別されて、枕の上下を過誤しないようになっている。
【0024】 上記裏布3は2枚の布が重ねられて多数の斜めの裏縫合ライン22…で縫合さ れて、キルティング加工されている。これに対して、表布2は、上述したように 、横に延びる3本の表縫合ライン7…が形成されている。これにより、枕本体1 の表側と裏側の表面デザイン、表面形状が異なっていて、枕本体1の表裏が明確 に区別されて、枕本体1の表裏を過誤しないようになっている。
【0025】 この枕本体1の表側の表縫合ライン7…と裏側の裏縫合ライン22…との相違 は、手で触ってもわかり、触覚上の感触は異なっていて、表裏が明確に区別され て、表裏を過誤しないようになっている。なお、場合によって、枕本体1の表裏 の表面模様または/及び表面色彩は異なっている。これにより、枕本体1の表裏 が明確に区別されて、表裏を過誤しないようになっている。
【0026】 上記表布2の材質と裏布3の材質とは異なっている。むろん同じでもよい。表 布2(仕切布4)は抗菌作用若しくは殺菌作用を有している。したがって、雑菌 ・細菌の繁殖を防止して、雑菌・細菌を完全に死滅させ、院内感染を防止するこ とができ、点滴のしずくや食事の汁で不潔になりやすい患者の枕を清潔に保つこ ともできる。
【0027】 また裏布3(仕切布4)は、消臭作用若しくは防臭作用を有している。したが って、枕本体1に使用者の頭部からの汗などが染み込んでも、発生する臭いを消 したり防いだりすることができる。上記表分割層5の分割嚢8…の中の中固体充 填材12は、乾燥作用または除湿作用を有している。したがって、後頭部を乾燥 させて快適にすることができる。
【0028】 上記裏分割層6の中の中綿充填材11は、防ダニ作用、防ノミ作用、抗菌作用 若しくは殺菌作用、消臭作用若しくは防臭作用を有している。したがって、枕本 体1内にダニ・ノミなどを発生させないことができるし、雑菌・細菌・病原菌の 繁殖を防止して、雑菌・細菌・病原菌を完全に死滅させ、院内感染を防止するこ とができるし、枕本体1に使用者の頭部からの汗などが染み込んでも、発生する 臭いを消したり防いだりすることができる。
【0029】 上記表分割層5の分割嚢8…の中の中固体充填材12は、パイプ状のポリカッ トチューブ及び二酸化チタンシリカゲルからなっている。この二酸化チタンシリ カゲルは乾燥作用または除湿作用があり、乾燥・除湿がなされる。また、ポリカ ットチューブは、パイプ状の粒状であるから、マッサージ作用または揉むほぐし 作用を有している。またこのパイプ状の断面が円形から楕円形に撓んで後頭部の 重圧を吸収するkとができる。
【0030】 上記抗菌作用若しくは殺菌作用を持つ布/綿(表布2、裏布3、仕切布4また は中綿充填材11)として、エピコモド加工の布/綿などが用いられ、この布/ 綿には、安全性抗菌剤、第4級アンモニウム塩系の抗菌剤が使用され、布/綿の 表面に付いたメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の細胞壁を破壊して、 当該細菌の増殖機能を完全に消失させる。このメチシリン耐性黄色ブドウ球菌は 、病院内の院内感染を起こさせるものとして悪名いものである。このエピコモド 加工布/綿は、実験の結果、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌のほか、他の黄色ブ ドウ球菌、大腸菌、肺炎カン菌、緑膿菌、O157に対しても、増殖を押さえて 、死滅させることが確かめられた。したがって、このエピコモド加工の布/綿に は、殺菌/抗菌作用のより高い制菌作用も有している。
【0031】 また、上記抗菌作用若しくは殺菌作用を持つ布/綿、または消臭作用若しくは 防臭作用を持つ布/綿(表布2、裏布3、仕切布4または中綿充填材11)とし て、フィールフレッシュの布/綿などが用いられ、この布/綿がアクリル繊維に 抗菌性を有する金属イオンを付与したものである。このフィールフレッシュの布 /綿には、付与された金属イオンの働きによって、抗菌作用、殺菌作用を発揮し 、防カビ作用、消臭作用、防臭作用、吸水性、制電性も有している。このフィー ルフレッシュの布/綿は、緑膿菌、その他の菌種などに対しても、増殖を押さえ て、死滅させることが確かめられた。上記裏布3は、このフィールフレッシュ布 /綿5%、後述するディスメル布/綿60%、ポリエステル35%からなる。
【0032】 上記抗菌作用若しくは殺菌作用を持つ布/綿として、他に抗菌機能処理または 殺菌機能処理が施された布/綿で、株式会社信州セラミックスから販売されてい る布/綿が場合によって使用される。この布/綿に使用されている抗菌作用のあ る処理剤は、「被着処理剤」として上記株式会社信州セラミックスが権利取得し た特許番号2963657号の公報に記載されている。この布/綿の抗菌作用は 、先の第2963657号の特許公報に記載されているとおり、光半導体粉末及 び金属粉末からなる光触媒と、セラミックス粉末等の吸着材とを組み合わせたも のによっておこされている。
【0033】 特に、光半導体粉末の光触媒作用により殺菌・抗菌が行われる。この光触媒作 用は、一方の電極が光半導体粉末である光半導体セラミックスで、他方の電極が 金属とされる電気化学セルによって化学的作用として発生される。かかる光半導 体粉末として、TiO2 、CdS、CdSe、WO3 、Fe2O3 、SrTiO3 、KNbO3 等が用いられ、金属粉末としては、金、銀、白金、銅等の種々の 金属粉末が用いられる。また、吸着材料として、アパタイト(リン灰石)、ゼオ ライト又はセピオライト等のセラミックス粉末、活性炭及び絹繊維含有物等が用 いられている。
【0034】 細菌、ウィルス、かび又は悪臭物質、有害物質等が、まず吸着材料に吸着保持 される。その後又は同時に、光照射を受けた光半導体粉末と金属粉末とによる光 触媒作用により、細菌、ウィルス、かび等が死滅または減少させられ、悪臭物質 等が分解される。更に、吸着されないようなものの場合でも、光触媒作用により 、発育(増殖)防止や忌避効果等が得られる。
【0035】 また、この表布2、裏布3または仕切布4には、羅布麻の布/綿も場合によっ て使用される。この羅布麻は、接触している人間の体温が35度以上になると、 遠赤外線を出し始め、高血圧・心疾患の治療に対しても有効である。この羅布麻 は、通気性及び耐久性にすぐれ、抗菌作用または殺菌作用を有している。さらに 、この肩胸掛けには、抗菌作用または殺菌作用を持つヒバ油を浸透させた布/綿 が場合によって用いられる。
【0036】 また、消臭作用若しくは防臭作用を持つ布/綿(表布2、裏布3、仕切布4ま たは中綿充填材11)として、東洋紡績株式会社の商品名「ディスメル」(又は アンロン、登録商標)と呼称される布/綿が使用される。この布/綿については 、有限会社高研他が権利者となっている実用新案権第3056573号、又は第 3061324号の公報内に記載されており、これらのものが購入されて本考案 の裏布3などに使用される。
【0037】 このディスメルは、アクリレート系繊維のアンモニア消臭素材である。すなわ ち、pH緩衝能(pH変化を緩和する能力)を有する架橋アクリル系繊維が配合 されている不織布/綿にカルボン基が付着されており、このカルボン基(COO H)にアンモニア(NH3)が作用するとイオン結合により無臭のカルボン酸ア ンモニウム塩(COOHNH4)が生成されることで、アンモニア臭が除去され る。この布/綿は上述したように消臭作用若しくは防臭作用を有する。
【0038】 さらに、この枕本体1には、吸湿作用若しくは防湿作用を持つ布/綿も場合に よって使用される。この布/綿は人間の蒸発した汗といった細かい水粒子を透過 させるが、食事の汁、点滴の薬液、こぼした水などといった粗い水粒子は透過さ せない。この吸湿作用若しくは防湿作用を持つ布/綿の織られた隙間は、この細 かい水粒子を透過させ、粗い水粒子を透過させない。
【0039】 上記保温作用若しくは加温作用を持つ布/綿として、ヤンロン加工布/綿など が用いられ、この布/綿は、遠赤外線を放射し、患者の体を温める。この遠赤外 線は人間の体内に深く浸透し、体を内部から温めることができる。したがって、 高血圧・心疾患の治療に対しても有効である。このヤンロン加工布/綿は、実験 の結果、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌のほか、他の黄色ブドウ球菌、大腸菌、 肺炎カン菌、緑膿菌に対しても、増殖を押さえて、死滅させることが確かめられ た。したがって、この布/綿は抗菌作用若しくは殺菌作用をも有する。
【0040】 本考案は上記各実施例に限定されず、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々変 更可能である。例えば、上記表布2、裏布3、中綿充填材11または中固体充填 材12は、抗菌作用若しくは殺菌作用を持つ布/綿・材料、消臭作用若しくは防 臭作用を持つ布/綿・材料、吸湿作用若しくは防湿作用を持つ布/綿・材料、保 温作用若しくは加温作用を持つ布/綿・材料、睡眠作用若しくは鎮静作用を持つ 布/綿・材料、マッサージ作用または揉みほぐし作用、睡眠を促す香りの芳香作 用を有する布/綿・材料、または/及び、防ダニ・防ノミ効果を持つ布/綿・材 料であってもよい。
【0041】 上記睡眠作用若しくは鎮静作用を持つ布/綿・材料、睡眠を促す香りの芳香作 用を有する布/綿・材料、または防ダニ・防ノミ効果を持つ布/綿・材料として は、ひのきのチップ、ひのきの成分を含有した粒状素材または布/綿である。ひ のきの成分は、睡眠作用、鎮静作用、睡眠を促す香りの芳香作用、防ダニ・防ノ ミ効果を有する。
【0042】 しかも、この枕本体1の表布2と裏布3とは、抗菌作用、殺菌作用、消臭作用 、防臭作用、保温作用、加温作用、吸湿作用または防湿作用、マッサージ作用ま たは揉みほぐし作用、睡眠作用若しくは鎮静作用、睡眠を促す香りの芳香作用抗 菌作用、または防ダニ・防ノミ効果につき、作用が異なっているので、枕本体1 の表裏入れ替えて、人体に対して外向きに作用した方がよい効能と、内向きに作 用した方がよい効能とを、使い分けることができる。
【0043】 以上のような枕本体1は、丸洗い洗濯できるものであり、耐久性に優れ、洗濯 後も効果は変わらず、皮膚障害がなくて人間の肌に優しく、経口毒性もないもの である。また、表分割層5と裏分割層6とは、さらに数が多くてもよく、3層以 上に多層的でもよい。この場合、各分割層に異なる充填材または同じ充填材が収 納充填される。
【0044】 さらに、裏分割層6は省略されて、表分割層5だけで枕本体1が構成されても よい。この場合、下部分割嚢8aには、上記中綿充填材11が収納充填される。 また、この場合、表分割層5が複数層積層されてもよい。また、分割嚢8は4つ 以外でもよいし、下部分割嚢8aは2つ以上であってもよい。さらに、下部分割 嚢8a以外の分割嚢8の数は、1つ、2つ、4つ以上でもよい。
【0045】 さらに、下部分割嚢8aの内側の仕切布4は省略されてもよい。また、表縫合 ライン7は、各分割嚢8及び下部分割嚢8aを分割できれば、どのような機構で もよい。さらに、目印21は、枕本体の表側だけでなく、裏側にも設けられても よい。また、裏縫合ライン22は、裏布3をキルティング加工できれば、どのよ うな機構であってもよい。
【0046】 さらに、上記表布2、裏布3、仕切布4、中綿充填材11または中固体充填材 12は、上記抗菌作用、殺菌作用、消臭作用、防臭作用、保温作用、加温作用、 乾燥作用、除湿作用、吸湿作用、防湿作用、マッサージ作用、揉みほぐし作用、 睡眠作用、鎮静作用、睡眠を促す香りの芳香作用、または防ダニ・防ノミ効果が 無くてもよい。
【0047】 上記枕本体1の表面または裏面は、抗菌作用若しくは殺菌作用、消臭作用若し くは防臭作用、保温作用若しくは加温作用、乾燥作用若しくは除湿作用、吸湿作 用若しくは防湿作用、マッサージ作用または揉みほぐし作用、睡眠作用若しくは 鎮静作用、睡眠を促す香りの芳香作用、または防ダニ・防ノミ効果を有する布か らなっている。
【0048】 上記充填材11、12は、抗菌作用若しくは殺菌作用、消臭作用若しくは防臭 作用、保温作用若しくは加温作用、乾燥作用若しくは除湿作用、吸湿作用若しく は防湿作用、マッサージ作用または揉みほぐし作用、睡眠作用若しくは鎮静作用 、睡眠を促す香りの芳香作用、または防ダニ・防ノミ効果を有する材質からなっ ている。
【0049】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案は、枕本体の中を分割して、相互に遮蔽された複 数の分割嚢を形成し、 この複数の分割嚢の中に充填材を収納し、寝ている人間 の頭の首側の分割嚢に収納される充填材と、これ以外の分割嚢に収納される充填 材とは異なるものとした。したがって、人間の首部に当たる枕の当接状態と、人 間の後頭部に当たる枕の当接状態とを、異なるものとして、人間の首と後頭部と の違いに対応した枕を提供することができる等の効果を奏する。
【0050】 また本考案は、枕本体の中の表側と裏側とは互いに分断分離されて複数の分割 層からなる多層構造となっており、この表側の分割層に収納される充填材と、こ の裏側の分割層に収納される充填材とは異なるものとした。したがって、人間の 首部及び後頭部に当たる枕の表側の当接状態と、枕の裏側の当接状態とを、異な るものとして、人間の首及び後頭部と蒲団の表面の違いに対応した枕を提供する ことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 枕本体1の表面を示す。
【図2】 枕本体1の裏面を示す。
【図3】 枕本体1の断面を示す。
【図4】 枕本体1の断面を示す。
【図5】 枕本体1の側面を示す。
【図6】 枕本体1の平面を示す。
【符号の説明】
1…枕本体、2…表布、3…裏布、4…仕切布、5…表
分割層、6…裏分割層、7…表縫合ライン、8…分割
嚢、8a…下部分割嚢、11…中綿充填材、12…中固
体充填材、21…目印、22…裏縫合ライン。

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寝ている人間の頭が載置される枕本体
    と、 この枕本体の中を分割して形成され、相互に遮蔽された
    複数の分割嚢と、 この複数の分割嚢の中に収納される充填材であって、上
    記寝ている人間の頭の首側の分割嚢に収納される充填材
    と、これ以外の分割嚢に収納される充填材とは異なり、 上記充填材は、抗菌作用若しくは殺菌作用、消臭作用若
    しくは防臭作用、乾燥作用若しくは除湿作用またはマッ
    サージ作用または揉みほぐし作用を有する材質からな
    り、 上記枕本体の表面と裏面とは、抗菌作用若しくは殺菌作
    用または消臭作用若しくは防臭作用を有する材質からな
    っていることを特徴とする枕。
  2. 【請求項2】 上記首側の分割嚢に収納される充填材
    と、これ以外の分割嚢に収納される充填材とは、同じ材
    質の充填材であって量若しくは大きさが異なっている、
    または弾性度または材質が異なっている、または上記首
    側の分割嚢には何も収納されず、 この首側の分割嚢に収納される充填材は、これ以外の分
    割嚢に収納される充填材より、粒が小さく、柔らかく、
    量が少なく、軽く、弾性度が異なり、または撓みやす
    く、 人間の頭の首側に当接する充填材と、枕本体の裏側で当
    接する充填材とは、同じものである請求項1記載の枕。
  3. 【請求項3】 上記分割嚢は、横に分割されて上記寝て
    いる人間の長手方向に直交する方向に細長く延びる、ま
    たは縦に分割されて寝ている人間の長手方向に沿って細
    長く延びる、または縦及び横に分割され、または斜めに
    分割され、 上記分割嚢は枕の表側のみに、裏側のみに、または表裏
    両側に形成され、この枕の表側は寝ている人間の頭が接
    する側である請求項1または2記載の枕。
  4. 【請求項4】 この枕本体の中の表側と裏側とは互いに
    分断分離されて複数の分割層からなる多層構造となって
    おり、この表側の分割層に収納される充填材と、この裏
    側の分割層に収納される充填材とは異なるものであり、 この表側の分割層に収納される充填材は、これ以外の分
    割層に収納される充填材より、粒が大きく、固く、量が
    多く、重く、弾性度が小さく、または撓みにくい請求項
    1、2または3記載の枕。
  5. 【請求項5】 上記枕の表側の上下の区別を示す、文
    字、図形または記号等の目印、枕の表側の上下の区別を
    示す、表面デザイン、表面形状、表面模様または/及び
    表面色彩、触覚上の目印が形成されて、枕の上下が明確
    に区別されて、枕の上下を過誤しないようになってお
    り、 上記枕の表側と裏側の表面デザイン、表面形状、表面模
    様または/及び表面色彩、触覚上の感触は異なってい
    て、表裏が明確に区別されて、表裏を過誤しないように
    なっている請求項1、2、3または4記載の枕。
  6. 【請求項6】 上記枕の表面と裏面とは、抗菌作用、殺
    菌作用、消臭作用、防臭作用、保温作用、加温作用、乾
    燥作用、除湿作用、吸湿作用、防湿作用、マッサージ作
    用、揉みほぐし作用、睡眠作用、鎮静作用、睡眠を促す
    香りの芳香作用、または防ダニ・防ノミ効果につき、作
    用が異なっていることを特徴とする請求項1、2、3、
    4または5記載の枕。
JP2000007055U 2000-09-29 2000-09-29 Expired - Lifetime JP3076706U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000007055U JP3076706U (ja) 2000-09-29 2000-09-29

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000007055U JP3076706U (ja) 2000-09-29 2000-09-29

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3076706U true JP3076706U (ja) 2001-04-20

Family

ID=43209757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000007055U Expired - Lifetime JP3076706U (ja) 2000-09-29 2000-09-29

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3076706U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102670016B (zh) 一种活性炭中药枕
JP4269068B2 (ja) 患者用敷布
JP3703384B2 (ja)
JP3076706U (ja)
KR20110001563U (ko) 침구에 사용되는 기능성 솜
JP4878827B2 (ja) 四肢改善具
KR101393641B1 (ko) 진드기 차단 항균 차렵 침구류
JP3124364U (ja) 寝具
CN1437906A (zh) 三层结构的防臭杀菌垫
JP3076809U (ja) 地肌バンド
JP2002345615A (ja) 蒲団及び蒲団用シーツ
KR101479729B1 (ko) 진드기 차단 항균 침구류의 제조방법
JP3979935B2 (ja) 足保護具
JP3244092U (ja) 防ダニ機能を有する不織布または生地を備えた寝具製品、インテリア製品及び反発材製品
JP3166623U (ja) 寝たきりの人用の握り具
KR200317874Y1 (ko) 건강베개
KR200397180Y1 (ko) 은나노가 함유된 침대 매트리스
JP5337332B2 (ja) 寝具
KR200308945Y1 (ko) 건강베개
JP3155911U (ja)
KR200291627Y1 (ko) 은사직물을 이용한 전기온열패드
JP3026856U (ja)
KR100607373B1 (ko) 한방향 건강 마스크
KR200341333Y1 (ko) 외피에 나노실버가 포함된 침대용 매트리스
JP3066102U (ja) 加工石を配置した布団

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term