JP3076203B2 - 起重機船における吊り枠装置 - Google Patents

起重機船における吊り枠装置

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JP3076203B2
JP3076203B2 JP06277861A JP27786194A JP3076203B2 JP 3076203 B2 JP3076203 B2 JP 3076203B2 JP 06277861 A JP06277861 A JP 06277861A JP 27786194 A JP27786194 A JP 27786194A JP 3076203 B2 JP3076203 B2 JP 3076203B2
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suspension frame
frame
hoisted
hanging
hoist ship
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美好 寄神
時夫 竹石
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寄神建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、起重機船によって重量
物を吊り下げる場合に、被吊り上げ物に対する玉掛けを
容易にするための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、起重機船によってケーソン等
の被吊り上げ物を吊り上げる従来の方法の一例を示すも
ので、図中aは被吊り上げ物であるケーソン、bはケー
ソンaに接続した多数のワイヤ、cは各ワイヤbの上端
部に係合した吊りフック、dはワイヤbに介挿したイコ
ライザー、eはケーソンaの上方のワイヤbを案内する
ように設けた吊り枠である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来のケ
ーソン等の吊り上げ方法では、ケーソンaを吊り下げる
ための多数のワイヤbを、単に枠型に形成した吊り枠e
によってワイヤbを案内するだけであるから、ケーソン
aが大型で重量も大である場合は、吊り上げ用のワイヤ
bおよびその連結金具類も大型で、重量も大きくなるか
ら、この多数のワイヤbの玉掛け作業がむずかしくな
り、特に起重機船の船体が波浪の影響によって大きく動
揺する場合は、玉掛け作業を中止しなければならなくな
るという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため本発明においては、船首に起重装置を設備した起重
機船において、平面形状が被吊り上げ物と適応する吊り
枠の複数個所に、吊り枠を被吊り上げ物に対して支持で
きる支持装置を設け、この吊り枠を前記支持装置によっ
て被吊り上げ物上に着定した状態で、吊り枠と被吊り上
げ物間の玉掛け作業を行うようにして起重機船における
吊り枠装置を構成する。
【0005】また前記した第1発明の吊り枠装置の支持
装置として、吊り枠より下方へ適当な長さの支柱を突設
し、この支柱の下端に緩衝作用を有するローラーを設
け、支柱の側方に略水平状態から下方へ向かって回動す
るガイドアームを設け、このガイドアームの端部を被吊
り上げ物の側面に押し付けるようにしてもよい。
【0006】また前記した第2発明の吊り枠装置の支持
装置の支柱に対して昇降自在な沓金を設け、この沓金を
被吊り上げ物の上面に押し付けることによって吊り枠を
被吊り上げ物に対して定位置に固定するようにしてもよ
い。
【0007】また前記第1発明の吊り枠装置の吊り枠
に、玉掛けワイヤを吊り枠の上面に対して掛止するワイ
ヤクリップを設けてもよい。
【0008】
【作用】上述のように本発明においては、船首に起重装
置を設備した起重機船において、平面形状が被吊り上げ
物と適応する吊り枠の複数個所に、吊り枠を被吊り上げ
物に対して支持できる支持装置を設け、この吊り枠を前
記支持装置によって被吊り上げ物上に着定した状態で、
吊り枠と被吊り上げ物間の玉掛け作業を行うようにした
から、吊り枠と被吊り上げ物間の玉掛け作業は、吊り枠
を被吊り上げ物上に着定した状態で、しかも吊り枠より
上方のワイヤをゆるめた状態で行うことができる。この
状態は吊り枠と被吊り上げ物間の相対位置が波浪によっ
て変わらないから、玉掛け作業が容易になると共に、作
業の安全性を高めることができ、作業能率を向上して、
経済的効果も高めることができる。
【0009】
【実施例】以下、図1〜図9について本発明の一実施例
を説明する。図中1は水面、2は波の上面、3は起重機
船の船体、4は船体3上の前部に基部を軸5によって枢
支したジブ、6は船体3上の中間部に基部を軸7によっ
て枢支した滑車支持用のビーム、8はビーム6の上端部
と軸9を介して連結すると共に、基部を船体3上の後部
に軸10により連結したサポートビーム、11,12は
ジブ4の起伏用の滑車装置、13はそのウィンチ、14
は1000トン用の吊りフック、15は15トン用の吊
りフック、16,17,18,19は各吊りフック用の
ウィンチ、20は被吊り上げ物であるケーソンである。
【0010】本実施例においては、図5に詳細に示すよ
うに、平面形状の外形が被吊り上げ物であるケーソン2
0の平面形状の外形と略一致する方形の枠型にI型鋼等
を素材として形成すると共に、その枠型内を同じく型鋼
を素材として格子状に結構して吊り枠21を形成する。
図4はその吊り枠21の正面図であり、図6は吊り枠2
1の側面図である。すなわち21aは吊り枠21の外枠
であり、21bはその内部の格子部材である。
【0011】また吊り枠21の四隅部に、それぞれ吊り
枠21を被吊り上げ物20に対して適当な間隔を置いて
支持できる支持装置22を設け、この吊り枠21を前記
支持装置22によって被吊り上げ物20上に着定した状
態で、吊り枠21と被吊り上げ物20間の玉掛け作業を
行うようにする。
【0012】すなわち図7に詳細に示すように、吊り枠
21の四隅部から、下方へ向かって支持装置22の基体
となる適当な長さの支柱23を突設し、この支柱23の
下端にブラケット24を介して緩衝作用を有するゴム製
のローラー25を回転自在に設ける。また支柱23の側
方にブラケット26を突設し、このブラケット26に軸
27によりガイドアーム28の基部を枢支し、このガイ
ドアーム28の中間部と、支柱23の上部に突設したブ
ラケット29との間に油圧シリンダ30を設け、この油
圧シリンダ30の作動によってガイドアーム28を略水
平状態から下方へ向かって回動するようにする。なお、
ガイドアーム28の遊端部にはブラケット31を介して
ゴム製のローラー32を設けて、ガイドアーム28を下
方へ回動した場合に、このローラー32を被吊り上げ物
20の側面20aに押し付けるようにする。
【0013】また支柱23の側面の上下にそれぞれブラ
ケット33を突設し、これらのブラケット33を介して
アウトリガ用の油圧シリンダ34を垂直に設け、この油
圧シリンダ34のピストンロッド34aの下端にアウト
リガ用の沓金35を設け、この沓金35の下面にゴム製
の緩衝材35aを設け、この沓金35を被吊り上げ物2
0の上面に押し付けて、吊り枠21と被吊り上げ物20
との間隔を所定の値にすることによって吊り枠21を被
吊り上げ物20に対して定位置に固定するようにする。
【0014】また36は前記吊りフック14と被吊り上
げ物20との間にかけ渡した玉掛けワイヤで、図8はこ
のワイヤ36を被吊り上げ物20に接続するための連結
具を示すものである。すなわち37はワイヤ36の端部
に嵌着するソケット部37aを有するUクレビス、38
はこのUクレビス37とボルト39およびナット40に
より連結する平行クレビスリンク、41は平行クレビス
リンク38と連結ピン42を介して連結するボールリン
クで、その下端部は被吊り上げ物20に埋設するもので
ある。
【0015】上述のように下端を被吊り上げ物20に連
結した玉掛けワイヤ36は、それぞれその上方の吊り枠
21の外側縁に設けた凹部21cを介して上方へ導く
が、本発明においては、この凹部21cの直上部の玉掛
けワイヤ36に、図9に詳細に示すようなワイヤクリッ
プ43を固定して、吊りフック14を下降させて玉掛け
ワイヤ36をゆるめても、ワイヤクリップ43によって
玉掛けワイヤ36を吊り枠21の上面に対して掛止でき
るようにする。
【0016】図9において、43aは略円板状の基板、
43bはこの基板43a上に固着した略コ字状の壁板、
43cはこの壁板43bの上下部にそれぞれ設けた孔
に、両脚部を挿入できるようにしたUボルト、43dは
ナットである。すなわちこのワイヤクリップ43を図4
および図5に示すように、吊り枠21の上縁部の直上の
玉掛けワイヤ36にUボルト43cおよびナット43d
で固定することによって、玉掛けワイヤ36を吊り枠2
1の上面に掛止できるようにする。
【0017】
【発明の効果】上述のように本発明においては、船首に
起重装置を設備した起重機船において、平面形状が被吊
り上げ物20と適応する吊り枠21の複数個所に、吊り
枠21を被吊り上げ物20に対して支持できる支持装置
22を設け、この吊り枠21を前記支持装置22によっ
て被吊り上げ物20上に着定した状態で、吊り枠21と
被吊り上げ物20との間の玉掛け作業を行うようにした
から、吊り枠21と被吊り上げ物20間の玉掛け作業
は、吊り枠21を被吊り上げ物20上に着定した状態
で、しかも吊り枠21より上方のワイヤ36をゆるめた
状態で行うことができる。この状態は吊り枠21と被吊
り上げ物20間の相対位置が波浪によって変わらないか
ら、玉掛け作業が容易になると共に作業の安全性を高め
ることができ、作業能率を向上して、経済的効果も高め
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を有する起重機船の側面図である。
【図2】図1の起重機船の平面略図である。
【図3】図1の起重機船の正面略図である。
【図4】吊り枠装置の正面図である。
【図5】図4の吊り枠装置の平面図である。
【図6】図4の吊り枠装置の側面図である。
【図7】(a)は、支持装置の正面図であり、(b)
は、その側面図である。
【図8】(a)は、玉掛けワイヤと被吊り上げ物との接
続部の正面図であり、(b)は、その側面図である。
【図9】(a)は、ワイヤクリップの正面図であり、
(b)は、その平面図であり、(c)は、(a)の側面
図である。
【図10】従来のケーソンの吊り上げ方法を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 水面 2 波の上面 3 船体 4 ジブ 5 軸 6 滑車支持用のビーム 7 軸 8 サポートビーム 9,10 軸 11,12 ジブの起伏用の滑車装置 13 ウィンチ 14 1000トン用の吊りフック 15 15トン用の吊りフック 16,17,18,19 ウィンチ 20 被吊り上げ物(ケーソン) 21 吊り枠 21a 外枠 21b 格子部材 21c 凹部 22 支持装置 23 支柱 24 ブラケット 25 ローラー 26 ブラケット 27 軸 28 ガイドアーム 29 ブラケット 30 油圧シリンダ 31 ブラケット 32 ローラー 33 ブラケット 34 油圧シリンダ 35 沓金 35a 緩衝材 36 玉掛けワイヤ(ワイヤ) 37 Uクレビス 37a ソケット部 38 平行クレビスリンク 39 ボルト 40 ナット 41 ボールリンク 42 連結ピン 43 ワイヤクリップ 43a 基板 43b 壁板 43c Uボルト 43d ナット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−18595(JP,A) 特開 昭54−27162(JP,A) 特開 平5−246684(JP,A) 特開 平5−8983(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 1/12,1/14,23/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船首に起重装置を設備した起重機船にお
    いて、平面形状が被吊り上げ物と適応する吊り枠の複数
    個所に、吊り枠を被吊り上げ物に対して支持できる支持
    装置を設け、この吊り枠を前記支持装置によって被吊り
    上げ物上に着定した状態で、吊り枠と被吊り上げ物間の
    玉掛け作業を行うようにしたことを特徴とする起重機船
    における吊り枠装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の吊り枠装置の支持装置と
    して、吊り枠より下方へ適当な長さの支柱を突設し、こ
    の支柱の下端に緩衝作用を有するローラーを設け、支柱
    の側方に略水平状態から下方へ向かって回動するガイド
    アームを設け、このガイドアームの端部を被吊り上げ物
    の側面に押し付けるようにしたことを特徴とする起重機
    船における吊り枠装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の吊り枠装置の支持装置の
    支柱に対して昇降自在な沓金を設け、この沓金を被吊り
    上げ物の上面に押し付けることによって吊り枠を被吊り
    上げ物に対して定位置に固定するようにしたことを特徴
    とする起重機船における吊り枠装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の吊り枠装置の吊り枠に、
    玉掛けワイヤを吊り枠の上面に対して掛止するワイヤク
    リップを設けたことを特徴とする起重機船における吊り
    枠装置。
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