JP3076073U - 蓋付き箱形容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器本体に蓋体を被せた状態で持ち運びやす
く、かつ、その移動中に蓋体から容器本体が抜け落ちに
くい蓋付き箱形容器を提供する。 【解決手段】 上面部を開口して内部に物品を収納可能
な中空で箱形の容器本体１と、その容器本体１の上に被
せる蓋体２とを具え、その容器本体１の側面板３に指を
挿入可能な手提げ孔部５を設けるとともに、蓋体２の側
面板４にも同蓋体２を容器本体１に被せた状態で容器本
体１の手提げ孔部５と位置が一致するように同じく指を
挿入可能な手提げ孔部６を設けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、書類、ＣＤ、ＭＯ、ケーブルなど、デスクまわりで使用する各種物 品を収納可能な蓋付き箱形容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、物品を収納可能な中空で箱形の容器本体と、その収納物品を使用しない ときは容器本体の上に被せておき、その収納物品を使用するときは容器本体の底 の方に嵌めることができる蓋体とを具えた蓋付き箱形容器が公知である。

【０００３】 この種の蓋付き箱形容器は、収納物品を他の場所で使用する場合に移動させる 必要があるが、容器本体に蓋体を被せた状態で持ち運びにくいという不満があり 、又、その移動中に蓋体から容器本体が抜け落ちやすいという問題がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、容器本体に蓋体を被せた状態で持ち運びやすく、かつ、その 移動中に蓋体から容器本体が抜け落ちにくい蓋付き箱形容器の提供を課題とする 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案の蓋付き箱形容器は、上面部を開口して内 部に物品を収納可能な中空で箱形の容器本体１と、その容器本体１の上に被せる 蓋体２とを具え、その容器本体１の側面板３に指を挿入可能な手提げ孔部５を設 けるとともに、蓋体２の側面板４にも同蓋体２を容器本体１に被せた状態で容器 本体１の手提げ孔部５と位置が一致するように同じく指を挿入可能な手提げ孔部 ６を設けたことを特徴とする、という構成を採るものである。

【０００６】 なお、蓋体を容器本体にスムーズに被せることができるように、上記の本考案 の蓋付き箱形容器は、容器本体１の手提げ孔部５を設けた側面板３と対向する側 面板７における上縁両端部に蓋体２を容器本体１に被せるときに最初に蓋体２の 内部へ侵入する耳片部９を形成するようにその側面板７の上縁中間部に切込み８ を設けることが好ましい。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、図を用いて本考案の実施の形態について説明する。本考案の蓋付き箱形 容器は、もちろん、容器本体１と蓋体２とを具えるものである。そして、その容 器本体１は、上面部を開口して内部に物品を収納可能な中空で箱形の形状を有し 、又、その蓋体２は、容器本体１の上に被せられるように同じく箱形の形状を有 するものとする。なお、容器本体１から取り外した蓋体２が邪魔にならないよう に、その蓋体２は容器本体１の底の方にも嵌め込み可能な形状とすることが好ま しい。この容器本体１と蓋体２はともにＰＰ等のプラスチックシートで形成する ことができる。

【０００８】 容器本体１は片側の側面板３に指を挿入可能な横に長い手提げ孔部５を穿設す るものとする。また、その側面板３と対向する反対側の側面板７には、その上縁 中間部に切込み８を設けることが好ましい。その切込み８は、その側面板７の上 縁両端部を除く箇所に設けて、その側面板７の上縁両端部に上方へ突出したよう な形になる耳片部９を設けることが好ましい。

【０００９】 蓋体２も片側の側面板４に指を挿入可能な横に長い手提げ孔部６を設けるもの とする。この手提げ孔部６は、蓋体２を容器本体１の上に被せた状態で、図２及 び図３に示すように、容器本体１に設けた手提げ孔部５と位置が一致するように 設けるものとする。なお、蓋体２は透明にして、容器本体１に収納した物品を外 部から蓋体２を透視することにより確認できるようにすることも可能である。

【００１０】 蓋体２を容器本体１の上に被せた状態では、図３に示すように、蓋体２の手提 げ孔部６と、容器本体１の手提げ孔部５とに指を挿入して、蓋体２と容器本体１ とを一緒に持ち運ぶことができる。したがって、その移動中には、蓋体２から容 器本体１が抜け落ちるのを防止することができる。

【００１１】 蓋体２を容器本体１の上に被せる場合、容器本体１の側面板７が収納物品に押 されて外側へ膨出していると、その側面板７の上縁中間部に蓋体２が引っ掛かっ て蓋体２を容器本体１にスムーズに被せることができないという問題がある。こ れに対し、上記のように、容器本体１の側面板７の上縁中間部に切込み６を設け て同じ側面板７の上縁両端部に耳片部９を設ければ、図４に示すように、蓋体２ を容器本体１に被せる場合に、まず側面板７の上縁両端部の耳片部９が最初に蓋 体２の内部に侵入して、それから側面板７の中間部が耳片部９にガイドされなが らその後に続いて徐々に蓋体２の内部へ侵入していくので、側面板７の上縁中間 部に蓋体２が引っ掛かることがなく、蓋体２は箱本体１に対しスムーズに被せる ことができる。

【００１２】

【考案の効果】

請求項１記載の本考案の蓋付き箱形容器は、容器本体１に蓋体２を被せた状態 で両者に設けた手提げ孔部５，６に指を挿入することにより両者を一緒に持ち運 ぶことができるので、移動させやすく、かつ、その移動中に容器本体１が蓋体２ から抜け落ちるのを防止することができる。

【００１３】 また、請求項２記載の本考案の蓋付き箱形容器は、上記の請求項１記載の蓋付 き箱形容器が得ることができる効果に加えて、蓋体２を容器本体１に被せる場合 に、切込み８と耳片部９の作用により、蓋体２が容器本体１における側面板７の 上縁中間部に引っ掛かりにくいので、蓋体２を容器本体１にスムーズに被せるこ とができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】蓋体を容器本体に被せる前の状態を示す斜視図
である。

【図２】蓋体を容器本体の上に被せた状態を示す斜視図
である。

【図３】図２のＡ−Ａ線における断面図である。

【図４】蓋体を容器本体に被せる途中の状態を示す斜視
図である。

【符号の説明】

１ 容器本体 ２ 蓋体 ３ 側面板 ４ 側面板 ５ 手提げ孔部 ６ 手提げ孔部 ７ 側面板 ８ 切込み ９ 耳片部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面部を開口して内部に物品を収納可能
   な中空で箱形の容器本体１と、その容器本体１の上に被
   せる蓋体２とを具え、その容器本体１の側面板３に指を
   挿入可能な手提げ孔部５を設けるとともに、蓋体２の側
   面板４にも同蓋体２を容器本体１に被せた状態で容器本
   体１の手提げ孔部５と位置が一致するように同じく指を
   挿入可能な手提げ孔部６を設けたことを特徴とする蓋付
   き箱形容器。
2. 【請求項２】 容器本体１の手提げ孔部５を設けた側面
   板３と対向する側面板７における上縁両端部に蓋体２を
   容器本体１に被せるときに最初に蓋体２の内部へ侵入す
   る耳片部９を形成するようにその側面板７の上縁中間部
   に切込み８を設けた請求項１記載の蓋付き箱形容器。